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待乳山親方定年退職 チケット担当手売りからネットまで「若貴すごかった」

待乳山親方(2010年5月16日撮影)

大相撲の待乳山(まつちやま)親方(元小結播竜山)が4日に70歳の誕生日を迎え、日本相撲協会を定年退職した。三保ケ関部屋に入門し、15歳で初土俵を踏んでから55年。「この業界にずっとお世話になって、肩の荷が下りたというか、やり遂げたという感じですね。一言で55年と言いますが、こんなにやったのかと。いろんなことがありました」と振り返った。

現役時代の最高位は小結。横綱北の湖、大関北天佑とともに三保ケ関部屋をもり立て、北の湖の土俵入りの際は露払いなどを務めた。33歳で引退後は、部屋付き親方として後進の指導に当たってきた。

相撲界での一番の思い出には、病気で苦しんだ時期を挙げた。「昭和53年は上り調子で、一番いい時の54年に肝炎にかかった。体がやせ細り、黄疸(おうだん)が出て目も黄色くなった。体重は140キロ以上あったのに、25キロくらいやせましたからね。部屋の関取衆も、ばたばた倒れた」。1979年春場所ごろから三保ケ関部屋で流行性A型肝炎がまん延し、幡竜山ら10人以上が入院。名古屋場所は医師の許可を得て強行出場したものの連敗し、3日目から休場。その3場所後、幕下に陥落し、そこから1年かけて幕内に復帰した。

「今でも思い出すけど、病院の窓から外を見て、表を歩いている人がうらやましかった。もうダメかと思ったけど、そこから復活して幕内に戻ったんです」。どん底の時に励ましてくれた女性がのちの妻で、「ミス着物」にも選ばれたことがある真知子さんだった。

引退後は、長期間にわたってチケット担当として国技館の入場券売り場に詰めた。現金での手売りのみだった時代から始まり、カード払いや、チケットぴあなどネットを介した販売に移行する時期をすべて経験した。

今では考えられないが、1マスで4人が座れるチケットを売ることが、当時のデジタル化では難題だったという。「例えば、あるマス席を売る時、1つの席にチケットが4枚ある。コンピューターでは、これがダブルブッキングになってしまってできないんです。そういう面で苦労しました」。

チケットが売れる時も、売れない時も経験した。「若貴の時は、勢いがすごかった。手売りの時代です。売り出しの日は、国技館のエントランスに売り場を設置すると、お客さんがばーっと並ぶ。通路の下から上まで人が来ました」。15日間分が、わずか1日で売り切れた時代だった。

今はコロナ禍にあり、観客の上限を設けておきながらも、チケットが余る日は珍しくない。待乳山親方は「コロナが収まっても、すぐに(客足が)戻るわけではない。一からまたやり直しになると思う。心配ですよ」と今後を案じた。

今後については「ゆっくり考えたこともなかったですけどね。人生の区切り。のんびりしようとかと思うけど、さみしい面もありますよ」。まずは9日から始まる夏場所を、テレビで見ながら楽しむという。【佐々木一郎】

◆播竜山孝晴(ばんりゅうやま・たかはる)本名・田口孝晴。1951年(昭26)5月4日生まれ、兵庫県出身。三保ケ関部屋に入門し、1966年11月初土俵、74年7月新十両、75年3月新入幕。敢闘賞1回、十両優勝4回。引退後は、部屋付き親方に。三保ケ関部屋閉鎖後は、春日野部屋へ転籍した。

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明生「まずは三役に上がりたい」豊昇龍、天空海らを相手に約20番

夏場所に向けてマスクを着用しながら稽古に励む明生(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で東前頭2枚目に就いた明生(25=立浪)が新三役への思いを語った。5日、茨城・つくばみらい市での部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じた。春場所では2大関撃破を含む10勝5敗で、初めての敢闘賞も獲得するなど飛躍。自己最高位に並ぶ夏場所に向けて「しっかり気持ちを強く持って自分の相撲を信じて、15日間取り切れば大丈夫。まずは三役に上がりたい気持ちを強く持っています」と意気込んだ。

左上腕の負傷で昨年初場所を休場して以降、専属トレーナーをつけた効果が出ているという。「(専属トレーナーとのトレーニングを)週4回くらい、2時間くらいやっている。相撲は動きがある中でのトレーニングなので、動きを取り入れたトレーニングだったり、そういうことを意識しながらやっている。全部(相撲に)生きていると思う」。稽古熱心で知られるが、けがをするまでは土俵外でのトレーニングに頓着していなかった。「相撲を強くなるのは相撲しかないという意識ではいたので、そこの意識、考え方が少し変わった」と明かした。

11年技量審査場所が初土俵で、夏場所から11年目となる。大関復帰を果たした照ノ富士や、幕下15枚目付け出しでデビューした日体大出身の千代大龍らが同期。中学を卒業して15歳で入門した明生は「学生の人たちに負けたくないなとずっと思ってましたね」。新弟子のとき、教習所の稽古ではレベルの高いA土俵へ勝手に乗り込んでいたと振り返る。「吹っ飛ばされていた。(相手は)学生ばっかりで。何か負けたくなかったので(A土俵に)いったんですけど、全然相手になっていなかったと思います」。元来の負けず嫌いだった。

入門から丸10年がたち、三役目前の地位まで番付を上げた。「やはり三役とかそういうことより、入門したときからずっと横綱になりたくて入ってきた。簡単なことではないが、横綱にと思ってやってきて入ってきたので、ずっと思って10年たった」。高い志を持って今後も出世を目指す。

この日は平幕の豊昇龍、天空海らを相手に約20番取って汗を流した。初日まで残り4日。「上位なので厳しい戦いになると思う。しっかり勝ち越せるように強い気持ちで土俵に上がりたい」と話した。

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明生が朝乃山と三番稽古で好感触「メリハリのある、いい稽古ができた」

夏場所に向けた合同稽古に参加し、三番稽古で明生と相撲を取る朝乃山(右)(撮影・佐藤礼征)

4日間の日程で行われる大相撲の合同稽古は21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で3日目が行われ、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)で新三役を目指す、平幕の明生(25=立浪)が、大関朝乃山(27=高砂)と三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る稽古)を行った。

3月の春場所は10勝を挙げ初の三賞(敢闘賞)を受賞。勢いのある明生は、本場所で過去1勝5敗の大関の胸に果敢に飛び込んだ。数字こそ3勝11敗だったが、左を差し込み朝乃山を攻め立てるシーンも数多くあった。

だからだろう。明生は稽古後の取材で「土俵際まで攻め立てる場面がいくつもあった。勝ち負けにはこだわっていなかったので全然、良かったと思います」と好感触を口にした。朝乃山からの指名だったが「(自分も)取りたいと思っていた。どんな攻めが嫌がるのか、相撲を取らないと感じられないので。メリハリのある、いい稽古ができた」と狙い通りだったようだ。

最後の一番で、右足首に「電気が走った」(明生)ことで、最終日の合同稽古は当日朝の様子を見て決めるという。前頭5枚目以内の平幕上位は過去、4勝11敗、6勝9敗、1勝7敗7休と、上位の扱い壁に阻まれてきたが、先場所は2ケタ10勝。四つでも押しでも取れることに加え、この日の稽古では足を飛ばす場面もあり、攻め手は多彩。夏場所でも上位を、かき回す存在になりそうだ。

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朝乃山、三番稽古で明生指名11勝3敗「勝ち越しているし来場所も当たる」

夏場所に向けた合同稽古に参加し、三番稽古で明生(左)と相撲を取る朝乃山(撮影・佐藤礼征)

4日間の日程で行われる大相撲の合同稽古は21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で3日目が行われ、大関朝乃山(27=高砂)が3日連続で、三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る稽古)を行った。

初日は同じ大関の正代(29=時津風)と15番(12勝3敗)、前日も小結御嶽海(28=出羽海)と15番(11勝4敗)。この日は平幕の明生(25=立浪)を指名した。本場所では過去5勝1敗と退けている相手だが、3月の春場所は10勝を挙げ初の三賞(敢闘賞)を受賞。勢いのある相手に、右をねじ込み一方的に寄り立てるなど11勝3敗。逆に明生に左を差し込まれると劣勢になるシーンもあった。

明生を指名した理由を朝乃山は「先場所、(東前頭)3枚目で勝ち越しているし来場所も当たる。もろ差し、スピードが備わっているのが明生関の武器でもあるので、それを肌で(知るためには)めったにできないので」と説明した。本場所の1日1番と違い、連続して取ったことで「差されたりすることがあった。そこが悪かった」と反省点を見いだした。

右四つ、左上手が本来、得意とする形だが、明生との稽古では、逆の左四つになる場面も。意図してやったわけではないとしても「そういう部分も、これから必要だと思う。流れで左四つになったとしても、しっかり攻められるようにしていきたい」と、新たな攻め手の引き出しの1つを見いだせた。

明生に対しては「体も一回り、大きくなっているしその分、相手から押されにくくなり、もろ差しの相撲も目立っている」と評価した。合同稽古も残り1日。「ケガをしないように、いい形で(26日の)番付発表を迎えたい。番付発表になれば、場所が始まるんだなという気持ちになる」と、2年ぶり2度目の優勝を目指す大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を見据えた。

夏場所に向けた合同稽古に参加し、三番稽古で明生と相撲を取る朝乃山(右)(撮影・佐藤礼征)

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明生が連日合同稽古、茨城から東京へ部屋移転「寂しいけど近くなる」

夏場所に向けた合同稽古に参加し、関取衆との申し合いを行う明生(代表撮影)

大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古の2日目が20日、両国国技館内の相撲教習所で行われ、平幕の明生(25=立浪)は初日から連日参加した。

この日は大関正代らと計11番相撲を取って汗を流した。複数の関取が参加しているため、多くの番数は確保できないだけに「だらだらやらないような気持ちでやっている。少なく濃くという意識」と、一番一番を集中して臨んでいるという。

東前頭3枚目だった春場所では2大関を破るなど10勝5敗の好成績を残し、初めての三賞(敢闘賞)も獲得した。新三役も目前。「常に上の番付を狙っている。しっかり我慢して、勝ち越していけるように」と意気込む。

茨城県つくばみらい市の部屋が、夏場所後に東京都台東区の旧常盤山部屋に移転する。夏場所が、茨城から本場所に通う最後の場所になる。「(茨城の部屋は)10年いた場所。入門してずっといた場所なので、そこを離れるのは寂しいけど、距離が近くなるのはうれしい」と喜んだ。

夏場所に向けた合同稽古に参加し、ぶつかりで正代の胸を借りる明生(左)(代表撮影)

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立浪親方「父を超えるような番付になって」先代時津風親方の息子2人が入門

三本木農・坂本博一(2020年5月17日撮影)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)の長男坂本博一と次男正真が立浪部屋に入門し、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受けることが決まった。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は15日、日刊スポーツの電話取材に応じ「父を超えるような番付になって欲しい」と坂本兄弟に期待を込めた。

当初は、父と同じ時津風部屋に入門予定だった。しかし、先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、日本相撲協会を退職した。これを受けて、入門する部屋を再考。共通の知人を介して、坂本兄弟が立浪部屋に入門することになった。

博一は青森・三本木農高で主将を務めるなど活躍して今春に卒業した。正真は千葉・柏二中3年で臨んだ1月の全国大会で3位の実績がある。立浪親方は「相撲の基本はもうできている。あとは体重を増やしたりして、父を超えるような番付になって欲しい。兄弟で争って上がってくれたらいい」と話した。28日実施の新弟子検査に合格すれば、夏場所の前相撲で初土俵を踏むことになる。

坂本兄弟が立浪部屋に入門するにあたり、父の先代時津風親方から連絡があったという。「『よろしくお願いします』と言われたので『しっかり面倒見るから安心して』と言いました」。立浪部屋には、春場所で敢闘賞を受賞した明生や元横綱朝青龍のおい、豊昇龍ら有望力士が在籍。経験のある坂本兄弟が加われば、部屋がさらに活気づくこと間違いなし。立浪親方も「相乗効果でさらに部屋が盛り上がってくれればいい」と話した。

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元関脇の麒麟児が死去、多臓器不全で67歳 108発の突っ張り合いも

1976年1月、大相撲初場所4日目 富士桜(左)と麒麟児

日本相撲協会は13日、元関脇麒麟児の垂沢和春さんが3月1日に多臓器不全のため死去したと発表した。67歳だった。

強烈な突っ張りを武器に、幕内通算84場所で三賞受賞は11度。昭和28年生まれで「花のニッパチ組」の1人として土俵を沸かせた。現役引退後は北陣親方として後進の指導に当たり、18年に日本相撲協会を退職していた。

   ◇   ◇   ◇

また1人、名力士がこの世を去った。日本相撲協会は、元関脇麒麟児の垂沢さんの死去を発表。協会関係者によると、15年夏ごろに頭部の腫瘍摘出手術を受けた影響で顔面にまひの症状が残り、体調が悪かったという。18年3月に65歳の定年を迎えたが、再雇用制度は利用せずに協会を退職。3年後の3月1日に、自宅で多臓器不全により死去した。近年は糖尿病と腎臓を患っていたという。葬儀・告別式は家族葬で執り行われた。

1967年夏場所で二所ノ関部屋から初土俵を踏んだ。昭和28年生まれで「花のニッパチ組」の1人として、元横綱北の湖、元横綱2代目若乃花らとともに人気を誇った。1975年夏場所8日目の天覧相撲では、富士桜との計108発に及ぶ壮絶な突っ張り合いを披露。昭和天皇が身を乗り出して観戦された一番は、今も語り草となっている。幕内優勝こそ果たせなかったが、金星6個、三賞受賞は11度と実績を残した。

88年秋場所を最後に35歳で現役引退後、北陣親方として二所ノ関部屋で後進を指導した。相撲協会では主に巡業部に所属。大相撲中継では爽やかな語り口の解説で親しまれた。

◆麒麟児和春(きりんじ・かずはる)本名・垂沢和春。1953年(昭28)3月9日、千葉県柏市生まれ。67年夏場所初土俵、74年初場所新十両。同年秋場所で新入幕。強烈な突っ張りを武器に金星6個、殊勲賞4回、敢闘賞4回、技能賞3回と三賞計11回受賞。最高位は関脇。幕内通算84場所で三役は通算17場所。通算773勝792敗34休。88年秋場所限りで引退し、年寄「北陣」を襲名。18年3月に日本相撲協会を定年退職。

麒麟児
北陣親方(元関脇麒麟児)(2008年09月6日撮影)
断髪式を終えタキシード姿になった元関脇麒麟児の北陣親方=1989年1月29日

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結びで巻き添え、行司背中から落下/千秋楽写真特集

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が昨年7月場所以来の優勝を果たして、確実にしている大関復帰に花を添えた。大関貴景勝を破って12勝目。3度目の幕内優勝は関脇以下では初となる快挙を成し遂げた。

八角理事長(右)から内閣総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司)

幕内優勝を飾り師匠の伊勢ケ浜審判部長(左)から優勝旗を受け取る照ノ富士(撮影・小沢裕)

優勝力士インタビューで笑顔を見せる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

千秋楽の熱戦を写真で振り返ります。

幕内

徳勝龍(7勝8敗)とったり琴勝峰(1勝6敗8休)

琴勝峰(手前)をとったりで破る徳勝龍(撮影・鈴木正人)


英乃海(10勝5敗)すくい投げ豊昇龍(8勝7敗)

豊昇龍(右)をすくい投げで破る英乃海(撮影・河田真司)


魁聖(8勝7敗)下手投げ翔猿(10勝5敗)

魁聖(右)を下手投げで破る翔猿(撮影・河田真司)

翔猿 (兄英乃海とともに2桁白星)目の前で取っていて、良かったと思う。場所中は自分のことであれだったので(話はしていない)。


琴ノ若(6勝9敗)寄り切り大奄美(9勝6敗)

琴ノ若(右)を寄り切りで破る大奄美(撮影・河田真司)


琴恵光(8勝7敗)寄り切り輝(6勝9敗)

琴恵光(左)を寄り切りで破る輝(撮影・河田真司)


玉鷲(5勝10敗)寄り切り照強(8勝7敗)

玉鷲(右)を寄り切りで破る照強(撮影・鈴木正人)


翠富士(5勝10敗)押し出し隠岐の海(3勝12敗)

隠岐の海(右)を押し出しで破る翠富士(撮影・鈴木正人)


竜電(6勝9敗)寄り切り妙義龍(7勝8敗)

竜電(右)を寄り切りで破る妙義龍(撮影・鈴木正人)

妙義龍 (7勝8敗の成績に)十分じゃないですか。連勝あり、連敗ありで、最後勝ちで締められたので良かったと思う。足が動いた相撲もあったし、動かなかった相撲もあった。


千代大龍(6勝9敗)はたき込み志摩ノ海(4勝11敗)

志摩ノ海(手前)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・河田真司)


明生(10勝5敗)寄り切り剣翔(9勝6敗)

明生(手前)に寄り切りで敗れる剣翔龍(撮影・河田真司)


北勝富士(9勝6敗)押し出し若隆景(10勝5敗)

北勝富士(右)を押し出しで破る若隆景(撮影・河田真司)

若隆景 (立ち合い変化は)体が反応しました。(技能賞は)うれしいです。おっつけの技能が評価されたのはすごくありがたい。


千代翔馬(8勝7敗)上手投げ阿武咲(4勝11敗)

阿武咲(下)を上手投げで破る千代翔馬(撮影・河田真司)

阿武咲 思い切りいったが、自分が弱かっただけです。明日から切り替えて来場所、出直します。


宝富士(3勝12敗)突き落とし霧馬山(7勝8敗)

宝富士(右)を送り引き落としで破る霧馬山(撮影・鈴木正人)

宝富士(右)を送り引き落としで破った霧馬山(撮影・鈴木正人)

霧馬山 最後危なかったけど、我慢していきました。思い切りいっていい相撲をとろうと。勝って来場所につなげたかった。(部屋の横綱鶴竜が引退も)あまり考えず集中して、いつも通りいけました。


明瀬山(7勝8敗)突き出し大栄翔(8勝7敗)

明瀬山(手前)を激しく攻める大栄翔(撮影・鈴木正人)

大栄翔(左)は明瀬山を突き出しで破る(撮影・小沢裕)

大栄翔 (7勝7敗千秋楽に)ちょっと緊張したけどやることはひとつ。思い切りいきました。とりあえず勝ち越しはよかったが、内容的には悪い相撲が多かった。


逸ノ城(7勝8敗)押し出し御嶽海(8勝7敗)

逸ノ城(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

御嶽海 (千秋楽勝ち越しに)ホッとしてます。ようやく終わりました。自分としてはもっととりたかったが、ファンの方はハラハラドキドキ、刺激になったんじゃないでしょうか。


高安(10勝5敗)はたき込み碧山(11勝4敗)

碧山(左)にはたき込みで敗れる高安(撮影・鈴木正人)

高安(右)をはたき込みで破った碧山(撮影・河田真司)

碧山 (優勝決定戦への望みは)もちろんありました。残念です。(勝てばの条件付き敢闘賞は)知っていました。落ち着いていい相撲がとれたと思います。


栃ノ心(7勝8敗)押し出し隆の勝(8勝7敗)

栃ノ心(左)を押し出しで破る隆の勝(撮影・河田真司)

隆の勝 (千秋楽勝ち越しに)ガチガチにはならず、いい緊張感で臨めた。勝ち越しで終われたのは自信になる。来場所、もっと活躍できるように頑張りたい。


貴景勝(10勝5敗)押し出し照ノ富士(12勝3敗)

貴景勝(手前)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)

貴景勝(右)を土俵際に追い込む照ノ富士(撮影・河田真司)

貴景勝(右)を押し出しで破り、幕内優勝を決める照ノ富士(撮影・河田真司)

貴景勝 本割で勝たないことには始まらないんで。一生懸命やろうと思いました。負けたのは自分が弱いから。それをしっかり考えて、来場所に向けてやっていきたい。


正代(7勝8敗)上手投げ朝乃山(10勝5敗)

朝乃山(左)に上手投げで敗れる正代にぶつかる行司の式守伊之助(右)(撮影・河田真司)

朝乃山(右)は正代を上手投げで破る。行司の式守伊之助(左)は巻き添えを食らい土俵下に頭から落ちた(撮影・小沢裕)

結びの一番で土俵下に落ちた立て行司の式守伊之助(撮影・鈴木正人)

結びの一番で土俵下に落ちた立て行司の式守伊之助(中央)。声をかける西岩親方(左)と呼び出し(撮影・鈴木正人)

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明生が初の敢闘賞、目標は「ずっと三役、その上」

剣翔(左)を寄り切りで破る明生(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

東前頭3枚目明生(25=立浪)が、白星が条件の敢闘賞を獲得した。剣翔を突き放しに行くはずがつかまり、想定外の展開になったが体をしっかりと密着させて寄り切った。

自身初の三賞獲得となり「素直にうれしい。場所前にやれることはやったので」と喜んだ。次の目標に向けては「ずっと三役、その上を目標にしてきた。一生懸命やるだけ」と意気込んだ。

敢闘賞授与式に臨む明生(撮影・河田真司)

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碧山勝って敢闘賞、春場所強い3年連続2ケタ&三賞

碧山(左)にはたき込みで敗れた高安(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

西前頭12枚目の碧山(34=春日野)が、勝った方が敢闘賞の小結高安との一番をはたき込みで制した。

9日目から連勝が続いて優勝争いに加わり、この割りが組まれた。高安の攻めに耐えながら、最後は得意のはたき込み。「(勝てば敢闘賞は)知っていた。落ち着いていい相撲がとれたと思います」。一方で照ノ富士が敗れれば優勝決定戦だっただけに「残念です」と言った。

春に強い。春場所は19年12勝3敗で敢闘賞、昨年も11勝4敗で技能賞と、3年連続で2桁勝利と三賞を手にした。「いい成績をあげてよかったです」と喜んだ。

高安(右)をはたき込みで破る碧山(撮影・河田真司)

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照ノ富士が3度目の殊勲賞、若隆景は初の技能賞

照ノ富士(21年3月撮影)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は28日、両国国技館内で大相撲春場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士及び条件付きの候補力士を決めた。本割の結果が出たことで、受賞力士が確定した。

殊勲賞は、千秋楽を前に11勝3敗で優勝争いの単独トップに立つ関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の、3回目の受賞(三賞通算は9回目)が決まった。本割で大関貴景勝(24=常盤山)を破り、12勝3敗で3度目の優勝に受賞で花を添えた。

敢闘賞は、いずれも千秋楽本割で勝った場合、という条件付きで小結高安(30=田子ノ浦)、平幕の明生(25=立浪)と碧山(34=春日野)の3人を選出した。直接対決で高安に勝った碧山が、4度目の受賞(三賞は5回目)を決め、高安は逃した。明生も剣翔に勝ち10勝目を挙げ、待望の初の三賞受賞となった。

技能賞は、小兵ながら粘り強い押し相撲で大関2人を破った西前頭2枚目の若隆景(26=荒汐)が、初受賞(三賞も初受賞)を決めた。千秋楽も北勝富士を破り10勝5敗。幕内6場所目で3度目の2ケタ勝利となった。

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剣翔「バイキンマン」に…相手の嫌がる相撲が理想

関取衆と相撲を取る剣翔(日本相撲協会提供)

大相撲の西前頭14枚目剣翔(29=追手風)が8日、埼玉・草加市での部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じ、昨年春場所以来1年ぶりの返り入幕となる春場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて「夢は大きく優勝を目指して。やるからには全勝するつもりでと思ってる」と意気込んだ。

1月の初場所で同部屋の大栄翔が初優勝を果たし、自身も十両優勝するなど波に乗る。「追手風部屋幕内連続優勝したい」と意欲的に語った。

新入幕だった19年秋場所では終盤まで優勝争いに絡み、10勝5敗で敢闘賞を獲得して存在感を示したが、昨年春場所で左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂して途中休場した。翌場所から十両に陥落し、1年かけて幕内に返り咲き。左膝の前十字靱帯(じんたい)は切れたままで「多少の痛みと多少のぐらつきはある」。左膝を悪化させないために「新入幕の時よりも前に出る相撲」を心掛けているという。

1年ぶりの幕内で“悪役”ぶりを発揮したい。「相手の相撲を見て研究して、自分の得意な体勢よりも相手の不利な体勢でやりたいと思っている。僕は右四つなんですけど、相手の右肘が甘かったら左差しにいきますし、相手の嫌なことを研究して嫌なことをやりたいと思っている」。相手の嫌がる相撲を理想に掲げており、優勝を争った19年秋場所では自身を「バイキンマン」と評するなど、角界のヒール役を目指している。「バイキンマンは健在かもしれませんね。剣翔とやるの嫌だなと思ってほしいですね」。

春場所での活躍に向けて報道も利用? する。持ち味は約10種類あるという立ち合いの引き出しで「今日はどんな立ち合いがくるんだろうと相手に思わせるのが僕の狙いなんですよ」と力説。「基本的にみんな立ち合い一緒じゃないですか。右四つだったら右でくるんだな、左だったら左でくるんだなとか、押し相撲だったらかましてくるんだなって分かるじゃないですか。僕はどうやってくるのか分からないのを目指している。そうすると相手は思いきり当たってこれないですよね。というのを記事にしてほしいです。それを見た相手がまた混乱するので」とまくしたてた。

春場所に向けて若い衆を稽古をする剣翔(右)(日本相撲協会提供)

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隆の勝「思いきり行くだけ」過去1度の対横綱へ意欲

隆の勝(2020年12月10日撮影)

新三役から2場所連続で勝ち越し、大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)を、3場所連続の関脇で臨む隆の勝(26=常盤山)が5日、朝稽古後に報道陣の電話取材に応じ、近況を語った。

この日は、十両の貴源治、貴健斗の関取衆と15番ほど相撲を取って汗を流した。

16日に東京・台東区橋場から、板橋区前野町に移転した新しい部屋は、あらためて稽古場の広さを実感。「環境はいいですね。稽古がしやすいです。(土俵回りでも)すり足とか、いろいろ出来る」と充実した稽古環境を喜んでいる。

再入幕から3場所目の昨年春場所で初の三賞(敢闘賞)を受賞し、12勝3敗で優勝次点の成績を収めた。以降は5場所連続で勝ち越し中と、幕内上位に定着。この1年を「関脇で2場所連続勝ち越せている。力はついてきたかなと思う。(2ケタ勝利は)もちろん毎場所、思っている」と意欲を見せた。さらに上を目指すべく「体の芯の強さだったり、メンタル面もそうですけど、充実したときにいい成績が残せると思っているので、これから稽古して、いい状態で場所に持って行ければ」と精神面の安定を自分に求めた。

関脇を2場所務めて得られたことは「一番はメンタル。押しだけじゃ通用しない人もいるので、よく頭を使うようになったかもしれない」と柔軟性も備わったようだ。

上位には定着しているが、横綱が休場続きのため、対横綱は昨年7月場所の白鵬戦(突き落としで負け)1回しかない。今度こそ、両横綱の出場を期待したいところで、そうなれば「思いきり行くだけ。本当に胸を借りるつもりで思い切り行きます」と全精力をつぎ込む。その春場所に向けて「活躍して2ケタ勝てるように頑張って一生懸命、相撲を取っていきたいと思います」と、実直な人柄を示すような言葉を残した。

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奈良井翼が鮮やかTKOでボクシング新人王&MVP

プロボクシング全日本新人王決勝戦を制し記念撮影に臨む選手たち。左からミニマム級の小島、ライトフライ級の狩俣、フライ級の宝珠山、スーパーフライ級の久保、バンタム級の冨田、スーパーバンタム級の福永、フェザー級の平野、スーパーフェザー級の奈良井、ライト級の浦川、スーパーライト級の高畠、ウエルター級の山崎、ミドル級の中田(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇スーパーフェザー級◇無観客開催

スーパーフェザー級で、東軍の奈良井翼(21=RK蒲田)が鮮やかな1回TKO勝ちで全日本新人王を獲得し、MVPにも輝いた。

西軍の福田星河(21=エディタウンゼント)と対戦すると、左ボディーで相手ガードを下げさせ、得意の左フックからの連打でダウンを奪取。立ち上がった福田に対し、さらに連打を浴びせて右ストレートでレフェリーストップに追い込み、1回2分5秒、TKOで撃破した。なお技能賞はスーパーフライ級の久保春平(23=宮田)、敢闘賞はライトフライ級の狩俣綾汰(25=三迫)が受賞した。

2度目の新人王挑戦で頂点にのぼりつめた奈良井は「多分、左フックを警戒していると思ったが、うまく当てられる練習をしていて、ずっと考えていました」と得意パンチで勝利できた喜びに浸った。スーパーバンタム級でエントリーした初挑戦の19年は東日本新人王準決勝で体重超過し棄権。今回は一気に2階級上げての挑戦だったが「パンチには自信があった」と自信ものぞかせた。

小学校でキックボクシングを始めた際、自宅1階にサンドバッグが吊された練習場が設置されるなど、常に家族のバックアップがあったという。リング上で父優さん(40)、母幸さん(40)、妹愛さん(17)に向けて「ママ、おとん、愛、ありがとう」と感謝の言葉を送った。特に父が1月1日に50歳の誕生日を迎えており「これがプレゼントです」と満足そうな笑みもみせた。

中学から始めたボクシングで東京オリンピック(五輪)を目指し、自衛隊に入った。射撃練習などをしていたものの、競技に専念できる環境まで時間を要したためにプロ転向を決断。ようやく区切りとなる称号を手にした。7勝(6KO)と負けなしで、日本ランキング入りも確実となった。奈良井は「日本ユース王座がほしい。2~3年で日本王者になりたい。目標は5年で世界王者です」と気合十分だった。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(手前)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(手前)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦のスーパーフェザー級 1回、福田(右)からダウンを奪う奈良井(撮影・小沢裕)
プロボクシング全日本新人王決勝戦で表彰される、左から技能賞のスーパーフライ級・久保、MVPのスーパーフェザー級・奈良井、敢闘賞のライトフライ級・狩俣(撮影・小沢裕)

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冨田風弥、強烈フックで業師の強敵倒しバンタム級V

プロボクシング全日本新人王決勝戦のバンタム級 3回、須藤(左)に右パンチを放つ冨田(撮影・小沢裕)

<プロボクシング:全日本新人王決勝戦>◇21日◇東京・後楽園ホール◇バンタム級◇無観客開催

バンタム級は冨田風弥(22=伊豆)が3-0判定で須藤龍揮(21=RK蒲田)を下した。

冨田は西軍代表決定戦で敢闘賞、須藤は東日本で技能賞を獲得していた。レベルの高い一戦だったが、冨田が2回50秒過ぎに強烈な右フックでダウンを奪い、そのまま押し切った。「ダウンをとって少し落ち着けた。自分から攻める意識でよかったと思う。しっかり勝ててよかった」。

ジムは静岡県伊東市にある。スパーリングパートナーは、首都圏のジムまで求めにいく。厳しい環境を乗り越えての勝利。「1個でもランキングを上げて日本タイトル、その他のタイトルを狙いたい」と夢をふくらませた。

プロボクシング全日本新人王決勝戦のバンタム級を制した冨田(撮影・小沢裕)

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MVPは木村ミノル/K-1 AWARDS各賞一覧

K-1AWARDS2020で、最優秀選手賞を受賞した木村“フィリップ”ミノル(右)はプレゼンターの魔裟斗と笑顔で記念撮影(撮影・浅見桂子)

K-1実行委員会は10日、都内で年間表彰式「K-1 AWARDS 2020」を行い、最優秀選手賞の木村“フィリップ”ミノル(27)など全15部門を発表した。

木村は一昨年3月から昨年12月まで10試合KO勝利を継続中。昨年は、3月22日の「ケイズフェスタ3」(さいたまスーパーアリーナ)での第3代スーパー・ウエルター級王座決定トーナメントの1日3試合で、いずれも1回KO勝ちしてベルトを獲得した。

年間最高試合賞は安保瑠輝也(25)-山崎秀晃(34)戦(9月22日、エディオンアリーナ大阪=スーパー・ライト級タイトル戦で山崎がKO勝ち)、新人賞は菅原美優(22)に決まった。

武尊(29)はベストKO賞を獲得した。3月22日にさいたまスーパーアリーナで、ペッダム・ペットギャットペット(25=タイ)を2回49秒、左右のフックでマットに沈めた試合が評価された。

その他各賞は次の通り。

◆殊勲賞 椿原龍矢、寿美

◆敢闘賞 K-Jee

◆技能賞 ゴンナパー・ウィラサクレック

◆功労賞 水町浩

◆アマチュア最優秀選手賞 黒川瑛斗、長崎紗依茄

◆ベストGYM賞(プロ部門) 月心会チーム侍

◆ベストGYM賞(アマチュア部門) K-1ジム大宮

◆ベストトレーナー賞 矢口哲雄

◆ベストスマイル賞(ファンが選ぶ賞) 朝久泰央

◆ベストガールズ賞 小島みゆ

◆AbemaTV賞 芦沢竜誠

K-1AWARDS2020で、ベストKO賞を受賞した武尊(右)はプレゼンターの久松郁実からトロフィーを受け取る(撮影・浅見桂子)

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井上が3年連続MVP 年間最高試合は井岡のV2戦

井上尚弥(21年1月撮影)

ボクシングの20年度年間表彰選手が28日発表され、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が3年連続4度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。3年連続MVPは史上6人目、平成以降では徳山昌守に続いて2人目。また井上は、昨年10月のジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦での7回KO勝ちもKO賞に選ばれ、2冠に輝いた。

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)は2年連続の技能賞、さらに20年大みそかの田中恒成(25=畑中)との2度目の防衛戦が年間最高試合に選出され、2冠となった。殊勲賞には昨年11月、WBO世界フライ級王座を獲得した中谷潤人(23=M・T)が初受賞した。女子では、WBO女子世界ミニマム級王者多田悦子(39=真正)が11年ぶり2度目の最優秀選手賞と年間最高試合の2冠を獲得した。

20年度の各部門表彰選手は次の通り

☆最優秀選手賞:WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)=3年連続4回目

☆技能賞:WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(Ambition)=2年連続2回目

☆殊勲賞:WBO世界フライ級王者中谷潤人(M・T)=初受賞

☆努力・敢闘賞:東洋太平洋ライトフライ級王者堀川謙一(三迫)=初受賞、WBOアジア・パシフィック、東洋太平洋、日本スーパーフライ級王者福永亮次(角海老宝石)=初受賞

☆KO賞:井上尚弥=2年ぶり5回目

☆新鋭賞:東洋太平洋スーパーフェザー級王者三代大訓(ワタナベ)=初受賞

☆年間最高試合(世界):WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(20年12月31日、東京・大田区総合体育館)=井岡一翔(Ambition)-田中恒成(畑中)

☆年間最高試合(世界戦以外):WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦(20年12月12日、米ラスベガス・MGMグランド)=フェニックス・ベルデホ(プエルトリコ)-中谷正義(帝拳)

☆女子最優秀選手:WBO女子世界ミニマム級王者多田悦子(真正)=11年ぶり2回目

☆女子年間最高試合:WBO女子ミニマム級王座決定戦(20年12月3日、東京・後楽園ホール)=多田悦子(真正)-宮尾綾香(ワタナベ)

☆特別賞=粟生隆寛(元WBC世界フェザー級、元WBC世界スーパーフェザー級王者)、八重樫東(元WBA世界ミニマム級、WBC世界フライ級、IBF世界ライトフライ級王者)

20年12月31日、WBО世界スーパーフライ級タイトルマッチの8回、田中(手前)をTKОで破り、喜ぶ井岡

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翠富士が技能賞「肩透かしだけと思われないように」

翔猿(右)を肩すかしで破る翠富士(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

西前頭14枚目の翠富士(24=伊勢ケ浜)が得意の肩透かしで翔猿(28=追手風)を下し、9勝目(6敗)。新入幕で技能賞を獲得した。

翠富士は場所前、「三賞を目標にしたい」と公言。有言実行となった。「すごくうれしいです。予定では10番勝って、敢闘賞が欲しかったですが、1番少なかった」と苦笑いを見せた。今場所は肩透かしで5勝。「肩透かしだけ、と思われないようにしたい。来場所も頑張ります」。静岡県出身では戦後5人目の幕内力士は、さらに技を増やしていく意向を示した。

技能賞を受賞した翠富士(代表撮影)

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大栄翔、埼玉県勢で初優勝決める!/千秋楽写真特集

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭の大栄翔が、悲願の初優勝を果たした。単独先頭で迎えた千秋楽、勝てば優勝、敗れれば決定戦に持ち込まれる大一番で。隠岐の海を突き出して13勝目。立ち合いから圧倒する完璧な相撲内容で、歓喜の瞬間を迎えた。埼玉県勢では初、追手風部屋勢でも初めての優勝。昨年は全5場所で異なる優勝力士が誕生したが、2021年も“角界戦国時代”を象徴するような幕開けとなった。大栄翔は殊勲賞、技能賞も獲得。両横綱が不在、綱とりに挑んだ大関貴景勝が不振だった場所で主役を張った。

正代は結びで朝乃山との大関対決に敗れ、11勝4敗で今場所を終えた。2度目の優勝こそ逃したものの、初のかど番場所で千秋楽まで優勝争いに絡んで存在感を示した。同じく初めてのかど番を乗り越えた朝乃山は、11勝4敗で今場所を終えた。

大関復帰を目指す関脇照ノ富士は、明生を退けて11勝目を挙げた。返り三役の昨年11月場所では13勝。大関とりが懸かる3月の春場所に向けて、弾みをつける1勝となった。

三賞受賞者は大栄翔以外では、照ノ富士と新入幕の翠富士の2人が技能賞を獲得した。

場所直前に約900人を大将に実施した新型コロナウイルスのPCR検査の結果、力士65人を含む協会員83人が初日から休場。白鵬と鶴竜の両横綱が3場所連続で初日から不在となるなど、混沌(こんとん)とした場所が終わった。

八角理事長(手前)から内閣総理大臣杯を受け取る大栄翔(撮影・鈴木正人)

優勝インタビューで笑顔を見せる大栄翔(撮影・河田真司)

表彰式に臨む大栄翔(左)

千秋楽の熱戦を写真で振り返ります。

幕内

朝乃山押し出し正 代

朝乃山(手前)との取組中、式守伊之助(左)にぶつかる正代(撮影・鈴木正人)

朝乃山(奥)に押し出される正代(左)を回避できず接触してしまう行司の式守伊之助(撮影・河田真司)

朝乃山(左から2人目)は正代を押し出しで破る。行司の式守伊之助(左)は土俵に押し出されたが、履いていた草履は残っていた(撮影・小沢裕)

正代 相手の圧力に負けて下がってしまった。そこがいけなかった。(大栄翔が先に優勝を決めたが)先に決められた方が気は楽だった。何とか勝てるように気持ちを作っていったが、最後の一番としては後味が悪い。また頑張ります。

照ノ富士すくい投げ明 生

明生(右)をすくい投げで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

高 安はたき込み隆の勝

高安(左)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・河田真司)

高安(後方)をはたき込みで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)

隆の勝 最後の相撲に勝ててよかった。(大栄翔の優勝は)刺激になります。

霧馬山押し出し御嶽海

霧馬山(左)を押し出す御嶽海(撮影・河田真司)

御嶽海 来場所につながる一番と思ったんで、しっかり勝ててよかった。15日間、何とか体がもったかなと思います。目標の2桁にあと1番が遠かったが、来場所に向けてまた頑張ります。

北勝富士押し出し逸ノ城

逸ノ城(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・河田真司)

隠岐の海突き出し大栄翔

隠岐の海(左)を激しく攻める大栄翔(撮影・河田真司)

隠岐の海(左)を突き出しで破り、幕内優勝を決める大栄翔(撮影・河田真司)

隠岐の海を突き出しで破り、勝ち名乗りを受ける大栄翔(撮影・河田真司)

大栄翔 (優勝インタビュー)自分の相撲を取りきるしかない。悔いがないよう、思い切りいこうと迷わずいきました。本当うれしさしかない。よかったです、本当に。(賜杯は)あんなに重いとは思わなかった。びっくりしている。

宝富士寄り倒し志摩ノ海

宝富士(奥)を寄り倒しで破る志摩ノ海(撮影・河田真司)

志摩ノ海 根負けしなかった。頭上げず、我慢していけと稽古場で師匠(木瀬親方)に言われるが、それを実行できたと思う。

琴勝峰勇み足佐田の海

琴勝峰(右)は佐田の海の勇み足で白星(撮影・鈴木正人)

豊昇龍寄り倒し阿武咲

豊昇龍(下)を寄り倒しで破る阿武咲(撮影・河田真司)

阿武咲 終始落ち着いて相撲がとれた。最後のいい相撲で締めくくれてよかった。

栃ノ心寄り切り照 強

照強(左)は寄り切りで栃ノ心を破る(撮影・小沢裕)

琴恵光押し出し玉 鷲

玉鷲(左)に押し出される琴恵光(撮影・河田真司)

玉鷲 (歴代7位タイの通算連続1316回出場を白星で飾り)記録は気にしていないし考えていない。しっかりやり続ければこういう感じになる。人がどう思うかで、自分からはあまり言えない。

遠 藤寄り切り琴ノ若

琴ノ若(右)を寄り切りで破る遠藤(撮影・河田真司)

琴ノ若 (勝てば敢闘賞の一番に敗れ)自分の力不足なので、しっかり受け止めたまた稽古を積みたい。

竜 電押し出し碧 山

竜電(左)を押し出し出しで破る碧山(撮影・河田真司)

明瀬山押し出し

1回目の取組で同体となる輝(左)と明瀬山(撮影・河田真司)

明瀬山と輝の一番で物言いがつき協議する審判団(撮影・小沢裕)

明瀬山(右)を押し出しで破る輝(撮影・鈴木正人)

 (物言いで同体取り直しの末に勝利)どっちかなという感じで、もう一番あってもいいように気持ちを切らさずにいった。2番目の相撲は自分らしく攻めていけた。ああいう相撲をとれたら来場所につながる。

翠富士肩透かし翔 猿

翔猿(右)を肩すかしで破る翠富士(撮影・河田真司)

翔猿 (6勝9敗で終わり)ちょっとダメだったスね。まだまだ安定していない。自分の相撲を磨いていきたいです。

徳勝龍押し出し大翔丸

徳勝龍(右)を押し出しで破る大翔丸(撮影・鈴木正人)

豊 山押し出し妙義龍

豊山(左)を押し出しで破る妙義龍(撮影・河田真司)

妙義龍 いつもより緊張しましたね。(千秋楽)7勝7敗は何回もあるが、勝つと負けるでその後が全然違う。勝ち越せたのは大きい。

天空海押し出し英乃海

天空海(左)を押し出しで破る英乃海(撮影・鈴木正人)

英乃海に押し出しで敗れた天空海(撮影・河田真司)

大相撲初場所千秋楽の幕内土俵入り(撮影・河田真司)

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大栄翔Vに花添えた…役力士総なめで殊勲賞と技能賞

大栄翔(左)は隠岐の海を突き出しで破り幕内優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は24日、両国国技館内で大相撲初場所の三賞選考委員会を開き、千秋楽の全取組が終了したことで受賞力士が確定した。

殊勲賞は、13勝2敗で初優勝を遂げた西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が受賞した。役力士総なめなど最後まで優勝争いを引っ張ってきたことが評価され、昨年の7月場所以来、3度目の受賞(三賞通算も3回目)となった。

敢闘賞は該当者なしに終わった。西前頭15枚目の琴ノ若(23=佐渡ケ嶽)と、同16枚目の明瀬山(35=木瀬)は、千秋楽で勝てば初受賞だったが、ともに敗れて受賞を逃した。

技能賞の候補3人も、いずれも条件付きだったが、いずれも勝って受賞した。大栄翔は優勝した場合の条件付きだったが、本割で自力Vを決め初の技能賞を受賞(三賞は殊勲賞3回を含め通算4つ目)。関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は勝てば受賞の条件をクリアし2場所連続3回目の技能賞を受賞(三賞は殊勲賞2回、敢闘賞3回を含め通算8つ目)。新入幕で西前頭14枚目の翠富士(24=伊勢ケ浜)も千秋楽の翔猿戦で、今場所5回目となる肩透かしで勝ち9勝目をマーク。技能相撲が評価され初の三賞となる技能賞を受賞した。なお技能賞を3人が受賞するのは初めてとなった。

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