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MOMOTAROがK1と契約「モチベも上がる」

会見するMOMOTARO(撮影・鈴木みどり)

元ムエタイ日本フェザー級王者のMOMOTARO(30=OGUNI-GYM)が27日、「K-1 JAPAN GROUP」との契約を結んだことを発表した。

10年に20歳でデビューしたMOMOTAROは14年にNJKFフェザー級王者に輝くと、その後ムエタイでさまざまなのタイトルを獲得。19年にはONE Championshipにも参戦した。都内で会見に臨んだMOMOTAROは「コロナの影響で試合をやるのが難しくなってきた。現役もあと数年だと思っている。最後の頑張りを日本のファンや家族に見てもらいたい」と明かした。

K-1を選んだ理由については「60 キロ 前後で強い選手がそろっているのがK-1。その方がモチベーションも上がる」と明かした。幼少期に空手を学び、学生時代は野球や陸上に打ち込んだが、魔裟斗にあこがれ格闘技界の道に進んだ。世界の強豪と拳を交えてきたフェザー級屈指の実力者が、K-1のリングに乗り込んでくる。

K-1に参戦するMOMOTARO(左)は中村プロデューサーとポーズを決める(撮影・鈴木みどり)

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日本フェザー級は丸田陽七太が7回TKO勝ち新王者

丸田陽七太=2018年12月2日

ボクシング日本フェザー級タイトル戦が11日に東京・後楽園ホールであり、同級1位丸田陽七太(23=森岡)が新王者となった。

V3戦の同級王者佐川遼(26=三迫)から2度ダウンを奪い、7回TKO勝ちで奪取した。17年の東洋太平洋スーパーバンタム級以来、4年ぶり2度目の王座挑戦で初のベルト獲得。昨年4月の予定から2度中止となったが、この一戦にかけて1年4カ月ぶりで臨んだ試合だった。

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王者佐川遼、挑戦者丸田陽七太とも前日計量クリア

佐川遼(2019年12月11日撮影)

ボクシング日本フェザー級タイトル戦の前日計量が、10日に都内で行われた。V3戦となる同級王者佐川遼(26=三迫)は56・8キロ、同級1位丸田陽七太(23=森岡)は56・9キロと、ともに57・1キロのリミット以下でクリアした。

当初は昨年のチャンピオンカーニバルの好カードとして、4月に開催予定だった。それが6月も中止となり、仕切り直しとなった。佐川は「前評判の高い選手。インパクトがある勝ち方、倒して勝ちたい」と連続KO防衛を狙う。

身長が7センチ高く、4試合ぶりの右との対戦となる。「ここまで差がある相手はあまりいなかったが、右相手の方がダウンを奪っている。プレッシャーをかけ、後半に右ストレートを当てて」と話した。昨年8月の6回KO以来コロナ禍で2試合目に「丸田君は間隔があり、そこは有利」とも付け加えた。

残り2キロでホテル入りして問題なく計量も終えた。「アマ時代にも経験しているので」と落ち着いたものだった。世界ランクではWBCで9位まで浮上。勤務先コロンバンの社長や取引先も応援に駆けつける。応援に応えて、世界へのステップを期す。

丸田は17年に東洋太平洋スーパーバンタム級以来、4年ぶりの王座挑戦となる。指名挑戦となるが2度の延期時点で、21年に先延ばしを申し入れた。「世界へはタイトルをとるしかない。じっくり調整したかった。応援にきてくれる人にも迷惑もかけられない」との判断だった。

1年4カ月ぶりの試合となるが、逆にじっくり体をつくり、さまざまな技術を磨いてきた。「体も大きく強くなった。技術もレベルアップした。減量もめちゃくちゃうまくいった」と終始笑顔だった。

4試合連続後楽園ホールの遠征となり、初めての自主隔離にもなった。大好きなクレヨンしんちゃんの枕カバーとクッションを持参。ホテルでは「いつもの自分の雰囲気」を演出してリラックス。「全力で楽しんで勝ちたい」と試合を待ちかねていた。

今回の計量から前日のPCR検査とともに、蒲田にある牧田総合病院内で実施された。これまでは日本ボクシングコミッションで実施していたが、陽性時の素早い対応のため。ホテルも徒歩圏内にあり、佐川は「スムーズでストレスない」と好評だった。

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JBC関係者ら検査や計量会場の提供受ける病院視察

PCR検査、前日計量の会場となる牧田総合病院のスペースをチェックする日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会関係者

日本ボクシングコミッション(JBC)が管轄する東日本開催の興行の前日計量と新型コロナウイルスのPCR検査が2月から東京・大田区の牧田総合病院で実施される。

29日にはJBCと日本プロボクシング協会の関係者が同病院を視察。2月9日から開業するという完成間近のA、B棟に分かれる大型の新施設で、選手たちが検査と計量に臨むA棟1階の多目的スペースを確認した。最大で200人まで収容を広げられる会場となる。

昨年7月からJBC事務所で前日計量とともにPCR検査が行われていた。しかし陽性と判定されても医療機関ではないために、保健所への連絡や陽性判定後の対応などに手間取っていった。

前日計量と合わせ、同事務所で対応を継続することに限界に達していたこともあり、医療機関に依頼することで迅速な対応が可能となる。JBC安河内剛事務局長は「コロナ禍で医療機関に負担をかけたくないが、手を差し伸べていただけた。我々も安心してお任せできる」と信頼を寄せた。

2月11日に東京・後楽園ホールで開催される日本フェザー級タイトルマッチのPCR検査と前日計量から牧田総合病院で行われる。

2月からプロボクシングのPCR検査、前日計量の会場となる東京・大田区の牧田総合病院
日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会がPCR検査の委託と計量会場の提供を受ける牧田総合病院

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王者の勅使河原弘晶、移籍初戦で河村真吾を迎え撃つ

三迫ボクシングジムは28日、東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘晶(30=三迫)の移籍初戦を発表した。

10月8日に東京・後楽園ホールで、同級15位河村真吾(30=ミツキ)を、4度目の防衛戦で迎え撃つ。

勅使河原は世界初挑戦に向けて、11日に海外に強いパイプを持ち、選手層も厚く練習環境に恵まれた名門ジムに移籍した。

現在、IBFで3位、WBCで8位に世界ランク入りしている。世界前哨戦を期して早くも試合がセッティングされた。

セミファイナルの8回戦では、日本スーパーフェザー級4位中川兼玄(25=三迫)と、日本同級6位で元日本フェザー級王者源大輝(29=ワタナベ)が対戦する。上限700人で観客を入れる。

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日本王者佐川遼KO勝ちで2度目防衛、世界挑戦視野

佐川遼(2019年12月11日撮影)

ボクシングの日本フェザー級タイトルマッチ10回戦は13日、東京・後楽園ホールで行われ、王者佐川遼(26=三迫)が6回3分09秒、KO勝ちし、2度目の防衛に成功した。

同級9位竹本雄利(24=クラトキ)のスピードある攻撃を冷静に見切ると、打ち終わりに的確にパンチを合わせ、流れを奪取。6回に右で効かせると、ボディーに連打を集め、試合を終わらせた。

WBC世界同級8位の実力者は、コロナ禍後、「聖地」初の有観客試合を勝利で飾り「いつ(世界挑戦の)チャンスが来てもおかしくない位置にいると思う。しっかり準備していきたい」と話した。佐川は戦績を10勝(5KO)1敗とした。

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日本王者の佐川遼、挑戦者の竹本雄利ともに計量パス

前日計量をクリアした日本フェザー級王者佐川(左)と挑戦者の竹本(三迫ジム提供)

ボクシングの日本フェザー級タイトルマッチ10回戦(13日、東京・後楽園ホール)の前日計量が12日に都内で行われ、2度目の防衛を目指す王者佐川遼(26=三迫)、挑戦者の同級9位竹本雄利(24=クラトキ)ともにリミットの57・1キロで1回でクリアした。

佐川は当初、4月に同級1位の丸田陽七太(23=森岡)と対戦予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で試合が延期となり、対戦相手も変更となった。

オンライン取材に応じた佐川は「対戦相手の変更も早めに分かっていたので、練習も中断することもなく、地道にスタミナ、技術力を上げられた」。竹本については「左でも右でも倒すパンチ力があるし、相手を効かせたときの爆発力、連打もある。普通に強い選手という印象」と警戒しつつ、「相手に何もさせずに、自分のペースで最終的には倒したい」と意気込みを語った。

三迫ジムは、現在、国内最多の現役王者8人が所属と、勢いに乗る。佐川は「プレッシャーはあるが、それをいいモチベーションにもっていけている。練習もできているし、しっかりとつなぎたい」と力を込めた。

18年の全日本新人王の竹本は、日本王座初挑戦。100ラウンド近いスパーリングをこなし、「今まで1番の仕上がり」と手応えを強調。「コンディションが良いので、スピードも出るし、足も動くと思う、自分のボクシングをやれば勝てる」と自信をのぞかせた。

プロボクシングは、7月から興行が再開され、13日は「聖地」後楽園ホールで、再開後初の客入れ興行となる。

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新人ボクサーの今「みんな同じと思うと踏ん張れる」

自宅近くで練習するプロボクサーの前田(本人提供)

新型コロナウイルス感染の収束が見えないまま、5月を迎えた。ボクシングは6月いっぱいまで興行の中止が決まり、ジムは休業中。出口が見えない闘いの中でボクサーはどうしているのか。4月に電話で取材した昨年度の全日本フェザー級新人王・前田稔輝(じんき、23=グリーンツダ)に改めて“今”を聞いた。(取材・構成=実藤健一)

-現状は

前田 自分の練習状況に関しては変わりなしです。人があまりいない時間に走って、公園で基礎トレーニングして。夕方にトレーナーの父(忠孝さん=44)を相手にミット打ちしてます。(グリーンツダ)ジムも完全休館となり、通っていた選手も通えない。周りもすべて自粛しているのが変化といえば変化です。

-メンタル的に厳しいか

前田 本音で言うと試合をしたい気持ちは強い。でも(状況は)みんな同じ。それを思うと踏ん張れるかな。試合の動画を見たりしていると、もどかしい気持ちになるけど、その日に向けてエナジーをためるという考えに切り替えてます。

-その思いを共有?

前田 (本石)会長とは連絡を取り合ってます。「どんな感じで練習している?」とか。励ましてくれるんで、気持ちは折れずにいられます。

-プライベートも自粛

前田 感染防止が第一。必要以外には出ないようにしてます。彼女はいますが、(在住が)ちょっと距離あるんで会えません。彼女は会社員で、今は在宅勤務。近況を報告したりして、励まし合っています。

-やはり感染が怖い

前田 万が一、(彼女との)どちらかがかかっても周りに迷惑をかける。自分だけは大丈夫だろうではなく、今はひとごとでなく怖い。最近、愛知県の(ボクシング)ジムで感染者があったので、これが自分のジムだと想像したらより怖くなった。自分だけは大丈夫とは絶対に言えない。

-今後は

前田 (緊急事態宣言期限の)ゴールデンウイーク明けにはジムワーク再開も思っていましたが、情勢を見ながら。何より感染は避けないといけない。苦しいけど頑張ります。

◆前田稔輝(まえだ・じんき)1996年(平8)9月25日、大阪府守口市生まれ。大商大堺から大商大へ。大商大2年時に日本拳法で日本一となる。プロの格闘家を目指して18年11月にグリーンツダジムに入り、19年4月のデビュー戦で1回TKO勝ち。同年の全日本フェザー級新人王を獲得。戦績は4勝(2KO)無敗。身長174センチの左ボクサーファイター。

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リカルド・ロペスの左アッパー/松本好二氏の一撃

91年5月19日、初防衛に成功したWBC世界ストロー級(現ミニマム級)王者のリカルド・ロペス

<ボクシング、忘れられない一撃~7>

一発のパンチですべてが変わるボクシング。選手、関係者が「あの選手の、あの試合の、あの一撃」をセレクトし、語ります。元東洋太平洋フェザー級王者で、大橋ジムのトレーナーとして川嶋勝重、八重樫東を世界王者に育てた松本好二氏(50)は「リカルド・ロペスの左アッパー」を挙げました。

    ◇    ◇

▼試合VTR 90年10月に大橋秀行からWBC世界ミニマム級王座を奪取したリカルド・ロペス(メキシコ)は、そこから無敵の防衛ロードを突き進んだ。96年3月のV15戦では、日本でも活躍したアラ・ビラモア(フィリピン)と米ラスベガスで対戦。8回にリング中央で向き合うと、左構えのビラモアのあごをめがけて強烈な左アッパーを打ち込んだ。一発で崩れ落ちたビラモアは、カウント後も起き上がることができず、衝撃的なKOでベルトを守った。その後、防衛記録を21まで延ばし、ライトフライ級で2階級制覇を達成したロペス。プロ通算戦績は52戦51勝(37KO)1引き分け。プロ、アマ通じ、無敗でキャリアを終えた伝説の王者が放った一撃を、松本氏は絶賛した。

◇     ◇    ◇

あのアッパーの映像は、今でも鮮明に残っています。ロペスのような右構えの選手が、サウスポーを相手に、前の手(左)でアッパーを当てるのは技術的に本当に難しい。それだけに、死角というか、ビラモアはまったく見えていなかったですね。

ロペスは、ストレート、フックが強く、相手はどうしてもガードを高い位置で固めたくなる。ただ、ガードを固めれば固めるほど、あのアッパーはもらいやすくなるんです。しかも腕を折りたたんだまま、寸分の狂いもなく、あごに飛んでくる。自分が戦うと考えると、本当に怖いパンチですね。

ロペスは私と現役の期間が近いですし、印象深い選手です。(ヨネクラジムの先輩の)大橋会長との試合が近づき、ロペスの情報が入るにつれて、米倉会長も、(トレーナーの)松本(清司)先生も「すごいやつが来た」とピリピリとしていったのを覚えています。

忘れられないのは、試合2~3日前の出来事です。世界戦の公式行事が終わった後、米倉会長と松本先生が最後の打ち合わせをするため、ホテルの喫茶店に入りました。当時、米倉会長の付け人をしていた私も、「お前も座ってろ」と言われ、場違いながら、同席することになりました。

その場で、米倉会長と松本先生は、「ジタバタせず、この試合は大橋の能力にかけよう。今までやってきたことを信じよう」と、事前に立てた作戦を変えずに試合に臨むことを、互いに確認しあっていたのです。トップ2人が試合前にそんな話をする姿を私は初めて見ましたし、「リカルド・ロペス」というボクサーが、いかに特別な選手であるかを痛感した瞬間でした。

(大橋)会長との試合がロペス伝説のスタートになりました。ただ勝つだけでなく、倒して勝つ。今でいえば、(井上)尚弥のように、基本に忠実なボクシングで、それでいて、圧倒的に強い。実力のあるビラモアを一発で沈めたあのアッパーの衝撃は、今も忘れることが出来ません。

◆松本好二(まつもと・こうじ)1969年(昭44)9月27日、横浜市生まれ。横浜高でボクシングを始め、高3時に総体フェザー級準優勝。専大進学も2年で中退。アマ通算37勝(21KO)6敗。89年6月にプロデビュー。91年2月、92年2月、95年3月と3度日本フェザー級王座獲得。96年11月に東洋太平洋同級王座獲得。世界戦は3度挑戦したが失敗。引退後は大橋ジムのトレーナーとして、川嶋勝重、八重樫東を世界王者に育てる。現役時代の戦績は26勝(15KO)6敗1分け。

90年10月25日、世界ストロー級タイトルマッチで王者の大橋秀行(右)に左フックを浴びせるリカルド・ロペス

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練習環境も職も失い…ある新人ボクサーの苦悩と支え

前田稔輝(2019年12月22日)

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発令から1週間以上が過ぎた。スポーツイベントは再開の見通しすらたたない。回避すべき「3密」の最も影響を受けるひとつがボクシング。何とか普通に生活できる世界王者レベルのひと握りの選手ではなく、普通の選手はどうなのか。昨年度の全日本フェザー級新人王・前田稔輝(じんき、23=グリーンツダ)に聞いた。

-ジムのある大阪の現状は

前田 厳しいです。(ジムは最大5人制限で練習開放も)自分は(緊急事態宣言発令の7日から)ジムワークは自粛してます。実家暮らしなんで、万が一かかったら、家族に迷惑をかける。ただ、ジムワークできないのが一番、歯がゆい。走ったり、公園でシャドーか、簡単な筋トレしかできないんで。

-生活は

前田 飲食業でアルバイトしてましたが、先月(3月)末で休業。今は無職ですが、応援してもらっている後援者のみなさんに支えてもらっています。自分は実家暮らしなんで。1人暮らしで、アルバイトに生活費を頼る選手に比べたら、助かっていると思います。

-精神的にも苦しい

前田 自分だけじゃなくて、みんなが同じ状況。自分1人がケガで練習できないとなれば別ですが、みんなが同じ条件。そう思って練習しています。

◇  ◇  ◇

大商大2年時に日本拳法で日本一となった。武道で培った精神も、今の状況に生きているという。

前田 (日本拳法時代も)決して満足のいく環境ではなかったので、今の1人でのトレーニングも苦にはならない。いつでも試合ができるように準備をしています。

4月12日に予定していた試合が延期となった。振り替え日程も白紙。所属するジムの本石会長は、年内いっぱい再開はできない最悪のシナリオを想定しているという。

前田 SNSで自分たちよりも厳しい東京の選手のメッセージも見ます。みんなが苦しい。この苦しさを乗り越えた者が、いい結果をつかめると思ってます。

現状を冷静に見つめ、耐えながらボクサーも日常の回復を待っている。

【取材・構成=実藤健一】

○…ボクシングの選手だけでなく、ジムも新型コロナウイルスと戦う。前田が所属するグリーンツダジムでは、同時に5人を超えないよう調整した上で選手にジムを開放。除菌に効果がある超音波式加湿器を入れるなど感染防止に努力。同ジムの本石会長は「まず選手、スタッフを守らないといけない」。長期戦を覚悟する中で、スタッフへの給料支払いが滞らないよう対策を講じているという。長引くほど厳しくなるだけに各ジムが苦境打破に取り組む。

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元世界2階級王者の粟生隆寛が引退 号泣SNS会見

粟生隆寛(2018年2月28日)

元世界2階級制覇王者の粟生隆寛(36=帝拳)が4月6日36歳の誕生日に自らのインスタライブで引退を表明した。

粟生はあふれる涙を拭いながら「36歳になりましたし、ひと区切りつけるのもいいタイミング」「引退するという発表です」と明言。コロナウイルス拡散の影響もあり、「こういうご時世なので、ジムは自粛してますし、開いていたとしても、記者さんも来られないと思う」とインスタライブ会見にした経緯を明かした。

粟生は「期待してくれていた人に申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪し、今後については、「帝拳に協力できることがあれば…ボクシング界にも。チャンピオン育てる…そうですね」と後輩育成に意欲を示した。

習志野高校時代に、史上初の「高校6冠」を達成して、名門帝拳ジムに入門。03年9月にプロデビューすると、07年3月に日本フェザー級王座を獲得。08年10月にWBC同級王者ラリオスからダウン奪うも判定負け。09年3月に再挑戦で王座獲得も同年7月の初防衛戦でロハスに判定負けして王座陥落。10年11月にWBCスーパーフェザー級王者タイベルトを下し、世界2階級制覇を達成した。世界王座陥落後、最近は試合数が減っていた。

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営業マン佐川遼が初防衛「買って」自社製品を宣伝

初防衛に成功した日本フェザー級王者佐川遼(左)

<プロボクシング:日本フェザー級タイトルマッチ10回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール

王者佐川遼(25=三迫)が初防衛に成功した。

同級1位日野僚(29=川崎新田)を迎え撃ち、接近戦からの打ち合いを制した。3-0の判定勝ちでベルトを死守した。9月の同王座決定戦で阿部麗也(KG大和)に判定勝ちし、ベルトを手にしていた佐川は「相手は独特な動きをする選手なので対策を練って戦った。勝ててうれしい。初防衛ができてチャンピオンだと思う。決定戦で勝って初防衛できたので、自信になると思います」と満足そうな表情を浮かべた。

洋菓子メーカーのコロンバンで営業マンを務めるサラリーマンボクサーでもあるため「クリスマスや年末に東京駅などで買ってください」とリング上で宣伝マンとしての役割も果たした。来年4月には、チャンピオンカーニバルで同級2位丸田陽七太(森岡)の挑戦を受けることになるため「すぐに対策を練って2度目の防衛を成功させたい」と意気込んでいた。

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営業マン佐川遼「仕上がりいい」教官日野と初防衛戦

計量をクリアした佐川遼(左)と日野僚

ボクシング日本フェザー級タイトルマッチの前日計量が11日に都内で行われた。12日に東京・後楽園ホールで、日本同級王者佐川遼(25=三迫)が初防衛戦で同級1位日野僚(29=川崎新田)を迎え撃つ。

両者ともにリミットの57・1キロでクリアした。

佐川は9月に決定戦で阿部麗也(26=KG大和)に判定勝ちで王座を奪取した。「今回もしっかり試合に向き合えた。動きも減量も仕上がりはいい。ミスが起きなければ防衛できると思う」と冷静に話した。今回は会社から1週間の特別休暇をもらい、最終調整できたことも大きかった。

洋菓子メーカーのコロンバンで営業マンを務めるサラリーマンボクサー。東京営業部で埼玉地区のイオンやマルエツなどを担当。東農大を卒業後は競技から離れて就職。その後にプロ入り。これまで試合前は有休を使っていたが、王者になったことで会社の支援も強力となった。

試合後はクリスマスや年末セールで店頭販売も手伝うことになっている。初防衛すれば、来年のチャンピオンカーニバルで同級2位丸田陽七太(25=森岡)と対戦も決まっている。「まずは初防衛。忙しい時期で今回は少ないが、社長も応援に来てくれる。首の皮1枚でも、ベルトにしがみつく」と声援に応えるつもりだ。

日野は初のタイトル挑戦となる。当初は9月の決定戦で初挑戦のはずだった。自動車教習所の教官で、国家試験と試合の日が重なり、泣く泣く辞退した。阿部には15年に判定負け。そこから8勝1分でここまでたどり着いた。「阿部に勝っている本物。強い相手だがうれしい。試合が楽しみ」と笑みを浮かべた。

ともに身長がある。日野は「ジャブと距離感では上だと思う。いつもは距離があるが、リーチのある相手にどう対応するか。流れの中で果敢にいきたい。ベルトがほしい」と決戦を待ち望んだ。

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坂晃典6回TKO2階級制覇「作戦通りやれた」

6回、末吉(左)からダウンを奪う坂(撮影・鈴木正人)

<ボクシング日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール

日本スーパーフェザー級8位坂晃典(27=仲里)が6回TKOで、フェザー級に続いて2階級制覇を達成した。

同級王者末吉大(29=帝拳)のV5戦で対戦。初回からプレスをかけて、左ジャブに右ストレートをクリーンヒットさせた。4回には左まぶたをカットさせ、6回に猛攻で最後はワンツーでコーナーに吹っ飛ばし、レフェリーが即座にストップ。6回1分30秒TKO勝ちした。

坂は「3、4回でちょっと集中力がなくなったが、セコンドのいうことを聞けていた。作戦通りにやれた」と満面の笑み。前日計量前にホテルへチェックインする際、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(27=BMB)と偶然会った。関大では同級生で仲が良かった。23日に防衛戦を控えながら応援に駆けつけてくれ、試合後は抱き合って喜んだ。

この試合は9月に予定されたが、末吉が右足甲の疲労骨折で延期となっていた。坂は日本フェザー級王座の初防衛戦でKO負けなど、後楽園ホールでは2勝3敗だった。「ボクはただ頑張っただけ。周りのみんなに感謝しかない」と頭を下げた。

末吉からTKO勝利した坂(撮影・鈴木正人)

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日本フェザー級新王者に佐川遼「信じられない」

9戦目で新王者に両腕を突き上げる佐川遼

<ボクシング日本フェザー級王座決定10回戦>◇13日◇東京・後楽園ホール

日本フェザー級2位佐川遼(25=三迫)が、下馬評を覆して新王者になった。同級1位阿部麗也(26=KG大和)との王座決定戦。長いリーチを生かして、左ジャブ、右ストレートを当ててリード。3-0の判定勝ちで、9戦目にして王座を獲得した。

佐川は勝利の判定の瞬間、両腕を突き上げると顔をくしゃくしゃにした。東農大出身のアマ経験者だが「昔から一番になったことがなくて。ベルトなんて程遠いと思っていた。信じられない」と話した。

世界ランカーで天才を自称した阿部に対して、「相手の距離になるな。前に行かず、待って遠くで当てる。」という指示通りに作戦を遂行した。セコンドからは「お前が天才だ」とハッパを掛けられ「ほめられるとうれしいので」と気持ちも乗った。

プロ2戦目に初黒星も、6連勝して9戦目で初挑戦のチャンスを得た。1年前に世界挑戦経験ある松本亮(大橋)に3回TKOで名を挙げ、5月にはマニラでWBCアジア・シルバー王座も獲得した。ジム5人目の日本王者誕生に三迫会長は「うれしい限り。いろんな経験をしていまだ進化中」とさらなる成長を期待した。

ベルトに加えて世界ランク入りも確実だが、佐川は「考えたこともなった。最終回は巻き込まれて反省。まずはしっかり初防衛したい」と冷静に話した。

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阿部麗也と佐川遼が前日計量パス ともに初王座狙う

計量をクリアした阿部麗也(左)と佐川遼

ボクシング日本フェザー級王座決定戦の前日計量が12日に都内で行われた。同級1位阿部麗也(26=KG大和)は57キロ、同級2位佐川遼(25=三迫)はリミットの57・1キロでパスした。前王者源大輝(ワタナベ)が減量苦で王座返上により設定された決定戦で、ともに初の王座奪取を狙う。

阿部は5月に待望の初挑戦も源に序盤2度ダウンし、引き分けに持ち込むも王座奪取に失敗した。挑戦前から世界ランク入りの実力者には、いまだに「びっくりした」と苦笑の不覚だった。「いけると思って調子に乗って、心の油断」と振り返る。それだけに今回は「1、2回は距離をとって慎重にいく。前回がいい経験だったと言えるようにしたい」と話した。

相手の佐川には「好青年。絶対いいヤツ」と評し、技術戦を予想した。「ちょこまかやってもつまらない。しっかりポイントを取って、どっかでヤマ場を作りたい。圧勝するのが理想」と、初の王座奪取を見据えた。

佐川は東農大出身で2戦目に初黒星も、6連勝して9戦目で初挑戦のチャンスを得た。1年前に世界挑戦経験ある松本亮(大橋)に3回TKOで名を挙げ、5月にはマニラでWBCアジア・シルバー王座も獲得した。「1年前はタイトルなんて考えなかった。タナボタのチャンス。ずっと意識してきた相手。王座より対阿部しか考えていない」と強調した。

調整は順調に消化し、いつもは寝付けない計量前日も「今回は寝られた。いつもより調子はいい」という。「スピードがあり、自分の距離感を持っている。相手に惑わされず、自分のペースに持ち込めるか。得意の右ストレートを当てられるか。力を全部出せば勝てる」と打倒阿部を誓った。

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王者源大輝ドロー防衛「階級も考えたい」転級示唆

挑戦者阿部(左)と引き分け防衛に成功した王者源

<プロボクシング:日本フェザー級タイトルマッチ10回戦>◇1日◇東京・後楽園ホール

日本フェザー級王者源大輝(28=ワタナベ)が、辛くも引き分けでV2となった。

同級1位阿部麗也(26=KG大和)と令和最初の王座戦。1、2回に右でダウンを奪ったが、中盤から反撃を浴びて判定に持ち込まれた。採点は1人が阿部も2人が引き分けの0-1で、源が王座を死守した。

源は左相手に有効な右で最高の出だしだった。初回は右ストレートの連続でコーナーへ吹っ飛ばした。2回は右フックが決まった。過去、左とは3戦して7回ダウンを奪っている。「抜ける右ストレートが効く。タイミングよく入った」。

ただし、前回は3回にダウンしながら逆転勝ち。「スロースターター。きれいに倒れてくれて、逆に焦って力んだ」と言う。その後はスピード負けし、手数でも劣って、左目を腫らせた。8回に右ストレートでロープまで吹っ飛ばし、この回のポイントが効いて引き分けに持ち込めた。「ふがいない。スカッと日本一と言いたかったが、まだまだ子供」と反省ばかりが口をついた。

当初1月の予定だったが、昨年11月の合宿での階段ダッシュの練習中に転落して左足首を骨折した。全治3カ月。走り始めてのは1月から。昨年8月のV1戦以来9カ月ぶりの試合に「減量もきつかった」。「もう1かいやりたい」とは言ったが「階級も考えたい」と転級も口にした。

阿部は11連勝中で、2団体で世界1桁ランク入りしていた。ネットでは6:4で優位とされていたが、念願の初挑戦で令和初の新王者を逃した。「5回ぐらいでいけると思った。ダウンは効いてなかったが、パンチ力があった。右に萎縮してしまった。強かった」。試合前はビッグマウスであおったが、王者の強さに脱帽していた。

王者源大輝は引き分けで防衛に唇をかんだ

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挑戦者の阿部麗也「勝って当たり前」王者源ピリピリ

阿部麗也(2019年1月18日撮影)

ボクシング日本フェザー級タイトルマッチの前日計量が、30日に都内で行われた。同級王者源大輝(28=ワタナベ)はリミットの57・1キロ、同級1位阿部麗也(26=KG大和)は100グラム軽い57キロでクリアした。

5月1日の東京・後楽園ホールでの対戦は、当初1月の予定が源のケガで延期になっていた。チャンピオン・カーニバル発表会から挑戦者阿部が舌戦を仕掛ける注目のカード。令和最初のタイトル戦へ向け、計量でも好対照な表情を見せていた。

源は昨年8月のV1戦以来9カ月ぶりの試合に「久しぶりの減量で本当にきつかった」と吐露した。1月の試合に備えた昨年11月の合宿で、階段ダッシュの練習中に転落して左足首を骨折した。全治3カ月。「ようやく試合を迎えられる」。陣営は計量後の恒例ツーショットを最初は拒んだ。源が受け入れたものの、険しい顔つきでピリピリしていた。

阿部はIBF4位、WBC9位と2団体で世界ランク1桁入りしている。下馬評やファン予想では劣勢の王者。「世界ランクもモチベーションになる。ひっくり返すのがボクサー。スッキリ終わらせたい。自信しかない」と、決意を口にした。夜には王座獲得時から恒例となったすき焼きでエネルギーを蓄える。

11連勝中の阿部は待望のタイトル戦にも、穏やかな表情でリラックスしていた。「やっと来たが、いつも通りにやって、いつも通りに勝つだけ。勝って当たり前」と自信満々。新年号と名前が1字違いに「ニアピン。ちょっとずつ、オレに時代が追いついてくる。延びたけどいい日にできる」と笑みがこぼれた。

試合が延びたことで1月に調整試合をはさんだ。その後もWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪と3日間など100回のスパーリングをこなしてきた。「いい緊張感のスパーで自信にもなった。スピード勝負で普通に勝つ」と言い切った。

源大輝(2018年8月9日撮影)

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 ボクシングWBOアジア太平洋ウエルター級6位小原佳太(31=三迫)が、3回TKOで王座を奪回した。

 9日に東京・後楽園ホールで、4月に2回KO負けした同級王者ラガンベイ(フィリピン)と直接再戦。初回にダウンを奪い、3回に右ストレートを打ち込んで仕留めた。前回は2回に左相打ちのダブルノックダウンの末に負けた。「取り返せてよかった。WBOの世界ランクがほしかった。世界中どこでも行く」と、16年以来の世界再挑戦を期した。日本フェザー級王者源大輝(ワタナベ)は、逆転の9回TKOで初防衛した。

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<プロボクシング:日本フェザー級タイトル10回戦>◇9日◇東京・後楽園ホール

 同級王者源大輝(27=ワタナベ)が逆転TKO初防衛に成功した。

 2度目の日本王座挑戦となった同級3位大坪タツヤ(28=T&T)との対戦。3回に右ストレートをもらってダウンしたが、4回から先手をとって反撃。9回に右ストレートを打ち込んで、ひざをつかせるとレフェリーストップ。9回2分24秒TKO勝ちを収めた。

 渡辺会長は「ひやひやもいいとこ。やられたと思った」と肝を冷やした。初回から両者とも果敢な打ち合いも、源は再三クリーンヒットをもらった。3回には右ストレートを浴びると、よろめくようにダウン。立ち上がったがフラフラだった。

 この回をしのぐと、セコンドにカツを入れられて反撃に出た。プレスをかけ、接近戦で上下を攻め、手を止めなかった。いいパンチももらうが単発で、手数では大きく上回る。4回からは一方的な展開となり、9回にダウン途中でレフェリーが試合を止めた。

 4月に3年ぶり2度目の日本王座挑戦で7回TKO勝ちで王座についた。母礼子さんの一周忌だった。「あの時は母がとらせてくれた。実力を試された試合で、今度は石原トレーナーらのセコンドに助けられた」と頭を下げた。

 リングインタビューで、対戦を希望する2人の名前を挙げた。サウスポーの東洋太平洋同級王者清水(大橋)と日本同級1位阿部(KG大和)。「ボクは左には3戦全勝している。かかって来いや! 世界をとる拳を持っている」。苦闘の初防衛にも威勢よく豪語した。

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