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【インタビュー】里村明衣子「常に自分の最高を」WWEと選手兼コーチ契約

仙女とWWEのNXT UKで存在感を見せる里村

“ダブル二刀流”で日本と世界を魅了する。センダイガールズプロレスリング(仙女)の里村明衣子(41)は、世界最大のプロレス団体米WWEと日本人初の選手兼コーチ契約を結び、現在は英国を拠点にするWWEのNXT UKに参戦。仙女では選手兼社長として変わらず団体を背負う。それぞれで2つの顔を持つ“女子プロレス界の横綱”は、日英のリングで熱く生きている。【取材・構成=山田愛斗】

   ◇   ◇   ◇

世界最高峰への長旅は、10年前の門前払いから始まった。かねて海外志向が強かった里村は、2011年、WWEのリングに照準を合わせた。これまでの経歴、写真、映像と必要な資料すべてをメールで送信。トライアウト受験を目指したが、同団体から「必要ありません」と返信がひと言届き、書類選考で夢の扉は閉ざされた。

里村 まず11年にメールで断られたことが、自分的にはすごいショックでした。「今はセンダイガールズで力を尽くせ」ということだと解釈して仙女でやってきて。それでも海外志向は止まらなかったです。

12年からは米国の小規模団体に目を向けた。「興行に出させてください」と自らを売り込み、自費で飛行機のチケットを手配し、1年に1度ぐらいのペースで渡米。「今は大スターのミッキー・ジェームスとかと同じ大会に出て、私の試合を見た人から『すごい人がいる』といううわさが、どんどんどんどん広まっていきました」。16年ごろになると海外からのオファーが定期的に届き、「今度はイギリスで『メイコ・サトムラはすごい』と」。米英での小さな積み重ねが花を咲かせるようになった。

運命に導かれるようにWWEと交錯した。海外団体での実績が評価され、18年に米国で行われたWWE女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」に招かれ、世界各国から出場した32人の中で4強入り。その直後にスカウトされた。

仙女の活動と並行して、まずは米国のWWEパフォーマンスセンター(トレーニング施設)で、計3カ月ほど特別コーチを務めた。「はっきりとは言われてなかったですが、最初はコーチだけで、試合を組まれる可能性もあったと思います」。コロナ禍で昨春の渡米計画が流れるなど、WWE本格デビューは幻となり、最高峰に手が届きそうで届かなかった。

そんな状況下で、今度は英国を拠点にするWWEのNXT UKから「選手とコーチ、両方でお願いしたい」とオファーがあり、1月29日に日本人初の選手兼コーチ契約が発表された。

里村 18年に(WWEの)トーナメントに出られたのは私にとって夢みたいな出来事で、こんなことがあるんだって。今回、この年齢で契約まで至ったのは「人生って奇跡は起きるんだな」と改めて思いましたね。選手とコーチの兼任は日本で私が初めてなんです。そこは仙女でやってきたことが認められたと思っています。

英国のプロレスファンをとりこにしてきた。18年3月にはファイトクラブプロ、19年9月には同国最大の団体プログレスで、それぞれ女子王座に輝いた。「イギリスでチャンピオンになってからすごく現地のファンが増えました」。プロレスが盛んなドイツやアイルランドの興行にも参戦。欧州人気が高まったこともNXT UKとの契約につながった要因のひとつだ。

現在は日本と英国を行き来しながら活動している。英入国時に10日、帰国時に14日の隔離期間があり、「移動だけで1カ月つぶれるので、練習は全然足りません(笑い)」。今後は英国で過ごす期間を増やす意向で、ロンドンのWWEパフォーマンスセンターを拠点に技術を伝えながら、自らのレベルアップを図る。

里村 日本とは全然違いますが、イギリスのレスラーの技術は最高で、レベルが高い印象です。私がコーチとして一緒に練習すると、向こうのレスラーは日本の技術も取り入れられるし、すごくいい効果が生まれています。

故郷新潟で中学3年までの15年間を過ごし、横浜を経て、仙台生活は17年目に突入した。

里村 とにかく仙女に没頭して、レスラーとしても経営者としても尽くしてきたので、役目を果たしながら1段上のステージに上がれたなと実感しています。

団体を長年続けてきたことで、思わぬ出会いもあった。「海外の選手が『日本で練習したい』となれば、センダイガールズに呼ぶこともできます」。4月11、12日の2日間、WWE年間最大の祭典「レッスルマニア」が米国で開催された。初日のメインイベントはスマックダウン女子王座戦。タイトル防衛に失敗したが、激闘を繰り広げたサーシャ・バンクスは、19年夏にお忍びで仙女の練習に参加したことがある。

きっかけは里村のSNSに届いた1通のメッセージだった。「日本で練習させてください」と連絡があり、単身で来日。1週間、仙女式を体験した。面識はなかったものの、「当然、私は彼女を知ってますよね。インスタのフォロワーを見たら450万人(当時=現在517万人)で、『えっ?』という感じで、この子が来るんだと思っていたら、本当に1人で来て、たくさん練習して帰っていきました」。すでに一流でありながら異国で学ぶ熱心さに驚かされた。

里村 彼女がレッスルマニアのメインですごい試合をして、本物志向のスーパースターが、仙女で練習をしたいと思ってくれる団体になれたことがうれしかったです。

WWEに言葉の壁は存在しないが、英語はどちらかというと苦手だ。「恥ずかしいぐらい全然ダメです。試合は無言でもできますが、練習は言葉にして教えないといけないので、それが本当に難しくて、毎日、胃がきりきりしています(笑い)」。身ぶり手ぶりを交えながらコミュニケーションを取っている。

里村 今のWWEは全世界を巻き込もうとしています。各国の選手たちをすごく尊重してくれて、「日本人は日本語でいいからアピールしてほしい」という感じで、「英語ができないからあなたはダメ」ではなく、その国の代表を集めて全世界に発信するやり方は素晴らしいと思います。

2月12日のNXT UKデビュー戦を勝利で飾るなど、シングル戦はここまで2勝1敗。3月5日の2戦目では王者ケイ・リー・レイとタイトル戦で激突し、敗れているだけに「もちろんリベンジしたいです」と王座奪取に燃える。

里村 私は里村明衣子そのものを受け入れてくれるイギリス、ヨーロッパのファンが大好きなんです。自分自身をもっと高め、常に自分の最高を求めていきたいです。

この道26年のレジェンドが描く夢物語に終わりはない。

◆里村明衣子(さとむら・めいこ)1979年(昭54)11月17日生まれ、新潟市出身。3歳から柔道を始め、黒埼中3年時に県大会優勝。95年4月15日、GAEA JAPANで当時史上最年少の15歳でデビュー。得意技はスコーピオ・ライジング、オーバーヘッドキック、デスバレーボム、スリーパーホールド。趣味は旅行、筋トレ、郵便局巡り、スーパーマーケット巡り、読書、舞台鑑賞。157センチ、68キロ。

里村明衣子(2016年11月16日撮影)

「日本人キラー」IBF王者ムザラネ王座陥落、13歳年下挑戦者に判定負け

挑戦者エドワーズ(右)と対戦する王者ムザラネ(ロイター)

<ボクシング:IBF世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇4月30日(日本時間5月1日)◇英ロンドン・ベスナルグリーン

「日本人キラー」のIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(38=南アフリカ)が王座から陥落した。

挑戦者のIBF世界スーパーフライ級6位サニー・エドワーズ(25=英国)の挑戦を受け、0-3(111-118、108-120、113-115)の判定負けを喫した。

高いガードでエドワーズの距離を詰めようとしたものの、軽快なフットワークで中間距離を保たれ、強烈なフックやボディーブローを何度も被弾。7、8回にはロープ際に追い込み、ボディーを打ち込む見せ場もあったが、終盤にはカウンターパンチを浴びて動きを止められ、13歳年下の挑戦者に完敗した。

00年12月にプロデビューしたムザラネは09年11月にIBF世界フライ級王座決定戦を制してベルトを獲得。以後、4度防衛に成功。14年1月に同級王座を返上したものの、18年7月、IBF世界フライ級王座決定戦で勝利し、同王座に返り咲いた。18年12月に坂本真宏(六島)、19年5月に黒田雅之(川崎新田)、19年12月には八重樫東(大橋)を下し、3度の防衛に成功していた。

王者ムザラネに判定勝ちした挑戦者エドワーズ(ロイター)
王者ムザラネに判定勝ちした挑戦者エドワーズ(ロイター)

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ONE青木真也「日本で、秋山成勲と」次戦日本人対決を希望

ONE日本大会での秋山成勲戦を希望した元ONEライト級王者青木真也@ONEChampionship

アジアを拠点とする格闘技団体ONEチャンピオンシップの元ライト級王者青木真也(37)が、ONE日本大会で元UFCファイター秋山成勲(45)との日本人対決を希望した。29日のONE TNT4大会(シンガポール)で元同級王者エドゥアルド・フォラヤン(36=フィリピン)を腕ひしぎ逆十字固めで1回一本勝ちを収め、試合後、ケージ内で秋山との対戦を希望していた。

大会後の取材で青木は「これは日本では大きなマッチメークだから、やるなら(僕は日本人なので)日本の人に盛り上がって欲しいから、やっぱりやりたいなと思いますけどね。日本で、秋山とやりたいかな」とあらためて次戦の相手として「指名」した。

コロナ禍でもあり、ONEチャンピオンシップはシンガポールを拠点に開催されている。昨年からONE本大会は日本で開催されていないが、青木は秋山戦に日本開催を希望。報道陣から会場候補として、さいたまスーパーアリーナを挙げられると「イエス! サイタマ! サイタマ OR 武道館!」と、ONE日本大会の開催を期待していた。

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井岡一翔「身に覚えない」大麻疑惑報道否定 警視庁からの聞き取りは認める

20年12月、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで田中をTKOで破りチャンピオンベルトを腰にポーズをとる井岡

ボクシング4階級制覇王者のWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が、ドーピング検査で大麻成分が検出されたとの報道に対し、使用を否定した。昨年12月に都内で2度目の防衛に成功した際、大麻など禁止薬物が検出されていたと、週刊新潮のニュースサイト「デイリー新潮」などが26日に報じた。井岡サイドは警視庁から大麻検出への聞き取りがあったことは認めたが、捜査は終了したと伝えられたとし、禁止薬物の摂取を否定した。

井岡は日刊スポーツの取材に対し、弁護士を通じて文書で回答した。ドーピング検査結果については「警察から大麻成分が検出されたことは聞いた」という。警視庁による聞き取りがあったことも認めたが「大麻を摂取したことはない」と述べたとしている。

「心当たりがあるものとして、CBDオイルを使用していたという事実を伝えた。数日後に、警察から捜査は終了したと伝えられた」とも回答した。一部で塗ったり摂取したりすることで、コンディション維持につながるという見方もあるCBDオイルとは、大麻草に含まれる天然に存在する成分のうちのカンナビジオール(CBD)を抽出したもの。他にも禁止薬物の成分が検出されたと報じられているが「検出された事実の確認はしていない。もちろん、身に覚えのない事実」。いずれも意図的摂取は否定している。

試合を管理して検査を実施した日本ボクシングコミッション(JBC)からは、検査結果の開示は受けていないという。「これまで10年間、何度もドーピング検査を受け、これまでと同様に今回も臨み、なぜ、今回に限り、不正薬物が検出されたのか、疑念しかない」とも回答した。

これに対してJBC執行理事の浦谷信彰倫理委員会委員長は「回答することはない。記者会見の予定はない」と取材に応じなかった。その後、職員を通じて「明日(27日)か明後日(28日)プレスリリースを出す」とコメントするにとどめた。井岡サイドは「一連のJBCの動きは、適正手続きを大きく逸脱したもの」と主張している。

試合は日本人選手による初の複数階級制覇王者同士の対決だった。初の4階級制覇王者の井岡が、元3階級制覇王者田中恒成(畑中)を8回TKO。完勝でV2と格の違いを見せつけ、年間表彰で技能賞と年最高試合賞を受賞している。

▼フラッシュ(光文社)5月11日・18日号の報道 「日本ボクシングコミッション(JBC)の闇 井岡一翔の疑惑の尿が消えた!」との記事で、井岡の尿から「大麻」や「覚醒剤または合成麻薬の摂取が疑われる物質が検出されたと聞きました」との関係者のコメントを伝えている。また、JBCのドーピング検査に用いる検体の扱いや、疑惑への対応に問題があるとも報じている。

◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪生まれ。11年に当時日本最速7戦目でWBC世界ミニマム級王座、12年にWBAライトフライ級、15年にWBAフライ級王座を獲得し3階級制覇。17年に1度引退したが、18年に復帰。19年にWBOスーパーフライ級王座を獲得し、日本初の4階級制覇達成。164センチの右ボクサーファイター。

20年12月、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで田中(手前)をTKOで破り喜ぶ井岡

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過去最多9人在籍、日本選手が求められる背景/WWEの世界(2)

アスカ(右)とWWE女子タッグ王者に君臨していたカイリ・セイン(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

4月22日配信のWWE・NXT大会では、Sareeeのリングネームで活躍していたサレイ(25)がWWEデビューを果たした。現在、中邑真輔(41)、アスカ(39)、戸沢陽(35)、カイリ・セイン(32)、紫雷イオ(30)、KUSHIDA(37)、里村明衣子(41=センダイガールズ)、樋口“イケメン”壮士朗(28=黒潮“イケメン”二郎)の日本人9選手がWWEと契約を結び、過去最多所属人数となっている。「WWEの世界」第2回は、WWEの「アンバサダー」を務めるカイリの証言をもとに日本人レスラーが増えつつある背景に迫る。【取材・構成=藤中栄二】

   ◇   ◇   ◇

WWEにはロウ、スマックダウン、NXT、NXT UKと4ブランドがある。ロウにアスカと戸沢、スマックダウンに中邑、NXTには紫雷、KUSHIDA、サレイ、NXT UKに里村が在籍し、各ブランドで活躍中だ。アスカとWWE女子タッグ王座も獲得したカイリは団体内に漂う日本プロレスへの敬意を感じてきたと明かす。

カイリ 日本のプロレスラー、日本のプロレスに対してのリスペクトがありますね。「あの選手が格好良い」とか、日本のプロレスの話をしているようなイメージです。

WWEの選手育成道場となるパフォーマンスセンターでは、日本の試合を見てプロレスの勉強をする選手も多いという。

カイリ 昼休みにはモニターがあるラウンジに選手たちが集まり、ランチを食べながらプロレスの試合を見るのですが、日本の試合もよく選ばれていました。小橋(建太)さんや三沢(光晴)さんの過去の試合をはじめ、もちろん今の試合もありましたね。日本で試合経験している選手はステータスが上がるようで「オレは日本に行ったことある」と自慢するのです。AJスタイルズさん、フィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)さんは他選手から見られる目も違いましたね。

現在、WWEの選手統括トップは全日本プロレスで活躍したジョニー・エースことジョン・ローリナイティス氏(58)、パフォーマンスセンターのコーチは新日本プロレスでファイトしたジャイアント・バーナードことマシュー・ブルーム氏(48)が務めている。日本でキャリアを積んだ元選手が裏方に多い。

カイリ バックステージのプロデューサーもカメラマンも元プロレスラーが多く、日本のプロレスを知っている。欧州、米国とそれぞれプロレスのスタイルはありますが、日本は独特のジャンルに見られています。「なぜ日本人はやられても、やられても立ち上がり続けるのか」と。その侍スピリッツを驚かれます。

WWEと契約した選手はパフォーマンスセンターで一定期間、トレーニングを積むことにある。この場でも日本人レスラーであることが、1つのアドバンテージになるそうだ。

カイリ 真輔さん、アスカさんをはじめ、先輩方のご活躍があり、日本人レスラーは最初から注目されていると思います。その中でうまくステップアップしていくためには試合の技術だけでなく、マイクパフォーマンスやキャラクター、コミュニケーション力など、多くの要素が必要になってきます。

まだデビューしていない樋口“イケメン”もパフォーマンスセンターで切磋琢磨(せっさたくま)し、いずれデビューするだろう。世界のプロレスファンが注目するWWEでも「チーム・ジャパン」が一大勢力になりつつある。

NXT時代に紫雷イオ(左)ともリング上で並び立ったカイリ・セイン(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
NXTでWWEデビューを果たしたSareeeことサレイ(上)(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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WWE、IGF出身の鈴木秀樹と契約 コーチングスタッフに

WWEパフォーマンスセンターのコーチングスタッフ入りした鈴木秀樹

米プロレスWWEは24日(日本時間25日)、アントニオ猪木が主宰していたIGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)出身のプロレスラー鈴木秀樹(41)と契約したと公式サイトで発表した。22日配信のNXT大会でデビューした日本女子レスラーのSareeeことサレイらとともに新加入したメンバーの1人として名を連ねた鈴木はWWEパフォーマンスセンターのコーチングスタッフになったと報告された。

公式サイトでは「レジェンドの(人間風車)ビル・ロビンソンのもとスネーク・ピット・ジャパン(東京・杉並区)でキャッチ・アズ・キャッチ・キャンの訓練を受けた北海道出身の日本人」などと紹介されている。

08年にIGFでデビューした鈴木は14年からフリーに転向し、ゼロワンや全日本プロレス、大日本プロレス、女子プロレスのアイスリボンなど多くの国内団体に参戦。今年1月に渡米していた。

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KUSHIDAがWWE王座初防衛「日本と米国をつなぐかけ橋になりたい」

ローカン(左)にマサヒロ・タナカを打ち込むNXTクルーザー級王者KUSHIDA(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

<WWE:NXT大会>◇22日配信◇米フロリダ州オーランド

新NXTクルーザー級王者KUSHIDA(37)が初防衛成功後、日本レスラーとして米プロレス界で新たな道を切り開く姿勢を声明で示した。自らが王座奪取した際のように広く挑戦者を求めるオープンチャレンジを宣言。名乗りをあげたオニー・ローカンを挑戦者に指名し、初防衛に臨んだ。

    ◇    ◇    ◇

前週からUFC殿堂入りするIQレスラー桜庭和志の白&オレンジ配色のトランクスを着用したKUSHIDAはV1戦でブーツを履かずにはだしでリングに入った。米メディアからは「MMAファイター桜庭に触発された外観をより多く取り入れたと考えられる。ファンからも、かなり肯定的」と支持された。

リング上でマイクを握ったKUSHIDAは「先週、オープンチャレンジでタイトルを獲得した。だから今日は同じ機会を提供する。王座戦に挑みたいやつはいるか?」と宣言。直訴してきたローカンとの防衛戦に入ると、腕ひしぎ逆十字固めから強烈な掌底2発を放った。ローカンのアッパーカットやブロックバスターにも負けず、右拳ストレートのマサヒロ・タナカから飛びつき式ホバーボードロックで勝利を飾った。

試合後、KUSHIDAはインスタグラムなどで英語による声明を出した。「このベルトを、このビジネスで本当に価値があり、意味のあるものにしたいと思う。元王者サントス・エスコバーをリスペクトしている。この王座の価値は1年間でアップした。今日から歴史をつくります。日本と米国をつなぐかけ橋になりたい」と決意を表明。

さらに日本が米国に影響を与えた各界の例を挙げ「ソニーはエレクトロニクスに革命をもたらしました。日産、トヨタ、ホンダは高品質の自動車をもたらした。イチロー選手と大谷翔平選手は米国での野球を変えた。そしてレスリングでも同じように頑張ります!」と日本人レスラーとしてWWEで“革命”を起こす意欲を示した。

勝利後、KUSHIDAは前王者エスコバー率いるレガード・デル・ファンタズマに襲撃された。救援してくれたNXTタッグ王者MSK(ナッシュ・カーター、ウェス・リー組)とともにエスコバー軍を返り討ちにしてみせた。また次週のNXT大会でKUSHIDA、MSK-レガード・デル・ファンタズマの6人タッグ戦が決定。自身のツイッターでKUSHIDAは「いつだろうと準備ができている。火曜日(NXT大会=日本配信は木曜日)はオープンチャレンジの日だ」と毎週のように防衛戦を続ける意向を示していた。

ホバーボードロックでローカン(下)からギブアップを狙うNXTクルーザー級王者KUSHIDA(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
勝ち名乗りを受けたNXTクルーザー級王者KUSHIDA(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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王者松永3度目防衛、初挑戦の中島に3-0判定「もっと強く」/ボクシング

3度目の防衛に成功した日本スーパーウエルター級王者松永

<プロボクシング:日本スーパーウエルター級タイトルマッチ10回戦>◇21日◇東京・後楽園ホール

20年10月以来、約1年半ぶりのリングとなった日本スーパーウエルター級王者松永宏信(33=横浜光)が、3度目の防衛に成功した。挑戦者の同級5位中島玲(22=寝屋川石田)に対し、3-0(97-93×2、96-94)の判定勝利を収めた。

体格とパワーで上回るサウスポーの松永はワンツー、右ジャブから左の強打を的確にヒットさせた。松永は「中島選手に勝つことだけを考えていた。結果が出てひとまず安心。やってきたことは結果として出た」と自ら及第点を出した。当初は昨年3月に予定されていた防衛戦はコロナ禍で試合10日前に中止が決定。試合が決まらない期間はフィジカルや体幹を鍛えてきた。「1分間(のインターバル)で回復できるようになった。効果は出ている」と手応えを示しつつも「やってきたことは間違っていないが、やらなくてはいけないことたくさんある。もっと練習して強くなりたい」と反省も忘れなかった。

WBOアジア・パシフィック同級王座には、世界挑戦経験もある井上岳志(31=ワールドスポーツ)がいる。松永は「向こうも世界しかみていないだろうが、日本人同士、いつか交わることもあるかも。お互いに頑張って、この階級を盛り上げられれば」と意欲を示していた。

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WWE王座を初戴冠したKUSHIDA「まだ実感がない。疑っている」

WWE王座初戴冠となるNXTクルーザー級王座を獲得したKUSHIDA(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

19年4月、新日本プロレスからWWEに移籍したKUSHIDA(37)が今週のWWE・NXT大会(米オーランド)で王座を初戴冠した。

15日配信のNXT大会で、NXTクルーザー急王者サントス・エスコバーに挑戦して勝利を飾った。16日に日刊スポーツのインタビューに応じ、2年を費やして到達したタイトル獲得までの道、今後の野望を明かした。

    ◇    ◇    ◇

ようやくたどり着いたWWEの王座に「まだ実感がない。祝福されても疑っている」と苦笑するKUSHIDAは、NXT総責任者トリプルH、NXTコーチのショーン・マイケルズのレジェンド2人に祝福されたことが何よりうれしかったという。「普通の試合では何も言われない。そこそこ良い試合はグッドジョブ、メチャメチャ良い試合だけほめてくれる。今回はベルトを取ったというおめでとう感もあり、ほめてくれた。自信になった」と納得の表情を浮かべた。

新日本時代はIWGPジュニア王座を6回戴冠。WWE加入当初、元新日本組となる中邑真輔やリコシェと比較されるギャップに苦しんだそうだ。「これが20歳代だったらへこんでいたかも。『自分は違う』と心を落ち着かせた。2人のようなカリスマ性のキャラではないし、自分のキャラクターを浸透させ、実力で見返してやると思った2年間だった」と振り返った。

リング内外も試行錯誤の連続だった。KUSHIDAは「すぐに超大活躍、日本人スーパースター、という訳ではなかったし。悩んで『うまくいかない』とネガティブになることもあった。でも、それがあってベルトが取れたと思う。この2年間のタメが効いている」と強調。苦悩するプロセスを他選手やプロデューサーら関係者にみせたことで「信頼を置いてくれたと思う」とうなずいた。

2年前は「WWEに入りたい」「米国で暮らしたい」だけで新たな世界に飛び込んだそうだ。今、WWEのベルトをつかみ「この2年で(王者になるには)何が必要なのかを学ばせてもらった。WWEで王者になるのは、名誉なことで大変なことが今、分かる。だから喜びは倍増する。WWEに入って中邑さんとアスカさんが上がってきた道が本当にすごいなと感じている。いつか2人と絡みたい。それが野望」。

NXTクルーザー級新王者となったKUSHIDAの野望は大きく、多い。年間最大の祭典レッスルマニア、真夏の祭典サマースラムという2大PPV大会名を挙げ「そこで防衛戦がしたい」と目標を掲げた後、こう続けた。

「(元WWEヘビー級王者)ダニエル・ブライアンがKUSHIDAと戦いたいと言ってくれているし、それを実現するためにWWEに来たようなものなので。あと(新日本時代に名勝負を繰り広げた)カイル・オライリーとレッスルマニアで試合がしたい。レイ・ミステリオJr.やジョン・シナとも絡みたい。シナは日本で言えば(新日本の)棚橋(弘至)さんかなと。近くでオーラとか人柄とか盗み取りたい。近くにいかなくてはいけないと思う」

前週8日のNXTのPPVテイクオーバー大会でKUSHIDAはピート・ダンとのシングル戦で敗れていた。しかし、翌週にタイトル挑戦のチャンスが巡り、あっという間に王座を初戴冠した。KUSHIDAは言う。「ここは何が起こるか分からない。負けたのに、数日後になぜに王座挑戦できるのか。来週、何が起こるか分からないです、マジで。すごくチャンスにあふれている。男女平等にチャンスが与えられる。女子選手が入場も格好いいし、キャラクターも人格も素晴らしい。より競争が激しくなっている」。

生き残りが厳しいWWEというプロレスの“メジャー舞台”。WWEのベルトを巻いたKUSHIDAは「野望」を大きく膨らませながら、日々勝負を続ける。【藤中栄二】

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角界の英樹!朝乃山が大関初V誓う「同じ英樹。頑張る」メジャーV松山刺激

夏場所に向けて稽古に励む朝乃山(代表撮影)

大相撲の大関朝乃山(27=高砂)が、男子ゴルフで日本人初のメジャー王者となった松山英樹に刺激を受けた。

朝乃山はしこ名の下の名が「英樹」。本名ではなく富山商高の恩師、浦山英樹氏が由来。15日、都内の部屋での稽古後に代表取材に応じ「同じ英樹でもありますし、レベルは違いますけど、今の地位で出場しているからには優勝が条件ですし、出場しているからには優勝目指して頑張りたいです」と、自身も大関として初優勝を誓った。

10勝5敗の成績を収めた春場所後、故郷富山に帰った。1年ぶりの帰省で3泊4日。「何カ所か、決めていたところにあいさつに行った。大関になって初めて帰ったので、お祝いの言葉やメッセージもいただいた。地元の空気を吸って、気分転換に。あとはごはんもおいしいですし、リフレッシュできた」。地元のファンの期待を、改めて感じる機会になったという。「出身地があったからこそ、応援されて、支えられて、今の自分がある。そういう感謝の気持ちを忘れずに」と話した。

大関在位6場所目となる夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)に向けて、この日は朝玉勢や寺沢ら部屋の幕下力士を相手に計30番相撲を取った。番数は「(周囲から)言われていますから。しっかりその言葉を見極めて」と、意識的に増やしている様子。19日から両国国技館内の相撲教習で行われる合同稽古にも「行きます」と参加する意向を示した。

照ノ富士が大関に復帰して、来場所から4大関に。“角界の英樹”は「3大関(との対戦)も大事ですが、前半は下の番付と当たるので、そこをこぼさないようにしていかないといけない」と気を引き締めた。

若い衆に胸を出す朝乃山(右)(代表撮影)

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ゴルフ大好きグレート小鹿、松山偉業に感激「池ポチャにはオレが冷や汗」

グレート小鹿(2020年3月16日撮影)

松山英樹(29=LEXUS)が、日本男子ゴルフ界悲願のマスターズ優勝を果たした。これを受けて、国内最年長現役レスラーのグレート小鹿(78=大日本)も、松山の偉業に感激した。

「いやあ、感動するね。これまで、ジャンボ尾崎や青木功とか、多くの日本人が越えられなかった壁を越えて、グリーンジャケットに袖を通した。途中、15番で池ポチャしたときは、オレが冷や汗かいたよ。2日連続で早起きして、眠いけど、朝早くから日本国民に感動を与えてくれて、うれしいね」としみじみと話した。

米国でレスラーとして活躍していた1968年。ジョージア州アトランタで試合をしているときに、マスターズの存在を知った。

「米国でゴルフのすごい大会をやっているって。そのあと、ジャンボ尾崎が来るようになって、注目していたもんだよ。ジャンボ鶴田が来ていたときには、尾崎と会えないかって、いろいろ手配したんだよ。結局実現しなかったけど」

自身も、現役時代は1週間に5回プレーするほどのゴルフ好きだった。全日本時代は、ジャイアント馬場の運転手として、巡業のたびに全国のゴルフ場を回った。「馬場さんが、ゴルフ場の名前の入ったステッカーを集めるのが趣味で、ステッカー収集用のアルバムを何冊も持って回ったものです」。

「次に生まれ変わったらゴルファーになりたいと思った時期もあった。ゴルフは面白いね。松山は今日も試練を乗り越えて頑張った。彼の表情が印象的だったね。失敗しても“しまった”っていう顔をしないし、表情が変化しない。オレからみたら、とても安心感があった」と、松山のプレーに感動しきりだった。

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Sバンタム級の下町「怖かった」相手見つからず2階級上と対戦もTKO快勝

2階級上の相手の3回TKO勝ちした下町(撮影・実藤健一)

<プロボクシング:ノンタイトル戦>◇11日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場◇スーパーフェザー級8回戦

日本スーパーバンタム級9位の下町俊貴(24=グリーンツダ)が、2階級上の一戦でサンダー照屋を3回2分35秒TKOで下した。ジムの本石会長は試合後、「日本王者に挑戦状を出します」と、日本スーパーバンタム級王者古橋岳也(川崎新田)への挑戦を表明した。

同じ階級で対戦相手が見つからず、窮余の策で組まれた今カード。2階級上の相手に下町は「怖かったです、ずっと」。しかし、最初から主導権を握り、最後はきっちり仕留めた。その内容を本石会長も「成長した」と評価した。

控えめな性格で、今回のメイン抜てきも本人の自覚を促す狙いもあったという。下町は「初メインでうまいこと終わってくれてよかった。ベルトはとりたいがまだ日本人のトップレベルにあるとは思っていない。気持ちを切り替えていきたい」と語った。【実藤健一】

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那須川天心はスピードがあり、強烈な左カウンターが素晴らしい/大橋秀行

皇治(左)にパンチを浴びせる那須川(2020年9月27日撮影)

私は以前から那須川選手のボクシング技術を評価してきた。3年前には、75年にプロ3戦目で世界王座を獲得したムエタイ出身のサンセク・ムアンスリン(タイ)の記録に並ぶのは、日本人で彼しかいないと感じていた。そして、あれからも順調に成長している。技術的にはスピードがあり、強烈な左カウンターを持っている。この2点が特に素晴らしい。キックボクシングにもボクシングにも通じるパンチ感覚を持っていると言っていい。

22年のうちにプロデビュー戦を計画しているそうだが、村田諒太選手のプロ初戦のように、日本王者と対戦してもいいのではないかというレベルにある。若いし、これから伸びしろも十分。ボクシングの階級で言えばバンタム級、スーパーバンタム級あたりだろう。世界を狙える階級であることも魅力だ。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者、大橋ジム会長)

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紫雷15周年、ゴンザレス戦ヤマ場 インタビュー下

300日以上保持するNXT女子王座ベルトを手に笑顔をみせる王者紫雷イオ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

米プロレスWWEのNXT女子王者紫雷イオ(30)が7日(日本時間8日)、PPV大会テイクオーバー第1日のメインイベントで、ラケル・ゴンザレス(30=米国)との防衛戦に臨む。WWE年間最大の祭典レッスルマニア37大会(10、11日・米タンパ)を控える「レッスルマニアウイーク」に開催されるPPV大会もNXTにとって大きなイベント。今年3月にプロデビュー15年目に入った紫雷が日刊スポーツのインタビューに応じ、注目の防衛戦に向けて意気込みを示した。その後半となる。【取材・構成=藤中栄二】

16歳だった07年3月4日にプロデビューし、今年でレスラー生活15年目に突入した。スターダムで活躍した上でWWEに加入。NXT女子王座も戴冠し、着実に夢を実現している。

「20歳前に漠然とWWEを見た時、いつか米国で試合したいと思っていました。ただ20歳を過ぎ、スターダムに入って、団体を背負う責任感がありました。年齢を含めて大人になる時にそれは難しいというか、遠のいていたかなと。私は日本で背負っているものがあると思って、1度、自分の頭からそのビジョンはかき消しました。ただ深層心理に多分あった中、(WWE加入の)チャンスが巡ってきた。だから想定と半々ですかね。ふと思い返すと、自分がやろうと思っていたり、若い頃に思い描いてビジョンは、大体全部やっているなという感じです」

リング外の夢の実現も紫雷の頭にある。それは意外にも東京タワー付近のマンションに住むことだという。

「思い描いた夢で、やっていないことあるかなと思ったのが、東京タワーが目の前に見える1室に住むということです。東京タワーが好きという謎の私の趣味なんですが。やっぱり都会といえば東京タワー。東京タワーがめちゃめちゃキレイに夜景で見えるマンションの1室を手に入れること。この謎の野望があります(笑い)」

紫雷のアメリカンドリーム実現の前に立ちはだかるのが、身長183センチ、体重80キロという大きな挑戦者ゴンザレスとなる。身長差27センチ、体重差33キロと体格で大きく劣る。パワー差は歴然となる。

「日本人とは全然筋力が違います。見た目では分からないかもしれないですが、思っているよりも何倍も人種のパワーが強いんです。でも私も(元WWEヘビー級王者)レイ・ミステリオJr.を見てワクワクしたように、小さい選手が大きい選手を倒すことは勇気を与えられるマッチアップだと思う。それが今回、分かりやすく出ているカード。みなさんが内容と結果でワクワクするような試合を、と意気込んでいます」

ゴンザレスとの因縁は深い。昨年12月のNXTテイクオーバー大会で開催された女子ウォーゲームズ(2つのリングで争われるチーム戦)では、王者の立場ながらゴンザレスにパワーボムを浴びてフォール負けを喫している。PPV大会直前のNXT大会では、ゴンザレスとの乱闘の中で3度も背中を大ダメージを負っている。

「最後(の前哨戦)だけで3回やられました。箱にぶち込まれ、バリケード(防護壁)に投げられ、最後は壁をぶち抜かれるほど飛ばされました。後できちんと仕返しはしましたが、今も背中はヤバイです。その前週は解説テーブルにたたきつけられています。昨年12月もラダーが真っ二つになるほどに投げつけられてフォールされました。1カ月ぐらいずっと痛かったですが、どんなにやられても私は負けないです」

完全なるヒールとして暴れ続けるゴンザレスに対し、紫雷は王者に君臨するうちに黒の「ヒロイン」として地位を確立しつつある。ゴンザレスは自ら指名した挑戦者でもある。

「次に対戦するラケルは完全なヒールなので、私はベビーフェースの立場で王者として迎え撃つ形になります。今の自分は『ダークベビー』みたいな感じですね。レッスルマニアへと続くテイクオーバー大会は、とても注目が高いイベントです。文字通り、山のように大きい対戦相手で、私のチャンピオンロードの中でもヤマ場だなと。王座戴冠1年の実現に向け、試合結果も含めてハッピーな情報を届けられるように。日の丸を背負って山を登ってきます」

(終わり)

◆紫雷(しらい)イオ 1990年(平2)5月8日、神奈川・鎌倉市出身。16歳だった07年3月4日、姉美央とともにプロデビュー。姉とともに「紫雷姉妹」として活動し、10年にメキシコ修業。11年8月にスターダムへ初参戦。15年にはスターダムの5大王座を制覇。18年にスターダムを退団し、WWEに正式加入。同年8月のWWE女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」で準優勝。19年6月、NXT女子初の金網戦で王者シェイナ・ベイズラーに敗れ、ヒール転向。20年6月にシャーロット・フレアー、リア・リプリーとの3WAY形式NXT女子王座戦で勝利し、WWE王座初戴冠。156センチ、47キロ。血液型はA。

ヘアカラーに合わせたドレスでオンラインインタビューに応じたNXT女子王者紫雷イオ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.
NXTテイクオーバー大会のメインでNXT女子王座の防衛に自信を示した王者紫雷イオ(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

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完全アウェー洗礼に散った岩佐「慣れて忘れていた」

ムロジョン・アフマダエリエフに5回TKOで敗れた岩佐亮佑(AP)

<ボクシングIBF&WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇3日◇ウズベキスタン・タシケント

IBF世界スーパーバンタム級暫定王者岩佐亮佑(31=セレス)が、王座統一で2冠奪取に失敗した。

IBF&WBAスーパー世界同級王者ムロジョン・アフマダエリエフ(26=ウズベキスタン)との統一戦。19年に奪取以来1年4カ月ぶりの初防衛戦で、レフェリーリーストップによる5回1分30秒TKO負けを喫した。日本人として旧ソ連での世界戦は5戦全敗となり、5人目の2団体統一王者の座も逃した。

   ◇   ◇   ◇

あっけない幕切れだった。岩佐は5回に左アッパーからの連打にロープまで追い込まれると、あっさりレフェリーが割って入った。早いストップに岩佐は苦笑いも、手が出ずに防戦一方だった。

海外は3連続4戦目で、過去3敗はすべて左も前回はTKO奪取した。岩佐は「海外経験はあるし、左の鬼門は突破した」と自信を見せていた。相手はプロ初の凱旋(がいせん)試合で、国挙げての興行に大観衆。レフェリーはロシア人と完全アウェーだった。

「あっけなく止められた。あそこまで想定できなかったのは自分の落ち度。アウェーに慣れて、アウェーを忘れていた」と反省が口をついた。

2回から圧力に手数も少なくペースをとられた。「前半は耐えてと思っていた」が「勢いづかせない」作戦を遂行できず。左目周囲に赤いあざが残る。「今までで一番のパンチ力。5回は効いてひるんだのは確か」と相手の実力を認めた。

髪をマゲのように束ねたヒゲ面で、ガウンは着物を模した。サムライ魂で挑んだ「人生で一番大きな試合」で、WBC王者ネリに山中のあだ討ちの野望も、アウェーの洗礼に砕かれた。「正直もう少しやらせてほしかった。少し休みます」とのコメントを残した。

ムロジョン・アフマダエリエフと対戦する岩佐亮佑(AP)
ムロジョン・アフマダエリエフと対戦する岩佐亮佑(AP)
ムロジョン・アフマダエリエフと対戦する岩佐亮佑(AP)

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岩佐亮佑2冠ならず、旧ソ連での世界戦は5戦全敗

ムロジョン・アフマダエリエフと対戦する岩佐亮佑(AP)

<ボクシングIBF&WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇3日◇ウズベキスタン・タシケント

IBF世界スーパーバンタム級暫定王者岩佐亮佑(31=セレス)が、2冠奪取に失敗した。IBF&WBAスーパー世界同級王者ムロジョン・アフマダエリエフ(26=ウズベキスタン)との王座統一戦。19年12月の王座奪取以来の試合だったが、アマ経験豊富な同国の英雄に5回TKO負けを喫した。日本人として旧ソ連での世界戦は5戦全敗となり、5人目の2団体統一王者の座も逃した。

   ◇   ◇   ◇

岩佐は伸ばした髪を束ね、まるで野武士のような風貌だった。グレーのガウンは羽織はかまを模し、右胸には赤い金魚が描かれていた。「人生で一番大きな試合。侍の姿を見てほしい」と誓ったリング。コロナ禍で1年4カ月ぶりの試合だった。完全アウェーにも侍魂で勝利を期したがはね返された。

相手は300勝15敗という元アマエリートで、16年リオ五輪では銅メダルを獲得した。18年のプロデビューから8戦目の世界初挑戦で王座を奪取。岩佐は「アマ出身で技術があり、自由奔放で勢いがある」と分析。小林会長は「勢いをつけさせないよう前半は腹に打ち込みたい。5回まで五分なら」と読んでいた。

アフマダエリエフは昨年1月に2冠王者だったダニエル・ローマン(米国)に2-1で判定勝ちした。岩佐は現地で観戦していた。史上初めて4団体を統一したバーナード・ホプキンス(米国)からは会場で「お前を知っている。お前なら勝てる」とエールを送られた。何よりの自信となっていたが、期待に応えられなかった。

これまでに喫した3敗は、後に世界王者となった山中の1敗と、世界戦での2敗。いずれもサウスポーと苦手にしていた。19年12月のマーロン・タパレス戦では左ストレートできれいに仕留め「前回結果を出した。鬼門は突破した」と話していたが、またもサウスポーの壁が立ちはだかった。

米国を拠点とするアフマダリエフにとって、プロ初となるホームでの凱旋(がいせん)試合。国を挙げてのイベントで、岩佐陣営は入国審査もなく、飛行機に横付けされた車でホテル入り。まさに「国賓級の扱い」だった。

海外では4戦目で、15年には英国でも世界挑戦した。「1回経験して不安はない」と話していた。ホテル内にジムもあるが、調整は自室にこもって汗を流した。小林会長は「これまでも海外では部屋で練習していた」と話し、体をケアするトレーナーも同行して万全を期していた。

旧ソ連では、これまで日本人がウクライナで3人、ロシアで1人と、計4人が世界戦に出場。いずれも世界挑戦だったが敗れていた。これで5戦全敗。気負いもなく抜かりない対策をとったが、会場には英雄を応援する観客約6000人を収容。やはり慣れぬアウェーのハンディはあっただろう。

岩佐はすでに次なる標的をぶち上げていた。WBC世界同級王者ルイス・ネリ(26=メキシコ)。自身が黒星を喫した山中に連勝も、薬物疑惑に体重超過の問題児。「いけ好かない。山中さんの意思を引き継いでぶっ飛ばしたい」と意気込んでいた。そのチャンスをつかむ前に王座陥落となった。

ムロジョン・アフマダエリエフと対戦する岩佐亮佑(AP)
ムロジョン・アフマダエリエフに5回TKOで敗れた岩佐亮佑(AP)

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岩佐亮佑 統一2冠戦へ小林会長「減量も順調です」

岩佐亮佑(左)はホテルの自室で同行したパートナー南出とマスボクシングで調整(セレスジム提供)

ボクシングIBF世界スーパーバンタム級暫定王者岩佐亮佑(31=セレス)が1日、ウズベキスタン・タシケント市内で統一2冠戦への記者会見に出席した。

3日にIBF&WBAスーパー世界同級王者ムロジョン・アフマダリエフ(26=ウズベキスタン)と対戦する。岩佐は「コロナでこのような状況の中で試合を開催してくれ、みんなに感謝している。必ずいい試合にする」とスピーチした。

岩佐はホテル内のジムは使わずに自室で調整している。小林会長を相手にミット打ち、パートナー南出とマスボクシングなどで汗を流している。体をケアするトレーナーも同行して調整に余念がない。

米在住の岡部トレーナーも合流してセコンドに入る。伊藤雅雪、中谷潤人らを指導し、世界王者に育てた。岩佐のセコンドに入ってからは4連勝中と勝利の女神でもある。小林会長は「減量も順調」とコメントを寄せた。

現地にはトルコ・イスタンブール経由で3月27日に到着した。入国審査もなく、飛行機に横付けされた車でホテル入りと「国賓級の扱い」という。抑留された日本人墓地も訪問した。「日本人は真面目に働いて、今も尊敬されている。先人に感謝」とSNSを通じてコメント。王座統一へ決意を新たにしたようだ。

アフマダリエフはプロ入り後米国を拠点としてきた。9戦目で初のホームと凱旋(がいせん)試合。国を挙げてのイベントとあって「ウズベキスタンでできてうれしい。頑張ります」と初防衛を目指す。

岩佐亮佑(左)はホテルの自室で小林昭司会長とミット打ちで調整(セレスジム提供)

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キックぱんちゃん、4・25にMIREYと再戦

4月25日の21年初戦がMIREYとの再戦に決まったぱんちゃん璃奈

キックボクシングKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者ぱんちゃん璃奈(27=STRUGGLE)が4月25日、東京・後楽園ホールでMIREY(35=HIDE GYM)と46・5キロ契約体重3分3回に臨むことが31日、発表された。

昨年11月の元ミネルヴァ・ピン級王者MARI戦で右拳を痛め、右指伸筋腱(けん)脱臼と診断され、手術を受けて以来の復帰リングとなる。

21年初戦は、19年10月以来、約1年6カ月ぶりとなるMIREYとの再戦に決まった。前回は判定勝利を収めており「(プロ5戦目と)同じ相手なので(自分の)成長度合いが分かると思う。今回、ダウンを絶対に取りたい。1度勝った選手に負けることはない。もっと差は開くと。次に戦いたい選手とやるためにも差をつけて勝ちたい」と強い決意を口にした。ぱんちゃんを指導する所属ジムの鈴木秀明会長(45)も「右手を負傷してから5カ月間は努力していた。その努力したところを試合でみせられたら」と期待を寄せた。

プロ10戦目の区切りファイトとなる。当初は強豪の日本人ファイターとのマッチメークが進められていたが、諸事情で実現しなかった。次に経験豊富なタイ人ファイターとの対戦プランが浮上したものの、緊急事態宣言解除後も外国人選手の新規入国の見通しがたたないために断念。最終的にMIREYとの再戦となった経緯がある。

MIREYに対し「急きょのオファーを受けてくださったことに感謝している」と前置きした上で、ぱんちゃんは本音を吐露。「戦いたい選手の1人と試合が決まりかけてダメで落ち込んで。次に強いタイ人もコロナで厳しいと。まだ戦っていないベルト持っている日本人と戦いたかった。正直、再戦ではなく『挑戦』したかった。今回は再戦ですが、モチベーションをしっかり上げて倒せる試合をしたい。次回、絶対に戦いたい選手と組んでもらえるように、良い勝ち方をしたいと思います」と、すべてをぶつける覚悟を示した。

○…ぱんちゃん璃奈との再戦に臨むMIREYはKNOCK OUTを通じ「MIREY旋風を吹かせます!!」との意気込みを示した。19年10月の初対決時には、会場の雰囲気にのまれていたとし「今回は自分の試合をして勝ちたい。お互いに時間がたって、試合数を重ねているので、成長し合えていると思います」と自信をのぞかせていた。

所属ジムの鈴木会長(左)とのミット打ちを公開したぱんちゃん璃奈

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マリオの京太郎、ヘビー級新設に「全部取りに行く」

ケイズフェスタ4Day2の一夜明け会見にマリオの姿で出席した京太郎(撮影・松熊洋介)

3月28日に行われたケイズフェスタ4Day2(日本武道館)で実方宏介(23)に勝利した京太郎(34)が29日、都内で一夜明け会見に出席し、10年ぶりに復帰したK-1への思いを語った。

27日の前日会見同様、マリオの姿で現れ、おちゃらけた表情で登壇したが、10年前との違いを聞かれるとまじめな表情に一変。「以前は自分のことしか考えていなくて、とんでもないポンコツだった。何度も心配をかけていたが、成長した姿を見せられたかな」。K-1に戻ってきた理由を「経験と情熱を感じてもらいたい」と熱く語った。

プレースタイルの違いも認識した。試合では2回に2度のダウンを奪って完勝も「ジャブから入るボクシングと違い、パンチをすぐに打たないといけない。1回から捨てたら勝てないし、新鮮なことも多く、改めてキックは難しいなと」と振り返った。試合後には「心技体は大事だと思った」と感謝の意を込め、実方に土下座する一面も見られた。

もちろん明るく盛り上げていくスタイルは変えない。「正統派は武尊に任せる」。試合では「蹴らない」と言っていたキックを1回からいきなり連発。「カレーライス食べに行くのにルーだけ食べますか? それと同じです」と独特の表現で笑いを誘った。この日新しくヘビー級の100キロ級が新設されることを知り「日本人としてヘビー級でやってきたので、全部取りに行く」とプライドを見せた。さらに最近はやりのカーフキックについても言及。「致命傷を与えるのに必要なのかな。なくてもいいと思う」と持論を展開。「いずれはタイトルマッチをやることになると思うが、1、2戦はお手軽プランでお願いします」。リングだけでなく得意の“場外戦”でもファンを引きつけ、これからもK-1界を荒らしていく。【松熊洋介】

会見ではまじめな一面も見せた京太郎(撮影・吉池彰)

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南雲大輝「もらった力をリングで発揮」K1前日計量

ポーズを決める南雲(右)とゴンナパー・ウィラサクレック(撮影・鈴木みどり)

28日に行われるK-1の祭典、ケイズフェスタ4大会 Day2(日本武道館)の前日計量が27日に都内で行われ、南雲大輝(26=八光流柔術総本部)が62・4 キロ で1発クリアした。

日本とミャンマーの応援を受け、リングに上がる。高校から格闘技を学んだ南雲はその後、ミャンマーの国技であるラウェイを習得。現地に滞在して試合にも参戦。17年には日本人初の王者に輝いた。「現地で知ってくれる人も多くなった」と話す。ミャンマーはクーデターなどで現在情勢が悪化しているが、そんな不安な状況の中でもエールをもらった。「練習したことをしっかり出して、もらった力をリングの上で発揮したい」と成長した姿で応える。

19年からK-1に参戦し、昨年はKrushでもキャリアを積んだ。今大会の相手は熱望していたムエタイ王者のゴンナパー。隣国タイで頂点を極めた相手に真っ向からぶつかる。計量で相対し「素晴らしい体を仕上げてきたと思う」と話した。27歳の誕生日となる21年初戦に新たな気持ちで挑むため、生んでくれた母への感謝も込めて、リングネームを母方の姓である「南雲」に変更。「母への恩返しになるように一生懸命戦いたい」と意気込む。

今月1日の記者会見では「命を懸けて戦う」と話していた南雲。必死に生きている仲間たちに向け、日本のリングから元気と勇気を届ける。

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