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「大関照ノ富士」21場所ぶりに響く 史上初“復帰V”へ期待の白星発進

明生(右)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇初日◇9日◇東京・両国国技館

大関に返り咲いた春場所覇者の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、東前頭2枚目明生をきめ出しで下して白星発進した。2場所連続、昭和以降では初の大関復帰場所での優勝に向けて、17年秋場所3日目以来1355日ぶりの大関白星を挙げた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。2年ぶりの夏場所は3日目まで無観客で開催される中、16年九州場所5日目以来の4大関安泰で幕を開けた。

   ◇   ◇   ◇

照ノ富士が3年半ぶりに大関として勝った。2度目の立ち合いで、明生の両腕を抱え込むと、じわじわと体を寄せて、焦らず料理。危なげない一番に「(相手が立ち合いの呼吸を)合わせてくれなかったが、前に足が出たので良かった」と納得するようにうなずいた。

不安を抱えながら臨んだ場所だった。場所前の調整について、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「膝の調子があんまりよくない。稽古はちょっと足りてない」と、古傷の両膝の状態を懸念。「出るからには、大関としての責任を果たせるように頑張ってもらいたい」と求めている。

昭和以降、大関復帰場所で優勝した例はない。現行のかど番制度となった69年名古屋場所以降では、7人8例が大関に返り咲いたが、復帰場所での最多白星は05年春場所での栃東の10勝。データ上では優勝争いに絡んだケースすらない中で、史上初の“復帰V”が期待される。

無観客開催で国技館内は静寂に包まれる。場内アナウンスなどで「大関照ノ富士」のしこ名が17年秋場所以来、21場所ぶりに響くが本人は「特に(感想は)ありません」と感慨にふける様子はない。4日目の12日から上限約5000人で観客が入る。「やることは変わらないが、身近で見て盛り上がってくれればいいこと」。照ノ富士の白星が号砲となるように、4大関全員が白星。出場最高位として土俵を引っ張っていく。【佐藤礼征】

▼八角理事長(元横綱北勝海) 照ノ富士からすれば差されたら(相手の腕を)きめるのはいつものこと。先に動いたのが良かった。相撲が安定していて優勝争いの中心になるでしょう。(4大関安泰に)勝つべく人が勝って盛り上がる場所になりそうな感じがする。

照ノ富士(左)はきめ出しで明生を破る(撮影・小沢裕)
照ノ富士(左)はきめ出しで明生を破る(撮影・小沢裕)

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大関復帰の照ノ富士が白星発進「V争いの中心でしょう」八角理事長も期待

明生(手前)の腕をきめる照ノ富士(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇初日◇9日◇東京・両国国技館

大関復帰の照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、力強い相撲で白星発進。組んで良し離れて良しの明生(25=立浪)に二本差されたが、慌てず両腕をきめると休まず前に出て、最後は左から振り下ろすようにきめだした。

報道陣の電話取材に対応した日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、この一番を「照ノ富士からすれば差されたら(相手の肘を)きめるのは、いつものこと。(その後の攻めも)先に動いていた」と、休まず前に出たことを勝因に挙げた。

大関復帰の心情を「(緊張感は)感じられなかった。大関は2回目だから、プレッシャーよりやる気の方が大きいんじゃないかな」と察し、白星スタートを切ったことで「いい流れで行けると思う」と今後を見通した。優勝争いについても「こうゆういい相撲で安定してくる。(優勝争いの)中心でしょうね」と、出場する力士の番付最上位として期待を寄せた。

照ノ富士(左)はきめ出しで明生を破る(撮影・小沢裕)
照ノ富士(左)はきめ出しで明生を破る(撮影・小沢裕)

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4大関揃って白星発進 照ノ富士は大関復帰初日を飾る/夏場所初日写真特集

<大相撲夏場所>◇初日◇9日◇東京・両国国技館

昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった場所が、無観客で幕を開けた。場所前に横綱鶴竜が引退し、白鵬は休場。横綱不在で初日を迎えた。

大関に復帰の照ノ富士は明生にもろ差しを許しながら、かまわず圧力をかけてきめ出した。豪快な相撲で大関復帰初日を白星で飾った。

2度目のかど番となる大関正代は、北勝富士を突き落として白星発進。貴景勝は若隆景を一方的に押し出した。

結びの一番では朝乃山が大栄翔を送り出し。番付上、実質的な最高位となる4大関がそろって白星のスタートとなった。

初日の取組を写真で振り返ります。

白鵬は6場所連続の休場となった(撮影・河野匠)

協会あいさつに臨む、前列左から正代、朝乃山、八角理事長、貴景勝、照ノ富士、後列左から御嶽海、高安、隆の勝、大栄翔(撮影・小沢裕)

幕内

天空海引き落とし千代丸

天空海(左)を引き落としで破る千代丸(撮影・鈴木正人)

▼天空海 立ち合いが高かった。引いてくるのは分かっていたが、足が出なかった。明日から脇を締めて前に出たい。

魁聖寄り切り石浦

石浦(左)を寄り切る魁聖(撮影・河野匠)

▽魁聖 立ち合いから膝が曲がって足も出た。右を差せたのがよかった。

千代大龍突き出し大奄美

大奄美(左)を突き出す千代大龍(撮影・河野匠)

明瀬山寄り切り隠岐の海

明瀬山(後方)を寄り切りで破る隠岐の海(撮影・鈴木正人)

▼明瀬山 (隠岐の海とは)高校の時に1回当たったぐらい。やっぱり上手ですね。

琴恵光小手投げ千代翔馬

千代翔馬(左)を小手投げで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)

千代翔馬(下)を小手投げで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)

琴ノ若足取り照強

琴ノ若(左)を足取りで下す照強(撮影・河野匠)

琴ノ若(左)を足取りで下す照強(撮影・河野匠)

▼琴ノ若 自分が思っている以上に意識してしまった。切り替えて思い切っていきたい。

玉鷲押し出し

輝(左)を押し出す玉鷲(撮影・河野匠)

志摩ノ海送り出し遠藤

志摩ノ海(手前)を送り出しで破る遠藤(撮影・鈴木正人)

剣翔寄り切り宝富士

剣翔(右)を寄り切りで破る宝富士(撮影・鈴木正人)

▽宝富士 立ち合いから流れが良かったと思う。(3日目まで無観客開催だが)静かな方が僕は合っていると思う。

▼剣翔 思い切り当たって突き放してもろ差しを狙った。入ったは入ったが、中途半端だった。

栃ノ心寄り切り逸ノ城

栃ノ心(右)を寄り切る逸ノ城(撮影・河野匠)

▽逸ノ城 右四つになって、自分の形になったので寄るしかないと。先に攻めたのが良かった。(3日目まで無観客開催だが)今はしょうがない。

英乃海押し出し阿武咲

英乃海(左)を押し出しで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

豊昇龍寄り切り妙義龍

妙義龍(左)を寄り切る豊昇龍(撮影・河野匠)

▽豊昇龍 先場所終わった瞬間に自分の相撲を変えないといけないと思って前に出る相撲を磨いてきた。明生関、天空海関ともいい稽古ができた。太ったからいい感じで動けているし、最後までいきたい。

御嶽海押し出し霧馬山

立ち合いで力いっぱいぶつかる御嶽海(右)と霧馬山(撮影・河野匠)

霧馬山(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

▽御嶽海 決めきれなかったのは反省点だけど、相手の動きを見て足を動かすことができたのは良かった。(4大関時代は)悔しいのもあるけど自分のペースでやるだけ。

千代の国押し出し隆の勝

千代の国(右)を押し出しで破る隆の勝(撮影・鈴木正人)

▽隆の勝 立ち合いちょっと起こされたけど、そこからの攻めが良かった。(3日目まで無観客開催)寂しいし、お客さんが盛り上がっていないと物足りない気持ちもある。いつも通りになってくれればいい。

高安突き出し翔猿

翔猿(右)を突き出しで破る高安(撮影・鈴木正人)

▽高安 自分の考えていた攻めがしっかりできた。先場所はふがいない相撲が終盤にあったので、しっかりと次に生かしたい。

明生極め出し照ノ富士

明生(右)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)

照ノ富士(左)はきめ出しで明生を破る(撮影・小沢裕)

照ノ富士(左)はきめ出しで明生を破る(撮影・小沢裕)

▽照ノ富士 前に足出たので良かったです。(3日目まで無観客開催)テレビの前で見て応援してくれていると思っている。全力を出して頑張りたいと思います。

正代突き落とし北勝富士

北勝富士(右)を突き落としで破る正代(撮影・鈴木正人)

若隆景押し出し貴景勝

貴景勝(右)は若隆景を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

朝乃山送り出し大栄翔

大栄翔(左)の攻めに耐える朝乃山(撮影・河野匠)

大栄翔(手前)と攻め合う朝乃山(撮影・鈴木正人)

大栄翔(左)を送り出しで破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

大相撲夏場所初日、弓取式に臨む将豊竜(撮影・小沢裕)

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復帰の照ノ富士、かど番正代ら4大関そろって白星発進 夏場所

明生(手前)の腕をきめる照ノ富士(撮影・河野匠)

<大相撲夏場所>◇初日◇9日◇東京・両国国技館

昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった場所が、無観客で幕を開けた。場所前に横綱鶴竜が引退し、白鵬は休場。横綱不在で初日を迎えた。

大関に復帰の照ノ富士は明生にもろ差しを許しながら、かまわず圧力をかけてきめ出した。豪快な相撲で大関復帰初日を白星で飾った。

2度目のかど番となる大関正代は、北勝富士を突き落として白星発進。貴景勝は若隆景を一方的に押し出した。

結びの一番では朝乃山が大栄翔を送り出し。番付上、実質的な最高位となる4大関がそろって白星のスタートとなった。

北勝富士(右)を突き落としで破る正代(撮影・鈴木正人)

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貴景勝は結びで御嶽海 照ノ富士は北勝富士 2日目幕内取組

日本相撲協会審判部は7日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

3月の春場所を3日目から途中休場し右膝を手術した横綱白鵬(36=宮城野)は、かねて師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が示唆していた通り、休場届を提出。6場所連続休場が決まった。年6場所制となった58年以降で、横綱として6場所連続休場は3番目の長さとなった(最長は稀勢の里の8場所連続)。これにより出場する番付最上位は、今場所から4人になった大関陣となった。

2日目の取組で、大関返り咲きの照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は、西前頭筆頭の北勝富士(28=八角)と対戦する。2年前の夏場所で初優勝した朝乃山(27=高砂)は、東前頭2枚目の明生(25=立浪)の挑戦を受ける。貴景勝(24=常盤山)は結びの一番で小結御嶽海(28=出羽海)と、2度目のかど番となった正代(29=時津風)は東前頭筆頭の若隆景(26=荒汐)と対戦する。

十両以上の休場は白鵬の他もいずれも幕内力士で、平幕の碧山(34=春日野)、竜電(30=高田川)、翠富士(24=伊勢ケ浜)の4人。2日目の幕内取組は以下の通り(左が西)。

千代丸 -石  浦

千代大龍-天空海 

大奄美 -魁  聖

明瀬山 -琴恵光 

隠岐の海-琴ノ若 

照  強-千代翔馬

玉  鷲-志摩ノ海

遠  藤-輝   

剣  翔-栃ノ心 

逸ノ城 -宝富士 

英乃海 -豊昇龍 

妙義龍 -阿武咲 

大栄翔 -霧馬山 

千代の国-高  安

隆の勝 -翔  猿

明  生-朝乃山 

照ノ富士-北勝富士

若隆景 -正  代

貴景勝 -御嶽海 

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白鵬6場所連続休場 照ノ富士は初日に明生 朝乃山は結びで大栄翔

照ノ富士(21年3月撮影)

日本相撲協会審判部は7日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

3月の春場所を3日目から途中休場し右膝を手術した横綱白鵬(36=宮城野)は、かねて師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が示唆していた通り、休場届を提出。6場所連続休場が決まった。年6場所制となった58年以降で、横綱として6場所連続休場は3番目の長さとなった(最長は稀勢の里の8場所連続)。

これにより出場する番付最上位は、今場所から4人になった大関陣となった。返り咲きの照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は初日、東前頭2枚目の明生(25=立浪)の挑戦を受ける。2年前の夏場所で初優勝した朝乃山(27=高砂)は、結びの一番で小結大栄翔(27=追手風)と対戦する。貴景勝(24=常盤山)は東前頭筆頭の若隆景(26=荒汐)と、2度目のかど番となった正代(29=時津風)は西前頭筆頭の北勝富士(28=八角)と対戦する。

十両以上の休場は白鵬の他もいずれも幕内力士で、平幕の碧山(34=春日野)、竜電(30=高田川)、翠富士(24=伊勢ケ浜)の4人。初日の幕内取組は以下の通り(左が東)。

天空海 -千代丸 

魁  聖-石  浦

千代大龍-大奄美 

明瀬山 -隠岐の海

琴恵光 -千代翔馬

琴ノ若 -照  強

玉  鷲-輝   

志摩ノ海-遠  藤

剣  翔-宝富士 

栃ノ心 -逸ノ城 

英乃海 -阿武咲 

豊昇龍 -妙義龍 

御嶽海 -霧馬山 

千代の国-隆の勝 

高  安-翔  猿

明  生-照ノ富士

正  代-北勝富士

若隆景 -貴景勝 

朝乃山 -大栄翔 

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父は先代時津風親方、兄・木竜皇、弟・春雷 初土俵踏む坂本兄弟に期待の声

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の長男の木竜皇(左)と次男の春雷(21年4月28日)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)を父に持つ長男の木竜皇(18、本名・坂本博一)と次男の春雷(16、本名・坂本正真)がそろって立浪部屋に入門し、夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で初土俵を踏む。先月28日の新弟子検査合格を経て前相撲でデビューする予定。将来性豊かな坂本兄弟に、周囲も期待の声を寄せる。

坂本兄弟はすでに、部屋の幕下を相手に相撲を取っている。5日に報道陣の電話取材に応じた天空海は「持ち前のセンスというか、真面目ですよ。びっくりするくらい。みんな見習うくらい。自分らを見直しちゃうくらい、まじめで謙虚ですね」と2人の稽古姿勢を褒めれば、千葉・柏第二中の先輩でもある豊昇龍は「すぐ上がってくると思いますね」と早期の出世を予感。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「関取(明生、豊昇龍、天空海)の次の勢力になってもらうように期待しています」と期待を寄せていた。

3学年差の2人はともに名門、柏相撲少年団のOBでもある。飛躍が期待される坂本兄弟について、同少年団の監督を務め2人を指導した永井明慶氏は「(兄弟ともに)中1の時から親元を離れて努力してきた。兄弟仲もいい」と振り返る。

兄弟だが性格は違う。兄の木竜皇は「ユーモアな人間性があって、そこをつぶさないように育ててきた」と永井氏。弟の春雷は「すごく真面目で、我が強くてストイック。兄は言われたことをどんどんやるタイプだけど、弟は自分で決めたことをやり通すタイプですね。どちらにも良さがあると思います」と説明する。

先代時津風親方の時津海は、四つ身の技術が光る相撲巧者だった。2人は父と同じ右四つ。永井氏いわく「兄は“受け”が強くて、弟は“攻め”が強い」。木竜皇は父と似て組んでからの攻めが光り、春雷は前に出る力強さがあるという。

入門前の1カ月間は、同少年団の稽古に参加して角界入りの準備を進めてきた。永井氏は「2人でどんどん稽古していた。これから雑用やいろんな苦労があると思うけど、そこは兄弟でうまく苦労を“山分け”して乗り切っていってほしい」とエールを送る。

先月28日の新弟子検査を受けた坂本兄弟は「やっている人たちに目標とされるような力士になりたい」(木竜皇)、「部屋の関取たちのようなお相撲さんになりたい」と目を輝かせた。2人のしこ名が番付に載るのは7月場所となる流れ。夢への階段を上り始める。【佐藤礼征】

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天空海 春場所中また追突事故遭っても勝ち越し 自分の“超人”ぶりに驚き

夏場所に向けて稽古に励む天空海(左)(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で2場所ぶりの幕内復帰を果たした東前頭17枚目天空海(30=立浪)が5日、春場所中に再び追突事故に巻き込まれていたことを明かした。

茨城・つくばみらい市の部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じ「(春場所)2日目ですね。びっくりですよ。ぎりぎり(土俵入りに)間に合ったから良かったけど」と当時の心境を明かした。

天空海は場所中、つくばみらい市の部屋から父の送迎で国技館まで移動している。所要時間は約1時間、渋滞時は約1時間半という。

昨年11月場所中も部屋から両国国技館に移動している最中、高速道路を下りて出入り口で信号待ちしているところで、後方からダンプカーに追突された。当時乗っていた車の後方部はへこみ、自身は大事には至らなかったものの病院でむち打ちの診断を受けた。

春場所で巻き込まれた2度目の追突事故は、高速道路の料金所を出たところで「左後ろから突っ込まれた」と説明。「本線に入った後ですね。本線入って、あっちは一番左の料金所から入ってきて、急いでたんじゃないですかね。しかも向こうは無保険、無車検だったんですよ。やんなっちゃいますよ、踏んだり蹴ったり(笑い)。勘弁して欲しいですよ。(昨年11月場所で追突事故に巻き込まれた)前の車から買い替えたばっかで、事故車になっちゃいました、すぐに」。車の修理費は約60万円で、現状は自腹。「(向こうは)保険も入ってないから。(修理費は)自分の保険を減らすしかない」と嘆いた。

自身は後部座席で追突の衝撃をもろに受けた。事故時は頸椎(けいつい)を捻挫したというが、痛みを抱えながらも8勝7敗で勝ち越し。「がむしゃらに出ようと思って出たりしていたら、勝ちがどんどん重なってって感じですね。当てられた場所は勝ち越しているんですよね。当たりがいいのかもしれないですね」と自身の“超人”ぶりに驚いていた。

自動車保険に加入していたことも幸い。保険会社からの懸賞を期待したいかと問われると「自分は日新火災なので日新火災が希望です」と笑った。

再入幕の夏場所まで残り4日。同部屋の明生と豊昇龍は幕内上位に就いただけに「早く追いつけるように大勝ちして。追いついて抜かしたいですね」と意気込んだ。

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明生「まずは三役に上がりたい」豊昇龍、天空海らを相手に約20番

夏場所に向けてマスクを着用しながら稽古に励む明生(日本相撲協会提供)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で東前頭2枚目に就いた明生(25=立浪)が新三役への思いを語った。5日、茨城・つくばみらい市での部屋での稽古後、報道陣の電話取材に応じた。春場所では2大関撃破を含む10勝5敗で、初めての敢闘賞も獲得するなど飛躍。自己最高位に並ぶ夏場所に向けて「しっかり気持ちを強く持って自分の相撲を信じて、15日間取り切れば大丈夫。まずは三役に上がりたい気持ちを強く持っています」と意気込んだ。

左上腕の負傷で昨年初場所を休場して以降、専属トレーナーをつけた効果が出ているという。「(専属トレーナーとのトレーニングを)週4回くらい、2時間くらいやっている。相撲は動きがある中でのトレーニングなので、動きを取り入れたトレーニングだったり、そういうことを意識しながらやっている。全部(相撲に)生きていると思う」。稽古熱心で知られるが、けがをするまでは土俵外でのトレーニングに頓着していなかった。「相撲を強くなるのは相撲しかないという意識ではいたので、そこの意識、考え方が少し変わった」と明かした。

11年技量審査場所が初土俵で、夏場所から11年目となる。大関復帰を果たした照ノ富士や、幕下15枚目付け出しでデビューした日体大出身の千代大龍らが同期。中学を卒業して15歳で入門した明生は「学生の人たちに負けたくないなとずっと思ってましたね」。新弟子のとき、教習所の稽古ではレベルの高いA土俵へ勝手に乗り込んでいたと振り返る。「吹っ飛ばされていた。(相手は)学生ばっかりで。何か負けたくなかったので(A土俵に)いったんですけど、全然相手になっていなかったと思います」。元来の負けず嫌いだった。

入門から丸10年がたち、三役目前の地位まで番付を上げた。「やはり三役とかそういうことより、入門したときからずっと横綱になりたくて入ってきた。簡単なことではないが、横綱にと思ってやってきて入ってきたので、ずっと思って10年たった」。高い志を持って今後も出世を目指す。

この日は平幕の豊昇龍、天空海らを相手に約20番取って汗を流した。初日まで残り4日。「上位なので厳しい戦いになると思う。しっかり勝ち越せるように強い気持ちで土俵に上がりたい」と話した。

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初土俵の坂本兄弟に期待「必ず強くしなきゃ」立浪親方 父は先代時津風親方

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の長男、坂本博一(日本相撲協会提供)

大相撲の立浪親方(元小結旭豊)が28日、先代時津風親方(元前頭時津海)を父に持ち、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)で初土俵を踏む坂本兄弟に大きな期待を寄せた。報道陣の電話取材に応じ「やはり力はある。44ぐらい部屋がある中で縁があってうちの部屋を選んでくれたし、必ず強くしなきゃっていう気持ちはあります。大変な気持ちはあったと思いますけど、そこを全部守りますよという話で家族と話したので」と語った。

今春に青森・三本木農高を卒業した先代時津風親方の長男、坂本博一(18)は当初、父が師匠を務める時津風部屋に入門する予定だったが、父の退職をきっかけに入門部屋を再考。同じく今春に千葉・柏第二中を卒業した次男の坂本正真(16)とともに立浪部屋入門を決断した。

坂本兄弟はこの日、両国国技館で夏場所の新弟子検査を受検した。師匠の立浪親方によると兄弟のしこ名はすでに決定しており、兄の博一が「木竜皇(きりゅうこう)」、次男の正真が「春雷(しゅんらい)」に決定。坂本兄弟の関係者が名付けたという。

坂本兄弟はすでに部屋の幕下、三段目を相手に稽古を行っているという。力士としての特徴について「お兄さんは(先代時津風親方に)似ているのかな。頭を中に入れて取るタイプ。顔は似ていますよね」と立浪親方。「関取の次の勢力になってもらうように期待しています」と期待を寄せた。

坂本兄弟もこの日、新弟子検査後に報道陣の電話取材に応じた。兄の博一は「プロに入ったので頑張るぞっていう心が引き締まった感じです」と角界入りを実感。「木竜皇」のしこ名の由来は「まだ聞いていない」というが「格好いい名前いただいた。ここからこの素晴らしい名前に負けないように強くなります」と意気込んだ。

弟の正真は兄へのライバル意識を隠さない。「兄ですが負けたくないので、勝てるように頑張りたい」。高校進学の道もありながら、プロ入りを選んだ理由については「高校の先生が転任になってしまい、兄もプロ行くと言ったので僕もプロに行こうと思いました」と説明。部屋には新三役を目前にしている明生や、元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍ら有望株がそろう。「(稽古は)中学の時より全然きつくて、必死についていけるように頑張ります。部屋の関取たちのようなお相撲さんになりたいです」と目標を掲げた。

坂本兄弟の父である先代時津風親方は、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、協会を退職した。

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の次男、坂本正真(日本相撲協会提供)

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10勝若隆景&明生は新三役ならず、先場所三役全員勝ち越し/夏場所新番付

若隆景(左)と明生

日本相撲協会は26日、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

先場所は三役が全員、勝ち越し。西前頭2枚目で10勝した若隆景(26=荒汐)、東前頭3枚目でやはり10勝を挙げた明生(25=立浪)は番付運に泣かされる格好で、それぞれ東前頭筆頭と同2枚目にとどまった。この夏場所で新三役昇進に挑戦する。同じく東前頭2枚目で9勝を挙げた北勝富士(28=八角)も西前頭筆頭で、昨年春場所以来の三役復帰を目指す。

今場所も入幕の新顔はなく、返り入幕は3人。石浦(31=宮城野)は4場所ぶり、千代丸(30=九重)は5場所ぶり、天空海(30=立浪)は2場所ぶりの、それぞれ返り入幕を果たした。

初めて関取の座をつかむ新十両昇進も不在。大翔鵬(26=追手風)が4場所ぶり、元横綱大鵬の孫にあたる王鵬(21=大嶽)は2場所ぶりに十両復帰となった。昨年九州場所以来の幕内復帰を目指す炎鵬(26=宮城野)は東十両筆頭、17年九州場所以来の返り入幕を狙う宇良(28=木瀬)は西十両2枚目につけた。

大相撲夏場所は、5月7日予定の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。9日の初日を迎える。

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明生が朝乃山と三番稽古で好感触「メリハリのある、いい稽古ができた」

夏場所に向けた合同稽古に参加し、三番稽古で明生と相撲を取る朝乃山(右)(撮影・佐藤礼征)

4日間の日程で行われる大相撲の合同稽古は21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で3日目が行われ、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)で新三役を目指す、平幕の明生(25=立浪)が、大関朝乃山(27=高砂)と三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る稽古)を行った。

3月の春場所は10勝を挙げ初の三賞(敢闘賞)を受賞。勢いのある明生は、本場所で過去1勝5敗の大関の胸に果敢に飛び込んだ。数字こそ3勝11敗だったが、左を差し込み朝乃山を攻め立てるシーンも数多くあった。

だからだろう。明生は稽古後の取材で「土俵際まで攻め立てる場面がいくつもあった。勝ち負けにはこだわっていなかったので全然、良かったと思います」と好感触を口にした。朝乃山からの指名だったが「(自分も)取りたいと思っていた。どんな攻めが嫌がるのか、相撲を取らないと感じられないので。メリハリのある、いい稽古ができた」と狙い通りだったようだ。

最後の一番で、右足首に「電気が走った」(明生)ことで、最終日の合同稽古は当日朝の様子を見て決めるという。前頭5枚目以内の平幕上位は過去、4勝11敗、6勝9敗、1勝7敗7休と、上位の扱い壁に阻まれてきたが、先場所は2ケタ10勝。四つでも押しでも取れることに加え、この日の稽古では足を飛ばす場面もあり、攻め手は多彩。夏場所でも上位を、かき回す存在になりそうだ。

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朝乃山、三番稽古で明生指名11勝3敗「勝ち越しているし来場所も当たる」

夏場所に向けた合同稽古に参加し、三番稽古で明生(左)と相撲を取る朝乃山(撮影・佐藤礼征)

4日間の日程で行われる大相撲の合同稽古は21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で3日目が行われ、大関朝乃山(27=高砂)が3日連続で、三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る稽古)を行った。

初日は同じ大関の正代(29=時津風)と15番(12勝3敗)、前日も小結御嶽海(28=出羽海)と15番(11勝4敗)。この日は平幕の明生(25=立浪)を指名した。本場所では過去5勝1敗と退けている相手だが、3月の春場所は10勝を挙げ初の三賞(敢闘賞)を受賞。勢いのある相手に、右をねじ込み一方的に寄り立てるなど11勝3敗。逆に明生に左を差し込まれると劣勢になるシーンもあった。

明生を指名した理由を朝乃山は「先場所、(東前頭)3枚目で勝ち越しているし来場所も当たる。もろ差し、スピードが備わっているのが明生関の武器でもあるので、それを肌で(知るためには)めったにできないので」と説明した。本場所の1日1番と違い、連続して取ったことで「差されたりすることがあった。そこが悪かった」と反省点を見いだした。

右四つ、左上手が本来、得意とする形だが、明生との稽古では、逆の左四つになる場面も。意図してやったわけではないとしても「そういう部分も、これから必要だと思う。流れで左四つになったとしても、しっかり攻められるようにしていきたい」と、新たな攻め手の引き出しの1つを見いだせた。

明生に対しては「体も一回り、大きくなっているしその分、相手から押されにくくなり、もろ差しの相撲も目立っている」と評価した。合同稽古も残り1日。「ケガをしないように、いい形で(26日の)番付発表を迎えたい。番付発表になれば、場所が始まるんだなという気持ちになる」と、2年ぶり2度目の優勝を目指す大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を見据えた。

夏場所に向けた合同稽古に参加し、三番稽古で明生と相撲を取る朝乃山(右)(撮影・佐藤礼征)

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明生が連日合同稽古、茨城から東京へ部屋移転「寂しいけど近くなる」

夏場所に向けた合同稽古に参加し、関取衆との申し合いを行う明生(代表撮影)

大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古の2日目が20日、両国国技館内の相撲教習所で行われ、平幕の明生(25=立浪)は初日から連日参加した。

この日は大関正代らと計11番相撲を取って汗を流した。複数の関取が参加しているため、多くの番数は確保できないだけに「だらだらやらないような気持ちでやっている。少なく濃くという意識」と、一番一番を集中して臨んでいるという。

東前頭3枚目だった春場所では2大関を破るなど10勝5敗の好成績を残し、初めての三賞(敢闘賞)も獲得した。新三役も目前。「常に上の番付を狙っている。しっかり我慢して、勝ち越していけるように」と意気込む。

茨城県つくばみらい市の部屋が、夏場所後に東京都台東区の旧常盤山部屋に移転する。夏場所が、茨城から本場所に通う最後の場所になる。「(茨城の部屋は)10年いた場所。入門してずっといた場所なので、そこを離れるのは寂しいけど、距離が近くなるのはうれしい」と喜んだ。

夏場所に向けた合同稽古に参加し、ぶつかりで正代の胸を借りる明生(左)(代表撮影)

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正代が合同稽古で朝乃山に3勝12敗、かど番夏場所「できることをやって」

夏場所に向けた合同稽古で朝乃山と三番稽古を行い、相手の寄りを堪える正代(代表撮影)

大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古が19日、両国国技館内の相撲教習所で始まり、大関正代(29=時津風)らが参加した。

正代はこの日、朝乃山と大関同士の三番稽古を行った。ほとんどが右四つで胸が合う展開で、15番取って3勝12敗。立ち合いの当たりは互角だったが、朝乃山に左上手を許すと圧倒された。「立ち合いの圧力」をテーマに臨んだ合同稽古初日。「ちょっと一方的な相撲が多かった。立ち合いはちゃんとぶつけられていたと思うけど、そこからの足が出なくなるというか、組み止められているので、もっともっと足が出るようにしないといけない」と振り返った。

大関在位3場所目となった春場所は、7勝8敗と負け越した。夏場所は1月の初場所以来2度目のかど番となるが「いろいろ考えても仕方ないので、とりあえずできることをやって。思い切り場所に合わせていけたらいいかな」と前を向く。

今回の合同稽古は他に小結御嶽海、平幕の阿武咲、春場所で2桁白星を挙げた平幕の若隆景、明生らが参加している。合同稽古は22日までの計4日間行われ、正代も皆勤する予定。「(夏場所で対戦する力士が)何人かいる。そのあたりとできたら」と、朝乃山以外とも相撲を取る意向を示した。

合同稽古は横綱白鵬、大関貴景勝が不在で、参加力士の中で最高位は正代、朝乃山の2大関。幕内力士は他に御嶽海、阿武咲、若隆景、明生、逸ノ城、十両では石浦、若元春、矢後、錦木が参加した。

夏場所に向けた合同稽古に参加した正代(代表撮影)

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立浪親方「父を超えるような番付になって」先代時津風親方の息子2人が入門

三本木農・坂本博一(2020年5月17日撮影)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)の長男坂本博一と次男正真が立浪部屋に入門し、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受けることが決まった。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は15日、日刊スポーツの電話取材に応じ「父を超えるような番付になって欲しい」と坂本兄弟に期待を込めた。

当初は、父と同じ時津風部屋に入門予定だった。しかし、先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、日本相撲協会を退職した。これを受けて、入門する部屋を再考。共通の知人を介して、坂本兄弟が立浪部屋に入門することになった。

博一は青森・三本木農高で主将を務めるなど活躍して今春に卒業した。正真は千葉・柏二中3年で臨んだ1月の全国大会で3位の実績がある。立浪親方は「相撲の基本はもうできている。あとは体重を増やしたりして、父を超えるような番付になって欲しい。兄弟で争って上がってくれたらいい」と話した。28日実施の新弟子検査に合格すれば、夏場所の前相撲で初土俵を踏むことになる。

坂本兄弟が立浪部屋に入門するにあたり、父の先代時津風親方から連絡があったという。「『よろしくお願いします』と言われたので『しっかり面倒見るから安心して』と言いました」。立浪部屋には、春場所で敢闘賞を受賞した明生や元横綱朝青龍のおい、豊昇龍ら有望力士が在籍。経験のある坂本兄弟が加われば、部屋がさらに活気づくこと間違いなし。立浪親方も「相乗効果でさらに部屋が盛り上がってくれればいい」と話した。

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立浪部屋、5月の夏場所後に旧常盤山部屋に移転

茨城県つくばみらい市に拠点を構える立浪部屋が、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)後に、東京都台東区にある旧常盤山部屋へ移転することが4日、分かった。2月中旬に東京都板橋区へ移転した旧常盤山部屋を改装し、新たに部屋を構える。

旧常盤山部屋は現在、3階に所有者である千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)が住んでいる。9日に70歳の誕生日を迎え、日本相撲協会の再雇用制度が切れ退職となるが、今年10月いっぱいまでは居住。11月に予定される九州場所後に完全譲渡される。それまでは立浪親方(元小結旭豊)と力士らは1、2階に居住する。

建物の1、2階部分を改修するため、移転時期について立浪親方は「工事が間に合わないので5月場所後になると思う」と話した。移転話は昨年末あたりから進められ、今年に入って決まったという。最寄り駅の「みらい平」(つくばエクスプレス)から両国まで1時間ほどかかるが、台東区橋場に構える新しい部屋からは、車で15分ほどに短縮される。新型コロナウイルスの影響で現在は出稽古が禁止されているが、解禁されれば稽古環境も改善される。

地域密着で応援してくれた、つくばみらい市に対する恩もあり「残念がっている」と感じつつ「やっぱり力士のためを思って。出世していけばいくほど、力士のことを考えてやらないといけない」と立浪親方。3月の春場所では明生(25)が待望の三賞を初受賞し、三役も目前。元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍(21)や十両天空海(30)らの、さらなる出世に思いを込めた移転となる。

移転した高砂部屋の後を受け、現在の台東区橋場に部屋を新設した千賀ノ浦親方も「ここに部屋を構えて21年になるかな。自分がここを離れる時は、その後は相撲部屋として引き継いでもらいたいと常に思っていた。一門とか縁はなくても、引き続き相撲部屋として存続してくれるのはうれしい」と話した。

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結びで巻き添え、行司背中から落下/千秋楽写真特集

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が昨年7月場所以来の優勝を果たして、確実にしている大関復帰に花を添えた。大関貴景勝を破って12勝目。3度目の幕内優勝は関脇以下では初となる快挙を成し遂げた。

八角理事長(右)から内閣総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・河田真司)

幕内優勝を飾り師匠の伊勢ケ浜審判部長(左)から優勝旗を受け取る照ノ富士(撮影・小沢裕)

優勝力士インタビューで笑顔を見せる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

千秋楽の熱戦を写真で振り返ります。

幕内

徳勝龍(7勝8敗)とったり琴勝峰(1勝6敗8休)

琴勝峰(手前)をとったりで破る徳勝龍(撮影・鈴木正人)


英乃海(10勝5敗)すくい投げ豊昇龍(8勝7敗)

豊昇龍(右)をすくい投げで破る英乃海(撮影・河田真司)


魁聖(8勝7敗)下手投げ翔猿(10勝5敗)

魁聖(右)を下手投げで破る翔猿(撮影・河田真司)

翔猿 (兄英乃海とともに2桁白星)目の前で取っていて、良かったと思う。場所中は自分のことであれだったので(話はしていない)。


琴ノ若(6勝9敗)寄り切り大奄美(9勝6敗)

琴ノ若(右)を寄り切りで破る大奄美(撮影・河田真司)


琴恵光(8勝7敗)寄り切り輝(6勝9敗)

琴恵光(左)を寄り切りで破る輝(撮影・河田真司)


玉鷲(5勝10敗)寄り切り照強(8勝7敗)

玉鷲(右)を寄り切りで破る照強(撮影・鈴木正人)


翠富士(5勝10敗)押し出し隠岐の海(3勝12敗)

隠岐の海(右)を押し出しで破る翠富士(撮影・鈴木正人)


竜電(6勝9敗)寄り切り妙義龍(7勝8敗)

竜電(右)を寄り切りで破る妙義龍(撮影・鈴木正人)

妙義龍 (7勝8敗の成績に)十分じゃないですか。連勝あり、連敗ありで、最後勝ちで締められたので良かったと思う。足が動いた相撲もあったし、動かなかった相撲もあった。


千代大龍(6勝9敗)はたき込み志摩ノ海(4勝11敗)

志摩ノ海(手前)をはたき込みで破る千代大龍(撮影・河田真司)


明生(10勝5敗)寄り切り剣翔(9勝6敗)

明生(手前)に寄り切りで敗れる剣翔龍(撮影・河田真司)


北勝富士(9勝6敗)押し出し若隆景(10勝5敗)

北勝富士(右)を押し出しで破る若隆景(撮影・河田真司)

若隆景 (立ち合い変化は)体が反応しました。(技能賞は)うれしいです。おっつけの技能が評価されたのはすごくありがたい。


千代翔馬(8勝7敗)上手投げ阿武咲(4勝11敗)

阿武咲(下)を上手投げで破る千代翔馬(撮影・河田真司)

阿武咲 思い切りいったが、自分が弱かっただけです。明日から切り替えて来場所、出直します。


宝富士(3勝12敗)突き落とし霧馬山(7勝8敗)

宝富士(右)を送り引き落としで破る霧馬山(撮影・鈴木正人)

宝富士(右)を送り引き落としで破った霧馬山(撮影・鈴木正人)

霧馬山 最後危なかったけど、我慢していきました。思い切りいっていい相撲をとろうと。勝って来場所につなげたかった。(部屋の横綱鶴竜が引退も)あまり考えず集中して、いつも通りいけました。


明瀬山(7勝8敗)突き出し大栄翔(8勝7敗)

明瀬山(手前)を激しく攻める大栄翔(撮影・鈴木正人)

大栄翔(左)は明瀬山を突き出しで破る(撮影・小沢裕)

大栄翔 (7勝7敗千秋楽に)ちょっと緊張したけどやることはひとつ。思い切りいきました。とりあえず勝ち越しはよかったが、内容的には悪い相撲が多かった。


逸ノ城(7勝8敗)押し出し御嶽海(8勝7敗)

逸ノ城(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)

御嶽海 (千秋楽勝ち越しに)ホッとしてます。ようやく終わりました。自分としてはもっととりたかったが、ファンの方はハラハラドキドキ、刺激になったんじゃないでしょうか。


高安(10勝5敗)はたき込み碧山(11勝4敗)

碧山(左)にはたき込みで敗れる高安(撮影・鈴木正人)

高安(右)をはたき込みで破った碧山(撮影・河田真司)

碧山 (優勝決定戦への望みは)もちろんありました。残念です。(勝てばの条件付き敢闘賞は)知っていました。落ち着いていい相撲がとれたと思います。


栃ノ心(7勝8敗)押し出し隆の勝(8勝7敗)

栃ノ心(左)を押し出しで破る隆の勝(撮影・河田真司)

隆の勝 (千秋楽勝ち越しに)ガチガチにはならず、いい緊張感で臨めた。勝ち越しで終われたのは自信になる。来場所、もっと活躍できるように頑張りたい。


貴景勝(10勝5敗)押し出し照ノ富士(12勝3敗)

貴景勝(手前)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)

貴景勝(右)を土俵際に追い込む照ノ富士(撮影・河田真司)

貴景勝(右)を押し出しで破り、幕内優勝を決める照ノ富士(撮影・河田真司)

貴景勝 本割で勝たないことには始まらないんで。一生懸命やろうと思いました。負けたのは自分が弱いから。それをしっかり考えて、来場所に向けてやっていきたい。


正代(7勝8敗)上手投げ朝乃山(10勝5敗)

朝乃山(左)に上手投げで敗れる正代にぶつかる行司の式守伊之助(右)(撮影・河田真司)

朝乃山(右)は正代を上手投げで破る。行司の式守伊之助(左)は巻き添えを食らい土俵下に頭から落ちた(撮影・小沢裕)

結びの一番で土俵下に落ちた立て行司の式守伊之助(撮影・鈴木正人)

結びの一番で土俵下に落ちた立て行司の式守伊之助(中央)。声をかける西岩親方(左)と呼び出し(撮影・鈴木正人)

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明生が初の敢闘賞、目標は「ずっと三役、その上」

剣翔(左)を寄り切りで破る明生(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

東前頭3枚目明生(25=立浪)が、白星が条件の敢闘賞を獲得した。剣翔を突き放しに行くはずがつかまり、想定外の展開になったが体をしっかりと密着させて寄り切った。

自身初の三賞獲得となり「素直にうれしい。場所前にやれることはやったので」と喜んだ。次の目標に向けては「ずっと三役、その上を目標にしてきた。一生懸命やるだけ」と意気込んだ。

敢闘賞授与式に臨む明生(撮影・河田真司)

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照ノ富士が3度目の殊勲賞、若隆景は初の技能賞

照ノ富士(21年3月撮影)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は28日、両国国技館内で大相撲春場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士及び条件付きの候補力士を決めた。本割の結果が出たことで、受賞力士が確定した。

殊勲賞は、千秋楽を前に11勝3敗で優勝争いの単独トップに立つ関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)の、3回目の受賞(三賞通算は9回目)が決まった。本割で大関貴景勝(24=常盤山)を破り、12勝3敗で3度目の優勝に受賞で花を添えた。

敢闘賞は、いずれも千秋楽本割で勝った場合、という条件付きで小結高安(30=田子ノ浦)、平幕の明生(25=立浪)と碧山(34=春日野)の3人を選出した。直接対決で高安に勝った碧山が、4度目の受賞(三賞は5回目)を決め、高安は逃した。明生も剣翔に勝ち10勝目を挙げ、待望の初の三賞受賞となった。

技能賞は、小兵ながら粘り強い押し相撲で大関2人を破った西前頭2枚目の若隆景(26=荒汐)が、初受賞(三賞も初受賞)を決めた。千秋楽も北勝富士を破り10勝5敗。幕内6場所目で3度目の2ケタ勝利となった。

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