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違反キャバクラ厳罰 引退届出した朝乃山 1年間出場停止から再起の鍵は?

朝乃山(2021年5月19日撮影)

日本相撲協会は11日、都内で臨時理事会を開き、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した大関朝乃山(27=高砂)に出場停止6場所と6カ月50%の報酬減額の懲戒処分を下した。

名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)はかど番で迎えるため、大関からの陥落が決定。復帰予定の来年名古屋場所では三段目からの出直しが濃厚となった。また、部屋付き親方で昨年12月まで師匠を務めた先代高砂親方の錦島親方(65=元大関朝潮)にもガイドライン違反があったとし、提出されていた退職届を10日に受理したことも発表した。

   ◇   ◇   ◇

愚行を犯した協会の看板力士に厳罰が下った。電話取材に応じた尾車コンプライアンス部長(元大関琴風)は「大関で模範にならないといけない地位ということも大きい。虚偽の報告をしましたよね、これが一番いけないこと」と処分理由について説明した。

事実関係を調査したコンプライアンス委員会によると、朝乃山は外出禁止期間中の1月の初場所前、3月の春場所前と同場所中、5月の夏場所前に計10回キャバクラに通っていたことが明らかになった。また、20年11月場所前までの外出禁止期間中にも計3回、会食を行ったという。

5月20日発売の週刊文春でキャバクラ通いが報じられた。夏場所中に行われた同部長の聞き取り調査に対し、朝乃山は事実無根を主張。外出期間中でも例外として許されている整体治療に行くため東京・神楽坂で待ち合わせをしただけ、などと同行した記者と口裏合わせした。また、携帯電話に残っていた記者らとのやりとりのメッセージを消去するなど証拠隠蔽(いんぺい)工作を行ったという。

しかし、夏場所中に再び実施された聴取では一転して事実を認めた。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)によって、5月21日付で自身の引退届も提出された。コンプラ委の調査に誠実に対応し、猛省しているという。同委は八角理事長(元横綱北勝海)に出場停止と報酬減額の懲戒処分を答申。これを受けて処分が正式決定した。今後協会に迷惑をかける行為を行った場合に受理すること、そのことを了承する旨の誓約書を朝乃山に提出させたことで、引退届を八角理事長預かりとした。

朝乃山は引退はせずに角界に残るが、いばらの道は続く。6場所出場停止で三段目への陥落が濃厚。将来横綱を期待された力士とはいえ、1年間本土俵を離れる影響は計り知れない。これまでの華やかな生活から一転、幕下以下は無給となり、行動も厳しく制限される。出場はしないものの地方場所には帯同し、名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)も現地に行くという。どれだけ相撲に向き合えるかが再起の鍵になる。【佐々木隆史】

◆朝乃山英樹(あさのやま・ひでき)本名・石橋広暉。1994年(平6)3月1日、富山市生まれ。相撲は小学4年から始め富山商高3年で十和田大会2位、先代高砂親方(元大関朝潮)、部屋付きの若松親方(元前頭朝乃若)と同じ近大で西日本選手権2度優勝など。16年春場所、三段目最下位格(100枚目)付け出しで初土俵。19年夏場所で初優勝し、20年春場所後に新大関に昇進。186センチ、174キロ。

◆高砂部屋 1871年(明4)3月、初代「高砂浦五郎」の山崎伊之助(元前頭高見山)が部屋を興した。師匠は代々「高砂浦五郎」を名乗る。元大関朝潮の長岡末弘は02年2月に7代目として継承。昨年12月に7代目が65歳となり協会の定年を迎えて、前錦島の元関脇朝赤龍と名跡を交換して部屋を継承した。元横綱朝青龍ら計7人の横綱、大関朝乃山ら15人の大関が誕生した。

<コロナ禍の相撲界>

▼20年3月1日 春場所の史上初となる無観客開催が決定。

▼4月25日 高田川部屋で高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山ら6人の新型コロナ感染を発表。

▼5月4日 夏場所中止、名古屋場所の会場を東京に変更し「7月場所」として開催する方針を決定。

▼5月13日 高田川部屋の三段目力士、勝武士さんが新型コロナ感染による多臓器不全により死去。

▼8月6日 7月場所中に不要不急のキャバクラ通いをした当時幕内の阿炎を、3場所の出場停止、減給処分とすることが理事会で決定。

▼21年1月9日 初場所前に協会員878人のPCR検査を実施。新型コロナの影響で関取15人を含む力士65人の休場が決定。

▼2月22日 初場所中にマージャン店に出入りするなど不要不急の外出をした、当時の時津風親方(元前頭時津海)の退職勧告処分が臨時理事会で決定。

○…師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は3カ月20%の報酬減額処分が決まった。調査したコンプライアンス委員会は「朝乃山とのコミュニケーションを密にし、日々の朝乃山の様子を観察するなどしていれば、キャバクラ通いなどを繰り返していることを見抜くことも可能だったと考えられる」と反省を促した。高砂親方は協会を通じて「大関という重責を担う立場でありながら自覚のない軽率な行動をさせてしまったことは、師匠として私の不徳の致すところでございます」とコメントした。

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序二段取り直しの一番、続行無理と判断し不戦敗 初場所後追加の規則初適用

武士と安西との一番で物言いが付き協議する審判団(撮影・鈴木正人)

<大相撲夏場所>◇10日目◇18日◇東京・両国国技館

序二段の取組で力士が取組続行不可能と判断され、取り直しの一番を取ることができず不戦敗となる場面があった。

東序二段安西(やすにし、19=陸奥)と西序二段23枚目武士(ぶし、26=武蔵川)の一番で行司軍配は武士に上がったが物言いがついた。左足を負傷したためか、武士はぎこちなく立ち上がって土俵下に下り、審判団の協議が始まった。

2分20秒に及ぶ協議の末、場内説明を務めた時津風審判長(元前頭土佐豊)は「行司軍配は西方(武士)に上がりましたが、西方力士の膝がつくのと東方力士(安西)の体が飛ぶのが同時ではないかと物言いがつき、協議した結果、同時になりましたが、西方力士の膝が悪く、取り直しができないと判断し、不戦敗とし、東方力士の勝ちと致します」と話した。

同体と見なされ取り直しとなったが、武士が取組続行不可能と判断され、安西の不戦勝となった。

日本相撲協会は1月の初場所後に審判規則を一部変更しており「審判委員は、力士の立ち合いが成立する前に、相撲が取れる状態ではないと認めた場合には、協議の上で当該力士を不戦敗とすることができる」との項目を追加していた。

初場所10日目の幕下取組、湘南乃海-朝玉勢戦で、不成立となった立ち合いで頭がぶつかり合い、湘南乃海が腰から崩れ落ち、フラフラになって立てない場面があった。脳振とうのような症状を起こしていたが、審判団が協議した結果、本人の意思を尊重して取組をやり直した。その後、審判部では力士の安全面を考慮して、勝負規則の変更などの対策を検討していた背景があった。

審判部によると、同規則が適用されたのは初めて。取組後、審判長を務めた時津風親方は電話取材に応じ「(武士が)だいぶ膝を悪そうにしていたので不戦敗という判断になった。初めてだったので難しい部分もあったが、みんな(審判を務めた親方衆)で協議して決めた」と説明した。慣れないケースの場内説明だったが、よどみなく言葉を並べた。

同じく審判を務めた玉ノ井親方(元大関栃東)は、協議中に何度か武士に話しかけて状態を確認した。「膝がパキッと音がしていた。『大丈夫か?』って聞いたら、本人は『いや、ちょっと膝が…』と。相撲を取る以前の問題で、ああいうこと(規則変更)があってから、審判が決めることになっているから『審判長から話があるから聞きな』と言った。(武士は膝の痛みからか)顔が真っ青になっていた」と振り返った。

同じく審判を務めた片男波親方(元関脇玉春日)によると、同日中に伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)に同取組での事象を報告したという。片男波親方は「(同日中に審判部)全体に共有されると思う。(協議には)時間がかかったが、何とか対応できて良かった」と話した。

武蔵川部屋関係者によると、武士は左膝を負傷。歩行に松葉づえを要する状態だが、取組後に行った検査では骨に異常はなかったという。

負傷し車イスで移動する武士(撮影・鈴木正人)

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先代時津風親方の長男、次男ら新序出世力士を発表

前相撲に臨む、先代時津風親方長男の木竜皇(左)と次男の春雷(2021年5月11日撮影)

<大相撲夏場所>◇8日目◇16日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は夏場所8日目の16日、先代時津風親方(元前頭時津海)の長男木竜皇(18=立浪)と次男春雷(16=立浪)ら新序出世力士11人(再出世1人を含む)を発表した。

名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)から番付にしこ名が載る。

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先代時津風親方の長男と次男が前相撲デビュー「夢だった土俵」兄の木竜皇

前相撲に臨む、先代時津風親方長男の木竜皇(左)と次男の春雷(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇3日目◇11日◇東京・両国国技館

先代時津風親方(元前頭時津海)の長男の木竜皇と次男の春雷(ともに立浪部屋)が前相撲デビューを果たした。兄は向中野を下手投げで退けて「自分の夢だった土俵に立てて、身が引き締まる」と感慨深げだった。父は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受けて協会を去っていた。

今春に青森・三本木農高を卒業した木竜皇は当初、父が師匠を務める時津風部屋に入門する予定だったが、千葉・柏第二中を卒業した弟の春雷とともに立浪部屋に入門。「小さい頃から夢だった。こういうことがあろうと挑戦しようと思っていた」。宮城に逆転の居反りを食らって敗れた春雷も「10代で関取になれるように頑張る」と意気込んだ。

前相撲で向中野(中央)を破る先代時津風親方長男の木竜皇。後方右は審判に入る時津風親方(撮影・河田真司)
前相撲で宮城(上)に破れる先代時津風親方次男の春雷(撮影・河田真司)

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木竜皇、春雷の兄弟が前相撲デビュー「切磋琢磨したい」父は先代時津風親方

前相撲で宮城(上)に居反りで敗れる先代時津風親方次男の春雷(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇3日目◇11日◇東京・両国国技館

先代時津風親方(元前頭時津海)を父に持つ長男の木竜皇(きりゅうこう、18=立浪、本名・坂本博一)と次男の春雷(しゅんらい、16=立浪、本名・坂本正真)が、ともに前相撲デビューを果たした。

兄の木竜皇は同学年で鳥取城北高出身の向中野(18=宮城野)を下手投げで破り白星デビューを飾った。あこがれの本場所の土俵。「自分の夢だった土俵に立てて、すごい身が引き締まる気持ちです。素直にうれしい」と喜んだ。

坂本兄弟の父である先代時津風親方は、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、協会を退職した。

兄の木竜皇は今春に青森・三本木農高を卒業。当初、父が師匠を務める時津風部屋に入門する予定だったが、父の退職をきっかけに入門部屋を再考。同じく今春に千葉・柏第二中を卒業した弟の春雷とともに立浪部屋入門を決断した。

木竜皇は「小さい頃から力士になるのが夢だったので、こういうこと(父の退職)があろうと挑戦しようと思っていた。兄弟で入門したので、つらいことも苦しいことも分け合って切磋琢磨(せっさたくま)したい。まずは関取を目指して頑張っていきたい」と話した。

弟の春雷は学生相撲出身の宮城(22=尾車)に敗れた。立ち合いから一気に土俵際まで持ち込んだが、反り技で逆転を食らった。「焦って出てしまった。一気に持っていったけど、そこをうまくうっちゃられたというか、居反りでひねられて負けてしまった。最初の相撲は勝ちたかったので悔しい」と振り返った。

3学年上の兄と出世を目指す。「10代で関取になれるように頑張ります。お兄ちゃんに負けたくない気持ちはあります」と力を込めた。

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新弟子検査合格者に先代時津風親方の長男、次男ら11人、3日目から前相撲

日本相撲協会は夏場所初日の9日、先代時津風親方(元前頭時津海)の長男坂本博一(18)、次男正真(16=ともに立浪)ら今場所の新弟子検査合格者11人を発表した。

3日目の11日から前相撲を取る。

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父は先代時津風親方、兄・木竜皇、弟・春雷 初土俵踏む坂本兄弟に期待の声

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の長男の木竜皇(左)と次男の春雷(21年4月28日)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)を父に持つ長男の木竜皇(18、本名・坂本博一)と次男の春雷(16、本名・坂本正真)がそろって立浪部屋に入門し、夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で初土俵を踏む。先月28日の新弟子検査合格を経て前相撲でデビューする予定。将来性豊かな坂本兄弟に、周囲も期待の声を寄せる。

坂本兄弟はすでに、部屋の幕下を相手に相撲を取っている。5日に報道陣の電話取材に応じた天空海は「持ち前のセンスというか、真面目ですよ。びっくりするくらい。みんな見習うくらい。自分らを見直しちゃうくらい、まじめで謙虚ですね」と2人の稽古姿勢を褒めれば、千葉・柏第二中の先輩でもある豊昇龍は「すぐ上がってくると思いますね」と早期の出世を予感。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「関取(明生、豊昇龍、天空海)の次の勢力になってもらうように期待しています」と期待を寄せていた。

3学年差の2人はともに名門、柏相撲少年団のOBでもある。飛躍が期待される坂本兄弟について、同少年団の監督を務め2人を指導した永井明慶氏は「(兄弟ともに)中1の時から親元を離れて努力してきた。兄弟仲もいい」と振り返る。

兄弟だが性格は違う。兄の木竜皇は「ユーモアな人間性があって、そこをつぶさないように育ててきた」と永井氏。弟の春雷は「すごく真面目で、我が強くてストイック。兄は言われたことをどんどんやるタイプだけど、弟は自分で決めたことをやり通すタイプですね。どちらにも良さがあると思います」と説明する。

先代時津風親方の時津海は、四つ身の技術が光る相撲巧者だった。2人は父と同じ右四つ。永井氏いわく「兄は“受け”が強くて、弟は“攻め”が強い」。木竜皇は父と似て組んでからの攻めが光り、春雷は前に出る力強さがあるという。

入門前の1カ月間は、同少年団の稽古に参加して角界入りの準備を進めてきた。永井氏は「2人でどんどん稽古していた。これから雑用やいろんな苦労があると思うけど、そこは兄弟でうまく苦労を“山分け”して乗り切っていってほしい」とエールを送る。

先月28日の新弟子検査を受けた坂本兄弟は「やっている人たちに目標とされるような力士になりたい」(木竜皇)、「部屋の関取たちのようなお相撲さんになりたい」と目を輝かせた。2人のしこ名が番付に載るのは7月場所となる流れ。夢への階段を上り始める。【佐藤礼征】

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初土俵の坂本兄弟に期待「必ず強くしなきゃ」立浪親方 父は先代時津風親方

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の長男、坂本博一(日本相撲協会提供)

大相撲の立浪親方(元小結旭豊)が28日、先代時津風親方(元前頭時津海)を父に持ち、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)で初土俵を踏む坂本兄弟に大きな期待を寄せた。報道陣の電話取材に応じ「やはり力はある。44ぐらい部屋がある中で縁があってうちの部屋を選んでくれたし、必ず強くしなきゃっていう気持ちはあります。大変な気持ちはあったと思いますけど、そこを全部守りますよという話で家族と話したので」と語った。

今春に青森・三本木農高を卒業した先代時津風親方の長男、坂本博一(18)は当初、父が師匠を務める時津風部屋に入門する予定だったが、父の退職をきっかけに入門部屋を再考。同じく今春に千葉・柏第二中を卒業した次男の坂本正真(16)とともに立浪部屋入門を決断した。

坂本兄弟はこの日、両国国技館で夏場所の新弟子検査を受検した。師匠の立浪親方によると兄弟のしこ名はすでに決定しており、兄の博一が「木竜皇(きりゅうこう)」、次男の正真が「春雷(しゅんらい)」に決定。坂本兄弟の関係者が名付けたという。

坂本兄弟はすでに部屋の幕下、三段目を相手に稽古を行っているという。力士としての特徴について「お兄さんは(先代時津風親方に)似ているのかな。頭を中に入れて取るタイプ。顔は似ていますよね」と立浪親方。「関取の次の勢力になってもらうように期待しています」と期待を寄せた。

坂本兄弟もこの日、新弟子検査後に報道陣の電話取材に応じた。兄の博一は「プロに入ったので頑張るぞっていう心が引き締まった感じです」と角界入りを実感。「木竜皇」のしこ名の由来は「まだ聞いていない」というが「格好いい名前いただいた。ここからこの素晴らしい名前に負けないように強くなります」と意気込んだ。

弟の正真は兄へのライバル意識を隠さない。「兄ですが負けたくないので、勝てるように頑張りたい」。高校進学の道もありながら、プロ入りを選んだ理由については「高校の先生が転任になってしまい、兄もプロ行くと言ったので僕もプロに行こうと思いました」と説明。部屋には新三役を目前にしている明生や、元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍ら有望株がそろう。「(稽古は)中学の時より全然きつくて、必死についていけるように頑張ります。部屋の関取たちのようなお相撲さんになりたいです」と目標を掲げた。

坂本兄弟の父である先代時津風親方は、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、協会を退職した。

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の次男、坂本正真(日本相撲協会提供)

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退職の先代時津風親方の息子2人が受検 新弟子検査ともに立浪部屋

先代時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会は26日、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査受検者を発表した。

先代時津風親方(元前頭時津海)の息子2人がそれぞれ受検する。長男の坂本博一(18)は今春に青森・三本木農高を、次男の坂本正真(16)は千葉・柏第二中を卒業した。ともに立浪部屋に入門する。先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、協会を退職した。

新弟子はほかに、日体大相撲部出身で昨年の全国学生相撲選手権で3位となった石崎拓馬(22=高砂)や、沢田日登志(23=追手風)ら11人が名を連ねた。石崎は三段目100枚目格付け出しでデビューする。沢田は16年9月に制度が変更された年齢緩和制限措置の入門となる。

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立浪親方「父を超えるような番付になって」先代時津風親方の息子2人が入門

三本木農・坂本博一(2020年5月17日撮影)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)の長男坂本博一と次男正真が立浪部屋に入門し、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受けることが決まった。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は15日、日刊スポーツの電話取材に応じ「父を超えるような番付になって欲しい」と坂本兄弟に期待を込めた。

当初は、父と同じ時津風部屋に入門予定だった。しかし、先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、日本相撲協会を退職した。これを受けて、入門する部屋を再考。共通の知人を介して、坂本兄弟が立浪部屋に入門することになった。

博一は青森・三本木農高で主将を務めるなど活躍して今春に卒業した。正真は千葉・柏二中3年で臨んだ1月の全国大会で3位の実績がある。立浪親方は「相撲の基本はもうできている。あとは体重を増やしたりして、父を超えるような番付になって欲しい。兄弟で争って上がってくれたらいい」と話した。28日実施の新弟子検査に合格すれば、夏場所の前相撲で初土俵を踏むことになる。

坂本兄弟が立浪部屋に入門するにあたり、父の先代時津風親方から連絡があったという。「『よろしくお願いします』と言われたので『しっかり面倒見るから安心して』と言いました」。立浪部屋には、春場所で敢闘賞を受賞した明生や元横綱朝青龍のおい、豊昇龍ら有望力士が在籍。経験のある坂本兄弟が加われば、部屋がさらに活気づくこと間違いなし。立浪親方も「相乗効果でさらに部屋が盛り上がってくれればいい」と話した。

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先代時津風親方の長男が立浪部屋入門へ、父退職で時津風部屋入りを再考

三本木農・坂本博一(2020年5月17日撮影)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)の長男で、今春に青森・三本木農高相撲部を卒業した坂本博一主将が、立浪部屋に入門することが14日、関係者への取材で分かった。

当初は父が師匠を務める時津風部屋に入門し、5月の夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受ける予定だった。しかし、先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、日本相撲協会を退職した。

父の協会退職がきっかけとなり、坂本は入門する部屋を再考したという。関係者は「これまでは『時津風親方の息子』という見られ方をされたけど、そういうのもなくなった。(坂本)本人も広い視野を持ち、人生は1度きりしかないということで、他の部屋を考えるようになった。いろいろな縁がつながって立浪部屋に決まった」と説明した。

坂本は千葉・柏第二中3年時に、全国中学校相撲選手権で団体戦優勝。三本木農高では1年時から団体戦のメンバー入りした。28日実施の新弟子検査に合格すれば、夏場所の前相撲で初土俵を踏むことになる。

元時津海の先代時津風親方(2018年2月2日撮影)

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17歳ホープ吉井は白星発進 1年で2度の師匠交代

若隆元を下手投げで破り土俵を引き揚げる吉井(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

元中学横綱の17歳、東幕下21枚目吉井(時津風)が、序ノ口デビューから11場所連続勝ち越しに向けて白星発進した。

1番相撲の相手は、幕下上位の経験が豊富な西幕下21枚目若隆元(29=荒汐)。左四つに組み止められたが、豪快な下手投げで相手を転がした。「おっつける相撲を目指していた」と本意の内容ではなかったものの「初日に勝てたのは大きい」と、安堵(あんど)の表情を見せた。

場所前に再び環境が変わった。前時津風親方(元前頭時津海)が初場所中にマージャン店に出入りするなど日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、先月22日に退職勧告を受けて協会を去った。部屋を継承した新時津風親方(元前頭土佐豊)の指導のもとで、春場所に向けて調整を重ねてきた。

昨年7月場所前には、入門時からの師匠だった中川親方(元前頭旭里)が、弟子に対して暴力を振るうなど不適切な指導をしていたことが発覚した。中川親方は協会から懲戒処分を受けて、中川部屋は閉鎖。吉井ら力士は同じ時津風一門の部屋などに移籍した。1年間で2度も師匠が代わる異例の経験をした17歳は「師匠としてお世話になっていた方たちなので寂しい」と心境を吐露。「寂しさはあるが、結局頑張るのは自分。これもいい経験と思って、自分の稽古に励んでいる」と前を向いた。

若隆元(手前)を下手投げで破る吉井(撮影・河田真司)

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正代「成績残せたら」親方代わっても…平常心貫く

正代(2021年1月22日撮影)

大相撲春場所(14日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた13日、大関正代(29=時津風)が報道陣の電話取材に応じ、部屋の体制が変わって初めて迎える場所でも平常心を貫いた。

初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反した前師匠(元前頭時津海)が先月22日に退職し、新時津風親方(元前頭土佐豊)が部屋を継承した。新たな船出として注目を集めるが「師匠が代わったからといってやってきたことは変わらない。いつも通り成績を残せたらいいと思っている」と淡々と話した。

新師匠は10日に36歳の誕生日を迎え、当日は正代も声をかけたという。「(コロナ禍で外出が制限され)モノを用意することはできなかったが、場所が終わって用意できたら」と、部屋のみんなで祝福するつもりだ。

春場所に向けて状態は「可もなく不可もなくという感じ」と話す。翌日の対戦相手を確認せずに場所入りするルーティンは、初優勝と大関昇進を決めた昨年秋場所から継続。「早い段階で勝ち越して、優勝争いに加わっていければ」と今場所の目標を掲げた。

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豊山「非力な子」の長男が急成長「長くやりたい」

豊山(左)と三番稽古を行う正代(代表撮影)

大相撲で平幕の豊山(27=時津風)が25日、一家の大黒柱としての決意を示した。

都内の部屋での稽古後、代表取材に応じ、昨年10月に第1子となる長男が誕生したことについて「(現役を)長くやりたいなと思うようになりました。入ったとき(入門時)からいつ終わってもいいくらいの気持ちでやってたんですけど、なかなか欲が出てきましたね」と話した。

コロナ禍のため出産の立ち合いはできず「本当に親になったのかな」と、最初は実感が湧かなかったという。自身は4500グラムと大きく生まれたが、長男は2500グラムほど。「それを考えると非力な子なんだなと思ってたら、全然関係なかったですね。もう7キロくらいあるんで」と成長の早さに驚いている。

家では真梨絵夫人と交代で食事を作り、愛息のために毎日風呂を入れるが「イクメンって言うと怒られる。向こう(夫人)が怒るというか、世間的にあんまりね。イクメンって言い方、僕も好きじゃない。やってあげてるんだって感じで。僕よりも向こうが大変なんで」と低姿勢。「自分もコロナじゃないとこんなことやってないと思う。ずっと東京にいますし、そういうことをできる時間があるからやってます。例年は今日とか明日くらいに大阪入ってますからね。だから向こう(夫人)に当たり前だって言われたらそれまでなんで」と続けた。

初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反した前師匠(元前頭時津海)は、22日に日本相撲協会から退職勧告処分を受けて協会を去った。部屋を継承した新時津風親方(元前頭土佐豊)の印象については「1人で背負い込む方、弱みを出さない方、真面目すぎる方」と豊山。春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)は新体制として初めての場所となるだけに「3月(春場所)の結果でまた左右されると思う。変わったのがいいのか悪いのか言われると思う」と、結果にこだわる覚悟を示した。

まわしを締めて泥着を羽織った姿で弟子の指導にあたる新師匠で元前頭土佐豊の時津風親方(代表撮影)
豊山(右)と三番稽古を行う正代(代表撮影)
豊山(左)の結婚会見で結婚指輪を披露する真梨絵夫人=2019年8月26日

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正代の新親方は東農大先輩「頑張らないと」決意新た

豊山(右)と三番稽古を行う正代(代表撮影)

大相撲の大関正代(29=時津風)が25日、新時津風親方(元前頭土佐豊)が部屋を継承後、初めて取材に応じ「『親方が変わったから成績に響いた』と言われるのはしゃく。言われないように頑張らないといけない」と決意を示した。

初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反した前師匠(元前頭時津海)は、22日に日本相撲協会から退職勧告処分を受けて協会を去った。新師匠のもとで春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて調整する。

新師匠は、この日もまわしを締めて指導。力士に混じって腕立て伏せに参加するなど、弟子との距離は近い。正代にとっては東農大の先輩でもあるだけに、師弟関係の実感については「(まだ)現実味が湧かないけど、おいおい感じられる」と話した。

まわしを締めて泥着を羽織った姿で弟子の指導にあたる新師匠で元前頭土佐豊の時津風親方(代表撮影)
豊山(左)と三番稽古を行う正代(代表撮影)

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正代「成績響いたと言われるのはしゃく」親方交代で

師匠が交代して新体制となった部屋で稽古を行う正代(代表撮影)

大相撲の大関正代(29=時津風)が25日、新体制となった部屋を活気づける決意を示した。

初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反した前師匠(元前頭時津海)が22日に退職。この日、都内の部屋で稽古を行った正代は、新時津風親方(元前頭土佐豊)が部屋を継承後、初めて取材に応じ「今のところまだ分からないけど、特別な感じはない。落ち着いて対応できたらいい」と淡々と意気込んだ。

新師匠はまわしを締めて泥着を羽織り指導にあたっている。東農大の先輩でもある新時津風親方は、前師匠と同じく弟子たちの自主性を重んじている。「そこは前師匠と変わらない。自分は自分なりに考えてやっていけたら」と正代。部屋が新体制となって初めて迎える春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて「親方が変わったから成績に響いたとか言われるのはしゃくなので、言われないように頑張らないといけないですね」と力を込めた。

この日は弟弟子で平幕の豊山と三番稽古を行い、8勝1敗。番数は徐々に増やしていくつもりで、昨年11月場所で負傷した左足首については「痛みはない。けがをしたんだなという不安、ちょっとした意識はあるけど」と説明した。

師匠が交代して新体制となった部屋で稽古を行う正代(左)(代表撮影)

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新時津風親方「勢い継続しいい雰囲気で」継承へ思い

部屋を継承した時津風親方(元前頭土佐豊)(左)と退職処分となった前時津風親方(16年1月22日)

大相撲の時津風部屋を継承した時津風親方(元前頭土佐豊)が24日、代表取材に応じ、新師匠としての意気込みを語った。

前師匠(元前頭時津海)が初場所中にマージャン店に出入りするなど日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、退職勧告処分となって協会を退職した。部屋を継承した新師匠は「緊張感はすごくあります。伝統のある部屋なので、その重みを感じているところです。(元横綱)双葉山関の興した部屋でもありますし」と現在の心境を明かした。

昨年は秋場所後に正代が大関昇進を果たすなど、部屋の力士は波に乗っている。「うちの部屋は今、すでに勢いがあると思います。大関もいるし豊山もいる。幕下も上位にたくさん上がってきている。部屋の雰囲気もいいですし、それを継続しつつ、いい雰囲気でやっていければ」。

今後の新弟子のスカウト活動については「試合会場を回っていくところから始めようと思います。1人じゃ何もできないので、いろんな人から意見を聞きつつやっていこうという気持ちです」とした。

時津風親方(19年1月31日)
結婚披露宴でケーキを食べさせ合う時津風親方(当時は安治川親方)とアイドルマジシャンの小泉エリ(16年10月2日)

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10年野球賭博関与で降格/時津風親方過去の処分

元前頭時津海の時津風親方(2017年5月1日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決定した。退職金30%減額も決まった。

◆時津風親方の過去の主な処分 10年5月に発覚した野球賭博問題に関与。「主任」から「年寄」への1階級降格と5年間の昇格なしの処分を下された。11年には八百長問題に部屋の所属力士が関与。3年間の昇格なしの処分を下され、野球賭博問題の処分と合わせて計8年間の処分となった。昨年9月には、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。協会作成の新型コロナ対策のガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を科された。

大相撲の臨時理事会で退職勧告の懲戒処分を受け、車で引き揚げる時津風親方(撮影・小沢裕)

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時津風親方にコンプラ委「反省の態度みじんもなし」

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決定した。親方が提出していた退職届は同日付で受理。退職金は30%減額された。

事実調査を行ったコンプライアンス委員会によると、時津風親方は初場所期間中に5日間、マージャン店に出入りしていた。都内の風俗店とマッサージ店にも行っていた。協会関係者によると時津風親方は、マージャン店出入りは認めたものの、マージャンは打っていないと否定した。

協会は昨年12月の年寄総会で、初場所千秋楽までの間、治療のための通院・整体などを除き、原則外出禁止の通達を出していた。時津風親方は昨年9月にも、県外に旅行してゴルフコンペに参加して処分を受けたばかり。コンプラ委は「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取ることは出来ず、厳しい非難に値する」とし、解雇に次いで2番目に重い退職勧告の懲戒処分を、理事会に答申。理事会はこれを受けて、処分を決定した。

処分内容は八角理事長(元横綱北勝海)から直接、時津風親方に言い渡された。同理事長が「何かあるか」と声をかけると、謝罪したという。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「私的には申し訳なかったというような感じは受けなかった」と私見を述べるなど、協会内部からは厳しい視線が向けられていた。

時津風部屋は、部屋付きの間垣親方(元前頭土佐豊)が、年寄「時津風」として継承することも決定。協会は全協会員に、ガイドラインと協会指示の行動規制の順守を徹底するように通知した。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

◆時津風親方の過去の主な処分 10年5月に発覚した野球賭博問題に関与。「主任」から「年寄」への1階級降格と5年間の昇格なしの処分を下された。11年には八百長問題に部屋の所属力士が関与。3年間の昇格なしの処分を下され、野球賭博問題の処分と合わせて計8年間の処分となった。昨年9月には、友人と宮城県に旅行してゴルフコンペに参加。協会作成の新型コロナ対策のガイドライン違反となり「委員」から「年寄」への2階級降格処分を科された。

大相撲の臨時理事会で退職勧告の懲戒処分を受け、車で引き揚げる時津風親方(撮影・小沢裕)

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時津風親方に退職勧告の懲戒処分 退職金30%減額

元時津海の時津風親方(2018年2月2日撮影)

日本相撲協会は22日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、1月の大相撲初場所中にマージャン店に出入りするなど、日本相撲協会が作成した新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した、時津風親方(47=元前頭時津海)の処分を協議し、退職勧告の懲戒処分を決めた。

日本相撲協会の懲戒処分は7項目ある。重い順に解雇、引退勧告、降格、業務停止(協会事業への従事停止)、出場停止、報酬減額、けん責と続く。今回、同親方の処分を「退職勧告」としたことについて、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(一番上の)解雇とは違い、その次の重い処分。引退勧告は力士に該当するもので、それと同じ」と事実上、2番目に重い処分であることを説明。同親方から提出されていた退職届は受理され、解雇では支払われない退職金は、30%減額で支給される。また、時津風部屋付き年寄の間垣親方(元前頭土佐豊)が年寄時津風と部屋を継承することも決定した。

事案が表面化後、八角理事長(元横綱北勝海)は同協会コンプライアンス委員会に事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱。同委員会の答申によると、昨年12月25日以降、原則として外出禁止の状況下、同親方は年が明けた1月の初場所中の18日からの5日間、東京・赤坂のマージャン店に出入りし、20日には新橋の風俗店、また23日からの2日間は赤坂のマッサージ店に出入りしていた。

時津風親方は昨年夏にも、友人と宮城県に不要不急の旅行をしてゴルフコンペにも参加。ガイドライン違反となり10月の理事会で「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けた。その後、体調を崩し入院したが、退院後の11月には八角理事長から、同様の違反を繰り返した場合、さらに厳しい処分となることを諭されていた。それにもかかわらず、今回の行動には「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取れることはできず、厳しい非難に値する」と断じた。

同親方や部屋にも感染はなく、約13年にわたり部屋を維持し、反省から退職届を提出している事情などは「最大限に考慮」しても「そのあまりにも身勝手な行動は、深刻な状況の中で、懸命に一月場所を開催した全ての相撲協会関係者の思いを踏みにじるものであって、時津風親方には、師匠としての自覚どころか、相撲協会の一員としての自覚すらもないのではないかの思いすら禁じ得ない」と断じた上で「もはや同親方を相撲協会に在籍させ続けることは相当とはいい難く、協会の賞罰規定に基づき、退職勧告の懲戒処分とするのが相当と判断した」とした。

理事会には時津風親方も姿を見せ、八角理事長が決議内容を言い渡した。同理事長が「何か言うことはないか」と発言の機会を与えたが、芝田山広報部長によると同親方は「ご迷惑をおかけしました」「すみませんでした」という内容の返事があったという。同理事長は「引き継ぎも迷惑なくやってください」「一般人になっても厳しい目で見られるから気をつけてください」という言葉があったという。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)元前頭時津海。本名・坂本正博。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大から96年春場所で幕下付け出しデビュー。97年夏場所で新十両。98年秋場所で新入幕。07年秋場所後に序ノ口力士暴行死事件発覚で当時の師匠が日本相撲協会を解雇され、現役引退と同時に「時津風」襲名で部屋を継承。最高位は東前頭3枚目。通算466勝485敗43休。技能賞4回。

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