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大相撲夏場所2週間延期も、協会は「開催」こだわり

閑散とする両国国技館正面出入り口(撮影・河田真司)

日本相撲協会は3日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、5月10日に初日を迎える予定だった大相撲夏場所(両国国技館)開催の2週間延期を決定した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けての決定で、夏場所の新日程は5月24日が初日で、6月7日が千秋楽。協会は今後も情勢に注視しながら、通常開催、縮小開催、無観客開催、中止などを検討するとした。合わせて7月の名古屋場所開催の2週間延期も発表した。

  ◇    ◇    ◇

新型コロナの感染拡大の影響を受け、角界がまた1つの決断を下した。臨時理事会を終え、記者会見に出席した八角理事長(元横綱北勝海)は「予定されていた5月場所を2週間延期することを決議しました」と発表した。

3月に行った春場所は史上初の無観客開催に踏み切り、協会員からの感染者を出すことなく15日間完走した。各方面で大会やイベントが軒並み中止や延期となる中で1つの結果を示したが、社会情勢は深刻化する一方。同理事長は「日に日によくなっているとは言えない中で開催するにはどうすればいいのかというところで2週間の延期を決めた」と理由を語った。

あくまで、開催を目指した上での延期となる。夏場所の番付発表は通常通り27日に行う。今後、政府からの「緊急事態宣言」が出た場合についても、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「その時点で理事会を招集しながらどういう方向性にするかを決める。今の時点では中止とは言えない」と慎重に言った。

八角理事長も「通常開催を目指しながら、縮小しての開催、無観客開催、あるいは中止を含め、あらゆる角度から柔軟な姿勢で検討を重ねる」と話した。今後も日程などの変更があり得る可能性は十分にあるとしながらも、協会は「開催」へのこだわりを見せた。

しかし、検討結果の発表時期は未定で、縮小開催の具体的な内容についても同理事長は「何も決まっていない。期間が2週間延期するということだけ」と話すにとどめた。合わせて名古屋場所開催の2週間延期も発表したが、芝田山広報部長は「今の状況で会場が空いているのか空いていないのか分からない。担当者が調整する」と困惑。本来なら4日から販売開始予定だった夏場所の前売り券も販売開始日が未定のままなど懸案事項は多い。

理事会後には師匠会が行われ、各部屋の師匠に同様の説明が行われた。発熱した場合の対処法や各地域の保健所の確認、力士らに春場所同様に朝と夜の検温を義務づけさせるなど、協会は各部屋に徹底した体調管理を求めた。また、これまで代表取材で行われてきた報道陣による朝稽古取材もついに禁止に。前代未聞の状況に、角界も大きく揺れ始めた。

◆主な本場所の日程変更 45年夏場所は無料公開で明治神宮にて興行の予定のところ、5月23日の初日に大空襲があり6月7日へと延期。89年初場所は1月8日初日予定も昭和天皇崩御のため9日に変更。00年秋場所は9月10日初日予定も、同年のシドニー五輪の日程を考慮して前年の98年11月に9月3日に変更と決定。13年夏場所も5月5日に初日予定だったが、前年の12年5月に1週間後の5月12日に変更と決めた。

 ★大相撲の日程★

◆初場所 1月12~26日 両国国技館 19年12月24日番付発表 徳勝龍が史上2度目の幕尻優勝。

◆春場所 3月8~22日 エディオンアリーナ大阪 2月24日番付発表 史上初の無観客開催。白鵬が優勝し、朝乃山が場所後に大関昇進。

◆春巡業 3月29日の三重・伊勢神宮を皮切りに近畿、東海、関東などで4月26日まで開催予定も中止、または21年に延期。

◆夏場所 5月24日~6月7日 両国国技館 4月27日番付発表 5月10日に初日予定も2週間の延期。

◆名古屋場所 7月19日~8月2日 愛知・ドルフィンズアリーナ 番付発表当初は6月22日予定も現時点では未定 7月5日初日予定も2週間の延期。

◆オリパラ場所 8月12、13日に両国国技館で「大相撲東京2020オリンピック・パラリンピック場所」開催予定も、東京五輪の延期により21年の同時期に延期する方針。

◆秋場所 9月13~27日 両国国技館 番付発表8月31日

◆九州場所 11月8~22日 福岡国際センター 番付発表10月26日

閑散とする両国国技館正面出入り口(撮影・河田真司)

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夏場所開催の判断先送り コロナ感染拡大の情勢注視

両国国技館

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、夏場所(5月10日初日、両国国技館)開催の判断を先送りした。前売り券の販売時期を含めて、今後の新型コロナウイルス感染拡大の情勢を注視した上で見極める。

芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、理事会での意見の中では、春場所に続く無観客開催のほか、観客を入れた上で客席を間引く意見も挙がったという。

日程の変更についても発表された。夏場所前の5月2日に行われる予定だった横綱審議委員会による一般公開の稽古総見は中止。8月12、13日に国技館で行われる予定だった「大相撲 東京2020オリンピック・パラリンピック場所」も中止となった。

また国技館でボクシング会場となるはずだった東京五輪の開催延期については、5月、9月などの本場所開催時期と重なった場合は本場所を優先したい意向を示した。

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力士会会長の鶴竜は、全文英語のスピーチで「この機会に全力士が全力で取り組み、皆さまを“おもてなし”したい」などオリンピック場所をPRした。

「見せ場だと思ったがちょっとかんじゃった。光栄なことです」。東京五輪の注目競技は少年時代からプレーしたバスケットボール。それだけに元NBAのコービー・ブライアント氏の墜落事故死にはショックを隠せない。「何で…という気持ち。自分が中学生のときにデビューしていた。あこがれの存在だった」と沈痛な面持ちだった。

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日本相撲協会は4日、東京五輪の公式文化プログラムである「東京2020NIPPONフェスティバル」の共催プログラムとして「大相撲東京2020オリンピック・パラリンピック場所」の開催を発表した。

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8月12、13日の2日間、東京・両国国技館で行われる。内容は土俵入りや初っ切り、幕内力士によるトーナメントなど通常の巡業と同じ。7000人規模の来場者を想定しており、外国人観光客向けに場内説明を日本語、英語の2カ国語で行う。この日、同所でPRイベントが行われ、白鵬(34=宮城野)、鶴竜(34=陸奥)の両横綱、八角理事長(元横綱北勝海)らが出席。八角理事長は「日本の伝統文化である大相撲を体感してほしい」と期待した。

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