上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

6場所連続休場中の白鵬言及に注目、横審定例会を夏場所千秋楽の翌日に開催

横綱白鵬(21年3月撮影)

<大相撲夏場所>◇3日目◇11日◇東京・両国国技館

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が11日、夏場所千秋楽翌日の24日に横綱審議委員会(横審)の定例会を開催する方針を明らかにした。

6場所連続休場中で一人横綱の白鵬への言及に注目が集まる。白鵬は途中休場した春場所後に右膝の手術を受け、7月の名古屋場所で進退を懸ける意向。横審は昨年11月場所後、白鵬に対して「引退勧告」に次ぐ重さの「注意」を決議。春場所後の定例会ではこの措置を継続し、名古屋場所の結果を見て最終判断するとの意見でまとまった。

関連するニュースを読む

横審が引退鶴竜へ期待、親方で「後進の指導励んで」

鶴竜

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の定例会合が29日、東京都内で開かれた。春場所中に引退表明した横綱鶴竜(35=陸奥)に対し、横審は昨年11月場所後の定例会合で、横綱白鵬(36=宮城野)とともに「注意」を決議していた。

鶴竜の決断について、横審の矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は「注意の措置を真摯(しんし)に受け止めたものの、再起の努力は実らず横綱の責任を果たせないと決断したと受け止めている」と察した。その上で「横綱として力士として立派な実績を残し、努力の人ではなかったかと思う。人間的にも温厚で、粗暴な振る舞いもなく、多くのファンの心をとらえたのではないか」と評価。親方として「後進の指導に励んでほしい」と期待した。

また、春場所優勝で大関復帰を確実にした関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)についても言及。「奇跡的な復活で多くのファンの心をとらえ、共感を得た」と評価し、さらに1人横綱となったことから「大関陣を先頭に競い合って上を目指してほしい」と期待を寄せた。

関連するニュースを読む

白鵬5場所連続休場「注意」継続、横審全会一致で

横綱白鵬(2021年3月15日撮影)

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の定例会合が29日、東京都内で開かれ、横綱白鵬(36=宮城野)に対して、昨年11月場所後の会合で出した「注意」の決議を、継続することを決めた。出席7委員(1人欠席)の全会一致で、あらたに決議することはなかった。

白鵬と、春場所中に引退を発表した鶴竜(35=陸奥、現鶴竜親方)の両横綱に対しては、休場の多さから昨年11月場所後の定例会合で「引退勧告」に次ぐ重さの「注意」が決議されていた。白鵬は春場所3日目から、右膝負傷で休場。5場所連続休場となり、今回の協議が注目されていた。

横審の矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)は、既に右膝の手術を終え7月の名古屋場所で再起をかける意思を、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が明かしている白鵬について「厳しい意見も出たが、もう1回チャンスを与えようということで一致した。7月場所の奮起に期待したい」と話し、さらに「7月場所の結果によっては厳しい意見が出ると思う」とし最も重い「引退勧告」が決議される可能性にも言及した。7月場所の「結果」のラインについては「状況を見て決めるしかない。仮定に基づく話は出来かねる」と具体的な数字については言及を避けた。

矢野委員長は、注意の決議を継続した3つの理由についても言及。<1>1月の初場所は新型コロナウイルス感染で休場はやむを得ないこと<2>3月の春場所は2日だけの出場だったが意欲を示したことは評価<3>7月場所で進退をかけることを明言している、の3点を挙げた。3点目については発言の真意を確認するため、八角理事長(元横綱北勝海)に確認を要請。同理事長は師匠の宮城野親方を呼び真意を確認。その説明を同委員長も受けたという。

「横綱の在り方を含め相当、時間をかけた」と矢野委員長。あらためて「横綱の責任を全うすることを強く求めたい」と期待し、さらに「横綱は大相撲の象徴的な、富士山のような存在。それは単なる自然でなく文化遺産。それと同じように大相撲も単なるスポーツではなく、歴史や伝統に支えられた国技。その意義を十分にかみしめて(白鵬のみならず)師匠や協会も自覚をもってほしい」と注文した。

関連するニュースを読む

鶴竜親方が引退会見「中途半端に上がるわけには」

引退会見を行う元横綱鶴竜の鶴竜親方

<大相撲春場所>◇12日目◇25日◇東京・両国国技館

現役引退した元横綱の鶴竜親方(35=陸奥)が、リモートでの引退会見に臨んだ。

◇一問一答

-今の心境は

鶴竜 何かから解放された。そんな気持ちです。ボーッとしてるじゃないけど、何も考えずにいられる。

-来場所にかけると思っていたが決断の経緯は

鶴竜 直前のけがもそうだが、ここ最近けがで土俵に立つことができず連続休場できていた。たくさんの人にもう1度土俵に上がる姿を見せたいと思っていたが、気持ちの面で少しずつ削られて、体も悲鳴をあげて、中途半端に土俵に上がるわけにはいかない。引退という決断になった。

-気持ちが揺れた

鶴竜 けが早く治るかと思ったが長引いた。体をもう1回作るのは大変。その中で気持ちが切れてしまった。

-横綱として

鶴竜 休場多かった。けがして復帰、何回もあった。協会の人たちにも迷惑かけて、よくここまでやらせてもらった思いやる。これ以上は無理かなと自分の中で思った。

-土俵の未練は

鶴竜 決めた後に思うとよくここまでやれた、疲れたなと。けがさえ治ればやれる気持ちはあった。最後は残念だなと思う。

-(師匠に)どんな思い

陸奥親方 見ていてつらい部分もあった。一番苦しいのは本人。何とかもう1回という気持ちでいたが。

-大変な決断だが

陸奥親方 横綱は大変な地位というのが分かった。応援してもらった人たちに何とかもう1回、気持ちは伝わってくる。一方でもういいんじゃないかという思いもあった。最後は自分で決断した。ホッとした部分はあると思う。親方になって指導して、分かってくる部分はあると思う。

-(鶴竜親方に戻り)どんな思いが浮かぶ

鶴竜 まだそんなに時間たっていない。これからいろんなことが思い出されると思う。今はただただ、明日から体いじめなくていいんだとホッとしている。

-思い出はたくさん

鶴竜 16歳の若い子が夢を持って日本にやってきて関取になりたい、幕内になりたい、夢が広がって最後は横綱になれた。人間として男としてお相撲さんとして感謝の気持ちでいっぱい。

-大変な時期は

鶴竜 横綱に上がってからはほとんどけがとの闘い。今思うと数え切れないぐらい思い出ありますね。

-重圧は

鶴竜 上がった時から常に肝に銘じてというか、何かあった時でも相撲のことを考えてきた。今はそれから解放されて、うれしいというか、よかったというか、そういう気持ちですね。

-振り返ると

鶴竜 1通の手紙から始まったんで。「拾ってください」と。その言葉を守ることができたと思う。

-思い出の相撲は

鶴竜 いっぱいありますけど、やっぱり関取になれたのが一番がうれしかった。夢が広がったわけだから。最初の自分の目標。それを達成した喜びが大きかった。

-(師匠に)横綱は最初は一門の力士として見てきた

陸奥親方 やっぱりまじめ。余計なことを言わないし、本音も言わない。もともとそうだったのかなと。受け入れる方も不安あったが、一緒に生活して言ったことはちゃんとやってくれる。それでここまでこれたのかなと。

-一門を引っ張ってくれた

陸奥親方 みんなあこがれていたと思いますね。

-どういう親方に

陸奥親方 自分が苦労したことを押しつけるタイプではないと思うが、そこを厳しく言ってもらわないと強くならない。稽古場では厳しく、稽古場を離れたらやさしく。そういう親方になってくれたら。

-(鶴竜親方に戻り)先代師匠は

鶴竜 16歳で書いた手紙を読んで拾ってくれた。たくさん怒られましたけど一生忘れることないし、感謝しかない。稽古に対しては厳しい人だったが、離れたらやさしい。

-報告は

鶴竜 もちろんあいさつに行きたい。まだ行けてないですけど。

-子どもは

鶴竜 子どもに「もうパパはお相撲さんじゃなくなるよ」。「え、何になるの?」。「教える人になるんだよ」。「え、いいじゃん」と言われました。家族はずっと支えてくれた。本当に感謝したい。

-どういう力士を育てたい

鶴竜 人に教えるのは大変難しいと感じている。教え方、どうすれば強い力士が育てられるか、勉強していきたい。ただただ自分が経験してきたことを押しつけるのではなく、協会の看板を背負う力士を育てていきたい。

-横綱白鵬への思いは

鶴竜 自分が上がる前から横綱でいた。高い目標であったし、その高い目標を追いかけたから自分も横綱になれたと思う。

-貫いた信念は

鶴竜 絶対あきらめないが僕の信念かなと思います。

-横綱としての思い出は

鶴竜 いっぱいありますけど、けが乗り越えて責任果たせて優勝したこととか思い出す。もう1回責任果たしたかったが、それができなかった。

-決断したタイミングは

鶴竜 一昨日の晩から、もうこれは。また0からやり直して次の場所に間に合うのはという思いがわいた。これからの人生の方が長い。体のこともあるし、もういいかなと思った。

-来場所まで

鶴竜 やっぱり気持ちが切れてしまったというか、もういいかな、と。家族、親とも相談して納得して。

-横綱審議委員会(横審)から厳しい意見も

鶴竜 横綱の責任を果たせていないわけだから。これ以上は無理かなと思った。

-やってみたいことは

鶴竜 力士の時は運転できなかった。これから運転できる楽しみはあります。

-モンゴルの後輩へは

鶴竜 みんなそれぞれの運命。運もあるし。人に慕われる、後輩にも慕われる、いい人間に成長してほしいと思いますね。お相撲さんだけじゃなく、人間として成長してほしいですね。

-横綱という地位は

鶴竜 上がった当時は先輩から意見聞いたり、ビデオ見たり勉強した。ある時に気づいた。鶴竜は鶴竜。自分はありのままでいていいんじゃないか、と。それからは「横綱像」とかあまり考えなくなった。よくも悪くも7年間、やれたと思う。

-コロナがなければの思い

鶴竜 少なからずありと思います。(調整に影響)全くないと言わないが、外出できなかったりとかあったので。

-ライバル横綱への思い

鶴竜 そういう存在がいたからここまで長くとれた。負けない、自分も頑張る。そういう気持ちの張り合いがよかった。本当に感謝ですね。

-再起目指す白鵬へは

鶴竜 先輩だから。自分からエールは失礼。たくさん優勝して結果残している。また結果を残してくれると信じている。

-悔いは

鶴竜 全くないですね。やれることは全部やれたと思う。

引退会見後に井筒親方(左)から花束を受け取る元横綱鶴竜の鶴竜親方
引退会見を行う元横綱鶴竜の鶴竜親方。左は師匠の陸奥親方

関連するニュースを読む

靱帯損傷、腰痛、肉離れ…ケガに泣かされた鶴竜

20年7月、7月場所の初日で鶴竜(右)が腰砕けで遠藤に敗れる

日本相撲協会は24日、第71代横綱鶴竜(35=陸奥)の現役引退と、理事会で年寄「鶴竜」襲名を承認したことを発表した。鶴竜は昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から、引退勧告に次ぐ重さの「注意」を決議されながらも、春場所を休場して5場所連続休場。5月の夏場所で再起を懸けるはずだったが、心身共に限界を迎えた。01年九州場所で初土俵を踏んでから20年。歴代10位の横綱在位41場所、6度優勝の横綱が土俵人生に幕を下ろした。

   ◇   ◇   ◇

鶴竜は、昨年7月場所を右肘靱帯(じんたい)損傷で途中休場した。その後は重度の腰痛に悩まされて翌秋場所から初場所まで全休が続いた。春場所では進退を懸けて臨むことを表明。2月に両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古では、小結御嶽海と2日で計30番取って全勝するなど、復調をアピールした。しかし、場所前に左足太ももを肉離れして一転、休場。5場所連続休場となる鶴竜に対して、陸奥親方は「辞めるという選択もある」と言ったというが、鶴竜は現役続行の意思を示していた。

横綱在位41場所で史上10位に名を連ねたが、皆勤は22場所にとどまった。昇進後は満足に相撲を取ることが減っていた。横綱での休場率は4割を超えた。在位数で鶴竜より長い9人では、貴乃花の3割4分7厘が最高で、他は1~2割台。金星配給は史上8番目に多い33個だった。

20年2月、日本国籍を取得して報道陣の取材に対応する鶴竜

関連するニュースを読む

鶴竜突然の引退「夏場所出る気満々」も周囲反応で決断

14年9月、秋場所5日目に土俵入りする横綱鶴竜

日本相撲協会は24日、理事会を開催し、第71代横綱鶴竜(35=陸奥)の現役引退と年寄「鶴竜」襲名を承認したことを発表した。鶴竜は5場所連続休場中で、5月の夏場所で再起を懸けるはずだったが心身共に限界を迎えた。01年九州場所で初土俵を踏んでから20年。歴代10位の横綱在位41場所、6度優勝の横綱が土俵人生に幕を下ろした。横綱の引退は19年初場所の稀勢の里以来。最高位は白鵬だけとなり、12年秋場所以来9年ぶりに一人横綱となる。

   ◇   ◇   ◇

大相撲春場所11日目。午後1時の開門に合わせて観客が会場入りし始めた頃、協会が鶴竜の現役引退を発表した。昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されるも、1月の初場所を腰痛で休場。春場所では進退を懸けるはずが、初日直前の稽古中に左足を負傷して一転、休場。当初は現役続行の意思を強く示していたが、師匠の陸奥親方(元大関霧島)は「思うように治らなかった。気持ちは切れていなかったけど、体が駄目だった。本人が決めたこと」と引退理由を明かした。

実際は気持ちも切れていた。白鵬が3日目に途中休場した際、横審の山内昌之委員が「横綱の番付が下がらないのは長期休場や成績不振と関係なく、無期限に地位にとどまれることを意味しない。2日勝って休場したのだから、余力を持って今場所中に進退を決してほしいというのが個人的な意見」などと発言。白鵬に対してのコメントが、自身の胸にも刺さった。

部屋関係者は「夏場所に出る気満々だった。最後は土俵に上がって終わりたがっていたけど、周囲から厳しい声があったのも事実。最後は横綱が決めたことだけど…」と話した。鶴竜は、この日も稽古場に姿を現したが、体が思うようには動かなかった。周囲からの厳しい声も重なり、突然の引退を決心したようだ。

最後の取組は、昨年7月場所初日の東前頭筆頭の遠藤戦となった。右裾払いをかわされ、体勢を崩して尻もちをつく「腰砕け」で負けた。再び土俵に立つことはかなわず、無念の引退。横綱は引退後5年間、自身のしこ名で年寄を名乗れることから、鶴竜親方として協会に残って、年寄名跡取得を目指す。後進の指導にあたる前に、まずは25日に行われる引退会見で20年分の土俵人生を語る。

◆鶴竜力三郎(かくりゅう・りきさぶろう)本名・マンガラジャラブ・アナンダ。1985年(昭60)8月10日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。バスケットボール、レスリングなどを経験して01年9月に来日し、同年九州場所で初土俵。06年九州場所で新入幕、12年春場所後に大関昇進。初優勝した14年春場所後に横綱昇進。19年9月に師匠の先代井筒親方(元関脇逆鉾)が死去し陸奥部屋に移籍。優勝6回。三賞は殊勲賞が2回、技能賞が7回。得意は右四つ、下手投げ。186センチ、154キロ。家族は妻と1男2女。血液型A。

笑顔で優勝パレードに出発する鶴竜(2019年7月21日撮影)

関連するニュースを読む

鶴竜しこ名そのまま5年以内に名跡取得/親方への道

鶴竜

日本相撲協会は24日、第71代横綱鶴竜(35=陸奥)の現役引退と、理事会で年寄「鶴竜」襲名を承認したことを発表した。鶴竜は昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から、引退勧告に次ぐ重さの「注意」を決議されながらも、春場所を休場して5場所連続休場。5月の夏場所で再起を懸けるはずだったが、心身共に限界を迎えた。01年九州場所で初土俵を踏んでから20年。歴代10位の横綱在位41場所、6度優勝の横綱が土俵人生に幕を下ろした。

   ◇   ◇   ◇

◆親方になる条件

横綱は引退後、5年に限り現役時のしこ名で年寄として協会に残ることが可能(※大関は3年)。この特権を使った鶴竜は、5年以内に年寄名跡取得を目指すことになる。

親方になる条件は、日本国籍を有することと、現役時代の実績が求められる。

年寄を襲名して新たに部屋を興すには(1)横綱、大関経験者(2)三役通算25場所以上(3)幕内通算60場所以上。

部屋の継承は(1)幕内通算在位12場所以上など。

部屋付きの親方は(1)小結以上(2)幕内通算在位20場所以上(3)十両以上の通算在位30場所。

さらに日本相撲協会に以前から登録された年寄名跡(俗称親方株)のほかに、著しい貢献のあった横綱の功績をたたえて贈られる名跡「一代年寄」がある。

関連するニュースを読む

白鵬「最後を懸ける」大横綱の覚悟示す時/記者の目

白鵬(2021年3月15日撮影)

さすがの白鵬も、進退を懸ける覚悟を示さないといけない状況になった。

久しぶりの本場所出場も、出場はわずか2日。初場所こそ新型コロナ感染で休場を余儀なくされたが、これで5場所連続休場となり、もう言い訳はできない状況に追い込まれた。横綱審議委員会(横審)は「引退勧告」の決議を下すことができるが、勧告に強制力はない。また、横綱は他の地位と違い、成績不振によって番付が落ちることがない。だからこそ力量、品格が求められる。裏を返せば、横綱として出場するのは当然で、結果も常に求められる。残念ながらここ数年の白鵬に、その姿は見られない。

白鵬は以前から、東京五輪までの現役続行にこだわりを見せている。18年に死去した父ムンフバトさんは、レスリング選手として64年の東京五輪に出場。「同じ景色を見たい」と青写真を描いている。1年延期となった東京五輪は、目前に迫ってきている。

だからと言って休場が続いては、横綱の務めを果たしたとは言えない。これまで数々の偉業を達成してきた大横綱だからこそ、引き際も腹を決めて欲しい。きれいでなくても良い。泥臭くても良い。ただ「最後を懸ける」と言った名古屋場所では、白鵬の覚悟を見せて欲しい。大横綱に二言があってはならない。【佐々木隆史】

白鵬(2021年3月15日撮影)

関連するニュースを読む

休場白鵬は右膝水たまり今月にも再手術、背水名古屋

取組後、白鵬が掲示板の休場者に追加された(撮影・鈴木みどり)

<大相撲春場所>◇3日目◇16日◇東京・両国国技館

横綱白鵬(36=宮城野)が、土俵人生最大の正念場を迎えた。大相撲春場所3日目の16日、日本相撲協会に「右膝蓋大腿(しつがいだいたい)関節軟骨損傷、関節水腫で手術加療を要する。術後、約2カ月のリハビリテーション加療を要する見込み」との診断書を提出し、5場所連続休場となった。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)によると、横綱自らが7月の名古屋場所で進退を懸ける意向を初めて示したという。横綱鶴竜も休場しており、5場所連続で横綱不在となった。

    ◇    ◇    ◇

白鵬が、背水の覚悟を示した。自ら「名古屋で最後を懸ける」と進退に言及した。宮城野親方が明らかにした。白鵬が進退を懸ける意思を明らかにしたのは初めて。

昨年春場所以来45度目の優勝を目指した今場所。4場所連続休場明けから復帰し、初日に初場所優勝の小結大栄翔、2日目に平幕の宝富士を下して2連勝発進とした。幸先の良いスタートを切ったと思われたが一転した。昨年8月に手術した右膝の状態が思わしくなく、5場所連続休場に追い込まれた。

宮城野親方によると、膝に水が慢性的にたまる状態だという。医師から「この状態で取ったら相撲が取れなくなる」と言われたと説明。2日目の取組後には、懸賞を受け取る際にそんきょをし直すなど、明らかにぎこちない動きを見せていた。今月中にも、右膝を手術する予定で、5月の夏場所出場は厳しい見通し。7月の名古屋場所を見据えているという。

度重なるケガで、ここ数年は休場が目立っている。昨年11月場所後に定例会を開催した横綱審議委員会(横審)は、白鵬らの18年九州場所からの2年間の成績に注目。12場所中で皆勤は4場所だけだったことから、引退勧告に次ぐ重さの「注意」の決議を、横綱鶴竜とともに下された。

しかし、1月には新型コロナウイルス感染で初場所を全休。今場所で復活を目指したが、さらに厳しい立場に追い込まれた。宮城野親方は「今場所はどうしても出ないといけないと思って、精いっぱいやった結果。本人が1番悔しがっている。手術をして再起を懸ける」と弟子の気持ちを代弁した。

場所前の11日には36度目の誕生日を迎え、今場所で魁皇に次ぐ2人目の幕内在位100場所目に到達した。数々の金字塔を打ち立ててきたが、11日に電話取材に応じた際には「もう10日目を過ぎている。残りはわずかだと思う」と力士人生を本場所に例えていた。その終盤戦。ついに覚悟を決めた。【佐々木隆史】

▽八角理事長(元横綱北勝海)「きのう(2日目)懸賞をもらう時の動きが変な感じで、どうかなと思ったけど、やっぱり膝をやってたんだね。(白鵬の右膝手術について)前向きな手術だと思う。このままじゃ、終われないという気持ちだろう。横綱を10年もやれば、今まで、こういうケガがなかったのが不思議なぐらい。あったのかもしれないけど。(出場する力士は)横綱不在をチャンスと思って。自分が上がるんだ、という気持ちを前面に出していって欲しい」

▽幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)「(白鵬の)休場は仕方ないが、横綱として調整が長い間うまくいっていないのはどうかと思う。2日間の動きは良かったけど相撲は雑だった。残りの大関に優勝を目指して頑張って欲しい」

◆白鵬の主な1位記録

通算勝利 1172勝。

幕内勝利 1078勝。

横綱勝利 884勝。

横綱在位 81場所。

横綱出場 1004回。

横綱連続出場 722回

幕内優勝 44回。

年間最多勝 10回。

全勝優勝 15回。

連続2桁勝利 51場所

<横綱不在直近4場所の大関陣>

▽20年7月場所 新大関朝乃山が12勝で優勝次点。貴景勝はかど番を脱出した翌12日目から休場。

▽同年秋場所 貴景勝が12勝で優勝次点。朝乃山は初日から3連敗も立て直して10勝。

▽同年11月場所 朝乃山が3日目から、新大関正代が5日目から休場も“ひとり大関”貴景勝が13勝2敗で、決定戦で照ノ富士を下し大関として初優勝。

▽21年初場所 綱とり初挑戦の貴景勝は初日から4連敗の不振で、2勝7敗の10日目から途中休場。正代、朝乃山はともに11勝でかど番脱出。

宝富士を下し、懸賞金の束を手にする白鵬(2021年3月15日撮影)

関連するニュースを読む

芝田山広報部長「横綱審議委員会は開催になります」

芝田山広報部長(2019年8月31日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は大相撲春場所3日目の16日、報道陣の電話取材に応じ、春場所後に横綱審議委員会(横審)の定例会を開催することを明かした。春場所初日前には、横審の定例会の開催は未定としていたが「横綱審議委員会は開催になります。予定には入っていなかったけど会場も押さえている」と明かした。

進退を懸けて春場所に臨むはずだった横綱鶴竜は、場所前の稽古で左足太ももを負傷して休場した。横綱白鵬は出場するも、右膝負傷により3日目から休場する事態となった。昨年11月場所後に横綱審議委員会から、引退勧告に次いで重い「注意」の決議を下された両横綱だったが、ともに5場所連続休場。さらに厳しい立場に追い込まれた両横綱だが、ともに現役続行の意欲を示している。

白鵬休場となったこの日、芝田山広報部長は「横綱審議委員会から指摘を受けながら先場所に続き1人は頭から1人は途中休場。今後はどうなるか分からないけど、何もないことはないでしょう。横綱の立場は大関とは違うということをどう認識するかということ。横綱は別格の力を持っているから称号がある。ぎりぎりの線ではダメ。難しい判断だけど本人しか自分の体は分からないんだから本人が見極めるしかない。長い歴史の中でこういう横綱の例はないですね」と持論を展開した。

関連するニュースを読む

白鵬連勝も無言、懸賞受け取る際そんきょし直し手刀

宝富士(右)を小手投げで下す白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

4場所連続休場明けの横綱白鵬(36=宮城野)が、東前頭筆頭宝富士を下して2連勝した。

立ち合いで、左手を相手の顔の前に出してけん制。互いに右を差す形になると、土俵中央で制止した。攻めのタイミングを見計らいながら、宝富士が前に出てくる勢いを利用して、体を開いて小手投げで転がした。懸賞を受け取る際、1度はそんきょするも立ち上がり、手刀を切る瞬間に再度、そんきょをし直して手刀を切って受け取った。

取組後は、初日に続いてオンライン取材の場に姿を見せなかった。昨年は右膝を手術するなどして休場が続き、昨年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されるなど厳しい状況に立たされている。昨年7月場所以来の出場となるだけに、白鵬の発言に注目が集まるが、無言が続いている。

宝富士(左)を小手投げで破る白鵬(撮影・鈴木みどり)

関連するニュースを読む

悔しい黒星…土俵下で拳つく朝乃山/2日目写真特集

<大相撲春場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

4場所連続休場明けの横綱白鵬が、平幕の宝富士を小手投げで下して初日から2連勝とした。

立ち合いで、左手を相手の顔の前に出してけん制。互いに右を差す形になると、土俵中央で静止した。一呼吸置き、宝富士が前に出てきた瞬間に、タイミングよく体を開いて小手投げで転がした。

昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されたが、新型コロナウイルスに感染して1月の初場所を休場。厳しい状況に立たされながらも、史上最多44度の優勝を誇る第一人者が奮闘している。昨年春場所以来となる45度目の優勝に向けて、残り13日間土俵に上がる。

大関復帰に挑む関脇照ノ富士は、若隆景を押し出しで下して2連勝した。立ち合いは、左で張って捕まえた。まわしが取れず、若隆景に右差しを許したが慌てなかった。差された右腕を抱えると、力強く振って若隆景の体勢を崩して押し出した。大関昇進の目安となる「三役で3場所33勝」まで残り7勝とした。

かど番の大関貴景勝は、先場所優勝の小結大栄翔を突き落としで下して2連勝した。立ち合いからしつこく何度も、下から低くぶつかりながら腕を伸ばして攻めた。大栄翔に突き押しで対抗されたが力勝ちし、体勢を崩した相手を左の突き落としで土俵にはわせた。

初日黒星を喫した大関正代は、阿武咲を下して初日を出した。立ち合いこそ阿武咲の突き押しに押されて後退したが、土俵際で我慢。阿武咲の引きに反応して、きっちりと足を運んだ。

大関朝乃山は、小結高安に寄り倒しで敗れて1勝1敗とした。立ち合いから後手に回り、まわしが取れず。先に高安に左上手を取られると防戦一方となった。何とか右でまわしを取ろうとするも、取らせてもらえず。じりじりと土俵際に寄られて寄り倒された。

2日目の取組模様を写真で振り返ります。

幕内

白鵬(2勝0敗)小手投げ宝富士(0勝2敗)

宝富士(右)を小手投げで下す白鵬(撮影・河田真司)

宝富士を小手投げで下し、勝ち名乗りを受ける白鵬(撮影・河田真司)


高安(1勝1敗)寄り倒し朝乃山(1勝1敗)

朝乃山(下)を寄り倒しで破る高安(撮影・河田真司)

高安に寄り倒しで敗れ、土俵下に拳をつく朝乃山(撮影・河田真司)


貴景勝(2勝0敗)突き落とし大栄翔(0勝2敗)

☆貴景勝(相手が先場所優勝の大栄翔)「実力があるので、自分も向かっていく気持ちでやった。(3日目以降に向けて)毎日初日だと思って明日から頑張っていく。(場所前は部屋の引っ越しもあり)新しい環境で、いい環境でできているので、感謝しながら明日からもやっていきたい」

★大栄翔「自分から先に攻めたかったが、大関の相撲をとられてしまった。立ち合いもよくないんで、しっかり切り替えてやっていかないといけない」

大栄翔(右)の攻めに耐える貴景勝(撮影・河田真司)

大栄翔に勝利した貴景勝に声援を送る子どもたち(撮影・鈴木みどり)


正代(1勝1敗)押し出し阿武咲(0勝2敗)

☆正代「とりあえず今日は初日が出て、連敗しないのが良かった。このまま落ち込んだままいくよりは、早い段階で初日を迎えて、そこから星をつなげられたらなと思っていた。まだ硬さは抜けていないけど、土俵際までしっかり寄れたんじゃないかと思う」

★阿武咲「最後まで小さくなりきれず、伸びてしまった。(調子は)悪くないと思う。意識することは、相手に集中するだけです」

阿武咲(右)の攻めに耐える正代(撮影・河田真司)

阿武咲(右)を押し出しで破る正代(撮影・鈴木みどり)


北勝富士(1勝1敗)はたき込み隆の勝(1勝1敗)

☆北勝富士「土俵際を気をつけた。(最後の場面は)相手が足そろっているのが見えた。先手先手でいって、相手が引いてきてくれた。冷静に取れた」

隆の勝(右)をはたき込みで破る北勝富士(撮影・鈴木正人)


照ノ富士(2勝0敗)押し出し若隆景(0勝2敗)

☆照ノ富士(若隆景は)「小さい相手。動きがいいから、右手をつかまえる、取りたいと思っていた。(大関とりの重圧)プレッシャーとか感じていない。1日一番思い切ってやるだけと思っている」

若隆景(左)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)


明生(1勝1敗)押し出し御嶽海(2勝0敗)

☆御嶽海「前に出れば負けないと思ってやっている。(圧力が)相手にしっかり伝わっているんで、よかったと思う」

明生(手前)を攻める御嶽海(撮影・鈴木正人)


妙義龍(2勝0敗)寄り切り志摩ノ海(1勝1敗)

☆妙義龍(昨年秋場所以来の連勝発進)「いつも通りまた明日、集中して頑張ります。(目標は)15日間、けがなく乗り切ること」

★志摩ノ海「頭が浮いたんで。頭が浮くとダメなんで。頭を上げないで、自分の相撲をとりきりたい」

志摩ノ海(左)を攻める破る妙義龍(撮影・鈴木みどり)


霧馬山(1勝1敗)すくい投げ遠藤(0勝2敗)

霧馬山(右)の攻めに耐える遠藤(撮影・河田真司)


逸ノ城(2勝0敗)極め出し隠岐の海(1勝1敗)

隠岐の海(左)を極め出しで破る逸ノ城(撮影・鈴木みどり)


玉鷲(1勝1敗)叩き込み栃ノ心(0勝2敗)

玉鷲(左)の攻めに耐える栃ノ心(撮影・河田真司)

栃ノ心(奥)をはたき込みで破る玉鷲(撮影・河田真司)


翔猿(0勝2敗)送り倒し輝(2勝0敗)

☆輝「しっかり中に入れないよう、落ち着いて対処できたと思う」

翔猿(左)を送り倒しで破る輝(撮影・河田真司)


琴ノ若(1勝1敗)叩き込み千代の国(1勝1敗)

千代の国(左)を叩き込みで破る琴ノ若(撮影・鈴木みどり)


竜電(0勝2敗)浴びせ倒し豊昇龍(1勝1敗)

☆豊昇龍「自分の思った相撲はとれなかったが、今場所初の白星なんで緊張した。(相撲の)いい悪いとか考えてなかったんでよかったです」

竜電(後方)を浴びせ倒しで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)


翠富士(2勝0敗)押し出し千代大龍(1勝1敗)

千代大龍(右)を押し出しで破る翠富士(撮影・河田真司)

千代大龍と翠富士の一番で物言いがつき協議する審判団(撮影・鈴木みどり)


碧山(2勝0敗)突き出し琴勝峰(0勝2敗)

☆碧山「当たって前に出る相撲を目指している。(初日から2連勝は)久しぶりなのでいい感じです。(締め込みの色を青色から緑色に変更したことについて)もともと古くなっていた。今まで作ってくださった方に色を自分で決めてと言われて、私の字(しこ名)は「あお」とも読めるし、「みどり」とも読めるので妻と考えて決めた」

琴勝峰(左)を突き出しで破る碧山(撮影・鈴木みどり)


明瀬山(2勝0敗)送り出し照強(0勝2敗)

照強(左)を送り出しで破る明瀬山(撮影・鈴木正人)


剣翔(0勝2敗)寄り切り千代翔馬(1勝1敗)

剣翔(左)を寄り切りで破る千代翔馬(撮影・鈴木みどり)


琴恵光(2勝0敗)突き落とし豊山(1勝1敗)

☆琴恵光「中に入って攻めることだけを意識しました。先手を取ろうということで、自分の流れで相撲が取れている」

★豊山「立ち合いがすべてだった。動き自体は悪くないんで、大事なところをしっかりやりたい。とにかく勝ち越さないといけない。期待してくれている人たちを裏切り続けているんで、ピリッとした相撲をとらないといけない」

豊山(下)を突き落としで破る琴恵光(撮影・鈴木みどり)


大奄美(1勝1敗)寄り切り英乃海(2勝0敗)

☆英乃海「がっぷり組まずにとろうと思っていた。その通りにいけてよかった。(2連勝は)もちろん気分いいです。この調子で考えた相撲をとっていければ」

大奄美(右)を寄り切りで破る英乃海(撮影・河田真司)


魁聖(1勝1敗)送り出し天空海(1勝1敗)

天空海(左)を送り出しで破る魁聖(撮影・河田真司)

幕内土俵入り

幕内土俵入りする、左から照ノ富士、貴景勝、正代(撮影・河田真司)

十両

千代丸(1勝1敗)引き落とし炎鵬(2勝0敗)

千代丸(左)を攻める炎鵬(撮影・鈴木正人)

千代丸(手前)を引き落としで破った炎鵬(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

白鵬取材対応なし 復帰場所で2連勝もなぞの無言

宝富士(右)を小手投げで下す白鵬(撮影・河田真司)

<大相撲春場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

4場所連続休場明けの横綱白鵬が、平幕の宝富士を小手投げで下して初日から2連勝とした。立ち合いで、左手を相手の顔の前に出してけん制。互いに右を差す形になると、土俵中央で静止した。一呼吸置き、宝富士が前に出てきた瞬間に、タイミングよく体を開いて小手投げで転がした。 昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されたが、新型コロナウイルスに感染して1月の初場所を休場。厳しい状況に立たされながらも、史上最多44度の優勝を誇る第一人者が奮闘している。昨年春場所以来となる45度目の優勝に向けて、残り13日間土俵に上がる。

   ◇   ◇   ◇

順当に星を重ねた。一気の出足は封じられ、右四つに組んだが上手は取れず。それでもタイミングよく左からの小手投げで、宝富士を土俵に転がした。ただこの日も取組後、取材対応はなし。復帰場所で連勝発進も、なぞの無言を続けている。

宝富士を小手投げで下し、勝ち名乗りを受ける白鵬(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

白鵬、照ノ富士、貴景勝が初日から連勝、朝乃山1敗

宝富士(後方)を小手投げで破る白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

4場所連続休場明けの横綱白鵬が、平幕の宝富士を小手投げで下して初日から2連勝とした。立ち合いで、左手を相手の顔の前に出してけん制。互いに右を差す形になると、土俵中央で静止した。一呼吸置き、宝富士が前に出てきた瞬間に、タイミングよく体を開いて小手投げで転がした。

昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されたが、新型コロナウイルスに感染して1月の初場所を休場。厳しい状況に立たされながらも、史上最多44度の優勝を誇る第一人者が奮闘している。昨年春場所以来となる45度目の優勝に向けて、残り13日間土俵に上がる。

大関復帰に挑む関脇照ノ富士は、若隆景を押し出しで下して2連勝した。立ち合いは、左で張って捕まえた。まわしが取れず、若隆景に右差しを許したが慌てなかった。差された右腕を抱えると、力強く振って若隆景の体勢を崩して押し出した。大関昇進の目安となる「三役で3場所33勝」まで残り7勝とした。

かど番の大関貴景勝は、先場所優勝の小結大栄翔を突き落としで下して2連勝した。立ち合いからしつこく何度も、下から低くぶつかりながら腕を伸ばして攻めた。大栄翔に突き押しで対抗されたが力勝ちし、体勢を崩した相手を左の突き落としで土俵にはわせた。

初日黒星を喫した大関正代は、阿武咲を下して初日を出した。立ち合いこそ阿武咲の突き押しに押されて後退したが、土俵際で我慢。阿武咲の引きに反応して、きっちりと足を運んだ。

大関朝乃山は、小結高安に寄り倒しで敗れて1勝1敗とした。立ち合いから後手に回り、まわしが取れず。先に高安に左上手を取られると防戦一方となった。何とか右でまわしを取ろうとするも、取らせてもらえず。じりじりと土俵際に寄られて寄り倒された。

朝乃山(下)を寄り倒しで破る高安(撮影・河田真司)
大栄翔(右)を突き落としで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

5場所連続休場鶴竜、診断書「左半腱様筋部分断裂」

鶴竜(19年1月撮影)

日本相撲協会は大相撲春場所初日の14日、5場所連続休場の横綱鶴竜(35=陸奥)の「左半腱様筋部分断裂により3月場所の休場を要する」との診断書を公表した。

鶴竜は初場所を腰痛により休場。進退を懸けて春場所出場を表明していたが、9日の稽古中に負傷して一転休場した。11日に師匠の陸奥親方(元大関霧島)と進退問題を協議した際、現役続行を希望。しかし、昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」が決議され、さらなる厳しい意見は避けられそうにない。横審は緊急事態宣言期間中で初場所後の定例会を中止。春場所後の開催も未定となっている。

関連するニュースを読む

鶴竜進退は本人一任、昨年「注意」も5場所連続休場

横綱土俵入りをする鶴竜(2020年1月15日撮影)

5場所連続休場が決まった横綱鶴竜について師匠の陸奥親方(元大関霧島)は12日、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)から、進退の決断は鶴竜本人に一任すると伝えられたと明らかにした。

春場所休場報告の際、同理事長から「(進退は)本人が決めること」と告げられたという。鶴竜は1月の初場所を腰痛により休場。進退を懸けて春場所出場を表明していたが、左足を負傷して一転休場。11日に師弟で進退問題を協議した際、鶴竜が現役続行を希望した。しかし、昨年11月場所後に横審から「注意」が決議され、さらなる厳しい意見は避けられそうにない。横審は緊急事態宣言期間中で初場所後の定例会を中止。春場所後の開催も未定となっている。

関連するニュースを読む

春場所後の横審開催決まらず 鶴竜への意見注目

鶴竜(19年1月撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は12日、春場所後に開催を予定している横綱審議委員会(横審)の定例会について、現段階で開催が決まっていないことを明かした。報道陣による電話取材で「今場所後に開かれる予定はないんですよ。今のところは」と明かした。1月の初場所後に開催を予定していた横審の定例会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となっていた。

4場所連続休場中の横綱鶴竜が11日に、左足太ももの肉離れを理由に、春場所を休場することを師匠の陸奥親方(元大関霧島)が明かしていた。鶴竜は昨年11月場所後に、横審から休場の多さを指摘されて「注意」の決議を下されながらも、初場所を腰痛により休場。春場所では進退を懸けて臨むことを明言していたが、無念の休場となった。

鶴竜は5場所連続休場となり、春場所後に横審から「引退勧告」等を含む、厳しい意見が出る可能性が高く、師匠の陸奥親方も「それは覚悟している」と発言していた。同親方によると、休場が決まった11日時点で鶴竜は現役続行の意志を強く持ち、春場所後の横審の定例会での決議の内容次第では再度、進退について話し合いを行う方向を示していた。

関連するニュースを読む

春場所休場の鶴竜が現役続行意欲「引退勧告」も覚悟

鶴竜(2020年10月22日撮影)

大相撲の横綱鶴竜(35=陸奥)が14日に初日を迎える大相撲春場所(東京・両国国技館)を休場することが11日、分かった。報道陣の電話取材に応じた、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が明かした。陸奥親方によると、9日の稽古中に左足太ももを負傷。5場所連続休場となるが、鶴竜は現役続行の意志を強く示していることも明かした。

   ◇   ◇   ◇

背水の陣で春場所に挑むはずだった鶴竜が、無念の休場となった。同場所の取組編成会議を翌日に控えたこの日、師匠の陸奥親方は「今場所は出ないということで決まりました」と明かした。9日の稽古中に、左足太ももを肉離れしたと説明。「音がしたらしいですよ。『バン』って。僕は気付かなかったけど、痛みは本人にしか分からないから」。この日に鶴竜と直接話し合い、春場所の休場を決めたという。

昨年の11月場所後に開催された横綱審議委員会(横審)の定例会では休場の多さを指摘され、「注意」の決議を下されていた。しかし、1月の初場所は腰痛を理由に休場。春場所では、進退を懸けて臨む覚悟を示していた。陸奥親方は鶴竜に対して「辞めるという選択もある」と言ったという。それでも「まだ気持ちは切れていないので次取りたい、と本人から聞いた。まだやりたい気持ちが強かった」と、鶴竜は現役続行の意志を強く示したという。

5場所連続休場となれば、春場所後に開催予定の横綱審議委員会の定例会で、厳しい意見が出る可能性は高い。そのことについて「それはもう覚悟しています」と語気を強めた。万が一、「引退勧告」が決議された場合は「それを聞いてから本人と話をしないといけないと思っている」と進退について再度、話し合うとした。

現在は四股を踏めていないが、肉離れの症状は重くないという。陸奥親方は鶴竜の状況について「治るにも長引かないと思う。体は全然落ちていないし、気持ちも全然切れていない。1、2週間の内には万全な形になって体を動かし始めると思う」と説明した。もう1度本土俵に上がることを信じ、鶴竜は今できることに専念する。【佐々木隆史】

関連するニュースを読む

白鵬が春場所出場を明言「連覇を」1年ぶりVへ意欲

白鵬(2020年7月22日撮影)

大相撲の横綱白鵬(宮城野)が11日、報道陣の電話取材に応じた。

この日は36度目の誕生日でもあり、10年前に東日本大震災が発生した日。自身のことについては「この1年で一気に年をとった。ケガも治らないし、(治るのも)遅い。なんといってもコロナになったのがショックですね」と苦笑した。

一方で東日本大震災については「人間は忘れる生き物だけど、このことは忘れてはいけないこと」としみじみ。震災発生当時は力士会会長を務めており、東北の被災地に土俵を寄贈し、横綱土俵入りを行うなど復興に尽力してきた。「コロナで厳しい状況が続いているけど、何とかワクチンが広がっていろいろな所に行けるようになったら、子どもたちが成長した土俵に行こうかなと。子どもたちに相撲を教えに行こうかなと思います」と話した。

また、14日に初日を迎える春場所(東京・両国国技館)の出場を明言した。初場所前に新型コロナウイルスに感染するなどし、4場所連続休場中。昨年11月場所後には、休場が多いことを理由に、横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を受けるなど、厳しい状況に立たされていた。

2月に行われた合同稽古には2日間参加し、平幕の若隆景と阿武咲を相手に、三番稽古で計60番取るなど精力的に稽古した。1日の番付発表後は連日、部屋の関取衆らと稽古をしてきたと説明。「万全ではないけど自分なりにやっている」と調整具合を明かし、春場所出場を問われると「もちろん。初日にふたを開けてみないと分からないとこもあるけど、後はやっていくだけ。春場所は連覇を目指す」と昨年春場所以来となる45度目の優勝へ意気込んだ。

春場所では、もう1人の横綱鶴竜が休場する方向となった。「託されたということなんですね。一生懸命頑張りたいと思います。15日間取り切る。笑顔で終われるのがいいかなと思っています」と、さまざまな思いを胸に土俵に上がる。

関連するニュースを読む

鶴竜休場へ 左足を負傷、進退を懸けて臨む覚悟も

鶴竜(19年1月撮影)

大相撲の横綱鶴竜(35=陸奥)が14日に初日を迎える春場所(東京・両国国技館)を休場する方向であることが11日、分かった。師匠の陸奥親方(元大関霧島)が明かした。休場すれば5場所連続になる。陸奥親方によると、9日の稽古中に左足を負傷。状況については「四股が踏めない」などと明かした。

鶴竜は去年11月に横綱審議委員会(横審)から休場の多さを指摘され「注意」の決議を受けたが、今年の初場所も休場。春場所に向けては、進退を懸けて臨む覚悟を示していた。2月に行われた合同稽古では、小結御嶽海と2日連続で相撲を取るなど、精力的に稽古を行っていた。

関連するニュースを読む