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【名古屋場所新番付】36歳「皆勤」玉鷲、通算連続出場歴代7位1346回

夏場所千秋楽で北勝富士を破った玉鷲(2021年5月23日撮影)

日本相撲協会は21日、大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。名古屋場所は2年ぶりの開催で、地方場所は昨年3月の春場所(大阪)以来の本場所となる。現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

3月の春場所2日目の白星を最後に休場している横綱白鵬(36=宮城野)が、1172勝で歴代トップに君臨。今場所初日に、111日ぶりの出場&白星なるか。現役2位は玉鷲(36=片男波)の680勝。歴代10位で860勝の元関脇寺尾(現錣山親方)までは、あと180勝で、歴代10傑入りは苦しいか…。ちなみに現役3位は、西序二段94枚目の51歳力士・華吹(立浪)の673勝。単純比較は出来ないが、元横綱朝青龍の669勝を4つ上回る立派な記録だ。

【幕内在位場所数】

白鵬が歴代単独2位の102場所目。歴代1位の元大関魁皇(現浅香山親方)の107場所まで、あと1年足らずの5場所で並ぶ。なお、新入幕からの幕内連続在位は先々場所、史上初の100場所となり、これも102場所に更新した。

【幕内出場回数】

白鵬が歴代8位の1267回で現役トップ。今場所、皆勤すれば9月の秋場所初日に、歴代7位の安芸乃島(元関脇=現高田川親方)の1283回に並ぶ。歴代1位は、元関脇旭天鵬(現友綱親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1078勝で、2位の魁皇に199勝もの差をつけ歴代トップ。現役2位は玉鷲の497勝、3位は栃ノ心(33=春日野)の493勝。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」。歴代7位に1346回の玉鷲が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ18年の「皆勤賞」だ。今場所13日目に歴代6位の寺尾に並び、秋場所6日目には同5位の大竜川に並ぶ。ちなみに1位は元関脇青葉城の1630回。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑(10位は9個で三根山ら5人)入りは不在だが、ただ一人、現在8個で西前頭2枚目の逸ノ城(28=湊)に10傑入りのチャンスがある。番付から前半戦に当たる可能性が高く、19年名古屋場所9日目の白鵬戦以来、丸2年ぶりの金星奪取なるか。乞うご期待の一番になりそうだ。7個の北勝富士(28=八角)や遠藤(30=追手風)にも今後、10傑入りのチャンスがありそうだ。

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白鵬の誘いで決断「後悔したくない」元学生相撲V渡辺晋太郎が新弟子検査

渡辺晋太郎(2016年9月14日撮影)

日本相撲協会は16日、日体大時代に全国学生相撲個人体重別選手権の85キロ級で優勝した渡辺晋太郎(24=宮城野)、伊藤寧(やすき、18=錣山)の2人が、名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)の新弟子検査を受けることを発表した。渡辺は16年9月に制度が変更された年齢緩和制限措置での入門。新弟子検査は6月18日に東京・両国国技館で行われる。

軽量級の代表として世界大会に出場したこともある渡辺は、大学卒業後は地元静岡の企業に就職したが、現在は退職している。関係者によると宮城野部屋所属の横綱白鵬の誘いなどもあり「後悔したくない」とプロ入りを決断したという。身長は170センチほど。同部屋には幕内の石浦、十両炎鵬が所属しており「小さい力士が成功している部屋」と、小兵力士が活躍していることも励みになったという。

恩師で日体大相撲部の斎藤一雄監督は「右からの内掛けは一流のものがある。精いっぱい頑張ってほしい」とエール。大学時代は85キロ級で活躍したが、現在はプロ入りに向けて増量を行っており、体重は100キロ近くまで増えているという。

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白鵬「進退」の意味を理解、名古屋場所へ「やることやって頑張りたい」

新調された綱を締める白鵬

大相撲名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)に進退を懸けて臨む横綱白鵬(36=宮城野)が12日、都内の部屋で綱打ちを行った。

代表取材に応じ「この綱打ちをやる度に引き締まりますね。今日もそんな感じでした」と話した。また、綱打ちには大銀杏(おおいちょう)姿で参加し、「ちょっと本場所を意識でやりました」と話した。

3月の春場所を途中休場した際に師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を通じて、名古屋場所で進退を懸けて臨むことを表明していた。あらためて進退を懸けて土俵に上がる決意については「はじめは最後の場所、という意味なのかと思っていたけど、その後この進退という言葉の意味を理解できるようになった。進むのか、退くのか、止まるのか、というね。そういう意味があることが分かった。とにかく今はやることをやって頑張りたいと思います」と話した。

春場所を途中休場後に手術した右膝の状況については「もう相撲を取る稽古は出来ていますしよくなっています」といい、今週から相撲を取る稽古を始めているという。手術した決断については「やっぱり名古屋場所、秋場所、その先も頑張るという気持ちで、やっぱり早い段階で体を治して頑張りたいという気持ちで手術しました」と明かした。

昨年3月の春場所以来の地方場所開催となる名古屋場所。「白星がいい薬になると思う。15日間同じお客さんが来る訳でもないし、来たお客さんにいい相撲を見せられるように頑張ります」と意気込んだ。

また、同場所では大関照ノ富士が綱とりに挑戦する。「今1番、勢いがあるんじゃないですかね。数場所連続で優勝していますからね。1番力があると思います」と評価。対戦すれば17年秋場所以来4年ぶりとなる。「本当に対戦するのは何年ぶりか分かりませんけど頑張りたいと思います」と話した。

新調された綱を締める白鵬
綱打ちの様子を2階から見守る白鵬

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貴景勝「横綱に勝たないと、という気持ちある」7月場所に向け調整は順調

若い衆に胸を出す貴景勝

大相撲の大関貴景勝(24=常盤山)が12日、都内の部屋での朝稽古後に、代表取材に応じた。

四股やスクワットなどの基礎運動に加え、土俵に入って立ち合いの確認などを行った。相撲を取る稽古については「自分の感覚があるのでそれに向けてやっています。体ができたら、そこから実戦という感じ。近づいてきているなという感じはある」と調整は順調なようだ。

ここ数場所は、大関照ノ富士と優勝争いを演じることが多い。「そうですね。自分が強くなるしかない。強くなれば成績は上がってくると思う」と意識している。自身のケガや新型コロナによる東京開催などで、大関として初めて大相撲7月場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)を名古屋で迎える。「久しぶりに地方でうれしい気持ちもある。しっかり名古屋のお客さんにいい相撲を見せられるように」と気合十分だ。

また、同場所では横綱白鵬が進退を懸けで土俵に上がることになっている。自身の横綱戦は昨年春場所での鶴竜戦が最後。「横綱戦は(場所)後半なので、それまでに大事な相撲が毎日ある。もちろん、横綱とやれるというのは頑張らないと、勝たないと、という気持ちもあるけど、それまでの積み重ねが大事だと思う。その日、その日にとにかく集中して戦い続けることがつながってくると思う」と横綱戦への思いを語った。

若い衆を背負いスクワットする貴景勝
若い衆の稽古を見る貴景勝

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朝乃山に「失望」、照ノ富士「どん底からよく戻ってきた」 横審矢野委員長

大相撲横綱審議委員会の矢野委員長(2019年5月27日撮影)

日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)の定例会合が24日、東京都内で開かれ、矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)が報道陣の代表取材に応じた。

コロナ禍にあっての夏場所開催について「協会や関係の皆さんの努力のたまもの」と、まずは興行開催を評価した後、優勝した大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)について言及。「どん底まで落ちて、よくここまで戻ってきたなという称賛の言葉があり、ファンの心をつかんだと思う。優勝のインタビューも浮かれたところが全くなく、好感が持てたと私自身は思う」と称賛。他にも「貴景勝が最後までよく頑張ったと思う。遠藤もそう。本当に場所を盛り上げた力士で、また若手でも若隆景とか、なかなか頼もしい力士が表れてきた。これからもっと一層活躍してほしいと思う」と期待した。

その上で照ノ富士の綱とりとなる7月の名古屋場所について「他の大関も含めて、みんなで競い合ってほしい」とした上で、照ノ富士については「今の気持ちをしっかり持って、いい成績を挙げてほしい。それを心から願います。また、それを簡単に許さない他のライバルの力士もいる。みんなで頑張っていただき、それで素晴らしい相撲が毎日続けば、よい結果につながるのでは」と期待。横綱昇進に求められることについて、数字は「何勝何敗とか私が今、言えるわけではないですし、その基準について申しあげる用意はありません」としながらも、「相撲自体もいい相撲であってほしい。ただ勝てば良いというものではない。目の肥えたファンの皆さんがうなるような相撲を見せていただきたい」と求めた。12勝3敗での優勝ということもあり「(名古屋場所では)15日間の相撲を見て、みんながどう思うかどうか。同じ1勝でも価値ある1勝と、まぐれの1勝があるでしょう。勝ち星を重ねていけば、道は開けるんじゃないでしょうかね」とも話した。

場所中に、場所前の不要不急の外出が発覚し途中休場した大関朝乃山(27=高砂)については「正直申しあげて失望した。日頃、部屋の師匠がどんな指導をしているのかということについて、もちろん疑問は残るが、何と言っても協会の看板力士。次の横綱に一番近い大関という地位にある力士として、あまりにも軽率で自覚が足りないと思い、本当に残念。協会でコンプライアンス委員会を開き調査中ということを八角理事長から聞きましたが、どうしてそうゆう状態になったのか、しっかり調査して対処の仕方を公正に行っていただきたいと思います」と話した。さらに「地位が上がるほど責任と義務は重くなるというのは、何も相撲界に限ったことでなく、どこの世界でも同じこと。決して大相撲の世界だけが何か世間と違うことをやって許されるということは、あり得ない」と断じた。一方で「心を入れ替えてやり直してほしい。素晴らしい素質を持っている力士だとみんなが思っている。やはり心の問題。今回のことが本当に反省材料になれば、次の道も開けるんじゃないでしょうか」とも話した。

休場した横綱白鵬(36=宮城野)については、既に決議した「注意」が継続している。名古屋場所で進退がかかるが「本当に7月場所で進退を懸けるという本人が言っている言葉を、私は理事長から聞きました。それを信用して、もう1回チャンスを与えようということに、3月の横審で皆さんで決めました。そういう期待を持っているので、ぜひ出場して頑張ってほしい。横綱ですから、本当の意味で壁になってほしい。そこを期待しています。ケガを治して出場して、活躍してほしい」と期待した。

23日、優勝を決め八角理事長(手前)から総理大臣杯を受け取る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

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「膝に爆弾」関取復帰後の照ノ富士“投げ手”半減 下がらず前出る相撲意識

照ノ富士の決まり手

<大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、昭和以降では初めてとなる大関復帰場所での優勝を果たした。

優勝に王手をかけた千秋楽の結びで大関貴景勝に敗れ、12勝3敗と並ばれた。しかし。貴景勝との決定戦を制して、2場所連続4度目の優勝を決めた。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると、場所前の稽古では古傷である膝の状態が上向かず「稽古はちょっと足りてない」と明かしていたが、不安を感じさせない15日間だった。

   ◇   ◇   ◇

照ノ富士の変化が、決まり手に表れている。前回大関だった15年名古屋場所から17年秋場所までの10場所と、関取に復帰した昨年初場所から今場所までの8場所で、白星はそれぞれ95勝、93勝とほぼ同数。決まり手は「寄り切り」や「押し出し」などの基本技の数に大きな変化は見られなかったが、「上手投げ」や「小手投げ」の「投げ手」が、「25」から「14」と半数近くに減った。

師匠の伊勢ケ浜親方は「膝という爆弾を抱えている。相手の腕を抱えて引っ張り込めば、古傷の両膝にも負担がかかる」と照ノ富士に指導してきた。鳥取城北高時代の恩師で同校相撲部コーチのレンツェンドルジ・ガントゥクス氏(36)は「高校時代は多かった、引くクセがなくなった」と目を見張る。下がらずに前に出る相撲を意識付け、今場所も「寄り切り」の決まり手が最多だった。

◆初の大関復帰V 昭和以降で大関に復帰した場所(過去11例)での優勝はなく、照ノ富士が初めて。

◆双葉山ルート 関脇で優勝を果たし、大関昇進の翌場所で連覇をするのは37年(昭12)1月場所の双葉山以来(当時11日制)。双葉山は翌場所も優勝して第35代横綱に昇進した。さらに新横綱から2場所連続で賜杯を抱き、5場所連続優勝となった。

◆大関優勝 昨年11月場所の貴景勝以来3場所ぶり。

◆現役2位 4度目の優勝は通算44回を誇る横綱白鵬に次いで現役2位。

優勝決定戦で貴景勝(手前)をはたき込みで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
照ノ富士(左)に優勝旗を渡す伊勢ケ浜審判部長(撮影・河田真司)

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千鵬が序二段初優勝「横綱みたいな力士に」白鵬がスカウト

琴前田(手前)を攻める千鵬(撮影・河田真司)

<大相撲夏場所>◇13日目◇21日◇東京・両国国技館

横綱白鵬にスカウトされた西序二段35枚目の千鵬(18=宮城野)が、東序二段84枚目琴前田を寄り倒して7戦全勝とし、初めての序二段優勝を果たした。

得意の右四つ、左上手に組むと、土俵際まで寄り立てて体を預けた。「最初は右差して前に出ようと思ったけど、流れの中で差せなくて、押してからまわし取って攻められたと思います」と振り返った。

中学を卒業して19年名古屋場所で初土俵を踏み、4月に18歳になったばかり。日本人の父とモンゴル人の母を持つ。生まれはモンゴル・ウランバートルだが、母の仕事の関係で日本とモンゴルを行ったり来たりの生活だったという。小さい頃から白鵬のファンで「横綱が負けたら、泣いていたりしていた」。白鵬と知人で、柏市相撲連盟の永井明慶氏の紹介で宮城野部屋に入門。白鵬からは普段「僕はまだ痩せている方なので『体重を増やせ』と言われる」という。

最高位は西序二段3枚目と思うように番付を上げられなかったが、きっかけとなりそうな序二段優勝。「これからも稽古をちゃんとして、もっと上に番付があるので頑張っていきたい。横綱みたいな力士になりたい」と今後の意気込みを語った。

琴前田を寄り倒しで破り、全勝で序二段優勝を決める千鵬(撮影・河田真司)

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北青鵬が5場所連続の勝ち越し決め「あと二番勝って上位に」さらに上目指す

田辺を寄り切りで破る北青鵬(撮影・菅敏)

<大相撲夏場所>◇10日目◇18日◇東京・両国国技館

東幕下9枚目北青鵬(19=宮城野)が、西幕下12枚目田辺を寄り切りで下して勝ち越しを決めた。

立ち合いすぐに右を差して動きを止めると、体を寄せながら左上手を取った。「焦ったら負けるので冷静に取った」と勝負を急がず、丁寧に寄り切った。

この日の取組前に、兄弟子の十両炎鵬から助言を受けていた。「(田辺は)炎鵬関の同級生で『まわしを取らせてくれないから』と言われたので差して前に出ようと思った」と狙い通りの相撲だった。

兄弟子の横綱白鵬の新型コロナウイルス感染のため北青鵬ら同部屋の全力士が全休の措置を取られた1月の初場所を除き、序ノ口デビューした昨年7月場所から5場所連続の勝ち越しとなった。それでも「あと二番勝って(幕下)上位にいきたい。去年、1年で関取になると言った分、頑張らないといけない」と現状に満足せずに、さらに上を目指す。

田辺(左)と攻め合う北青鵬(撮影・鈴木正人)
田辺(手前)の攻めに耐える北青鵬(撮影・河田真司)

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明瀬山が右下顎骨骨折で休場 7日目まで1勝6敗

明瀬山(21年1月撮影)

東前頭13枚目明瀬山(35=木瀬)が夏場所8日目の16日、日本相撲協会に「右下顎骨骨折により5月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。診断書によると、3日目の11日に負傷したという。

今場所は7日目まで1勝6敗と振るわず、再出場しなければ来場所の十両陥落は確実となっている。

休場は08年初場所の初土俵以来初めてとなった。8日目の対戦相手、天空海は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は横綱白鵬ら6人目となった。

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照ノ富士無傷5連勝 競泳池江の疾患と闘う姿に「相当な努力」刺激受けた

若隆景を破り懸賞金を受け取る照ノ富士(撮影・滝沢徹郎)

大関に返り咲いた照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、東前頭筆頭若隆景を寄り切って無傷の5連勝を飾った。4日目までに2大関を破った相手に攻めあぐねる場面こそあったが、最後は右で抱えて主導権を握った。初日から連勝で単独首位と、最高の形で序盤5日間を終えた。2日連続、今場所3度目の4大関安泰も演出。大関貴景勝、かど番の正代、関脇高安ら8人の1敗勢が照ノ富士についていく。

   ◇   ◇   ◇

快勝を重ねる照ノ富士も珍しく「何でもしてくる相手だからいろいろ考えちゃった」と警戒心を明かすほど、集中力がみなぎっていた。若隆景に両はずにあてがわれ、なかなか引っ張り込めない展開。ようやく右で抱えて小手に振りまわすと、休まず体を寄せた。

相手の若隆景は先場所から今場所にかけて大関を4回撃破するなど、最も勢いのある若手の1人。「土俵に上がってから迷いが出てしまったので、相撲もじっくり見ていこうと思った」と、慎重な攻めで序盤5日間を締めくくった。

前日浮上した単独トップの座を守り、早くも2場所連続優勝が期待される。横綱白鵬を除けば現役最多の3度の優勝回数を誇るが、大関としての優勝はまだない。場所前には「できるものならやってみたいですし。それこそ本当に1日の積み重ねだと思う」と地に足をつけていた。大関優勝の先は綱とり。今場所を起点に、4大関の出世レースから抜け出す。

場所前には白血病から復帰して東京オリンピック(五輪)代表に内定した競泳女子の池江璃花子から刺激を受けていたことを明かしていた。「けがしているより病気の方が怖いこと。相当な努力をしたんだなと思います」。自身も両膝のけがだけでなく、糖尿病などの内臓疾患とも戦って土俵に戻ってきた。5連勝発進にも「まだ始まったばかり」と淡々。どん底からはい上がった29歳は、一番一番を全力で努める。【佐藤礼征】

▽幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士) 照ノ富士は落ち着いていた。出来れば前に持っていって欲しかったけど、若隆景は土俵際が強いから自分で考えていったと思う。(序盤戦を終えて)これからも大関陣に頑張って欲しい。下の力士も上に勝てるよう頑張ってもらえれば。

若隆景(手前)を攻める照ノ富士(撮影・滝沢徹郎)

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炎鵬ようやく初日「相手に勝つ前に自分に勝てるように」天空海突き落とす

天空海(左)を突き落としで破る炎鵬(撮影・滝沢徹郎)

<大相撲夏場所>◇5日目◇13日◇東京・両国国技館

人気小兵の東十両筆頭炎鵬(26=宮城野)にようやく初日が出た。

懸命の相撲だった。初日から4連敗で迎えた天空海戦。得意の左を差して回り込みながら勝機をうかがい、最後は右に開いて突き落とし。「とにかく必死に相撲を取りました」と汗をぬぐった。

2日目の宇良戦で右肘を痛め、サポーターを着用して取組に臨んでいる。「土俵に上がっている以上は自分のできることを。相手に勝つ前に、自分に勝てるようにやっていければ」と覚悟を持って土俵に上がっている。

昨年11月場所後に十両陥落。「早くまた幕内の土俵に戻れたら」と幕内復帰を誓う。

この日の朝は稽古場で横綱白鵬から「頑張れよ」と言葉をかけてもらったという。休場中の兄弟子の分も土俵で存在感を示したい。

炎鵬(上)は天空海を突き落としで破る(撮影・柴田隆二)
炎鵬は天空海を突き落としで破り懸賞金を受け取る(撮影・柴田隆二)

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千代の国が左膝半月板損傷、骨挫傷により休場 3日目の御嶽海戦で負傷

千代の国(21年3月撮影)

西前頭3枚目千代の国(30=九重)が夏場所4日目の12日、日本相撲協会に「左膝半月板損傷、骨挫傷により約2週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。3日目の小結御嶽海戦で、取組後に土俵を下りる直前、左足を気にする様子を見せていた。付け人の肩は借りず、ゆっくりとした足取りではあったが、自力で花道を引き揚げていた。

休場は新型コロナウイルスの影響で九重部屋の力士全員が全休した初場所から3場所連続22度目。4日目の対戦相手、小結大栄翔は不戦勝となる。

今場所の十両以上の休場者は初日から休場している横綱白鵬、碧山らを含めて5人目となった。

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4大関安泰に八角理事長も安堵「勝つべく人が初日に勝って流れが良くなる」

協会あいさつに臨む、前列左から正代、朝乃山、八角理事長、貴景勝、照ノ富士、後列左から御嶽海、高安、隆の勝、大栄翔(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇9日◇東京・両国国技館

一人横綱白鵬(36=宮城野)の休場で、出場する番付最上位の大関4人がそろって白星発進。唯一の役力士同士の対戦で、小結大栄翔(27=追手風)が大関朝乃山(27=高砂)に敗れた以外、役力士全員も白星を連ねた。

波乱の場所が長く続き、たとえ上位陣が敗れても、波乱とも思えないほど不安定には慣れっこ? の状況だったが、4大関安泰に協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)も「勝つべく人が初日に勝って(場所の)流れが良くなる。千秋楽まで4人とも全勝というわけにはいかないが、いい流れの盛り上がる場所になりそうな感じがする」と両国国技館では初の無観客開催のスタートで安堵(あんど)のコメントを残した。

大阪で開催された昨年3月の春場所以来の無観客開催。それでも興行が成立し4日目から観客を入れての開催となることに「ありがたい。力士の気持ちの持ちようというか、気合の入れようは大変だろうが、頑張ってほしい。(無観客は一度)経験しているけど(館内が)応援がなくシーンとしているとね」と力士の心情を、おもんぱかりつつ奮起を求めた。

明生(手前)の腕をきめる照ノ富士(撮影・河野匠)
北勝富士(右)を突き落としで破る正代(撮影・鈴木正人)
貴景勝(右)は若隆景を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
大栄翔(左)を送り出しで破る朝乃山(撮影・鈴木正人)

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夏場所休場の白鵬は約3週間の加療「右膝蓋大腿関節軟骨損傷」と診断

横綱白鵬(21年3月撮影)

日本相撲協会は夏場所初日の9日、6場所連続休場となった横綱白鵬(36=宮城野)の「右膝蓋大腿(しつがいだいたい)関節軟骨損傷にて約3週間の加療を要する見込み」との診断書を公表した。

白鵬は3月の春場所を途中休場して右膝を手術。春場所休場当時に師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)は、白鵬が7月の名古屋場所で進退を懸ける意向を示していることを明かした。

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照ノ富士が優勝額贈呈式に出席「今場所もいい成績を」大相撲夏場所9日初日

優勝額贈呈式で記念撮影に臨む照ノ富士(代表撮影)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)を翌日に控えた8日、同所で恒例の土俵祭りが行われた。力士は参加しなかったが、春場所覇者で大関復帰場所となる照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は、その後の優勝額贈呈式に出席。公式ユーチューブチャンネルで「今場所もいい成績を残せるように頑張ります」と意気込みを語った。横綱白鵬の休場により照ノ富士を含めた4大関が出場最高位。電話取材に応じた尾車事業部長(元大関琴風)も「どの大関も横綱を狙える。早く横綱を張る人が出てきてほしい」と期待を寄せた。

大相撲夏場所の土俵祭に臨む伊勢ケ浜審判部長(左)と八角理事長・中央は行司の式守伊之助(撮影・小沢裕)
力士不在で行われた大相撲夏場所の土俵祭(撮影・小沢裕)

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伊勢ケ浜審判部長、休場の白鵬に「ここまで休まれると期待は出来ない」

伊勢ケ浜審判部長(2017年11月12日撮影)

日本相撲協会審判部は7日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

会議後に伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が電話取材に応じ、「横綱は休場ですよね。大関みんなに頑張ってもらいたい。優勝を狙える位置で頑張ってもらいたい」と大関陣に期待した。

春場所を3日目で途中休場して右膝を手術した横綱白鵬は、休場届を提出した。夏場所は横綱不在となり、返り咲きを果たした照ノ富士を含めた4大関が、出場力士の番付最上位となる。

また、白鵬は6場所連続休場となり、7月の名古屋場所で進退を懸ける意向を示しているなど、土俵人生の終盤を迎えている。それだけに「ここまで休まれると(白鵬に)期待は出来ない。白鵬がどうこうというよりも、今の大関陣に早く横綱に上がってもらいたい。下の力士には(大関陣を)追い抜いてもらいたい。出ていない人のことを考えて番付を決める訳ではないので」と新横綱誕生や若手の台頭を期待した。

弟子でもある照ノ富士に関しては「先場所も膝をケガした。稽古はあまりできてない所もあるけど、やれる中でやっていくしかない」と話すなど、師匠から見ると稽古量は物足りないという。しかし、そんな中でも「どこまで頑張れるか分からないけど、出るからには大関としての責任を果たしてもらいたい。まずは2桁目指してもらいたい」と奮起を期待した。

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幕内返り咲き狙う炎鵬は千代ノ皇 宇良は東龍 初日十両取組

炎鵬(21年3月撮影)

日本相撲協会審判部は7日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

3月の春場所を3日目から途中休場し右膝を手術した横綱白鵬(36=宮城野)は、かねて師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が示唆していた通り、休場届を提出。6場所連続休場が決まった。年6場所制となった58年以降で、横綱として6場所連続休場は3番目の長さとなった(最長は稀勢の里の8場所連続)。これにより出場する番付最上位は、今場所から4人になった大関陣となった。

十両以上の休場は白鵬の他、平幕の碧山(34=春日野)、竜電(30=高田川)、翠富士(24=伊勢ケ浜)の4人で、28人の十両で休場力士はおらず、14番が組まれた。

その十両で注目は4場所ぶりの幕内返り咲きを狙う炎鵬(26=宮城野)。東前頭筆頭の最上位で、勝ち越せば昨年11月場所以来の幕内復帰は確実だ。初日は西筆頭の千代ノ皇(九重)と対戦する。また、こちらも17年九州場所以来の再入幕を目指す宇良(28=木瀬)も、西十両2枚目の好位置につけておりファンの期待は高まる。初日は東龍(玉ノ井)と対戦する。

初日の十両取組は以下の通り(左が東)。

武将山 -王  鵬

大翔鵬 -錦  木

千代の海-錦富士 

東白龍 -貴健斗 

千代鳳 -水戸龍 

若元春 -美ノ海 

一山本 -旭大星 

常幸龍 -旭秀鵬 

松鳳山 -佐田の海

琴勝峰 -貴源治 

豊  山-大翔丸 

東  龍-宇  良

徳勝龍 -白鷹山 

炎  鵬-千代ノ皇

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貴景勝は結びで御嶽海 照ノ富士は北勝富士 2日目幕内取組

日本相撲協会審判部は7日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

3月の春場所を3日目から途中休場し右膝を手術した横綱白鵬(36=宮城野)は、かねて師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が示唆していた通り、休場届を提出。6場所連続休場が決まった。年6場所制となった58年以降で、横綱として6場所連続休場は3番目の長さとなった(最長は稀勢の里の8場所連続)。これにより出場する番付最上位は、今場所から4人になった大関陣となった。

2日目の取組で、大関返り咲きの照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は、西前頭筆頭の北勝富士(28=八角)と対戦する。2年前の夏場所で初優勝した朝乃山(27=高砂)は、東前頭2枚目の明生(25=立浪)の挑戦を受ける。貴景勝(24=常盤山)は結びの一番で小結御嶽海(28=出羽海)と、2度目のかど番となった正代(29=時津風)は東前頭筆頭の若隆景(26=荒汐)と対戦する。

十両以上の休場は白鵬の他もいずれも幕内力士で、平幕の碧山(34=春日野)、竜電(30=高田川)、翠富士(24=伊勢ケ浜)の4人。2日目の幕内取組は以下の通り(左が西)。

千代丸 -石  浦

千代大龍-天空海 

大奄美 -魁  聖

明瀬山 -琴恵光 

隠岐の海-琴ノ若 

照  強-千代翔馬

玉  鷲-志摩ノ海

遠  藤-輝   

剣  翔-栃ノ心 

逸ノ城 -宝富士 

英乃海 -豊昇龍 

妙義龍 -阿武咲 

大栄翔 -霧馬山 

千代の国-高  安

隆の勝 -翔  猿

明  生-朝乃山 

照ノ富士-北勝富士

若隆景 -正  代

貴景勝 -御嶽海 

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白鵬6場所連続休場 照ノ富士は初日に明生 朝乃山は結びで大栄翔

照ノ富士(21年3月撮影)

日本相撲協会審判部は7日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

3月の春場所を3日目から途中休場し右膝を手術した横綱白鵬(36=宮城野)は、かねて師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が示唆していた通り、休場届を提出。6場所連続休場が決まった。年6場所制となった58年以降で、横綱として6場所連続休場は3番目の長さとなった(最長は稀勢の里の8場所連続)。

これにより出場する番付最上位は、今場所から4人になった大関陣となった。返り咲きの照ノ富士(29=伊勢ケ浜)は初日、東前頭2枚目の明生(25=立浪)の挑戦を受ける。2年前の夏場所で初優勝した朝乃山(27=高砂)は、結びの一番で小結大栄翔(27=追手風)と対戦する。貴景勝(24=常盤山)は東前頭筆頭の若隆景(26=荒汐)と、2度目のかど番となった正代(29=時津風)は西前頭筆頭の北勝富士(28=八角)と対戦する。

十両以上の休場は白鵬の他もいずれも幕内力士で、平幕の碧山(34=春日野)、竜電(30=高田川)、翠富士(24=伊勢ケ浜)の4人。初日の幕内取組は以下の通り(左が東)。

天空海 -千代丸 

魁  聖-石  浦

千代大龍-大奄美 

明瀬山 -隠岐の海

琴恵光 -千代翔馬

琴ノ若 -照  強

玉  鷲-輝   

志摩ノ海-遠  藤

剣  翔-宝富士 

栃ノ心 -逸ノ城 

英乃海 -阿武咲 

豊昇龍 -妙義龍 

御嶽海 -霧馬山 

千代の国-隆の勝 

高  安-翔  猿

明  生-照ノ富士

正  代-北勝富士

若隆景 -貴景勝 

朝乃山 -大栄翔 

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白鵬が6場所連続休場 年6場所制で3番目長期

横綱白鵬(21年3月撮影)

3月に右膝を手術した大相撲の東横綱白鵬(36=宮城野)が7日、日本相撲協会に夏場所(9日初日・両国国技館)の休場を届け出た。6場所連続休場となる。年6場所制となった1958年以降で、横綱としては3番目の長さ。ワーストは稀勢の里の8場所連続。

史上最多44度の優勝を誇る白鵬は3月の春場所で、膝の故障が悪化して3日目から休んだ。今場所の休場は既定路線で、7月の名古屋場所に進退を懸ける意向。

日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会は昨年11月場所後、白鵬に対し引退勧告に次いで重い「注意」を決議した。これを春場所後も継続させ、名古屋場所の結果を注視するとしている。(共同)

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