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幕内返り咲き狙う炎鵬は千代ノ皇 宇良は東龍 初日十両取組

炎鵬(21年3月撮影)

日本相撲協会審判部は7日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日と2日目の取組を決めた。

3月の春場所を3日目から途中休場し右膝を手術した横綱白鵬(36=宮城野)は、かねて師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が示唆していた通り、休場届を提出。6場所連続休場が決まった。年6場所制となった58年以降で、横綱として6場所連続休場は3番目の長さとなった(最長は稀勢の里の8場所連続)。これにより出場する番付最上位は、今場所から4人になった大関陣となった。

十両以上の休場は白鵬の他、平幕の碧山(34=春日野)、竜電(30=高田川)、翠富士(24=伊勢ケ浜)の4人で、28人の十両で休場力士はおらず、14番が組まれた。

その十両で注目は4場所ぶりの幕内返り咲きを狙う炎鵬(26=宮城野)。東前頭筆頭の最上位で、勝ち越せば昨年11月場所以来の幕内復帰は確実だ。初日は西筆頭の千代ノ皇(九重)と対戦する。また、こちらも17年九州場所以来の再入幕を目指す宇良(28=木瀬)も、西十両2枚目の好位置につけておりファンの期待は高まる。初日は東龍(玉ノ井)と対戦する。

初日の十両取組は以下の通り(左が東)。

武将山 -王  鵬

大翔鵬 -錦  木

千代の海-錦富士 

東白龍 -貴健斗 

千代鳳 -水戸龍 

若元春 -美ノ海 

一山本 -旭大星 

常幸龍 -旭秀鵬 

松鳳山 -佐田の海

琴勝峰 -貴源治 

豊  山-大翔丸 

東  龍-宇  良

徳勝龍 -白鷹山 

炎  鵬-千代ノ皇

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コロナ感染の十両・東龍が退院 夏場所出場は「様子を見ます」玉ノ井親方

東龍(2017年5月24日撮影)

大相撲の西十両3枚目の東龍(33=玉ノ井)が29日、東京都内の病院を退院した。東龍は19日に発熱の症状があり、医療機関で検査を受けた結果、新型コロナウイルスへの感染が判明。入院して療養に努めていた。

夏場所(5月9日初日、両国国技館)の出場について、師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)は、「状態を見て、本人と話します。できる限り出場する方向ですが、調整不足の面もあるので、様子を見ます」と話した。

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玉ノ井部屋の親方、力士ら関係者は全員陰性 十両・東龍が新型コロナ感染

東龍(2021年3月26日撮影)

日本相撲協会は20日、新型コロナウイルス感染が判明した十両東龍が所属する玉ノ井部屋の親方、力士ら関係者がPCR検査を受け、全員が陰性だったことを発表した。

代表による電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)が明らかにした。

東龍は前日19日に発熱のため抗原検査を受けたところ、陽性が判明した。芝田山広報部長によると「昨日(19日)玉ノ井親方から電話があり『4日前に(東龍は)稽古した。ただ保健所からは(他の力士らは)濃厚接触に当たらないと言われた』と言っていた」と濃厚接触者とは認定されなかったものの「念のため検査を受けみんな陰性だった」と、協会の判断でPCR検査を実施した。

玉ノ井部屋では昨年9月に集団感染が発生し、師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)や所属する力士は同月の秋場所を全休した。当時、東龍は感染していなかった。

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玉ノ井部屋の十両東龍がコロナ感染 同部屋では昨年9月に集団感染発生

東龍(2017年5月24日撮影)

日本相撲協会は19日、十両東龍(33=玉ノ井)が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。

19日に発熱のため医療機関で抗原検査を受けたところ、陽性が判明した。

東龍は自宅で隔離し、今後は居住地の指導に基づいて濃厚接触者の調査、本人の入院、療養などの対応が行われる予定。

玉ノ井部屋では昨年9月に集団感染が発生し、師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)や所属する力士は同月の秋場所を全休した。当時、東龍は感染していなかった。

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炎鵬「これで少し楽に」連勝6で止まるも落ち込まず

東龍(右)に上手出し投げで敗れる炎鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇7日目◇東京・両国国技館

東十両6枚目炎鵬(26=宮城野)が、西十両7枚目東龍(33=玉ノ井)に敗れて、初日からの連勝が6で止まった。

立ち合いは当たって左に動き、東龍の懐に入り込もうとした。はず押しから左を差して中に入ったが、東龍に右上手を与えてしまい覆いかぶさられた。のしかられる形となり、身動きが取れずに上手出し投げに屈すると、悔しそうな表情で天を見つめた。「途中まではよかったけど、先にまわしを取られたのが良くなかった。先に取られて動けなくなった。やられたなという感じ。考えすぎた」と反省した。

初日からの連勝記録は、関取として自己最多の6で止まった。「連勝も少し頭にあった」と意識したというが「これで少し楽になった。ここからさらに、気を引き締めていけるようにしたい」と初黒星にも落ち込むことなく幕内復帰を狙う。

東龍(右)に上手出し投げで敗れた炎鵬(撮影・鈴木正人)

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徳勝龍が東十両筆頭、勢は東幕下筆頭/新番付

勢(2021年1月16日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

<幕内から十両>

徳勝龍(34=木瀬)東前頭8枚目→東十両筆頭

天空海(30=立浪)東前頭13枚目→西十両筆頭

佐田の海(33=境川)東前頭17枚目→西十両4枚目 

<十両から幕下>

勢(34=伊勢ノ海)東十両13枚目→東幕下筆頭

琴勇輝(29=佐渡ケ嶽)西十両9枚目→西幕下筆頭

王鵬(21=大嶽)西十両11枚目→東幕下2枚目

竜虎(22=尾上)東十両14枚目→西幕下4枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

<幕下>

伊藤→嶺刃(みねやいば=錣山)

<序二段>

黎大→黎大丸(れおんまる=式秀)

佐藤桜→二本松(にほんまつ)

葉梨→美浦ノ湖(みほのうみ=武蔵川)

谷口→隆の龍(たかのりゅう=田子ノ浦)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

朝天舞晴多→朝天舞精多(あさてんまい・せいた=高砂)

伊藤周→嶺刃常乃助(みねやいば・じょうのすけ=錣山)

大成道大志→大成道喜悌(だいせいどう・よしとも=木瀬)

【引退】

露草、己竜山(大嶽)琴隼、琴貫鐵、琴大村(佐渡ケ嶽)城雄力(山響)宗像、星飛(藤島)禧集院(木瀬)高見劉(東関)栃佐藤(春日野)剛秦龍(式秀)北東龍(玉ノ井)渉利(立浪)

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コロナ恐怖の序二段琴貫鐵ら引退力士14人を発表

琴貫鐵(2020年7月19日撮影)

日本相撲協会は27日、大阪での開催を目指している大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、引退力士を発表した。

新型コロナウイルス感染への恐怖心から初場所前に引退を決めた序二段の琴貫鉄(22=佐渡ケ嶽)ら14人。

【引退】露草、己竜山(大嶽)琴隼、琴貫鉄、琴大村(佐渡ケ嶽)城雄力(山響)宗像、星飛(藤島)禧集院(木瀬)高見劉(東関)栃佐藤(春日野)剛秦龍(式秀)北東龍(玉ノ井)渉利(立浪)

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大相撲力士の脳振とう問題について思うこと

朝玉勢(手前)との立ち合いが不成立となるもフラフラになり立てない湘南乃海(2021年1月19日撮影)

大相撲初場所10日目の幕下取組で、アクシデントが起きた。この事情の裏側と、取材して考えたことを記したい。

<事象> 湘南乃海-朝玉勢戦でのこと。最初の立ち合いは、手つきが不十分だったとみられ、行司が「待った」をかけた。しかし、頭同士がぶつかり合い、湘南乃海がフラフラになって立てなくなった。審判団が協議した後、本人の意思を確認して、取組をやり直し。湘南乃海が勝った。

◇  ◇  ◇

医師の診断は確認できていないが、おそらく脳振とうだったとみられる。この問題について、審判部の親方衆5人に聞いた。

この問題はウェブのアクセス数から判断すると、多くの人の関心事だった。ネットに書き込まれた意見の多くは、あの状態になった力士の取組を続行させたことを問題視するものだ。

「このことは記事にしなくていい。大げさにして欲しくない」と、保守的な考えを示すベテラン親方もいた。ルール作りが後手に回っている現状をネガティブに伝えられたくない気持ちがあったとみられる。だが、この親方も含めて5人とも、力士の健康面を案じ、新たなルール作りに前向きだった。

あの時、現場で審判をしていた親方は苦しい判断を強いられていた。判断の是非はともかく、決して強引に相撲を取らせたわけではない。

審判を務めていた玉ノ井親方(元大関栃東)は、物言いをつける場面ではなかったが、危ないと判断して手を挙げて進行を止めた。審判長を務めていた片男波親方(元関脇玉春日)は、イヤホンを通じてビデオ室とやりとりし、2番後に取り直すことができないかどうか模索した。不戦敗にすべきなのか。勝敗を左右する判断は、今後の番付はもちろん、力士人生にかかわることも考えられる。結局のところ、明確なルールがなかった。そのため、少し休ませた後に本人の意思を確認して取組を行った。健康面と運用面を気にしながらの、難しい判断だった。あの取組の時、審判部室でモニターを見ていた湘南乃海の師匠、高田川親方(元関脇安芸乃島)は、負けでいいから取組をやめてもらいたい旨を口にしていたという。

審判部の一部では、この日のうちに、あのようなケースでは取組を続行させるべきではないと口答で申し合わせた。詳しくは、初場所後に話し合うという。

果たして、取組で脳振とうが起きた時は、どうすればいいのか。「我々は医師ではないから、脳振とうかどうかはその場で判断できない」と指摘する親方もいた。今回のように立ち合い不成立で負傷した場合、医師がいたとしても短時間で診断できるのか。仮に審判長に判断を委ねた場合、公平性が保たれるのか。勝敗が決まった取組で負傷することもある。脳振とうが起きた場合、他競技では一定期間、試合に出場できない規則もある。これを大相撲に導入した場合、極端な例になるが、優勝がかかった千秋楽に突如、出場できなくなるケースもあり得る。

大相撲はスポーツであり、興行であり、神事である。精神修行の場でもあり、純度100%のスポーツではないから、こういった議論は遅れがちになる。ただし、すでにAEDは全部屋への設置が義務付けられ、講習も積極的に行ってきた。2019年7月には、急に倒れて心臓が一時止まった出羽海親方(元幕内小城ノ花)を、弟子がAEDで救った。すべてをないがしろにしてきたわけではない。

個人的には、あいまいさ、おおらかさが適度に残る角界の空気感が好きだ。だが、安全面は優先的に話し合っていいと思う。【佐々木一郎】

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新十両明暗分かれる 東白龍が初白星、王鵬は2連敗

矢後(右)を攻める東白龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲初場所>◇2日目◇11日◇東京・両国国技館

新十両2人の明暗が分かれた。西十両14枚目東白龍(24=玉ノ井)は、西十両13枚目矢後を押し出しで破って初白星。「昨日は立ち合いで立ち遅れて後ろに引いて墓穴を掘った。今日は前に出る意識だった」と、鋭い出足で攻めた。

元横綱大鵬の孫、西十両11枚目王鵬(20=大嶽)は、業師の東十両10枚目宇良に負けて関取初白星はお預けとなった。立ち合いから突き放しにいくも重心の低い宇良に力が伝わらす、左腕を手繰られて押し出された。「自分が思ったよりも低かった。何もさせてもらえなかった」と完敗だった。

宇良(手前)に押し出しで敗れる王鵬(撮影・鈴木正人)

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新十両の東白龍は黒星スタート「緊張しました」

竜虎(左)の攻めに耐える東白龍(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

新十両の西十両14枚目・東白龍(24=玉ノ井)は、竜虎に押し出されて黒星スタートとなった。

「立ち遅れてびっくりというか、立ち遅れた時の癖で引いてしまった」。立ち合い負けで、苦し紛れに引いたところを一気に攻められた。自身でも敗因を十分すぎるほど分かっているだけにサバサバした表情。「(土俵入りは)緊張しました。所作とかあまり分からなかったんで」と言った。

黒星で逆に緊張はほぐれるか。「目標は優勝です。いつも目標は優勝と言っていても、初日に負けてしまう」と苦笑い。その上で今年の目標に「新入幕できるよう頑張ります」。仕切り直して再発進する。

竜虎(手前)に押し出しで敗れる東白龍(撮影・鈴木正人)

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翠富士が新入幕、明瀬山28場所ぶり再入幕/新番付

翠富士

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

新入幕として翠富士(みどりふじ、24=伊勢ケ浜)が西前頭14枚目に名を連ねた。東十両2枚目だった先場所、10勝5敗で十両優勝の成績を収めた。伊勢ケ浜部屋からは昨年春場所の照強以来の新入幕で、静岡県出身では10年春場所の磋牙司以来、戦後5人目の幕内力士誕生。近大からは昨年夏場所の志摩ノ海以来、11人目の新入幕を果たした。再入幕は、史上4位のスロー復帰となる明瀬山(35=木瀬)が28場所ぶりに返り入幕を果たした。

既に発表されている十両昇進は、ともに新十両の納谷改め王鵬(20=大嶽)が西11枚目、白石改め東白龍(24=玉ノ井)が西14枚目の番付に名を連ねた。

昭和の大横綱大鵬の孫にあたる王鵬は、現師匠が部屋を継承後としては13年名古屋場所の大砂嵐以来、2人目の関取誕生。父は元関脇貴闘力で、新たな親子関取は昨年名古屋場所の琴ノ若親子以来、史上11組目となった。

東白龍は、玉ノ井部屋からは、現師匠が部屋を継承後としては富士東、東龍に続く3人目の関取誕生。東洋大からは18年夏場所の若隆景以来11人目の新十両で、三段目付け出しからの新十両は小柳(現豊山)、朝乃山、若隆景、木崎海に続き5人目となった。なお王鵬、東白龍ともに東京都出身で、東京都からは17年名古屋場所の翔猿以来、戦後49、50人目の関取輩出となった。

また再十両は、矢後(26=尾車)が4場所ぶり、竜虎(22=尾上)が8場所ぶりの関取復帰を決めた。竜虎は先場所、西幕下15枚目で7戦全勝。幕下力士の十両昇進の対象者が15枚目以内となった77年名古屋場所以降、西幕下15枚目で7戦全勝し翌場所、十両昇進を決めたのは90年秋場所の時津洋以来、史上2人目となった。

来年1月の初場所は、8日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。

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石浦が下の名前を改名 将勝から鹿介に/新番付

石浦=2019年9月13日、両国国技館

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

〈三役内〉

御嶽海(27=出羽海)東関脇→西小結

〈幕内から十両〉

炎鵬(26=宮城野)西前頭11枚目→東十両3枚目

琴勇輝(29=佐渡ケ嶽)西前頭15枚目→西十両9枚目

〈十両から幕下〉

錦富士(24=伊勢ケ浜)西十両13枚目→西幕下5枚目

富士東(33=玉ノ井)東十両14枚目→東幕下13枚目

阿炎(26=錣山)西十両11枚目→東幕下16枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈十両〉

納谷→王鵬(おうほう、大嶽)

白石→東白龍(とうはくりゅう、玉ノ井)

〈三段目〉

小島→魁郷(かいごう、浅香山)

〈序二段〉

矢田部→錦国(にしきくに、芝田山)

橋本→若東(わかあずま、玉ノ井)

樋口→寅武蔵(とらむさし、武蔵川)

琴真鍋→琴太成(ことたいせい、佐渡ケ嶽)

〈序ノ口〉

長原→錦星龍(きんせいりゅう、芝田山)

岩本→玉乃若(たまのわか、玉ノ井)

原田→大陸山(たいりくやま、大嶽)

服部桜→勝南桜(しょうなんざくら、式秀)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

石浦将勝→石浦鹿介(いしうら・しかのすけ、宮城野)

琴真鍋平翔→琴太成直輝(ことたいせい・なおき、佐渡ケ嶽)

樋口虎之心→寅武蔵輝之進(とらむさし・てるのしん、武蔵川)

服部桜太志→勝南桜聡太(しょうなんざくら・そうた、式秀)

橋本航→若東航矢(わかあずま・こうや、玉ノ井)

岩本舞斗→玉乃若未来斗(たまのわか・みくと、玉ノ井)

大成道勝→大成道大志(だいせいどう・だいし、木瀬)

白石雅仁→東白龍雅士(とうはくりゅう・まさひと、玉ノ井)

【襲名】

琴奨菊(元大関)引退秀ノ山襲名

【停年退職(年寄)】

錦島末弘(元朝潮=先代高砂)

【引退】

琴誠剛、希帆ノ海、飛天龍、朝日城、臥牙丸、笹崎、若龍星、宇美錦、春空、大雅、欧樹

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白石改め東白龍が新十両「まだ実感ない。うれしい」

新十両昇進を決めて新しいしこ名を手にガッツポーズをする白石改め東白龍

日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、白石改め東白龍(24=玉ノ井)の新十両昇進を決めた。リモートでの会見に出席した東白龍は「まだ実感がない。うれしい」と笑顔を見せた。

東洋大を卒業して19年夏場所に三段目最下位格付け出しでデビューし、所要9場所で関取の座をつかんだ。秋場所前に部屋で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、東白龍を含めて玉ノ井部屋に所属する力士全員が秋場所を全休。コロナ禍の“救済措置”として番付は据え置かれ、2場所ぶりに出場した今場所は西幕下2枚目で4勝3敗と勝ち越した。「特例措置で据え置きにしていただいて、それを聞いてこれは絶対に上がらなきゃだめだなと思った」と、覚悟を持って臨んだ。

勝ち越しをかけた7番相撲は土俵際の攻防の末、行司軍配差し違えで白星を拾った。大学時代は団体戦で大将を務めることが多かったが、2対2で迎えた大将戦で負けた記憶はほとんどないという。「自分でも勝負強いと思う。(7番相撲は)やってやろうという気持ちの方が強かった」と、強心臓をアピールした。

突っ張り相撲を得意としているが、引き技で相手を呼び込む場面も多い。会見に同席した師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)は「スピードが速い分、相手がよく見えているが、今後はもっと大きい相手とぶつかっていく。もっと体を大きくして全体的な力をつけないといけない。似たようなタイプだと千代大海関が突き押しでどんどん前に出ていた。ああいう突き押しをしながら、うまく回り込むセンスが(東白龍には)ある」と、自身が現役時代に対戦した突き押しの大関を引き合いに出して、さらなる成長を期待した。

平成8年度生まれで11月場所を制した大関貴景勝や平幕の阿武咲らは同学年にあたる。アマチュア時代に対戦した経験もあるだけに「自分は進学という道を選んで大学で(貴景勝と阿武咲を)すごいなと思っていた。追いつけるように頑張りたい。対戦してみたい」と意欲を示す。まずは関取デビューとなる新年最初の場所に向けて「とりあえずは勝ち越しで、欲を言うなら(十両)優勝したい」と力強く宣言した。

新十両昇進を決めた白石改め東白龍(右)と師匠の玉ノ井親方
リモートでの新十両会見に臨む白石改め東白龍

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大鵬の孫納谷が十両昇進、王鵬へ改名 番付編成会議

リモートでの新十両会見に臨む納谷改め王鵬

昭和の大横綱の孫が、関取の座をつかんだ。日本相撲協会は25日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士4人を発表。祖父が第48代横綱大鵬で、幕尻優勝も果たした元関脇貴闘力の3男の納谷(20=大嶽、本名・納谷幸之介)が新十両昇進を果たした。王鵬(おうほう)への改名も発表された。

納谷改め王鵬は埼玉栄高3年冬の18年初場所で初土俵。初めて番付にしこ名が載った翌春場所で序ノ口優勝を果たし、順調に出世。幕下上位で足踏みが続いたが、11月場所は西幕下1枚目で6勝1敗の成績を収め、新十両昇進を果たした。

白石改め東白龍(とうはくりゅう、24=玉ノ井、本名・白石雅仁)も新十両昇進を決めた。東洋大を卒業し19年夏場所、三段目最下位格付け出しで初土俵。11月場所は西幕下2枚目で4勝3敗と、番付運も手伝っての新昇進となった。

残る2人は再十両。11月場所は東幕下2枚目で4勝3敗の矢後(やご、26=尾車)は、今年の春場所以来、4場所ぶりの十両復帰。西幕下15枚目で7戦全勝を果たした竜虎(りゅうこう、22=尾上)は新十両昇進を果たした昨年名古屋場所以来、8場所ぶりの十両復帰を決めた。

リモートでの新十両会見に臨み、笑顔を見せる納谷改め王鵬(日本相撲協会提供)
リモートでの新十両会見に臨む納谷改め王鵬(右)と師匠の大嶽親方(日本相撲協会提供)

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元横綱大鵬の孫納谷が勝ち越し王手「ここで決める」

富士東(右)を突き出しで破る納谷(撮影・菅敏)

<大相撲11月場所>◇5日目◇12日◇東京・両国国技館

元横綱大鵬の孫で西幕下筆頭納谷(20=大嶽)が、東十両14枚目の富士東(33=玉ノ井)を破って勝ち越しに王手をかけた。立ち合い低くぶつかって相手の上体を起こすと、もろ手つきを連発して一気に突き出した。「ちょっと体が硬かったけど内容はよかった。考えることなく当たって突き放そうと。前に出るだけなので」と相撲内容を振り返った。

初日から3連勝で勝ち越しに王手をかけ、来年初場所での新十両昇進の期待も高まってきた。「ここでダラダラしたら3-3になる。しっかりここで勝ち越しを決めるつもりでいく」と一気に勝ち越しを狙う。

富士東(右)を突き出しで破った納谷(撮影・菅敏)

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関取復帰の宇良が連敗止め五分「押し通用」手応え

富士東(右)を押し出しで破る宇良(撮影・鈴木正人)

<大相撲11月場所>◇4日目◇11日◇東京・両国国技館

16場所ぶりに関取に復帰した東十両13枚目の宇良(28=木瀬)が、富士東(玉ノ井)を押し出し、連敗を2で止めて星を2勝2敗の五分に戻した。

「よかったですね。(立ち合いで)とばされる相撲が多くて自信をなくしていた。自分の押しでも通用すると自信になった」

潜り込むような低い立ち合いから、はず押しのような形で攻め続けて一気に押し出した。2日目、3日目は相撲内容を研究されたように、立ち合いから一気に押し込まれて敗れる相撲が続いていただけに、今後への光も感じた。

毎日取組があることには「まだ4日なんで何とも言えない」としながら、「体力的には厳しい面があるが、同じリズムで取り組めるんでコンディションは整えやすい」。

最高位の東前頭4枚目から両膝の大けがで序二段まで落ちてはい上がってきた。15日間続く中で、膝への負担は最大のテーマ。宇良自身も探りながらの土俵が続く。

富士東(左)に鋭い立ち合いで攻める宇良(撮影・鈴木正人)
富士東を押し出しで破り、土俵から引き揚げる宇良(撮影・河田真司)

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集団感染の玉ノ井力士が復帰「土俵立ててうれしい」

旭大星(左)を激しく攻める東龍(撮影・鈴木正人)

<大相撲11月場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

秋場所前に新型コロナウイルスの集団感染が発生した玉ノ井部屋の力士が、2場所ぶりに復帰した。先場所は力士全28人が全休を余儀なくされたが、コロナ禍の特例措置として番付は据え置きに。

白星発進した十両東龍は「普通なら落ちている。皆さんに感謝したい」と話し、十両富士東は「土俵に立てることが僕たちは一番うれしいこと」とかみしめるように語った。

旭大星(右)を押し出しで破る東龍(撮影・鈴木正人)

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富士東、コロナ復帰戦は黒星発進も「土俵に立てる」

富士東(2017年1月16日撮影)

<大相撲11月場所>◇初日◇8日◇東京・両国国技館

新型コロナウイルスに感染して秋場所を休場した東十両14枚目富士東(33=玉ノ井)が、2場所ぶりに本場所の土俵に復帰した。

下からあてがって西十両14枚目千代の海の突きをしのいだが、耐えきれずに押し出されて黒星発進。初日を飾ることはできなかったが「動き自体は悪くなかった」と、前向きに振り返った。

秋場所前に新型コロナウイルスの集団感染が判明した玉ノ井部屋は、全力士が同場所の休場を余儀なくされた。感染して38・5度の発熱があり、10日間入院したという富士東は「まさか自分がなるとは思わなかった。軽症で済んで良かった」と振り返る。退院2日後には稽古場で四股を踏める状態に回復。「体の衰えは感じなかった」と安堵(あんど)した表情を見せた。

秋場所は負け越し扱いだが、コロナ禍の“救済措置”として番付は据え置かれた。富士東は「理事長をはじめ親方衆には感謝しかないです。土俵に立てることが、僕たちは一番うれしいこと」と、かみしめるように語った。

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玉ノ井親方「言葉が出ず」万全尽くしても集団感染

玉ノ井親方(2020年3月15日撮影)

大相撲秋場所前に新型コロナウイルスに集団感染した玉ノ井部屋の玉ノ井親方(元大関栃東)が30日、感染後初めて報道陣の電話取材に応じた。当時の状況について「何も言葉が出てこない感じだった」などと振り返った。

秋場所前の9月5日に、幕下以下の弟子1人の感染が判明。保健所の指導のもと、すぐさま他の力士らもPCR検査を受検すると、さらに18人の力士の感染が判明した。

協会作成のガイドラインのもと、マスク着用や手洗いうがいの徹底、不要不急の外出を控えるなど感染予防は万全なはずだった。だからこそ「びっくりどころの話じゃない『えっ』って」と、まさかの事態に言葉が出てこなかったという。

玉ノ井親方も直接、弟子に対して肌を合わせながら指導していたといい「密着しながらいろいろとやっていたので、自分もうつっていると思ったけど幸いなことにうつってなかった」と話した。

秋場所前には19人の弟子の感染が判明したが、秋場所中の再検査ではさらに5人の感染が判明し、合計で28人中24人の弟子が入院した。

ただ重症者はおらず、弟子が入院する際には「治ったらすぐに戻ってこられるから早く治してきなさい」と1人1人に声を掛けたという。「本人たちの顔色を見ていても『行ってきます』と言ってくれたので。そういうのを見て気分的には早くよくなって帰ってきてくれることを祈っていた。そういうことばかりを考えていた」と毎日祈る思いだった。

また、入院している弟子らと毎日連絡を取るなどして気に掛けていたという。入院期間も長い弟子で2週間、早くて1週間ほどで部屋に戻ってくる弟子もいた。秋場所14日目の9月26日には、入院した全員が部屋に戻ってきたといい「子どもたちを預かっている責任者ですから。きちんと対応していかないといけないと思った」と責任感を口にした。

11月場所(8日初日、東京・両国国技館)に向けて、相撲を取る稽古を10月中旬頃から再開したという。それまでは落ちた体力や筋力を取り戻すために、筋力トレーニングなどに励んでいたという。「急に体力が戻る訳ではない。少しずつ体調を戻しながら。少しずつ本来の形に戻ってこられたというのはありがたい」と当たり前だった日常に戻りつつあることに感謝した。

秋場所を全休となった弟子らの番付は、秋場所後に行われた番付編成会議で据え置きの措置が取られた。「協会の親方衆もそうですけど、理事長もはじめ執行部の皆様方の考えでこういう風にして頂いたのは本当に感謝しきれないくらい有り難い話」と感謝。だからこそ「本人(弟子)たちも土俵に上がれる喜びと感謝もそうですけど、とにかく土俵で先場所できなかったことをおもいきりやってくれればと思う」と弟子の奮闘に期待した。

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集団感染の玉ノ井部屋、親方が力士ら全員の退院報告

東京・足立区にある玉ノ井部屋(2020年9月10日撮影)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇27日◇東京・両国国技館

場所前に新型コロナウイルスの集団感染が判明し、力士らの休場を余儀なくされた玉ノ井部屋の師匠、玉ノ井親方(元大関栃東)が、26日に全員が医療機関を退院したことを報告した。

千秋楽の打ち出し後、インスタグラムの部屋公式アカウントを更新。「この度は、玉ノ井部屋所属の力士が新型コロナウイルスに集団感染をしたことにより、関係者の皆様、いつも応援してくださっている皆様に多大なご迷惑とご心配をお掛けしたことを、心よりお詫び申し上げます。昨日9月26日(土)、軽症で無事に全員退院しましたことをご報告いたします」(原文ママ)と投稿した。

保健所や感染症専門家の指導の下で、部屋関係者の自宅待機の期間も終わり、部屋内の消毒も完了したという。

師匠の玉ノ井親方を始め、十両東龍や富士東ら力士全員が秋場所を全休した。玉ノ井親方は「つらさを感じました」と記しつつ「懸命に治療に当たってくださった医療従事者の方々、いつも応援してくださっている皆様からの温かい言葉や応援に心から支えられ、少しずつ前向きな気持ちに戻れたことに感しております。多く方々のましの言葉をいただき、ありがとうございました」と感謝した。

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