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井岡一翔のドーピング騒動は5月中に結論、JBC理事長が言及

井岡一翔(2020年12月31日撮影)

日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長が6日、世界4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)のドーピング騒動について、5月中に倫理委員会で結論を出す方針を示した。

先月下旬からJBCが依頼し、調査と審議に入っている外部の有識者中心で構成される現在の倫理委員会の審議状況について、永田理事長が言及。「コロナ禍で聴取にも影響が出ていると聞いているが、今月中に結論が出ると思う。絶対に解決したい」と説明した。

永田理事長はリングサイドで初視察した世界戦が昨年大みそかの井岡-元世界3階級制覇王者田中恒成(25=畑中)だったことを明かし、「非常に良い試合だった。井上(尚弥)選手の試合を抑えて年間最高試合になった。井岡選手は世界4階級制覇王者でもあるし、(週刊誌などで書かれている)敵対意識はありません。井岡選手は日本の宝です」とも強調した。

また、田中が所属する畑中ジムから4月30日付の内容証明で送付された質問状について、同理事長は回答書が完成し、7日に送付することも明かしていた。

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井岡一翔ドーピング問題でJBCに質問状「大変な疑念持っている」畑中会長

20年12月31日、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで田中恒成(手前)をTKOで破り喜ぶ井岡一翔

4階級制覇のWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)の薬物疑惑騒動に関し、畑中ジムは1日、日本ボクシングコミッション(JBC)の長岡勤コミッショナー宛てに、4月30日付で質問状を内容証明で送付したことを明らかにした。

同ジムの世界3階級制覇王者田中恒成(25)は昨年末、井岡に敗れている。その試合前のドーピング検査で井岡は、禁止薬物に陽性反応を示した。元WBC世界スーパーバンタム級王者の畑中清詞会長は「井岡選手のドーピング問題に関して、JBCに対して大変な疑念を持っています。ゴールデンウイーク明けには返答がくることを信じております」とコメントした。

JBCは先月27日に同騒動について倫理委員会で調査、審議を行っていると発表した。同委員会で処分の有無などを決定する方針も「当該倫理委員会の審議に影響を及ぼすことを避けるために、現時点においてはこれ以上の発表は差し控えさせていただきます」と詳細への言及は避けている。

井岡側は検査で大麻成分が検出され、警察の事情聴取を受けたことは認めているが、薬物の摂取は全面否定。コンディション維持の効能などがあるとされる大麻草の成分が入るCBDオイルの使用に触れ、「井岡が使用していたCBDオイルから大麻成分が検出された可能性はあります」との見解を示している。

一方でドーピング検査に用いる検体の一部を警察に提供するなどで、調査に影響が及んだとされるJBCの対応も問題となり、対戦相手である田中陣営が、真実を求めて行動に移した。

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井岡一翔「身に覚えない」大麻疑惑報道否定 警視庁からの聞き取りは認める

20年12月、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで田中をTKOで破りチャンピオンベルトを腰にポーズをとる井岡

ボクシング4階級制覇王者のWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が、ドーピング検査で大麻成分が検出されたとの報道に対し、使用を否定した。昨年12月に都内で2度目の防衛に成功した際、大麻など禁止薬物が検出されていたと、週刊新潮のニュースサイト「デイリー新潮」などが26日に報じた。井岡サイドは警視庁から大麻検出への聞き取りがあったことは認めたが、捜査は終了したと伝えられたとし、禁止薬物の摂取を否定した。

井岡は日刊スポーツの取材に対し、弁護士を通じて文書で回答した。ドーピング検査結果については「警察から大麻成分が検出されたことは聞いた」という。警視庁による聞き取りがあったことも認めたが「大麻を摂取したことはない」と述べたとしている。

「心当たりがあるものとして、CBDオイルを使用していたという事実を伝えた。数日後に、警察から捜査は終了したと伝えられた」とも回答した。一部で塗ったり摂取したりすることで、コンディション維持につながるという見方もあるCBDオイルとは、大麻草に含まれる天然に存在する成分のうちのカンナビジオール(CBD)を抽出したもの。他にも禁止薬物の成分が検出されたと報じられているが「検出された事実の確認はしていない。もちろん、身に覚えのない事実」。いずれも意図的摂取は否定している。

試合を管理して検査を実施した日本ボクシングコミッション(JBC)からは、検査結果の開示は受けていないという。「これまで10年間、何度もドーピング検査を受け、これまでと同様に今回も臨み、なぜ、今回に限り、不正薬物が検出されたのか、疑念しかない」とも回答した。

これに対してJBC執行理事の浦谷信彰倫理委員会委員長は「回答することはない。記者会見の予定はない」と取材に応じなかった。その後、職員を通じて「明日(27日)か明後日(28日)プレスリリースを出す」とコメントするにとどめた。井岡サイドは「一連のJBCの動きは、適正手続きを大きく逸脱したもの」と主張している。

試合は日本人選手による初の複数階級制覇王者同士の対決だった。初の4階級制覇王者の井岡が、元3階級制覇王者田中恒成(畑中)を8回TKO。完勝でV2と格の違いを見せつけ、年間表彰で技能賞と年最高試合賞を受賞している。

▼フラッシュ(光文社)5月11日・18日号の報道 「日本ボクシングコミッション(JBC)の闇 井岡一翔の疑惑の尿が消えた!」との記事で、井岡の尿から「大麻」や「覚醒剤または合成麻薬の摂取が疑われる物質が検出されたと聞きました」との関係者のコメントを伝えている。また、JBCのドーピング検査に用いる検体の扱いや、疑惑への対応に問題があるとも報じている。

◆井岡一翔(いおか・かずと)1989年(平元)3月24日、大阪生まれ。11年に当時日本最速7戦目でWBC世界ミニマム級王座、12年にWBAライトフライ級、15年にWBAフライ級王座を獲得し3階級制覇。17年に1度引退したが、18年に復帰。19年にWBOスーパーフライ級王座を獲得し、日本初の4階級制覇達成。164センチの右ボクサーファイター。

20年12月、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで田中(手前)をTKOで破り喜ぶ井岡

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比嘉から金星の西田凌佑「記録は狙いたい」日本選手最速世界奪取へ色気

元世界王者比嘉から金星の報奨金で100万円を手にした西田(右)と武市トレーナー

プロ4戦目でWBOアジアパシフィック・バンタム級王座を奪取した西田凌佑(24=六島)が26日、大阪市内のジムでオンラインでの凱旋(がいせん)会見を行った。24日に沖縄コンベンションセンターで行われた試合で、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(25=Ambition)を判定で下した。

西田は「うれしい気持ちでいっぱいです。比嘉選手は元世界王者でしんどい試合でした。実感はまだありません」。指導する武市トレーナーは圧倒的不利の戦前予想に対し、「みなさんが思っている以上にあっと言わせる」と話していたが、「想定した中で12ラウンドを終えられた」と宣言通りの番狂わせを誇った。

この勝利で世界ランク入りも確実にした。陣営は「チャンスがあればいつでも、どこでもやります」とし、世界ランクに入った段階で各団体の王者に対戦オファーを出す意向。次の5戦目で世界王座奪取となれば、3階級を制した田中恒成(畑中)に並ぶ日本選手最速となる。近大時代の恩師、名城信男監督は8戦目での世界奪取。西田は「記録は狙いたいです」と色気を見せた。

西田と武市トレーナーにそれぞれ、ジムから100万円の報奨金が贈られた。それだけの価値がある金星。西田は「(世界王者は)最終的な目標だが、決まった試合を1つずつクリアしていきたい」と謙虚に話した。新型コロナウイルスの影響もあり、今後の予定は未定となっている。

◆西田凌佑(にしだ・りょうすけ)1996年(平8)8月7日、奈良県香芝市出身。香芝中では陸上部、王寺工からボクシングを始める。同校3年時、国体フライ級少年の部で優勝。近大をへて19年10月にプロデビュー。戦績は4勝(1KO)無敗。身長170センチの左ボクサー。

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5月のK1 WGPは大田区総合体育館と発表

5月23日にK-1WGPの開催が決まった大田区総合体育館

K-1実行委員会は20日、5月23日に「K-1 WGP 2021」を東京・大田区総合体育館で行うと発表した。

同会場はプロボクシング世界戦の舞台として知られ、昨年末にはWBOスーパーフライ級の王者井岡一翔-田中恒成戦も行われた。

中村拓己K-1プロデューサーは、ボクシングに負けない盛り上がりを期待。対戦カードなどの詳細は、後日発表される。

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井岡に敗れた田中恒成が沖縄合宿 再起戦は未定

田中恒成(2019年12月31日撮影)

WBO世界スーパーフライ級7位の田中恒成(25=畑中)が沖縄から再起への道をスタートさせていた。昨年大みそかに世界最速16戦目での4階級制覇を狙って同級王者井岡一翔(31=Ambition)に挑んだが、8回TKO負けで初黒星を喫した。

試合後に「完敗です。こんなに差があったのかとびっくりしました」とコメント。再び4階級制覇挑戦へ土台から作り直すべく先週、父の斉トレーナーらと沖縄で1週間、走り込み合宿を行った。ジムの畑中清詞会長によると、ジムワークも再開しており、基礎練習を繰り返しているという。

ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で、再起戦のスケジュールが組めない。畑中会長は「(興行は)組めないねえ。まだ会場も押さえていない」。コロナ禍で先行きは見えないが、じっくり一から鍛え直している。

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井上尚弥1試合でもインパクト大MVP最多更新意欲

3年連続4回目のボクシング年間最優秀選手となったWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚(代表撮影)

プロボクシングの2020年度年間表彰選手が28日に発表され、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が3年連続4度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。昨年10月のジェーソン・モロニー(30=オーストラリア)戦の7回KO撃破もKO賞に選ばれ、2冠に輝いた。また、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)は技能賞、昨年大みそかの田中恒成(25=畑中)戦が年間最高試合に選出された。

   ◇   ◇   ◇

1試合でもインパクト絶大だった。昨年10月、米ラスベガスに初進出した井上はメインイベントでモロニーに7回KO勝ち。2団体統一王者として防衛成功し、海外で存在感を示した。2年ぶり4度目のKO賞も獲得し「1試合だけでしたが、ラスベガスでのメインの試合がすごく評価されたのかなと。自分も納得する内容での勝ち方もできた。受賞はうれしい」と自信に満ちた笑みを浮かべた。

3年連続MVPは01~03年の徳山以来、史上6人目。平成以降の4度目受賞は長谷川に並びトップ。12年のプロデビューから8年で4度もMVP受賞というハイペース。最多の5年連続も狙えそうな勢いだ。35歳まで現役を続ける意向の井上は「自分が考える現役はあと8年。それに向け(今後も)受賞できたら」と最多記録更新に意欲的だ。

1月から所属ジムで本格的なスパーリングを開始しており「強度的にはハードにやっている。いつ試合が決まってもいい準備をしている」。コロナ禍で世界戦開催は不透明な状況だが、21年の目標は「今年こそ、もう1つベルトを増やしていきたい」と日本選手初の3団体統一王者を掲げた。

MVPは36票の有効投票のうち、井上が20票、続いて井岡が16票と4票差だった。井上は「井岡選手に票がいっても全然おかしくない」と田中との2度目の防衛戦を絶賛しつつエースの自覚も十分。「ボクシング界だけに限らず、日本のスポーツ界で、もっともっとトップの存在にいけるようにしたい」と、高い頂を見据えていた。【藤中栄二】

▽WBO世界スーパーフライ級王者井岡も2冠に輝いた。MVPは逃したものの、2年連続の技能賞、大みそかの田中との2度目の防衛戦が年間最高試合に選出。コロナ禍で、注目の日本人対決実現に尽力した関係者、ファンに感謝しつつ「その試合を年間最高試合、技能賞として評価して頂きまして大変うれしく思っておりますし、また励みになります。今年もさらなる高みを目指して精進して参ります」とコメントした。

◆年間MVP連続受賞メモ 日本初の世界王者となった白井義男(1949~53年)、具志堅用高(76~80年)の2人が5年連続でトップ。4年連続は渡辺二郎(82~85年)、3年連続はファイティング原田(64~66年)、徳山昌守(2001~03年)、今回の井上尚弥の3人。3年連続以上のMVP受賞は6人だけ。なお最多受賞も白井、具志堅の5度が最高で、原田、渡辺、長谷川穂積、井上が4度で続く。

オンラインで取材に応じたWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(代表撮影)

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中谷正義「光栄ですが…」世界戦以外の年間最高試合

プロボクシングの2020年度年間表彰選手が28日に発表され、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が3年連続4度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。昨年10月のジェーソン・モロニー(30=オーストラリア)戦の7回KO撃破もKO賞に選ばれ、2冠に輝いた。また、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)は技能賞、昨年大みそかの田中恒成(25=畑中)戦が年間最高試合に選出された。

     ◇   ◇   ◇

世界戦以外の年間最高試合は、昨年12月に米ラスベガスで開催された中谷正義-ベルデホ戦が選ばれた。先に2度ダウンを喫したが、9回にダウンを奪い返して逆転TKO勝ち。ライト級トップ戦線に残った1戦で「選んでいただいたことは大変ありがたく、光栄なことですが、自分として満足できる試合内容ではなかったので素直に喜べない部分もあります。次は世界戦を含めた年間最高試合を受賞できるように頑張ります」とコメントした。

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中谷潤人が殊勲賞を初受賞「さらに飛躍」と意欲

8回KO勝ちでWBOフライ級新王者となり、トロフィーを手に笑顔を見せる中谷(2020年11月6日撮影)

プロボクシングの2020年度年間表彰選手が28日に発表され、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が3年連続4度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。昨年10月のジェーソン・モロニー(30=オーストラリア)戦の7回KO撃破もKO賞に選ばれ、2冠に輝いた。また、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)は技能賞、昨年大みそかの田中恒成(25=畑中)戦が年間最高試合に選出された。

    ◇   ◇   ◇ 

WBO世界フライ級王者中谷潤人が殊勲賞を初受賞した。コロナ禍で延期を重ねながら、20年11月に実現した同王座決定戦でマグラモ(フィリピン)を8回KO撃破し、19年の新鋭賞から一気にジャンプアップ。所属ジムを通じ「殊勲賞を頂きうれしく思います。さらに飛躍できるよう、これからも目標に向けて頑張ってまいります」と意欲を示した。

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井岡、技能賞含め2冠「今年もさらなる高み目指す」

井岡一翔(20年12月撮影)

ボクシングの20年度年間表彰選手が28日発表され、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が2年連続の技能賞、さらに20年大みそかの田中恒成(25=畑中)との2度目の防衛戦が年間最高試合に選出され、2冠となった。

所属ジムを通じ、井岡は「まず初めに、このような難しい時期に試合が出来たことを、関係者の皆様、スポンサーの方々、応援してくださるファンの方々に深く感謝申し上げます。また、その試合を年間最高試合、技能賞として評価していただきまして、大変うれしく思っておりますし、また、励みになります。今年もさらなる高みを目指して精進してまいりますので、応援よろしくお願い致します」と感謝を伝えていた。

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2冠の井上「井岡選手に票がいっても…」一問一答

井上尚弥(21年1月撮影)

ボクシングの20年度年間表彰選手が28日発表され、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が3年連続4度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。3年連続MVPは史上6人目で、平成以降では史上2人目となる。また井上は、昨年10月のジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦での7回KO勝ちもKO賞に選ばれ、2冠に輝いた。井上は28日までにオンラインで報道陣の取材に応じ、受賞の心境を明かした。主な一問一答は次の通り。

-3年連続MVP

井上 20年は1試合だけでしたが、ラスベガスでのメインの試合がすごく評価されたのかなと思う。自分も納得する内容での勝ち方もできたのでうれしい。

-KO賞とダブル受賞

井上 KOについてのこだわりは持っているが、見ている方がわかりやすいKO勝ちだったのかなと。その意味でもKO受賞もうれしい。

-19年は発熱で式典欠席、20年はコロナ禍で授賞式中止に

井上 年1回の表彰式に、2年連続でちょっと立ち会えない状態。また来年を楽しみに頑張りたいです。

-MVP受賞は予想した

井上 今年の表彰に関しては(WBO世界スーパーフライ級王者)井岡(一翔)選手に票がいっても全然、おかしくないと思いましたし、自分の中でも、あの(田中恒成との)1戦は素晴らしい試合だったと思う。どっちにいってもおかしくないと。むしろ井岡選手の方が、時期も年末でしたし、結構、傾くのではないかと思っていました。

-モロニー戦の自己評価

井上 あれだけディフェンシブな選手に、あの勝ち方ができたのは自信になりました。僕の中でも、見ている方も満足できる内容ではなかったかなと思う。KOの感触は残っている。

-21年の抱負

井上 まだまだ(コロナで)油断できない状況ではあるけれど、その中で試合をこなせていけたら。状況を踏まえながらになるが、まずは試合できることを感謝して、挑みたい。今年こそは、もう1本ベルトを増やしていきたい。その1戦にたどり着けるように、次戦もしっかりこなしたい。

-今やボクシング界を超えた存在感がある

井上 今年28歳になる。ボクシング界引っ張る存在であることは自覚している。周囲の反響や評価は、試合を重ねていく中で実感している。ボクシング界だけに限らず、日本のスポーツ界で、もっともっとトップの存在にいけるようにしたい。【構成=藤中栄二】

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井上が3年連続MVP 年間最高試合は井岡のV2戦

井上尚弥(21年1月撮影)

ボクシングの20年度年間表彰選手が28日発表され、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が3年連続4度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。3年連続MVPは史上6人目、平成以降では徳山昌守に続いて2人目。また井上は、昨年10月のジェーソン・モロニー(オーストラリア)戦での7回KO勝ちもKO賞に選ばれ、2冠に輝いた。

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)は2年連続の技能賞、さらに20年大みそかの田中恒成(25=畑中)との2度目の防衛戦が年間最高試合に選出され、2冠となった。殊勲賞には昨年11月、WBO世界フライ級王座を獲得した中谷潤人(23=M・T)が初受賞した。女子では、WBO女子世界ミニマム級王者多田悦子(39=真正)が11年ぶり2度目の最優秀選手賞と年間最高試合の2冠を獲得した。

20年度の各部門表彰選手は次の通り

☆最優秀選手賞:WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)=3年連続4回目

☆技能賞:WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(Ambition)=2年連続2回目

☆殊勲賞:WBO世界フライ級王者中谷潤人(M・T)=初受賞

☆努力・敢闘賞:東洋太平洋ライトフライ級王者堀川謙一(三迫)=初受賞、WBOアジア・パシフィック、東洋太平洋、日本スーパーフライ級王者福永亮次(角海老宝石)=初受賞

☆KO賞:井上尚弥=2年ぶり5回目

☆新鋭賞:東洋太平洋スーパーフェザー級王者三代大訓(ワタナベ)=初受賞

☆年間最高試合(世界):WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(20年12月31日、東京・大田区総合体育館)=井岡一翔(Ambition)-田中恒成(畑中)

☆年間最高試合(世界戦以外):WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦(20年12月12日、米ラスベガス・MGMグランド)=フェニックス・ベルデホ(プエルトリコ)-中谷正義(帝拳)

☆女子最優秀選手:WBO女子世界ミニマム級王者多田悦子(真正)=11年ぶり2回目

☆女子年間最高試合:WBO女子ミニマム級王座決定戦(20年12月3日、東京・後楽園ホール)=多田悦子(真正)-宮尾綾香(ワタナベ)

☆特別賞=粟生隆寛(元WBC世界フェザー級、元WBC世界スーパーフェザー級王者)、八重樫東(元WBA世界ミニマム級、WBC世界フライ級、IBF世界ライトフライ級王者)

20年12月31日、WBО世界スーパーフライ級タイトルマッチの8回、田中(手前)をTKОで破り、喜ぶ井岡

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タトゥー露出井岡一翔に厳重注意 ルール改正は否定

20年12月31日、田中恒成をTKОで破り、チャンピオンベルトを腰にポーズをとる井岡一翔

日本ボクシングコミッション(JBC)が22日、WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)をタトゥー違反で厳重注意処分とした。大みそかにV2成功も、試合中は左腕などへのタトゥーが露出。JBCルールに抵触するとして、21日の倫理委員会で決定した。監督責任から木谷卓也会長(47)も同処分とした。

井岡は同級1位田中恒成(畑中)に8回TKO勝ちした。3度ダウンを奪った左腕は肩からタトゥーで覆われ、左脇腹にも長男磨永翔(まなと)君の名前も加えていた。JBCルール第95条2号には「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者は試合に出場できない」とある。

他選手同様に井岡も塗布物で入れ墨を隠す措置をした。それが剥がれ落ち、露出したまま試合を続行となった。試合後にはSNSや週刊誌報道などで拡散し、物議を醸していた。

JBC安河内事務局長は「JBCにおいても管理を徹底すべきであった。それを踏まえ、今後はJBC指定の塗布剤を使用させるか、指定業者による塗布施術を受けてもらうなどの手当てを考えていきたい」とコメントした。処分を受けた井岡が契約する事務所はコメントを差し控えたいとした。

規定は国内限定だが、国内ジム所属でも外国人選手のタトゥーは容認している。海外では宗教上の理由などに加え、他スポーツを含めてファッション感覚から増加している。時代の流れで古くさいルールという意見も多い。

井岡は外国人との違いに不満を持ち、ルール改正を望んでいるという。安河内事務局長は「今回さまざまなご意見をいただいたが、現時点でJBCルールを変更することは考えていない」と改正は否定した。国内では反社会勢力との結び付きを連想させ、ルール維持の声も根強いものがある。

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貴景勝4連敗で綱とり白紙“緊急事態”に取材応じず

宝富士(左)に腕をとられる貴景勝。上手投げで破れた(撮影・野上伸悟)

<大相撲初場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(24=常盤山)の綱とりが事実上、白紙となった。平幕の宝富士に上手投げで敗れて、初日から4連敗。北尾(双羽黒)が横綱に昇進した86年名古屋場所以降、11勝以下で昇進した例はなく、綱への道は完全に閉ざされた形だ。3大関では最年少の24歳。今後の綱とり挑戦に向けて、切り替えに努めるしかない。かど番の2大関、正代は連敗を免れ3勝目、朝乃山は星を五分に戻した。

   ◇   ◇   ◇

貴景勝の“緊急事態”に歯止めがかからない。横綱昇進が懸かる場所で、新入幕だった17年初場所以来4年ぶりとなる初日から4連敗。敗戦のショックからか、取組後は今場所初めてリモート取材に応じずに、無言で国技館を引き揚げた。今場所後の昇進の可能性は、消滅した格好だ。

何度当たっても、宝富士を押し込めない。いなしで崩され、左をたぐられる。肩越しから左上手を取られると、振りまわされ、土俵にたたきつけられた。持ち前の突き押しの威力が、影を潜めている。

綱とりへの道が途絶えつつも、気持ちは切れていないはずだった。原動力はファンへの思い。昨年大みそかはボクシングの世界戦、井岡一翔と田中恒成の対決をテレビで観戦し「レベルの高い戦いを見て、自分はボクシングのファンとして感情を震わせるものがあった」と、同じ格闘技の一線級のアスリートに刺激を受けていた。コロナ禍で世間の気持ちが落ち込むときだからこそ、土俵上でファンを勇気づけたいという気持ちが強い。「自分も相撲で人の感情を動かせるような相撲を取りたい」と力強く話していた。

恩師の埼玉栄高相撲部、山田道紀監督から口酸っぱく言われてきた。「一寸先は闇」。華々しく活躍するはずだった新大関場所の19年夏場所では右膝を負傷。いいことも悪いこともあることは何度も経験してきた。苦しい状況だが、腐らずに前を向くしかない。【佐藤礼征】

宝富士(手前右)に上手投げで敗れ、浮かない表情の貴景勝(撮影・河田真司)

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井上拓真が前日計量をクリア「バッチリ整っている」

1年2カ月ぶりの再起戦を控える元WBC世界バンタム級暫定王者井上(提供:大橋ジム)

ボクシングの東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ12回戦(日刊スポーツ新聞社後援)は14日、東京・後楽園ホールで開催される。元WBC世界同級暫定王者井上拓真(25=大橋)が約1年2カ月のリングで、王者栗原慶太(28=一力)に挑戦する。13日には都内で開かれた前日計量に出席。53・4キロでパスした王者に対し、リミットの53・5キロでクリアし「コンディションはバッチリ整っている。また世界に向けての通過点になる試合」と静かに燃えた。スーパーフライ級に続く東洋太平洋2階級制覇をステップに世界王座への返り咲きを見据えた。

19年11月、WBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との王座統一戦に判定負けして以来の再起戦となる。昨年11月に米ラスベガスで防衛に成功したWBAスーパー・IBF世界同級王者の兄尚弥(27=大橋)や元世界3階級制覇王者の田中恒成(25=畑中)ともスパーリングを消化。1年以上のブランク期間でフィジカル面、ディフェンスなどの技術のトータルでレベルアップできた手応えがある。

年内の世界王座返り咲きを目指しており、WBC王者ウバーリへのリベンジにも胸の内に秘める。兄尚弥からも細かいアドバイスをもらっているという井上は「ナオからは良い助言をもらっている。(世界挑戦)チャンスがあれば、いつでも」と気合十分だった。

前日計量をパスした東洋太平洋バンタム級王者栗原(左)と挑戦者で元WBC世界同級暫定王者の井上(提供:大橋ジム)

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井上尚弥「ルールを守らなければ」井岡タトゥー問題

井上尚弥(2020年11月19日撮影)

WBO世界スーパーフライ級王者、井岡一翔(31)の左腕のタトゥーが試合で露出していたことが問題化していることに、WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が6日、自身のツイッターで私見をつぶやいた。

「タトゥー、刺青が「良い悪い」ではなくJBCのルールに従って試合をするのが今の日本で試合をする上での決まり事。このルールがある以上守らなければね。タトゥー、刺青を入れて試合がしたいのならルール改正に声をあげていくべき。まずはそこから。。」(原文まま)

昨年大みそかのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで田中恒成に勝利し2度目の王座防衛に成功した井岡は、左腕のタトゥーが見えた状態で戦ったことが問題化。日本ボクシングコミッション(JBC)の規定ではタトゥーのある国内選手はリングに上がれないことになっている。

20年12月31日、6回、田中(左)の顔面にアッパーを入れる井岡

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井岡一翔 米リング誌格付け10位にランクイン

2回、田中(左)の顔面に右フックを入れる井岡(撮影・菅敏)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が、米リング誌による全階級を格付けするパウンド・フォー・パウンドで10位にランクインした。井岡は大みそかに、日本人2人目の4階級制覇を狙った同級1位田中恒成(25=畑中)に8回TKO勝ち。完勝でのV2に、海外でも高い評価を受け、6日に発表したランキングに反映された。

同誌は22年に創刊され、最も歴史と権威がある月刊誌。1位サウル・アルバレス(メキシコ)、2位は井上尚弥(日本)など9位までに変わりはない。井岡はゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に代わってのベスト10入り。井上と日本人2人が世界のトップ10に名を連ねた。

8位には井岡と同級のWBC王者ファン・エストラーダ(メキシコ)がつけている。WBA同級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と、3月に統一戦を予定している。井岡はこの勝者と統一戦を次の目標に掲げている。

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貴景勝が稽古始め「体はもうできてる」初場所へ順調

貴景勝(20年12月17日撮影)

大相撲初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)で綱とりに挑む大関貴景勝(24=常磐山)が3日、都内の部屋で稽古始めを行った。報道陣の電話取材に応じ、「新しい年になって、また気を引き締めて、また1年間頑張っていきたいという思い」と抱負を語った。

この日は相撲は取らず、基礎運動などで汗を流した。昨年末から前日までの稽古休みの日でも、体は動かしていたといい「やることはしっかりやってきた。もともと、正月らしいことは全然しないから変わらない」と説明。運命の初場所初日まで1週間を切っているが「後は実戦あるのみ。体はもうできている。後は相撲勘とか相撲の流れを磨いてやっていきたい」と調整は順調のようだ。

楽しみにしていた大みそかのボクシング世界戦、井岡一翔と田中恒成の対決をテレビ観戦。「日本人対決だし面白かった。レベルの高い戦いを見て、自分はボクシングのファンとして感情を震わせるものがあった。自分も相撲で人の感情を動かせるような相撲を取りたい」と言葉に力を込めた。

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井岡一翔1年間無駄じゃなかった…21年は統一王者

色紙に「2021統一王者!」と記した井岡一翔(Ambitionジム提供)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が1日、V2から一夜明けてオンラインで会見した。井岡に次ぐ日本人2人目の4階級制覇を世界最短で狙った同級1位田中恒成(25=畑中)に、8回TKOで完勝した。「大みそか1日で1年間が無駄じゃなかったと。信じてやってきてよかった」と満足感に浸っていた。

左フックで3度のダウンを奪って仕留めた。最後は「気持ちで来てるなら、足も使えるが気持ちで返そう。打ち合おうと誘った」と、狙い通りに仕留めた。

自宅で試合映像を見たが、試合中の印象と「ほぼ変わりはなかった」と言う。「細かい戦略もあったが、どんな展開になっても負けないと思っていた。余裕を持って戦えた」と振り返った。

左目の下を赤く腫らしていた。2回に田中の右ストレートをもらった。「スピードは評判通り。パンチ力もそこそこ。上下の打ち分け、コンビネーションもあり、全体のバランスは取れていた」。世代交代を期した相手を評価も「やってきたこと、時間も違う。黒星をつけるしかない」。4階級制覇第1号のプライド、経験で下克上を許さずにはね返した。

田中優位の声もあった中で完勝した。「成長過程の中でしっかりと動きができていた。やりたいことができ、見せられた。試合で出せてこそ実力。自信は高まった。まだまだ伸びる。成長、進化できるようにやっていきたい」とさらなる高みを目指す。

21年の目標には「一番は統一王者になること」と掲げた。WBC王者ファン・エストラーダ(30=メキシコ)と、WBA王者ローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア)が、3月に統一戦を予定している。「勝者と対戦を希望する」。

井岡は同じ4階級制覇の「ゴンサレスが優位」とみる。「エストラーダの評価が高かったが、最近はパンチをもらい、いいパフォーマンスができていない。ゴンサレスは地力があり、元々の強さがある」と評し、色紙にも「2021年統一王者」としたためた。

普段なら試合を終えると家族と海外旅行に行くが「日本でゆっくり過ごしたい」と、標的が定まるまでは英気を養う。コロナ禍で状況がどうなるかは不透明だが「やるときめたことをやるだけ。モチベーションに変わりはない。あとは1戦1戦、結果を残して証明していくだけ」と決意に揺るぎはなかった。

完勝V2から一夜明けてオンライン会見した井岡一翔(Ambitionジム提供)
完勝V2から一夜明けてオンライン会見した井岡一翔
一夜明けてオンライン会見で左目の腫れを見せる井岡一翔は左目の腫れ

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井岡一翔V2 今度こそ夢の海外ビッグマッチ実現だ

1回、田中(右)の顔面に左フックをヒットさせる井岡(撮影・菅敏)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇12月31日◇東京・大田区総合体育館

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が完勝TKOでV2を飾った。5、6回に左フックを浴びせ、同級1位田中恒成(25=畑中)を連続ダウンさせた。8回にも左で崩すと即座にレフェリーが止め、8回1分35秒TKO勝ち。日本男子初の4階級制覇達成者として宣言通り“レベチ”な勝利で、最速での同2人目を狙った田中に世代交代を許さなかった。9度目の大みそかで国内開催は8戦全勝。自身の日本選手世界戦最多勝利数を17に伸ばして20年締め。21年こそ海外で統一戦をもくろむ。

   ◇   ◇   ◇

井岡は左フック3発で田中を仕留めた。5回にロープを背にしたが、カウンターで最初のダウンを奪う。田中が反撃も「ふっきれて出てきた。熱くならずに見せつけようと思った」。冷静に見極め6回にもダウンを奪う。8回もぐらつかせると、ダウンする前にレフェリーが田中を抱きかかえた。世代交代を狙った若武者の前に、堂々と立ちはだかってはね返した。

左目の下は青く腫れていた。2回に右ストレートをもらった。「予想外に伸びてきてもらった。ダブって見えた」という。序盤にピンチがあったが「気持ちに余裕を持って戦えた」。4回までの採点はほぼ五分も、田中をレッスンするかのように見切っていた。

46度目の日本選手対決で初の複数階級制覇経験者同士も、井岡は「ビッグマッチではない」と言ってきた。実力差の部分を問われると「本質的にすべて。レベル、格が違う」と。試合後も「男として結果で証明できた。有言実行できてよかった。若い選手に負けられない。まだトップに君臨し続けたい」と胸を張った。

すでに2階級を制した世界王者だった13年の夏、高3の田中とスパーリングをしたことがあった。井岡には記憶にもなかった。田中のほぼ倍の中身の濃い27戦をこなしてきた。1度は引退、2度苦杯も喫した。日本人とは8年ぶりの対戦も、負けたことがない。

「勢いだけでは勝てない。背負うもの、経験した分、拳の重みが違う」。井上尚弥と並んでいた日本選手の世界戦勝利を17に伸ばし、再び単独トップになった。日本人初の4階級制覇というプライド、実力を見せつけ、コロナに振り回された20年も井岡が締めた。

大みそかに負けたのは、18年、唯一海外開催だったマカオだけで、8勝(6KO)とした。「節目の10回目まで頑張っていこうと思う」。早くも1年後の大トリを口にしたが、その前に大目標がある。

WBC王者ファン・エストラーダ(メキシコ)と、WBA王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が、3月に統一戦を予定する。「その勝者とやりたい」。今度こそ現役復帰の目的である海外ビッグマッチを-。21年こそ実現させたい。【河合香】

◆世界戦での日本選手対決 67年のスーパーフェザー級が最初で、王者沼田から小林が12回KOで奪取した。今回が46試合目。統一戦、決定戦の各3試合を除くと王者の31勝9敗となった。今回と同じ世界王者経験者の対決は15試合目。団体統一戦1試合を除き、暫定王者との統一戦を含めて王者が11勝3敗。いずれも王者が勝率7割超。

8回、田中(手前)をTKОで破り、喜ぶ井岡(撮影・菅敏)
8回、田中恒成(手前)をTKОで破り、雄たけびを上げる井岡一翔(撮影・菅敏)
試合後、田中(右)と抱き合い健闘をたたえ合う井岡(撮影・菅敏)

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