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元小結臥牙丸が断髪式、第2の人生門出の日に結婚も発表「自分らしく人を喜ばせることをしたい」

断髪式を終えた元小結臥牙丸のジュゲリ・ティムラズ氏

大相撲の元小結臥牙丸のジュゲリ・ティムラズ氏が30日、都内で断髪式を行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ようやくの開催。「第2の人生では自分らしく人を喜ばせることをしたい。相撲をたくさん広めたい」などと笑顔で話した。

ジョージアから来日し、05年九州場所で初土俵を踏んだ。20年11月場所中に現役引退後は日本相撲協会には残らず、YouTuberとして活動するなどしてきた。この日の断髪式では約170人が参加。師匠だった木瀬親方(元前頭肥後ノ海)や同郷で平幕の栃ノ心らは新型コロナ関連で会場に足を運べなかったものの、元横綱白鵬の宮城野親方など現役時代から親交のあった協会員ら数人も駆けつけてくれた。「来て頂いた方には本当に感謝している。横綱にも来てもらって本当にありがたい」としみじみとした。

記念すべき断髪式の日に、現役時代から交際していた一般女性と結婚したことを発表した。「昔、ご両親と国技館に来たことがあった、その時に写真を撮ってかわいい子だなと。食事に行くようになって仲良くなって1年ぐらいして付き合った」となれ初めを告白。15年から交際を開始し、現役中はタイミングがなく、そして引退後は新型コロナに振り回された。結婚の時期を見失ったが「今日の朝に」と第2の人生への出発の日に婚姻届を都内の区役所に提出したという。

入門から17年付き合ったまげと別れたことについては「今日帰ったら頭を洗える。一般の人みたいに毎日頭を洗うのはどういう感覚なんだろう」と寂しさはなく、むしろわくわく感を口にした。また、今後は散髪をする必要があるため「床屋にどれぐらいのペースで行けばいいのか分からない。日本で唯一、行ったことがないのは床屋ぐらいだから」と冗談めかして報道陣を笑わせた。

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元白鵬の間垣親方「部屋付き親方」から「師匠」へ 年寄「宮城野」襲名、炎鵬ら17人在籍

16年6月、新しい看板の前で記念撮影する横綱白鵬(右)と師匠の宮城野親方

日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、元横綱白鵬の間垣親方が同日付で年寄「宮城野」を襲名し、宮城野部屋を継承して師匠になったことを発表した。宮城野親方(元前頭竹葉山)は間垣親方となり、8月に65歳の定年を迎えた後も再雇用制度で協会に残る。横綱経験者が師匠になるのは、昨年8月に田子ノ浦部屋から独立した元稀勢の里の二所ノ関親方以来となった。

モンゴル出身の宮城野親方は、01年春場所で初土俵を踏み、19年9月に年寄取得に必要となる日本国籍を取得した。現役時代には史上最多の45度の優勝や、前人未到の幕内1093勝など数々の記録を樹立。歴史ある大相撲界に名を大きく刻んだ1人だった。一方、土俵内外で物議を醸す言動が多かった。昨年9月に年寄「間垣」を襲名する際には、自覚ある行動を取るようにとの異例の誓約書付きでの承認となった。

名古屋場所終了時点で宮城野部屋には十両炎鵬ら力士17人が在籍している。現役時代から過去の名力士らの映像を繰り返し見るなど、研究熱心な一面があった宮城野親方。部屋付き親方から師匠となり、未来の横綱を育てる旅が始まる。

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元横綱白鵬が宮城野部屋を継承し師匠に 7月28日付 日本相撲協会の定例理事会で承認

間垣親方(元横綱白鵬)(2021年11月16日撮影)

白鵬が師匠となった。日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で定例の理事会を開き、以下の3件を承認した。

元横綱白鵬の年寄間垣(本名・白鵬翔)が、元前頭竹葉山の年寄宮城野(本名・田崎誠)から宮城野部屋を、この日(7月28日)付で継承することが承認された。宮城野部屋の師匠として元横綱白鵬が率いることになった。

また、これに伴い宮城野が間垣を、間垣が宮城野を襲名することが承認された。

日大出身で昨年11月の学生選手権個人戦を制した川副圭太(23)に対する、幕下15枚目格の付け出し資格が承認された。

新入幕の白鵬(左)は宮城野親方(元前頭・竹葉山)と笑顔で番付表を見入る(04年4月26日撮影)
新しい看板を掛ける白鵬(右)と宮城野親方(元幕内竹葉山)(2016年6月9日撮影)

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元横綱白鵬の間垣親方が宮城野部屋を継承 7月28日付 日本相撲協会が発表

新師匠となった横綱白鵬の宮城野親方(右)と先代師匠の間垣親方(元幕内竹葉山)(2016年6月9日撮影)

日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、元横綱白鵬の間垣親方(37)が同日付で年寄「宮城野」を襲名し、宮城野部屋を継承すると発表した。8月に65歳の定年を迎える元幕内竹葉山の宮城野親方は、年寄「間垣」を襲名した。

来年初場所から相撲博物館で開催される「69代横綱白鵬翔」特別展の報道陣向け内覧会に出席した間垣親方(2021年12月24日撮影)
間垣親方(元横綱白鵬)(2021年11月16日撮影)
来年初場所から相撲博物館で開催される「69代横綱白鵬翔」特別展の報道陣向け内覧会に出席した間垣親方(2021年12月24日撮影)
朝稽古の後で部屋を出る宮城野親方(元前頭竹葉山)(2011年2月23日撮影)
新入幕の白鵬(左)は宮城野親方(元前頭・竹葉山)と笑顔で番付表を見入る(04年4月26日撮影)
新しい看板を掛ける白鵬(右)と宮城野親方(元幕内竹葉山)(2016年6月9日撮影)

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逸ノ城、初V一夜明け「優勝したことをきっかけに三役、大関を目指していきたい」と力強く宣言

初優勝から一夜明けて取材に応じる逸ノ城(日本相撲協会提供)

大相撲名古屋場所で初の賜杯を抱いた西前頭2枚目逸ノ城(29=湊)が、優勝を弾みに大関とりを目指すと宣言した。千秋楽から一夜明けた25日、報道陣の取材に応じ「昨日はほっとして、ゆっくり寝れました。優勝したことをきっかけに三役、大関を目指していきたい」と力強く宣言した。

昨夜にはモンゴルいる家族や、相撲留学を受け入れてくれた鳥取城北高相撲部・石浦外喜義監督に電話で報告。母から「よく頑張った」と言われた時、優勝の実感がより一層湧いてきたという。2010年に飛行機で日本に一緒に来た横綱照ノ富士との優勝争いができたことについては「今まで何回か優勝争いしたことはあるが、横綱照ノ富士関とは初めて。一緒に来た仲間として本当によかったと思います」と言葉があふれた。

モンゴルの先輩、元横綱鶴竜親方と元横綱白鵬の間垣親方にも、「おめでとう」「良かったね」とお祝いの言葉をもらった。「自分がモンゴルにいた時からテレビで見て、その人たちに憧れて日本に来たので」と尊敬する2人から激励を受けて喜んだ。

特に鶴竜親方には巡業でよく胸を出してもらい、厳しい指導を受けたこともしばしばあった。その経験が今場所にも生かされた。「まわしを取りに来た時のこととか、よく巡業中にそれを中心に教えてもらって。今場所の相撲も何番かあったので、今回の優勝で(期待に)応えることができたかな」と振り返った。

新入幕から所要47場所での初優勝は史上9位のスロー記録。「長かったなという感じです」というが、決して無駄なことはなかった。ヘルニア発症など度重なる怪我、理想の体重を追い求めたダイエット、自分の相撲のスタイルを確立させる…。「いろんなことを経験しながら、やってきた。それがやっと名古屋場所で優勝までいった」と感慨深そうに言った。

12勝3敗で終えた今場所で自分の相撲に確固たる自信を得た。「自分の圧力から前に踏み込み、まわしを取る。そういう相撲が取れた(大関に)いけると思う」。しばしの休息を得え再び歩き出す時には、さらに成長した姿を土俵で見せるはずだ。

宇良(左)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)
初優勝から一夜明けて取材に応じる逸ノ城(日本相撲協会提供)
初優勝から一夜明けて取材に応じる逸ノ城(日本相撲協会提供)
初優勝から一夜明けて取材に応じる逸ノ城(日本相撲協会提供)

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逸ノ城、新入幕V争いから8年で悲願初優勝 周囲の支えでけがやコロナ禍乗り越え次の目標は大関

【イラスト】新入幕からスロー初V

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇24日◇ドルフィンズアリーナ

「未完の大器」が真の怪物になった。西前頭2枚目逸ノ城(29=湊)が12勝3敗で初優勝した。

宇良を退け、3敗で並んでいた横綱照ノ富士が敗れた。新入幕から所要47場所は史上9位のスロー記録。1972年名古屋場所で米ハワイ出身の平幕高見山が外国出身力士初制覇を果たしてから50年の節目に、モンゴル出身力士が初優勝を達成。コロナ禍で途中休場の関取が戦後最多23人と、前代未聞の場所でもあった。

   ◇   ◇   ◇

怪物と呼ばれた男が、ついに悲願を達成した。逸ノ城は「本当に夢のような感じ。いつか優勝したいと思っていた」としみじみ言った。新入幕の14年秋場所で白鵬と優勝を争ってから8年。回り道をしながら、やっと頂点にたどり着いた。

過去4勝3敗と苦手意識のあった業師の宇良にも惑わされない。立ち合いから素早く右を差すと、関取最重量211キロの巨体をいかして一気に寄り切った。3敗を死守し、並んでいた横綱照ノ富士にプレッシャーをかけた。結びの一番での照ノ富士の敗戦は支度部屋で見届けた。

初土俵からわずか4場所で幕内に駆け上がった。14年秋場所。まげも結えずざんばら髪で迎えた新入幕で旋風を起こす。大関稀勢の里、豪栄道、横綱鶴竜を撃破。横綱白鵬に敗れ、100年ぶりの新入幕優勝こそ逃したが、13勝を挙げて殊勲、敢闘賞を受賞し、怪物と呼ばれた。

テレビCMに出演するなど、ブームを起こす。だれもが優勝はもちろん、次の横綱すら期待したが、その衝撃的な幕内デビューがあだとなる。テレビ出演などが重なった疲労で、ストレスから帯状疱疹(ほうしん)を発症して入院。歯車が狂い始める。その後は腰のけがなどに苦しむ。勝ち越しと負け越しを繰り返し、三役に定着できない。19年に2度目のヘルニアを発症した時には歩けないほどまで悪化した。

「もしかしたら土俵に上がることもできないんじゃないか」。20年初場所には十両に陥落した。この時支えてくれたのが、湊親方ら部屋の関係者だった。おかみさんで医師でもある三浦真さんに付き添われ病院に通い、再起に向けリハビリに励んだ。復帰後はモンゴルの先輩、朝青龍のかかけりつけと聞いた高崎市内の接骨院にも足を運んだ。

勝つことが周囲への恩返しになると信じた。先場所は新型コロナウイルスの影響で全休。けがの経験があるからこそ、焦らず自分のペースで稽古に打ち込み、全休明けの平幕優勝の快挙につなげた。「みんなに支えてもらった。感謝しかないです」。ようやく、周囲からのサポートを受けた恩に報いることができた。

10年3月に照ノ富士と同じ飛行機で来日。その盟友が結びの一番で敗れて歓喜の時を迎えた。秋場所は三役復帰が確実。「どの地位でも気持ちよく勝っていきたい」。白星で恩返しを重ね、真の怪物になる。【平山連】

<逸ノ城駿(いちのじょう・たかし)>

◆本名 三浦駿(21年9月に日本国籍取得前はアルタンホヤグ・イチンノロブ)

◆生まれ 1993年4月7日、モンゴル・アルハンガイ県。ゲルと呼ばれる移動式住居で生活する遊牧民で13歳からモンゴル相撲。

◆来日 10年に横綱照ノ富士らとともに来日して鳥取城北高に相撲留学。卒業後は鳥取県体育協会に勤務しながら同校相撲部でコーチを務め、13年全日本実業団選手権を制覇。湊部屋に入門し14年初場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵。

◆スピード出世 所要2場所で十両昇進、同4場所での新入幕は歴代2位タイのスピード。新入幕場所で13勝し翌場所関脇に。所要5場所での新三役は歴代1位のスピード記録。

◆好きな食べ物 ケーキ、からあげ。

◆好きなアーティスト 長渕剛。

◆サイズ 192センチ、211キロ。得意は右四つ、寄り。

◆家族 両親と妹、弟。

◆愛称 イチコ。

○…外国出身力士の幕内優勝は、今場所を制した逸ノ城で15人目、125度目となった。50年前に高見山が優勝して以降、同じ米国出身の小錦、曙、武蔵丸が続いた。琴欧洲、把瑠都、栃ノ心といった欧州勢が台頭することもあったが、現在は横綱照ノ富士らモンゴル勢が角界をけん引。モンゴル出身力士の優勝者はこれで8人目、通算95度目になる。

優勝パレード用の車に乗り込み、記念撮影で万歳する逸ノ城(右)。旗手は阿炎(代表撮影)
宇良(左)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)
元横綱白鵬の間垣親方(左)と初優勝を喜ぶ逸ノ城(代表撮影)
名古屋場所で初優勝し、賜杯を持つ逸ノ城(代表撮影)
初優勝を飾り、インタビューに答える逸ノ城(代表撮影)
元横綱白鵬の間垣親方(左)と握手して初優勝を喜ぶ逸ノ城(代表撮影)
宇良(左)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)

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【若乃花の目】逸ノ城初V「やっと優勝か。遅かったな」今場所スタートに大関横綱目指してほしい

「若乃花の目」

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇24日◇ドルフィンズアリーナ

優勝争いは逸ノ城次第と思っていました。宇良は相手としては、やりにくいタイプです。ただ、あの体を生かせば問題ない。そんな相撲でした。今場所、敗因となっていた張り差しも、中途半端でなく思い切り張ったから宇良も顔をそむけました。あれで左上手が近くなり、怖がらずに前に出ることが出来ました。あの体を生かせば鬼に金棒。最後の大事な一番で本来の力を発揮しました。初優勝の逸ノ城ですが正直な感想は「やっと優勝か。遅かったな」というところです。13勝、14勝しても白鵬に阻まれていましたが元々、実力のある力士です。今場所をスタートラインに大関、横綱を目指してほしいです。

逸ノ城の優勝が決まった結びの一番は、優勝の可能性が消えた貴景勝が意地をみせました。「力士」と書いて「ぶし」と読む男としては負けられない一番だったでしょう。ただ、心の中ではそうでも、相撲は自分のリズムで理詰めの攻撃でした。いなしが効いたことで横綱が「また来るのか」と構えたので、その後の押しが余計に効きました。大関に上がったころの相撲で忘れないでほしいです。

コロナによって前代未聞の事態が起こり、今場所は本当に疲れました。でも、力士や親方衆はもちろん大相撲に関わる人、私たちが見えないところで興行を支えた裏方さんは、もっと大変だったでしょう。命にかかわることですから、どうか無事であることを祈るばかりです。同時に、修羅場のようなこの経験を、後輩たちのためにも今後に生かしてほしいです。(元横綱若乃花 花田虎上・日刊スポーツ評論家)

元横綱白鵬の間垣親方(左)と初優勝を喜ぶ逸ノ城(代表撮影)
宇良(左)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)
初優勝を飾り優勝インタビューで笑顔を見せる逸ノ城(撮影・小沢裕)
初優勝を飾った逸ノ城(左)は河村たかし名古屋市長から名古屋市長杯の授与を受ける(撮影・小沢裕)
優勝パレード用の車に乗り込み、記念撮影で万歳する逸ノ城(右)。旗手は阿炎(代表撮影)
初優勝を飾り、インタビューに答える逸ノ城(代表撮影)
元横綱白鵬の間垣親方(左)と握手して初優勝を喜ぶ逸ノ城(代表撮影)
名古屋場所で初優勝し、賜杯を持つ逸ノ城(代表撮影)

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逸ノ城初優勝!宇良下し12勝3敗 トップで並んでいた照ノ富士が敗れ決定 外国出身15人目

逸ノ城(左)は宇良を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇24日◇ドルフィンズアリーナ

西前頭2枚目逸ノ城(29=湊)が、初優勝を飾った。本割で西前頭3枚目宇良(30=木瀬)を下し3敗を守った。星が並んでいた横綱照ノ富士が大関貴景勝に敗れたため4敗に後退し、逸ノ城の優勝が決まった。

先場所は新型コロナウイルスの影響で全休。迎えた今場所は初日から好調を維持し、6連勝するなど、一時は単独トップに立っていた。だが、7日目には大関正代、8日目には平幕の琴ノ若に連敗。その後は再び連勝街道に乗って盛り返したが、前日の14日目には明生に寄り切られて完敗。同じ星で並んでいた横綱照ノ富士にも土が付いたため首位陥落は回避。迎えた千秋楽では落ち着きを取り戻し、初優勝を手にした。

1972年名古屋場所で米ハワイ出身の高見山が外国出身力士として初の幕内優勝を果たしてから50年を迎えた節目の場所で、新たに15人目の外国出身の優勝力士が誕生。モンゴル勢としては最多を更新する8人目となった。

逸ノ城は殊勲賞も受賞。敢闘賞は新入幕で2桁10勝を挙げた錦富士が受賞した。

◆幕内で優勝した外国出身力士たち(今年5月の夏場所終了時点)

▽モンゴル 朝青龍(25回)、白鵬(45回)、日馬富士(9回)、旭天鵬(1回)、鶴竜(6回)、照ノ富士(7回)、玉鷲(1回)

▽米国 高見山(1回)、小錦(3回)、曙(11回)

武蔵丸(12回)

▽ブルガリア 琴欧洲(1回)

▽エストニア 把瑠都(1回)、

▽ジョージア 栃ノ心(1回)

▽逸ノ城駿(いちのじょう・たかし)

◆本名 三浦駿(21年9月に日本国籍取得前はアルタンホヤグ・イチンノロブ)

◆生まれ 1993年4月7日、モンゴル・アルハンガイ県。ゲルと呼ばれる移動式住居で生活する遊牧民で13歳からモンゴル相撲。

◆来日 10年に横綱照ノ富士らとともに来日して鳥取城北高に相撲留学。卒業後は鳥取県体育協会に勤務しながら同校相撲部でコーチを務め、13年全日本実業団選手権を制覇。湊部屋に入門し14年初場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵。

◆スピード出世 所要2場所で十両昇進、同4場所での新入幕は歴代2位タイのスピード。新入幕場所で13勝し翌場所関脇に。所要5場所での新三役は歴代1位のスピード記録。

◆好きな食べ物 ケーキ、からあげ。

◆好きなアーティスト 長渕剛。

◆サイズ 192センチ、211キロ。得意は右四つ、寄り。

◆家族 両親と妹、弟。

◆愛称 イチコ。

初優勝を飾った逸ノ城(左)は新型コロナウイルス感染者が出たため休場となった八角理事長の代理を務めた陸奥事業部長から賜杯贈呈を受ける。左奥は伊勢ケ浜審判部長、右奥は粂川審判部副部長(撮影・小沢裕)
【イラスト】新型コロナ感染による各部屋の休場力士数
照ノ富士(左)は貴景勝に押し出しで敗れる(撮影・小沢裕)
宇良(左)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)
宇良(左)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)
宇良(左)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)
初優勝を飾り優勝インタビューで笑顔を見せる逸ノ城(撮影・小沢裕)
初優勝を飾った逸ノ城(左)は伊勢ケ浜審判部長から優勝旗の授与を受ける。左奥から陸奥事業部長、粂川審判部副部長、藤島同副部長(撮影・小沢裕)
優勝した逸ノ城に賜杯を渡す陸奥親方(撮影・和賀正仁)
【イラスト】新入幕からスロー初V
【イラスト】名古屋場所十両以上の休場
元横綱白鵬の間垣親方(左)と初優勝を喜ぶ逸ノ城(代表撮影)
優勝パレード用の車に乗り込み、記念撮影で万歳する逸ノ城(右)。旗手は阿炎(代表撮影)
初優勝を飾り、インタビューに答える逸ノ城(代表撮影)
殊勲賞を受賞した逸ノ城(代表撮影)
名古屋場所で初優勝し、賜杯を持つ逸ノ城(代表撮影)
元横綱白鵬の間垣親方(左)と握手して初優勝を喜ぶ逸ノ城(代表撮影)

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照ノ富士は土俵際粘り白星、6人が2敗で並ぶ混戦、正代4連勝でついに白星先行/9日目写真特集

<大相撲:名古屋場所>◇18日◇9日目◇ドルフィンズアリーナ

横綱照ノ富士が、遠藤の粘りに苦しみながらも押し出して勝ち、2敗を守った。中に入られたが、左から強引に小手に振り、力でねじ伏せた。前日の若元春との長い相撲、まわし待ったによる珍事の影響は見せなかった。

東前頭2枚目の琴ノ若は関脇若隆景に完勝で、2敗を守った。おっつけられてもかまわず圧力をかけ、右四つに組み止めて寄り切った。

若隆景は4敗目となり、大関昇進の目安となる三役で3場所合計33勝には届かない星勘定となった。

他に2敗勢は逸ノ城が連敗を止め、翔猿は志摩ノ海との激しい攻防の末にはたき込んだ。錦木は翠富士をきめ出し。錦富士は不戦勝でいずれも2敗を守った。

かど番の大関正代は阿炎を突き落とし、4連勝で白星を先行させた。大関貴景勝も快勝した。

9日目の取組の模様を写真で振り返ります。

幕内

英乃海(5勝4敗)押し出し千代丸(3勝6敗)

☆千代丸 組みたくないのはあった。もろ手で自分の距離でとりたかった。土俵際で右四つになりかけたが、そこで止まらずいけたのでよかった。(連敗)長かったというか、気持ちで落ち込むところがあった。止められてよかった。

英乃海(左)を押し出しで破る千代丸(撮影・和賀正仁)


妙義龍(5勝4敗)押し倒し剣翔(4勝5敗)

☆剣翔 ずっと負けている相撲が引いてついてこられている。何がなんでも引かないと、前に出たのがよかった。

妙義龍(右)を押し倒しで破る剣翔(撮影・和賀正仁)


豊山(4勝5敗)寄り切り千代翔馬(4勝5敗)

☆千代翔馬 突っ張られたら持っていかれるかと思って、しっかり当たってまわしを取りたかった。何とか勝ってよかったです。昨日、楽に勝てると思って立ち合い変わったら負けた。負けてもいいから前に出ようと思った。

★豊山 「あっやばい」と思って、なんとかもう1回低くなろうと思ったんですけど、後手になった。右を絞ってなんとかと思ったんですけど、巻き返された。ここにきて足も動いてないし、情けない。応援して下さっている方に申し訳ない。あと6番しかないので思いっきり、自分らしい相撲が取れれば結果が付いてくると思うので頑張りたい。

豊山(右)を寄り切りで破る千代翔馬(撮影・和賀正仁)


一山本(6勝3敗)不戦錦富士(7勝2敗)

不戦勝で勝利する錦富士(撮影・和賀正仁)


王鵬(5勝4敗)寄り切り宝富士(4勝5敗)

☆宝富士 左が入ってうまくおっつけながら。体も大きいし、無理に出ていって投げを食わないように。連敗はあったけど、連勝できなかった。このまま連勝が続けばいいですね。

王鵬(左)を寄り切りで破る宝富士(撮影・和賀正仁)


照強(3勝6敗)足取り大奄美(1勝6敗2休)

照強(左)は足取りで大奄美を破る(撮影・和賀正仁)

照強(左)は足取りで大奄美を破る(撮影・和賀正仁)

照強(左)は足取りで大奄美を破る(撮影・和賀正仁)


琴勝峰(5勝4敗)小手投げ阿武咲(5勝4敗)

☆琴勝峰 最後の最後まで相手の流れだったけど、体が動いた。立ち合いだけ考えてあとは流れでと考えていましたが、最後は気を抜かずにしっかりやれたのが良かった。あす以降も立ち合いをしかっりして、1日一番変わらずに相撲を取っていきたい。

琴勝峰(手前)は阿武咲を小手投げで破る(撮影・和賀正仁)

琴勝峰(手前)は阿武咲を小手投げで破る(撮影・和賀正仁)


翠富士(5勝4敗)きめ出し錦木(7勝2敗)

☆錦木 いつも肩すかしとかでやられているんで、落ち着いていこうと。差されてもきめようと決めていた。相手に何もできないように。このまま勝って勝ち越しを早く決めたいです。(優勝争い)とりあえず勝ち越してから考えます。

翠富士(右)を極め出しで破る錦木(撮影・和賀正仁)


栃ノ心(5勝4敗)はたき込み千代大龍(6勝3敗)

☆千代大龍 いい相撲だったと思います。一発当たってはじけたらいいと思っていたんで。自分でも体は動いていると思います。(4連勝)上出来ですね。5連勝、6連勝と目標持ってやっていきたい。

栃ノ心(右)を叩き込みで破る千代大龍(撮影・和賀正仁)


隠岐の海(4勝5敗)押し出し明生(5勝4敗)

☆隠岐の海 きょうは前に出れて良かったです。思い切って(相撲を)取れる相手でしたので、良かったです。(疲れは)勝てば疲れないですけど、負ければドッと来る。今日みたいな気持ちでいきたい。

隠岐の海(右)は押し出しで明生を破る(撮影・和賀正仁)


志摩ノ海(1勝8敗)はたき込み翔猿(7勝2敗)

☆翔猿 我慢できてよかったです。引かずに我慢して前に出ることができた。苦手だったんでよかったです。相手の形にいつもなってしまう。(研究して)そうですね。

志摩ノ海(右)を叩き込みで破る翔猿(撮影・和賀正仁)

志摩ノ海(右)を叩き込みで破る翔猿(撮影・和賀正仁)


碧山(4勝5敗)突き落とし琴恵光(5勝4敗)

☆琴恵光 (立ち合いは)決めてはなかったです。正面に置いたら相手に分がある。横から攻めようといったのがよかった。

碧山(右)を突き落としで破る琴恵光(撮影・和賀正仁)


北勝富士(4勝5敗)押し倒し佐田の海(2勝7敗)

☆北勝富士 とにかく立ち合い集中して思いっきりいこうと思って、あとはがむしゃらに前にいった。前に出て自分の相撲を取れて良かった。(過去負けなしと合口が良いが)相手が誰だろうと関係ないので、こういった相撲を取れていると星も伸びてくる。

北勝富士(左)は押し倒しで佐田の海を破る(撮影・和賀正仁)


霧馬山(3勝6敗)寄り切り逸ノ城(7勝2敗)

霧馬山(右)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・和賀正仁)


豊昇龍(5勝4敗)押し出し玉鷲(3勝6敗)

☆豊昇龍 やっと自分の相撲を取りきったなという感じです。(今場所1番の出来だったか)どうですかね。1日1番としか考えていないです。(2桁白星を目指すうえで大事なことは)集中が一番大事です。

豊昇龍(右)は押し出しで玉鷲を破る(撮影・和賀正仁)


宇良(4勝5敗)はたき込み大栄翔(5勝4敗)

☆大栄翔 しっかり見て落ち着いて攻めようと思った。その通りにいけた。見過ぎてもダメなので、圧力をかけながら。1日一番集中して、体調とかも崩さずにやっていきたい。

★宇良 (後半戦に向けて)元気のいい相撲を取りたい。(上位戦が続くが)何もないです。早いのも遅いのも変わらないです。

宇良(右)を叩き込みで破る大栄翔(撮影・和賀正仁)


若隆景(5勝4敗)寄り切り琴ノ若(7勝2敗)

☆琴ノ若 じっくり攻めながら形を作って出られたかなという感じです。体がしっかり反応してくれました。1日1日集中していくだけなんで。(勝ち越し王手)やることは変わらないので、きっちりいい相撲をとって、それがつながればと思います。(三役も)特には考えてないです。

若隆景を寄り切りで破る琴ノ若(撮影・和賀正仁)


阿炎(5勝4敗)突き落とし正代(5勝4敗)

☆正代 押し込めていないなという感じです。押し込まれているわりに何とか対応できてるかなと。(白星先行)序盤の4敗がもったいないですね。連敗が続いていたときに比べたら、余裕というか自分のペースがつかめてきている。(場所中に間垣親方から)「土俵向かう前に汗をかいていった方が腰も割れる」とアドバイスいただいた。連敗が続いていたので。そこから連勝も続いていると思う。

阿炎(右)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)

阿炎(右)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)

阿炎(左)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)


貴景勝(6勝3敗)突き落とし若元春(4勝5敗)

☆貴景勝 (初顔だったが)今日は今日と集中してやりました。(立ち合いから)自分はどうやっていくかとしっかり考えられた。(後半戦に入ったが)勝ちたいす。(師匠の兄弟子でもある元横綱2代目若乃花が亡くなった発表されたが)親方のしこ名は師匠のしこ名、横綱隆の里関と若三杉関からいただいたというのは聞いたことあります。(これを受けてあすからの意気込みは)一生懸命頑張ります。

★若元春 突いてから左四つと狙ったが、思ったより体の距離が空いた。そこを大関は逃してくれない。今日の相撲は完敗。技量の差を感じました。勉強になりました。

貴景勝(右)は突き落としで若元春を破る(撮影・和賀正仁)


照ノ富士(7勝2敗)押し出し遠藤(2勝7敗)

遠藤(右)の攻めを土俵際でこらえる照ノ富士(撮影・小沢裕)

照ノ富士(右)は押し出しで遠藤を破り7勝目をあげる(撮影・和賀正仁)

照ノ富士(右)は押し出しで遠藤を破り7勝目をあげる(撮影・和賀正仁)

照ノ富士(右)は押し出しで遠藤を破り7勝目をあげる(撮影・和賀正仁)

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正代4連勝ついに白星先行「4敗がもったいないですね」大横綱から「金言」授かり序盤と別人に

阿炎(右)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)

<大相撲:名古屋場所>◇9日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ

序盤とは別人のような大関正代(30=時津風)が4連勝でついに白星を先行させた。

「押し込めていないなという感じです」と立ち合いは不発。小結阿炎の突き放しに一気に追い詰められたが、体をのけぞらせながら徳俵で残し、左からの突き落としを決めた。「押し込まれているわりに何とか対応できてるかな」と淡々と振り返った。

初日から3連敗、序盤5日間で1勝4敗の大ピンチから粘り腰を発揮。その裏には大横綱からの「金言」があった。元横綱白鵬の間垣親方に場所中、館内で呼び止められ「土俵に向かう前に体を動かして汗を流した方がいい。その方が腰も割れる」とアドバイスをもらったという。まだ負けが込んでいた中盤戦だったが、そこから白星が連なったという。

かど番脱出へ光が差し込む白星先行に「序盤の4敗がもったいないですね」と言いつつ、「連敗が続いていたときに比べたら、余裕というか自分のペースがつかめてきている」。当然ながら終盤に横綱、大関戦を残す。優勝争いの意外なキーマンかもしれない。

阿炎(右)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)
阿炎(右)を突き落としで破る正代(撮影・和賀正仁)

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琴ノ若が大関候補の若隆景に完勝「強くなった」元横綱白鵬の間垣親方が感心 大混戦で初Vも視界

若隆景(左)を土俵際へ攻め込む琴ノ若(撮影・小沢裕)

<大相撲:名古屋場所>◇9日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ

大混戦の場所で若武者の初Vも可能性大だ。

東前頭2枚目の琴ノ若(24=佐渡ケ嶽)が、大関候補の関脇若隆景に完勝した。立ち合いで左からおっつけられてもかまわず圧力をかける。前に出ながら右を差し、休むことなく出て寄り切った。

「じっくり攻めながら形を作って出られたかなという感じです。(土俵際で投げにこられても)体がしっかり反応してくれました」 祖父に元横綱琴桜、父は元関脇琴ノ若の師匠・佐渡ケ嶽親方。角界屈指の“サラブレッド”が本格化。この日、NHKの解説を務めた元横綱白鵬の間垣親方が「強くなった」と感心したほど充実の相撲だった。

確実に力をつけている。今年は初場所から11勝(敢闘賞)、11勝(敢闘賞)、9勝と3場所連続勝ち越し。「どんな形であれ、自分の流れで相撲をとろうと思っています。墓穴を掘ってしまうんで」としっかりした理念を持つ。

2敗トップも「1日1日集中していくだけなんで」と冷静に言う。裏付けのある勢いで突っ走れば、可能性は見えてくる。

若隆景を寄り切りで破る琴ノ若(撮影・和賀正仁)
若隆景を寄り切りで破る琴ノ若(撮影・和賀正仁)

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日大相撲部出身の大谷、前相撲白星デビュー「独特な雰囲気に少し硬く」間垣親方勧誘で角界入り

前相撲で幸乃富士を破り勝ち名乗りを受ける大谷(撮影・鈴木正人)

<大相撲:名古屋場所>◇12日◇3日目◇ドルフィンズアリーナ

新弟子らによる前相撲が3日目から始まり、日大相撲部出身の大谷(宮城野部屋)が白星デビューを果たした。大学卒業で相撲に区切りをつけるつもりだったが、部屋付きの間垣親方(元横綱白鵬)の勧誘で角界入り。「大相撲の独特な雰囲気に少し硬くなった」と初々しかった。

沖縄県出身。沖縄・中部農林高から本格的に相撲を始め、184センチ、188キロと堂々たる体格を誇る。既に幕下や三段目の力士と稽古しているそうで「宮城野部屋はすごくいい環境。間垣親方は立ち合いの当たり方やまわしの取り方を的確に教えてくれる」と向上心をのぞかせた。

前相撲で幸乃富士を破った大谷(撮影・鈴木正人)
前相撲で幸乃富士(左)を攻める大谷(撮影・鈴木正人)
前相撲で幸乃富士(右)を破った大谷(撮影・鈴木正人)

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身長2m北青鵬が待望の関取初白星「素直にうれしい」間垣親方から掛けられた発破も発奮材料に

千代栄(左)を寄り切りで破る北青鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇11日◇ドルフィンズアリーナ

西十両13枚目北青鵬(20=宮城野)が、東十両14枚目千代栄(31=九重)を寄り切りで下し、待望の関取初白星を挙げた。

2メートルの高身長を生かし、立ち合いからすぐに肩越しから右上手を取った。すかさず左下手を取って盤石の体勢を作ると、力強く引きつけて相手の動きを止めてからじりじりと土俵際に寄って寄り切った。初日を出し「素直にうれしいですね。(右上手は)立ち合いから狙っていた。はたいてくると思ったので前に出ました」と手応えの一番に笑みがこぼれた。

昨年9月の秋場所で新十両デビューするはずが、場所前に新型コロナウイルスに感染した。番付据え置きの措置が取られた翌11月の九州場所では、初日に黒星発進すると2日目から右膝負傷により途中休場。新十両からの2場所で相撲を取ったのはたったの一番だけで、1月の初場所では西幕下12枚目に陥落した。その当時について「悔しい思いをしたので今場所こそはと思って稽古に励んできた。後はそれを生かすだけです」と話した。

間垣親方(元横綱白鵬)から掛けられた発破も発奮材料になった。入門してから自身が新十両昇進を果たすまでは、まだ現役だった同親方の付け人を務めていたが、新十両昇進を機に付け人から離れた。しかし、初場所で幕下に陥落したのを機に再び、付け人についた。その時には現役を引退し、部屋付き親方となっていた間垣親方から「次(付け人で)戻ってきたら俺はお前を弟子とは思わないからな」と言われたという。「とても厳しいことを言われたので必死に頑張ってきました」と安堵(あんど)感をにじませた。

場所前には稽古まわしを締めた間垣親方に稽古を付けてもらったという。「今まではまわしを取ってただ前に出るだけだったけど、今はまわしを取って引きつけて、体を密着させてから前に出るようにしています」と技術を磨いた。その教え通りの相撲内容をこの日の取組で披露した。

場所後の8月には師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が、日本相撲協会の65歳の定年を迎える。「まずは勝ち越して、それから今場所は宮城野親方が最後なので十両優勝で花を添えたいです」と決意。「北海道の青空をイメージしました」と地元への思いを込めた鮮やかな水色の締め込みを締めて、十両優勝を目指して突き進む。

千代栄(左)を寄り切りで破る北青鵬(撮影・鈴木正人)
千代栄(左)を攻める北青鵬(撮影・鈴木正人)
千代栄 を寄り切る北青鵬(右) (撮影・渦原淳)=2022年7月11日、ドルフィンズアリーナ

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元横綱白鵬が7日巨人ーヤクルト戦で始球式「14年ぶりの東京ドームでの始球式にワクワクしています」

間垣親方(元横綱白鵬)(2021年12月19日撮影)

大相撲の間垣親方(元横綱白鵬)が、7日に東京ドームで行われるプロ野球の巨人-ヤクルト戦の始球式に参加することになった。

間垣親方は「14年ぶりの東京ドームでの始球式にワクワクしています。競技の枠を超えて、多くのファンの皆様に喜んでいただけるよう精いっぱい頑張ります」とコメントした。

間垣親方は2008年(平20)4月1日の巨人-中日戦(東京ドーム)で始球式に登場している。「巨人ファン」と公言していた当時23歳の横綱白鵬は、セットポジションから球速112キロの直球でストライク投球。原監督から「見事だ」と声を掛けられ、本人も「ミットに入った時、パーンと音がしたね。緊張したけど、また投げたいよ」と話していた。

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元横綱白鵬の間垣親方「本麒麟」新CM登場「ネクタイを外した後のお酒はおいしい」

間垣親方(元横綱白鵬)(2021年11月16日撮影)

史上最多の優勝45度を誇る元横綱白鵬の間垣親方が、キリンビールの第三のビール「本麒麟(ほんきりん)」の新CMに5日から登場した。タレントのタモリさん、俳優の江口洋介さんと共演し、昨年9月末に現役を引退した同親方は「ネクタイを外した後のお酒はおいしいですね」と笑顔。グラスを傾け「あー、うまい」と余韻に浸った。

撮影後は共演した2人と本麒麟で乾杯し、労をねぎらい合った。親方として初のCM出演となる間垣親方は「大変緊張しながら、うまくいったんじゃないかと思う。お酒は好きなんですけど、引退してからさらにおいしくなりましたね」と話していた。

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優勝12度の元横綱武蔵丸・武蔵川親方「何しに日本へ?相撲だ」自らの経験や今後の角界を語る

98年9月、武蔵丸(左)は若乃花を破る

大相撲で米ハワイ出身の平幕高見山が1972年名古屋場所で外国出身力士初優勝を遂げ、7月の名古屋場所でちょうど50年になる。札幌五輪が行われ、沖縄の日本復帰、日中国交正常化が実現した激動の72年。角界にとっても国際化の一歩を踏み出した転換期だった。

    ◇    ◇    ◇

優勝12度を誇るハワイ出身の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)が、自らの経験や今後の角界について語った。

-外国出身力士の初優勝から50年を迎える

「頑張っている人は頑張っているけど、迷惑をかけている人もいっぱいいる。今まで頑張ってきた人たちがいて、見てくれる人がいての大相撲だからね」

-89年に来日。慣れるまでの苦労は

「何しに日本へ来たか。相撲だろう。強くなるために来たんだ。相撲のために日本に来たから、わがままとかはないよ。辞めるという言葉も知らなかった」

-24歳だった大関時代に日本国籍を取得

「大関は日本相撲協会の看板力士だから、協会のルールみたいなものだ。日本の相撲のために頑張ろうということ。これは気持ちの問題だろう」

-稽古熱心で真面目な横綱と定評があった

「相撲だけに集中していけばトラブルはないよ。格好をつけるから問題が起きる。相撲を一生懸命やる。普通にやればうまくいく」

-今後の外国出身力士に向けて

「相撲の文化などをよく理解していかないと。入門前に『こういうものだ』と分かっていないといけない。てんぐになったら駄目だよ」

-今後の角界は

「このままだと100年も持たない。50年くらいで終わるかもしれない。部屋の師匠がちゃんとしないと。相撲をやる子がいなくなってしまう」

◆外国出身力士の活躍 72年の高見山から今年夏場所の照ノ富士までの50年で124回の優勝を達成。計7人の横綱が誕生した。初の横綱は曙で、5年で最高位に立った。武蔵丸はハワイ勢で最多の優勝12回。2000年以降はモンゴル勢の独壇場で、朝青龍は優勝25回、白鵬は史上最多の優勝45回など数々の大記録を樹立。ブルガリア出身の大関琴欧洲やエストニア出身の大関把瑠都など欧州勢の台頭も目立った。

99年9月、武蔵丸(上)は若乃花を破る
外国出身力士の優勝回数

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元関脇高見山・渡辺大五郎さん述懐「涙が出た」外国出身力士初Vから50年 角界へ先駆者の提言

72年7月、外国人力士として史上初の優勝を果たした高見山(左)

大相撲で米ハワイ出身の平幕高見山が1972年名古屋場所で外国出身力士初優勝を遂げ、7月の名古屋場所でちょうど50年になる。札幌五輪が行われ、沖縄の日本復帰、日中国交正常化が実現した激動の72年。角界にとっても国際化の一歩を踏み出した転換期だった。元関脇高見山の渡辺大五郎さん(78)に当時の思い出などを聞き、外国勢の奮闘に焦点を当てた。

    ◇    ◇    ◇

72年7月16日の大相撲名古屋場所千秋楽。米ハワイ出身の28歳、東前頭4枚目の高見山が13勝2敗で外国出身力士として初優勝を果たした。外国勢のパイオニア的存在として成し遂げた歴史的瞬間について、元関脇高見山の渡辺さんは「もう50年になるんだね。厳しい世界で、まさか俺が優勝するとは思わなかった。涙が出た」と述懐した。

千秋楽の表彰式では当時のニクソン米大統領から祝電が披露された。「覚えてますよ。うれしかったねえ」。以前と変わらぬ人懐っこい笑みを浮かべる。力士人生の終盤は体重200キロ前後の巨体に太くて濃いもみあげ、独特のしわがれ声で老若男女に愛され、テレビCMにも多数出演。史上2位の金星12個を獲得するなど39歳まで現役を全うした。「成功したいという思いだった。いろいろ大変なことがあったけど、よく頑張った。やっぱり相撲が好きかな」と語った。

64年2月に来日した19歳のジェシー・クハウルア少年は当時ただ一人の外国出身力士だった。「僕が頑張ることに精いっぱい。外国人だということはあまり考えなかった」と回想。壮絶なぶつかり稽古後、兄弟子に「おいジェシー、泣いているのか」と問われると「私の汗です。涙、違います」と強がった。

言葉や文化の壁を乗り越え、道を切り開いた。その後を同じハワイ出身の小錦や曙、武蔵丸が続く。2000年代になると朝青龍、白鵬の両横綱らモンゴル勢が土俵を席巻。渡辺さんは先駆者としての心境を「今は外国人が多いから、そういう考えはない」と受け流し「別に外国人、日本人ではなく『お相撲さん』だから」と強調した。

80年に日本国籍を取得し、現役引退後は東関親方として同郷の曙を横綱に育てた。日本相撲協会を09年に定年退職するまで45年間も在籍した角界へ「上(協会幹部)も日本の力士も頑張らないと駄目。とにかくみんなで伝統を守り、何百年と続くものを大事にしてほしい」と提言した。

現在の相撲協会は外国出身力士を1部屋1人に制限。朝青龍ら問題行動で世間を騒がせた例も少なくない。モンゴル出身の鶴竜親方(元横綱)は「相撲界に入る以上、日本人になったつもりでやらないと。覚悟を決めてやれば、応援してくれる人が出てくる」と言う。“ジェシー”の精神が息づく限り、国際化は続いていく。

◆外国出身力士の活躍 72年の高見山から今年夏場所の照ノ富士までの50年で124回の優勝を達成。計7人の横綱が誕生した。初の横綱は曙で、5年で最高位に立った。武蔵丸はハワイ勢で最多の優勝12回。2000年以降はモンゴル勢の独壇場で、朝青龍は優勝25回、白鵬は史上最多の優勝45回など数々の大記録を樹立。ブルガリア出身の大関琴欧洲やエストニア出身の大関把瑠都など欧州勢の台頭も目立った。

72年7月、名古屋場所千秋楽に旭国(左)を破り外国人力士初の優勝を決めた高見山
外国出身力士を生んだ国・地域
外国出身力士の優勝回数

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元稀勢の里・二所ノ関親方「ライバルたちがいたからこそ自分は輝いた」大相撲国際化の波と激闘

16年11月、攻め合う白鵬(右)と稀勢の里

大相撲で米ハワイ出身の平幕高見山が1972年名古屋場所で外国出身力士初優勝を遂げ、7月の名古屋場所でちょうど50年になる。札幌五輪が行われ、沖縄の日本復帰、日中国交正常化が実現した激動の72年。角界にとっても国際化の一歩を踏み出した転換期だった。

    ◇    ◇    ◇

高見山によって始まった大相撲国際化の波は今も続き、日本出身力士たちも激闘を繰り広げてきた。

84年秋場所でハワイ出身の小錦は当時20歳ながら上位陣を次々と破り、200キロを超す巨漢は“黒船襲来”と恐れられた。初対戦の同場所で敗れた横綱千代の富士は小錦のいる高砂部屋へ出稽古を重ね、小さな体で一時代を築いた。

横綱貴乃花は88年春場所初土俵の同期で、外国出身初の横綱となった曙と平成の大相撲ブームをけん引。兄の横綱3代目若乃花、大関魁皇ら人気と実力を兼備した日本出身力士と曙、横綱武蔵丸のハワイ勢による名勝負は今も語り草だ。

2000年代半ばからは日本勢に“冬の時代”が到来。06年初場所の大関栃東以降はモンゴル出身の朝青龍、白鵬の両横綱ら外国勢の優勝独占を許し、16年初場所で大関琴奨菊が10年ぶりに賜杯を抱いて長い空白期間に終止符を打った。

10年九州場所で白鵬の連勝を63で止めるなど、日本出身力士の代表格として立ち向かった二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「ライバルたちがいたからこそ自分は輝いた」と実感を込めた。

◆外国出身力士の活躍 72年の高見山から今年夏場所の照ノ富士までの50年で124回の優勝を達成。計7人の横綱が誕生した。初の横綱は曙で、5年で最高位に立った。武蔵丸はハワイ勢で最多の優勝12回。2000年以降はモンゴル勢の独壇場で、朝青龍は優勝25回、白鵬は史上最多の優勝45回など数々の大記録を樹立。ブルガリア出身の大関琴欧洲やエストニア出身の大関把瑠都など欧州勢の台頭も目立った。

87年1月、小錦(右)は千代の富士を突き倒しで破る
97年5月、曙(右)は優勝決定戦で貴乃花を破る

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横綱照ノ富士、名古屋での初Vへ「今年こそ」出稽古解禁も“オレ流”「稽古相手少ないは言い訳」

名古屋場所の番付発表会見に臨んだ照ノ富士(日本相撲協会提供)

日本相撲協会は27日、大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。夏場所、12勝3敗で7度目の優勝を飾った横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、東京都内の部屋からオンラインで会見に臨んだ。

番付発表を迎えた心境を「ま、場所が近づいたなという感じですね。いつもと変わらないです」と話し、連日の猛暑にも「特に変わったことはないですね」と淡々と話した。

名古屋場所に向けて、「名古屋(7月)場所での優勝はあるが、名古屋での優勝はないんで。支えてくれた後援者、ファンもいる。そこで優勝して、応援してよかったと思ってもらえるようにしたい」。優勝した2年前は新型コロナウイルスの影響で、東京・両国国技館開催となった。そして昨年は横綱白鵬との千秋楽相星決戦に敗れ、優勝を逃している。それだけに「昨年もできなかった。今年こその思いはあります」と意気込みを隠さない。

場所に向けての調整も順調という。出稽古解禁となったが、横綱は「オレ流」を貫く。「今までやってきたことで十分なんで。出稽古行きたいは、今はない。(部屋に幕内力士が5人)それもあるけど、それより筋トレから土俵の外の練習が自分は多い。土俵の真ん中に入ってやる番数は少ない。どこに行っても同じ。稽古相手が少ないというのは、言い訳にしか聞こえない」と言った。

ただ、否定的な見解ではなく、コロナ禍の前に少しずつ戻ってきている現状は歓迎する。「(相撲界全体には)いいことだと思う。稽古できる環境作ってくれているし、若い力士とかは番数を多くやって、体で感じることは多いと思う。環境が戻っているのはいいことだと思う」。

観客も戻ってきた大相撲界の頂点に君臨する者としてけん引する。「横綱としてこれからも頑張っていきたい」と力強く締めた。【実藤健一】

名古屋場所の番付発表会見に臨んだ照ノ富士(日本相撲協会提供)
名古屋場所の番付発表会見に臨んだ照ノ富士(日本相撲協会提供)

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【名古屋場所新番付】隠岐の海が通算500勝「王手」 高安も今場所11勝で到達

夏場所6日目、照ノ富士(右)を押し出しで破る玉鷲

日本相撲協会は27日、大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。

現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

ちょうど1年前の名古屋場所で全勝優勝した横綱白鵬(現間垣親方)が「1187勝」という歴代トップの大記録を打ち立てて引退した。歴代2位の元大関魁皇(現浅香山親方)の1047勝、同3位の元横綱千代の富士(先代九重親方)の1045勝までが「1000勝超え」を挙げ大相撲史に偉大な足跡を残している。現役1位は玉鷲(37=片男波)の730勝。歴代10位で860勝の元関脇寺尾(現錣山親方)までは、あと130勝で「鉄人」がどこまで迫れるか注目だ。ちなみに現役2位だった序二段の51歳力士・華吹(立浪)は、今年1月の初場所限りで引退したが、通算勝利数は683。単純比較は出来ないが、元横綱朝青龍の669勝を14勝、上回る立派な記録を残した。現役2位は隠岐の海(36=八角)の656勝、同3位は1差で654勝の栃ノ心(34=春日野)だ。

【幕内在位場所数】

歴代1位は元大関魁皇の107場所。白鵬は歴代単独2位の103場所で現役にピリオドを打った。それでも白鵬の、新入幕からの幕内連続在位は、史上初の100場所を超える大記録となっている(103場所に更新)。現役トップは栃ノ心と玉鷲の77場所。歴代10傑(元関脇若の里の87場所)入りには、あと10場所が必要だ。

【幕内出場回数】

白鵬が歴代8位の1282回で引退。あと1日だけでも土俵を務めていれば、歴代7位の元関脇安芸乃島(現高田川親方)の1283回に並んでいた。現役1位は玉鷲の1140回。同2位の栃ノ心(1075回)、同3位の隠岐の海(1030回)までが1000回超えだ。なお歴代1位は、元関脇旭天鵬(現大島親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1093勝で、2位の魁皇に214勝もの差をつけ歴代トップのまま、土俵生活にピリオドを打った。現役1位は玉鷲の547勝、2位は栃ノ心の537勝で、この2人が500勝超え。同3位の隠岐の海は499勝で幕内通算500勝に「王手」をかけている。高安(32=田子ノ浦)も今場所11勝で500勝に到達する。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」。歴代4位に1436回の玉鷲が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ19年の「皆勤賞」だ。歴代3位で貴闘力(元関脇)の1456回まで、あと20回となり秋場所5日目にトップ3入りを果たす。ちなみに1位は元関脇青葉城の1630回。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑(10位は9個で元大関三根山ら5人)入りは不在。8個で現役トップの西前頭2枚目の逸ノ城(29=湊)は今場所、横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)に勝てば歴代10傑入りとなる。照ノ富士には過去2勝(関脇と平幕で各1勝)13敗で最後に勝ったのは16年初場所。6年半ぶりの勝利でベスト10入りなるか-。

また、7個で現役2位に並ぶ遠藤(31=追手風)と北勝富士(29=八角)は今場所、単純に番付順となれば横綱とは対戦しない。ただ上位陣の不調や2人の星が伸びれば、対戦の可能性はある。対戦となれば、勝って来場所以降の歴代10傑入りのチャンスにつなげたい。ちなみに金星獲得歴代1位は安芸乃島の16個で、2位で並ぶ高見山と栃乃洋に4個の差をつけている。

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