上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

父は先代時津風親方、兄・木竜皇、弟・春雷 初土俵踏む坂本兄弟に期待の声

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の長男の木竜皇(左)と次男の春雷(21年4月28日)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)を父に持つ長男の木竜皇(18、本名・坂本博一)と次男の春雷(16、本名・坂本正真)がそろって立浪部屋に入門し、夏場所(9日初日、東京・両国国技館)で初土俵を踏む。先月28日の新弟子検査合格を経て前相撲でデビューする予定。将来性豊かな坂本兄弟に、周囲も期待の声を寄せる。

坂本兄弟はすでに、部屋の幕下を相手に相撲を取っている。5日に報道陣の電話取材に応じた天空海は「持ち前のセンスというか、真面目ですよ。びっくりするくらい。みんな見習うくらい。自分らを見直しちゃうくらい、まじめで謙虚ですね」と2人の稽古姿勢を褒めれば、千葉・柏第二中の先輩でもある豊昇龍は「すぐ上がってくると思いますね」と早期の出世を予感。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「関取(明生、豊昇龍、天空海)の次の勢力になってもらうように期待しています」と期待を寄せていた。

3学年差の2人はともに名門、柏相撲少年団のOBでもある。飛躍が期待される坂本兄弟について、同少年団の監督を務め2人を指導した永井明慶氏は「(兄弟ともに)中1の時から親元を離れて努力してきた。兄弟仲もいい」と振り返る。

兄弟だが性格は違う。兄の木竜皇は「ユーモアな人間性があって、そこをつぶさないように育ててきた」と永井氏。弟の春雷は「すごく真面目で、我が強くてストイック。兄は言われたことをどんどんやるタイプだけど、弟は自分で決めたことをやり通すタイプですね。どちらにも良さがあると思います」と説明する。

先代時津風親方の時津海は、四つ身の技術が光る相撲巧者だった。2人は父と同じ右四つ。永井氏いわく「兄は“受け”が強くて、弟は“攻め”が強い」。木竜皇は父と似て組んでからの攻めが光り、春雷は前に出る力強さがあるという。

入門前の1カ月間は、同少年団の稽古に参加して角界入りの準備を進めてきた。永井氏は「2人でどんどん稽古していた。これから雑用やいろんな苦労があると思うけど、そこは兄弟でうまく苦労を“山分け”して乗り切っていってほしい」とエールを送る。

先月28日の新弟子検査を受けた坂本兄弟は「やっている人たちに目標とされるような力士になりたい」(木竜皇)、「部屋の関取たちのようなお相撲さんになりたい」と目を輝かせた。2人のしこ名が番付に載るのは7月場所となる流れ。夢への階段を上り始める。【佐藤礼征】

関連するニュースを読む

初土俵の坂本兄弟に期待「必ず強くしなきゃ」立浪親方 父は先代時津風親方

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の長男、坂本博一(日本相撲協会提供)

大相撲の立浪親方(元小結旭豊)が28日、先代時津風親方(元前頭時津海)を父に持ち、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)で初土俵を踏む坂本兄弟に大きな期待を寄せた。報道陣の電話取材に応じ「やはり力はある。44ぐらい部屋がある中で縁があってうちの部屋を選んでくれたし、必ず強くしなきゃっていう気持ちはあります。大変な気持ちはあったと思いますけど、そこを全部守りますよという話で家族と話したので」と語った。

今春に青森・三本木農高を卒業した先代時津風親方の長男、坂本博一(18)は当初、父が師匠を務める時津風部屋に入門する予定だったが、父の退職をきっかけに入門部屋を再考。同じく今春に千葉・柏第二中を卒業した次男の坂本正真(16)とともに立浪部屋入門を決断した。

坂本兄弟はこの日、両国国技館で夏場所の新弟子検査を受検した。師匠の立浪親方によると兄弟のしこ名はすでに決定しており、兄の博一が「木竜皇(きりゅうこう)」、次男の正真が「春雷(しゅんらい)」に決定。坂本兄弟の関係者が名付けたという。

坂本兄弟はすでに部屋の幕下、三段目を相手に稽古を行っているという。力士としての特徴について「お兄さんは(先代時津風親方に)似ているのかな。頭を中に入れて取るタイプ。顔は似ていますよね」と立浪親方。「関取の次の勢力になってもらうように期待しています」と期待を寄せた。

坂本兄弟もこの日、新弟子検査後に報道陣の電話取材に応じた。兄の博一は「プロに入ったので頑張るぞっていう心が引き締まった感じです」と角界入りを実感。「木竜皇」のしこ名の由来は「まだ聞いていない」というが「格好いい名前いただいた。ここからこの素晴らしい名前に負けないように強くなります」と意気込んだ。

弟の正真は兄へのライバル意識を隠さない。「兄ですが負けたくないので、勝てるように頑張りたい」。高校進学の道もありながら、プロ入りを選んだ理由については「高校の先生が転任になってしまい、兄もプロ行くと言ったので僕もプロに行こうと思いました」と説明。部屋には新三役を目前にしている明生や、元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍ら有望株がそろう。「(稽古は)中学の時より全然きつくて、必死についていけるように頑張ります。部屋の関取たちのようなお相撲さんになりたいです」と目標を掲げた。

坂本兄弟の父である先代時津風親方は、初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、協会を退職した。

夏場所の新弟子検査を受ける元前頭時津海の次男、坂本正真(日本相撲協会提供)

関連するニュースを読む

退職の先代時津風親方の息子2人が受検 新弟子検査ともに立浪部屋

先代時津風親方(2019年1月17日撮影)

日本相撲協会は26日、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査受検者を発表した。

先代時津風親方(元前頭時津海)の息子2人がそれぞれ受検する。長男の坂本博一(18)は今春に青森・三本木農高を、次男の坂本正真(16)は千葉・柏第二中を卒業した。ともに立浪部屋に入門する。先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、協会を退職した。

新弟子はほかに、日体大相撲部出身で昨年の全国学生相撲選手権で3位となった石崎拓馬(22=高砂)や、沢田日登志(23=追手風)ら11人が名を連ねた。石崎は三段目100枚目格付け出しでデビューする。沢田は16年9月に制度が変更された年齢緩和制限措置の入門となる。

関連するニュースを読む

立浪親方「父を超えるような番付になって」先代時津風親方の息子2人が入門

三本木農・坂本博一(2020年5月17日撮影)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)の長男坂本博一と次男正真が立浪部屋に入門し、夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受けることが決まった。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は15日、日刊スポーツの電話取材に応じ「父を超えるような番付になって欲しい」と坂本兄弟に期待を込めた。

当初は、父と同じ時津風部屋に入門予定だった。しかし、先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、日本相撲協会を退職した。これを受けて、入門する部屋を再考。共通の知人を介して、坂本兄弟が立浪部屋に入門することになった。

博一は青森・三本木農高で主将を務めるなど活躍して今春に卒業した。正真は千葉・柏二中3年で臨んだ1月の全国大会で3位の実績がある。立浪親方は「相撲の基本はもうできている。あとは体重を増やしたりして、父を超えるような番付になって欲しい。兄弟で争って上がってくれたらいい」と話した。28日実施の新弟子検査に合格すれば、夏場所の前相撲で初土俵を踏むことになる。

坂本兄弟が立浪部屋に入門するにあたり、父の先代時津風親方から連絡があったという。「『よろしくお願いします』と言われたので『しっかり面倒見るから安心して』と言いました」。立浪部屋には、春場所で敢闘賞を受賞した明生や元横綱朝青龍のおい、豊昇龍ら有望力士が在籍。経験のある坂本兄弟が加われば、部屋がさらに活気づくこと間違いなし。立浪親方も「相乗効果でさらに部屋が盛り上がってくれればいい」と話した。

関連するニュースを読む

先代時津風親方の長男が立浪部屋入門へ、父退職で時津風部屋入りを再考

三本木農・坂本博一(2020年5月17日撮影)

大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)の長男で、今春に青森・三本木農高相撲部を卒業した坂本博一主将が、立浪部屋に入門することが14日、関係者への取材で分かった。

当初は父が師匠を務める時津風部屋に入門し、5月の夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受ける予定だった。しかし、先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、日本相撲協会を退職した。

父の協会退職がきっかけとなり、坂本は入門する部屋を再考したという。関係者は「これまでは『時津風親方の息子』という見られ方をされたけど、そういうのもなくなった。(坂本)本人も広い視野を持ち、人生は1度きりしかないということで、他の部屋を考えるようになった。いろいろな縁がつながって立浪部屋に決まった」と説明した。

坂本は千葉・柏第二中3年時に、全国中学校相撲選手権で団体戦優勝。三本木農高では1年時から団体戦のメンバー入りした。28日実施の新弟子検査に合格すれば、夏場所の前相撲で初土俵を踏むことになる。

元時津海の先代時津風親方(2018年2月2日撮影)

関連するニュースを読む

70歳で角界去る千賀ノ浦親方、隆の勝に「唐揚げみたいな稽古を」とエール

左が千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)、右は常盤山親方(元小結隆三杉)(2016年4月8日)

10日に70歳の誕生日を迎える千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)が9日に日本相撲協会の再雇用制度を終える。拓大を経て74年春場所に初土俵。48年間も身を置いた角界を去ることになる。8日までに電話取材に応じ「9日が過ぎないとピンとこない。3月場所が最後と思うと、名残惜しい気持ちになりました」と心境を明かした。

定年後の5年間は「早かったけど、連れてきた子(弟子)が何人残っていたかを気にかけていた」と振り返る。89年名古屋場所限りで現役を引退して春日野部屋付きとなり、04年9月に独立して千賀ノ浦部屋を創設。10年九州場所では舛乃山(当時のしこ名は舛ノ山)が新十両昇進を果たし、部屋から初めて関取を輩出した。

16年4月に65歳となり協会の定年を迎え、現常盤山親方(元小結隆三杉)に部屋を継承したが、東京・台東区の稽古場は自宅でもある。現常盤山部屋が今年2月に東京・板橋区に移転するまでは、部屋内で力士らとコミュニケーションを取ることも多かったという。

自身が引き連れてきた力士も少なくなってきた。史上初のハンガリー出身力士として話題となった舛東欧は、春場所限りで引退。最高位は西幕下8枚目と関取の座に近づいたが、たび重なるケガに泣いた。「ケガがなければチャンスがあったと思うけど、こればかりはしょうがない」と千賀ノ浦親方。舛東欧は引退後、都内の飲食関連の企業に就職するという。「今までも何度も相談に乗ってきた。第2の人生も頑張ってほしい」とエールを送る。

躍進を期待するのが、関脇まで番付を上げた隆の勝(26=常盤山)だ。現在の活躍に、千賀ノ浦親方も「15歳で入門してきて、体を大きくするのに時間がかかった。メシの時間は逃げていたときもあったね(笑い)。素質は良かったけど正直、三役に定着するとは予想外」と驚く。「体重が増えてスピードと勢いが変わった。右を差して半身になるクセがあったが、左が入ったときのスピードがいい。自信もついてきたように見える」。

新関脇から3場所連続で勝ち越し、当然「次期大関」の期待も高まってくる。「(コロナ禍で)出稽古ができないけど、白鵬や照ノ富士みたいな四つ相撲の上位の人にも胸を借りて力をつけてほしいね。泥んこにならないと成果は出ない。お茶漬けを食ったような稽古じゃなくて、こってりした唐揚げみたいな稽古をしてほしいね」と独特な言い回しでエール。「幕下の頃のように、ある意味“バカ”になって頑張ればきっと(大関に)上がれると思いますよ」と笑った。

台東区の部屋には5月の夏場所後に立浪部屋が移転してくる。11月の九州場所後には完全譲渡する予定。自身も今年10月いっぱいまでは居住する。「相撲部屋として残ってくれるのはうれしい」と同親方。今後も相撲界を見守っていく。

【佐藤礼征】

隆の勝(2020年12月10日撮影)

関連するニュースを読む

二子山部屋が旧東関部屋に移転へ 一門の枠超え継承

二子山部屋

寅さんの街に相撲部屋は残ります-。

3月いっぱいで部屋が閉鎖された東京・柴又にある旧東関部屋に、埼玉・所沢に拠点を構える二子山部屋が移転することで調整が進んでいることが5日、分かった。関係者によれば、細部の条件が整えば今月中旬にも移転するという。

東関部屋は2代目師匠の先代東関親方(元前頭潮丸)が、初代師匠(元関脇高見山)が開設した東京都墨田区東駒形から、18年1月に葛飾区柴又へ移転。翌2月に部屋開きが行われた。だが先代は翌19年12月に死去。年明けの20年1月に、現在の東関親方(元小結高見盛)が部屋を継いだが、精神的負担の重さから難色を示し、1年をかけて高砂一門内で後継者探しを模索。それでも適任者が見つからず3月の春場所を最後に封鎖され、今年4月1日付で東関親方や力士は八角部屋(元横綱北勝海)に移籍した。

柴又の部屋は、葛飾区が観光戦略など地域活性化を狙って相撲部屋を誘致。区有地を50年間の有償で借し出して建てられた。完成から3年あまりとリフォームも必要ない築浅で、約150坪の広大な敷地に2階建ての建物。先代(故人)の「3階建ても考えたけど、ケガした力士でも2階に上がらないで済むように、力士の生活が1階だけで全部できるようにした」という弟子への愛情から、稽古場や風呂場、ちゃんこ場がある1階に大広間も作った。2階にも20畳ほどの部屋と関取用の個室2部屋を用意するなど環境は抜群。その部屋が閉鎖されたことを惜しむ多くの声が、角界や地元・柴又からもれていた。

後継師匠捜しが難航し、断念の方向に向かうと同時に、両国まで公共交通機関を使っても30分足らずという、絶好の環境にあるその部屋を、何とか継続使用できないかと関係者間で話し合いが進められていた。そんな中で浮上したのが二子山部屋の移転だ。二子山親方は藤島部屋から分家独立し、18年4月に所沢に部屋を創設。農地に囲まれた自然豊かな環境にあり、所沢市としても西武線沿線としても初の相撲部屋として話題となった。

ただ、最寄り駅から両国までは、電車を数本乗り継いで最速でも1時間以上かかり、力士の負担は大きかった。前日、明らかになった立浪部屋の茨城県つくばみらい市から、東京・台東区への移転同様、解禁された際の出稽古や東京場所で両国まで通う“通勤負担”の軽減など、稽古環境を整えたいという師匠としての思いがあった。

関係者によれば、先代東関親方の遺族や葛飾区との折衝が進み、詰めの交渉は最終段階に入っている。二子山親方は電話取材に、全てがクリアされたことを前提に「亡くなった(先代東関親方の)潮丸さんとは現役時代から仲が良かったので、その遺志を引き継ぎたい。今はコロナ禍で、すぐには難しいかもしれませんが、地元の方々と触れ合って地域の活性化に貢献したい」と話した。41歳の若さで死去した先代東関親方は、柴又に部屋を構えた際、「寅さんシリーズ」となった映画「男はつらいよ」の舞台となった「帝釈天でパレードできるような力士を育てたい」と夢を膨らませていた。志半ばで他界し「東関」の部屋名もなくなったが、その思いは一門の枠を超え、新たに部屋を構えることになる二子山部屋に継がれようとしている。

二子山部屋の看板

関連するニュースを読む

立浪部屋、5月の夏場所後に旧常盤山部屋に移転

茨城県つくばみらい市に拠点を構える立浪部屋が、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)後に、東京都台東区にある旧常盤山部屋へ移転することが4日、分かった。2月中旬に東京都板橋区へ移転した旧常盤山部屋を改装し、新たに部屋を構える。

旧常盤山部屋は現在、3階に所有者である千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)が住んでいる。9日に70歳の誕生日を迎え、日本相撲協会の再雇用制度が切れ退職となるが、今年10月いっぱいまでは居住。11月に予定される九州場所後に完全譲渡される。それまでは立浪親方(元小結旭豊)と力士らは1、2階に居住する。

建物の1、2階部分を改修するため、移転時期について立浪親方は「工事が間に合わないので5月場所後になると思う」と話した。移転話は昨年末あたりから進められ、今年に入って決まったという。最寄り駅の「みらい平」(つくばエクスプレス)から両国まで1時間ほどかかるが、台東区橋場に構える新しい部屋からは、車で15分ほどに短縮される。新型コロナウイルスの影響で現在は出稽古が禁止されているが、解禁されれば稽古環境も改善される。

地域密着で応援してくれた、つくばみらい市に対する恩もあり「残念がっている」と感じつつ「やっぱり力士のためを思って。出世していけばいくほど、力士のことを考えてやらないといけない」と立浪親方。3月の春場所では明生(25)が待望の三賞を初受賞し、三役も目前。元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍(21)や十両天空海(30)らの、さらなる出世に思いを込めた移転となる。

移転した高砂部屋の後を受け、現在の台東区橋場に部屋を新設した千賀ノ浦親方も「ここに部屋を構えて21年になるかな。自分がここを離れる時は、その後は相撲部屋として引き継いでもらいたいと常に思っていた。一門とか縁はなくても、引き続き相撲部屋として存続してくれるのはうれしい」と話した。

関連するニュースを読む

時津風親方また違反で解雇も 場所中にマージャン店

元前頭時津海の時津風親方(2019年1月17日撮影)

大相撲の時津風親方(47=元前頭時津海)が初場所中、日本相撲協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反したことが26日、分かった。

関係者によると、同親方はマージャン店のほか歓楽街に出向いていたという。協会は近日中に理事会を開き、処分を決める方針。同親方は昨年9月にもゴルフコンペに参加していたことが判明して2階級降格処分を受けており、違反は2度目になる。解雇を含めた厳罰は避けられない見通しだ。

   ◇   ◇   ◇

大栄翔の初優勝などで初場所が盛り上がった直後、水を差すような行為が判明した。時津風親方が本場所中にもかかわらず複数回、雀荘でマージャンに興じていたことが分かった。また、マージャンだけでなく、歓楽街にも繰り出していた。関係者によれば、同親方は今場所に限らず、雀荘に出入りしていたという。

日本相撲協会は、新型コロナウイルス感染拡大を予防するためのガイドラインを作成し、力士、親方らに不要不急の外出を禁じている。初場所前に協会員878人全員がPCR検査を受け、力士5人が陽性となった。このほか直近で力士らの感染が判明した計5部屋に所属する親方や力士らの全休を決定。力士65人が休場して、初場所を実施した。

多くの協会員は、感染予防を徹底しながら15日間を過ごした。その結果、出場した力士らに感染者は1人も出ず、無事に完走。八角理事長(元横綱北勝海)は観客に感謝しつつ「外出できない中、力士も行司も呼出も床山も、そして親方衆も、その家族もよく頑張ってくれた。医療従事者にも感謝」と話したばかりだった。

時津風親方は昨年9月、友人に誘われて宮城県に旅行し、ゴルフコンペに参加。さらに、密状態ながら居酒屋にて会食していた。これが発覚して秋場所を謹慎し、場所後に「委員」から「年寄」への2階級降格処分を科された。出直しを期したはずが、違反を繰り返す事態になった。

手本を示すはずの親方の2度目の行為に対してあきれる親方は多く「クビは避けられないでしょう」と指摘する声もある。時津風部屋は今場所、正代が優勝争いに加わり、弓取りの幕下将豊竜が新十両に迫るなど、最後まで出場した15人中12人が勝ち越し。同じ屋根の下に暮らす親方の行為は、彼らの頑張りを台なしにしかねなかった。千秋楽からわずか数日、熱戦の余韻が消えていく。

◆時津風正博(ときつかぜ・まさひろ)本名は坂本正博。元前頭時津海で、最高位は東前頭3枚目。1973年(昭48)11月8日、長崎県五島市生まれ。東農大を卒業後、96年春で幕下付け出しデビュー。翌97年夏場所で新十両。98年秋場所新入幕。通算466勝485敗43休、幕内通算322勝385敗43休。07年10月に現役引退し、時津風部屋を継承。昨年9月、日本相撲協会のガイドライン違反で秋場所を謹慎。委員から年寄に2階級降格処分を受けていた。

◆時津風部屋 1941年(昭16)10月に、不滅の69連勝を記録した横綱双葉山が立浪部屋から独立し「双葉山道場」を設立。45年11月の引退後に年寄時津風を襲名した。68年12月の死去後は一時、立田川(元横綱鏡里)が引き継ぎ、69年2月に元大関豊山が継承。98年には理事長に就任。02年8月、元大関豊山の定年に伴い元小結双津竜が継承。07年10月、新弟子死亡問題から先代時津風親方が日本相撲協会を解雇。前頭の時津海が現役を引退して名跡と部屋を継承した。横綱鏡里や大内山、北葉山、豊山の3大関を輩出した名門。昨年は秋場所で優勝した正代が大関に昇進したばかりだった。

◆日本協会のコロナ対策ガイドライン 「日常生活における感染予防」の項目の1つに「外出の自粛」がある。「不要不急の外出を自粛する。近隣以外への緊急な外出や必要な外出は、師匠が協会に相談した上で行う」と書かれている。また「協会員の移動」の項目の中にも「基本的に外出禁止とし、不要不急の外出をしない」「人との接触の機会を減らす」とある。なお外出する場合は「マスクを着用し『いつ、だれと、どこに』を明確にし、師匠に報告する」と明記している。

◆今後どうなる まずは日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青柳隆三委員長=弁護士)が事実関係を調査する。時津風親方には弁明の機会も与えられる。コンプラ委は検討した処分案を日本相撲協会理事会に答申。これを受けて理事会が処分を決める。協会員への処分は軽い順にけん責、報酬減額、出場停止、業務停止(協会事業への従事を停止)、降格、引退勧告、解雇の7項目。

関連するニュースを読む

大相撲初場所へ親方衆や力士ら全員にPCR検査実施

両国国技館の外観(2020年5月4日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が7日、一部を除いた親方衆や力士ら約900人の協会員に対して、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査を実施することを明かした。電話取材に応じた芝田山広報部長は、この日の執行部による定例会議で決定したと説明。10日に初場所(東京・両国国技館)初日を控えており「相撲を支えて頂いている方々への信用と信頼をかねて、みんなで受けることになった」と検査理由を話した。

昨年の11月場所以降、角界で感染の渦が拡大している。同年12月に立浪部屋で力士11人の集団感染が判明し、年末から年明けにかけて荒汐部屋で力士ら12人の集団感染が判明。さらに4日には幕内格行司の木村元基が、5日には横綱白鵬の感染も判明した。今回の検査は、直近で部屋関係者全員の検査を行った荒汐部屋、湊部屋、宮城野部屋以外の部屋を対象に行われる。

大規模検査により異例事態も発生する。検査キットは各部屋に配布しており「明日、全部集めて検査に回す。取組編成会議は検査結果が出た後に決める」と説明。取組編成会議は本来、本場所初日の2日前に行われる。よって、初場所の同会議は8日に行われる予定だった。しかし、全ての検査結果が判明するのに丸1日要するといい「明後日にずれ込むのではないか」と、初場所初日前日の土俵祭りも行われる9日に行われる予定となった。

現時点で初場所は、1日5000人までの観客を入れて開催する方針となっている。芝田山広報部長は「協会員もお客様も、みんなが安心、安全で初日を迎えられるのが1番」と話した。緊急事態宣言が再発令される中での開催に向けて、大規模検査で安心、安全を確かめて、世間にアピールする。

関連するニュースを読む

白鵬感染に角界激震、通常開催探る初場所へ警戒強化

白鵬(2020年7月22日撮影)

角界に激震が走った。日本相撲協会は5日、横綱白鵬(35=宮城野)が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。入院措置となり、初場所(10日初日、東京・両国国技館)出場は絶望的な状況。三役以上では初の感染となった。菅義偉首相は1都3県を対象とした緊急事態宣言の再発令について、7日に決定する方針を表明。観客の上限を約5000人として開催を目指す初場所に向けて、危機感が高まりそうだ。

   ◇   ◇   ◇

協会によると白鵬は3日に嗅覚異常の症状を訴え、4日にPCR検査を受けて5日朝に陽性と確認された。発熱などの症状はないが、電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、保健所の指導のもと入院した。

懸念されるのが、部屋での集団感染だ。4日まで白鵬も都内の部屋で稽古を行っていたが、5日時点で白鵬以外に症状を訴えている部屋関係者はいないという。同部屋には十両石浦、炎鵬ら力士16人が所属。協会は念のため、同日に先行して師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)ら部屋関係者全員を対象にPCR検査を行った。「結果が出ても今日(5日)夜遅いんじゃないか」と同広報部長。所属力士の初場所出場は、現状では不透明とした。

史上最多44度の優勝を誇る白鵬は、昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から史上初の「注意」の決議を下され、初場所は再起を懸ける場所だった。

右膝の負傷などを理由に、昨年11月場所まで3場所連続で休場していたが、昨年12月には両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加。貴景勝、朝乃山の2大関と三番稽古を行うなど計4日間で63番取って順調な調整ぶりを印象づけていた。同月23日には綱打ちを行い「まずはけがをしない体作りをしながら走りたい。その走る中で結果を出していきたい。もちろん若手の壁になりつつ」と意気込んでいたが、思わぬかたちで出場への道が閉ざされた。

角界では年明けに、荒汐部屋で前頭若隆景ら12人の集団感染が判明したばかりだった。菅首相は5日、1都3県が対象の緊急事態宣言を再び発令する方針を表明した。早ければ7日にも発出する。協会は昨年、緊急事態宣言の延長に伴い5月の夏場所を中止したが、前日4日時点で芝田山広報部長は「(初場所は)今のところ中止とか無観客とかそういうようなことは何もない」と説明。現状では開催を変更する方針を示していない。

協会は政府の方針を待ちながら、必要によっては臨時理事会を開いて対応を協議する。初日まで残り4日。看板力士の感染を機にさらに警戒心を強め、通常開催の可能性を探っていく。

◆白鵬の立場 昨年5場所で皆勤した場所は、優勝した春場所だけ。3場所連続休場となった11月場所後には、横綱審議委員会(横審)で横綱鶴竜とともに史上初の「注意」の決議を受けた。休場日数の多さを指摘する横審の矢野弘典委員長は「来場所にはぜひ覚悟を決めて備えていただきたい」と、進退を懸ける覚悟を求めていた。

◆新型コロナウイルス禍の角界の主な動き

▽20年3月1日 日本相撲協会は臨時理事会を開き、春場所の史上初の無観客開催を決定。

▽同22日 感染者を出さず春場所千秋楽を迎える。

▽4月3日 夏場所と名古屋場所開催の2週間延期を決定。

▽同10日 三段目力士の勝武士さんが感染。角界では初。

▽同25日 高田川部屋で力士ら6人の感染が判明。

▽5月4日 夏場所中止が決定。名古屋場所の会場を東京に変更し「7月場所」として開催する方針を示す。

▽同13日 勝武士さんが新型コロナ感染による多臓器不全で28歳で死去。

▽7月13日 7月場所の開催を正式決定。1日あたりの観客数の上限を2500人に設定。

▽9月10日 協会は玉ノ井部屋の力士18人の新型コロナ感染を発表。

▽10月19日 協会は11月場所の観客数の上限を約5000人に引き上げることを発表。

▽12月11日 立浪部屋で平幕の天空海ら力士10人の集団感染が判明。

▽21年1月1日 荒汐部屋で平幕の若隆景ら計12人の感染が判明。

関連するニュースを読む

感染白鵬所属、宮城野部屋力士の初場所出場は不透明

2020年12月18日 合同稽古に参加した白鵬

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は5日、横綱白鵬(35=宮城野)が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、宮城野部屋所属の力士の初場所(10日初日、東京・両国国技館)出場について「(5日に受けるPCR)検査の結果にもよる。検査して誰もがみんな陰性であったなら、専門家の先生の話を聞かないと、自分の方からは難しいとは言えない」と、現状では明言しなかった。

協会によると白鵬は3日に嗅覚以上の症状を訴え、4日にPCR検査を受けて5日朝に陽性と診断された。白鵬以外の宮城野部屋の力士で「症状を訴える者は出ていない」と芝田山広報部長。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)や所属力士ら部屋関係者のPCR検査の結果は、5日夜に判明する見通しという。

前日4日の段階で同広報部長は、初場所は通常通りの開催を目指しつつ、政府の方針によっては必要に応じて臨時理事会を開き対応を協議すると説明した。この日、菅首相は1都3県を対象とする緊急事態宣言の発令を7日に決定する方針を表明。同広報部長は「今日もまた執行部会議があるので、常にやっていくしかない。文科省、スポーツ庁から何か言ってきているかも分からない。主事がやっているので、それをまた伺ってから」と話すにとどめた。

角界では昨年4月に高田川部屋、同年9月に玉ノ井部屋、同年12月には立浪部屋で集団感染が発生。年明けには荒汐部屋での集団感染が判明している。

関連するニュースを読む

若隆景がコロナ感染、38度以上の発熱とのどの痛み

琴ノ若を寄り切りで破った若隆景(撮影・鈴木正人)

日本相撲協会は31日、西前頭2枚目若隆景(26=荒汐)が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。協会によると若隆景は31日に体調不良のため医療機関を受診し、陽性が判明した。行動履歴から他の部屋の力士らとの接触は確認されていないという。

芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると「38度以上の発熱とのどの痛みがあった」という。同部屋には若隆景の兄、十両若元春らが所属。力士ら部屋関係者、若隆景の家族はこの日から順次PCR検査を受ける予定。

初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)まで2週間を切った中で、新たな部屋で感染者が判明した。同広報部長は「本場所がどうなるか、今のところは何とも言えない。どれくらいの重さなのかも分からない。弟子の検査も結果が出たらお知らせする。どのくらいの程度での感染なのか。湊親方みたいに1人で収まり大したことないかもしれない。状況がまたかたまってくれば、判断となる」と話した。

角界では4月に高田川部屋、9月に玉ノ井部屋で集団感染が発生し、今月11日には立浪部屋でもクラスターが起こったことが判明した。

関連するニュースを読む

天空海ら立浪部屋の感染力士11人全員が退院

塩をまく天空海(2020年11月22日撮影)

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が28日、報道陣の電話取材に応じ、新型コロナウイルスに感染した立浪部屋の力士11人全員が退院したことを明かした。

立浪部屋では9日に幕下以下の力士3人の感染が判明。その後、濃厚接触者にPCR検査を実施したところ、平幕の天空海ら力士8人の感染が判明していた。重症者はおらず、病院や指定ホテルで治療を受け、26日までに感染者全員が退院したという。

関連するニュースを読む

立浪部屋で新たに力士1人コロナ感染、計11人に

日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が19日、これまで力士10人の新型コロナウイルス感染が確認された立浪部屋で、新たに幕下以下の力士1人の感染が確認されたことを明かした。芝田山広報部長は「10日の時点で陰性だったが、17日に鼻水等の症状があり、18日に2度目の検査を受けた所、きょう19日に陽性が出た」と話した。

立浪部屋では9日に、幕下以下の力士3人の新型コロナウイルス感染が発覚。濃厚接触者17人に対してPCR検査を実施したところ、新たに平幕の天空海ら力士7人の感染が判明していた。さらに今回1人の感染が判明し、立浪部屋では11人目の感染者となった。

また、協会から各部屋に通達を出したことを明かした。「全国的に感染が増大している。医療体制も逼迫(ひっぱく)し、東京都も4段階レベルのうち最も高い警戒度となっている。25日から外出禁止期間となり年明けにはすぐ初場所も始まる。いま一度、厳重に注意して行動して下さい、という内容」と通達内容を説明した。

角界ではこれまで、高田川部屋と玉ノ井部屋で集団感染が発生した。玉ノ井部屋の集団感染は9月の秋場所直前だったため、同部屋所属の力士らは全休の措置が取られた。今回の立浪部屋所属の力士らの初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)出場については「この状況なら問題ない」と重症者がおらず、初日まで約3週間あることから問題ないとの見解を示した。

関連するニュースを読む

湊親方コロナ感染 14日体調崩し夜に陽性と診断

日本相撲協会は15日、湊親方(元前頭湊富士)が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。

協会によると湊親方は14日に体調を崩し、最寄りの病院でPCR検査を受けたところ同日夜に陽性と診断された。

湊部屋の居住地である埼玉・川口市の保健所が濃厚接触者の調査を行ったところ「湊(親方)は3日前から稽古などで接触していなかったため、部屋の力士は全員、濃厚接触者と認定されませんでした」が、協会として所属力士10人にPCR検査を実施。結果は15日夜に判明する。

角界では4月に高田川部屋、9月に玉ノ井部屋で集団感染が発生し、今月11日には立浪部屋でもクラスターが起こったことが判明した。

関連するニュースを読む

綱とり挑む貴景勝「もうちょっと」体力強化を継続

初場所に向けて稽古する貴景勝

大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で綱とりに挑む大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が12日、都内の部屋で稽古を行った。

四股やテッポウなどの基礎運動のほか、バーベルを扱ったスクワットに時間を費やし、下半身を鍛えた。13日は稽古が休み。18日からは両国国技館内の相撲教習所で合同稽古が始まるが、相撲を取る稽古については「もうちょっと(基礎運動を)やらなきゃだめだと思う」と、体づくりに励む。

11日には茨城・つくばみらい市の立浪部屋で幕内力士の天空海ら7人が新型コロナウイルスに感染したことが判明した。感染者は計10人。貴景勝は「(感染者が)1日に何百人もなってる世界だから、気をつけないといけない」と緊張感を漂わせた。

若い衆にバーベルを使用したスクワットを指導する貴景勝(左)

関連するニュースを読む

天空海ら感染立浪部屋に重症者なし 稽古場など消毒

天空海(2020年11月19日撮影)

幕内力士の天空海(あくあ、30)ら力士10人が新型コロナウイルスに感染した立浪部屋は11日、フェイスブックを更新し、「陽性の力士に関しましては、全員、指定ホテルや病院に入っております。体調に関しましては、重症者はおりません」と報告した。

また、「除菌消毒作業完了証明書」を撮影した写真も掲載し「本日、プロの業者様に稽古場、室内を全部消毒して頂き、また来週に再度消毒となっております」と投稿した。

日本相撲協会によれば、力士らの行動記録から他の部屋の力士との接触はないという。

関連するニュースを読む

立浪部屋で天空海ら新たにコロナ感染、計10人に

天空海(撮影・河田真司)     

日本相撲協会は11日、平幕の天空海(30=立浪)、同じ立浪部屋の幕下以下の力士6人、合計7人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。

相撲協会によると、立浪部屋では9日に3人の新型コロナ感染者が確認され、つくば保健所の指導に基づき濃厚接触者17人にPCR検査を実施。この日に7人の感染が確認されたという。

陽性者合計10人のうち、1人はすでに入院し、2人は指定ホテルに移動しているという。感染者に重症者はおらず、本日中に指定ホテルで隔離される予定となっている。また力士らの行動記録からも、他の部屋の力士との接触はないという。

角界では9月に玉ノ井部屋で24人の集団感染が発生していた。

関連するニュースを読む

天空海が新入幕 茨城出身では高安以来/新番付

天空海(2020年9月26日撮影)     

日本相撲協会は26日、開催地を通常の福岡から東京に変更して行う大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、7月場所と9月の秋場所は1日あたりの上限入場者数を約2500人に制限していたが、11月場所から約5000人に引き上げて開催される。

新入幕として天空海(あくあ、29=立浪)が西前頭16枚目に名を連ねた。先場所は西十両6枚目で10勝5敗ながら、番付運にも恵まれてのうれしい新入幕だ。立浪部屋からは、現師匠(元小結旭豊)が部屋を継承して以降では、先場所の豊昇龍に続き5人目の新入幕。茨城県出身では、11年名古屋場所の高安以来、戦後13人目の幕内力士誕生となった。

うれしい幕内返り咲きを果たしたのは、東前頭14枚目の千代の国(30=九重)で、昨年春場所以来9場所ぶりの復帰。幕下から十両1場所通過で幕内昇進は、新入幕を果たした13年秋場所の遠藤以来。幕内→幕下以下→幕内の昇降は2回目だが、これは和歌乃山、玉飛鳥に続き史上3人目の復活劇となった。他に再入幕は3人で琴勇輝(29=佐渡ケ嶽)は2場所ぶりの復帰で、9度目の入幕は昭和以降5位タイ(1位は大潮の13回)。琴ノ若(22=佐渡ケ嶽)は2場所ぶり、千代翔馬(29=九重)は8場所ぶりの幕内復帰となる。

十両昇進は4人だが、いずれも再十両。宇良(28=木瀬)は16場所ぶりの関取復帰で、幕内経験者が序二段に降下後、十両復帰を果たしたのは、今年初場所の照ノ富士以来、史上2人目の復活劇となった。小結経験者の常幸龍(32=木瀬)は10場所ぶり、貴源治(23=千賀ノ浦)と千代の海(27=九重)は、ともに2場所ぶりの十両復帰となった。

なお、部屋内で新型コロナウイルスの複数感染者が出て秋場所を休場した玉ノ井部屋の2人の関取は、秋場所番付のまま据え置かれ、東龍(33)は西十両7枚目、富士東(33)は東十両14枚目。感染防止ガイドラインに反し、夜の接待を伴う店で会食し出場停止3場所などの処分を受けた、休場中の阿炎(26=錣山)は、西前頭14枚目から西十両11枚目に番付を下げた。

11月場所は、11月6日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。8日の初日を迎える。

関連するニュースを読む