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朝乃山が調整「勝敗に関係なく番数を」夏場所へ13勝目標

朝乃山(2021年3月19日撮影)

大相撲夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の初日まで3日となった6日、大関朝乃山(27=高砂)が朝稽古後に、報道陣の電話取材に応じた。

先月19日から4日間の日程で行われた合同稽古では、連日の三番稽古(同じ相手と連続して相撲を取る)で、同じ大関の正代(29=時津風)や小結御嶽海(28=出羽海)らと約60番取り、実戦感覚を磨いた。その後の部屋での稽古は関取衆不在のため連日、幕下以下の若い衆と稽古。この日は「勝敗に関係なく番数を取ろうと思って20番ぐらい」(朝乃山)取った。調整に入る時期でもあるため少なめのようだが、番付発表後は30番ほど取ったという。

2年前の夏場所は、トランプ前米国大統領から大統領杯を贈られた記念すべき初優勝。昨年の夏場所は新大関として臨むはずが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止。何かと縁深い場所を前に「気付けばもう大関になって1年がたちます。大関になってふがいないし、納得いかない結果になっている。大関に求められるのは優勝ですから」と、休場を除けば8場所連続2ケタ勝利中にも、さらなる向上を自分に求めた。

結果的には2ケタ勝利を挙げても、番付下位への取りこぼしで優勝争いには、なかなか加われない状況が続く。「自分より下の番付(の力士)に負けないことが大事。それを突破しても大関同士で(の対戦)も勝っていかないといけない」と本人も重々、承知のことだ。大関昇進時に先代の師匠(現錦島親方=元大関朝潮)から「13勝で優勝しなければダメだ」と言われたことも頭にあり「12番しかないので、それ以上、勝たないといけない」とクリアすべき数字も明確に挙げた。

季節がら相撲界では関取衆が、後援者らに日頃の感謝のしるしとして贈る、浴衣地の反物を作るシーズンだ。朝乃山は今年、チューリップをデザインした反物を作った。出身地・富山の名花で「地元のやつを何か入れようかなと思ってチューリップがあるので。皆さんに喜んでいただけるように、少しでも地元を入れたいと思って」と説明。夏場所初日は母の日でもあり「5月場所と(母の日が)重なるので白星を届けることが一番のプレゼント」と話すように、浴衣地の反物同様、感謝の思いを土俵上の白星とともに送る。

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東関部屋が春場所を最後に閉鎖か、継承者選びが難航

東関部屋を継承し、報道陣の取材に対応する東関親方(2020年1月30日撮影)

外国人力士のパイオニアが創設し、優勝11回の横綱を輩出した東関部屋(東京都葛飾区柴又)が、大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)を最後に、閉鎖される可能性があることが8日、関係者への取材で分かった。

現師匠である東関親方(44=元小結高見盛)の後任選びが難航しているためで、このままの状況が続けば約35年の歴史に幕を閉じるという。

東関親方は、19年12月に41歳の若さで死去した先代東関親方(元前頭潮丸)の死去に伴い、部屋付き親方だったことから、年明けの昨年1月、部屋を継承した。ただ、部屋の運営には師匠としての精神的負担から難色を示し、関係者によれば1年ほどの“暫定的”な継承として師匠の座を引き継いだという。

そのため高砂一門内で、次期継承者を模索。先代高砂親方(現錦島親方=元大関朝潮)の定年に伴い、高砂部屋を継承しなかった若松親方(元前頭朝乃若)らが候補に挙がったが、不調が続き現状では候補者不在。前述の「1年間」のリミットが切れる状況では、部屋封鎖もやむなしの方向で話が進んでいるという。

東関部屋は、ハワイ出身で高砂部屋付きだった12代東関親方(元関脇高見山)が、86年2月に高砂部屋から分家独立して東京・東駒形に創設。外国出身者による初めての部屋で、ジェシーの愛称で人気を博したこともあり話題を集めた。同じハワイ出身の曙が横綱に上り詰め、高見盛や潮丸らの関取を輩出。09年6月の定年後は、当時小野川親方の先代東関親方が部屋を継承。18年1月に現在の部屋に移転した。

現在の部屋は、地域活性化の狙いで誘致した葛飾区が、区有地を有償で貸し出した土地に建築された。行政側との問題なども残り「完全には(撤退は)決まっていないが、その方向にはある」と関係者は話し、その際には東関親方と力士6人は、同じ高砂一門の八角部屋(師匠=元横綱北勝海)に移籍する方向性も示されているという。

○…部屋の存続問題について東関親方は、電話取材に「自分がどうこう言っても悪い方にとられてしまう。正直、ノーコメントです」と話した。14日初日の春場所が迫っていることもあり「場所も近いし余計なことは言いたくありません」とも付け加えた。コロナ禍で力士の生活環境も厳しい状況が続く。「自分も力士も外出はしてませんが、こんな状況ですから、いつ感染するかもしれない。(いつ感染するか分からないという)覚悟はしています」と予断を持たずに責務を全うする姿勢を示した。

◆東関大五郎(あずまぜき・だいごろう)本名・加藤精彦、元小結高見盛。1976年(昭51)5月12日、青森・板柳町生まれ。99年春場所で幕下付け出しデビュー。00年名古屋場所で新入幕。愛称は「ロボコップ」。13年初場所で現役を引退し同年10月に年寄「振分」を襲名、20年1月に年寄「東関」を襲名して部屋を継承

東関部屋の入口(2021年2月6日撮影)
東関部屋の外観(2021年2月6日撮影)

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朝乃山「体を丸く」創意工夫で上体起きる課題克服

幕下力士と申し合い稽古を行う朝乃山(右)

課題克服は、創意工夫で乗り切る。昇進を決めた昨年の春場所から1年。先の初場所で11勝を挙げ、かど番を脱出し在位5場所目の大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)を迎える大関朝乃山(26=高砂)が15日、稽古場取材で「工夫」を示した。

この日は基礎運動後、幕下の寺沢、朝玉勢、深井と20番取った(17勝3敗)。これまでと“変化”があったのは、土俵に入る前に、稽古場の羽目板に手を着いて、左右交互に足を上げを入念に5分ほど行ったこと。その意図について朝乃山は「体を丸くしようと(思って)」と明かした。どういうことか。「(立ち合いで相手に)当たって上体が起きちゃうところがある。体が大きいと伸びてしまう。それで前傾姿勢にしようと。体を前に倒せるように」と説明した。

恵まれた体を十分に生かし切れない現状に、先代師匠の錦島親方(元大関朝潮)も常々、稽古場で朝乃山に「アゴを引け」「胸をのけ反らせるな」と口酸っぱく言い聞かせていた。もちろん、そのアドバイスは体に染み込ませていただろうが、あらためて課題克服のために反復した格好だ。

幕下相手にも、立ち合いからすぐに上手を取らず、突き放して右を差す、左上手を取るという取り口も何度か見せた。「(相撲の)幅を広げないといけない。相手によって(相撲も)変えていかないといけない」と朝乃山。9日の取材対応では、何度も「頭を使わないといけない」と話した。心技体で自分に足りないものは「『心』と『技』がない」と答えたが、その技を磨くための工夫を、試行錯誤しながら稽古場で実践している。「心」については「大一番で弱い。大一番で負けてしまっている。普段の私生活から意識したい」と認識。目に見えない自分との闘いだが「『勝ちたい』という気持ちだと相撲が変になったりする。『負けない』という気持ちが必要。落ち着いて1日1番、自分の相撲を取れるようにしたい」と自分に言い聞かせるように話した。

最後に、ファンへ感謝の思いを。昨年はチョコレート含め段ボール2箱分のプレゼントが届いたという前日14日のバレンタインデー。今年は20個ほどのチョコが届けられたという。「手作りだったり、デパートに行って買ってくださったり、郵送にもお金がかかる。すごくうれしいです」と感謝の言葉を並べた。

幕下力士と申し合い稽古を行う朝乃山(右)
幕下力士と申し合い稽古を行う朝乃山(左)
幕下力士と申し合い稽古を行う朝乃山(右)
ゴムチューブを使って体をほぐす朝乃山

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朝乃山「これが自分の相撲」好調阿武咲下し星五分に

阿武咲(左)を寄り切りで破る朝乃山。土俵下奥は貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇4日目◇13日◇東京・両国国技館

かど番の大関朝乃山(26=高砂)が、星を五分に戻した。

2日目に小結照ノ富士を破るなど3連勝で絶好調の阿武咲に対し、立ち合いから右を差し込み、左上手も取る万全のかたちで寄り切った。

2勝2敗。復調の気配をうかがわせる内容に「相手が3連勝で好調だったけど、今日も自分の相撲を取りきるだけ。がむしゃらに前に出ようと思い、相撲を取った。これが自分の相撲だと思う」とうなずいた。

御嶽海に完敗を喫した前日3日目、都内の部屋に戻ると先代師匠の錦島親方(元大関朝潮)に「だめな相撲」などとゲキを飛ばされ、気持ちが切り替わったという。今場所も混戦模様。「明日からまたあるので今日のような前に出る相撲を取っていきたい」と、気持ちを高めた。

阿武咲(右)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・野上伸悟)
阿武咲を寄り切りで破り、勝ち名乗りを受ける朝乃山(撮影・河田真司)

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墓穴掘った貴景勝、心の立て直しも/大ちゃん大分析

御嶽海(左)に押し出しで敗れる貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

綱とりに挑む大関貴景勝(24=常盤山)にいきなり土がついた。小結御嶽海との押し合いに屈して黒星発進。本割での対戦成績が9勝8敗と伯仲している実力者に、痛い敗戦を喫した。今場所から定年による名跡交換により、高砂親方から錦島親方(元大関朝潮)として、引き続き評論します。

  ◇   ◇   ◇

貴景勝が引いて墓穴を掘ってしまった。立ち合いから距離を取り押す形を作って、突っ張りの回転も悪くなかった。一見、流れは貴景勝ペースのように見える。ただ、相手にダメージを与えるほど押し込んでいなかった。御嶽海の辛抱強さや潜在的な柔軟性などもあるが押しが利いてない。御嶽海の引きに乗じて出たが、あれは流れの中で御嶽海が体勢を立て直そうとして引いたもの。実際に回り込んで立て直された一方、その後の貴景勝の引きは直線的だったし、密着されていたから残れなかった。

コロナ禍で条件はみな同じとは言え、いつもの押しではなかった。実力者に勝ってスタートすれば乗れるリズムに乗り損ねたが、今場所も優勝ラインは13勝あたりだろう。綱とり場所だが、力がなかったらやり直せばいい、というぐらいの気持ちで2日目に臨めるか。精神力も含め立て直しが試される。

(元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

貴景勝(左)を攻める御嶽海(撮影・河田真司)
協会あいさつに臨む、前列左から朝乃山、貴景勝、八角理事長、正代、隆の勝、後列左から高安、照ノ富士、御嶽海(撮影・河田真司)

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かど番朝乃山「色はおまかせ」締め込み黒で心機一転

朝乃山(2020年11月9日撮影)

初場所を自身初のかど番で迎える大関朝乃山(26=高砂)は、心機一転となる締め込みで臨む。初日を翌日に控えた9日、電話取材に対応。先場所まで着用していた紫色の締め込みを、黒色に変更することを明かした。先代高砂親方の現錦島親方(元大関朝潮)の後援者から1年以上前にもらったもので「色は“おまかせ”です。年も変わるので気持ちを新たにということで」。新たな締め込みで、新年最初の場所を戦う。

新型コロナの感染拡大の影響を受けた十両以上の関取15人が、休場する事態となったが「特に気持ちは変わらない」と平常心を強調した。初日は5連勝中の大栄翔と対戦。「同級生ですし、初日から白星を取れるようにしたい」と好発進を誓った。地元富山は、記録的な大雪に見舞われている。郷土愛の強い26歳は「心配している。元気な相撲を届けたい」と意気込んだ。

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石浦が下の名前を改名 将勝から鹿介に/新番付

石浦=2019年9月13日、両国国技館

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。番付降下、改名、引退などの力士、年寄など協会関係者は以下の通り。

【降下】

〈三役内〉

御嶽海(27=出羽海)東関脇→西小結

〈幕内から十両〉

炎鵬(26=宮城野)西前頭11枚目→東十両3枚目

琴勇輝(29=佐渡ケ嶽)西前頭15枚目→西十両9枚目

〈十両から幕下〉

錦富士(24=伊勢ケ浜)西十両13枚目→西幕下5枚目

富士東(33=玉ノ井)東十両14枚目→東幕下13枚目

阿炎(26=錣山)西十両11枚目→東幕下16枚目

【改名<1>】(しこ名の上の部分)

〈十両〉

納谷→王鵬(おうほう、大嶽)

白石→東白龍(とうはくりゅう、玉ノ井)

〈三段目〉

小島→魁郷(かいごう、浅香山)

〈序二段〉

矢田部→錦国(にしきくに、芝田山)

橋本→若東(わかあずま、玉ノ井)

樋口→寅武蔵(とらむさし、武蔵川)

琴真鍋→琴太成(ことたいせい、佐渡ケ嶽)

〈序ノ口〉

長原→錦星龍(きんせいりゅう、芝田山)

岩本→玉乃若(たまのわか、玉ノ井)

原田→大陸山(たいりくやま、大嶽)

服部桜→勝南桜(しょうなんざくら、式秀)

【改名<2>】(しこ名の下の部分も含める)

石浦将勝→石浦鹿介(いしうら・しかのすけ、宮城野)

琴真鍋平翔→琴太成直輝(ことたいせい・なおき、佐渡ケ嶽)

樋口虎之心→寅武蔵輝之進(とらむさし・てるのしん、武蔵川)

服部桜太志→勝南桜聡太(しょうなんざくら・そうた、式秀)

橋本航→若東航矢(わかあずま・こうや、玉ノ井)

岩本舞斗→玉乃若未来斗(たまのわか・みくと、玉ノ井)

大成道勝→大成道大志(だいせいどう・だいし、木瀬)

白石雅仁→東白龍雅士(とうはくりゅう・まさひと、玉ノ井)

【襲名】

琴奨菊(元大関)引退秀ノ山襲名

【停年退職(年寄)】

錦島末弘(元朝潮=先代高砂)

【引退】

琴誠剛、希帆ノ海、飛天龍、朝日城、臥牙丸、笹崎、若龍星、宇美錦、春空、大雅、欧樹

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朝乃山が新体制の部屋で稽古、若い衆に積極的に指導

朝乃山(20年12月8日撮影)

大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が9日、新体制となった部屋で稽古を行った。都内の部屋で基礎運動を中心に調整。先代師匠の錦島親方(元大関朝潮)が65歳で日本相撲協会の定年を迎え、新師匠となった8代高砂親方(元関脇朝赤龍)のもとで、この日は自身も若い衆に対して積極的に指導した。若い衆を引っ張り上げるのも看板力士としての役目。「自分もそこまで相撲はうまくないんですけど、やるのと見るのは全然違ってくると思う。見てたら悪いところが見えてきますし、そこをしっかり言ってあげて、自分で考えて直してくれたらいいと思ってます」。部屋頭としての自覚をにじませた。

新師匠は、自身が入門時は現役の関取だった。「(稽古相手として)指名してくださったり、稽古に対しては指導してもらっていた」と振り返る。

10日にも相撲を取る稽古を再開させる予定で、18日から両国国技館内の相撲教習所で行われる合同稽古に参加する意欲を示す。「いろんな関取と肌を合わせて、この地位までこられた。そういうのは大事かなと。前回優勝した先輩大関、貴景勝関と稽古して、テレビで見ていても刺激になったので。肌を合わせて、やりたいですね」。かど番脱出を期す初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)に向けて、自身が途中休場した11月場所の優勝力士、貴景勝との稽古を望んだ。

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朝乃山かど番脱出へ「力入ります」新師匠と心機一転

朝乃山(2020年11月9日撮影)

大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)をかど番で迎える2大関が11月30日、途中休場した11月場所後、初めて取材に応じ、雪辱を誓った。朝乃山(26=高砂)は負傷した右肩の回復を強調。先代師匠の定年に伴い新体制となる部屋から再起を図る。正代(29=時津風)は左足首への負荷を抑えながら調整。慎重な姿勢を示しつつ、気負わずにかど番脱出を目指す。

   ◇   ◇   ◇

朝乃山は右肩の状態について「(痛みは)ほとんどないですね。力はもう、ほとんど入りますよ」と明るい声色で説明した。2週間前の負傷直後は右腕を上げる動作もできなかったが、現在は日常生活に支障はないという。この日は四股などの基礎運動で調整。番付発表が行われる24日までには相撲を取る稽古を再開させる予定で「自分にできることを考えながら、やっていきたい」と力を込めた。

休場中は毎日欠かさず、午後1時からテレビで放送される幕下の取組から観戦していた。「本来であれば15日間出てるのに、なんでテレビの前で第三者のところにいるんだろうという気持ちだった」と、悔しさが募った。

12月9日に65歳を迎え先代高砂親方(元大関朝潮)が定年となり、前錦島親方(元関脇朝赤龍)が部屋を継承する。新師匠は自身の入門時は現役の関取で、11月場所後には「『お互い協力して、部屋を活気づけて、部屋を盛り上げていくように頑張ろうね』と言われました」と誓い合ったことを明かした。心機一転。「悔しい思いを来場所にぶつけたい」。まずはかど番脱出を期す。【佐藤礼征】

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高砂改め錦島親方「ノビノビ指導して」師匠譲り渡す

11月場所後の定年に伴うリモート会見に出席した高砂親方(2020年11月4日撮影)

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、12月9日に65歳の誕生日を迎え、同協会の停年となる高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換を承認。錦島親方が8代目高砂浦五郎として高砂部屋を継承することが決まった。

師匠の座を受け継いだ新高砂親方は、日本相撲協会広報部を通じて以下のコメントを発表した。

このたび高砂浦五郎の名跡を八代目として襲名させていただく運びとなりました。

継承のお話しをいただいた時は正直その責任の重さに足がすくむ思いで躊躇いたしました。

しかし、育てていただいた先代師匠に恩返しすべく決意しました。これからは、朝乃山をはじめとする力士たち、支えてくださる親方、行司、呼出し、床山、若者頭とともに、力を合わせて高砂部屋の名に恥じぬよう精進致します。何卒よろしくお願い申しあげます。(原文まま)

一方、師匠の座を譲り渡した高砂改め錦島親方は電話取材に「高砂という重い看板を背負うことになるが、そんなプレッシャーを感じる必要はない。自分を、そして周りを信じてノビノビと指導にあたってほしい。これまで同様、協力は惜しまない」と話した。

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高砂部屋継承する元朝赤龍「名に恥じぬよう精進」

断髪式で師匠の高砂親方(右)に止めばさみを入れられる朝赤龍(18年2月4日)

大相撲の高砂部屋を継承することが決まった8代高砂親方(元関脇朝赤龍)が26日、日本相撲協会を通じて書面で「朝乃山をはじめとする力士たち、支えてくださる親方、行司、呼出、床山、若者頭とともに、力を合わせて高砂部屋の名に恥じぬよう精進いたします」とコメントした。

この日の理事会で12月9日に定年を迎える高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換が承認され、錦島親方が8代目高砂として高砂部屋を継承することが決まった。現高砂親方の定年を待たずに、部屋の師匠としても27日から始動する。

8代高砂親方は部屋継承にあたり「継承のお話をいただいた時は正直その責任の重さに足がすくむ思いでちゅうちょいたしました。しかし、育てていただいた先代師匠に恩返しすべく決意いたしました」と話した。

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元朝赤龍の錦島親方が8代目高砂として部屋継承

断髪式で師匠の高砂親方(右)に止めばさみを入れられる朝赤龍(18年2月4日)

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、12月9日に65歳の誕生日を迎え、同協会の停年となる高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換を承認。錦島親方が8代目高砂として高砂部屋を継承することが決まった。現高砂親方の停年を待たずに、部屋の師匠としても27日から始動する。

モンゴル出身の錦島親方は、00年初場所初土俵。03年春場所で新入幕を果たし、最高位は関脇。三役を5場所務め17年春場所で引退し、同年4月に日本国籍を取得した。通算成績は687勝679敗で、三賞は4回(殊勲賞1、敢闘賞1、技能賞2)受賞した。

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元朝赤龍の錦島親方8代目高砂へ 師匠12月に定年

高砂親方(2019年12月24日撮影)

12月9日に師匠の高砂親方(元大関朝潮)が65歳の誕生日を迎え、日本相撲協会の停年となる高砂部屋を、現在は部屋付き親方で、元関脇朝赤龍の錦島親方(39)が師匠として継承することが20日、分かった。

既に大相撲11月場所10日目の17日に、年寄名跡交換に必要な書類を同協会に提出しており、場所後の理事会で承認され次第、錦島親方が8代目高砂を受け継ぐ運びとなる。

部屋にはもう1人、若松親方(50=元前頭朝乃若)が部屋付き親方として在籍している。高砂親方と同じ近大出身で、同大や東洋大とのパイプを作り、大関朝乃山ら有望力士のスカウトなどに尽力してきた。錦島親方の兄弟子でもあり、同協会の副理事も務めている。

一方で、現役時代は押し相撲でならした若松親方の最高位は、三役目前の西前頭筆頭止まり。初代高砂浦五郎こそ平幕力士だったが、2代目以降は横綱2人、大関2人を含め6代連続で三役以上経験者だった。2人のどちらを後任に据えるかで熟慮を重ねた結果、現役時代の実績や、周囲の声などもろもろ、勘案し錦島親方に決まった。また関係者によれば、大関朝乃山(26)が引退した際は、9代目高砂として部屋を継承させることにも理解を示しているという。

モンゴル出身の錦島親方は、00年初場所初土俵。03年春場所で新入幕を果たし、最高位は関脇。三役を5場所務め17年春場所で引退し、同年4月に日本国籍を取得した。通算成績は687勝679敗で、三賞は4回(殊勲賞1、敢闘賞1、技能賞2)受賞した。

元朝赤龍の錦島親方(左)と師匠の高砂親方は観客に一礼する(2018年2月4日撮影)

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朝乃山「一生懸命」思い強めた16年九州場所/手記

大関昇進の伝達を受ける朝乃山(右)と高砂親方(代表撮影)

大関昇進が決まった朝乃山が日刊スポーツに手記を寄せた。16年春場所で初土俵を踏み、丸4年で夢だった大関に昇進。高砂部屋の伝統をしっかりと胸に刻み、口上でも述べた「一生懸命」を貫いて駆け上がってきた。富山県出身では太刀山(元横綱)以来111年ぶりとなる新大関が、感謝の思いや今後の夢などを記した。

   ◇   ◇   ◇

みなさまの応援、支えのおかげで、大関に昇進することができました。春場所は史上初の無観客開催で、声援がなかったことは正直寂しかった。それでも、テレビなどを通して全国から応援してくれる人がいると思えば頑張れた。本当にありがとうございました。角界入りしてから夢だった地位に上がれたが、もう1つ上の番付がある。これからさらに精進していきます。

座右の銘にしているのは「一生懸命」。誰でも意味が分かる簡単な言葉だが、すごく重い言葉だと思う。土俵に一生、命を懸ける。その決意ができたのはプロに入った時。人生は1度きり。1度しかないチャンスで、できるところまでやろうと思えた。そうすると稽古も頑張ることができた。

「一生懸命」の思いが強くなったのは16年九州場所千秋楽。その日の部屋は独特な雰囲気だった。部屋のみんなで朝赤龍関(当時十両、現錦島親方)の取組をテレビで観戦。幕下希善龍さんとの「入れ替え戦」に負けて幕下陥落が確実になり、兄弟子たちがガックリと落ち込んでいた。もちろん部屋頭が負けて喜ぶ人はいないけど、それまでの負けと明らかに違っていた。

その意味を知ったのは、翌日の新聞だった。高砂部屋は1878年(明11)の部屋創設から138年間にわたって、十両以上の関取を輩出し続けていた。その最長記録が途絶えることになった。千秋楽パーティーで朝赤龍関は「自分のせいです」と泣いていた。師匠(高砂親方=元大関朝潮)は「頑張るしかない。新しい高砂部屋の歴史をつくっていこう」と下を向かず、涙を見せずに言っていた。グッとくるものがあった。

16年の九州場所で自分は東幕下14枚目だった。その年3月の春場所で初土俵を踏み、1年で関取になることを目標にしていた。翌17年の春場所で新十両に昇進し、目標を果たした。ただ初場所は7戦全勝で幕下優勝。もしも1場所早く、九州場所で全勝だったら、関取が途絶えることはなかったのに-。皮肉なことに、伝統が途切れたことで初めて高砂部屋が「名門」と言われる本当の意味を知ったと思う。同時に自分が「名門」の新しい歴史をつくりたいという気持ちが出てきた。支えてくれる人のために-。こういう感情は初めてだった。高砂部屋に入ったから、今の自分がある。

夢の大関昇進だが(故人で母校の富山商高元監督)浦山先生の夢は、自分が横綱になること。横綱になった時が「十分咲き」なら、大関に上がっても、まだ「五分咲き」だと思う。まだ自分の相撲人生は道半ば。浦山先生や今年の初場所中に亡くなった伊東監督(母校の近大元監督)、高砂親方や高砂部屋のためにも、ここからさらに「一生懸命」に土俵を務めたい。

記者会見で笑顔を見せる朝乃山(代表撮影)

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朝乃山「全然飛ばなかった」豆まきで強肩生かせず

豆まきをする朝乃山(左)と部屋付きの錦島親方(撮影・佐藤礼征)

大相撲の関脇朝乃山(25=高砂)が2日、東京・豊島区の金剛院で行われた「椎名町街づくり豆まき会」に参加した。部屋付きの錦島親方(元関脇朝赤龍)が現役時代から参加している催しで、この日の来場者は計4000人。節分の日は3日だが、ひと足早く邪気を払う役目を担った。

約20個の豆が入っている袋を、片手で数袋つかんで投げ飛ばした。小4から3年間、相撲と並行してハンドボールも習っており、ゴールキーパーとして富山県の強化選手にも選ばれたことがある朝乃山。「ソフトボール投げでも(周囲に比べて)結構飛ばせた方でした」と肩には自信があったが、豆が軽すぎて「全然飛ばなかったです」と苦笑いを浮かべた。

池袋も“初上陸”だった。「何も分からない場所。チャラい、若い人が来るイメージです」。会場の最寄り駅、椎名町駅は池袋駅から西武池袋線で1駅で目と鼻の先。着物にまげ姿で目立つ力士には縁のない場所だという。

小結だった昨年九州場所で11勝、新関脇だった初場所で10勝を挙げ、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)が大関とりになる。「三役で3場所33勝」が大関昇進の目安で、12勝前後の白星が求められる見通し。前日1日には「(大関候補の筆頭として)そう思われるようになってきた。協会やファンの期待に応えたい。まずは体をつくって、前よりも体を強くしたい」と話していた。周囲の期待も感じながら、さらなる成長を期す。

都内で豆まきをする朝乃山(中央)

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朝乃山が東の新関脇、富山出身は戦後3人目 新番付

朝乃山(2019年11月24日撮影)

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、2場所連続44回目の優勝を狙う白鵬(34=宮城野)が4場所ぶりに東に就いた。先場所、初日に急きょ休場した鶴竜(34=陸奥)は3場所ぶり7回目の優勝を目指す。

大関は、東が復帰2場所目の貴景勝(23=千賀ノ浦)、西は先場所、2日目から休場した豪栄道(33=境川)が9度目のかど番で臨む。

先場所、新三役の小結で11勝4敗の好成績を挙げた朝乃山(25=高砂)が、東の新関脇に就いた。新関脇は今年初場所の貴景勝以来で、高砂部屋からは07年秋場所の朝赤龍(現錦島親方)以来。富山県からは86年秋場所の琴ケ梅以来、戦後3人目で、近大出身では16年秋場所の宝富士(32=伊勢ケ浜)以来3人目。三段目付け出しデビューでは初めてとなった。西の関脇は、先場所までの大関から陥落した高安(29=田子ノ浦)。先場所の栃ノ心(32=春日野)に続く大関降下で、先々場所の貴景勝からの3場所連続大関降下は、昭和以降初めてとなった。

新小結から8勝、9勝、9勝と勝ち越しを続けている阿炎(25=錣山)は、番付運に泣かされ今場所も東の小結に据え置きとなった。4場所連続小結は、06年名古屋場所~07年初場所の稀勢の里(元横綱、現荒磯親方)以来だ。西小結の大栄翔(26=追手風)は、先場所の朝乃山に続き晴れの新三役。追手風部屋からは18年夏場所の遠藤(29)以来で、埼玉県からは今年名古屋場所の阿炎以来、戦後5人目となった。

初場所は、来年1月10日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。12日の初日を迎える。

白鵬(2019年12月5日撮影)
貴景勝(2019年11月13日撮影)

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新十両研修で親子3代関取琴ノ若、淡々と心構え学ぶ

新十両研修を終えて東京・両国国技館をバックにガッツポーズを決める名古屋場所新十両の左から木崎海、一山本、琴ノ若、竜虎(撮影・佐藤礼征)

大相撲の新十両研修が4日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)で新十両昇進を果たす元横綱琴桜の孫で佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男、琴鎌谷改め琴ノ若(21=佐渡ケ嶽)ら4人が出席した。甲山親方(元前頭大碇)と錦島親方(元関脇朝赤龍)の指導の下、関取としての心構えを学び、土俵入りの所作を説明した約15分間のビデオも視聴した。

“親子3代”での関取となった2代目琴ノ若は、6月は主に千葉・松戸市内の部屋で稽古を行い、名古屋場所に向けて調整する。研修会を終えたこの日、「(幕下だった先場所と)特に変わりはない」と、淡々と心境を明かした。

研修会には琴ノ若、一山本(25=二所ノ関)、木崎海(24=木瀬)、竜虎(20=尾上)が参加した。

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朝赤龍、断髪式ハプニングも長女のサプライズに笑顔

「朝赤龍引退、錦島襲名披露大相撲」の断髪式で、白鵬(右)が朝赤龍にはさみを入れる(撮影・柴田隆二)

 昨年の夏場所前に引退した大相撲の元関脇朝赤龍の錦島親方(36=高砂)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われた。

 断髪式では、高砂一門の八角理事長(元横綱北勝海)や鶴竜、白鵬の両横綱ら約250人が参加。最後は師匠の高砂親方(元大関朝潮)が止めばさみを入れた。錦島親方は鏡でまげのない頭を見て「変な感じがする。軽いです」と照れ笑いした。

 4歳になる長男と一緒に行う予定だった断髪式前の土俵入りは、泣いて嫌がったため断念。まさかのハプニングも、家族からの花束贈呈の際に長女のノムーンちゃん(9)がサプライズで手紙を読み上げ「上手に読んでくれました」と笑顔で話した。今後も部屋付き親方として「ケガが少ない力士を。自分が学んだことを教えていきたい」と抱負を話した。

断髪式を終えた朝赤龍はデレゲレツェツェゲ夫人からネクタイを直される(撮影・柴田隆二)

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鶴竜、綱締め実演も土俵入り回避「綺麗にできない」

断髪式で、鶴竜(右)が朝赤龍にはさみを入れる(撮影・柴田隆二)

 昨年の夏場所前に引退した大相撲の元関脇朝赤龍の錦島親方(36=高砂)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われた。

 1日に左足首付近の内視鏡手術を受けた鶴竜が、引退相撲で綱締め実演を行った。土俵入りは「きれいにできないと思って」と回避。痛めた昨年の1月から、疲労がたまると痛みが出るといい「間に合わせるために早めにやった」と春場所を視野に入れての手術だったと明かした。4場所連続休場から復帰した初場所は終盤に4連敗。悔しい結果に「まだまだ頑張らないといけない」と意気込んだ。

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元関脇朝赤龍が断髪式、息子泣いて想定外ハプニング

「朝赤龍引退、錦島襲名披露大相撲」で最後の土俵入りをした朝赤龍は観客に手を振る。右は呼び出し邦夫(撮影・柴田隆二)

 昨年5月の夏場所前に引退した元関脇朝赤龍の錦島親方(36=高砂)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われ、断髪式では約250人の関係者がはさみを入れた。

 断髪式の終盤には、鶴竜(32=井筒)、白鵬(32=宮城野)の両横綱に、部屋の前頭朝乃山(23)、さらには高砂一門の八角理事長(54=元横綱北勝海)がはさみを入れ、最後に師匠の高砂親方(62=元大関朝潮)が止めばさみを入れ、約18年間、苦楽をともにしたマゲに別れを告げた。

 断髪式前に行われた余興の「朝赤龍最後の土俵入り」では、4歳になる長男と一緒に行う予定だった。しかし直前になり泣いて嫌がったため、1人で行う想定外の事態が発生。そんなハプニングも錦島親方自身、知らされていなかったサプライズ演出で、会場は温かな空気に包まれた。断髪が終わり家族からの花束贈呈の際、長女のノムーンちゃん(9)が感謝の手紙を読み上げ。これには「ビックリした。何が始まるんだろうって。でも上手に読んでくれました」と3人の父親としての笑みを浮かべた。

 断髪後、整髪を終えると「(来日から)21年間、切ってなかったので軽くなりました」と話した。今後も部屋付き親方として後進の指導にあたる。どんな力士を育てたいかという問いには「ケガが少ない力士を。自分が学んだことを教えたい」と語っていた。

「朝赤龍引退、錦島襲名披露大相撲」で記念撮影に納まる朝赤龍とデルゲレツェツェゲ夫人、長女ノムーンちゃん(撮影・柴田隆二)
「朝赤龍引退、錦島襲名披露大相撲」で記念撮影に納まる朝赤龍と父バタルチさん(撮影・柴田隆二)

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