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飯伏幸太が地元凱旋で復帰戦勝利「プロレスの力みんなに」思い出の地で躍動

新日本プロレス鹿児島大会 アーロン・ヘナーレにカミゴェをさく裂させる飯伏幸太(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス鹿児島大会>◇29日◇西原商会アリーナ◇観衆1701人

姶良市出身の飯伏幸太(38)が、昨年12月以来となる地元凱旋(がいせん)で、勝利を収めた。

今月4日両国大会でオスプレイに敗れ、自ら提案して創設された、IWGP世界ヘビー級の初防衛に失敗。その後負傷していた足の傷も癒え、25日ぶりにリングに戻ってきた。

棚橋と組んで、コブ、ヘナーレ組と対戦した飯伏は、久しぶりの試合で、みなぎる闘志を見せたかったのか、ニーパッドをつけずに入場。「地元で楽しくプロレスができて最高」と、高い位置からのドロップキックや、勢いのあるエルボー、強烈なジャンピングニー、カミゴェなど軽快な動きでファンを魅了した。横で戦った棚橋も「久しぶりに組んだけど、正直言って別人だった。今日は飯伏の力で勝った」と目を細めた。

高校時代まで過ごした思い出の詰まった地で、地元のスターが躍動した。小学生時代、家族とプロレスを見に行き、興味を持った飯伏少年は、周りの目も気にせず、夢に向かって真っすぐに進んだ。プロレスに対する熱い思いは、職業となった今でも少年時代と何も変わっていない。「休んでいる間に、何か満たされない部分があって、今日少しだけ満たされた。プロレスって楽しくないですか? プロレスができて本当に幸せ」と素直な気持ちを語った。

プロレスラーになったころは、路上など、お客さんがほとんどいないところでも興行を経験。コロナ禍で中止となる地域もある中、観客の前で、しかも地元で試合ができることに喜びを感じている。「見に来られる場所が減っている中、制限はあるけど、何千人の前で試合ができるだけでうれしい」。もちろん、自分が満足するだけでなく「元気を与えたい。プロレスの力をみんなに伝えたい」と役割も理解している。

試合後には対戦したコブにシングルマッチを要求。「まだまだ刺激が足りない。もっとください」と5月15日横浜スタジアム大会での対決を熱望した。レスリングで五輪出場の経験もあるコブに対し「彼はアスリート。自分にはその能力が欲しい。今、1番悔しいと感じている」と明かした。「僕はチャレンジする」。失ったベルトを取り戻すため、飯伏が大好きな鹿児島から再スタートを切った。

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オスプレイ「まだ完結していない」飯伏破り新王者

IWGP世界ヘビー級に輝いたウィル・オスプレイ(撮影・中島郁夫)

<新日本:両国大会>◇4日◇両国国技館

ウィル・オスプレイ(27)が、IWGP世界ヘビー級初代王者の飯伏幸太(38)を破り、新王者に輝いた。

若さと勢いに実力も伴った。「世界」と名の付いた新ベルトを巻くのにふさわしい激闘を制した。飯伏の2度のカミゴェを食らい、誰もが飯伏の勝利を確信したフォールをカウント2で返した。25分を超え、残っていた体力で王者に何度も蹴りを浴びせ、リングにたたきつけた。最後はこん身のストームブレイカーが決まり、飯伏を沈めた。

思い出の地で悲願の頂点に立った。両国国技館は16年4月、新日本プロレスでのスタートを切った場所。英国での修業時代にオカダに導かれてリングに立ち、飯伏と同じようにジュニアヘビー級を制してヘビー級に転向した。2人を超えたことをリング上で証明するべく、今年3月21日のニュージャパンカップ決勝で鷹木を破り飯伏への挑戦権を獲得した。その後毎試合セコンドに付いてサポートしていた恋人のビー・プレストリーにオスカッターを見舞い、仲間割れ。邪念を除き、この試合に集中した。

勝利後マイクを手に取り「まだ完結していない。リベンジだ」と次期防衛戦の相手にオカダの名前を叫び、リングに呼び出した。今年1月4日東京ドーム大会で敗れた相手にやられたままでは王者として納得できなかった。ところがこれに鷹木が乱入。「東京ドームでのオカダへのリベンジ? そんなものは誰も覚えちゃいねえ。NJC1回戦でオカダは俺に負けた。そんなオカダが挑戦できるなら、NJC準優勝の俺にまず権利があるんじゃねえか」と主張。マイクを向けられたオスプレイは「最初に(鷹木)信悟。次にオカダだ」と受け入れ、ターゲットを変更した。

「防衛戦を通して、世界で俺より強いプロレスラーはいないことを教えてやる」。27歳で頂点に立ったオスプレイは堂々と語った。この日、ユニット「UNITED ENPIRE」(UE)はヘナーレを加え、鷹木らに完勝。1月東京ドーム大会では全敗し、存続も危ぶまれたが、見事に建て直した。オスプレイのセコンドを務めていたコブは、同試合後意識のない飯伏にツアー・オブ・ジ・アイランドを浴びせ「神」を葬り去った。「世界で最も価値あるベルトだと証明していく」。仲間とともに新日本の頂点を勝ち取ったオスプレイは、新たなベルトの歴史をつくり始める。【松熊洋介】

飯伏(左)にジャンピングニーを浴びせるオスプレイ(撮影・中島郁夫)
飯伏(左)にジャンピングニーを浴びせるオスプレイ(撮影・中島郁夫)
IWGP世界ヘビー級に輝いたウィル・オスプレイ(撮影・中島郁夫)

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飯伏が躍動!光り輝く新“相棒”からパワーもらった

新日本プロレス後楽園大会 ジェフ・コブにカミゴェをさく裂させる飯伏幸太(右)(新日本プロレス提供)

<新日本:後楽園大会>◇30日◇東京・後楽園ホール

IWGP世界ヘビー級の新ベルトを手にした初代王者の飯伏幸太(38)が、4日(両国国技館)の初防衛戦の相手、ウィル・オスプレイとの前哨戦に勝利した。

ベルトは「(防衛戦に)勝つまで巻かない」と肩にかけて入場。光り輝く新しい“相棒”からパワーをもらい、躍動した。

オスプレイと相対した飯伏は、素早い身のこなしから、ムーンサルトを決め、ラリアットでなぎ倒した。かわされたカミゴェは、その後コブにさく裂させ、3カウントを奪った。勝利後は「どうだ」と言わんばかりの表情で、オスプレイをにらみ付け、王者の貫禄を見せつけた。

オスプレイとは昨秋のG1クライマックスで勝利しているが「その頃とは違う」と成長を認める。今月行われたニュージャパンカップでは、SANADA、鷹木ら強敵を倒して優勝しただけに、若さと勢いを警戒する。「このキャリアであれだけできるのは、当時の自分と比べても上だと思う」と語った。

1月に2冠王者となってから、並みいる強豪を退け、ベルトを守り続けた。反対する選手もいる中、自分の意志を貫き、統一を実現しただけに思い入れは強い。試合前に行われた贈呈式では、肌身離さず持ち続けてきた2本のベルトに感謝の気持ちを込めながら返還。「2つのベルトが大好きだったから、世界に向けて大きく、新しくしていきたい。形は1つになったが、気持ちは2つ(のまま)」。4日、初防衛戦に勝利してベルトを腰に巻き、IWGP世界ヘビー級の歴史をスタートさせる。【松熊洋介】

贈呈されたIWGP世界ヘビー級のベルトをアピールする飯伏(撮影・山崎安昭)

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飯伏幸太が新ベルト授与「歴史を継いだまま大きく」

贈呈されたIWGP世界ヘビー級のベルトをアピールする飯伏(撮影・山崎安昭)

新日本プロレスの最高峰IWGP世界ヘビー級のベルトが30日、後楽園大会前に披露された。IWGP世界ヘビー級は、今年1月4日にIWGPヘビー級(ヘビー級)と同インターコンチネンタル(IC)の2冠王者となった飯伏の要求で、統一が実現し、新日本プロレスの最高峰のベルトとして新設された。

これまでと同じ、黒を基調とした新ベルトは、放射状に広がるライン(初代)や世界に羽ばたく羽根(3代目)など、4代にわたるベルトの歴史が刻まれ、さらにサイドバックルは、インターコンチネンタル(IC)の形状が継承された。

贈呈式に登場した初代王者の飯伏幸太(38)は、スーツ姿でリングに上がると、ヘビー級を菅林会長に、ICを大張社長に納め、新ベルトを受け取った。「この2つのベルトが大好きだから、1つにして世界に向け、歴史を継いだまま大きくしていきたい」。生まれ変わった最高峰のベルトを目指し、レスラーたちがまた新たな歴史を作り出す。

◆IWGPヘビー級とICのベルト 初代ベルトは83年第1回IWGP王座決定リーグ戦で優勝したホーガンが初めて巻いた。97年に旗揚げ25周年を迎えて2代目に一新。その後2代目は05年に亡くなった故・橋本真也さんに贈呈。同10月から3代目となり、08年3月に4代目が制作された。ICは11年に創設され、翌年に中邑がデザイン変更を要求し2代目に。その後17年から3代目となった。

贈呈されたIWGP世界ヘビー級のベルトをアピールする飯伏(撮影・山崎安昭)
返還するIWGPヘビー級のベルト(左)とインターコンチネンタルのベルトを持ってリングに上がった飯伏(撮影・山崎安昭)

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飯伏が連敗…2つのベルト最後の日に有終の美飾れず

新日本プロレス後楽園大会 飯伏幸太(右)の髪をつかみ、にらみ付けるウィル・オスプレイ(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス後楽園大会>◇29日◇後楽園ホール◇観衆388人

2つのベルトの最後の日に有終の美を飾ることはできなかった。

IWGP世界ヘビー級初代王者の飯伏幸太(38)が、ウィル・オスプレイとの前哨戦で連敗した。4月4日両国大会で初防衛戦を戦う相手に、この日は力勝負でぶつかった。顔を踏み付けられ、蹴りを浴びせられる屈辱を味わったが、ムーンサルトやエルボーで応戦。それでも最後はコブに押さえられ、オスプレイにストームブレイカーを食らう本間を助けることができなかった。

30日に新設された世界ヘビー級ベルトの贈呈式が行われ、これまでのIWGPヘビー級と同インターコンチネタル(IC)のベルトが返還される。1月4日に2冠王者となってから、肌身離さず持ち続けてきた2本のベルトもこの日が最後だったが、勝利して持ち帰ることはできず。逆にオスプレイには「俺がナンバーワンの座につく。両国で俺が描くプロレス界の未来を見せてやる」と自信を与えてしまった。

自ら宣言し統一したベルトだけに思い入れは強い。1月5日から、ホワイト、SANADA、内藤(ICのみ)、デスペラードと勝利し、ベルトを守った。「2つの歴史を残したまま、統一させたい」。反対する選手もいる中、自分の意志を貫き続け、実現させた。30日はタイトルマッチに向けた最後の前哨戦となる。「新しい新日本プロレスを(作る)。だから絶対に負けられない」。新しいベルトを受け取り、覚悟を持ってリングに上がる。【松熊洋介】

新日本プロレス後楽園大会 ウィル・オスプレイ(中央)の背中に蹴りを入れる飯伏幸太(左)(新日本プロレス提供)

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オカダ・カズチカ後味悪い空気 飯伏と視線合わさず

新日本プロレス宮城大会 高橋裕二郎にカミゴェを決める飯伏幸太(右)を見つめるオカダ・カズチカ(左)(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス宮城大会>◇20日◇ゼビオアリーナ仙台◇観衆1230人

後味の悪い空気だけが残った。オカダ・カズチカ(33)が、初代IWGP世界ヘビー級王者の飯伏幸太(38)と6人タッグマッチに出場。試合には勝ったが、飯伏とは終始目を合わせず、不穏な空気のまま終了した。

入場後、棚橋が3ショットを求めるも、オカダは応じず。飯伏と2人の交代のタッチも手で行われなかった。コーナーに来たお互いの背中を強くたたいて勝手にリングインという異例の光景。最後は高橋裕二郎を仕留めようとしたオカダだったが、飯伏が押しのけ、そのままカミゴェをさく裂させて3カウント。おいしいところを持っていかれたオカダに笑顔はなく、ぶぜんとした表情でリングを後にした。

IWGPヘビー級と同インターコンチネタルの2冠王者の飯伏。初戴冠した今年1月から「2つのベルトを統一したい」と会社に要求。今月4日にようやく統一され、新たに世界ヘビー級のベルトが作られた。オカダはこの2冠論争に異議を唱えていた。

「強いヤツがベルトを巻けばいいだけなのに、なんか違うところで戦っている」

本当はリング上で決着を付けるはずだったが、今シリーズのニュージャパンカップは鷹木に敗れてまさかの初戦敗退。

「相当ダサい。情けない」

強さを証明してから発言するはずだったオカダ。それ以降は2冠問題に持論を語ることもできず、この日も無言で会場を去ることとなった。

試合中には大きな地震が発生し、確認のため、約30分中断した。その間ファンのためにと棚橋はリングに上がり、エアギターを披露。オカダもこの時ばかりは3ショットに応じ、ファンと会話をするなど笑顔を見せた。それでも再開後の試合では2人の溝が埋まることはなかった。

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飯伏幸太が世界ヘビー級初代王者「世界一ベルトに」

飯伏幸太対エル・デスペラード 勝利した飯伏幸太は2本のベルトを掲げて雄たけびを上げる(撮影・浅見桂子)

<新日本プロレス>◇4日◇日本武道館

IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル(IC)2冠王者の飯伏幸太(38)が、エル・デスペラードに2度のカミゴェを決めて勝利し、今回から統一となったIWGP世界ヘビー級の新王者に輝いた。1月4日に2冠王者となってから言い続けた統一の願いが、2月28日の内藤戦でのIC防衛後に実現。最初のタイトルマッチでベルトを手にし、新たな歴史を作り始めた。

   ◇   ◇   ◇

最後の2冠戦を制したのは飯伏だった。終始左足を攻められ続けた苦しい戦いに、右膝2発でピリオドを打った。試合後は崩れ落ちたデスペラードとガッチリ握手。「本当に強かった。(試合前に)しょっぱいとか言ってごめんなさい」と相手の力を認めた。リング上で見納めとなる2つのベルトを手にし「これを1つにして世界のベルトにしたい」と高らかに叫んだ。

1月5日の2冠初防衛後に統一を宣言。新日本プロレスに受け入れられず、2度目の防衛戦後に改めて要求。2月末に内藤に勝利し、ようやく実現となった。以前から「歴史を残した上で統一する」と話していたが、否定的な意見もあり、この日はデスペラードへの手拍子の方が多いというまさかの事態。そんな劣勢も王者のプライドではね返し、ベルトを死守した。

87年、アントニオ猪木が初代王者となったヘビー級。11年に創設され、飯伏の尊敬する中邑真輔らが支えてきたIC。実力者たちが巻いてきた2つのベルトに終止符を打った。初の防衛戦は4月4日。この日始まったニュージャパン杯の勝者と戦う。「いつでも誰でもいい。強い相手と戦って世界一のベルトにする」。初代王者となった飯伏は、これから歴史を作り出す。【松熊洋介】

飯伏幸太対エル・デスペラード エル・デスペラード(手前)にカミゴェを見舞って試合を決める飯伏幸太(撮影・浅見桂子)
飯伏幸太対エル・デスペラード エル・デスペラード(手前)にキックを見舞う飯伏(撮影・浅見桂子)

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飯伏の願い叶い新日ベルト「統一」世界ヘビー級王座

飯伏幸太(2021年2月8日撮影)

新日本プロレスは1日、会見を開き、IWGPヘビー級と同インターコンチネンタル(IC)のベルトを統一し、新たに世界ヘビー級王座を新設したことを発表した。

初代王者は現在2つのベルトを保持する飯伏幸太(38)となる。

今年1月に2冠王者となってから言い続けてきた飯伏の願いがついにかなった。「2つとも守りたいから、歴史を残したまま統一したい」。前日2月28日の大阪大会ではこれに反対する内藤の挑戦を退け、ICを死守。この日の統一実現につなげた。

また同大会で初のジュニアヘビー級王者に輝いたエル・デスペラードが、飯伏に挑戦表明をし、4日の旗揚げ記念(後楽園ホール)で飯伏との対戦が決定。現状ではスペシャルシングルマッチとして組まれているが、飯伏は「(ジュニアとヘビー)2つのベルトをかけてタイトルマッチをやりましょう」といきなりの初防衛戦を会社に要求した。

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内藤は飯伏に連敗「IWGPの名を残したかった」

バックステージで立ち上がれないまま悔しそうな表情をうかべた内藤(新日本プロレス提供)

<新日本:CASTLE ATTACK>◇28日◇大阪城ホール

メインイベントのIWGPインターコンチネンタル選手権試合で、挑戦者内藤哲也(38)がIWGPヘビー級王座も同時保持する王者飯伏幸太(38)に敗れた。

1・4東京ドーム大会に続き、飯伏に2連敗となった。最後は王者必殺のカミゴェでフォール負けを喫した内藤は「東京ドームで、敗れた直後の挑戦。俺自身も早いと思うよ。俺が観客席にいたら『また内藤かよ。何で内藤なんだよ?』って思ってるよ、間違いなく」と自虐的に早期再戦での黒星を悔しがった。

飯伏がIWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座の統一を掲げていることに危機感を抱いてインターコンチネンタル王座のみの挑戦で、統一阻止を狙う意図があった。内藤は「2本のベルトを統一って話を聞いたらさ、じっとしていられなかったよ。黙っていられなかった。もしかしたら、このあとすぐにでも統一されてしまう可能性があるんだよ。ノンビリしている暇はないだろ?」と持論を展開。「IWGPヘビー級王座っていう名前を残したかった。きっと統一されて、名前もすべて変わってしまうんでしょ? 負けてしまったから、もう言い訳はできない。でも俺はIWGPヘビー級王座っていう名前を残したかったぜ、カブロン」と悔しそうに振り返っていた。

カミゴェを内藤(左)に蹴りこむ飯伏(新日本プロレス提供)

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デスペラードが初戴冠、マスク剥ぎも乗り越えた

IWGPジュニアヘビー級王座ベルトを掲げるエル・デスペラード。両肩には25日に獲得したIWGPジュニアタッグ王座ベルト(新日本プロレス提供)

<新日本:CASTLE ATTACK>◇28日◇大阪城ホール

第5試合に組まれた3WAY形式によるIWGPジュニアヘビー級王座決定戦は、エル・デスペラードが新王者となった。BUSHI(37)、エル・ファンタズモ(34)と王座を争い、23分12秒、ピンチェ・ロコの2連発でファンタズモをフォール勝ち。5度目のIWGPジュニア王座挑戦で初戴冠となった。

3者による目まぐるしい攻防が展開され、場外戦ではデスペラードがファンタズモのマスク剥ぎに見舞われた。完全にマスクを奪われたが、スペアのマスクを装着しなおすと、リングに戻ってファンタズモに向けてスピアー、馬乗りからのナックルパート連打で怒りを示した。BUSHIのMXを回避してサドンデスで場外排除したファンタズモとの一騎打ちとなったデスペラードは、ピンチェ・ロコ2連発で3カウントを奪った。

IWGPジュニアヘビー級王座は、19日の岩手大会で左大胸筋完全断裂のけがを負い、全治6カ月と診断された高橋ヒロム(31)が25日の後楽園ホール大会で同王座を返上を表明。高橋に王座戦を託されたBUSHI、挑戦者だったファンタズモ、高橋の意向に不満を持ち、割って入ったデスペラードの3WAY形式での王座決定戦が決まっていた。

メインイベント終了後、デスペラードはIWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル両王座を保持する2冠王者飯伏幸太(37)への挑戦を表明。旗揚げ記念日興行となる3月4日、日本武道館大会で挑戦する見通しとなった。

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飯伏カミゴェで防衛「しょっぱかった」デスペ戦へ

カミゴェを内藤(左)に蹴りこむ飯伏(新日本プロレス提供)

<新日本:CASTLE ATTACK>◇28日◇大阪城ホール

メインイベントのIWGPインターコンチネンタル選手権試合は、IWGPヘビー級王座も同時保持する王者飯伏幸太(38)が3度目の防衛に成功した。

挑戦者内藤哲也(38)の意向で、IWGPヘビー級王座は懸けられなかった1・4東京ドーム大会以来となる同カードは、飯伏が27分50秒、カミゴェで3カウントを奪った。

内藤の旋回式DDT、雪崩式エスペランサからのグロリアと大技を浴びながらも耐え抜いた王者はスワンダイブ式ジャーマン、シットダウン式ラストライドで応戦。得意のカミゴェを切り替えされ、バレンティアでマットにたたきつけられた。しかし強烈なラリアットで局面打開し、デスティーノを浴びてもリバース式カミゴェで突き返し、最後はカミゴェの連打で膝を内藤に突き出し、フォール勝ちした。

飯伏は「ボクはいつでも誰でも、どこでも、挑戦を受けると言ってきている。いつでも、絶対に逃げない、負けない、あきらめない。そして必ず、約束は守りますよ。今日はこんなにたくさん集まってくれて本当にありがとうございました」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

試合後にはIWGPジュニア王座、IWGPジュニアタッグ王座を保持するエル・デスペラードがリングに登場。「防衛おめでとうございます、チャンピオン。こんな試合後にリングに入るのは勇気がいりますよ。今日、僕も初めてベルトを取ったのですよ、シングルで。ボクが初めてシングル挑戦したのは、誰か知っているヤツいる? 大阪でIWGPジュニア王者飯伏幸太にこてんぱんにのばされたのは何年前でしょうか? 今日やっと(ジュニアベルトを)取ったんだけど。ここ何年か、旗揚げ記念日はジュニアとヘビーの王者がシングルマッチするじゃないですか。それで、だいぶ時間かかっちゃったけど初戴冠のご祝儀を頂きに参りました。ついでにその2つのベルトが欲しいなあ。だいぶ経ったからあの時の俺じゃねえところをみせてやるかさ」と挑戦表明を受けた。

すると飯伏は「8年前だよ。いつでもいいよっていつも言っている。いつでもどこでも誰とでも、挑戦を受けますよ。久しぶりにシングルできるのは。俺は覚えているよ。しょっぱかったお前を」と王者の風格をみせた。デスペラードから8年前とは違う姿をみせつける姿勢を示されると「それをみせてもらいましょう。あと4日」と3月4日の日本武道館大会を見据えながら、IWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタルの両ベルトを掲げた。

IWGPインターコンチネンタル王者飯伏(右)に旋回式DDTを繰り出す内藤(提供:新日本プロレス)
バックステージで立ち上がれないまま悔しそうな表情をうかべた内藤(新日本プロレス提供)
IWGPインターコンチネンタル王座の3度目防衛を成功させ、IWGPヘビー級王座のベルトとともに掲げた王者飯伏(提供:新日本プロレス)
IWGPジュニアヘビー級王座ベルトを掲げるエル・デスペラード。両肩には25日に獲得したIWGPジュニアタッグ王座ベルト(新日本プロレス提供)

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内藤哲也5戦ぶり復帰、飯伏と前哨戦で右膝不安一蹴

飯伏(下)にヘッドロックを決める内藤(撮影・中島郁夫)

<新日本プロレス後楽園大会>◇25日◇後楽園ホール◇観衆503人

今月16日の後楽園大会で右膝を負傷した内藤哲也(38)が5試合ぶりに復帰し、元気な姿を見せた。28日にIWGPインターコンチネンタルのベルトをかけて挑戦する飯伏幸太(38)と最後の前哨戦に挑み、勝利を収めた。

痛めた右膝をかばう様子も見せず、飯伏に低空ドロップキックを浴びせ、足4の字固めを決めた。試合後は飯伏の前で屈伸をしてみせるなど復調をアピール。ベルトを見せつける王者の挑発にも乗らず、軽快な足取りで会場を後にした。

ヘビー級との2冠統一を掲げる飯伏に反論し、インターコンチネンタルのみのベルトに挑戦表明。統一の意図を求めていた飯伏が先日、その思いをついに口にした。「2つとも歴史を残したまま、統一する。そして世界的なレベルのベルトにしていきたい」。別々のものと考える内藤は「この先のビジョンがちゃんとあったということだね。意見が違うのは当たり前。どっちの意見も間違っていない」と認めた。その上で、なかなか真意を語らなかったことに関しては「遅すぎるかな。考え直した方がいいと思う」と苦言を呈した。

それでもお互いを認め合う同い年のライバルと、約2カ月ぶりの再戦が楽しみであることに変わりはない。「何度やっても楽しい。ちょっとピリピリした雰囲気の中、試合ができることがうれしい」と話した。

欠場した4試合ではすべて選手と帯同し、リング上で内藤哲也のプロレスが見せられないことをおわびして回った。普段からファンのことを「お客さま」と呼ぶ内藤。15年にユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を立ち上げた。ブーイングが声援に変わり、最初は皮肉も込めていたが、今は感謝の思いを込めて使っている。

「あとは大阪城ホールのリングで戦うだけ」と右膝の不安を一蹴した。28日「お客さま」の前で最高のパフォーマンスを見せ、1つ目のベルトを奪取する。【松熊洋介】

内藤(左)に顔面蹴りを浴びせる飯伏(撮影・中島郁夫)

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内藤哲也「簡単な方法は取らない」あえていばらの道

飯伏幸太(左)にドロップキックを浴びせる内藤哲也(撮影・中島郁夫)

<新日本:後楽園大会>◇14日◇東京・後楽園ホール

新日本プロレス後楽園大会が14日に行われ、内藤哲也(38)が28日の大阪大会でIWGPインターコンチネンタル(IC)王座をかけて挑戦する、2冠王者・飯伏幸太(38)との前哨戦に勝利した。

11日の挑戦表明後、初対決とあって、手の内を探り合う程度で終えた。ヘビー級との2冠統一を掲げる飯伏に反対し、今回はICのみの挑戦を表明。今年1月東京ドーム大会で飯伏に敗れ、2冠を失った内藤は、来年同じ舞台に戻ってくることが最終目標。「ヘビー級を取る方が、来年の東京ドームに近いことは分かっている。でもそんな簡単な方法は取らない」とあえていばらの道を進む。

内藤哲也(左)にドロップキックを浴びせる飯伏幸太(撮影・中島郁夫)
内藤哲也(左)にハイキックを浴びせる飯伏幸太(撮影・中島郁夫)

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飯伏幸太、内藤哲也のIC挑戦に「思いを聞きたい」

内藤(左)から奪った2本のIWGPチャンピオンベルトを手に指を突き上げる飯伏(2021年1月4日撮影)

新日本プロレスは12日会見を開き、次期シリーズ「CASTLE ATTACK」の全カードを発表した。

今月末に行われる大阪大会(27、28日、大阪城ホール)では、11日にIWGPヘビー級と同インターコンチネンタルの2冠防衛を果たした飯伏幸太(38)と、内藤哲也(38)がインターコンチネンタルのみのベルトをかけて戦うことが正式決定した。

一夜明け会見に臨んだ飯伏は「2つをかけて戦う方がいいと思うけど、インターコンチだけをかけて戦いたいと言ってきた思いを聞きたい」と胸の内を明かした。

以前から「2つのベルトを統一したい」と言い続けてきた。前日の大会後、これに反対する内藤から片方だけのベルトへ挑戦表明を受けた。「内藤はIWGPヘビー級を狙ってくると思った。僕には僕のが考えがある。統一したときに本当の夢がかなうと思う」と芯を貫いた。15日から始まる2人の前哨戦は9試合行われる予定。1月東京ドームでベルトをかけて戦った同い年の2人が、再び激闘を繰り広げる。

初防衛に成功し、2本のチャンピオンベルトを掲げる飯伏(2021年1月5日撮影)

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飯伏幸太V2「広島最高!」SANADA退け叫んだ

新日本広島大会 2冠防衛を果たし、敗れたSANADA(右)に語りかける飯伏幸太(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス広島大会>◇11日◇広島サンプラザホール

神の領域に到達して獲得したベルトを、簡単には手放さなかった。IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠王者の飯伏幸太(38)が、SANADA(33)の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。

やられたら同じ技でやり返すという意地のぶつかり合いが続く中、前後から2発のカミゴェでも仕留められなかった飯伏は、終盤右膝のサポーターを外して気合を注入。正面から再ヒットさせて勝利し「広島最高!」と声高らかに叫んだ。

多くを語らないSANADAだが、その思いは分かっていた。1月5日の初防衛後、スーツ姿で身なりを正し「ギフトを受け取っていただけますか」と要求された。リング上でも挑発せず、うなずき合うだけにとどめた。実力を認めるだけに、リング上で闘志を前面に出し、SANADAも持っている技をぶつけて応えた。

試合後には1月に2冠を奪った内藤からインターコンチネンタルのベルトのみの挑戦を受けた。以前から飯伏の掲げていた2冠統一に反対だったと挑戦理由を明かされた。飯伏は「誰とでもやる。挑戦者は選ばない」と快諾した上で「2つとも思い入れがある。1つにすることで価値が上がる」と考えは曲げなかった。どんな相手が来ようとも、2冠統一を実現するまで2つのベルトを守り続ける。

38歳だが、食事に気を使い、トレーニングやケアに時間を割き、ケガをしない体作りが、力強いパフォーマンスを生んでいる。「1つのシリーズを休んでしまうと、チャンピオンのベルトをファンが見ることができない」。カロリーなど自ら計算して摂取量を調整。「見た目が明らかに5年前と違う」と鍛え上げられた肉体に自信を持つ。

神の領域に達し、21年最高のスタートを切った。狙うはオカダの記録を抜く防衛13回。さらなる高みを目指す飯伏の挑戦はまだ始まったばかりだ。【松熊洋介】

新日本広島大会 次期挑戦者に名乗りを上げた内藤哲也(左)とにらみ合う飯伏幸太(新日本プロレス提供)

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内藤哲也「本間はもう論外」新たな挑戦相手募る

新日本後楽園大会 本間朋晃(左)に低空ドロップキックを見舞う内藤哲也(新日本プロレス提供)

<新日本:後楽園大会>◇19日◇東京・後楽園ホール

内藤哲也(38)が、シングルマッチのラブコールを受けている本間朋晃(44)を、17日に続いて必殺技デスティーノで沈めた。

勝利後も本間の首根っこをつかみ、場外へ放り投げ、鉄柵にたたきつけるなど、珍しく怒りが収まらなかった。対戦相手として視界に入ってきたかに思われたが、バックステージでは「一昨日と今日、俺に負けた本間はもう論外だな」とあっさり切り捨てた。

ターゲットは誰になるのか…。4日の東京ドーム大会で飯伏幸太に敗れ、ベルトを失った内藤は、今シリーズでの戦うテーマがなくなり、挑戦してくる相手を探していた。「今がチャンス。みなさま、俺の名前を出した方がいい」と名乗り出る選手を求めていた。1番手の本間が消え、内藤の視線は18日に“立候補”したO・カーンに向けられた。「彼がどうやって俺とのシングルマッチにこぎつけるのか楽しみだね」と審査段階に入った。それでも結果が伴わなければ、自ら動きだすことをほのめかし「時間はあまりない。焦った方がいい」と忠告した。

一方のO・カーンは、観客が少ない理由に、2冠ベルトを失った内藤に魅力がないことを挙げ「切腹もんだ。首と面を洗って出てこい」と挑発した。O・カーンが内藤のターゲットとなるのか、それとも新たな候補が名乗り出てくるのか。あるいは内藤が自分で見つけにいくのか。今後の言動に注目だ。

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2冠王者飯伏幸太、SANADAと2度目の防衛戦

試合後、2本のベルトを肩にSANADA(手前)をにらみつける飯伏(2021年1月6日撮影)

新日本プロレスは12日、IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠王者飯伏幸太(38)の2度目の防衛戦(対SANADA)を2月11日の広島大会で行うことを発表した。

飯伏は5日の東京ドーム大会での初防衛戦後、挑戦表明を受け、承諾していた。「シングルで何度も戦っているので、何も言うことはない。楽しみ。早く戦いたい」と正式決定を喜んだ。また同大会後に訴えていた2冠統一を改めて提案。「重みは分かった上で言っている。一緒になれば最高、最強のベルトになるので絶対におもしろい」と話した。

内藤に勝利し、2本のIWGPチャンピオンベルトを掲げる飯伏(2021年1月4日撮影)

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飯伏幸太2・11広島で2冠防衛戦「早く戦いたい」

飯伏幸太(2021年1月4日撮影)

新日本プロレスは12日、IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠王者飯伏幸太(38)の2度目の防衛戦(対SANADA)を2月11日の広島大会で行うことを発表した。飯伏は5日の東京ドーム大会での初防衛戦後、挑戦表明を受け、承諾していた。「シングルで何度も戦っているので、何も言うことはない。楽しみ。早く戦いたい」と正式決定を喜んだ。また同大会後に訴えていた2冠統一を改めて提案。「重みは分かった上で言っている。一緒になれば最高、最強のベルトになるので絶対におもしろい」と話した。

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飯伏はSANADAと激しい攻防、カミゴェは出ず

試合後、2本のベルトを肩にSANADA(手前)をにらみつける飯伏(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:東京ドームシティ大会>◇6日◇東京ドームシティ

新日本プロレス東京ドームシティ大会が6日、行われ、5日の東京ドーム大会でIWGPヘビー級、同インターコンチネンタルの2冠初防衛に成功した飯伏幸太(38)がメインの10人タッグマッチに登場した。同組のワトが3カウントを奪われため、必殺技のカミゴェは出なかったが、2日間で80分を戦った疲れも見せず、軽快な動きを見せた。

試合では前日にタイトルマッチの挑戦を受けたSANADAとマッチアップ。ムーンサルトプレスを豪快に決めるなど、短時間ながら激しい攻防を見せた。「試合はまだ決まってないが、SANADAさんとなら本当にクリーンなものができる」。試合後リング上で相手を見つめて深くうなずき、改めて挑戦を受ける意志を伝えた。

2日間の戦いを終えたばかりの選手たち40人が、リングで躍動した。飯伏は「負けたけど、まだ始まったばかりだから」と切り替えた。来年の東京ドーム大会に向け、また新たな戦いがスタートした。

SANADA(下)にその場跳びムーンサルトプレスを見舞う飯伏幸太(撮影・滝沢徹郎)
飯伏(手前右)にドロップキックを見舞うSANADA(撮影・滝沢徹郎)
SANADAにドラゴンスリーパーを決める飯伏(撮影・滝沢徹郎)

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SANADAが2冠飯伏に挑戦表明 リングで握手も

SANADA(右)の挑戦を快諾し握手を交わす飯伏(撮影・菅敏)

<新日本:東京ドーム大会>◇5日◇東京ドーム

IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル2冠王者の飯伏幸太(38)が5日、挑戦権利証を持つジェイ・ホワイト(28)との48分に及ぶ戦いを制し、初防衛に成功した。

   ◇   ◇   ◇

初防衛に成功した飯伏に、SANADAが挑戦を表明した。試合直後、スーツ姿でリングに上がるとマイクで「挑戦表明というギフトを受け取ってくれるか」と直談判。これに王者も「よろしく」と応えて、がっちりと握手を交わした。

2人は昨年10月のG1クライマックス(両国国技館)の優勝決定戦で対戦。最後にカミゴェ(ひざ蹴り)を決めた飯伏が連覇を達成したが、試合は35分12秒に及ぶ大激戦だった。今度は新日本の「最強と最高のベルト」(飯伏)をかけて雌雄を決することになる。

この日、SANADAはIWGPタッグ王座を保持したかつてのチームメートで、元IWGP2冠王の実力者EVILと対戦。反則攻撃に耐えて最後はラウンディング・ボディプレスでフォール勝ちを収めて、2冠王者への挑戦者としての実力を結果で示した。

Skull EndでEVIL(左)の首を締め上げるSANADA(撮影・菅敏)
EVIL(下)にラウンディング・ボディプレスを決めるSANADA(撮影・菅敏)
EVIL(左)をマットにたたきつけるSANADA(撮影・菅敏)

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