上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

石崎拓馬の三段目付け出しを承認 学生相撲で3位

高砂部屋入り口(2021年2月26日撮影)

日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で理事会を開き、日体大相撲部出身で昨年の全国学生相撲選手権で3位となった石崎拓馬(22=高砂)の三段目100枚目格付け出しを承認したと発表した。夏場所(5月9日初日、両国国技館)でデビューする。

高砂部屋の入門は、昨年の11月場所後に部屋を継承した高砂親方(元関脇朝赤龍)と同じ高知・明徳義塾高出身だったことが縁。日体大では主将を務めていた。

元関脇朝赤龍の高砂親方(2018年2月4日撮影)

関連するニュースを読む

照ノ富士が日本国籍取得へ、名字は「杉野森」最有力

優勝力士インタビューで笑顔を見せる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

<大相撲春場所>◇千秋楽◇28日◇東京・両国国技館

大関復帰を事実上決めた照ノ富士が、日本国籍取得に向けて準備を進めていることが28日までに分かった。年寄名跡の襲名には日本国籍が必要で、取得できれば現役引退後に親方として日本相撲協会に残る資格を得ることになる。

関係者によると現在はモンゴル国籍離脱のため、許可を取る申請をモンゴル側にしている段階という。国籍離脱が認められれば、日本での手続きが始まる見通しとなっている。照ノ富士は将来的に親方として協会に残る意向。三役経験を持つため、年寄名跡を取得すれば部屋を興すことも可能となる。

照ノ富士はモンゴルから18歳で逸ノ城らと一緒に来日し、日本に住んで10年以上となった。先月11日には18年2月に結婚したモンゴル出身のツェグメド・ドルジハンドさん(26)と挙式し、身を固めている。

関係者によると日本名の候補として、師匠の伊勢ケ浜親方の名字である「杉野森」が最有力に挙がっているという。決定すれば、大関復帰へ導いてくれた師匠への思いを表す形となる。

モンゴル出身では同国勢初の師匠となった友綱親方(元関脇旭天鵬)や高砂親方(元関脇朝赤龍)が日本国籍を取得している。19年9月に横綱白鵬が、24日に現役を引退した元横綱鶴竜は昨年12月に日本国籍を取得した。日本名は、白鵬はしこ名と同じ「白鵬翔」、鶴竜は変わらず「マンガラジャラブ・アナンダ」としている。

結婚式を終えて記念撮影をする照ノ富士(左)と夫人(2021年2月11日撮影)

関連するニュースを読む

東関部屋が春場所を最後に閉鎖か、継承者選びが難航

東関部屋を継承し、報道陣の取材に対応する東関親方(2020年1月30日撮影)

外国人力士のパイオニアが創設し、優勝11回の横綱を輩出した東関部屋(東京都葛飾区柴又)が、大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)を最後に、閉鎖される可能性があることが8日、関係者への取材で分かった。

現師匠である東関親方(44=元小結高見盛)の後任選びが難航しているためで、このままの状況が続けば約35年の歴史に幕を閉じるという。

東関親方は、19年12月に41歳の若さで死去した先代東関親方(元前頭潮丸)の死去に伴い、部屋付き親方だったことから、年明けの昨年1月、部屋を継承した。ただ、部屋の運営には師匠としての精神的負担から難色を示し、関係者によれば1年ほどの“暫定的”な継承として師匠の座を引き継いだという。

そのため高砂一門内で、次期継承者を模索。先代高砂親方(現錦島親方=元大関朝潮)の定年に伴い、高砂部屋を継承しなかった若松親方(元前頭朝乃若)らが候補に挙がったが、不調が続き現状では候補者不在。前述の「1年間」のリミットが切れる状況では、部屋封鎖もやむなしの方向で話が進んでいるという。

東関部屋は、ハワイ出身で高砂部屋付きだった12代東関親方(元関脇高見山)が、86年2月に高砂部屋から分家独立して東京・東駒形に創設。外国出身者による初めての部屋で、ジェシーの愛称で人気を博したこともあり話題を集めた。同じハワイ出身の曙が横綱に上り詰め、高見盛や潮丸らの関取を輩出。09年6月の定年後は、当時小野川親方の先代東関親方が部屋を継承。18年1月に現在の部屋に移転した。

現在の部屋は、地域活性化の狙いで誘致した葛飾区が、区有地を有償で貸し出した土地に建築された。行政側との問題なども残り「完全には(撤退は)決まっていないが、その方向にはある」と関係者は話し、その際には東関親方と力士6人は、同じ高砂一門の八角部屋(師匠=元横綱北勝海)に移籍する方向性も示されているという。

○…部屋の存続問題について東関親方は、電話取材に「自分がどうこう言っても悪い方にとられてしまう。正直、ノーコメントです」と話した。14日初日の春場所が迫っていることもあり「場所も近いし余計なことは言いたくありません」とも付け加えた。コロナ禍で力士の生活環境も厳しい状況が続く。「自分も力士も外出はしてませんが、こんな状況ですから、いつ感染するかもしれない。(いつ感染するか分からないという)覚悟はしています」と予断を持たずに責務を全うする姿勢を示した。

◆東関大五郎(あずまぜき・だいごろう)本名・加藤精彦、元小結高見盛。1976年(昭51)5月12日、青森・板柳町生まれ。99年春場所で幕下付け出しデビュー。00年名古屋場所で新入幕。愛称は「ロボコップ」。13年初場所で現役を引退し同年10月に年寄「振分」を襲名、20年1月に年寄「東関」を襲名して部屋を継承

東関部屋の入口(2021年2月6日撮影)
東関部屋の外観(2021年2月6日撮影)

関連するニュースを読む

近大・長内が高砂部屋入門会見「朝乃山関のように」

高砂部屋に入門する長内(右)は近大相撲部・阿部監督から花束を受け取る(近畿大学提供)

近大相撲部の長内孝樹(4年=21)が19日、東大阪市の同校で高砂部屋への入門会見に臨んだ。3月14日初日の春場所(東京・両国国技館)で初土俵の予定。

高砂親方(元関脇朝赤龍)も同席し、長内は「大相撲に行ってもここで学んだことは忘れず、頑張っていきたい」。部屋には近大の先輩、大関朝乃山が在籍する。「朝乃山関のような力強い相撲をとりたい」と目標に掲げた。

3年までは軽量級が舞台だった。大相撲入りを決めた理由について「4年になって、コロナの影響で試合がなくなっていった。小さいころからやってきた相撲をこのまま終わるのかと、不完全なしこりがずっと残っていた。大相撲でとことんやっていこうと、11月に(近大の阿部)監督と相談して決めました」。

付け出し資格はなく、下からはい上がっていく。「2年で関取が目標です」。小兵だが得意は「中学時代から磨いてきた」という出し投げ。近大の阿部監督も「相撲のうまさがある分、スピードがつけば大成していくと思う」と期待した。

昨年、55歳で急死した近大の伊東勝人前監督とは同じ青森で「中学時代から知っていて、自分にとってはもう1人の父的存在です」。得意の出し投げを「磨いていけ」と指導してくれたのも、伊東前監督だった。「活躍して監督(伊東前監督)を喜ばせたい」と誓った。

師匠の高砂親方にとっても、部屋を継承後初の新弟子となる。それだけに「自分と似ている相撲をとる部分もある。これから指導していくのが楽しみ」と顔をほころばせた。

本来なら「第2の故郷」大阪で行われる春場所も、新型コロナウイルスの影響で東京開催となる。番付の上を目指すスタート地点は、どこでも関係ない。「今までは大きい相手に大きい相撲をとっていた。それでは通用しない。スタイルを変えていきたい」。朝乃山に胸を借り、厳しい世界に立ち向かう。【実藤健一】

◆長内孝樹(おさない・こうじゅ) 1999年(平11)3月1日、青森県生まれ。五所川原農林高から近大。主な実績は18年全国学生体重別115キロ未満級優勝、19年世界相撲男子軽量級準優勝、20年西日本学生体重別無差別級優勝など。175センチ、120キロ。得意は右四つ、出し投げ。4兄弟の三男で全員が相撲経験者。

関連するニュースを読む

日体大・石崎拓馬が高砂部屋入門「相撲うまい」親方

高砂親方(2018年2月4日撮影)

昨年の全国学生相撲選手権で3位となった石崎拓馬(日体大4年)が大相撲の高砂部屋に入門することが10日、分かった。

昨年の11月場所後に部屋を継承した高砂親方(元関脇朝赤龍)と同じ高知・明徳義塾高出身だったことが縁。石崎はインカレの成績により三段目最下位格付け出しの資格を得ており、順調にいけば5月の夏場所でデビューする。

この日は師匠となる高砂親方が東京・世田谷区の日体大を訪問し、松浪健四郎理事長らが同席のもと、あいさつが行われた。石崎は日体大では主将を務め、現在は相撲部の土俵で稽古を重ねている。石崎を高校時代から知る高砂親方は、電話取材に応じ「背は大きくない(173センチ、123キロ)けど相撲がうまい。相撲に対する熱意もある。将来が楽しみ」と期待を寄せた。部屋に住むのは4月以降になる見通しという。

関連するニュースを読む

墓穴掘った貴景勝、心の立て直しも/大ちゃん大分析

御嶽海(左)に押し出しで敗れる貴景勝(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇初日◇10日◇東京・両国国技館

綱とりに挑む大関貴景勝(24=常盤山)にいきなり土がついた。小結御嶽海との押し合いに屈して黒星発進。本割での対戦成績が9勝8敗と伯仲している実力者に、痛い敗戦を喫した。今場所から定年による名跡交換により、高砂親方から錦島親方(元大関朝潮)として、引き続き評論します。

  ◇   ◇   ◇

貴景勝が引いて墓穴を掘ってしまった。立ち合いから距離を取り押す形を作って、突っ張りの回転も悪くなかった。一見、流れは貴景勝ペースのように見える。ただ、相手にダメージを与えるほど押し込んでいなかった。御嶽海の辛抱強さや潜在的な柔軟性などもあるが押しが利いてない。御嶽海の引きに乗じて出たが、あれは流れの中で御嶽海が体勢を立て直そうとして引いたもの。実際に回り込んで立て直された一方、その後の貴景勝の引きは直線的だったし、密着されていたから残れなかった。

コロナ禍で条件はみな同じとは言え、いつもの押しではなかった。実力者に勝ってスタートすれば乗れるリズムに乗り損ねたが、今場所も優勝ラインは13勝あたりだろう。綱とり場所だが、力がなかったらやり直せばいい、というぐらいの気持ちで2日目に臨めるか。精神力も含め立て直しが試される。

(元大関朝潮・日刊スポーツ評論家)

貴景勝(左)を攻める御嶽海(撮影・河田真司)
協会あいさつに臨む、前列左から朝乃山、貴景勝、八角理事長、正代、隆の勝、後列左から高安、照ノ富士、御嶽海(撮影・河田真司)

関連するニュースを読む

かど番朝乃山「色はおまかせ」締め込み黒で心機一転

朝乃山(2020年11月9日撮影)

初場所を自身初のかど番で迎える大関朝乃山(26=高砂)は、心機一転となる締め込みで臨む。初日を翌日に控えた9日、電話取材に対応。先場所まで着用していた紫色の締め込みを、黒色に変更することを明かした。先代高砂親方の現錦島親方(元大関朝潮)の後援者から1年以上前にもらったもので「色は“おまかせ”です。年も変わるので気持ちを新たにということで」。新たな締め込みで、新年最初の場所を戦う。

新型コロナの感染拡大の影響を受けた十両以上の関取15人が、休場する事態となったが「特に気持ちは変わらない」と平常心を強調した。初日は5連勝中の大栄翔と対戦。「同級生ですし、初日から白星を取れるようにしたい」と好発進を誓った。地元富山は、記録的な大雪に見舞われている。郷土愛の強い26歳は「心配している。元気な相撲を届けたい」と意気込んだ。

関連するニュースを読む

朝乃山帰省できず「違和感」白みそ雑煮思い綱とりへ

土俵入りする大関朝乃山(2020年11月8日撮影)

来年の大相撲初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)を、初のかど番で在位4場所目を迎える大関朝乃山(26=高砂)が29日、激動だった2020年の稽古納めをした。この日は基礎運動と、若い衆にぶつかり稽古で胸を出し、稽古を締めくくった。稽古終了後、先代(元大関朝潮)から部屋を受け継いだ新師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)の「今年一年、お疲れさま。来年も頑張りましょう」の言葉と、朝乃山の3本締めで納めた。

例年通り稽古再開は年明けの1月3日から。ただ例年と違うのは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け故郷の富山に帰省できないこと。電話取材に応じた朝乃山は「違和感しかない。今回は初めて(正月も)東京にいる」と、もどかしそうに話しつつ「(部屋の)土俵もトレーニング室も空いている。体調を見ながら空いた時間は体を動かしたい」と何とかプラス思考にとらえた。11月場所を序盤で途中休場した右肩の痛みも「大丈夫。肩は動かせるし相撲を取っていても違和感はない」と今月中旬、関取衆と合同稽古した感触から手応えを口にした。

3月の春場所で大関昇進を決めたが、晴れの昇進場所となるはずだった5月の夏場所は中止。リズムを狂わされた1年を「1月は近大の先輩の徳勝龍関が優勝して刺激になり(春場所後に)大関に上げてもらって1つの目標が達成できて、そこはうれしかった。最後の最後(の11月場所)は悔しい結果で終わった(けど)」と自己評価した。

初のかど番で迎える初場所。緊張感も出るだろうが「初日になれば出てくるかもしれないけど、そのことは考えずに目の前の一番一番に集中したい」と話した。正月はいつも実家で白みその雑煮などの、おせち料理を食べていたが、それもかなわず。ただ故郷からは、ぶりなど名産品が送られており「何か(他に食したいものが)あれば後援会にお願いしたいと思う」と故郷の応援を味方に付ける。

わずかな年末年始の休みの楽しみは、大みそかの格闘技「RIZIN26大会」のテレビ観戦。元十両貴ノ富士のスダリオ剛や朝倉兄弟、那須川天心らに注目している。いまだに大関昇進披露パーティーも開けない状況だが「1つ上を目指している。来年は、もっといい年にしたい。優勝しないと綱とりは見えてこないので、そこが第一条件。(初優勝は)たまたまだと思うので、次はやっぱり実力で取らないと」と、まずは“権利取得”の2度目Vを目指す。

関連するニュースを読む

朝乃山1カ月ぶり10番「運び、形を確認しながら」

若い衆を相手に相撲を取る朝乃山(右)

来年の大相撲初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)を、在位4場所目で初のかど番として迎える大関朝乃山(26=高砂)が10日、相撲を取る稽古を再開した。

11月場所は、右肩三角筋挫傷で3日目から休場。治療やリハビリで順調に回復し、8日には早ければ今週末から再開する意向を示唆。さらに前日9日に病院で診察し「明日(10日)から(稽古で相撲を)取ろうかな(と思っている)」と話していた通り、11月場所2日目(11月9日=小結照ノ富士戦)以来、約1カ月ぶりに土俵に入り相撲を取った。

稽古場に下り約1時間半は四股、すり足、てっぽうといった相撲の基礎運動のほか、ゴムチューブやダンベル、サンドバッグを使ってのトレーニング、さらに若い衆にぶつかり稽古で胸を出すなど、たっぷり汗を流した。満を持して東幕下12枚目の村田(26=東幕下12枚目)と対峙(たいじ)。実戦から遠ざかったせいか「急いでやってバタバタして滑った」と振り返ったように、いきなり足を滑らせ引き落とされた。

だが以降は村田、深井(23=東幕下12枚目)、朝玉勢(27=西幕下27枚目)、寺沢(25=西幕下4枚目)と大卒幕下勢4人に、格の違いを見せるように9連勝。合計10番取った後は、ぶつかり稽古、四股、サンドバッグを持ってのすり足などで汗を流し、約2時間の稽古を切り上げた。立ち合いで痛めた右肩付近から相手に当たるなど、ケガの不安を感じさせない取り口に、8代目を受け継いだ師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)も「肩の痛みは取れている。徐々に、1日1日と思います」と静かに見守った。

朝乃山自身も「番数は少ないけど肩とか足の運び、形とかを確認しながらやりました。そこまで(体力など)落ちていないし相手も幕下。体を作って(18日からの)合同稽古に行く感じにしたい」と冷静。肩の痛みは「ちょっと気になった。“うっ”と。“うわーっ”という激痛ではない。(右を)差した時にピリッと(という感じ)。慣れないといけないかな、と思います」と、微妙な感覚の違いを丁寧に説明した。

身上とする右四つの形についても言及。相撲を取る前は「肩をケガして、やった時の痛み、恐怖が脳にロックされている。どうなるかな…と思った」と正直に吐露。相撲を取った後の感触は「今日、取っている限り、攻めを急がず、確認しながら(取った)。出られるところは出たり、残るところは残って、引きつけ(るところ)は引きつけて」とVTRを巻き戻すように振り返った。

回復を期待するのは、フィジカル面だけでなく、まわしの取り方、差し方など技術面も同じ。それは朝乃山本人も承知しているようで、1番1番を「浅く取ったら引きつけて相手を逃さず、横に逃げないように引きつけて(相手を)正面に置いて」と確認しながらの取り口。自らの悪癖も「深く差す時は…。そこは悪い癖なんで、立ち合いから浅く取る意識でやっています」と話すなど、目的意識を明確にして臨んだ土俵だった。

今後も「相撲を取って体に覚えていかせたい」と、幕下相手の稽古を続ける。合間に診察にも行くが「痛みが出ないようにするには、稽古するしかない。肩を強くさせたいなら筋トレでカバーできるかも」と強靱(きょうじん)な肉体を作り上げていく。「もう1歩、上の番付を目指すには下の番付の関取には負けられない。一番は横綱に勝ってこそ、横綱の番付も見えてくる。勝たないと上の番付を目指せない」。休場中の両横綱との対戦も熱望した。

ぶつかり稽古を行う朝乃山(右)

関連するニュースを読む

日本国籍取得の鶴竜に、高砂親方「気楽に相撲を」

高砂親方(2018年2月4日撮影)

横綱鶴竜(35=陸奥)が10日付の官報で、日本国籍取得を告示されたことに関し、師匠として8代目高砂浦五郎を受け継いだ元関脇朝赤龍の高砂親方(39)が、エールを送った。

鶴竜と同じモンゴル出身の高砂親方も、17年春場所を最後に現役を引退(番付上は同年5月の夏場所が最後)し、同年4月に日本国籍を取得した。この日の朝稽古後、取材に応じ「日本国籍をもらったと思うが、それよりケガもあるし来場所、頑張ってもらいたいですね」と奮起を期待。今後は「気楽に相撲を取れると思う。頑張って長く取ってほしいと思います」と、瀬戸際の横綱を気遣った。鶴竜としても胸のつかえが下りる思いだろう。そんな胸中を察するように「ケガをして休場して、いろいろあるんじゃないですか。(これを機に)気楽に堂々と相撲を取れるんじゃないですか」と推し量っていた。

鶴竜(2019年8月26日撮影)

関連するニュースを読む

朝乃山が新体制の部屋で稽古、若い衆に積極的に指導

朝乃山(20年12月8日撮影)

大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が9日、新体制となった部屋で稽古を行った。都内の部屋で基礎運動を中心に調整。先代師匠の錦島親方(元大関朝潮)が65歳で日本相撲協会の定年を迎え、新師匠となった8代高砂親方(元関脇朝赤龍)のもとで、この日は自身も若い衆に対して積極的に指導した。若い衆を引っ張り上げるのも看板力士としての役目。「自分もそこまで相撲はうまくないんですけど、やるのと見るのは全然違ってくると思う。見てたら悪いところが見えてきますし、そこをしっかり言ってあげて、自分で考えて直してくれたらいいと思ってます」。部屋頭としての自覚をにじませた。

新師匠は、自身が入門時は現役の関取だった。「(稽古相手として)指名してくださったり、稽古に対しては指導してもらっていた」と振り返る。

10日にも相撲を取る稽古を再開させる予定で、18日から両国国技館内の相撲教習所で行われる合同稽古に参加する意欲を示す。「いろんな関取と肌を合わせて、この地位までこられた。そういうのは大事かなと。前回優勝した先輩大関、貴景勝関と稽古して、テレビで見ていても刺激になったので。肌を合わせて、やりたいですね」。かど番脱出を期す初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)に向けて、自身が途中休場した11月場所の優勝力士、貴景勝との稽古を望んだ。

関連するニュースを読む

朝乃山かど番脱出へ「力入ります」新師匠と心機一転

朝乃山(2020年11月9日撮影)

大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)をかど番で迎える2大関が11月30日、途中休場した11月場所後、初めて取材に応じ、雪辱を誓った。朝乃山(26=高砂)は負傷した右肩の回復を強調。先代師匠の定年に伴い新体制となる部屋から再起を図る。正代(29=時津風)は左足首への負荷を抑えながら調整。慎重な姿勢を示しつつ、気負わずにかど番脱出を目指す。

   ◇   ◇   ◇

朝乃山は右肩の状態について「(痛みは)ほとんどないですね。力はもう、ほとんど入りますよ」と明るい声色で説明した。2週間前の負傷直後は右腕を上げる動作もできなかったが、現在は日常生活に支障はないという。この日は四股などの基礎運動で調整。番付発表が行われる24日までには相撲を取る稽古を再開させる予定で「自分にできることを考えながら、やっていきたい」と力を込めた。

休場中は毎日欠かさず、午後1時からテレビで放送される幕下の取組から観戦していた。「本来であれば15日間出てるのに、なんでテレビの前で第三者のところにいるんだろうという気持ちだった」と、悔しさが募った。

12月9日に65歳を迎え先代高砂親方(元大関朝潮)が定年となり、前錦島親方(元関脇朝赤龍)が部屋を継承する。新師匠は自身の入門時は現役の関取で、11月場所後には「『お互い協力して、部屋を活気づけて、部屋を盛り上げていくように頑張ろうね』と言われました」と誓い合ったことを明かした。心機一転。「悔しい思いを来場所にぶつけたい」。まずはかど番脱出を期す。【佐藤礼征】

関連するニュースを読む

高砂改め錦島親方「ノビノビ指導して」師匠譲り渡す

11月場所後の定年に伴うリモート会見に出席した高砂親方(2020年11月4日撮影)

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、12月9日に65歳の誕生日を迎え、同協会の停年となる高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換を承認。錦島親方が8代目高砂浦五郎として高砂部屋を継承することが決まった。

師匠の座を受け継いだ新高砂親方は、日本相撲協会広報部を通じて以下のコメントを発表した。

このたび高砂浦五郎の名跡を八代目として襲名させていただく運びとなりました。

継承のお話しをいただいた時は正直その責任の重さに足がすくむ思いで躊躇いたしました。

しかし、育てていただいた先代師匠に恩返しすべく決意しました。これからは、朝乃山をはじめとする力士たち、支えてくださる親方、行司、呼出し、床山、若者頭とともに、力を合わせて高砂部屋の名に恥じぬよう精進致します。何卒よろしくお願い申しあげます。(原文まま)

一方、師匠の座を譲り渡した高砂改め錦島親方は電話取材に「高砂という重い看板を背負うことになるが、そんなプレッシャーを感じる必要はない。自分を、そして周りを信じてノビノビと指導にあたってほしい。これまで同様、協力は惜しまない」と話した。

関連するニュースを読む

高砂部屋継承する元朝赤龍「名に恥じぬよう精進」

断髪式で師匠の高砂親方(右)に止めばさみを入れられる朝赤龍(18年2月4日)

大相撲の高砂部屋を継承することが決まった8代高砂親方(元関脇朝赤龍)が26日、日本相撲協会を通じて書面で「朝乃山をはじめとする力士たち、支えてくださる親方、行司、呼出、床山、若者頭とともに、力を合わせて高砂部屋の名に恥じぬよう精進いたします」とコメントした。

この日の理事会で12月9日に定年を迎える高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換が承認され、錦島親方が8代目高砂として高砂部屋を継承することが決まった。現高砂親方の定年を待たずに、部屋の師匠としても27日から始動する。

8代高砂親方は部屋継承にあたり「継承のお話をいただいた時は正直その責任の重さに足がすくむ思いでちゅうちょいたしました。しかし、育てていただいた先代師匠に恩返しすべく決意いたしました」と話した。

関連するニュースを読む

元朝赤龍の錦島親方が8代目高砂として部屋継承

断髪式で師匠の高砂親方(右)に止めばさみを入れられる朝赤龍(18年2月4日)

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、12月9日に65歳の誕生日を迎え、同協会の停年となる高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換を承認。錦島親方が8代目高砂として高砂部屋を継承することが決まった。現高砂親方の停年を待たずに、部屋の師匠としても27日から始動する。

モンゴル出身の錦島親方は、00年初場所初土俵。03年春場所で新入幕を果たし、最高位は関脇。三役を5場所務め17年春場所で引退し、同年4月に日本国籍を取得した。通算成績は687勝679敗で、三賞は4回(殊勲賞1、敢闘賞1、技能賞2)受賞した。

関連するニュースを読む

元朝赤龍の錦島親方8代目高砂へ 師匠12月に定年

高砂親方(2019年12月24日撮影)

12月9日に師匠の高砂親方(元大関朝潮)が65歳の誕生日を迎え、日本相撲協会の停年となる高砂部屋を、現在は部屋付き親方で、元関脇朝赤龍の錦島親方(39)が師匠として継承することが20日、分かった。

既に大相撲11月場所10日目の17日に、年寄名跡交換に必要な書類を同協会に提出しており、場所後の理事会で承認され次第、錦島親方が8代目高砂を受け継ぐ運びとなる。

部屋にはもう1人、若松親方(50=元前頭朝乃若)が部屋付き親方として在籍している。高砂親方と同じ近大出身で、同大や東洋大とのパイプを作り、大関朝乃山ら有望力士のスカウトなどに尽力してきた。錦島親方の兄弟子でもあり、同協会の副理事も務めている。

一方で、現役時代は押し相撲でならした若松親方の最高位は、三役目前の西前頭筆頭止まり。初代高砂浦五郎こそ平幕力士だったが、2代目以降は横綱2人、大関2人を含め6代連続で三役以上経験者だった。2人のどちらを後任に据えるかで熟慮を重ねた結果、現役時代の実績や、周囲の声などもろもろ、勘案し錦島親方に決まった。また関係者によれば、大関朝乃山(26)が引退した際は、9代目高砂として部屋を継承させることにも理解を示しているという。

モンゴル出身の錦島親方は、00年初場所初土俵。03年春場所で新入幕を果たし、最高位は関脇。三役を5場所務め17年春場所で引退し、同年4月に日本国籍を取得した。通算成績は687勝679敗で、三賞は4回(殊勲賞1、敢闘賞1、技能賞2)受賞した。

元朝赤龍の錦島親方(左)と師匠の高砂親方は観客に一礼する(2018年2月4日撮影)

関連するニュースを読む

高安の激しい攻め耐え…正代3連勝/3日目写真特集

<大相撲11月場所>◇3日目◇10日◇東京・両国国技館

大関貴景勝が大関として初めて、初日から3連勝を飾った。

立ち合いで左上手を取られたが、土俵際で逆転の突き落とし。不利な体勢でヒヤリとする場面もあったが、白星をもぎ取った。 小結高安との“新旧大関”対決となった新大関の正代も、土俵際の逆転で3連勝とした。 大関経験者の照ノ富士や、元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍らも初日から3連勝を飾った。 大関朝乃山は右肩を負傷してこの日から休場。12月に定年を迎える師匠の高砂親方(元大関朝潮)にとって最後の場所だったが、無念の休場となった。

3日目の取組模様を写真で振り返ります。

幕内

正代突き落とし高安

☆正代「ちょっと危ない相撲なので、ちゃんと攻め勝ちたいですけどね。何とか勝ちにつなげられた。(取組後に気にするしぐさを見せた左足は)今のところ大丈夫だと思う。今のところは普通に歩けている」

高安(右)の攻めを耐える正代(撮影・鈴木正人)

正代(左)を攻める高安(撮影・河田真司)

高安(左)の攻めを耐える正代(撮影・鈴木正人)

正代(右)は高安を突き落としで破る(撮影・小沢裕)


貴景勝突き落とし霧馬山

☆貴景勝「どんな形になっても焦らず、自分がやってきたことを信じてやるしかない。そこだけ信じてやってきた。相手はあまり気にせず、自分がやってきたものを発揮できれば。発揮して負ければ自分が弱いだけ。悔いのない相撲をやろうと思っています」

霧馬山(左)を突き落としで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)

霧馬山(左)を突き落としで破る貴景勝(撮影・鈴木正人)


若隆景不戦朝乃山

朝乃山休場のため、若隆景の不戦勝(撮影・河田真司)


御嶽海押し出し

輝(左)の攻めに耐える御嶽海(撮影・河田真司)


隠岐の海肩透かし隆の勝

隆の勝(手前)を肩すかしで破る隠岐の海(撮影・鈴木正人)


照ノ富士押し出し阿武咲

阿武咲(左)の突き押しをこらえる照ノ富士(撮影・小沢裕)

阿武咲(手前)を押し出しで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)

照ノ富士に押し出された阿武咲(撮影・河田真司)


北勝富士押し出し大栄翔

☆北勝富士「しっかり下から下からの圧力で、自分の方が低くいけた。久々に3連勝スタートしたので、一番一番集中していきたい。圧力があってこそ相手が引いてくれる。もっと踏み込みを早くできたらいい」

大栄翔(左)を押し出しで破る北勝富士(撮影・河田真司)


妙義龍突き落とし翔猿

☆翔猿「白星につながってよかった。今日は攻められたと思います。」

翔猿(左)は突き落としで妙義龍を破る(撮影・小沢裕)


栃ノ心上手投げ琴勝峰

琴勝峰(右)を上手投げで破る栃ノ心(撮影・河田真司)

栃ノ心(右)は琴勝峰を上手投げで破る(撮影・小沢裕)


宝富士押し出し玉鷲

宝富士(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・鈴木正人)


徳勝龍寄り切り遠藤

遠藤(左)に寄り切りで敗れる徳勝龍(撮影・河田真司)


碧山押し出し照強

豪快に塩をまく照強(撮影・鈴木正人)

照強は碧山(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


豊昇龍小手投げ炎鵬

☆豊昇龍「落ち着いている。調子も悪くない。体の動きも思った通りに動いている。(炎鵬が)どうやって来るか全然分からなかったけど、よく(対応)できたと思う。」

豊昇龍は小手投げで炎鵬(下)を破る(撮影・小沢裕)

豊昇龍は小手投げで炎鵬(下)を破る(撮影・小沢裕)


豊山渡し込み魁聖

☆魁聖(物言いがつくも軍配通りに勝ち)「負けたと思った。先に落ちたと思った。びっくりしたけど良かった。最後は詰めが甘かったですね。」

豊山(右)を渡し込みで破る魁聖(撮影・河田真司)

魁聖(左)に渡し込みで敗れる豊山(撮影・河田真司)

豊山と魁聖の一番で物言いが付き協議する親方集(撮影・河田真司)


千代大龍押し出し逸ノ城

☆千代大龍「何とか勝ちました。(初日から)連敗するのは日常茶飯事なので焦りはないけど(幕内の)ケツなので。7番勝たないと落ちてしまう。このような状態で相撲を取るのは久しぶり」

逸ノ城(右)を引き落としで破る千代大龍(撮影・鈴木正人)


千代の国引き落とし琴ノ若

☆千代の国(調子は)「ぼちぼちです。1日一番と思ってやっている。」

千代の国(左)は押し出しで琴ノ若を破る(撮影・小沢裕)


千代翔馬押し出し志摩ノ海

志摩ノ海(右)を攻める千代翔馬(撮影・河田真司)


翠富士叩き込み天空海

☆天空海(今場所初白星を挙げて)「流れに乗れるように、2桁勝てるように頑張りたい。昨日も言ったけど、先場所も(初日から)2連敗してから2桁勝った。流れを自分から作れるような相撲を取れればいい」

翠富士(手前)をはたき込みで破る天空海(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

休場朝乃山は初日右肩負傷「しっかり治すこと」親方

朝乃山の休場により若隆景の不戦勝を告げる幕が場内に掲げられる。左は貴景勝(撮影・小沢裕)

<大相撲11月場所>◇3日目◇10日◇東京・両国国技館

大関朝乃山(26=高砂)が11月場所3日目の10日、日本相撲協会に「右肩三角筋挫傷により約4週間の治療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。16年春場所で初土俵を踏んで以来初の休場で、今場所の十両以上の休場は横綱白鵬、鶴竜らに続いて5人目。再出場がなく負け越せば、来年1月の初場所を自身初のかど番で迎える。

高砂親方によると、勝った初日の霧馬山戦で右を差した時に、相手の頭が右肩付近にぶつかり負傷した。痛みを抱えながらも2日目に出場するも、小結照ノ富士の豪快な上手投げで転がされて今場所初黒星。この日朝も痛みが取れずに病院に行かせたが、部屋に戻った時も痛みを訴えたため休場させることを決意した。再出場について師匠は「痛みが取れればだけど、そう簡単には。しっかり治すことだ」と無理はさせない。

高砂親方が場所後の12月に65歳の誕生日を迎えて定年となるだけに、朝乃山の今場所に懸ける思いはこれまで以上に強かった。ただ「俺の定年のことは関係ないから、しっかり治すことだ」と高砂親方。無念の休場だが今は治療に専念して、次に土俵に上がった時にこの悔しさを晴らす。【佐々木隆史】

照ノ富士に敗れてうつむく朝乃山(2020年11月9日撮影)

関連するニュースを読む

貴景勝ら3連勝 正代が逆転で“新旧大関”対決制す

霧馬山(左)を攻める貴景勝(撮影・鈴木正人)

<大相撲11月場所>◇3日目◇10日◇東京・両国国技館

大関貴景勝が大関として初めて、初日から3連勝を飾った。立ち合いで左上手を取られたが、土俵際で逆転の突き落とし。不利な体勢でヒヤリとする場面もあったが、白星をもぎ取った。

小結高安との“新旧大関”対決となった新大関の正代も、土俵際の逆転で3連勝とした。

大関経験者の照ノ富士や、元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍らも初日から3連勝を飾った。

大関朝乃山は右肩を負傷してこの日から休場。12月に定年を迎える師匠の高砂親方(元大関朝潮)にとって最後の場所だったが、無念の休場となった。

高安(右)を突き落としで破る正代(撮影・鈴木正人)

関連するニュースを読む

朝乃山無念の初休場、右肩三角筋挫傷で4週間の治療

照ノ富士(奥)に上手投げで敗れる朝乃山(2020年11月9日撮影)

大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が11月場所3日目の10日、日本相撲協会に「右肩三角筋挫傷にて約4週間の治療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。

診断書によると、勝った初日の霧馬山戦で負傷。2日目は小結照ノ富士の上手投げに屈して、初黒星を喫した。朝乃山の休場は、16年春場所で初土俵を踏んで以来、初めて。今場所後の12月に師匠の高砂親方(元大関朝潮)が定年を迎えるため、今場所に懸ける思いは強かったが無念の休場となった。

対戦相手の、西前頭筆頭若隆景は不戦勝。今場所の幕内の休場は、横綱白鵬、横綱鶴竜、前頭の琴勇輝に続いて4人目となった。

関連するニュースを読む