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八角部屋が所属力士最多に、閉鎖東関部屋から力士受け入れ/夏場所新番付

両国国技館(2021年1月10日撮影)

日本相撲協会は26日、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

3月の春場所を最後に東関部屋と峰崎部屋が閉鎖されたため、部屋数は44部屋から42部屋に減少。新番付にしこ名が載った力士総数は、春場所の新弟子が多かったことから、春場所比で18人増え670人になった。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

長らく最多を誇った佐渡ケ嶽部屋が、1位の座を譲る格好となった。閉鎖された東関部屋から力士を受け入れた八角部屋が、春場所の24人から6人増え一気に30人となり最多となった。2位は佐渡ケ嶽部屋と九重部屋の29人。木瀬部屋と玉ノ井部屋の28人が4位タイで続く。

以下、6位境川部屋(27人)、7位高砂部屋(25人)、8位高田川部屋(22人)、9位追手風部屋(20人)と続き、ここまでが20人以上の部屋。トップ10の最後は19人の式秀部屋だ。

関取輩出では、追手風部屋(幕内5人、十両2人)、九重部屋(幕内4人、十両3人)、木瀬部屋(幕内3人、十両4人)の3部屋が7人を擁してトップ。5人の伊勢ケ浜部屋(幕内4人、十両1人)、4人の常盤山部屋(幕内2人、十両2人)がこれに続く。

力士数の最少は鏡山部屋の2人で、片男波部屋と錦戸部屋は4人の“少数精鋭”で臨んでいる。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の54人。以下<2>大阪府35人<3>愛知県と兵庫県が33人と、本場所開催3都府県が上位3傑に入る。以下<5>千葉県32人<6>神奈川県30人<7>埼玉県29人<8>福岡県と鹿児島県26人<10>熊本県25人と、ここまでがベスト10入り。

幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道が22人で続く。幕内7人、十両4人とも出身地別で最多のモンゴルは20人で、ここまでが20人超え。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は春場所から2人増えて11人(18位タイ)となっている。なお47都道府県の最少は鳥取県と滋賀県の1人。福井県が3人、奈良県と和歌山県が4人となっている。

国別ではモンゴルの20人がダントツで、ブラジル、ロシア、ジョージア、ブルガリア、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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立浪部屋、5月の夏場所後に旧常盤山部屋に移転

茨城県つくばみらい市に拠点を構える立浪部屋が、大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)後に、東京都台東区にある旧常盤山部屋へ移転することが4日、分かった。2月中旬に東京都板橋区へ移転した旧常盤山部屋を改装し、新たに部屋を構える。

旧常盤山部屋は現在、3階に所有者である千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)が住んでいる。9日に70歳の誕生日を迎え、日本相撲協会の再雇用制度が切れ退職となるが、今年10月いっぱいまでは居住。11月に予定される九州場所後に完全譲渡される。それまでは立浪親方(元小結旭豊)と力士らは1、2階に居住する。

建物の1、2階部分を改修するため、移転時期について立浪親方は「工事が間に合わないので5月場所後になると思う」と話した。移転話は昨年末あたりから進められ、今年に入って決まったという。最寄り駅の「みらい平」(つくばエクスプレス)から両国まで1時間ほどかかるが、台東区橋場に構える新しい部屋からは、車で15分ほどに短縮される。新型コロナウイルスの影響で現在は出稽古が禁止されているが、解禁されれば稽古環境も改善される。

地域密着で応援してくれた、つくばみらい市に対する恩もあり「残念がっている」と感じつつ「やっぱり力士のためを思って。出世していけばいくほど、力士のことを考えてやらないといけない」と立浪親方。3月の春場所では明生(25)が待望の三賞を初受賞し、三役も目前。元横綱朝青龍をおじに持つ豊昇龍(21)や十両天空海(30)らの、さらなる出世に思いを込めた移転となる。

移転した高砂部屋の後を受け、現在の台東区橋場に部屋を新設した千賀ノ浦親方も「ここに部屋を構えて21年になるかな。自分がここを離れる時は、その後は相撲部屋として引き継いでもらいたいと常に思っていた。一門とか縁はなくても、引き続き相撲部屋として存続してくれるのはうれしい」と話した。

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石崎拓馬の三段目付け出しを承認 学生相撲で3位

高砂部屋入り口(2021年2月26日撮影)

日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で理事会を開き、日体大相撲部出身で昨年の全国学生相撲選手権で3位となった石崎拓馬(22=高砂)の三段目100枚目格付け出しを承認したと発表した。夏場所(5月9日初日、両国国技館)でデビューする。

高砂部屋の入門は、昨年の11月場所後に部屋を継承した高砂親方(元関脇朝赤龍)と同じ高知・明徳義塾高出身だったことが縁。日体大では主将を務めていた。

元関脇朝赤龍の高砂親方(2018年2月4日撮影)

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元大関前の山・先代高田川親方が多臓器不全で死去

高田川親方(元大関前の山)

日本相撲協会は29日、先代高田川親方で元大関前の山の清水和一氏が、11日に多臓器不全により死去していたことを発表した。

76歳だった。大阪・守口市出身で、高砂部屋に入門して61年春場所で初土俵。70年秋場所で新大関昇進を果たし、大関在位は10場所だった。74年春場所で引退し、年寄「高田川」を襲名。同年に高砂部屋から独立して、高田川部屋を創設した。協会では理事を務めるなどし、10年に定年退職した。

前の山(1966年9月12日撮影)
大関前の山(1971年11月28日撮影)
前の山(1966年9月12日撮影)
高田川親方(元大関・前の山)(1995年9月16日撮影)

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東関部屋が春場所最後に消滅 精神的負担がネックか

東関親方(2020年1月30日撮影)

日本相撲協会は12日、東京・両国国技館で理事会を開き、4月1日付で東関部屋の師匠である東関親方(元小結高見盛)や力士6人ら全員が、八角部屋に転属することを承認した。また、同日付で東関部屋を封鎖することも承認した。

東関親方は19年12月に先代東関親方(元前頭潮丸)が死去したことに伴い、部屋付き親方だったことから、昨年1月に部屋を継承。ただ、部屋の運営には師匠としての精神的負担から難色を示し、関係者によれば1年ほどの“暫定的”な継承として師匠の座を引き継いだという。高砂一門内で次期継承者を模索したが、後任選びは難航していた。

今回の承認を受けて、東関親方は協会を通してコメントを発表した。「私なりに精進して参りましたが、部屋の力士たちにとって、よりよい環境などを求め、八角理事長に相談させて頂き、3月場所を最後に東関部屋を封鎖して、力士たちと八角部屋に転属させていただく決断をいたしました」と部屋移籍および封鎖の経緯を説明した。

東関部屋は、ハワイ出身で高砂部屋付きだった12代東関親方(元関脇高見山)が、86年2月に高砂部屋から分家独立して東京・東駒形に創設。横綱曙、高見盛や潮丸らの関取を輩出した。09年6月の定年後は、当時小野川親方の先代東関親方が部屋を継承。話題を集めた人気部屋だったが、大相撲春場所(14日初日、東京・両国国技館)を最後に、約35年の歴史に幕を閉じることになった。

東関部屋の入口(2021年2月6日撮影)

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東関部屋が春場所を最後に閉鎖か、継承者選びが難航

東関部屋を継承し、報道陣の取材に対応する東関親方(2020年1月30日撮影)

外国人力士のパイオニアが創設し、優勝11回の横綱を輩出した東関部屋(東京都葛飾区柴又)が、大相撲春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)を最後に、閉鎖される可能性があることが8日、関係者への取材で分かった。

現師匠である東関親方(44=元小結高見盛)の後任選びが難航しているためで、このままの状況が続けば約35年の歴史に幕を閉じるという。

東関親方は、19年12月に41歳の若さで死去した先代東関親方(元前頭潮丸)の死去に伴い、部屋付き親方だったことから、年明けの昨年1月、部屋を継承した。ただ、部屋の運営には師匠としての精神的負担から難色を示し、関係者によれば1年ほどの“暫定的”な継承として師匠の座を引き継いだという。

そのため高砂一門内で、次期継承者を模索。先代高砂親方(現錦島親方=元大関朝潮)の定年に伴い、高砂部屋を継承しなかった若松親方(元前頭朝乃若)らが候補に挙がったが、不調が続き現状では候補者不在。前述の「1年間」のリミットが切れる状況では、部屋封鎖もやむなしの方向で話が進んでいるという。

東関部屋は、ハワイ出身で高砂部屋付きだった12代東関親方(元関脇高見山)が、86年2月に高砂部屋から分家独立して東京・東駒形に創設。外国出身者による初めての部屋で、ジェシーの愛称で人気を博したこともあり話題を集めた。同じハワイ出身の曙が横綱に上り詰め、高見盛や潮丸らの関取を輩出。09年6月の定年後は、当時小野川親方の先代東関親方が部屋を継承。18年1月に現在の部屋に移転した。

現在の部屋は、地域活性化の狙いで誘致した葛飾区が、区有地を有償で貸し出した土地に建築された。行政側との問題なども残り「完全には(撤退は)決まっていないが、その方向にはある」と関係者は話し、その際には東関親方と力士6人は、同じ高砂一門の八角部屋(師匠=元横綱北勝海)に移籍する方向性も示されているという。

○…部屋の存続問題について東関親方は、電話取材に「自分がどうこう言っても悪い方にとられてしまう。正直、ノーコメントです」と話した。14日初日の春場所が迫っていることもあり「場所も近いし余計なことは言いたくありません」とも付け加えた。コロナ禍で力士の生活環境も厳しい状況が続く。「自分も力士も外出はしてませんが、こんな状況ですから、いつ感染するかもしれない。(いつ感染するか分からないという)覚悟はしています」と予断を持たずに責務を全うする姿勢を示した。

◆東関大五郎(あずまぜき・だいごろう)本名・加藤精彦、元小結高見盛。1976年(昭51)5月12日、青森・板柳町生まれ。99年春場所で幕下付け出しデビュー。00年名古屋場所で新入幕。愛称は「ロボコップ」。13年初場所で現役を引退し同年10月に年寄「振分」を襲名、20年1月に年寄「東関」を襲名して部屋を継承

東関部屋の入口(2021年2月6日撮影)
東関部屋の外観(2021年2月6日撮影)

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佐渡ケ嶽部屋が力士数トップ 唯一30人台/新番付

琴勝峰(2021年1月15日撮影)

日本相撲協会は1日、新型コロナウイルス感染防止の観点から、通常の大阪から東京開催に変更した大相撲春場所(14日初日、東京両国国技館)の新番付を発表した。

新番付にしこ名が載った力士総数は44部屋に、初場所から13人減の652人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

毎度おなじみ? 相撲通の方なら1位と2位はあの部屋…と推測できるでしょう。ここ数年、常にトップを競うあの部屋です。

1位は佐渡ケ嶽部屋の30人。初場所から3人減ったが、唯一の30人台でトップの座をキープし続けている。幕内力士3人は伊勢ケ浜部屋の4人に次いで2位タイだ。2位は、こちらも初場所から1人減ながら28人の木瀬部屋。西前頭3枚目まで番付を上げた部屋頭の志摩ノ海や再入幕を目指す十両宇良ら多彩な顔ぶれで、関取7人は同じく幕内3人、十両4人の九重部屋と並びトップだ。

これに肉薄するのが、3位で27人の玉ノ井部屋と九重部屋。九重部屋は関取7人で“関取占有率”は高い。5位で24人の八角部屋は“関取予備軍”の幕下が最多の8人で北勝富士、隠岐の海に続く関取誕生が待望される。

6位以下は<6>境川部屋23人<7>高田川部屋、高砂部屋の各22人<9>追手風部屋21人と、ここまでが20人超の部屋だ。10位は武蔵川部屋の19人と続く。最少は鏡山部屋の2人で、片男波部屋4人、錦戸部屋5人が“少数精鋭”の小部屋で続く。

【出身地別力士数】

これもここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の55人。以下<2>大阪府36人<3>愛知県35人と本場所開催都府県が上位3傑に入る。以下<4>兵庫県31人<5>千葉県29人<6>神奈川県28人<7>福岡県、熊本県、鹿児島県の各25人<10>埼玉県23人と、ここまでがベスト10入り。

幕内8人、十両3人とも出身地別で最多のモンゴルが21人、幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道が20人と続き、ここまでが20人超え。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(25位)となっている。なお47都道府県の最少は滋賀県の1人。福井県、鳥取県が2人となっている。

国別ではモンゴルの21人がダントツで、ブラジル、ロシア、ジョージア、ブルガリア、ハンガリー、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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近大・長内が高砂部屋入門会見「朝乃山関のように」

高砂部屋に入門する長内(右)は近大相撲部・阿部監督から花束を受け取る(近畿大学提供)

近大相撲部の長内孝樹(4年=21)が19日、東大阪市の同校で高砂部屋への入門会見に臨んだ。3月14日初日の春場所(東京・両国国技館)で初土俵の予定。

高砂親方(元関脇朝赤龍)も同席し、長内は「大相撲に行ってもここで学んだことは忘れず、頑張っていきたい」。部屋には近大の先輩、大関朝乃山が在籍する。「朝乃山関のような力強い相撲をとりたい」と目標に掲げた。

3年までは軽量級が舞台だった。大相撲入りを決めた理由について「4年になって、コロナの影響で試合がなくなっていった。小さいころからやってきた相撲をこのまま終わるのかと、不完全なしこりがずっと残っていた。大相撲でとことんやっていこうと、11月に(近大の阿部)監督と相談して決めました」。

付け出し資格はなく、下からはい上がっていく。「2年で関取が目標です」。小兵だが得意は「中学時代から磨いてきた」という出し投げ。近大の阿部監督も「相撲のうまさがある分、スピードがつけば大成していくと思う」と期待した。

昨年、55歳で急死した近大の伊東勝人前監督とは同じ青森で「中学時代から知っていて、自分にとってはもう1人の父的存在です」。得意の出し投げを「磨いていけ」と指導してくれたのも、伊東前監督だった。「活躍して監督(伊東前監督)を喜ばせたい」と誓った。

師匠の高砂親方にとっても、部屋を継承後初の新弟子となる。それだけに「自分と似ている相撲をとる部分もある。これから指導していくのが楽しみ」と顔をほころばせた。

本来なら「第2の故郷」大阪で行われる春場所も、新型コロナウイルスの影響で東京開催となる。番付の上を目指すスタート地点は、どこでも関係ない。「今までは大きい相手に大きい相撲をとっていた。それでは通用しない。スタイルを変えていきたい」。朝乃山に胸を借り、厳しい世界に立ち向かう。【実藤健一】

◆長内孝樹(おさない・こうじゅ) 1999年(平11)3月1日、青森県生まれ。五所川原農林高から近大。主な実績は18年全国学生体重別115キロ未満級優勝、19年世界相撲男子軽量級準優勝、20年西日本学生体重別無差別級優勝など。175センチ、120キロ。得意は右四つ、出し投げ。4兄弟の三男で全員が相撲経験者。

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日体大・石崎拓馬が高砂部屋入門「相撲うまい」親方

高砂親方(2018年2月4日撮影)

昨年の全国学生相撲選手権で3位となった石崎拓馬(日体大4年)が大相撲の高砂部屋に入門することが10日、分かった。

昨年の11月場所後に部屋を継承した高砂親方(元関脇朝赤龍)と同じ高知・明徳義塾高出身だったことが縁。石崎はインカレの成績により三段目最下位格付け出しの資格を得ており、順調にいけば5月の夏場所でデビューする。

この日は師匠となる高砂親方が東京・世田谷区の日体大を訪問し、松浪健四郎理事長らが同席のもと、あいさつが行われた。石崎は日体大では主将を務め、現在は相撲部の土俵で稽古を重ねている。石崎を高校時代から知る高砂親方は、電話取材に応じ「背は大きくない(173センチ、123キロ)けど相撲がうまい。相撲に対する熱意もある。将来が楽しみ」と期待を寄せた。部屋に住むのは4月以降になる見通しという。

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“地味キャラ”大栄翔テッポウで大きな手鍛え初賜杯

優勝インタビューで笑顔を見せる大栄翔(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が初優勝を果たした。勝てば優勝、敗れれば決定戦に持ち込まれる可能性もあった大一番で、隠岐の海を突き出して13勝目。埼玉県出身では初、追手風部屋としても初めての優勝となった。3度目の殊勲賞、初の技能賞も獲得。“地味キャラ”とも呼ばれた実力者が、両横綱不在、綱とりに挑んだ大関貴景勝が不振となった場所で主役を張った。初場所は6年連続で初優勝力士誕生となった。

   ◇   ◇   ◇

歓喜の瞬間を迎えても、険しい表情はあえて崩さなかった。大栄翔の顔は、自身の赤い締め込みのように紅潮したまま。勝ち名乗りを受けて花道に引き揚げると、師匠の追手風親方(元前頭大翔山)が待っていた。「うれしさよりも緊張感があった。(師匠に)『おめでとう』と言われてうれしかった」。張り詰めていた感情の糸が、緩んだ瞬間だった。

勝てば優勝が決まる大一番で、会心の相撲を見せた。立ち合いから隠岐の海の差し手をはね上げ、左右ののど輪で一方的に引かせた。「自分の相撲を取りきるしかない。迷いなくいった」。初日から7日連続で役力士を破った突き押しは、千秋楽も健在だった。

脚光を浴び続ける相撲人生ではなかった。むしろ、実績の割には地味な印象が先行していたかもしれない。同部屋には幕内屈指の人気を誇る遠藤がいて、仲のいい貴景勝や、同学年の朝乃山は看板力士に成長。身近な存在が先を行くことが多かった。新十両会見では師匠の追手風親方に「声をもっと張れよ」と怒られるなどシャイな一面もあるが、地道に稽古を重ねる我慢強さはあった。

高校相撲の名門、埼玉栄高でレギュラーをつかんだのは3年で、2年までは補欠でちゃんこ番。同校相撲部の山田道紀監督は「文句を言わず黙々と稽古していた。芯が強い。控えの後輩の教材になっていた」と振り返る。「うちは弱い子にはテッポウをさせる。大栄翔もずっとテッポウをやっていた」と同監督。地道にテッポウ柱を打ち続けた手のひらは分厚い。もともと手は大きく、中2でサイズの合う手袋がなくなった。母恵美子さんによると、古い友人に「キャッチボールの時はグローブがいらないね」とからかわれたことも。突き押しの威力は大きな手を介して確実に伝えた。

自身を含めて関取6人を誇る部屋では、稽古相手に不足はなかった。感染対策で出稽古が禁止され、調整の難しさを漏らす関取もいる一方で「恵まれていると思う。(突っ張りの)回転の良さは申し合いで積み重ねることが大事なので」。コロナ禍だからこその“アドバンテージ”が生きた。

昨年は全5場所で優勝力士が異なり、新年最初の場所も6年連続で初優勝力士が誕生した。“戦国時代”まっただ中の角界で、大関昇進の期待もかかる。「期待に応えられるように頑張りたい」。資質は証明済み。磨いた突き押しの威力を、これからも信じ続ける。【佐藤礼征】

<大栄翔アラカルト>

◆埼玉初 埼玉県出身の力士では初めて。他に優勝がないのは宮城、福井、岐阜、静岡、滋賀、京都、和歌山、島根、徳島、宮崎、沖縄で11府県。

◆平幕優勝 昨年7月場所の照ノ富士以来、平成以降では13例目。

◆アベック優勝 十両で同部屋の剣翔が優勝。幕内、十両のアベックVは05年九州場所の高砂部屋(幕内朝青龍、十両闘牙)以来。1場所15日制が定着した49年夏場所以降では19例目。

◆埼玉栄高 豪栄道、貴景勝に続いて3人目。

◆平成生まれ 照ノ富士、御嶽海、貴景勝、朝乃山、正代に続き6人目。

大栄翔(左)は隠岐の海を突き出しで破り幕内優勝を決める(撮影・小沢裕)
隠岐の海(後方左)を突き出しで破り幕内優勝した大栄翔(撮影・鈴木正人)
隠岐の海(左)を激しく攻める大栄翔(撮影・河田真司)
花道を引き揚げる大栄翔(撮影・鈴木正人)

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大栄翔が自己最多タイ11勝目「本当に毎日大事」

竜電(左)を押し出しで破った大栄翔(撮影・河田真司)

<大相撲初場所>◇13日日◇22日◇東京・両国国技館

西前頭筆頭の大栄翔が、幕内では自己最多タイの11勝目を挙げ、首位を守った。

立ち合いから優勢で、左右ののど輪で竜電を圧倒。まわしに一切触れさせず、5秒足らずで押し出し「前に出られたので本当に良かった」と喜んだ。

初優勝にまた1歩前進した。賜杯への意識は「ゼロではないけど、変に考えすぎないようにしたい」と地に足をつける。十両では同じ追手風部屋の剣翔が2差つけて単独首位に立ち、優勝に王手をかけた。幕内、十両のアベックVなら05年九州場所の高砂部屋勢(幕内朝青龍、十両闘牙)以来で「剣翔関も勝っているので、自分も負けないようにしたい」と“追手風旋風”にも意欲を示した。

14日目の対戦相手、玉鷲とは過去6勝8敗と合口はほぼ五分。「本当に毎日大事。残り2日、自分の相撲を取り切りたい」と、ラストスパートに臨む。

竜電(右)を激しく攻める大栄翔(撮影・鈴木正人)

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佐渡ケ嶽部屋33人最多 鏡山部屋最少2人/新番付

佐渡ケ嶽部屋稽古 関取衆を指導する秀ノ山親方(左)(2020年12月12日撮影)

日本相撲協会は24日、来年1月の大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

新番付にしこ名が載った力士総数は44部屋に、11月場所から5人減の665人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

相撲通の方なら1位と2位はあの部屋…と推測できるでしょう。ここ数年、常にトップを競うあの部屋です。

1位は佐渡ケ嶽部屋の33人。11月場所から2人減ったが、唯一の30人台でトップの座をキープし続けている。幕内力士3人は伊勢ケ浜部屋の4人に次いで2位タイだ。2位は、こちらも11月場所から1人減ながら29人の木瀬部屋。先場所優勝争いに絡んだ志摩ノ海や十両宇良ら多彩な顔ぶれで、十両4人を加えた関取7人は同じく幕内3人、十両4人の九重部屋と並びトップだ。これに肉薄するのが、3位で28人の玉ノ井部屋。三段目以下で23人と底上げが期待される。4位で27人の九重部屋は関取7人で“関取占有率”は高い。

5位以下は<5>境川部屋、八角部屋の各23人<7>高田川部屋、高砂部屋の各22人<9>追手風部屋21人と、ここまでが20人超の部屋だ。ちなみに10位は式秀、武蔵川、大嶽の各19人と続く。最少は鏡山部屋の2人で、錦戸部屋と片男波部屋の各4人が“少数精鋭”で続く。

【出身地別力士数】

これもここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の55人。以下<2>大阪府(37人)<3>愛知県(35人)と本場所開催都府県が上位3傑に入る。以下<4>兵庫県(32人)<5>神奈川県(30人)<6>千葉県、福岡県(各29人)<8>鹿児島県(27人)<9>熊本県(25人)<10>埼玉県(23人)と、ここまでがベスト10入り。幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道と、幕内力士最多の8人を擁するモンゴル(関取数でも最多11人)が21人で続く。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(26位)となっている。なお47都道府県の最少は福井県、滋賀県、鳥取県の3県(2人)で変わらない。

国別ではモンゴルの21人がダントツで、ブラジル、ロシア、ジョージア、ブルガリア、ハンガリー、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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朝乃山と半年ぶり対面取材 お互いに有意義な時間

朝乃山(20年12月8日撮影)

<2020 取材ノートから(4)>

10月5日。都内にある高砂部屋の上がり座敷で、熱のこもった朝稽古を取材した。静寂の中に響き渡る四股やすり足の音は心地よく、頭同士が激しくぶつかる音が緊張感を高まらせる。ほんのりとにおう土俵の土やびん付け油の香り。稽古終盤にはちゃんこ場から香ばしいにおいが漂い、味を想像しているうちに空腹を刺激された。着用が義務づけられたフェースシールド越しからでも、五感を通じて多くの情報が入ってきた。実に約6カ月ぶりの稽古場取材は刺激的だった。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、取材環境は一変した。日本相撲協会は朝稽古取材を4月中旬から禁止にし、原則的に電話取材のみに。7月場所以降は、東の支度部屋前にある記者クラブは入室禁止となり、本場所開催中は国技館2階のレストラン「雷電」を臨時記者クラブとして使用。取組後の支度部屋での対面取材もできず、オンライン取材が続いた。

そんな中、9月の秋場所後にさまざまな制限を設けながらも朝稽古取材が解禁。高砂部屋に向かった。全体稽古が終わり、待ちに待った対面取材。上がり座敷に腰掛けた大関朝乃山を目の前に、自然と「体、大きくなりましたね」と問い掛けた。肉眼だからこそ分かる筋肉のハリや肌つやの良さ。パソコンの画面越しでは絶対に伝わらない、雰囲気の良さを感じた。

何とも素人っぽい問い掛けをしてしまったが、朝乃山はまんざらではない感じだった。聞くと、ともに生活している部屋の力士らからは体の変化に気付かれにくいという。「記者の方とか周りの方に言ってもらうのも大事。久しぶりに見てもらってよかったです」。記者からの反応も、仕上がり具合や体調を見極める指標の1つにしてきたという。半年ぶりの対面取材は、互いにとって有意義な時間となった。

取材環境や本場所開催の様式は徐々に戻りつつあるが、本来の状態には程遠い。だからこそ感じた、対面取材の貴重さだった。これまでの日常がいつか戻ると信じつつ、力士も記者も今与えられた環境下で最善を尽くしたい。【佐々木隆史】

10日、ぶつかり稽古を行う朝乃山(右)

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高砂改め錦島親方「ノビノビ指導して」師匠譲り渡す

11月場所後の定年に伴うリモート会見に出席した高砂親方(2020年11月4日撮影)

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、12月9日に65歳の誕生日を迎え、同協会の停年となる高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換を承認。錦島親方が8代目高砂浦五郎として高砂部屋を継承することが決まった。

師匠の座を受け継いだ新高砂親方は、日本相撲協会広報部を通じて以下のコメントを発表した。

このたび高砂浦五郎の名跡を八代目として襲名させていただく運びとなりました。

継承のお話しをいただいた時は正直その責任の重さに足がすくむ思いで躊躇いたしました。

しかし、育てていただいた先代師匠に恩返しすべく決意しました。これからは、朝乃山をはじめとする力士たち、支えてくださる親方、行司、呼出し、床山、若者頭とともに、力を合わせて高砂部屋の名に恥じぬよう精進致します。何卒よろしくお願い申しあげます。(原文まま)

一方、師匠の座を譲り渡した高砂改め錦島親方は電話取材に「高砂という重い看板を背負うことになるが、そんなプレッシャーを感じる必要はない。自分を、そして周りを信じてノビノビと指導にあたってほしい。これまで同様、協力は惜しまない」と話した。

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高砂部屋継承する元朝赤龍「名に恥じぬよう精進」

断髪式で師匠の高砂親方(右)に止めばさみを入れられる朝赤龍(18年2月4日)

大相撲の高砂部屋を継承することが決まった8代高砂親方(元関脇朝赤龍)が26日、日本相撲協会を通じて書面で「朝乃山をはじめとする力士たち、支えてくださる親方、行司、呼出、床山、若者頭とともに、力を合わせて高砂部屋の名に恥じぬよう精進いたします」とコメントした。

この日の理事会で12月9日に定年を迎える高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換が承認され、錦島親方が8代目高砂として高砂部屋を継承することが決まった。現高砂親方の定年を待たずに、部屋の師匠としても27日から始動する。

8代高砂親方は部屋継承にあたり「継承のお話をいただいた時は正直その責任の重さに足がすくむ思いでちゅうちょいたしました。しかし、育てていただいた先代師匠に恩返しすべく決意いたしました」と話した。

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元朝赤龍の錦島親方が8代目高砂として部屋継承

断髪式で師匠の高砂親方(右)に止めばさみを入れられる朝赤龍(18年2月4日)

日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、12月9日に65歳の誕生日を迎え、同協会の停年となる高砂親方(64=元大関朝潮)と、部屋付きの錦島親方(39=元関脇朝赤龍)の年寄名跡交換を承認。錦島親方が8代目高砂として高砂部屋を継承することが決まった。現高砂親方の停年を待たずに、部屋の師匠としても27日から始動する。

モンゴル出身の錦島親方は、00年初場所初土俵。03年春場所で新入幕を果たし、最高位は関脇。三役を5場所務め17年春場所で引退し、同年4月に日本国籍を取得した。通算成績は687勝679敗で、三賞は4回(殊勲賞1、敢闘賞1、技能賞2)受賞した。

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元朝赤龍の錦島親方8代目高砂へ 師匠12月に定年

高砂親方(2019年12月24日撮影)

12月9日に師匠の高砂親方(元大関朝潮)が65歳の誕生日を迎え、日本相撲協会の停年となる高砂部屋を、現在は部屋付き親方で、元関脇朝赤龍の錦島親方(39)が師匠として継承することが20日、分かった。

既に大相撲11月場所10日目の17日に、年寄名跡交換に必要な書類を同協会に提出しており、場所後の理事会で承認され次第、錦島親方が8代目高砂を受け継ぐ運びとなる。

部屋にはもう1人、若松親方(50=元前頭朝乃若)が部屋付き親方として在籍している。高砂親方と同じ近大出身で、同大や東洋大とのパイプを作り、大関朝乃山ら有望力士のスカウトなどに尽力してきた。錦島親方の兄弟子でもあり、同協会の副理事も務めている。

一方で、現役時代は押し相撲でならした若松親方の最高位は、三役目前の西前頭筆頭止まり。初代高砂浦五郎こそ平幕力士だったが、2代目以降は横綱2人、大関2人を含め6代連続で三役以上経験者だった。2人のどちらを後任に据えるかで熟慮を重ねた結果、現役時代の実績や、周囲の声などもろもろ、勘案し錦島親方に決まった。また関係者によれば、大関朝乃山(26)が引退した際は、9代目高砂として部屋を継承させることにも理解を示しているという。

モンゴル出身の錦島親方は、00年初場所初土俵。03年春場所で新入幕を果たし、最高位は関脇。三役を5場所務め17年春場所で引退し、同年4月に日本国籍を取得した。通算成績は687勝679敗で、三賞は4回(殊勲賞1、敢闘賞1、技能賞2)受賞した。

元朝赤龍の錦島親方(左)と師匠の高砂親方は観客に一礼する(2018年2月4日撮影)

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高砂親方11月場所で定年「問題起こす横綱もいた」

11月場所後の定年に伴うリモート会見に出席した高砂親方

大相撲11月場所(8日初日、東京・両国国技館)を最後に定年を迎える高砂親方(元大関朝潮)が4日、都内の部屋でリモート会見に出席した。

12月9日に65歳の誕生日を迎える心境について「あまりやり切ったとか、今場所で終わるとかの感覚はない。高砂という名前が変わるときにそう感じるんじゃないか。(定年を迎える前日の)8日で終わりだから、それまでに誰を後継者にするか決めないといけない。(やり残しは)別にないかな。あまり欲をかくのは良くない。腹八分くらいがちょうどいい」と柔和な笑顔を見せた。今後は名跡を変更して、協会に残るという。

「大ちゃん」の愛称で人気を集め、現役時代はぶちかましを武器に85年春場所で悲願の初優勝を果たした。引退後は年寄山響を襲名して高砂部屋付きの親方として後進を指導。その後は若松部屋、高砂部屋を継承して、師匠として多くの力士を育てた。

長い師匠人生での苦労を問われると「いろんな問題を起こす横綱もいた」と、かつての弟子である第68代横綱朝青龍に触れた。25回の優勝を積み重ねながら、数々の問題行動で引退。高砂親方は「かばうにもかばいきれない。自業自得。本人にそう言っておいて」と苦笑いを浮かべた。

定年が迫る中で、近大の後輩でもある朝乃山(26)が昨年夏場所で初優勝、今年3月には大関昇進を果たした。輪島以来となる学生出身の横綱誕生へ「先(秋)場所のように初日から3連敗はやめてほしい。攻めの相撲と右四つのかたちをつくってもらいたい」と話した。

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力士数トップは佐渡ケ嶽部屋、2位木瀬部屋/新番付

両国国技館(2020年9月25日撮影)

日本相撲協会は26日、開催地を通常の福岡から東京に変更して行う大相撲11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、7月場所と9月の秋場所は1日あたりの上限入場者数を約2500人に制限していたが、11月場所から約5000人に引き上げて開催される。

新番付にしこ名が載った力士総数は44部屋に、9月の秋場所から13人減の670人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

相撲通の方なら1位と2位はあの部屋…と推測できるでしょう。ここ数年、常にトップを競うあの部屋です。

1位は佐渡ケ嶽部屋の35人。秋場所から2人減ったが、トップの座をキープし続けている。幕内力士4人も最多、関取予備軍の幕下も7人いて、部屋の活況ぶりもうかがえる。2位は、こちらも秋場所から2人減ながら30人の木瀬部屋。常幸龍、宇良の幕内上位経験者が再十両を果たすなど、幕内2人、十両5人の関取7人は九重部屋(幕内3人、十両4人)に並び最多だ。力士総数ナンバーワンと2位は、この両部屋で定着しつつある。

3位以下は<3>玉ノ井部屋28人<4>九重部屋27人<5>境川部屋、高田川部屋、八角部屋の各23人<8>高砂部屋22人<9>追手風部屋21人<10>式秀部屋20人と続き、ここまでが20人以上の部屋になる。

【出身地別力士数】

日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は東京都の55人。以下<2>大阪府(37人)<3>愛知県(35人)<4>福岡県(34人)で本場所開催の4都府県が、そのまま4位までに入る。<5>兵庫県(32人)<6>千葉県、神奈川県(各29人)<8>鹿児島県(27人)<9>埼玉県(25人)<10>熊本県(24人)と続く。幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道は11位の21人、幕内力士最多の8人を擁するモンゴル(関取数でも最多11人)が20人で、ここまでが20人以上。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(26位タイ)となっている。なお日本の最少は2人で福井県、滋賀県、鳥取県の3県で変わらない。

国別ではモンゴルの20人がダントツで、ジョージアが2人、残るブラジル、ロシア、ブルガリア、ハンガリー、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。

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朝乃山が意欲の朝稽古 心技体の重要性を説く

ぶつかり稽古で若い衆に胸を出す朝乃山

大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が、心技体をそろえて11月場所(8日初日、東京・両国国技館)に臨む。9日、都内の高砂部屋で朝稽古を行った。

相撲は取らず、25キロの重りを持ってのすり足や、ぶつかり稽古で若い衆に胸を出して汗を流した。この日は、午後に上半身のトレーニングを予定しているといい「今日は下半身中心でやりました。バランスを考えて、何をするかを考えてやった」と話した。

秋場所終了から1週間以上がたち、あらためて同場所を振り返った。「(初日から)3連敗の時は勝ち急いだりして落ち着きがなかった。心技体を見て、『体』しかなかったと思う」と分析。さらに「『技』というか技術もなかったし、1番は『心』ですかね。冷静な気持ちがなかった」と反省した。だからこそ「この3つがそろわないと15日間、勝てないことはないけど必要」と心技体の重要性を説いた。

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