<プロボクシング:IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇6日◇エディオンアリーナ大阪
IBF世界ミニマム級5位重岡銀次朗(23=ワタナベ)がノーコンテストの不本意なアクシデントで世界王座獲得を逃した。同級王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)に挑戦したが、3回途中に偶然のバッティングが発生。先に頭を下げていった王者バラダレスからダメージの訴えがあったため、レフェリーが試合続行不可能と判断。2回2分48秒、IBF規定でノーコンテストとなった。
主な一問一答は次の通り
◇ ◇ ◇
-試合の感想
「試合の感想ですか…不完全燃焼で全然、やり足りていない。2、3回に余裕が生まれ、自分の調子がこれからという時に…まさかの終わり方でした。自分でも良く分からないです」
-試合結果は
「あれ(王者続行不可能)は確実に相手が心が折れたと思いました。マジでそこまで考えていなかったので。4ラウンドまで気を付ければ…。4ラウンド目までいけば負傷判定で勝っていた。いろいろ思い返すところがある。あと少しだった」
-リング上の涙は
「うそだろうっていう感じでしたね。マジで予想外で悔しい。この悔しさをどこに向けたらいいのか。モヤモヤしています」
-3150FIGHT亀田ファウンダーと話したか
「まだお前は負けていないし、お前のプラスにしかなっていない、と言われた。自分もまだ負けたと思っていないし、負けていない。王者になる日が遅くなるだけ。今日の世界戦で自分も自信がついたところもある。王者にまるまで自分との戦いですね」
-今後は
「ぜひ(バラダレスと)再戦させてほしい」
-ファンへメッセージ
「今日は本当にみんなに支えられ、みんなが頑張れと言ってくれて…(涙)。本当に(故郷の)熊本からもいろいろな人が来てくれた。みんなに勝つところみせたくて悔しいですけど、みなさんのおかげでリングに立てて、最後まで挑戦できることができました。納得はしていないですが、また頑張るのでみなさん支えてほしいです。これからなので。応援ありがとうございました」
-相手のバッティングの事前情報は
「頭からくることは分かっていました。町田トレーナーに教えてもらい、気を付けていた。頭からいかないようにして。バッティングは自分の左ほおに当たって相手も痛くないはず。分からないですけれど、自分もバッティングを気をつけていた」
-パンチは
「2、3回に左ボディーがいいのが入っていて、兄貴(優大)から効いているぞと言われた。ボディーが良かったと思いましたけれど」
-気持ちの切り替え
「いや、きっかけというか…まだ試合終わってドローとなった時から気持ちは何も変わらない。悔しい、燃え尽きていない、やり足りていない。これからのところで終わり、まだやれたなと。今すぐに試合したいですし、悔しいので、またすぐに試合したいと思います」
-王者は事前と事後で想定取りだったか
「正直言うと、ラウンドが重なるごとに自分に余裕が出てスピード差、反応は自分の方が上だと。左だけは見えなかったけど怖さはなかった」
-コンディションは
「コンディションは良かったです」
-バッティングは偶然だったが、故意にきていたと
「いや本当に一瞬のことすぎて、あごに当たっても自分が全然、痛くないぐらいなのでおかしいと。3ラウンド目のうちにいろいろ考えていたのかなと。あのまま続くと負傷判定になるし」
-最後の裁定を待っていた気持ち
「頼むよという感じ。頭が痛いとアピールしていたので嫌な予感していました。(王者が)5分休憩と言っていたので、それすらも許せなかったのに、試合続行不可能というとは…戦意喪失したのではないかと思った」

- コーナーに戻り座り込む重岡(撮影・和賀正仁)

- 偶然のバッティングで試合不成立となった重岡は涙ぐむ(撮影・和賀正仁)

- レフェリーから説明を受ける重岡(撮影・和賀正仁)

- 3回、バッティングの重岡銀次郎(左)とダニエル・バラダレス(撮影・前岡正明)

- 3回、バッティングの重岡銀次郎(左)とダニエル・バラダレス(撮影・前岡正明)

- 試合不可能と判断されコーナーで涙ぐむダニエル・バラダレス(撮影・和賀正仁)

- 試合不可能と判断されコーナーで涙ぐむダニエル・バラダレス(撮影・和賀正仁)

- 偶然のバッティングで試合不可能と判断するレフェリー(撮影・和賀正仁)

- 偶然のバッティングで試合不可能と判断するレフェリー(撮影・和賀正仁)

- 試合が不成立となり引き揚げる重岡(撮影・和賀正仁)