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ボクシング森武蔵、井岡一翔所属の志成ジム移籍「復活ののろしをあげます」

森武蔵(21年5月撮影)

ボクシング前WBOアジア太平洋フェザー級王者森武蔵(21)が、4階級制覇王者井岡一翔が所属する志成ジムに移籍した。9日付で薬師寺ジムから移籍届を提出し、志成ジムが29日に移籍を発表した。5月にロンドン五輪銅メダルで東洋太平洋同級王者清水聡(35=大橋)との統一戦に判定負け。新天地で再起し、再び世界を目指すことを決断した。

森は「尊敬、信頼を置く一翔さんの背中を追い、いつか追い抜くくらいのチャンピオンになります。志成ジムで復活ののろしをあげます。応援よろしくお願いします」とコメントした。

熊本・菊池市生まれで、小5で空手からボクシングに転向した。11、14年のU15全国大会で優勝。15年の中学卒業翌日には単身で名古屋に向かい、薬師寺ジムに入門した。16年にプロデビューし、17年にスーパーフェザー級で全日本新人王となった。18年に8戦目でWBOアジア太平洋フェザー級王座を獲得し、清水戦は4度目の防衛戦だった。

森はデビュー前に井岡のキャンプに呼んでもらい、手本とするようになり、親交が続いていた。トレーナーもイスマエル・サラス氏と同じで、アドバイスを受けていたという。

志成ジムはAmbitionから名称を変え、15日に渋谷区内の間借り状態から、目黒区内に新ジムをオープンしたばかり。森は「負けたら引退」を宣言していたが、すべての環境変えて井岡に追いつき追い越せで、こちらも再出発することになった。

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井岡一翔ら所属ジムが都内にオープン 焼失、間借り、改称経て「伝説作る」

井岡一翔(21年5月)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32)らが所属する志成ジムが、15日に東京・目黒区内にオープンした。木谷会長と井岡ら4人のプロ選手がリングに上がり、テープカットのセレモニーを開催し、オンラインで会見した。

ジム内には真新しいリング、サンドバッグやランニングマシンが設置された。井岡は「パーフェクト。気を使わずに練習できることが一番で、これですべての環境が整った。ここから新しい歴史、伝説を作ります」と力強く宣言した。

井岡は昨年6月に、オザキジムから改称したAmbitionジムに移籍した。ジムは17年に焼失して休会し、昨年1月に再開したばかり。渋谷区内のEBISU K’s BOXジムを間借りしていた。コロナ禍の影響で長引いていたが、このほど新たなジムの場所を確保し、心機一転してジム名も再び改称した。

昨年末のV2戦ではドーピング騒動が起きたが、12日に日本ボクシングコミッションから直接謝罪を受け、「1つの区切りをつけ、次へ進む」としていた。新たなジムを根城として志を成就させるつもりだ。V3戦は9月に東京で、同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)と指名試合が決定的となっている。

参加した元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(25)は現役続行を宣言した。井岡と同時期に移籍し、12月にWBOアジア太平洋バンタム級王座を獲得も、4月の沖縄凱旋(がいせん)防衛戦で判定負け。進退を保留していたが「新しいジムで世界王者を目指して頑張ります」と話した。

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井岡一翔「人生が変わったぐらい苦しかった」4月週刊誌報道からの騒動に

永田理事長から謝罪を受けた井岡(撮影・菅敏)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が、日本ボクシングコミッション(JBC)から謝罪を受けた。昨年のV2戦でドーピング検査違反騒動となり、直接謝罪や役員退任などを要求していた。12日、都内でJBC永田有平理事長(66)との同席会見で謝罪文を手渡され、永田理事長と浦谷信彰執行理事(62)の進退伺提出が明かされた。検査改善、情報漏えい追及は未決も「1つのけじめ。次へ進むために」と受け入れた。9月に東京でV3戦が濃厚となっている。

   ◇   ◇   ◇

井岡は会見の冒頭、永田理事長から井岡と家族に心労と迷惑をかけたとの謝罪を受け、謝罪文を受け取った。そして「直接謝罪を求めてきた。すっきりした気分になるわけはないが、1つのけじめとして謝罪を受け入れたい。スポーツマンらしく、今後は前だけを向いて、防衛戦に勝つことに集中したい」と表明した。

JBCは5月、ずさんな検査体制で井岡の違反は認められず、処分はなしとする倫理委員会の答申を発表した。井岡陣営は納得できず、国内プロボクシングジムの会長らで構成する日本プロボクシング協会(JPBA)に、JBCの役員退任などを求める上申書を提出した。

これを受け、JBCはドーピング検査委員会と、一部週刊誌に情報が漏れた原因を追及するガバナンス委員会を設置。検査については年内をメドに体制などを改め、ガバナンス委員会は8月末に調査が終了する。永田理事長は、浦谷執行理事と2人の進退伺を長岡勤コミッショナーへ6月に提出したことも明かし、調査終了後の理事会で処遇が審議される。JBCの一連の取り組みに井岡陣営は一定の評価を与え、直接謝罪を受け入れることになった。

騒動は4月の週刊誌報道で始まった。井岡は「人生が変わったぐらい苦しかった」と、この3カ月を振り返った。一方で「ボクシング人生で求めているものがある。ここで止まれない。簡単ではないが切り替えていく」と話した。

7月15日付でジムも「志成ボクシングジム」と改称し、間借りから目黒区内にジムを設けた。WBOからは同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)と指名試合を指令され、相手陣営が「9月に東京」と明かしている。検査改定は間に合いそうもないが「決まればやるだけ。日本のボクシングを盛り上げ、貢献していきたい」との決意を口にした。【河合香】

◆井岡騒動の経緯 昨年大みそかの田中恒成(畑中)との2度目の防衛戦時のドーピング検査で、採取された尿検体が大麻成分の陽性反応を示したと4月下旬、一部週刊誌が報道。井岡側が全面否定する中、JBCが倫理委員会で調査、審議したところ、JBCの不備や検査の管理体制に不手際が判明し、5月19日に「違反はなかった」との結論に至った。その後、井岡はJBC側から一定の謝罪を受けたが、所属ジムとして(1)JBCの役員退任(2)ドーピング検査の刷新(3)一部週刊誌に情報が漏れた原因の究明(4)内容の伴った謝罪、の4点を求めていた。

会見で記者の質問に答える永田理事長(右)の横で浮かない表情を見せる井岡(撮影・菅敏)

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井岡一翔「ドーピング方法早く改善してほしい」JBCの謝罪受け 一問一答

永田理事長から謝罪を受けた井岡(撮影・菅敏)

今春、ドーピング騒動に見舞われたボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が12日、都内で日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長(66)と同席に記者会見に臨み、正式謝罪を受けた。

JBCの永田理事長、浦谷信彰執行理事の2人が理事会に進退伺を提出したと報告され、会見で同理事長から謝罪文も手渡された。冒頭で井岡は自らの心境を説明した。

「直接謝罪を受けるところが私がもっとも重要視していることで求めてきました。すっきりした気分になるわけではありませんが、1つのけじめとして謝罪を受け入れたいと思います。一連の騒動よって、私が味わった苦悩はさまざまな場所で発言してきました。何度も言いましたが、私と同じようなボクサーが2度と現れないようにしてほしい。このような辛い思いをするのは私だけで十分です。JBCは私が指摘した誤りを全て認めてくれました。このような謝罪を請けるために、努力をしてくださった関係者のみなさまに感謝を申し上げます。これで1つのけじめがついたので、スポーツマンらしく、今後は前だけを向いて防衛戦に勝つことへのトレーニングに集中していきたいです。ファンのみなさまには次の防衛戦をぜひ期待していただきたいです」とあいさつした。なお主な一問一答は次の通り。

-理事長らが進退伺いを出たことで謝罪を受け入れた

井岡 どのような内容だから受けるだけでなく、謝罪をしていただくことに関しては受け入れる気持ちでした。(理事名長らの)進退に関しては僕自体がどうこうすべき問題ではない。あとはジム、関係者の方に任せようと思います。

-すっきりしていないのは

井岡 僕をはじめ、家族が味わった苦悩というのは謝られて済むという問題ではない。ずっとJBCに言い続けることもできないし現役生活もある。はざまの中で気持ちの整理、決断はしないといけないと思っていた。今回1つの区切りとして、許す許さないではなく、許して次に進まないといけないということで受け入れました。

-ドーピング検査は高水準で整備されるのは最短でも年内のようだが不安は

井岡 試合をやるとすればやります。JBCにはドーピング方法を早く改善してほしいですが、改善に合わせて自分(の試合)を合わせるのは違う。

-最後に言いたいこと

井岡 (JBCの)ずさんなドーピング管理で、警察にその(薬物に関する)情報がいき、ボクらは何も知らないまま自宅に警察が来て、そこから始まった。僕がボクシング界に貢献しようとやってきたことの返ってくることがこういうことだったのかと悲しい気持ちになりました。そこからの何か月も、人生変わったぐらい苦しかった。家族も苦しんだので、永田理事長、JBCの方に少しでも理解していただきたいなという気持ち。今日を境に少しでも日本ボクシング界を盛り上げられていけるように頑張りたい。

永田理事長(右)から謝罪を受け、心境を話す井岡(撮影・菅敏)

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井岡一翔が正式謝罪受け「1つのけじめついた」JBC理事長ら進退伺を提出

会見で永田理事長(右)から謝罪文を受け取る井岡(撮影・菅敏)

ドーピング騒動のあったボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が12日、都内のホテルで日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長(66)と同席し記者会見に臨み、直接の正式謝罪を受けた。

昨年大みそかの田中恒成(畑中)との2度目の防衛戦時のドーピング検査で採取された検体が大麻成分の陽性反応を示したが、JBCの不備や検査の管理体制に不手際が判明。JBC側から一定の謝罪を受けた。しかしその後、所属ジムとして<1>JBCの体制をはじめ、<2>ドーピング検査の刷新、<3>一部週刊誌に情報が漏れた原因の究明、<4>内容の伴った謝罪を求めていた。

会見冒頭で、謝罪文を手渡した永田理事長は井岡と井岡の家族に対して多大な心労と迷惑をかけたことに深く謝罪したとした上で「(自ら)責任問題ですが、私と執行理事の浦谷はJBCに進退伺を提出しております。情報漏えいの調査をし、管理体制の不備が指摘され、私の処分が決まると思う。理事会は判断すると思う」と説明した。

永田理事長の謝罪を受け、井岡は「すべて納得したわけではない」と前置きしつつも「この問題は、本当僕をはじめ、家族が味わった苦悩は苦しみだったり、謝られて済む問題ではない。ただ、ずっとJBCにいつまで言い続けることもできない。現役生活もある。はざまの中で気持ちの整理、決断はしないといけない。1つの区切りとして、許す、許さないではなく、次に進まないといけないということで受け入れました」と心境を口にした。

井岡の代理人によると、ドーピング検査の刷新、一部週刊誌に情報が漏れた原因の究明、さらに理事長と執行理事の進退伺を理事会に提出していることを受け、正式謝罪を受けたという。現在、JBCでは弁護士3人による情報漏えいに関する委員会が立ち上がり、8月末には調査が終了予定。その後のJBC理事会で管理体制の不備について2人の進退伺について議論される見通しだ。

現在、JBCではドーピング検査の改善が進んでいるものの、オリンピック水準のドーピング検査整備が完了するのは年内の見通しだという。井岡は「1つのけじめがついたので、前向きに勝つためのトレーニングに努力していきたい。ファンの皆様には次の防衛戦を楽しみにしていただきたいと思います」と前を向いた。なお井岡は9月頃、国内で同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)とのV3戦が浮上している。

会見の冒頭に頭を下げる永田理事長。左は井岡(撮影・菅敏)
登壇し、一礼しながら着席する井岡(左)と永田理事長(撮影・菅敏)

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井岡一翔「ひどい仕打ちを受け」 JBCから直接謝罪はまだなし

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が25日、都内の日本外国特派員協会で会見した。

昨年のV2戦後のドーピング騒動で潔白となったが、日本プロボクシング協会に上申書を提出済み。9月1日に東京で予定の次戦を控え、日本ボクシングコミッション(JBC)の早急な対応、決着を求めた。

井岡は「ひどい仕打ちを受け、人生が終わるのではという気持ちになった。形式的謝罪で終わらせたくない」とまず声明を読み上げた。検体が警察に提供されたことに「悪意を感じる」。水に流して未来へ進めばという問いには「王者としては未来を目指して進んでいく。仕事でもあり別。水に流したり、忘れることはできない」と答えた。

同席の服部弁護士は「内容を伴った謝罪をJBCと協議中」と、直接謝罪はまだ受けていない。上申書では役員の退任、情報リークの原因追及、検査体制整備、謝罪と名誉回復を要望している。V3戦はWBO指令の同級2位フラシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)が相手となる。井岡は「日本でも海外でも最善を尽くしてやるだけ」。服部氏は「試合に集中するために早期に決着をつけ、この問題から離れさせたい」と話した。

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

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井岡一翔、東京五輪は「不安の中でやるべきではない」 中止の考え示す

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が25日、都内の日本外国特派員協会に招かれて会見した。昨年大みそかに同級1位田中恒成(25=畑中)を8回TKOでV2に成功も、ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応があったと報道された。違反は認められずに処分はなかったが、日本ボクシングコミッション(JBC)のずさんな体制が明らかになっていた。

井岡はまず声明を読み上げた。「どんなひどい仕打ちを受けたか、知ってもらいたくて取材を受けてきた。人生が終わるのではという気持ちになった。形式的な謝罪では終わらせたくない。他の選手にも可能性があった。きっちり対応してほしい」と訴えた。続いて代理人の服部弁護士がずさんな検査体制の状況をスライドで説明し、質疑応答に入った。

検査ミスは意図的か単純なものかと問われると、井岡は「単純なミスと思うが、検体結果を警察に報告したことに悪意感じる。考えれば考えるほど、どちらにも」と答えた。

未来へ向けて水に流したらという考えには「それはそれ、これはこれ。王者としては止まらず、未来を目指して進んでいく。仕事でもあり別。水に流したり、忘れることはできない」と話した。

JBCの直接謝罪はまだ受けていない。服部弁護士は「内容を伴った謝罪を協議している」とした。陣営は日本プロボクシング協会に上申書を提出。現役員の退任、情報リークの原因追及、検査体制の整備、謝罪と名誉回復の4点を要望している。服部弁護士は「3点まではJBCも動いている。退任の権限はないので、JBCがどうするかを見ていくしかない」と話した。

賠償請求の考えを問われると、服部弁護士は「金銭要求しようという考えはない。大きな状況の変化がなければ変わらない」と答えた。

V3戦は9月1日に東京と、すでに海外メディアで報道された。WBOから指名試合を指令されていた同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)が相手。入札を回避して合意したという。

井岡は「決まれば会見で発表する」と話すにとどまったが「試合をやりたいし、日本でも海外でもやるだけ」。東京開催となるとJBC管轄となるが「やるとなったらやるしかない。最低限の配慮をしてもらいたい。最善を尽くしてやっていくだけ」と話した。

服部弁護士は「指名試合であり、井岡もやりたい。試合に早く集中するためにも、早期に決着をつけたい。この問題から離れさせたい」と、JBCに早急な対応を望んだ。

また、井岡は東京五輪開催についても、質問を受けて言及した。「五輪を目指した選手として、選手はやりたくないと思う。スポーツの一番の祭典。感動を与え、心を動かせるが、世界を巻き込んでいる状況。やる側も見る方も不安の中でやるべきではないと思う」と、中止の考えを示した。

井岡のAmbitionジムは渋谷区内でジムを間借りしていたが、前日24日に目黒区内に新たにジムを構えた。7月15日付では志成ジムに改称して再スタートを切る。

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井岡一翔「今回のことは忘れられる経験ではない、許せない気持ちはある」

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

昨年末の世界戦での日本ボクシングコミッション(JBC)のドーピング検査で違反の疑いをかけられたWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)が25日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を行った。

-ドーピング疑惑で次の試合を組むのに苦労があったか。また次の試合は国内か海外か

井岡 次の試合の詳細は具体的に言えない。試合のマッチメークへの影響はもちろんありました。心境の問題だったり、今の状況のまま実戦を迎えてよいのか、というのもあります。いま現在も。難しい部分はありました。

-JBCは謝罪を申し入れているという話もあるが、具体的には何を求めているのか

弁護士 謝罪を受けるか、内容をどうするか、協議中でお答えしかねる。謝罪だけしてこの問題は終わりとはしたくない。内容のともなった謝罪をしていただかないとこちらも受け入れることはできないということで協議を続けている。

-JBC側の意図的にこのような間違いをしたと思うか、単純なミスだと思うか

井岡 どちらも許せないが単純なミスなのかなと。結果と管理など。検体結果で警察に報告は悪意を感じる。

-JBCにどのような変革を求めているのか。安心して試合できないとなると現状のシステムでは国内で試合をやることはないということか。海外で次の試合を考えているのか

弁護士 私から答えます。ジムのほうから要望を出しています。JBCの体制を変えること、マスコミにリークされた原因を追及すること、あと一番の問題である不適切なドーピング検査態勢をしっかり整えること、きちんとした謝罪をすること、この4点を井岡本人というよりジムから協会を通じてJBCには求めています。求めている4つのうち3つについては動いているということになります。JBCの体制については、問題を起こした体制のもとではできないと伝えていますが、井岡本人やジムに体制を変えろという権利はなくて、JBCが組織としてどうするのかを自分たちで考えることで、みていきたい。

-JBCに対して賠償を求めることはあるのか

弁護士 金銭請求をしようと考えたことはありません。

-次に向けて、ネガティブなパワーをポジティブなエネルギーに変えることもできると思うが

井岡 それとこれは別の感覚。チャンピオンとしてボクシングをやらなければいけないし止まってはいけない。今回のことは忘れられる経験ではない。自分の中では許せない気持ちはあるが、ボクシングをやることは別。仕事でもありますので進んでいきます。

-次の試合をファンが期待していると思うが、きちんとした謝罪を受けるまでは国内で試合をやるつもりはないのか

井岡 試合自体は僕もやりたい気持ちがあるので。やると決まれば僕はやるだけ。試合までにそういう(国内で試合ができる)状況を作られたらと思う。最善を尽くしていくだけだと思う。

○井岡の騒動経緯

4月26日 昨年大みそかの防衛戦で採取した井岡の尿検体に大麻や違反薬物が検出されたと一部の週刊誌が報道

同27日 JBCが井岡の薬物に関して倫理委員会で調査、審議中と発表。井岡事務所は大麻使用や違法薬物の摂取を全面否定

5月1日 井岡と対戦した田中が所属する畑中ジムはJBCに質問状を送付したと発表。「井岡選手のドーピング問題に関してJBCに対して大変疑念を持っている」と質問状を内容証明書で送付

同15日 畑中ジムの畑中会長が会見。8日にJBC側から回答を受け取ったとし、内容は「すべて納得できないもの」と不満をあらわに

同19日 JBC永田理事長らが会見し、倫理委員会の審議、調査の答申を発表。検査体制の不備を踏まえ「違反はなかった」と結論。処分せず、検査体制や情報管理の不備も認め、井岡や田中に謝罪。井岡も会見し「潔白が証明できた。今の体制で続けていくのは怖い」と発言

同20日 JBC発表を受け、田中は「混乱を招いたことは非常に残念」、畑中会長も「JBCの関係者はしかるべき責任をとるべき」と声明発表。JBCは公式サイトで報道各社に向け、おわび文書を発表

同28日 JBCが公式サイトで2度目のおわび文書を掲載

同31日 井岡の所属先Ambitionジムが日本プロボクシング協会に上申書を提出。役員退任のほか検査結果など個人情報がマスコミに漏れた原因の追及、国際基準に準拠したドーピング規定の整備、井岡と、対戦した田中恒成(畑中)への謝罪と名誉回復措置を要望した。

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井岡一翔「試合に集中できて安心して検査を受けられるボクシング界に」

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

昨年末の世界戦での日本ボクシングコミッション(JBC)のドーピング検査で違反の疑いをかけられたWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)が25日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を行った。

-世界のボクシング、日本のボクシング界でドーピングのやり方、制度についてどのようか改革を求めているか

井岡 一番は選手が試合に集中できる、パフォーマンスに集中できる環境かつ尿検体を安心して預けてきっちりと平等にみてもらえる状況にしてほしいです。

-オリンピックがあと少しで開催されるわけですが、同じような問題、すざんなことがオリンピックでの行われてしまう心配はございますか

井岡 僕もアマチュア時代に北京五輪を目指してがんばっていましたが、当時日本のナショナルチームに選ばれたりして、ドーピングの抜き打ち検査を受けたことがあります。オリンピックに関してはちゃんとした機構のもとで検査しているので、心配はないと思います。

-多くの選手が同じようなことが自分にも起こる可能性があると心配する選手もいると思いますが、今回は特殊なケースか、オリンピックでも起こりえるか

井岡 今回の件で、僕をはじめ家族は傷ついて、事務関係者は大変な思いをしましたが、そのような気持ちになるのは僕たちだけで、今後そういう不手際だったり、そういうことが起こらないこと、他の選手にはこのような思いにはなってほしくないなと。試合に集中できて、安心して検査を受けられるボクシング界にしてほしいなと思います。

-オリンピックについての質問です。コロナなどの状況をみて中止の意見もあるが

井岡 考えれば考えるほど難しい状況なんだろうなと思いますが、僕もオリンピックを目指していた1人の選手として思うのは、自分が東京五輪内定選手であれば、今の状況ではやりたくないなと思います。

-開催そのものは反対と理解してよいか

井岡 やらないほうがいいんじゃないかと思いますね。選手も不安な中でコンディションを整えるのは大変なこと。みている方たちも見守るのはどうかと思いますし。スポーツで1番といっていいほどの祭典で、勇気や感動を与えられるのも一つあると思うが、世界を巻き込んだ大きな問題なので。不安な中でやるべきことでじゃないのかなと僕は思います。

○井岡の騒動経緯

4月26日 昨年大みそかの防衛戦で採取した井岡の尿検体に大麻や違反薬物が検出されたと一部の週刊誌が報道

同27日 JBCが井岡の薬物に関して倫理委員会で調査、審議中と発表。井岡事務所は大麻使用や違法薬物の摂取を全面否定

5月1日 井岡と対戦した田中が所属する畑中ジムはJBCに質問状を送付したと発表。「井岡選手のドーピング問題に関してJBCに対して大変疑念を持っている」と質問状を内容証明書で送付

同15日 畑中ジムの畑中会長が会見。8日にJBC側から回答を受け取ったとし、内容は「すべて納得できないもの」と不満をあらわに

同19日 JBC永田理事長らが会見し、倫理委員会の審議、調査の答申を発表。検査体制の不備を踏まえ「違反はなかった」と結論。処分せず、検査体制や情報管理の不備も認め、井岡や田中に謝罪。井岡も会見し「潔白が証明できた。今の体制で続けていくのは怖い」と発言

同20日 JBC発表を受け、田中は「混乱を招いたことは非常に残念」、畑中会長も「JBCの関係者はしかるべき責任をとるべき」と声明発表。JBCは公式サイトで報道各社に向け、おわび文書を発表

同28日 JBCが公式サイトで2度目のおわび文書を掲載

同31日 井岡の所属先Ambitionジムが日本プロボクシング協会に上申書を提出。役員退任のほか検査結果など個人情報がマスコミに漏れた原因の追及、国際基準に準拠したドーピング規定の整備、井岡と、対戦した田中恒成(畑中)への謝罪と名誉回復措置を要望した。

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井岡一翔が会見「形式的な謝罪では終わらせたくありません」

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

昨年末の世界戦での日本ボクシングコミッション(JBC)のドーピング検査で違反の疑いをかけられたWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)が25日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を行った。

私は禁止物質を接種していなかった。JBCのミス、ずさんな尿検体の管理が原因でドーピング違反という誤った結果が生じたという起こってはいけない事実があきらかになってから1カ月以上たちました。

それから今日までの間に新聞や雑誌のインタビューを受け、警察による捜査がなされた状況、調査の内容、私の精神状態、心境について話をしてきました。私がどんなにひどい仕打ちを受けたか伝えたかったからです。

JBCの理事長はオンラインの会見で、私に対して直接謝罪をしたいと言っていましたが今日にいたるまでその謝罪は実現していません。

私は人生が終わるのではないかという気持ちになりました。JBCが謝罪しました。だからこの問題は解決しましたの姿勢では困ります。形式的な謝罪では終わらせたくありません。

今回、私がたまたま対象者でしたが、ほかの選手が嫌疑をかけられる可能性は十分にありました。このような選手が二度とあらわれないようきっちり対応してほしいです。

以上です。ありがとうございました。

○井岡の騒動経緯

4月26日 昨年大みそかの防衛戦で採取した井岡の尿検体に大麻や違反薬物が検出されたと一部の週刊誌が報道

同27日 JBCが井岡の薬物に関して倫理委員会で調査、審議中と発表。井岡事務所は大麻使用や違法薬物の摂取を全面否定

5月1日 井岡と対戦した田中が所属する畑中ジムはJBCに質問状を送付したと発表。「井岡選手のドーピング問題に関してJBCに対して大変疑念を持っている」と質問状を内容証明書で送付

同15日 畑中ジムの畑中会長が会見。8日にJBC側から回答を受け取ったとし、内容は「すべて納得できないもの」と不満をあらわに

同19日 JBC永田理事長らが会見し、倫理委員会の審議、調査の答申を発表。検査体制の不備を踏まえ「違反はなかった」と結論。処分せず、検査体制や情報管理の不備も認め、井岡や田中に謝罪。井岡も会見し「潔白が証明できた。今の体制で続けていくのは怖い」と発言

同20日 JBC発表を受け、田中は「混乱を招いたことは非常に残念」、畑中会長も「JBCの関係者はしかるべき責任をとるべき」と声明発表。JBCは公式サイトで報道各社に向け、おわび文書を発表

同28日 JBCが公式サイトで2度目のおわび文書を掲載

同31日 井岡の所属先Ambitionジムが日本プロボクシング協会に上申書を提出。役員退任のほか検査結果など個人情報がマスコミに漏れた原因の追及、国際基準に準拠したドーピング規定の整備、井岡と、対戦した田中恒成(畑中)への謝罪と名誉回復措置を要望した。

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4月26日、違反薬物検出と一部週刊誌が報道/井岡一翔、騒動経緯

井岡一翔(2021年5月19日撮影)

昨年末の世界戦での日本ボクシングコミッション(JBC)のドーピング検査で違反の疑いをかけられたWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)が25日正午から、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を行う。

○井岡の騒動経緯

4月26日 昨年大みそかの防衛戦で採取した井岡の尿検体に大麻や違反薬物が検出されたと一部の週刊誌が報道

同27日 JBCが井岡の薬物に関して倫理委員会で調査、審議中と発表。井岡事務所は大麻使用や違法薬物の摂取を全面否定

5月1日 井岡と対戦した田中が所属する畑中ジムはJBCに質問状を送付したと発表。「井岡選手のドーピング問題に関してJBCに対して大変疑念を持っている」と質問状を内容証明書で送付

同15日 畑中ジムの畑中会長が会見。8日にJBC側から回答を受け取ったとし、内容は「すべて納得できないもの」と不満をあらわに

同19日 JBC永田理事長らが会見し、倫理委員会の審議、調査の答申を発表。検査体制の不備を踏まえ「違反はなかった」と結論。処分せず、検査体制や情報管理の不備も認め、井岡や田中に謝罪。井岡も会見し「潔白が証明できた。今の体制で続けていくのは怖い」と発言

同20日 JBC発表を受け、田中は「混乱を招いたことは非常に残念」、畑中会長も「JBCの関係者はしかるべき責任をとるべき」と声明発表。JBCは公式サイトで報道各社に向け、おわび文書を発表

同28日 JBCが公式サイトで2度目のおわび文書を掲載

同31日 井岡の所属先Ambitionジムが日本プロボクシング協会に上申書を提出。役員退任のほか検査結果など個人情報がマスコミに漏れた原因の追及、国際基準に準拠したドーピング規定の整備、井岡と、対戦した田中恒成(畑中)への謝罪と名誉回復措置を要望した。

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井岡一翔、東京でV3戦濃厚に 9月1日にロドリゲスJrと防衛戦と米報道

井岡一翔(2021年5月19日撮影)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が、9月1日に東京でV3戦が濃厚となった。米メディアが22日に報じた。

WBOから1日に指名試合を指令されていた同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)の陣営が、入札を回避して合意したという。

井岡は昨年大みそかに、同級1位田中恒成(25=畑中)を8回TKOでV2に成功している。この試合でのドーピング検査で禁止薬物の陽性反応があったと報道されたが、違反は認められずに処分はなく潔白が証明された。7月15日付で東京・目黒区内に新たなジムを構え、志成ジムに改称して再スタートを予定している。

ロドリゲスは14年にWBO世界ミニマム級王座を獲得し、IBF同級王者だった高山勝成との王座統一にも成功した。16年にはWBO世界ライトフライ級王座に挑戦も判定負け。その後は2月の最新試合まで15連勝している。通算34勝(24KO)4敗1分け。

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王者井岡一翔が所属Ambitionジム→志成ジムに名称変更 場所も移転

井岡一翔(2021年5月19日撮影)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32)が所属するAmbitionジムが、志成ジムに名称変更し、ジムも東京・目黒区に移転する。7月15日付での変更が、日本ボクシングコミッションと東日本ボクシング協会へ15日までに報告された。

同ジムは木谷会長のオザキジムが昨年名称変更し、同時に井岡も移籍していた。以前のジムは焼失したため、東京・渋谷区のEBISU K’s BOXジムを間借りで活動していた。コロナ禍のために特例で間借り期間が延長されていたが、移転先を確保したことで、名前も変えての再出発となる。

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井岡一翔、謝罪ないJBCにもやもや「自分ではどうすることもできない」

昨年末の世界戦での日本ボクシングコミッション(JBC)のドーピング検査で違反の疑いをかけられたWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)が共同通信のインタビューに応じ、心境を語った。

先月19日にJBCから違反なしと認められた後、所属ジムを通してJBCの役員退任などを求めた上申書をジム会長らで組織する日本プロボクシング協会へ提出した。現在の心境について井岡は「潔白が証明できて良かった思いと、直接謝罪のないJBCの対応にずっともやもやしている。ボクシングでは肉体的、精神的なことを乗り越えてきたが、今回は自分ではどうすることもできないこと」と不安を吐露した。

今後について「プラスに考えれば、時代を切り開く、変えていくきっかけになると思うし、そこに意味を見いだしたい。井岡一翔だからこれができている、と思ってもらえることをしていきたい。常に挑戦で、貪欲さを持ってやっていくだけ。まだ強くなることを証明したい」とビジョンを語った。

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王者井岡一翔に指令 2位ロドリゲスと指名試合、WBOが発表

井岡一翔(2021年5月19日撮影)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)に、同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)との指名試合が指令された。WBOが1日に発表した。

30日以内に試合が決まらない場合は、最低額10万ドル(約1050万円)での入札となる。

井岡は昨年大みそかに、同級1位田中恒成(25=畑中)を8回TKOで2度目の防衛に成功している。

ロドリゲスは14年に、WBO世界ミニマム級王座を獲得した。IBF同級王者だった高山勝成との王座統一にも成功。16年にはWBO世界ライトフライ級王座に挑戦も判定負けした。その後は2月の最新試合まで15連勝している。通算34勝(24KO)4敗1分け。

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井岡一翔所属ジム、JBC管理体制に疑念「憂い持つことなく試合臨めない」

5月19日、記者会見するWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔

昨年末の試合でのドーピング検査で不手際があったため違反の疑いをかけられたWBOスーパーフライ級王者井岡一翔(32)が所属するAmbitionジムは5月31日、日本ボクシングコミッション(JBC)の役員退任などを求めた上申書を、ジム会長らで組織する日本プロボクシング協会へ提出したと発表した。

同ジム(木谷卓也会長)はJBCがまだ井岡への誠意ある謝罪や名誉回復措置を講じていないと非難。管理体制に問題のある現在のJBCのもとでは「選手が疑いや憂いを持つことなく試合に臨むことができません」と主張した。役員退任のほか検査結果など個人情報がマスコミに漏れた原因の追及、国際基準に準拠したドーピング規定の整備、井岡と、対戦した田中恒成(畑中)への謝罪と名誉回復措置を要望した。

◆日本プロボクシング協会(JPBA)と日本ボクシングコミッション(JBC)とは JPBAは国内プロボクシングジムの会長らで構成する組織。JBCは日本で開催される全てのプロボクシングの試合などを統括している組織で、興行に関する選手やトレーナーらのライセンスを発行し、規則違反した場合には処分を下す立場にある。世界主要4団体(WBA、WBC、WBO、IBF)が開催する世界戦時には地域団体としてサポートする。両団体が協力関係を築かなければボクシング興行は成り立たないと言っていい。

<井岡の騒動経緯>

▼4月26日 昨年大みそかの防衛戦で採取した井岡の尿検体に大麻や違反薬物が検出されたと一部の週刊誌が報道

▼同27日 JBCが井岡の薬物に関して倫理委員会で調査、審議中と発表。井岡事務所は大麻使用や違法薬物の摂取を全面否定

▼5月1日 井岡と対戦した田中が所属する畑中ジムはJBCに質問状を送付したと発表。「井岡選手のドーピング問題に関してJBCに対して大変疑念を持っている」と質問状を内容証明書で送付

▼同15日 畑中ジムの畑中会長が会見。8日にJBC側から回答を受け取ったとし、内容は「すべて納得できないもの」と不満をあらわに

▼同19日 JBC永田理事長らが会見し、倫理委員会の審議、調査の答申を発表。検査体制の不備を踏まえ「違反はなかった」と結論。処分せず、検査体制や情報管理の不備も認め、井岡や田中に謝罪。井岡も会見し「潔白が証明できた。今の体制で続けていくのは怖い」と発言

▼同20日 JBC発表を受け、田中は「混乱を招いたことは非常に残念」、畑中会長も「JBCの関係者はしかるべき責任をとるべき」と声明発表。JBCは公式サイトで報道各社に向け、おわび文書を発表

▼同28日 JBCが公式サイトで2度目のおわび文書を掲載

▼同31日 井岡の所属先Ambitionジムが日本プロボクシング協会に上申書を提出

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【解説】井岡一翔ジム上申書 その意図は? JPBAとJBCの関係は?

5月19日、記者会見するWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔が所属するAmbitionジムが、日本プロボクシング協会(JPBA)に日本ボクシングコミッション(JBC)役員の退任などを求める上申書を提出したと31日、発表した。

JBCではなく、JPBAに提出した意図とは? JPBAとJBCの関係とは? 日本プロボクシング界に存在する2つの団体を解説する。

    ◇    ◇    ◇

日本プロボクシング協会(JPBA)は国内プロボクシングジムの会長らで構成する組織となる。WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35)が所属する帝拳ジム、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28)が所属する大橋ジムなどが加盟している団体となる。井岡が所属するAmbitionジムもJPBAに加盟しており、JBPA全体としての対応を願い出るために上申書を提出した形となる。

日本ボクシングコミッション(JBC)は日本で開催されるすべてのプロボクシングの試合などを統括している組織だ。コミッショナーは東京ドーム代表取締役社長執行役員の長岡勤氏で、理事長は東京ドーム顧問の永田有平氏が務める。プロボクシング興行に関する選手やトレーナー、マネジャーのライセンスを発行し、規則違反した場合には処分を下す立場にある。

興行時には試合役員、レフェリー、ジャッジらを派遣し、前日計量やドクターによる選手健診の補助も行う。世界主要4団体(WBA、WBC、WBO、IBF)が開催する世界戦時には地域団体としてサポート。昨年大みそかの井岡-田中恒成戦の際、不手際があったドーピング検査などプロボクシングに関するさまざまなことを管理、監督している。JPBAとJBCが協力関係を築かなければボクシング興行は成り立たないと言っていい。

今回、Ambitionジムが提出した上申書はJPBAの理事会などで審議され、JBBAとして対応する。上申書として必要があれば、JBCに見解を求める文書を出す流れとなる。なおJBC理事にはJPBA会長が兼務することのなっており、現在は花形進会長が理事を務めている。JPBAの申し入れが、JBC理事会で議論されるかどうかをチェックできる態勢となっている。

★井岡の騒動経緯★

▽4月26日 昨年大みそかの防衛戦で採取した井岡の尿検体に大麻や違反薬物が検出されたと一部の週刊誌が報道

▽同27日 JBCが井岡の薬物に関して倫理委員会で調査、審議中と発表。井岡事務所は大麻使用や違法薬物の摂取を全面否定

▽5月1日 井岡と対戦した田中が所属する畑中ジムはJBCに質問状を送付したと発表。「井岡選手のドーピング問題に関してJBCに対して大変疑念を持っている」と質問状を内容証明書で送付

▽同15日 畑中ジムの畑中会長が会見。8日にJBC側から回答を受け取ったとし、内容は「すべて納得できないもの」と不満をあらわに

▽同19日 JBC永田理事長らが会見し、倫理委員会の審議、調査の答申を発表。検査体制の不備を踏まえ「違反はなかった」と結論。処分せず、検査体制や情報管理の不備も認め、井岡や田中に謝罪。井岡も会見し「潔白が証明できた。今の体制で続けていくのは怖い」と発言

▽同20日 JBC発表を受け、田中は「混乱を招いたことは非常に残念」、畑中会長も「JBCの関係者はしかるべき責任をとるべき」と声明発表。JBCは公式サイトで報道各社に向け、おわび文書を発表

▽同28日 JBCが公式サイトで2度目のおわび文書を掲載

▽同31日 井岡の所属先Ambitionジムが日本プロボクシング協会に上申書を提出

記者の質問に回答するWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔

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井岡一翔所属ジム「JBCは誠意ある謝罪していない」協会に上申書提出

井岡一翔(2021年5月19日撮影)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔が所属するAmbitionジムが、日本プロボクシング協会に向けて日本ボクシングコミッション(JBC)役員の退任など4点を求める上申書を提出したと31日、発表した。

文書は28日付で同協会の花形進会長に宛てたもの。昨年大みそかのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦(井岡-田中恒成戦)時のドーピング検査で、井岡に薬物反応が出たことが一部報道で明らかになり、JBCは倫理委員会で審議・調査を開始、今月19日にJBCが井岡の潔白とドーピング検査体制や情報管理の不備を認め、謝罪していた。

Ambitionジムが日本プロボクシング協会に提出した上申書の全文は次の通り。

  ◇   ◇   ◇

日本プロボクシング協会

会長 花形進様

Ambition GYM

会長 木谷卓也

「拝啓

立夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を承り、厚く御礼申し上げます。

さて、ご承知のことと存じますが、当ジム所属の井岡一翔に対して、ドーピング違反疑惑がかけられ、JBCの倫理委員会による調査が行われておりました。幸いにして、井岡において、尿検体から陽性反応が生じた原因がJBCによる尿検体の保管ミスに伴う尿検体の腐敗であることを証明できたたために、井岡に対して制裁が科されることはありませんでした。

JBCは、この問題について、JBCのミスを認めて、井岡に対して表面上は謝罪しております。永田委員長は、オンラインの会見で、井岡に対する謝罪の意思を示すとともに、井岡の名誉回復措置を講じると表明しました。しかしながら、JBCにおいては、未だに、井岡に対する誠意ある謝罪をしていませんし、井岡の名誉回復措置も講じていません。

尿検体の保管ミスの問題は、JBCのドーピング検査に対する認識や理解の低さを露呈するに至りました。今回、ドーピング違反疑惑がかけられたのは井岡でしたが、井上尚弥選手や村田諒太選手などの他の名だたる世界チャンピオンが嫌疑をかけられる可能性も十分にありました。

当ジムは、JBCには、尿検体の保管ミスのみならず、マスコミへのリークを含む情報の管理体制、ドーピング規定の不十分な定めなど、その他にも数々の問題があると考えております。

対戦相手の田中恒成選手の所属する畑中ジムもJBCの対応に立腹し、畑中会長は、JBCの体制や対応を批判しており、当ジムも畑中会長の発言を、理解することができます。

JBCが抱える問題は、当ジムや畑中ジムのみならず、貴協会に所属する全てのジム、全ての選手に関わる問題です。井岡は、このような嫌疑をかけられるのは井岡を最後にして欲しいと公言しましたが、当ジムも同じ意見ですし、全選手が同じ意見を持っていると思います。選手が疑いや憂いを持つことなく試合に臨むことが、現在のJBCの体制のもとではできません。

つきましては、当ジムは貴協会に対して、貴協会からJBCに対して下記の要望を提出することを求めます。現在および未来のボクサーが正々堂々と試合することが出来るようにするための要望です。是非、ご審議くださいますようお願い申し上げます。

以上、当ジムの意見を上申いたします。

       敬具

   記

<1>JBCの執行部の責任を認め、現役員が退任すること

<2>個人情報がマスコミにリークされた原因を追及し明らかにすること

<3>ドーピング規定を整備し、ドーピング検査を国際基準に準拠させること

<4>井岡・田中両選手に対して誠意ある謝罪をし、名誉回復措置を講じること」

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井岡一翔所属ジムがJBC役員退任など求める上申書提出

井岡一翔(2021年5月19日撮影)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔が所属するAMBITIONジムが、日本プロボクシング協会に日本ボクシングコミッション(JBC)役員の退任など4点を求める上申書を提出したと31日、発表した。

文書は所属ジム木谷卓也会長名で、同協会の花形進会長宛てに28日付。昨年大みそかのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦(井岡-田中恒成戦)時のドーピング検査で薬物反応が出たが、今月19日にはJBCが井岡の潔白と検査体制や情報管理の不備を認め、謝罪していた。

所属ジムの文書では<1>JBC執行部の責任を認め、現役員が退任すること<2>個人情報がマスコミにリーグされた原因を追及し明らかにすること<3>ドーピング規定を整備し、ドーピング検査を国際基準に準拠させること<4>井岡・田中両選手に対して誠意ある謝罪をし、名誉回復措置を講じること、の4点を協会からJBCに対して要望提出することを願い出た。

文書でAmbitionジムは「現在および未来のボクサーが正々堂々と試合することが出来るようにするための要望です。是非、ご審議くださいますようお願い申し上げます」と記している。

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「名誉傷つけた」井岡一翔薬物疑惑騒動でJBC謝罪 検査体制など早急改善

田中恒成(手前)と井岡一翔(2020年12月31日撮影)

日本ボクシングコミッション(JBC)はホームページに有田有平理事長名のおわびの文書を公表した。

文書は27日付で、世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)が昨年12月の試合で受けたドーピング検査について、「ずさんなドーピング検査を行い、この間違った検査に基づく情報が意図せず流失してしまいました。このことにより、井岡一翔選手があたかも禁止薬物を摂取しているかのような報道がなされ、類い稀なるボクサーとしての名誉が著しく傷つく結果となり、かつ、ご家族及び関係者の皆様には多大なご心労をおかけし、大変申し訳なくお詫び申し上げます」などと記した。

全文は次の通り。

JBCは、2020年12月31日に開催された井岡一翔選手対田中恒成選手のWBOスーパー・フライ級世界タイトルマッチにおいて、ずさんなドーピング検査を行い、この間違った検査に基づく情報が意図せず流失してしまいました。このことにより、井岡一翔選手があたかも禁止薬物を摂取しているかのような報道がなされ、類い稀なるボクサーとしての名誉が著しく傷つく結果となり、かつ、ご家族及び関係者の皆様には多大なご心労をおかけし、大変申し訳なくお詫び申し上げます。

また、対戦相手の田中恒成選手と関係者の皆様、そしてボクシングファンの皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことについてもお詫び申し上げます。

JBCといたしましては、井岡一翔選手にドーピングの事実は認められなかったとの倫理委員会の答申書の結果を、直ちにWBOへ連絡し、WBOの承認をいただきました。

また、答申書において、ドーピング検体の保存方法、ドーピング検査体制、選手の権利保障、倫理委員会の構成、情報提供のあり方、情報管理について多くのご提言をいただいております。JBCはこれらのご提言を真摯に受け止め、今回のようなことを二度と繰り返さぬよう、JBCにおけるドーピング検査体制、情報管理などを早急に改善いたします。

JBCは、スポーツマンシップに基づきフェアに真剣勝負を行っている選手を守り、公正な試合運営を守っていく組織であり続けたいと考えております。この考えに反するような今回の一連の行動につきましては心より反省し、今後改革して参ります。

皆様におかれましては、JBCの今後を見守り、倍旧のご支援とご理解を賜りますよう、お詫び旁々お願い申し上げます。

一般財団法人日本ボクシングコミッション 理事長永田有平

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