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ハウスオブトーチャー無法連発初勝利 テンコジ相手に反則技オンパレード

試合開始前に相談する裕二郎とEVIL(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス:ワールドタッグリーグ>◇23日◇神奈川・カルッツかわさき

NEVER無差別級6人タッグ王者の高橋裕二郎(40)、EVIL(34)のハウスオブトーチャーコンビが、開幕4戦目にして初勝利を挙げ、勝ち点2を“横取り”した。

同リーグ2度の優勝経験を誇る天山、小島組との対戦。テンコジ警察相手にも、お構いなしに無法攻撃を連発した。Tシャツでの首絞め、鉄柵攻撃、セコンドのディック東郷との3人がかりのコブラツイスト、かみ付きなど、反則技のオンパレード。極め付きは、関節技をかけられた高橋がタップしたにもかかわらず、EVILが審判の注意をそらし、なかったことに。最後は高橋がケイン攻撃から、天山にBig Juiceをさく裂し、3カウントを強奪した。

6日の大阪大会でSHOとともに、史上最多連続防衛記録(9度)の更新を目指した石井、後藤、YOSHI-HASHI組を退け、ベルトを奪取したが、今リーグでは奮わず。同時開催中のベスト・オブ・スーパージュニアで同王者SHOが4連勝で単独首位をひた走る中、棚橋、矢野組、O・カーン、ヘナーレ組、ファレ、オーエンズ組に開幕3連敗。お決まりの非道攻撃も返り討ちにされ、同門のオーエンズには「ズルはなしのはずだろ?」とたしなめられる始末だった。

ここまでノーコメントを貫いていてきた2人だったが、この日は「見たか。ここから全勝優勝だ!」としたり顔。悪の限りを尽くした男たちが、WTLにさらなる波乱を巻き起こす。【勝部晃多】

棚橋弘至が矢野通とタッグ結成 新日本「ワールドタッグリーグ」14日開幕

棚橋弘至(2021年9月24日撮影)

新日本プロレスは9日、公式サイトで「ワールドタッグリーグ」(14日、後楽園ホールにて開幕)の参戦チームと試合概要を発表した。1リーグ制で全12チームが30分1本勝負の総当たり戦を行う。

チームは以下の通り。

◆棚橋弘至&矢野通

◆真壁刀義&本間朋晃(15年、16年優勝)

◆天山広吉&小島聡

◆永田裕志&タイガーマスク

◆後藤洋央紀&YOSHI-HASHI

◆内藤哲也&SANADA

◆タイチ&ザック・セイバーJr(現IWGPタッグ王者組)

◆鈴木みのる&TAKAみちのく

◆グレート・O・カーン&アーロン・ヘナーレ

◆タマ・トンガ&タンガ・ロア(20年優勝)

◆EVIL&高橋裕二郎

◆バッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズ

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鷹木信悟「竜のごとく駆け上がっていくぞ!」渾身LotDで3度目防衛

セイバーJrにSTFをかける鷹木(新日本プロレス提供)

<新日本:大阪大会>◇6日◇エディオンアリーナ大阪

メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権試合で、王者鷹木信悟(38)がザック・セイバーJr(34)の挑戦を退け、3度目の防衛に成功した。

9月23日のG1公式戦でギブアップ負けを喫した屈辱を、大舞台で晴らしてみせた。

悪夢が何度も脳裏によみがえった。セイバーJrに腕ひしぎ十字固めをかけられ、何度もタップしそうになった。だが「どんなぶざまな格好でもギブアップしない」と気力で難局を乗り越え、最後は渾身(こんしん)のラスト・オブ・ザ・ドラゴンをさく裂させ、3カウントを奪取。完全な形ではなかったが、王者の意地で上回った。

主役の座は譲らない。内藤、飯伏と同じ「昭和57年会」の面々が負傷欠場する中、孤軍奮闘の活躍で逆境を跳ね返してきた。8月には新型コロナウイルスに感染も、翌月の復帰直後にEVILの襲撃を退け、自身初のメットライフドームで2度目の防衛に成功。10月に閉幕したG1戦線では、わき腹を負傷しながらも、最終日まで飯伏らとともに優勝争いを演じ、「最後まで何があるかわからない」とリングに立ち続けた。

強靱(きょうじん)な体力と負けん気の強さから「元気はつらつおじさん」と称されることも。そのルーツは「弱肉強食というのがぴったりな街」と語る山梨県中巨摩郡(現中央市)で過ごした幼少期にある。けんか好きではなかったが、体の大きさから上級生に目をつけられることもあり、トレーニングに励むようになった。休み時間は腕相撲に明け暮れ、高校時代には、倒せない相手がいないほどに。野球をすれば、同部の主将よりもバッティングで飛距離を出した。

試合では大声を張り上げ、いつでも真正面から立ち向かう。「若手は技やスタミナどうこうよりも明るく陽気にいけ」。高校卒業後に通ったアニマル浜口道場の教えが、今でも胸にあるからだ。常に求めるのは熱い試合。「俺自身が試合に対して完全燃焼したい。相手を熱くしたいし、出し尽くしたいと思っている」と力を込める。「こんなもんじゃない。まだまだ上を目指す。竜のごとく駆け上がっていくぞ!」。この日も熱いマイクで締めくくった。【勝部晃多】

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石井智宏組が6人タッグ王者陥落 EVIL組が無法殺法で強奪、悪夢の再現

HOUSE OF TORTUREに金的を受けるYOSHI-HASHI(左)と後藤(新日本プロレス提供)

<新日本:大阪大会>◇6日◇エディオンアリーナ大阪

NEVER無差別級6人タッグ選手権試合が行われ、自身の史上最多連続防衛記録(9度)の更新を目指した王者組、石井智宏(45)後藤洋央紀(42)YOSHI-HASHI(39)が、SHO(32)高橋裕二郎(40)EVIL(34)の“HOUSE OF TORTURE”に敗れ、1年3カ月間守ったチャンピオンベルトを失った。

ゴング前の奇襲、かみつき、首絞め、顔面かきむしり…。序盤から次から次へと襲い来る反則攻撃の嵐にもひるまず、何度も阻止して立ち向かった。だが、セコンドのディック東郷の乱入を許すと、YOSHI-HASHIが今秋にCHAOSを裏切ったSHOにスパナで殴打され、最後はEVILに「EVIL」を決められノックダウン。3カウントと王座を、無法殺法で強奪された。

惨敗を喫し、挑戦を受けた10月21日・日本武道館大会の悪夢の再現だった。試合後も“HOUSE OF TORTURE”による拷問は止まらず。CHAOSのタオルを目の前で破られるなど、屈辱にまみれた。だが、SHOの元相棒YOHがリング上へ駆けつけ、エルボーとトラースキックで悪を一蹴。ベルトを担ぎ、引き揚げていく宿敵をにらみつけ「時間、返しに来ました」と復活を宣言した。

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NEVER6人タッグ王者石井智宏「取ってみろ!」挑戦者組に前哨戦で躍動

バレットクラブ組と対峙(たいじ)するNEVER無差別級6人タッグ王者のYOSHI-HASHI(手前)(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス埼玉大会>1日◇熊谷市立市民体育館◇観衆604人

NEVER無差別級6人タッグ王者トリオが前哨戦で躍動した。6日の大阪大会で自身の持つ史上最多連続防衛記録(9度)の更新を目指す石井智宏(45)、後藤洋央紀(42)、YOSHI-HASHI(39)らの王者組が、SHO、高橋裕二郎、EVILらの次期挑戦者組を迎撃した。

ゴング開始前の奇襲や顔面踏みつけ、スポイラーズチョーカーによる首締めなど、序盤から反則攻撃を受け続けたが、ひるまなかった。合体ブレーンバスターや合体牛殺しなど、息ぴったりのコンビ技をさく裂。無法行為集団に、タッグの戦い方を見せつけた。

最後は同組の田口隆祐が3カウントを奪われたが、おかまいなし。試合後も、3人はたまった鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように攻撃を続け、逃げ惑う相手を鉄柵片手に追い回した。チームの大黒柱の石井は「俺らから(ベルトを)取ってみろ! 取ってみろよ!」と力強く叫んだ。

10月に閉幕したG1戦線では3人とも低空飛行。10月21日に久しぶりのタッグを結成した際は、顔を踏み付けられるなど屈辱まみれの完敗を喫し、王座挑戦を受けていた。

YOSHI-HASHIはバックステージで「他にも挑戦したいやつはいる。大阪ですべて終わらせてやる」と宣言。熊谷の地で、熱い思いをぶつけた3人。迷える王者が復活の兆しを示した。

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新日本11月の大阪大会全カード発表 3つのタイトルマッチなど9試合

鷹木信悟(2021年5月24日撮影)

新日本プロレスは23日、大阪大会(11月6日、エディオンアリーナ大阪)の全カードを発表した。3つのタイトルマッチと2つの権利証争奪戦を含む、全9試合が行われる。

メインイベントは、IWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟が、挑戦者ザック・セイバーJrを迎え、3度目の防衛戦に挑む。セイバーJrは、今秋のG1公式戦で鷹木から勝利を挙げており「ベルトの挑戦は保証されてるってことだ!」とコメントを残していた。IWGPタッグ王座との2冠達成となるか注目される。

セミファイナルは、G1王者オカダ・カズチカが、タマ・トンガを相手に、来年1月に東京ドームで行われるIWGP世界ヘビー級選手権の挑戦権をかけ、対決する。オカダは唯一、G1公式戦で黒星を喫した相手にリベンジを果たせるか。

その他の主な試合は以下の通り。

◆第4試合・60分一本勝負「NEVER無差別級6人タッグ選手権試合」(王者組:YOSHI-HASHI、石井智宏、後藤洋央紀 挑戦者組:SHO、高橋裕二郎、EVIL)

◆第5試合・時間無制限一本勝負「『KOPW 2021』争奪戦」(保持者:矢野通 挑戦者:グレート・O・カーン)

◆第6試合・60分一本勝負「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」(王者:ロビー・イーグルス 挑戦者:エル・デスペラード)

◆第7試合・60分一本勝負「IWGP USヘビー級選手権試合」(王者:棚橋弘至 挑戦者:KENTA)

オカダ・カズチカ(21年10月)

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NEVER無差別級タッグ王者チーム敗れる EVILらの反則攻撃に屈す

EVIL(撮影・阿部泰斉)

<新日本プロレス:G1クライマックス31>◇21日◇東京・日本武道館◇観衆3861人

NEVER無差別級6人タッグ王者トリオが屈辱の敗北を味わった。

久しぶりのタッグとなった後藤洋央紀(42)YOSHI-HASHI(39)石井智宏(45)が、第2試合でSHO、高橋、EVILのHOUSE OF TORTURE組と対決。中盤は息の合ったプレーで見せ場を作ったが、相手の、レフェリーを巻き込んだラフプレーに加え、イスや杖を使用した非情な攻撃の前に苦戦。最後はYOSHI-HASHIがEVILに、“EVIL”を受け、あえなく3カウントを強奪された。

最多連続防衛記録(9回)を誇る絶対的王者だが、G1戦線では後藤、YOSHI-HASHIが3勝、石井が4勝と低空飛行。タッグで実力を証明したかったが、返り討ちに遭った格好だ。試合後は、ノンタイトル戦にもかかわらず、相手にベルトを奪われ、顔を踏み付けられるなど屈辱にまみれた。

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ジェフ・コブが全勝守る「武道館で雨は止む」1敗のオカダと最終戦一騎打ち

新日本プロレスG1クライマックス EVILを破り、8連勝でBブロック単独首位となったジェフ・コブ(右)(新日本プロレス提供)

<新日本G1クライマックス31>14日◇山形市総合スポーツセンター◇観衆861人◇Bブロック8戦目

7連勝のジェフ・コブ(39)がEVILを破り、全勝を守った。途中、レフェリーが倒れている状態で、セコンドの東郷にパイプ椅子で殴られ、さらにスポイラーズチョークで意識を失いかけた。その後は苦しみながらも東郷を片付け、最後はEVILをツアー・オブ・ジ・アイランドで沈めた。

毎試合相手を苦しめる2人の卑劣な行為。コブも想像していたが一筋縄ではいかなかった。場外で鉄柵にぶつけられ、パイプ椅子を首にかけられEVILホームランを浴びた。それでも「お前を完璧に終わらせる」と臨んだ試合。これまで数々の悪行を続けてきた2人をまとめて葬り去り、EVILの優勝の可能性も消し去った。

メインの試合で同じ全勝だったオカダが敗れ、単独トップとなった。20日の最終戦はそのオカダと一騎打ち。負ければ逆転での突破を許すが、勝つか、引き分けで21日の優勝決定戦進出が決まる。「今のレインメーカーが俺に勝てる確率はあるのか? 俺がファンだったらお前にはかけない。武道館で雨は止み、レインメーカーは終わる」。前評判通りのパワーとスピードですべての難敵をなぎ倒してきたコブが、ついに初優勝を視界に捉えた。

新日本プロレスG1クライマックス EVILにツアー・オブ・ジ・アイランドを決めるジェフ・コブ(新日本プロレス提供)

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SANADAが後藤洋央紀との激闘制す「しっかりやっていればまた希望が」

新日本プロレスG1クライマックス 後藤洋央紀を押さえ込むSANADA(新日本プロレス提供)

<新日本G1クライマックス31>14日◇山形市総合スポーツセンター◇観衆861人◇Bブロック8戦目

SANADA(33)が後藤洋央紀(42)を破って4勝目を挙げ、勝ち点8とした。優勝の可能性がなくなった両者の戦いながら、攻守がめまぐるしく入れ替わる激闘となった。

気持ちを切らさず、普段通りの戦いで後藤を沈めた。相手の両手を膝裏に交差させ、固定させるパラダイスロック、場外に飛ぶプランチャーと完璧に決めた。最後は技の掛け合い、丸め込み合戦の攻防を制し、必殺技オコーナーブリッジで3カウントを奪った。

普段から寡黙な男のSANADA。この日はサムアップポーズのみだったが、今大会はバックステージでコメントする機会が多い。さらに試合中にパラダイスロックを決めた後は、リングを一周し、拍手を求めるなど、気持ちの入ったパフォーマンスも見られる。優勝の可能性はなくなったが「1つずつしっかりやっていればまた希望が見えると思う」と前を向く。最終戦は元パートナーのEVIL。卑劣な技を繰り返す相手を倒し、昨年準優勝の意地を見せる。

新日本プロレスG1クライマックス 後藤洋央紀にオコーナーブリッジを決めるSANADA(新日本プロレス提供)

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ジェフ・コブ、エース棚橋破り全勝守る 解説務めたヒロムも驚き「強すぎ」

新日本プロレスG1クライマックス 棚橋弘至に勝利し、全勝を守ったジェフ・コブ(新日本プロレス提供)

<新日本G1クライマックス31>12日◇宮城・ゼビオアリーナ仙台◇観衆961人◇Bブロック7戦目

オカダに続き、ジェフ・コブ(39)も7戦全勝で勝ち点14とした。

終盤、エース棚橋弘至(44)を捕らえ、ツアー・オブ・ジ・アイランドで3カウント。仙台のファンに向かってマイクを取り「棚橋のマイクアピールを期待していたか。楽しみをつぶしてしまって悪いが、エースからピンフォールを奪ったのはこの俺だ」と叫んだ。

レスリングで2004年アテネ五輪出場経験もある怪物は、完璧な試合運びだったエースをもパワーでねじ伏せた。スリングブレイドからドラゴンスクリューを浴び、膝に強烈なダメージを受けた。万事休すかと思われたが、コーナートップからハイフライフローを狙って飛びかかってきた棚橋を受け止めると、そのまま豪快に放り投げた。

誰も止められないスピードと怪力に、棚橋も「持ってる技、ほとんど出して負けちゃった」と完敗を認めるしかなかった。

相手が完璧な体勢でかけた技をしっかり受け止め、自分の流れに持って行く、まさに横綱相撲。この日、解説を務めた高橋ヒロムも「自信のある技を簡単にキャッチされて、心にもダメージ受ける。強すぎる」と驚きを隠せなかった。

残り2戦。14日は1敗で追うEVILと、20日最終戦は現在トップで並走するオカダと対決する。

「目指すは全勝優勝のみ。EVIL、今のうちに祈りをささげておけ。お前を完璧に終わらせる」

プロレスもマイクも絶口調のコブの勢いは、誰にも止められない。【松熊洋介】

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オカダカズチカ「負けるつもりで出てない」初戦から優勝宣言、あと3勝

新日本プロレスG1クライマックス チェーズ・オーエンズにマネークリップを仕掛けるオカダ・カズチカ(左)(新日本プロレス提供)

<新日本G1クライマックス31>12日◇宮城・ゼビオアリーナ仙台◇観衆961人◇Bブロック7戦目

危なげなく首位をキープした。オカダカズチカ(33)が、チェーズ・オーエンズを退け、7連勝で勝ち点14とした。1敗のEVIL、全勝のコブがともに勝ち、突破は20日の最終日までもつれ込むこととなった。

シングル初対決の相手に必殺技のレインメーカーが決まらず、マネークリップも何度もかわされたが、慌てることはなかった。高い位置からのバックドロップや変形バックブリーカーなど、要所でしっかりと技を決め、最後はマネークリップでガッチリ捕らえ、ギブアップを奪った。

「こんなに苦戦するとは思わなかったが、これがG1。どんどんキツイ戦いになっていくが、それが軽くなるものではない」と振り返った。

強いオカダのまま、終盤まで来た。残り2戦。14日はトンガと、20日はコブとの直接対決だが「とりあえず明日はタマ(トンガ)の研究をするだけ。特に誰の試合も見ない」と目の前の1戦1戦を心がける。

「負けるつもりで出てない。全勝優勝目指してやっていく」

9月19日の初戦から堂々と優勝宣言し、先頭を走り続けてきた。有言実行まであと3勝だ。【松熊洋介】

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棚橋弘至「これが世代交代か…」G1痛恨の3敗目、勝てない自分ふがいない

場外戦でEVIL(左)に鉄柵にたたきつけられ、背中にダメージを負った棚橋(C)新日本プロレス

<新日本:G1クライマックス31大会>◇8日◇高知県民体育館◇Bブロック第6日

20年連続20回目のG1出場となるIWGP・USヘビー級王者棚橋弘至(44)が痛恨の3敗目を喫し、優勝戦線から脱落した。

昨年のG1公式戦以来となるEVIL戦だったが、度重なる反則攻撃で大ダメージを負い、EVIL(変形大外刈り)で倒され、17分22秒、フォール負け。3勝3敗となって勝ち点を伸ばせず、Bブロック1位の可能性が消滅した。

ロープを使った急所攻撃、敵セコンドのディック東郷の介入、さらに場外戦では鉄柵で背中を痛めつけられた。場外に吹き飛ばされてしまったマイティ浅見レフェリー不在の中、ローブローまで浴びた。反則のオンパレードに対し、一時はローブロー返しで反撃したものの、ベルト攻撃も浴びて顔面を強打。とどめの必殺EIVLで沈められた。

18年大会以来3年ぶり4度目のG1制覇はなくなった。バックステージで倒れこみながら棚橋は「このG1クライマックス、体力的にっていうよりも…勝てない自分へのふがいなさの方が…すげえ強烈に感じて…」と反省の弁。EVILとのシングル戦成績は3勝3敗となり「これが世代交代か…。時代の先頭に立っていたつもりが、いつの間にか、抜かされて、抜かされて、中盤どころか、最後方の、一番後ろの一団にいるような…」と悔しがっていた。

バックステージで倒れこむ棚橋(C)新日本プロレス

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オカダ・カズチカ7年ぶり3度目Vへ全勝キープ「止めることはできない」

Bブロック公式戦6連勝で全勝キープしたオカダ(C)新日本プロレス

<新日本:G1クライマックス31大会>◇8日◇高知県民体育館◇Bブロック第6日

14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇を狙うオカダ・カズチカ(33)が無傷の6連勝で全勝を守った。タイチ(41)の多彩なキック技に苦しめられながらも、何度もマネークリップ(変形コブラクラッチ)で相手体力を削った。粘るタイチを捕獲し、23分10秒、墓石式脳天くい打ちからのレインメーカー(短距離式ラリアット)で沈めた。

最後まで力強かった。タイチの多彩なキック技に苦しめられると、何度もマネークリップ(変形コブラクラッチ)でタイチの体力を削った。ビッグブーツの蹴り合い、エルボー合戦、同時ラリアットの意地のぶつけ合いを展開。かち上げ式エルボーに入ったタイチを捕獲し、勝利の方程式でとどめを刺した。

これでBブロックは10人中7人の脱落が決定。Bブロック1位の可能性が残るのはオカダとともに勝ち点12でトップを走るジェフ・コブ、そして棚橋弘至を下し、勝ち点10に伸ばしたEVILの3人だけとなった。「ボロボロに見えるかもしれないけれど、誰もオカダ・カズチカを止めることはできない」と充実した表情をみせたオカダは「6つ終わっただけ。あと3つ、優勝決定戦も入れれば4つあるけれど、しっかり(優勝)目指してやっていきたいと思います。G1取って、その先のベルトを取る」。最後の最後に「ああ、きつい…」と言い残したレインメーカーだが、14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇に向けて勢いづいていた。

タイチ(左)に高い打点のドロップキックを放ったオカダ(C)新日本プロレス

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“荒武者”後藤洋央紀、“クセ者”オーエンズ撃破「俺は全力で戦う」

新日本プロレスG1クライマックス31 チェーズ・オーエンズに技を見舞う後藤洋央紀(新日本プロレス提供)

<新日本:G1クライマックス31大会>◇8日◇高知県民体育館◇Bブロック第6日

“荒武者”が“クセ者”を倒した。NEVER無差別級6人タッグ王者の後藤洋央紀(42)がチェーズ・オーエンズ(31)を撃破し、4日のYOSHI-HASHI戦に続く白星を挙げた。

互いに1勝4敗(勝ち点2)同士の対決は、相手の技をいなし合う展開。最終盤、後藤は得意のGTRをオーエンズにはね返され、逆にパッケージドライバーの態勢にはいられる。それでも、なんとか持ちこらえると、一気にGTWを決め、3カウントを奪った。

この日までにジェフ・コブとオカダ・カズチカが5勝を挙げており、すでに後藤の優勝の目は消えていた。それでも男は前を向く。「確かに、もう優勝も決勝進出もできないかもしれない。でも、1人でも俺の勝利を喜んでくれる人がいるのなら、俺は全力で戦う。そんなプロレスラーでいたい」と全力を誓った。

次戦は12(宮城)、EVILと対戦する。

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棚橋弘至「USがテキサスに負けちゃ…」オーエンズに敗れV争い1歩後退

オーエンズのパッケージドライバーを食らう棚橋(撮影・滝沢徹郎)

<新日本:G1クライマックス>◇4日◇後楽園ホール

IWGP USヘビー級王者棚橋弘至(46)が、テキサスヘビー級王者チェーズ・オーエンズ(31)との”王者対決“に敗れた。これでリーグ成績は3勝2敗(勝ち点6)となり、優勝争いから1歩後退した。

棚橋は序盤から、ここまで4連敗中のオーエンズに苦戦を強いられるまさかの展開。時折、長年の疲労により、爆弾をかかえる膝を気にするしぐさも見せた。ハイフライアタックなどの得意技を繰り出すも決めきれず、最後はCトリガーから一気のパッケージドライバーを受け、逆転負けで初白星を献上した。

試合後はリングに倒れ込んで動けず。屈辱の敗戦に「クソー! クソー!」と何度も絶叫し「USがテキサスに負けちゃダメでしょう」と悔しさをにじませた。

前戦は、SANADAとの25分にわたる試合を制し「ちょっくら優勝してきますよ」と明るく話していたが、連勝の勢いはここでストップ。次戦は8日(高知)、4勝1敗(勝ち点8)のEVILと対戦する。優勝するにはもう1つも落とせない。「2敗はまずい。責任が重いな。これはG1優勝してチェーズを指名するしかねえな」とリベンジを誓った。

オーエンズ(右)に敗れた棚橋は大の字になり動けず(撮影・滝沢徹郎)

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EVIL「これがバレットクラブだ」仲間も欺く場内暗転ダーティーファイト

EVIL(2021年9月24日撮影)

<新日本:G1クライマックス31>4日◇後楽園ホール

Bブロックリーグ戦が行われ、EVILが“仲間”に対して悪質な攻撃を仕掛け、4勝目(勝ち点8)を手にした。

同ユニット「バレットクラブ」のタマ・トンガと対戦。終盤トンガが勝負を決めに来たところで、まさかの場内暗転。セコンドの東郷がワイヤでトンガを絞め上げ、その隙にEVILが急所攻撃を仕掛け、得意技のEVILを決めた。その後暗転中に襲撃されたレフェリーを連れ戻し、3カウントをコールさせた。EVILは、してやったりの表情で、会場を後にし、トンガは「約束したのに話が違う。明日からもお前を信用していいのか分からない」とぼうぜんとした表情で引き揚げた。

開始前は邪道、東郷のセコンドを含めた4人が、手を合わせるいつものポーズで健闘を誓い合った。それでもEVILは真っ向勝負で向かってくるトンガに、何のためらいもなく、姑息(こそく)な手段を使った。それでも劣勢に立たされ、万事休すかと思われたタイミングで暗転を決行。愛称の「キング・オブ・ダークネス」の通り、ダーティーファイトで勝利を収め「おい、いいかタマ。これがバレットクラブだ。よく覚えとけ」と叫んだ。

9月のメットライフドーム大会でのSHOの加入をきっかっけに、バレットクラブ内で「HOUSE OF TORTURE(拷問の館)」を結成。同ユニットながら、新たなチームで動き始めた。「どんな技を使っても勝てばいい」。仲間をも欺くEVILが、今後もG1戦線をかき乱す。【松熊洋介】

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EVIL「俺が法律だよ」東郷と“好連係”負け試合逆転勝利しやりたい放題

新日本プロレスG1クライマックス 試合に勝利したEVIL(中央)はタイチを、セコンドのディック東郷(右)はあべみほを踏みつける。(新日本プロレス提供)

新日本G1クライマックス◇29日◇後楽園ホール◇観衆664人

リーグ戦Bブロック3戦目が行われ、EVILが連勝中のタイチを破り、2勝1敗の勝ち点4とした。終盤タイチ式外道クラッチで押さえ込まれたが、セコンドのディック東郷がレフェリーの注意を引きつけて、3カウントを回避。東郷はさらに相手ディーバのあべみほに手を出し、タイチが気を取られている間にEVILが逆襲し、スコーピオンデスロックで沈めた。次戦は10月1日、3連敗中のオーエンズと対戦する。

EVILは、レフェリーとタイチの気を引くなどした東郷との“好連係”で、負け試合をひっくり返した。タイチ式外道クラッチを返すことができず、3秒以上が経過したが、レフェリーに向かって東郷が話しかけており、ノーカウント。さらに東郷はあべの髪を引っ張りながらタイチに見せつけ、攻撃を止めさせて逆転勝利につなげた。

東郷は勝利後もあべを踏みつけるなどやりたい放題。してやったりの表情で意気揚々と引き揚げたEVILは「何か文句でもあるのか。俺が法律だよ、覚えとけ」と反省の色は全く無し。普段から「勝てば何でもいい」と話している通り、卑劣な技をためらうことなく見舞い、タイチをKOした。

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オカダ・カズチカがEVILに快勝「勢いを感じている」早々のV宣言

EVILに勝利し、ファンにアピールするオカダ・カズチ(撮影・阿部泰斉)

<新日本G1クライマックス>24日◇大田区総合体育館

Bブロックのオカダ・カズチカ(33)が初戦に続いて快勝し、金の雨を降らせた。EVILと対戦したオカダは途中、セコンドの東郷に乱入され、メッタ打ちに遭いリング上で倒れ込んだ。それでも「しっかりと気持ちが伝わっている」と観客の拍手に力をもらい、立ち上がると、ツームストンパイルドライバーから、豪快にレインメーカーをEVILの首にさく裂。21分の戦いに終止符を打った。

IWGPヘビー級防衛記録12回を持つ、強いオカダが戻ってきた。初戦の棚橋戦から2大会連続でメインを務め、ともに勝利。「俺しかいないでしょう。ずっとこれが当たり前の生活をしていた。まだちょっと慣れてない部分があるけどね」と語った。さらに「ここ何年かでないくらい勢いを感じている。まだまだ良くなるし、まだまだ強くなる。優勝するのはこのオカダカズチカだ」と早々と宣言した。

今大会から代名詞のレインメーカーを久しぶりに解禁。この日もダメージを負ったEVILを捕まえると、思いっきり右腕を振り抜き、KOした。連勝でさらなる自信を付けたオカダ。「かなり強い、いい波に乗っている」とまだまだ加速する。次戦は同門CHAOSのYOSHI-HASHIと対決する。NEVER無差別級6人タッグの最多防衛記録(9回)を持つ強敵だが「すごい成長しているが、俺の勢いの方が確実に上だと思っている」と自信満々に語った。オカダが降らせた金の雨は、優勝まで止むことはない。【松熊洋介】

EVIL(左)を攻めるオカダ・カズチカ(撮影・阿部泰斉)

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オカダ「G1に金の雨が」7年ぶり3度目Vへレインメーカー決め白星発進

新日本プロレスG1クライマックス 棚橋弘至に開脚式のツームストンパイルドライバーを決めるオカダ・カズチカ(新日本プロレス提供)

<新日本:G1クライマックス31>◇19日◇エディオンアリーナ大阪

レインメーカーが帰ってきた。7年ぶり3度目の優勝を狙うオカダ・カズチカ(33)が、Bブロック初戦でIWGP USヘビー級王者の棚橋弘至(44)を破り、白星発進した。

序盤から緊張感のある戦いが続き、大技も次々と飛び交う中、残り24秒でレインメーカーをさく裂させた。12年に棚橋とIWGPヘビー級王座戦を2度戦った大阪で大きな1勝を手に入れた。次戦の24日(大田区総合体育館)には、EVILと対戦する。

オカダの復活ロードが始まった。終盤、勝負に出た棚橋のハイフライフローを膝でブロックし、流れを引き寄せると、ドロップキック、開脚式のツームストンパイルドライバーとたたみかけた。最後は棚橋を捕まえ、豪快に右腕を振り抜き、レインメーカーを決めた。

2年ぶりとなるG1での対戦。さらに思い入れのある地での試合に「正直、グッときた。きっかけをつかまないといけないと思って。棚橋弘至と戦うことで目が覚めた」。自身だけでなく、コロナ禍で落ち込む世の中にも元気を与える。「“レインメーカー”オカダ・カズチカが帰ってきたからには、新日本プロレスですごい戦いを見せていくし、世界中を元気にする」と力強く語った。

昨年1月にIWGPヘビー級のベルトを失ってから1年半以上も無冠が続く中「迷っている状態で勝てるほど甘くない。いろいろと吹っ切れた」と再起をかけ臨んだ。「一番大事な試合」と位置付けた初戦を制し「すごい意味のある1試合だった。G1クライマックスに金の雨が降るぞ~」と高らかに叫んだ。

新日本プロレスG1クライマックス 初戦で棚橋弘至(手前)に勝利したオカダ・カズチカ(新日本プロレス提供)

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IWGPヘビー級王者鷹木信悟、復活のG1制覇でベルトの価値高める

5日、EVILを破り2度目の防衛を果たしたIWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟

18日から始まる新日本プロレスG1クライマックス31で、AブロックのIWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟(38)は、飯伏幸太、内藤哲也の「昭和57年会」2人との争いを制し、武藤敬司、佐々木健介以来3人目となる、ヘビー級王者での制覇を狙う。

同学年のライバルには負けたくない。7月東京ドーム大会の初防衛戦で対決するはずだった飯伏は、今月4日の棚橋戦で誤嚥(ごえん)性肺炎から2カ月ぶりに復帰。G1連覇中だけに警戒しながらも「3連覇させるわけにはいかないし、立場が違う」と王者の貫禄を見せつけるつもりだ。18年に新日本に誘ってくれた同ユニットの内藤には「2年前にG1で負けているので、五分にするにはリベンジしないといけない」と意気込んだ。

Aブロックを制し、決勝で対戦したい選手を聞かれると、SANADAの名を挙げた。「棚橋、オカダもいるが、眠れる獅子みたいで面白い」と語る。Bブロックには5日メットライフドーム大会で勝利したEVILもいるが「アウトオブ眼中だよ」と全く相手にしていない。

いずれは世界での戦いも見据える。ベルトの価値を高めるためにも負けられない。5月に首のけがでIWGP世界ヘビー級のベルトを返上したオスプレイが、8月の米国大会に突如現れ、複製と思われるベルトを掲げた。今大会は不参加だが鷹木は「鷹木のベルトが本物だと言わせるにはG1で優勝するしかない」と、王者に君臨し続け、いずれはオスプレイとの対戦も視野に入れる。

好調が続いていた8月に新型コロナウイルスに感染。復帰戦となった今月5日のメットライフドーム大会では、EVILを破り2度目の防衛に成功したが「本当の意味で大復活するには優勝しないといけない。身体作り、心作りをしていく」。決勝は10月21日、日本武道館。約1か月の戦いを制し、完全復活を証明する。【松熊洋介】

◆G1クライマックス 91年から始まった、新日本のヘビー級選手によるシングルのリーグ戦。これまでは夏に開催されていたが、新型コロナウイルスの影響で、昨年と今年は秋開催となった。20選手がA、B2つのブロックに分かれ、総当たりのリーグ戦を行い、1位同士が10月21日(日本武道館)で決勝を戦う。

昨年のG1クライマックスを制し蝶野正洋(左)と写真に納まる飯伏幸太

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