上へ戻る

au版ニッカン★バトル

記事検索

【新日本】オカダ・カズチカ、辛勝で決勝トーナメント進出王手「さすがローラー」熱戦の相手称賛

ローラー(右)にレインメーカーポーズを決められるオカダ(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:広島大会>◇G1クライマックス32 Aブロック公式戦◇10日◇広島サンプラザホール◇観衆1522人

前IWGP世界ヘビー級王者で昨年度G1覇者のオカダ・カズチカ(34)が、大苦戦の末に勝ち点2をもぎ取った。

セミファイナルとなった第8試合のAブロック公式戦で、ここまでリーグ戦2勝2敗のトム・ローラー(39)とシングル初対戦。連勝の勢いに乗る、総合格闘技UFC出身のローラーを相手に、大苦戦を強いられた。

打撃、サブミッションと高レベルな技に翻弄(ほんろう)。腕への執拗(しつよう)な攻撃を加えられ、必殺技のレインメーカー(短距離式ラリアット)を出せない状況にまで追い込まれた。だが、最後はなりふり構わず、一瞬の隙をついて丸め込んだ。16分16秒、旋回式のフロントネックロックをショルダースルーではねのけると、そのままエビ固めで押さえ込んで3カウントを奪った。

バックステージでは「さすがトム・ローラーといった感じ。強かった」と、熱戦を演じた相手をたたえた。前戦は初参戦のジョナに敗北を喫しており「まだまだ強い選手はたくさんいるなと思いました」と、強敵と戦える喜びを感じている。

この勝利で4勝1敗の勝ち点8とし、決勝トーナメント進出に王手をかけた。リーグ最終戦となる16日の東京・日本武道館大会、ランス・アーチャー戦に勝利で、進出が決まる。「簡単な話、勝てばいいってことですよね。ランスもジョナに勝ったけど、リングアウトでしょ? そんな選手に負けるわけがない」と、言い切っていた。

ローラー(下)に腕を攻められるオカダ(提供・新日本プロレス)

関連するニュースを読む

【新日本】ザック・セイバーJr44秒の瞬殺劇で単独首位に躍り出る「エネルギーを温存できる」

自身のコスチュームを着た藤田(右)とポーズを決めるセイバーJr(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:広島大会>◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇10日◇広島サンプラザホール◇観衆1522人

今春のニュージャパンカップに続く春夏連覇を目指す“サブミッションマスター”ことザック・セイバーJr(35)が、極悪集団「ハウス・オブ・トーチャー」総帥のEVILを秒殺し、ブロック単独首位に躍り出た。

第7試合となったCブロック公式戦で対戦した悪の化身に、一杯食わせた。帽子を深々とかぶったセイバーJrは、テーマ曲に乗りながら花道を入場。先に入場してしびれを切らしていたEVILから、花道で襲撃を受けた。だが、これは自身の衣装をまとったヤングライオン藤田だった。EVILの隙をついたセイバーJrは、背後からスリーパーホールドで捕獲。本部席横の鉄柵に打ち付けるなど、いつもは相手が得意とするムーブで先制攻撃を仕掛けた。

リングに入ってからも、独擅場。うつぶせにテイクダウンを奪うと、そのままヨーロピアンクラッチで丸め込み、3カウントを奪取。44秒の瞬殺劇に、会場は沸きあがった。

作戦勝ちを収めたセイバーJrは、ご満悦な様子。バックステージでは「今日は絶対にあいつらのやり方に乗せられないって決めてた。エネルギーを温存できる」と、マッスルポーズを披露した。

これで4勝1敗の勝ち点8とし、単独首位の座をゲット。次戦は16日の東京・日本武道館大会で内藤哲也とリーグ最終戦を戦う。今年で6回目のG1出場も、今だ決勝トーナメント進出はないセイバーJr。未知の領域はもう目の前だ。

関連するニュースを読む

【新日本】内藤哲也“心のホーム”広島で3連勝「最後までやっちゃろうや!の精神で」

KENTAに勝利し、ポーズを決める内藤(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:広島大会>◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇9日◇広島サンプラザホール

13年、17年に続く3度目のG1制覇を狙う内藤哲也(40)が“心のホーム”広島で、リーグ戦3連勝を飾った。

メインイベントとなったCブロック公式戦で、KENTA(41)と対戦。前哨戦からリング内外でおちょくるような「口撃」の応酬を繰り広げていた相手と、この日も意地の張り合いを演じた。余裕の笑みは次第に消え、内藤のデスティーノ(変形リバースDDT)、KENTAのgo 2 Sleepと、お互いの必殺技を巡る攻防に発展。だが、鼻根あたりから流血しながらも、立っていたのは内藤だった。go 2 Sleepをバレンティア(垂直落下式ノーザンライトボム)で切り返すと、最後は23分30秒、とどめのデスティーノで逆転の3カウントを奪取した。

まさかの開幕2連敗となったが、一気にブロック首位タイまで追い上げてきた。大のプロ野球広島ファンとして知られる内藤は、自身の「ホーム」と公言する聖地・広島のファンの前で、誇らしくポーズを決めて見せた。

10日の広島大会で棚橋が後藤に勝利した場合、直接対決の結果により脱落が決まるが、逆転優勝を誰よりも信じている。「今日の勝利で貯金1。まだ厳しい状況ですが、最後まで『やっちゃろうや!』の精神で頑張ろうと思います」。佐々岡監督のフレーズを引用し、サヨナラ勝利へ思いを込めた。

バックステージでは「控室で明日の試合をしっかりチェックします」と不敵な笑みを浮かべた内藤。次戦は16日開催の東京・日本武道館大会で、セイバーJrとリーグ戦ラストマッチを戦う。

KENTA(左)に打撃を見舞う内藤(提供・新日本プロレス)

関連するニュースを読む

【新日本】トム・ローラー連勝で脱落免れる「君がいてくれて俺は幸運だ」妻の誕生日に勝利飾った

ファレ(左)の腕関節を極めるローラー(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:大阪大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇7日◇エディオンアリーナ大阪◇観衆2609人

技術で力をねじ伏せた。初代NJPW STRONG無差別級王者でG1クライマックス初出場のトム・ローラー(39)が、ここまでリーグ戦2勝2敗のバッドラック・ファレ(40)を退け、2勝2敗の勝率五分に復帰。妻の誕生日に勝利を飾り、「君がいてくれて俺は幸運だ」と米国へ感謝を届けた。

Aブロック公式戦となった第6試合。体重160キロ超の相手に、総合格闘技で培った打撃やグラウンドテクニックを披露したが、序盤は圧倒的なパワーの前に押され気味だった。だが、ひざ下へのアリッキックが効いてきたのか、相手の動きは徐々に緩慢に。そこを見逃さなかった。ローキック、ランニングニーと畳みかけ、最後は11分5秒、NKTOB(後頭部へのニーバット)をさく裂し、ついに3カウントを奪った。

初出場のG1はまさかの連敗スタートも、ここにきて状態を上げてきた。静岡大会に続く連勝で、ブロック脱落の危機を逃れた。妻の誕生日に勝利を飾り、「俺が激しい試合をする理由の1つは君なんだ。日本で手に入れられるチャンスは全て手に入れる」と、力を込めた。

次戦は10日の広島大会(広島サンプラザホール)で開幕3連勝を挙げたオカダ・カズチカと対戦する。「人は彼を超人と呼ぶが、普通の人間であることを証明する」と意気込んでいた。

関連するニュースを読む

【新日本】YOSHI-HASHI今年は一味違う!ファンタズモから価値ある1勝 次戦へ強気

ファンタズモ(左)にラリアットを見舞うYOSHI-HASHI(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:大阪大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇6日◇エディオンアリーナ大阪

今年は一味違う。NEVER無差別級6人タッグ王者のYOSHI-HASHI(40)が、シングル初対戦となったエル・ファンタズモ(35)の猛追を振り切り、価値ある1勝を挙げた。

第5試合のDブロック公式戦で、ここまで同じ1勝1敗の相手と対戦。随所に勝利への執念を見せた。中盤には、逆水平チョップの連打で場外へ転落させると、久しぶりとなるメキシコ仕込みのトペ・コンヒーロをさく裂。相手には、サドンデス(トラースキック)、スピニングネックブリーカードロップ、サンダーキス86(ダイビングボディプレス)と、必勝の流れを繰り出されたが、フォールを許さなかった。お返しのトラースキックで形勢を逆転させると、最後は15分47秒、カナディアンデストロイヤーからのカルマ(変形ドライバー)で3カウントを奪った。

バックステージでは「ここ数年のうちにとんでもない怪物になるんだというのを確信した」と、その実力を認めながらも、リーグ戦績を2勝1敗の白星先先行とし、充実感をみなぎらせた。

50周年イヤーを飛躍の年にする。今年の1月には念願のIWGP王座初戴冠となるタッグ王座を後藤とともに戴冠。3年連続6回目の出場で、悲願のG1初優勝を果たし、自身の存在を証明する。次戦は9日の広島大会(広島サンプラザホール)高橋裕二郎戦。「広島で見せてみろ。つぶしてやるよ」と、強気に言い放った。

チェーズ・オーエンズ(左)を倒し雄たけびを上げるYOSHI-HASHI(2021年10月20日撮影)

関連するニュースを読む

【新日本】鷹木信悟「絶対にあきらめない」オスプレイ破り五分に戻す ライバルの存在に感謝

オスプレイ(上)をマットにたたきつける鷹木(提供・新日本プロレス)

<新日本:大阪大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇6日◇エディオンアリーナ大阪

暴れ龍が大阪の地から駆け上がる。第3代IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(39)が、現USヘビー級王者で第2代世界ヘビー級王者のウィル・オスプレイ(29)との因縁の対決を制し、リーグ戦を2勝2敗の勝率五分に戻した。

メインイベントとなったDブロック公式戦。昨年5月の福岡大会で行われた団体の至宝をかけた頂上決戦で、45分に迫る熱戦に敗れた難敵と相対した。序盤から会場の熱はヒートアップ。鷹木が鷹木式ストームブレイカーを繰り出せば、オスプレイがメード・イン・ジャパンを繰り出す、一進一退の攻防に発展した。

だが、雌雄を決したのはドラゴンの必殺技だった。21分55秒、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンをさく裂し、3カウントを奪取。勝ち点2以上に価値のある1勝を挙げ、激しく拳を握りしめた。

1敗も許されない状況でも、がむしゃらに食らいついていく。マイクを持つと「可能性がゼロじゃない限り、俺は絶対にあきらめない。他力本願だろうが、なんだろうが、最後まで信念を貫く」と語気を強めた。19年6月に初めてG1参戦表明した場所も、昨年6月に王座を奪取した場所も、ここ大阪だった。「今日の勝利をターニングポイントに、再び上がっていくぞ」と宣言した。

ライバルの存在が尽きることないエネルギーを生んだ。試合後は、退場するオスプレイと言葉を交わした。OKサインを出されるなど、健闘をたたえあうシーンもあった。鷹木はバックステージで「国籍も世代も違う。片思いかもしれないけど、やっぱりあいつはいいライバルだよ」と、認めた。いがみ合ってきた期間もあったが、「あいつが進化するから『負けてたまるか』と心技体を向上させる原動力になっている」と、存在に感謝した。

次はベルトをかけての対戦に照準を定めた。「俺とお前なら今度はタイトルマッチしかないだろ」と、言い切った。ジュニアヘビー級時代からしのぎを削ってきた2人の戦いは、これからも進化を続ける。

オスプレイ(左)と言葉を交わす鷹木(提供・新日本プロレス)

関連するニュースを読む

【新日本】棚橋弘至3連勝でブロック首位浮上 HoTお決まりの無法殺法に苦戦も4度目の優勝へ

EVIL(手前)を丸め込む棚橋(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:愛媛大会>◇5日◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇愛媛・アイテムえひめ◇観衆1132人

18年以来となるG1・4度目の優勝を目指す棚橋弘至(45)が、怒濤(どとう)の3連勝でブロック首位に躍り出た。

メインイベントとなったCブロック公式戦。ここまでのシングル対戦で連敗を喫していた、極悪集団「ハウス・オブ・トーチャー(HoT)」総帥のEVILと相対した。HoTお決まりの乱入や急所攻撃などの無法殺法に苦戦。それでも、とどめのEVIL(変形お外刈り)を寸前で返すと、最後は起死回生のグラウンドコブラツイストで丸め込み、3カウントを奪った。

19分1秒での決着後も、さらにお返しの金的攻撃をさく裂。恨みをその一撃に込めると、もん絶し、よつんばいで花道を引き揚げていく相手に、マッスルポーズを見せつけて勝ち誇った。

開幕戦での敗戦後、3連勝で勝ち点6とした。「初戦で負けて最後の試合で勝つ。一番かっこいいのをやってやりますよ」と話した通りの巻き返しで、ついに首位の座を確保。「こうして過ごさせてもらっている時間は1分1秒が大事な時間です」と、遅くまで応援してくれたファンへ感謝した。

この日も、先月30日の愛知大会に続いてエアギターパフォーマンスを3度披露。18日の日本武道館での最終決戦まで、棚橋の「LOVE&ENERGY」をかき鳴らし続ける。

G1を制し優勝旗を手にポーズを決める棚橋(2018年8月12日撮影)
棚橋弘至(右)はG1優勝を決めてガッツポーズ(2015年8月16日撮影)

関連するニュースを読む

【新日本】KENTAが“荒武者”後藤洋央紀を退け待望のG1初勝利 いつにも増して冗舌ぶり発揮

後藤(下)に攻撃を見舞うKENTA(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:静岡大会>◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇2日◇静岡・浜松アリーナ

4年連続4回目のG1出場となるKENTA(41)が、ここまで2連勝中と勢いに乗る“荒武者”後藤洋央紀(43)を退け、待望のG1初勝利をつかんだ。

セミファイナルとなったCブロック公式戦で対戦。過去のシングル対戦成績1勝1敗の相手と、この日も互角の技術戦を演じた。レフェリーを利用して攻撃するダーティーファイトを織り交ぜながら、自身のリズムをつかむと、最後は18分過ぎ、得意技の「go 2 sleep」をさく裂。これが不完全とみるや、続けて同じ技をたたき込んで3カウントを奪取し、G1初勝利をもぎ取った。

KENTAの22年は、ここから巻き返す。今年1月のIWGP・USヘビー級選手権試合で全治未定の大けがを負ったが、5カ月のリハビリの末、先月3日の後楽園大会で復活。だが、リーグ戦では開幕2連敗を喫するなど、厳しい展開を強いられていた。

この日の勝利後のバックステージでは、いつにも増して冗舌ぶりを発揮した。先月26日に発売した自著「足跡」の宣伝や、後藤の所持する「邪羅蛇羅棒(じゃらじゃらぼう)」との妄想話を交えながら、久しぶりの勝利に浸った。

次戦は9日、広島大会で内藤哲也と対戦する。2連勝で、浮上を果たす。

関連するニュースを読む

【新日本】初出場のフィンレーがオスプレイから金星「決勝もタイトルマッチもこのまま勝ち進む」

<新日本:静岡大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇2日◇静岡・浜松アリーナ

初出場のデビッド・フィンレー(29)がIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(29)から金星を挙げ、リーグ戦3勝1敗でブロック単独首位に立った。

メインイベントとなったDブロック公式戦で対戦し、15分28秒、トラッシュパンダ(変型首砕き)で3カウントを奪取した。7年かけてたどり着いたG1で好調を維持。「俺が勝つなんて誰も信じなかったろ? 決勝もタイトルマッチもこのまま勝ち進む」と胸を張った。

関連するニュースを読む

【新日本】トム・ローラーが味方の援護力に待望のG1初勝利「最後に残るのは1人だけ」逆襲誓う

ファールカップを掲げるローラー(中央)とパートナーのアイザックス(提供・新日本プロレス)

<新日本:静岡大会>◇G1クライマックス32 Aブロック公式戦◇2日◇静岡・浜松アリーナ

G1クライマックス初出場のトム・ローラー(39)が、味方の援護を力に初勝利を手にした。

Aブロック公式戦となった第6試合で矢野通(44)と対戦。「Team Filthy」のパートナー、ロイス・アイザックスとともに入場すると、かつらの着用や、タイツの下にタイツをはく「マトリョーシカタイツ」など、多彩なパフォーマンスで会場を沸かせた。

試合ではパートナーとの息ぴったり。矢野にパッドを外した金具むき出しのコーナーに振られるも、アイザックスが寸前でパッドを差し入れて無傷に。逆に、矢野が飛び込んだ時にはアイザックスが外してダメージを与えた。味方のアシストで試合の流れをつかむと、最後は10分13秒、カミゴェからのNKOTB(後頭部へのニーバット)で3カウントを奪取。リーグ戦10日目にして、待望の1勝を手にした。

米総合格闘技UFCでも活躍した経験を生かし、初代NJPW STRONG無差別級王者を獲得した経験を持つ。満を持しての初参戦となったが、開幕2連敗と苦杯をなめていた。「俺にはまだ闘志がたっぷり残ってるんだ!」と初勝利にほっとした表情を浮かべ、「最後に残るのは1人だけだ」と逆襲を誓った。

次戦は7日の大阪大会で、バッドラック・ファレと対戦する。

関連するニュースを読む

【新日本】崖っぷちから生還O・カーン「遊びはここまでだ」石井智宏破り念願の勝ち点2

石井にTTDを決めるO・カーン(提供・新日本プロレス)

<新日本:静岡大会>◇G1クライマックス32 Bブロック公式戦◇2日◇静岡・浜松アリーナ

帝国の支配者が、崖っぷちから生還を果たした。

開幕2連敗を喫していたユニット「ユナイテッド・エンパイア」のグレート・O・カーンが、ここまで1勝2敗の石井智宏(46)を逆転のエリミネーターで破り、念願の勝ち点2を挙げた。

第5試合となったBブロック公式戦で、昨年のG1で敗れている相手と相対した。序盤は静かなグラウンドの攻防を展開も、後半は必殺技の応酬に発展。石井のラリアットでグロッギー状態にさせられたかと思われたが、意地でも3カウント寸前で踏みとどまった。最後は12分59秒、顔面をアイアンクローで捕らえ、後頭部をマットにたたきつける必殺技のエリミネーターをさく裂し、逆転の3カウントを奪った。

2年連続2回目の出場で初優勝を目指すが、ここまでは1つもいいところがなかった。大会前の記者会見では「目標は負けることじゃねえか? 全勝優勝は確定してるんだから」と豪語も、正反対の展開に甘んじていた。

負けたらリーグ戦敗退の危機的状況を、試合と同様に何とか踏みとどまったOカーンは「遊びはここまでだ」と宣言。「ジェイ・ホワイトを倒し、強さもおのれ自身で証明する。期待なんかしなくたっていいよ。手のひらかえさせるのは得意だから」とにやりと不敵に笑った。

この試合で3敗目を喫した石井は、自力優勝の目が消滅した。

関連するニュースを読む

【新日本】内藤哲也「なんか嫌になるぐらいポジティブだよ」EVILとの激闘制しG1初勝利

エプロン付近でEVIL(左)にロープを使った急所攻撃を成功させ、してやったりの内藤(新日本プロレス提供)

<新日本プロレス:愛知大会>◇G1クライマックス32Cブロック公式戦◇31日◇ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)

2連敗中と崖っぷちだった内藤哲也(40)が今年のG1初勝利を挙げた。

CブロックでEVILと対戦し、24分54秒、デスティーノでとどめを刺し、3カウントを奪った。「Cブロックの連敗、ここ愛知県体育館大会の連敗も止まったかな? これで1勝2敗、まだ自力での(決勝トーナメント)進出は難しいのかな? でも俺の表情を見てよ。普段ネガティブな俺が、そこまでネガティブになっていないよ」と不敵な笑みを浮かべた。

EVILの反則攻撃にも冷静だった。無造作に相手の髪の毛を引っ張って挑発。マットのはがされたコーナーに顔面を直撃し、場外で何度も鉄柵に投げられ、パイプいす攻撃でダメージを負った。しかしいす攻撃で反撃し、ローブローで調子を崩されると、ロープを使った急所攻撃でお返しした。敵セコンドのディック東郷が設置したテーブルに向け、EVILを脳天くい打ちで突き刺した。

最後の力を振り絞るEVILに旋回式DDTを成功させると、バレンティアからの必殺のデスティーノでフォール勝ち。待望のG1初勝利を飾った。まだ1勝。決勝トーナメント進出やG1制覇への道は険しい。それでも来年の1・4東京ドーム大会のメインイベントでIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する野望は捨てていない。

内藤は「ここからリーグ戦の残り3試合、全部勝って決勝トーナメントに上がる『絵』しか浮かばない。そして決勝トーナメントを勝ち抜き優勝して、来年の東京ドーム大会のメインイベント。なんか嫌になるぐらいポジティブだよ」。ここから内藤の逆転劇が始まるのか。

関連するニュースを読む

【新日本】オカダ・カズチカ無傷3連勝「でかいレスラーと闘ってこそ」ファレからギブアップ奪う

ファレ(右)をマネークリップで仕留めるオカダ(新日本プロレス提供)

<新日本:愛知大会>◇G1クライマックス32 Aブロック公式戦◇31日◇愛知県体育館

新日本プロレスのG1クライマックス第9日は31日、愛知県体育館で行われ、オカダ・カズチカ(34)が無傷の3連勝を飾った。

Aブロックで、バッドラック・ファレ(40)と対戦し、11分52秒、マネークリップ(変形コブラクラッチ)で絞めあげてギブアップを奪った。体重160キロの巨体と真っ向勝負し「でかいレスラーと闘ってこそのプロレス。確実に勝てないでしょという男を倒すのがプロレス。誰も俺が負けるとは思っていないとは思いますけど。きつかった」と苦笑。2年連続4度目のG1制覇へ、勢いづいていた。

関連するニュースを読む

【新日本】棚橋弘至4度目Vへリーグ戦2連勝「プロレスファンに光見せられるのは俺しかいない」

セイバーJrに勝利しガッツポーズする棚橋(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:愛知大会>◇G1クライマックス32 Cブロック公式戦◇30日◇愛知県体育館◇観衆2225人

“疲れない男”が、ファンの大拍手を力に変えた。18年以来となるG1・4度目の優勝を目指す棚橋弘至(45)が、今春のニュージャパンカップ覇者のザック・セイバーJr(35)を退け、リーグ戦2連勝を飾った。

メインイベントとなったCブロック公式戦。序盤から多彩な関節技に苦しめられ体力を消耗したが、諦めなかった。最後は17分32秒、腕ひしぎ逆十字固めを回避すると、変形ジャックナイフ式エビ固めで丸め込んで3カウントを奪取。試合後のセイバーJrから「毎回仕留めたと思った瞬間にどうにかして生き残る」と評された、驚異的な根性を発揮し、難局を乗り切ってみせた。

試合後も、棚橋はファンを魅了した。「プロレスファンに光を見せられるのは俺しかいないだろ」と堂々と優勝宣言。花道を引き揚げようとしたところで、観客の大拍手を受けた。これにエアギターのパフォーマンスで応えると、さらにアンコールが起こり、計3度のエアギターを敢行。戦いの疲れも見せず、最後まで楽しませ続けた。

いつも力をくれるファンの後押しには、とことんお返しする。「大丈夫。俺は生まれてから疲れたことがないから。G1クライマックス、ちょっくら優勝してきます!」。折り返しの3試合目を終え、2勝1敗。残り試合を全勝し、満員の武道館でエアギターをかき鳴らすつもりだ。

関連するニュースを読む

【新日本】崖っぷち石井智宏リーグ戦初勝利「まだまだ終わらない」メインで20分超え熱戦制す

トンガを攻撃する石井(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス:後楽園大会>◇G1クライマックス32 Bブロック公式戦◇27日◇東京・後楽園ホール◇観衆1323人(満員)

崖っぷちで踏みとどまった。10年連続10回目の出場で初優勝を目指す石井智宏(46)が、メインイベントとなったBブロック公式戦でタマ・トンガ(39)との20分を超える熱戦を制し、リーグ戦初勝利を手にした。

まさかの開幕2連敗を喫していた“ストーンピットブル”が、意地のキックアウトを連発した。試合中盤、トンガに旋回式のバックドロップを受け、後頭部をマットにたたきつけられると、顔をしかめた。再三患部を気にする姿を見せながらも、目の色は変わらなかった。

打撃を受けても「もっと来いよ!」と前進。大技を食らっても、何度もカウント3寸前で跳ね返した。執拗(しつよう)に狙ってくる必殺技のガンスタンを決めさせず、最後は20分7秒、垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを奪取。自らの手で、意地の張り合いに終止符を打った。

石井はメインの勝利にもかかわらず、ノーコメントで退場した。過去9度のG1で優勝はない。46歳は、リーグ前の会見で宣言していた。「何を語っても説得力がないと思うから、試合で語ります」。こんなところで、負けるわけにはいかなかった。

これで1勝2敗。決勝リーグ進出は依然として厳しい状況だが、バックステージでは「崖っぷち? そう思っているやつはそう言っておけ。まだまだ終わらないぞ」と言い切った。打たれても打たれても、前進あるのみだ。

トンガのガンスタンをこらえる石井(撮影・勝部晃多)

関連するニュースを読む

【新日本】オスプレイが開幕2連勝「2勝0敗で4ポイントだ」悲願のG1初制覇へ死角なし

コーナー最上段から高橋裕(下)に攻撃するオスプレイ(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス:後楽園大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇27日◇東京・後楽園ホール

悲願のG1初制覇に向けて死角はない。2年ぶり3回目の出場となったIWGP・USヘビー級王者のウィル・オスプレイ(29)が、開幕2連勝を飾った。

Dブロック公式戦で、ここまで1勝1敗の高橋裕二郎(41)と対戦。試合前、ダンサーのピーターと和解を果たしてにわかに勢いづいていた相手に、終始、劣勢を強いられた。

ゴングと同時に真正面からキックを受けて先制を許すと、逆水平チョップの連打を浴びた。その後も、旋回式DDTやピンプジュースなどの大技を浴びて、押される展開。だが、とどめのBig Juiceを意地でも決めさせず、11分17秒、ポップアップ式のエルボーから必殺のヒドゥンブレードを突き刺し、逆転の3カウントを奪取した。

バックステージでは、「あの旋回式DDTを教えたのは誰だ? まさかあんな技が繰り出されるとは思いもしなかった」と、思わぬ苦戦を振り返った。次戦は8月2日、静岡大会でデビッド・フィンレーと対戦する。「2勝0敗で4ポイントだ。このまま突っ走っていこうぜ!」と、頂点を見据えていた。

高橋裕(左)に金的攻撃を受けるオスプレイ(撮影・勝部晃多)

関連するニュースを読む

【新日本】棚橋弘至が内藤哲也撃破「ちょっくら優勝してきます!」ファンへ感謝のG1V宣言

内藤に勝利し拳を掲げる棚橋(撮影・勝部晃多)

<新日本:大田区大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇24日◇東京・大田区総合体育館

18年以来となるG1・4度目の優勝を目指す棚橋弘至(45)が、涙のリーグ戦初勝利を挙げた。

内藤哲也(40)とのCブロック公式戦に臨み、22分22秒、首固めで3カウントを奪取した。マイクを持ったエースは「ご来場本当にありがとうございます」。座った状態からリングにつかんばかりに頭を下げ、ファンへの感謝を示した。

同じ轍(てつ)は踏まない。今春のニュージャパンカップ3回戦では、内藤のジャックナイフ式エビ固めで丸め込まれたフォール負けを喫していた。終盤に同じような場面が巡ってくるも、意地のキックアウト。好機と見た内藤はバレンティアからのデスティーノを狙ってきたが、首固めで切り返し、逆転の3カウントを奪ってみせた。

22分22秒の決着。大きく両拳を突き上げたエースは、やり切った表情を浮かべた。約5年ぶりとなる対内藤戦の勝利で、対戦成績も8勝8敗1分けの勝率5割に戻した。「皆さんへの気持ちはどこでお返しすればいいのか、どういう形で皆さんにプロレスを楽しんでもらえるか…。今朝、その答えが見つかりました。G1クライマックス、ちょっくら優勝してきます!」と、1勝1敗からの逆襲を宣言した。

バックステージでもファンへの思いは止まることはなかった。言葉を詰まらせながらも「いつか絶対に俺の手で、他の誰かじゃなくて、プロレスラー棚橋弘至がこの状況を切り抜ける。みんなが楽しめるプロレスにする」と堂々誓った。外国人レスラーも多数参戦する最高規模のG1。それでも、「疲れない男」棚橋が中心にいる。

棚橋戦でポーズを決める内藤哲也(撮影・勝部晃多)

関連するニュースを読む

【新日本】SANADA「タイチ兄やん」との元全日対決制す「今年は俺の年にします」

充実感をにじませるSANADA(撮影・勝部晃多)

<新日本:大田区大会>◇G1クライマックス32 Bブロック公式戦◇24日◇東京・大田区総合体育館

元IWGP・USヘビー級王者のSANADA(34)がタイチ(42)との元全日本プロレス対決を制し、リーグ戦初勝利を挙げた。

これまでのシングル対戦成績は2勝1敗。ユニットは違えど「タイチ兄やん」と慕う相手と、真っ向勝負を演じた。

試合中には相手の技を受け、今春に眼窩(がんか)底を骨折した左目を気にする場面もあったが、技の読みあいでまさった。最後は16分1秒、タイチが繰り出した横綱式かちあげエルボーをかわすと、1度は防がれてしまったオコーナーブリッジを決めてフォール勝ちを収めた。

バックステージでは氷のうで左目付近を押さえながらも、「このリングでタイチ兄やんとやったことがすごく意味がある」と、その眼に充実感をにじませた。「さなやんには敵わん。そろそろ優勝したらどうだ」と、タイチからは背中を押された。全日本の3冠ヘビー級王座が統一された“聖地”で、成長を示してみせた。

今年2月には棚橋弘至を破り、新日本プロレスのシングル初戴冠も、左目のケガで1度も防衛戦を行うことなく返上。涙をのんでいる。「今年は俺の年にします」。G1初制覇で、今度こそ夢をつかんでみせる。

ポーズを決めるSANADA(撮影・勝部晃多)

関連するニュースを読む

【新日本】ファンタズモG1初勝利 高橋裕二郎からピーターも奪い「2ポイントゲット!」

裕二郎(中央)に提案を受けるファンタズモ。右は驚くピーター(撮影・勝部晃多)

<新日本:大田区大会>◇G1クライマックス32 Dブロック公式戦◇24日◇東京・大田区総合体育館

G1初参戦となったジュニア戦士、エル・ファンタズモ(35)がヒールユニット「バレットクラブ」の同門、高橋裕二郎(41)に逆転勝利を収め、リーグ戦初白星をゲットした。

ダンサーのピーターを引き連れて登場した高橋から「ピーターをやるから、試合に負けろ」と汚い交換条件を提示されると、トゥースイートポーズで応答。リング上に寝そべって「降参」するかと思われた。だが、相手の隙をついて丸め込みを連発。裏切りあいの火ぶたが切られた。

試合は、ヘビー級のパワーの前に劣勢。場外でDDTを食らうと、リングの方向さえかわからなくなる程のダメージを負った。19カウントでかろうじてリングに生還を果たすも、ピンプジュースなどを受けてグロッギー状態に。それでも、サドンデス(トラースキック)で一気に流れをつかむと、SHOの介入を退け、最後は15分39秒、コーナートップからのダイビングボディプレス「サンダーキス86」で逆転の3カウントを奪取した。

1勝1敗のイーブンに戻したファンタズモは、ピーターと勝ち点2の両取りに成功。バックステージにピーターを伴って登場すると「2ポイントゲットしたぜ!」とご満悦な様子。ますます調子づいた“ザ・ヘッドバンガ”(変人)が、リーグ戦をかき乱していく。

ファンタズモ(右)とともにバックステージに登場したピーター(撮影・勝部晃多)

関連するニュースを読む

【新日本】ジェイ・ホワイトやりたい放題の「マイクパフォーマンス」にファンも困惑?

石井(左)にラリアットを見舞うホワイト(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:大田区大会>◇G1クライマックス32 Bブロック公式戦◇23日◇東京・大田区総合体育館◇観衆1919人

現IWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイト(29)が、大田区総合体育館を混沌(こんとん)の渦に陥れた。

メインイベントとなったBブロック公式戦で、過去のシングル1勝3敗の難敵、石井智宏(46)と対戦した。試合中に高く大きな声で相手を挑発するなど、序盤からやりたい放題。意地の張り合いで一進一退の攻防へと発展したが、最後は現王者の底力で上回った。22分2秒、石井の垂直落下式ブレーンバスターを背後に着地して逃れると、ブレードランナーを決めてフォール勝ちを収めた。

だが、試合にもまして印象を残したのが、「マイクパフォーマンス」だった。17日のSANADA戦に続き、開幕2連勝となったホワイトは、勝負が決まってもなかなか立ち上がらず。マイクを握っても、座り込み、わが物顔でリングを独占した。ぽつぽつと帰路につくファンも出始めたところで、英語でしゃべり始めたが、「俺が何を言っているか分からないんだったな…」と突然中断。ヤングライオンの大岩にマイクを持つように指示すると、ハンドクラップを打ちならし続ける異様な空間を作り上げ、会場のファンを置いてけぼりにした。

バックステージでも「石井と俺たちの間には絆が生まれたよな? G1ではなくジェイ1だ」と、したり顔。ホワイトワールドは、いつまでも止まることを知らなかった。

関連するニュースを読む