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タイチ&ザック・セイバーJr.首位陥落 必殺技応酬、一進一退攻防も

ヘナーレとにらみ合うタイチ(右)(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス:ワールドタッグリーグ>◇23日◇神奈川・カルッツかわさき

IWGPタッグ王者のタイチ(41)、ザック・セイバーJr.(34)のデンジャラス・テッカーズが、ヘナーレ、O・カーン組に敗れ、首位の座から陥落した。

試合を通して、どちらに転ぶか予想のできない一進一退の攻防だった。技の読みあい、連係攻撃、必殺技の応酬など、高レベルで試合は展開した。だが、19分5秒、タイチの渾身(こんしん)のハイキックは及ばず、O・カーンに王統流正拳突きからIMPERIAL DROPを受け、3カウントを奪われた。

第87代、89代、91代のタッグ王者だが、前身大会のスーパーグレードタッグリーグ、G1タッグリーグを含め、30年の歴史を持つタッグリーグの優勝とは無縁。ここまでのリーグ戦線でも、ケガから復帰した内藤、SANADAの前タッグ王者組に注目を奪われており「ふざけんな。チャンピオンは誰だと思ってんだ」と、フラストレーションをためてきた。

ここまで開幕3連勝と波に乗っていただけに、痛い敗戦。単独首位の座も内藤、SANADA組に明け渡した。だが、こんなところで足踏みしてはいられない。「俺たちに足りないのはトロフィーだけ」。リング上で、四股踏みや上手投げといったパフォーマンスを見せるなど、大の相撲ファンとしても知られるタイチ。12月15日の優勝決定戦、両国の“土俵”は譲るつもりはない。

ヘナーレに攻撃するセイバーJr(撮影・勝部晃多)

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内藤哲也 復帰戦飾る「大変長らくお待たせしました」声をからし宣言

後藤組に勝利した内藤(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:ワールドタッグリーグ>◇14日◇東京・後楽園ホール◇観衆698人

左足のケガにより2カ月間欠場していた内藤哲也(39)が、自ら3カウントを奪う活躍を見せ、復帰戦となったワールドタッグリーグ開幕戦を勝利で飾った。 メインイベントでSANADAと組み、YOSHI-HASHI、後藤洋央紀のCHAOS組と対戦した。序盤から勢いよく飛び出すと、SANADAとともにサンドイッチ式低空ドロップキックを見舞うなど、足の不安を感じさせない攻撃を披露。相手の関節技に苦しめられる場面もあったが、必死に切り抜けると、最後はYOSHI-HASHIにデスティーノを決め、3カウントを奪った。

試合後、マイクを持った内藤は、拍手の鳴りやまない会場で「後楽園ホール!」と絶叫。「大変長らくお待たせしました。この新日本プロレスのリングに、内藤哲也が帰ってきたぜ」と、声をからしながらも力強く宣言した。

9月18日に行われたG1公式戦初戦のセイバーJr.戦で、左膝内側側副靱帯(じんたい)と半月板を損傷し、その後の全試合を欠場。焦る気持ちを抑え、治療に専念してきた。この日も「焦って復帰を決めたわけではない」と完全復活を強調。最後は「ノスオトロス、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン!」と元気よく締めた。

5年ぶりのエントリーとなったワールドタッグリーグだが、目標は明確だ。「1敗してもいいじゃん、2敗しても優勝決定戦に出ればいいじゃん。そんなつもりで、俺はこのリーグ戦に出ていない」と全勝優勝を宣言。「悔しい結果になった」というG1の無念を晴らすべく、内藤がまい進する。

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オカダ・カズチカ 元WWEスーパースターのマシューズを激闘の末沈める

入場し拍手を浴びるオカダ(提供・新日本プロレス)

<新日本プロレス:アメリカ大会>◇14日(現地時間13日)◇カリフォルニア・San Jose Civic

コロナ禍初の米国のリングで、新日本のエースが実力を示した。今年のG1覇者オカダ・カズチカ(34)がセミファイナルのスペシャルシングルマッチで元WWEのスーパースター、バディ・マシューズ(33=元バディ・マーフィー)と対戦。16分23秒の激闘の末、レインメーカーで沈めた。

ビッグマッチが実現した。オカダは11月6日に行われた大阪大会の試合後、WWEクルーザー級王座、RAWタッグ王座を戴冠するなど活躍し、今年10月に新日本に参戦したマシューズへ対戦を表明。「おい、バディ・マシューズ! I‘ll see you in San Jose(サンノゼで会おう)かかってきなさい、コノヤロー!」と挑発し、今回のシングルマッチが決定した。

新日本デビュー戦となった難敵に苦戦を強いられながらも、客席を埋めたアメリカのファンの「オカダ」コールに応えてみせた。マシューズにレインメーカーポーズから掟破りのレインメーカーを狙われる場面もあったが、動じず。最後は、開脚式ツームストンパイルドライバーから本家・レインメーカーをさく裂し、3カウントを奪った。

試合後は、お互いの健闘をたたえあい、がっちりと握手を交わしてから抱擁。ともに海を渡ったIWGPヘビー4代目のベルトを高々と掲げた。

その後、IWGP世界ヘビー級ベルトと同じデザインのベルトを手にしたウィル・オスプレイが登場。オスプレイから「久しぶりだな、ビックブラザー。このリアルIWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦させてやろうじゃないか」と挑発を受けたが、1月4日にIWGP世界ヘビー級王者鷹木に挑戦することが決定しているオカダは「挑戦するのはお前の方だ」と拒否。オスプレイはならばと、1月5日に4日の勝者が挑む「真のIWGP世界ヘビー級王座」決定戦をしようと提案。これに、オカダは「オーケイ!」と即答。「東京ドームで雨を降らせてやる」と力を込めた。IWGP世界ヘビー級王座をめぐる争いは、さらに混迷を極めそうだ。

ポーズを決めるオカダ・カズチカ(21年10月4日撮影)

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新日本1・4メインイベント決定 王者鷹木信悟-挑戦者オカダ・カズチカ

記者会見に臨むIWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟(左)と挑戦者のオカダ・カズチカ(新日本プロレス提供)

新日本プロレスは8日、22年1月4日東京ドーム大会のメインイベントで、IWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟-挑戦者オカダ・カズチカの選手権試合を行うことを正式に発表した。

6日に行われた大阪大会で、鷹木はセイバーJrを退け、3度目の防衛に成功。G1覇者オカダはトンガを退け、東京ドーム大会の挑戦権利証を死守していた。

この日、都内の事務所でそろって会見に出席した。鷹木は「キッチリ王座を守って、4代目はIWGP提唱者にお返しする」と、王座挑戦者権利証として4代目IWGPベルトを保持するオカダへの不満をあらわに。「いつも通りの鷹木信悟を貫こうと思ったが、今回ばかりは特別」と力を込めた。

対するオカダは「チャレンジャーですけど、G1クライマックス覇者としての誇りを持ってメインイベントで戦う。チャンピオン対チャンピオン、どちらが強いか決めたい」と目を光らせた。

21年は鷹木の2戦2勝。王者が3連勝を飾り、4度目の防衛に成功するか。それとも、復活のオカダがリベンジを果たすのか注目される。

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オカダ・カズチカ挑戦権利証を防衛 G1全勝を阻んだ強敵タマ・トンガ撃破

タマ・トンガ(手前)にレインメーカーをさく裂するオカダ・カズチカ(新日本プロレス提供)

<新日本:大阪大会>◇6日◇エディオンアリーナ大阪

セミファイナルのIWGP世界ヘビー級王座挑戦権利証争奪戦で、10月に閉幕したG1を7年ぶりに制したオカダ・カズチカが、挑戦者のタマ・トンガを退け、権利証の防衛に成功した。

10月14日のG1公式戦で黒星を喫し、全勝優勝を阻まれた強敵にリベンジを果たした。序盤から殺傷能力の高いガンスタンを浴び、防戦一方も、耐え抜いた。ドロップキックでトンガを場外に撃ち落としたのを機に反撃の糸口をつかむと、最後はガンスタン、レインメーカーをめぐる攻防を制し、3カウントを奪った。

試合後、メインイベントで鷹木がIWGP世界ヘビー級王座を防衛したのを見届けると、リング上に再登場した。「鷹木さん、防衛おめでとうございます。そしてご苦労さまでした。どっちが本当のチャンピオンか決めましょうよ」と宣戦布告。鷹木から22年1月4日の東京ドーム大会での対戦を指定されると、不敵な笑みを浮かべ「IWGP世界ヘビー級王者…違うな、G1クライマックス予選敗退の鷹木信悟として、かかってこい、この野郎!」と語気を強めた。

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KENTA初戴冠「自己暗示」にかけた王者のふるまいが現実に

IWGP USヘビー級王座のベルトを手に、勝ち名乗りを受けるKENTA(新日本プロレス提供)

<新日本:大阪大会>◇6日◇エディオンアリーナ大阪

あざ笑うかのように、勝利をかっさらった。IWGP・USヘビー級選手権試合で、挑戦者のKENTA(40)が2度目の防衛を目指す日本人初の王者棚橋弘至(44)を破り、初戴冠を果たした。

リズムを崩しにかかった。棚橋が観客に拍手を要求すると、違う拍をたたいてすかさず妨害。試合中にもかかわらず本部席においてあったベルトを強奪し、花道を引き揚げるそぶりを見せるなど、終始王者を翻弄(ほんろう)し続けた。

ベルトへの執念でも上回った。試合中盤には、机を下敷きにハイフライフローを真正面から受けた。真っ二つになった机の破片が突き刺さり、背中はばっくりと切れた。だが、ギブアップしなかった。23分44秒、三度目の正直となったgo 2 sleepを決め、3カウントを奪い取った。

リング内だけでなく、SNSでも自らの世界を作り上げてきた。10月30日の岩手大会後に自身のツイッターを更新し、「IWGP USのベルトを盗まれました」と発言。31日の福島大会の敗戦後は「チャンピオンとして本当に悔しいです。正直挑戦者の棚橋選手が盗みまでやってくるとは思ってませんでした」と、タイトルマッチ以前から王者のふるまいを示し続けた。

「自己暗示」で王者のイメージを広げ、ついに合法的にベルトをその腰にまいた。新王者はしたり顔でバックステージに登場すると「初めて新日のリングに立った19年、俺の実力を見せつけるって言っただろ。2年たってようやく有言実行だ!」と英語でコメント。「G1からここまで、楽しかったよ。少なからず俺、盛り上げてきたっていう自負があるから」と力を込めた。アメリカを拠点に活動するKENTAが、USの栄冠を手中に収めた。

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鷹木信悟「竜のごとく駆け上がっていくぞ!」渾身LotDで3度目防衛

セイバーJrにSTFをかける鷹木(新日本プロレス提供)

<新日本:大阪大会>◇6日◇エディオンアリーナ大阪

メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権試合で、王者鷹木信悟(38)がザック・セイバーJr(34)の挑戦を退け、3度目の防衛に成功した。

9月23日のG1公式戦でギブアップ負けを喫した屈辱を、大舞台で晴らしてみせた。

悪夢が何度も脳裏によみがえった。セイバーJrに腕ひしぎ十字固めをかけられ、何度もタップしそうになった。だが「どんなぶざまな格好でもギブアップしない」と気力で難局を乗り越え、最後は渾身(こんしん)のラスト・オブ・ザ・ドラゴンをさく裂させ、3カウントを奪取。完全な形ではなかったが、王者の意地で上回った。

主役の座は譲らない。内藤、飯伏と同じ「昭和57年会」の面々が負傷欠場する中、孤軍奮闘の活躍で逆境を跳ね返してきた。8月には新型コロナウイルスに感染も、翌月の復帰直後にEVILの襲撃を退け、自身初のメットライフドームで2度目の防衛に成功。10月に閉幕したG1戦線では、わき腹を負傷しながらも、最終日まで飯伏らとともに優勝争いを演じ、「最後まで何があるかわからない」とリングに立ち続けた。

強靱(きょうじん)な体力と負けん気の強さから「元気はつらつおじさん」と称されることも。そのルーツは「弱肉強食というのがぴったりな街」と語る山梨県中巨摩郡(現中央市)で過ごした幼少期にある。けんか好きではなかったが、体の大きさから上級生に目をつけられることもあり、トレーニングに励むようになった。休み時間は腕相撲に明け暮れ、高校時代には、倒せない相手がいないほどに。野球をすれば、同部の主将よりもバッティングで飛距離を出した。

試合では大声を張り上げ、いつでも真正面から立ち向かう。「若手は技やスタミナどうこうよりも明るく陽気にいけ」。高校卒業後に通ったアニマル浜口道場の教えが、今でも胸にあるからだ。常に求めるのは熱い試合。「俺自身が試合に対して完全燃焼したい。相手を熱くしたいし、出し尽くしたいと思っている」と力を込める。「こんなもんじゃない。まだまだ上を目指す。竜のごとく駆け上がっていくぞ!」。この日も熱いマイクで締めくくった。【勝部晃多】

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NEVER6人タッグ王者石井智宏「取ってみろ!」挑戦者組に前哨戦で躍動

バレットクラブ組と対峙(たいじ)するNEVER無差別級6人タッグ王者のYOSHI-HASHI(手前)(撮影・勝部晃多)

<新日本プロレス埼玉大会>1日◇熊谷市立市民体育館◇観衆604人

NEVER無差別級6人タッグ王者トリオが前哨戦で躍動した。6日の大阪大会で自身の持つ史上最多連続防衛記録(9度)の更新を目指す石井智宏(45)、後藤洋央紀(42)、YOSHI-HASHI(39)らの王者組が、SHO、高橋裕二郎、EVILらの次期挑戦者組を迎撃した。

ゴング開始前の奇襲や顔面踏みつけ、スポイラーズチョーカーによる首締めなど、序盤から反則攻撃を受け続けたが、ひるまなかった。合体ブレーンバスターや合体牛殺しなど、息ぴったりのコンビ技をさく裂。無法行為集団に、タッグの戦い方を見せつけた。

最後は同組の田口隆祐が3カウントを奪われたが、おかまいなし。試合後も、3人はたまった鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように攻撃を続け、逃げ惑う相手を鉄柵片手に追い回した。チームの大黒柱の石井は「俺らから(ベルトを)取ってみろ! 取ってみろよ!」と力強く叫んだ。

10月に閉幕したG1戦線では3人とも低空飛行。10月21日に久しぶりのタッグを結成した際は、顔を踏み付けられるなど屈辱まみれの完敗を喫し、王座挑戦を受けていた。

YOSHI-HASHIはバックステージで「他にも挑戦したいやつはいる。大阪ですべて終わらせてやる」と宣言。熊谷の地で、熱い思いをぶつけた3人。迷える王者が復活の兆しを示した。

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米団体ROHが所属選手との再契約せず3カ月活動休止 過去に日本勢も参戦

新日本プロレスとの交流も深い米団体ROH(リング・オブ・オナー)が年内で所属選手との契約を終了し、22年1~3月まで活動休止すると27日(日本時間28日)に発表した。12月11日に米メリーランド州ボルティモアで開催する有観客のPPVファイナルバトル大会を最後に「ROHを内部で再考する」ため、同期間に大会を開催しないという声明を出した。団体が休止状態となるため、所属選手が契約更新されることはないという。

02年にWWE、TNAに続く第3団体として設立されたROHには、日本勢の参戦も多かった。00年代には武藤敬司、小橋建太、獣神サンダー・ライガーをはじめ、ノア勢の丸藤正道、KENTAが参戦。森嶋猛はROHヘビー級王座を獲得した。10年代に入ると新日本との共催で北米ツアーを共催し、19年には米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで新日本との合同興行G1スーパーカードも開催していた。

しかし最近の米マットはケニー・オメガ、クリス・ジェリコ、ジョン・モクスリーらが所属するオール・エリート・レスリング(AEW)が躍進。WWEも第3ブランドのNXTでニュースターの育成を中心に活発化させており、米メディアは「コアなプロレスファンが多いROHの存在意義が問われている」と分析している。WWEで活躍したダニエル・ブライアン、CMパンク、サモア・ジョーらも在籍したROH。今回の声明では22年4月には大会を再開するとし「ファンに焦点を当てた新しいものを提供にプロレスファンにユニークな体験を提供する予定」と説明していた。

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負傷の飯伏幸太「諦めない!安心して」手術は受けずに早期の復帰を目指す

2021年10月21日 飯伏幸太対オカダ・カズチカ オカダにフェニックス・スプラッシュを仕掛けるが避けられ、うずくまる飯伏(撮影・鈴木正人)

新日本プロレスは26日、21日のG1クライマックス優勝決定戦で負傷した飯伏幸太(39)は「右肩関節前方脱臼骨折」及び「関節唇損傷」で全治2カ月と診断されたことを発表した。手術は受けずに早期の復帰を目指す。

飯伏はツイッターを更新し「全治2カ月なので時間は限られていますが、進化した飯伏幸太をよろしくお願い致します!諦めない!安心して」とファンを気遣った。

G1Aブロックを制した飯伏は、決定戦でBブロック覇者のオカダ・カズチカと対戦。25分37秒、コーナートップから大技の飛び技フェニックススプラッシュを仕掛けたが、相手にかわされ自爆。右肩を強打し、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。レフェリーストップで史上初の3年連続G1制覇を逃すと、スタッフらに抱えられて退場。不本意な決着となったライバルへ「すみませんでした」と謝罪する場面もあった。

今年7月には誤嚥(ごえん)性肺炎に罹患(りかん)し、2カ月間の離脱を経験。9月に挑戦者に指名され、戦ったIWGP USヘビー級王者棚橋の励ましにも支えられ、今シリーズも優勝決定戦に勝ち上がっていた。飯伏が再び、試練に直面した。【勝部晃多】

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ザック・セイバー「今のうちに楽しんでおけ」王者鷹木信悟との前哨戦に勝利

試合後、鷹木信悟(左)とにらみ合うザック・セイバーJr.(新日本プロレス提供)

<新日本:後楽園大会>24日◇後楽園ホール

ザック・セイバーJr.(34)がIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟(38)との前哨戦で存在感を示した。セイバーJr.所属の鈴木軍と、鷹木所属のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの4対4イリミネーションマッチに登場し、最後の1人に勝ち残り、鈴木軍の勝利を引き寄せた。

中盤、場外にいたセイバーJr.は鷹木から「ザック、カモン」と呼びつけられ一騎打ちに。胸を突き合わせ、エルボー合戦。DDTを食らうも、エプロンで絞め上げ、そのまま場外に突き落とした。最後まで生き残り、鷹木のベルトを指さすと「そのベルトは俺のものになるから、今のうちに楽しんでおけよ」と王者に向かって吐き捨てるように言った。

G1クライマックスでは快進撃を見せた。鷹木をはじめ、内藤、飯伏らから次々とギブアップを奪った。最終戦で敗れ、惜しくも優勝決定戦進出を逃したが、11月6日大阪大会での挑戦が決まった。「G1ではギブアップですんだが、今度は病院送りにしてやる」と豪語。現在はタイチとIWGPタッグのベルトも持つ。「世界ヘビー級のベルトも取って世界最高のレスラーとたたえられるのさ」。G1の勢いそのままに、大阪まで突き進む。

鷹木信悟(右)を絞め上げるザック・セイバーJr.(新日本プロレス提供)

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新日本11月の大阪大会全カード発表 3つのタイトルマッチなど9試合

鷹木信悟(2021年5月24日撮影)

新日本プロレスは23日、大阪大会(11月6日、エディオンアリーナ大阪)の全カードを発表した。3つのタイトルマッチと2つの権利証争奪戦を含む、全9試合が行われる。

メインイベントは、IWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟が、挑戦者ザック・セイバーJrを迎え、3度目の防衛戦に挑む。セイバーJrは、今秋のG1公式戦で鷹木から勝利を挙げており「ベルトの挑戦は保証されてるってことだ!」とコメントを残していた。IWGPタッグ王座との2冠達成となるか注目される。

セミファイナルは、G1王者オカダ・カズチカが、タマ・トンガを相手に、来年1月に東京ドームで行われるIWGP世界ヘビー級選手権の挑戦権をかけ、対決する。オカダは唯一、G1公式戦で黒星を喫した相手にリベンジを果たせるか。

その他の主な試合は以下の通り。

◆第4試合・60分一本勝負「NEVER無差別級6人タッグ選手権試合」(王者組:YOSHI-HASHI、石井智宏、後藤洋央紀 挑戦者組:SHO、高橋裕二郎、EVIL)

◆第5試合・時間無制限一本勝負「『KOPW 2021』争奪戦」(保持者:矢野通 挑戦者:グレート・O・カーン)

◆第6試合・60分一本勝負「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」(王者:ロビー・イーグルス 挑戦者:エル・デスペラード)

◆第7試合・60分一本勝負「IWGP USヘビー級選手権試合」(王者:棚橋弘至 挑戦者:KENTA)

オカダ・カズチカ(21年10月)

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負傷で準Vの飯伏幸太「くやしくて泣く。朝まで泣く」オカダとの再戦が目標

飯伏幸太(21年1月)

20日に行われた新日本プロレスG1クライマックス優勝決定戦で、試合中に負傷し、準優勝となった飯伏幸太(39)が一夜明けた22日、自身のツイッターを更新し「最後自分のせいで不完全燃焼だったオカダ・カズチカの底力が見えた…完敗。くやしくて泣く。朝まで泣く」と思いをつづった。

G1Aブロックを1位通過した飯伏は、Bブロック1位のオカダと対戦。20分過ぎにコーナートップからフェニックス・スプラッシュを仕掛けたところ、オカダにかわされ、リングに顔面などを打ち付け、右肩をおさえてうずくまった。その後すぐにレフェリーストップとなってしまったが「見に来てくれた皆さん、全選手、最後あの空間で適切な判断をしてくれたレフェリー全てに感謝」と思いを語った。

試合後にはオカダから「飯伏幸太、不完全燃焼だ。またやろうぜ」と再戦を呼びかけられた。そのことについて飯伏は「今言える立場ではないけど、でもあの続きをまたいつかどこかで…夢 諦めない!」と前を向いた。

飯伏幸太対オカダ・カズチカ オカダ(下)にフェニックス・スプラッシュを仕掛けるが避けられ負傷する飯伏(撮影・鈴木正人)

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NEVER無差別級タッグ王者チーム敗れる EVILらの反則攻撃に屈す

EVIL(撮影・阿部泰斉)

<新日本プロレス:G1クライマックス31>◇21日◇東京・日本武道館◇観衆3861人

NEVER無差別級6人タッグ王者トリオが屈辱の敗北を味わった。

久しぶりのタッグとなった後藤洋央紀(42)YOSHI-HASHI(39)石井智宏(45)が、第2試合でSHO、高橋、EVILのHOUSE OF TORTURE組と対決。中盤は息の合ったプレーで見せ場を作ったが、相手の、レフェリーを巻き込んだラフプレーに加え、イスや杖を使用した非情な攻撃の前に苦戦。最後はYOSHI-HASHIがEVILに、“EVIL”を受け、あえなく3カウントを強奪された。

最多連続防衛記録(9回)を誇る絶対的王者だが、G1戦線では後藤、YOSHI-HASHIが3勝、石井が4勝と低空飛行。タッグで実力を証明したかったが、返り討ちに遭った格好だ。試合後は、ノンタイトル戦にもかかわらず、相手にベルトを奪われ、顔を踏み付けられるなど屈辱にまみれた。

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飯伏幸太「すみませんでした」オカダに謝罪、まさかの自爆で3連覇逃す

飯伏幸太対オカダ・カズチカ オカダにフェニックス・スプラッシュを仕掛けるが避けられ、うずくまる飯伏(撮影・鈴木正人)

<新日本プロレス:G1クライマックス31>◇21日◇東京・日本武道館◇優勝決定戦

Bブロックの覇者オカダ・カズチカ(33)が14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇を果たした。Aブロックを勝ち上がった飯伏幸太(39)と開始から激闘を展開。だが、試合途中で飯伏が右肩を負傷。試合続行が不可能となり、25分37秒、レフェリーストップで勝利した。

   ◇   ◇   ◇

飯伏がまさかのアクシデントに見舞われた。コーナートップから大技の飛び技フェニックススプラッシュを仕掛けたが、オカダにかわされ自爆。右肩、右手首などを強打し、リング上で動けなくなった。レフェリーストップ。史上初の3年連続G1制覇の夢はついえた。試合後、不本意な決着となったライバルへ「すみませんでした」と謝罪。スタッフらに抱えられ、悲痛な面持ちで退場した。

受難の年だ。今年7月には誤嚥(ごえん)性肺炎に罹患(りかん)し2カ月間離脱。心技体はバラバラになり「もうプロレスはできない」と弱音を吐いた。だが、9月にIWGP USヘビー級王者棚橋から指名を受け、再発奮。「お前はまだ第一線でできる」という言葉を励みにG1で優勝決定戦に勝ち上がってきた。無念の結末となったが、あきらめるつもりはない。

飯伏幸太対オカダ・カズチカ オカダ(右)にフェニックス・スプラッシュを仕掛けるが避けられ負傷する飯伏(撮影・鈴木正人)
飯伏幸太対オカダ・カズチカ オカダ(下)にフェニックス・スプラッシュを仕掛けるが避けられ負傷する飯伏(撮影・鈴木正人)
G1クライマックス31で優勝したオカダ(撮影・鈴木正人)

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オカダ・カズチカ笑顔なきG1優勝 因縁飯伏が自爆でレフェリーストップ

G1クライマックス31で優勝したオカダ(撮影・鈴木正人)

<新日本プロレス:G1クライマックス31>◇21日◇東京・日本武道館◇優勝決定戦

G1優勝決定戦で、まさかのアクシデントが起こった。Aブロックを勝ち上がった飯伏幸太(39)と、Bブロック覇者のオカダ・カズチカ(33)との大一番。激闘が続いたが、20分すぎに、飯伏がトップコーナーから大技の飛び技フェニックススプラッシュで自爆し、右肩を負傷した。25分37秒、レフェリーストップで、オカダが予想外の形で14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇を果たした。

   ◇   ◇   ◇

突然の幕切れだった。リングマットに顔面と右肩などを強打した飯伏の動きが止まる。レフェリーが声をかけても苦悶(くもん)の表情を浮かべ、立ち上がることはできない。25分37秒、レフェリーストップ。オカダはコーナーの下に座り込み、腕を押さえて苦しむライバルをぼうぜんと見つめていた。前代未聞のG1制覇だった。

開始から激闘を繰り広げた。オカダが持ち前の高いドロップキックを決めれば、飯伏は必殺技レインメーカーをかわして、ラリアットを放つ。一進一退の攻防が続く中、20分過ぎだった。オカダに必殺技のカミゴェを浴びせ、優勢に立った飯伏が、コーナートップから大技の飛び技フェニックススプラッシュを仕掛ける。オカダに間一髪避けられると、マットに自爆して動けなくなった。

オカダにとってはまさかの結末。ゴングが鳴ると心配そうに歩み寄り「もう1回(戦おう)」と言いながら人さし指を立てた。若手に抱えられながら花道を引き揚げる際には「飯伏幸太、不完全燃焼だ。またやろうぜ」と呼びかけた。望んだ形での勝利ではない。それでも、トロフィーと優勝旗を受け取ると「レフェリーストップとなったが、胸張ってチャンピオンだと言いたい。日本全国で熱い戦いをしてきた。勝ちは勝ち」とモヤモヤした気持ちを振り払うようにファンに向かって叫んだ。

強気な発言のリング上と違い、バックステージでは本音を漏らした。飯伏のことを振られると、突然言葉に詰まった。「やっぱり…物足りないですよ。でもここから盛り上げていきたい。僕が元気よく立ち上がる姿を見せないといけない」。ライバルの無念も背負いながら、再び主役として新日本を盛り上げていく。【松熊洋介】

◆オカダ・カズチカ 1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。中学卒業後に闘竜門に入門し04年8月、16歳でメキシコでデビュー。07年8月に新日本入り。12年には棚橋を下し、IWGPヘビー級王座を初めて獲得。同年、初出場のG1クライマックスで史上最年少優勝。14年に2度目のG1制覇。IWGPヘビー級は第57、59、63、65代王者。191センチ、107キロ。妻は声優の三森すずこ。

G1クライマックス31で優勝したオカダ(撮影・鈴木正人)
飯伏幸太対オカダ・カズチカ オカダにフェニックス・スプラッシュを仕掛けるが避けられ、うずくまる飯伏(撮影・鈴木正人)
飯伏幸太対オカダ・カズチカ オカダ(右)にフェニックス・スプラッシュを仕掛けるが避けられ負傷する飯伏(撮影・鈴木正人)
飯伏幸太対オカダ・カズチカ オカダ(下)にフェニックス・スプラッシュを仕掛けるが避けられ負傷する飯伏(撮影・鈴木正人)

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IWGP世界王者鷹木「好き放題…」自称王者オスプレイとSNSバトル

鷹木信悟(2021年9月5日撮影)

新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者鷹木信悟(38)が、自称IWGP世界ヘビー級王者ウィル・オスプレイ(28)とSNSバトルを繰り広げている。

5月に首負傷により保持していた同王座を返上し、英国に帰国していたオスプレイが8月の新日本の米ロサンゼルス大会に登場し復帰を表明。王座返上を不服とし、IWGP世界ベルトを持参して自称王者を名乗って米マットで活動している。その自分勝手な言動に、現王者の怒りは頂点に達しつつある。

新日本米国大会でのオスプレイの記事を引用しながら、鷹木は自らの公式ツイッターで「自称の割には毎回記事にしてるよな。こいつは5・4福岡以来、突然姿を消しといて好き放題やってんのか…本当に良い身分だよ」とあきれた気持ちを吐露。オスプレイが所属するユニット「ユナイテッド・エンパイア」のメンバーがG1クライマックスで奮闘していることを挙げ「ジェフ(・コブ)や(グレート)O・カーンが必死こいてG1で試合しているのに」とバッサリ。最後は「そろそろ新日本から得意の厳重注意でもしたらどうなんだ?(笑)」と皮肉交じりにつづった。

一方、鷹木の投稿を引用しながらオスプレイは「私はやりたいことが何でもできる」と反撃。今年5月に鷹木との初防衛戦(福岡)で勝利している経緯もあり「その偽物ベルトを米国に持ってこい。福岡の時のように恥ずかしい思いをするんだ。筋肉は大きなドラゴンだが、お前は小さいドラゴンボールだよ」とこき下ろしていた。

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オカダ・カズチカの3勝2敗 G1決勝対戦、飯伏幸太との対戦成績

オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ ジェフ・コブ(左)にレインメーカーを見舞うオカダ(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:G1クライマックス31>◇20日◇東京・日本武道館◇Bブロック最終戦◇観衆2088人

オカダ・カズチカ(33)が14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇に王手をかけた。

Bブロック最終戦で、首位争いを繰り広げてきた宿敵ジェフ・コブとの直接対決を得意技のレインメーカーで仕留めた。21日の優勝決定戦(東京・日本武道館)では、18日、一足先にAブロック1位を決めた飯伏幸太と対戦する。

   ◇   ◇   ◇

◆オカダの対飯伏戦 シングルの対戦成績は3勝2敗。ともにデビュー04年の同期だが、飯伏は14年までジュニアだったため、対戦機会は少なかった。シングル初対戦の13年8月と、2度目の14年3月はオカダが勝利。G1では19年に対戦して敗れ、同点ながら優勝決定戦進出を逃した。20年も同ブロックで対戦し、敗戦。タイトルマッチでは、昨年1月のIWGPヘビー級選手権試合で勝利し、5度目防衛に成功。

オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ コーナーから高い打点のドロップキックを見舞うオカダ(上)(撮影・垰建太)
オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ ジェフ・コブ(左)に勝利し優勝決定戦進出を果たしたにオカダは雄たけびを上げる(撮影・垰建太)

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初優勝狙ったジェフ・コブ、因縁オカダ・カズチカのレインメーカーに屈す

オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ オカダ(左)にツアー・オブ・ジ・アイランドを見舞うジェフ・コブ(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:G1クライマックス31>◇20日◇東京・日本武道館◇Bブロック最終戦◇観衆2088人

オカダ・カズチカ(33)が14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇に王手をかけた。

Bブロック最終戦で、首位争いを繰り広げてきた宿敵ジェフ・コブとの直接対決を得意技のレインメーカーで仕留めた。21日の優勝決定戦(東京・日本武道館)では、18日、一足先にAブロック1位を決めた飯伏幸太と対戦する。

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初優勝を狙ったジェフ・コブは、引き分け以上で突破が決まる有利な条件だったが、最後にレインメーカーに屈した。

オカダを軽々と持ち上げ、リング上を走り回り、投げ飛ばした。今大会を象徴する戦いを貫いたが、勢いを止められなかった。9月4日メットライフドーム大会で勝利した際に「雨は止んだ」と豪語していたが、因縁の相手に終止符は打てず、またカネの雨を降らせてしまった。

4勝5敗と負け越した昨年の大会後にO・カーンらのUNITED EMPIREに加入。環境が変わり「去年のコブとは全く違う。恐ろしいモンスターだ」と迫力とパワーに磨きをかけ、頭角を現した。04年アテネ五輪レスリング代表のパワーと技術で圧倒。当時から30キロ以上増えた119キロながら、寝技では素早く相手の背後に回り込み、その場飛びのムーンサルトを決めるなど、軽やかな動きも披露。Bブロックのトップを走り続けたが、初の頂点には届かなかった。

◆G1クライマックス 91年から始まった、ヘビー級選手によるシングルのリーグ戦。これまでは夏に行われていたが、コロナ禍により、昨年、今年と秋開催となった。20選手がA、Bの2ブロックに分かれ、総当たり戦(勝ち=2、引き分け=1、負け=0)を行い、1位同士が21日(日本武道館)に優勝決定戦を戦う。優勝すれば、鷹木の持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する流れとなっている。最多優勝は蝶野正洋の5回。

オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ コーナーから高い打点のドロップキックを見舞うオカダ(上)(撮影・垰建太)
オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ リングから場外のジェフ・コブ(右)に飛び込むオカダ(撮影・垰建太)

オカダ・カズチカ3度目G1制覇へ レインメーカーで宿敵ジェフ・コブ撃破

オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ ジェフ・コブ(左)に勝利し優勝決定戦進出を果たしたにオカダは雄たけびを上げる(撮影・垰建太)

<新日本プロレス:G1クライマックス31>◇20日◇東京・日本武道館◇Bブロック最終戦◇観衆2088人

オカダ・カズチカ(33)が14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇に王手をかけた。

Bブロック最終戦で、首位争いを繰り広げてきた宿敵ジェフ・コブとの直接対決を制した。最近はタイトル戦線から遠ざかるなど、停滞気味だったが、健在ぶりを示した。21日の優勝決定戦(東京・日本武道館)でライバル飯伏幸太と対戦。7年ぶり優勝で完全復活を証明する。

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武道館に降らせたカネの雨が、絶対王者の復活を印象づけた。「負けるつもりで出ていない」と臨んだ9月19日初戦から32日。開幕7連勝を果たすなど、Bブロックをけん引してきた男が、悲願達成へあと1勝に迫った。「ワクワクして寝られない。皆さんもワクワクしてください」と笑顔を見せた。

心身の状態は決して万全ではなかった。弱音をはかない男だが、シリーズ中に「きつい」と漏らすなど満身創痍(そうい)を隠さない。今大会無敗を誇る怪物コブに何度も3カウントを奪われそうになった。それでも、9月のメットライフドーム大会で屈辱を味わわされた宿敵に、不退転の覚悟で立ち向かった。最後は魂のレインメーカーをさく裂。23分の死闘を制し「武道館!」と絶叫した。

G1制覇からは7年遠ざかる。歴史あるIWGPヘビー級ベルトの最多連続防衛記録(12回)も持つが、20年1月に内藤に奪われて以来取り戻せていない。30歳を超え「積み重ねたダメージがちょっとずつ出てきた」と体の変化を気にかけるようになった。暴飲暴食をやめ、脂質を意識した食事に改善。コロナ禍でも「しっかりパフォーマンスを出せるように調整するのがプロ」と体調管理を見直した。

今年5月に新型コロナウイルスに感染し、6月には鷹木のIWGP世界ヘビー級ベルトに挑戦もはね返された。それでも、自暴自棄に陥らず高いモチベーションを維持し続けたことで、どん底からはい上がった。

今年3月には、飯伏の要求でIWGPヘビー級と同インターコンチネンタルが統一。その価値を一番知る男に不満はあったはずだが「強いヤツがベルトを巻いて好き放題やればいい」と、感情を押し殺した。21日の優勝決定戦で飯伏を破れば、IWGP世界ヘビー級王者鷹木への再挑戦権を得る。万雷の拍手を背に、超人レインメーカーが突き進む。【勝部晃多】

◆オカダの対飯伏戦 シングルの対戦成績は3勝2敗。ともにデビュー04年の同期だが、飯伏は14年までジュニアだったため、対戦機会は少なかった。シングル初対戦の13年8月と、2度目の14年3月はオカダが勝利。G1では19年に対戦して敗れ、同点ながら優勝決定戦進出を逃した。20年も同ブロックで対戦し、敗戦。タイトルマッチでは、昨年1月のIWGPヘビー級選手権試合で勝利し、5度目防衛に成功。

◆G1クライマックス 91年から始まった、ヘビー級選手によるシングルのリーグ戦。これまでは夏に行われていたが、コロナ禍により、昨年、今年と秋開催となった。20選手がA、Bの2ブロックに分かれ、総当たり戦(勝ち=2、引き分け=1、負け=0)を行い、1位同士が21日(日本武道館)に優勝決定戦を戦う。優勝すれば、鷹木の持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する流れとなっている。最多優勝は蝶野正洋の5回。

オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ コーナーから高い打点のドロップキックを見舞うオカダ(上)(撮影・垰建太)
オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ リングから場外のジェフ・コブ(右)に飛び込むオカダ(撮影・垰建太)
オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ オカダ(左)にツアー・オブ・ジ・アイランドを見舞うジェフ・コブ(撮影・垰建太)
オカダ・カズチカ対ジェフ・コブ ジェフ・コブ(左)にレインメーカーを見舞うオカダ(撮影・垰建太)

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