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ボクシング前座選手陽性反応で1試合中止 メイン寺地拳四朗の世界戦は実施

WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(左)と挑戦者の矢吹正道がともに一発で計量を突破した(2021年9月21日・真正ジム提供)

日本ボクシングコミッション(JBC)は21日、22日に京都市体育館で行われる興行に出場予定の選手1人が、PCR検査で新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たため、同選手が出場予定の試合を中止するとした。

興行は実施され、メインのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチも行われる。

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寺地拳四朗V9へ「勝てる自信あります」コロナ陽性で延期も異常なし

調印式後、写真に納まる王者寺地(左)と挑戦者矢吹(真正ジム提供)

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(22日、京都市体育館)の調印式、予備検診が20日、行われた。王者寺地拳四朗(29=BMB)と挑戦者の同級1位矢吹正道(29=緑)とも、予備検診は異常なしだった。

当初は10日に予定されていたが、王者寺地が新型コロナウイルス感染の陽性が判明し、延期となっていた。この日の検温で寺地は36・3度。「コンディションは問題ない。勝てる自信あります」と9度目の防衛に自信を示した。

試合は日本ボクシングコミッション(JBC)のガイドラインにそって、観客は収容人数(5000人)の50%を上限に、有観客で実施の予定。プロモーターの真正ジム・山下正人会長(59)は「できる限りの安全対策をして行いたい」と話した。

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岩田翔吉がコロナ陽性判定、芝力人との王座決定戦中止 興行は2試合で実施

日本ライトフライ級王座決定戦に備えた前日計量をクリアした同級1位芝(左)と同級2位岩田(写真提供・帝拳ジム)

ボクシング日本ライトフライ級2位岩田翔吉(25=帝拳)が新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けたと10日、日本ボクシングコミッション(JBC)から発表された。

11日、東京・後楽園ホールで同級1位芝力人(25=真正)との同級王座決定戦を控えていたが、10日に前日計量とともに受けたPCR検査で陽性判定になった。試合は中止が決まったが、興行は予定通り行われ、2試合で実施される。

帝拳ジムによると、岩田はJBCからタイトル戦出場者に義務づけられる試合2週間前の検査で陰性と判定されていた。現在も発熱、せきなどの症状は無く所轄保健所による指示を待っている状態だという。所属ジムを通じ、岩田は「試合前日のPCR検査でコロナウイルス陽性判定を受けました。対戦相手の芝選手並びに芝選手の関係者の皆様、試合を組んでくださった関係者の皆様や会場に応援に来てくださる予定だった皆様に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。多大なるご迷惑とご心配をおかけした事を心よりおわび申し上げます」と謝罪。帝拳ジムも「対戦予定の芝選手および真正ジム関係者、そして観戦を予定されていた御客様、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたします事を心よりおわび申し上げます」とコメントした。

日本ライトフライ級王座決定戦に備え、計量パスした同級2位岩田(写真提供・帝拳ジム)

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亀田大毅が“3150”トレーナー就任「教えるのが本当にうまい」興毅会長

新たな形で兄弟タッグを組む亀田興毅会長(左)と弟の大毅トレーナー(3150ファイトクラブ提供)

3150ファイトクラブの亀田興毅会長(34)は5日、弟で元世界2階級制覇王者の“浪速の弁慶”亀田大毅(32)が、同ジムのトレーナーに就任したことを明かした。

15年9月の試合が最後となり、同年11月に左目網膜剥離で現役引退を表明した。その後はタレント活動を行うなどしたが今回、日本ボクシングコミッション(JBC)からのトレーナーライセンス交付を受け、正式に3150ファイトクラブのトレーナー就任となった。

興毅会長は「大毅は教えるのが本当にうまい」と期待。新型コロナウイルス感染症予防のため、大阪は緊急事態宣言が発出中でジムも休止しているため、明けてからの本格始動となる。

長兄が会長、次男がトレーナー、三男の和毅が現役選手と、亀田3兄弟が新たな形態で、世界に向けた戦いに臨む。詳細はYouTube番組「会長。亀田興毅~亀の恩返し~」(YouTubeチャンネル=OROCHI TV)で興毅会長自身が語っている。

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タトゥー隠した井岡一翔「相手はそのままでこちらだけやるのは必要なのか」

5回、ロドリゲス(左)にパンチを放つ井岡(撮影・江口和貴)

<ボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇東京・大田区総合体育館◇無観客

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が、鬱憤(うっぷん)爆発のV3を飾った。15連勝中の同級2位フランシスコ・ロドリゲス(28=メキシコ)との指名試合。日本人唯一の4階級制覇王者として、2階級制覇を狙った相手に3-0の判定勝ちを収めた。ドーピング騒動後では初の試合で、国内の世界戦では初の無観客開催も、苦悩の日々を送った憂さを晴らす白星となった。

   ◇   ◇   ◇

昨年大みそかのV2戦でタトゥー露出し、JBCから厳重注意処分を受けた王者井岡が肌色のパウダーを部分的に塗って試合に臨んだ。控室で確認しながら左胸、左腕、右脇のタトゥーに塗布剤を使用。前回同様、中盤から剥がれ落ちていたが、井岡は「(JBC)ルール通りやった。相手(のタトゥー)はそのままでこちらだけやるのは必要なのか。試合に重要なことなのかと個人的に思う」と口にした。前回はSNSや週刊誌報道などで物議を醸し、今年1月に厳重注意処分を科されていた。

20年12月、田中恒成との試合では井岡のタトゥーがあらわになった

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ロドリゲス不満「ジャッジはすべて日本人」井岡には「クリーンな試合を」

3回、ロドリゲス(左)からパンチを食らう井岡(撮影・江口和貴)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇東京・大田区総合体育館◇無観客

WBO世界スーパーフライ級井岡一翔(32=志成)に敗れた挑戦者の同級2位フランシスコ・ロドリゲス(29=メキシコ)がレフェリーの判断、ジャッジの判定結果に不満タラタラだ。ジャッジ3人ともに4ポイント差をつける112-116という判定で敗れた。コロナ禍のため、日本ボクシングコミッション(JBC)所属のレフェリー、ジャッジですべて構成されていた。

ロドリゲスは「ここは私のホームの試合ではない。ジャッジはすべて日本人。判定なら、こういう結果になるのではないかと思っていた。もっとニュートラルなジャッジなら採点結果は違っていた」と主張。特にレフェリーに対して「クリンチを止めてほしかった。王者はすぐ抱きつき、試合を止めてしまった。後頭部にもパンチを打ってきた」と口調を強めた。

時折、笑顔をみせるリラックスした表情ながら、ロドリゲスは井岡のファイト内容にも言及。「クリンチが多かった。王者なのだからクリーンな試合をして欲しかった。きれいなファイトではなかったと思う」とも口にした。5回に鼻、8回から右目下もカットして流血。試合後の顔はロドリゲスが被弾したように見えるものの「すべてのラウンドで良いパンチを出した。特に9ラウンドのパンチが1番良かったかな。1ラウンドから井岡は私のパンチ力を感じていたからクリンチしたんだ」と納得いかない様子だった。

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井岡一翔V3!強敵ロドリゲスに判定勝ち 次の狙いは「統一戦を実現」

井岡一翔(2020年12月31日撮影)

<ボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇東京・大田区総合体育館◇無観客

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が、鬱憤(うっぷん)爆発のV3を飾った。15連勝中の同級2位フランシスコ・ロドリゲス(28=メキシコ)との指名試合。日本人唯一の4階級制覇王者として、2階級制覇を狙った相手に3-0の判定勝ちを収めた。ドーピング騒動後では初の試合で、国内の世界戦では初の無観客開催も、苦悩の日々を送った憂さを晴らす白星となった。

  ◇  ◇  ◇

「今日、無事防衛できた。統一戦を実現して、この階級で井岡一翔が1番強いことを証明したい」。

身に覚えのない騒動に巻き込まれた。井岡はその鬱憤を拳に込め、ストレート、ボディーとパンチを打ち込んだ。国内での世界戦で初の無観客開催。歓声のない、静寂に包まれたリングとはなったが、日本の第一人者の存在感を示すV3を果たした。

昨年大みそかに田中恒成を8回TKOで、日本人初の複数階級制覇王者対決に完勝した。4階級制覇の威厳を示すも4カ月後に騒動が起きた。いきなり自宅に警察がやってきて、薬物疑惑と報道される事態に。SNSで家族を含めて誹謗(ひぼう)中傷され「苦しかった。つらかった」日々を過ごした。

違反はなく、日本ボクシングコミッションが謝罪で区切りも、そう簡単に心は晴れない。ただ、井岡にとって「ボクシングは人生で仕事」。自宅観戦も「一緒に戦っている」という家族のためにも勝ち続けるしかない。日本人歴代最多を更新する世界戦17個目の白星で応えた。

3試合連続の指名試合だった。ロドリゲスは14年にWBO世界ミニマム級王座を獲得し、IBF王者高山勝成との王座統一にも成功。15年のWBO世界ライトフライ級王座挑戦は失敗も、16年から昇級して15連勝中(11KO)。日本人には3戦全勝で2階級制覇を狙う侮れない相手だった。

指導を受けるサラス・トレーナーは前回は感染明けも来日したが、今回は来日できなかった。強敵相手に参謀不在の不安も吹き飛ばし、7月に新たな拠点を設けた志成ジムでの再出発も飾った。

次戦は過去8勝(6KO)1敗で4年連続の大みそかが予想される。狙いは統一戦あるのみ。10月にWBC&WBA王者エストラーダはゴンサレスとの第3戦が濃厚で、IBF王者アンカハスが標的になる。コロナ禍で先は読めないながら、復帰時の大目標ビッグマッチが期待される。

○…今春、薬物騒動に揺れた王者井岡が試合後、ドーピング検査を受けた。昨年大みそかの2度目の防衛戦後の1回目は簡易検査だったが、日本ボクシングコミッション(JBC)によると今回は1回目から精密検査に切り替えた。第3者委員会による調査でJBCの検体の管理体制が不手際が指摘され、潔白が証明された井岡は謝罪を受けていた。JBCは「従来より精密に、冷凍保存もしっかりやっている」と説明していた。

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井岡一翔タトゥー露出を塗布剤で抑えてリングへ 入念に左胸、左腕、右脇

5回、ロドリゲス(左)にパンチを放つ井岡(撮影・江口和貴)

<プロボクシング:WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇1日◇東京・大田区総合体育館

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が上半身のタトゥーに肌色のパウダーを塗り、同級2位フランシスコ・ロドリゲス(29=メキシコ)との3度目の防衛戦に臨んだ。

昨年大みそかの田中恒成(畑中)との2度目の防衛戦の試合中、左腕などのタトゥーが露出。試合後にSNSや週刊誌報道などで物議を醸し、処分を受けて以来のリングだった。このロドリゲス戦は控室で、入念に左胸、左腕、右脇にあるタトゥーを塗布剤を使用して覆い、リングに立った。

井岡はV2戦も塗布物で入れ墨を隠す措置をしたものの、剥がれ落ちて露出したまま試合を続行。日本ボクシングコミッション(JBC)からJBCルール第95条2号にある「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者は試合に出場できない」に抵触するとして今年1月、倫理委員会で厳重注意処分を受けていた。井岡タトゥー露出を契機に、JBCも「指定の塗布剤を使用させるか、指定業者による塗布施術を受けてもらうなどの手当てを考えていきたい」と対応策を講じていた。

井岡一翔対フランシスコ・ロドリゲス 12回判定勝ちで防衛した井岡(右)(撮影・江口和貴)
20年12月、田中との試合では井岡の左腕のタトゥーがあらわになった

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WBA会長が暫定王座廃止を表明 ファン、メディアの批判受け

王座乱立で批判を受けている世界ボクシング協会(WBA)が暫定王座を廃止する改革を発表した。25日(日本時間26日)、WBAのヒルベルト・メンドーサ会長がオンラインで会見し「すべての暫定王座は終了した。暫定王者は指名挑戦者になる。次のランキングに暫定王者はいなくなるでしょう」と表明した。WBAでは1階級だけでスーパー、正規、暫定、さらに1部にはゴールドと4種類の王座が存在している。いずれゴールド王座もプロモーター側に理解を求め、廃止する可能性もあるという。

これまでWBAは王座認定料を得るために1階級で王座を増やし、世界戦の承認を乱発してきた傾向にある。代わりにベルト乱立で世界王座の価値を低下させていると大きな批判を受けてきた。メンドーサ会長は「我々は世界王者を減らしています。メディアやファンの批判を受け入れます」と説明していた。また日本ボクシングコミッション(JBC)では、11年から特別な理由を除き、WBA暫定王座を承認しない方針を打ち出している。

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ボクシング47日間で東地区で選手12人、ジム関係者3人がコロナ陽性

日本ボクシングコミッション(JBC)は6日、6月19日から今月5日までの47日間で東地区の計7ジムからプロ選手12人、ジム関係者3人が新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性判定を受けたと発表した。

JBCによると、うち3選手とジム関係者2人は隔離および待機期間が終了。残り9選手とジム関係者1人は自宅隔離や保健所の指示を待っているという。

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健闘たたえ相手セコンドが汗拭く行為など禁止 プロボクシングで申し合わせ

日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は5日、新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、新型コロナウイルス感染拡大に伴う感染予防対策などを協議した。ガイドラインとして、相手陣営との恒例儀式も禁止することとした。試合後に選手は相手コーナーへあいさつに行くが、健闘をたたえ合って相手セコンドが汗を拭いたり、給水したりすることの禁止を申し合わせた。

後楽園ホールの集客は収容人員50%を上限とし、午後9時までに終了は変更しないが、違反行為が目立っているという。観客の声出し、セコンドのマスク不着用、試合後に会場入り口で密集するなど。各ジムの対策を共有し、他ジムも実施して注意喚起していくことにした。

モニターで呼び掛け、注意ボートを持って周回、入場時にチラシ手渡し、SNSで選手が呼び掛けなど。目に余る声出しなどには、試合を一時止めてでも注意していく。新田JPBA事務局長は「無観客に戻すぐらいの覚悟を持って、積極的に取り組んでいく」と話した。

JBCからは6月末からの約1カ月で、関東では7つのジムから選手やトレーナー15人の感染者が出ていると報告された。7月下旬だけで11人と、全国の状況と同様の急拡大となっているという。

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井岡一翔とJBCに一応のケジメついても…解決簡単ではないドーピング事情

会見で永田理事長(右)から謝罪文を受け取る井岡(2021年7月12日撮影)

東京五輪がもうすぐ始まるが、歓声や熱気なき大会となった。通常通りに開催がされても、異例の大会だった。スポーツ大国のロシアは国としての出場は除外された。個人資格での出場は認められたが、国旗や国歌は認められていない。

16年リオデジャネイロ五輪では国別獲得メダル数は、金19個、合計56個でいずれも4位だった。旧ソ連時代の金395個、合計1010個は、今も米国に次ぐ2位。異例の事態となったのは、14年にテレビ番組での告発に始まったドーピング問題だった。

古代ギリシャでも興奮剤を用いるドーピングがあったそうだ。ボクシングに限ると、海外では麻薬などの違法薬物や筋肉増強剤などで違反する例はままある。国内では世界王座獲得の尾川が、薬物違反で無効試合となったぐらいだったが、珍しく騒動が起きた。

WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔の件である。結局はずさんな検査体制から違反は認められず、処分はなし。日本ボクシングコミッション(JBC)が井岡に謝罪して一応のけじめはついた。ただし、いくつかの問題は未解決のままだ。

ボクシング界のドーピング事情とは。試合後に選手がなかなか排尿できず、取材を待たされたことが何度かあった。それぐらいしか記憶にない。WBCとWBAは世界ランクに入ると抜き打ち検査がある。内外とも基本世界戦だけ実施される。

五輪競技の取材経験が少なく知識も疎いが、井岡の件では問題点がいくつも判明した。今回は試合前の検体で、会場内に常温で置かれていた。検査する病院が休日のため、JBC職員が試合後に車で持ち帰り、自宅の冷蔵庫で保管。7日後にリュックで病院に運搬し、病院の簡易検査で陽性反応が出たという。

検体は冷凍保存が常識で、突っ込みどころは満載だ。4月に騒動勃発後、国内での世界戦は6月に女子の日本人対決が1試合あった。JBCはドーピング検査委員会で体制などを協議中だが、暫定措置で検査を実施した。検体容器を変え、選手本人も検体にサイン、冷凍保存し、精密検査したという。

JBCは痛烈な批判を浴びることになった。本人通知前に警察への相談、情報が一部マスコミに流失も大きな問題だった。こちらはガバナンス委員会で8月には答申となるという。

JBC永田理事長はドーピングについては年内をメドとした。東京五輪パラリンピックの開催で、日本アンチ・ドーピング機構に相談もできない状況にある。検査に立ち会う検査オフィサーが不可欠も、人材育成には時間がかかるという。

米国では行政機関の各州アスレチックコミッションが試合を管轄する。JBCは財団法人に過ぎない。そもそもプロ野球、プロゴルフと同様に日本アンチ・ドーピング機構に加盟していない。「独自のものを作っていきたい」としたが、JBCだけの問題ではない。

一番の問題は費用面にあり、プロモーターが決めることでもある。ボクシングは対戦する両陣営が契約書を交わして始まる。ファイトマネーが一番だろうが、さまざまな条件があり、ドーピング検査もその一つだ。五輪などと同じ検査を導入すれば、現状とは桁違いの経費となる。

JBCに限らず、4つ主要団体にしても契約書を承認する立場にすぎず、承認料で成り立っている。17年に山中慎介がV13失敗も、奪取のルイス・ネリ(メキシコ)から禁止薬物の陽性反応が出た。JBCは無期限資格停止処分としたが、WBCは処分せずに再戦を落としどころとした。うやむやにした感は否めない。

厳正なる検査を導入した場合の経費は、ファイトマネーにも影響することになるだろう。マッチメークという交渉で、個人が対戦する興行という図式のボクシング。この問題解決はそう簡単ではない。【河合香】

会見で記者の質問に答える永田理事長(右)の横で浮かない表情を見せる井岡(2021年7月12日撮影)

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井岡一翔「人生が変わったぐらい苦しかった」4月週刊誌報道からの騒動に

永田理事長から謝罪を受けた井岡(撮影・菅敏)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が、日本ボクシングコミッション(JBC)から謝罪を受けた。昨年のV2戦でドーピング検査違反騒動となり、直接謝罪や役員退任などを要求していた。12日、都内でJBC永田有平理事長(66)との同席会見で謝罪文を手渡され、永田理事長と浦谷信彰執行理事(62)の進退伺提出が明かされた。検査改善、情報漏えい追及は未決も「1つのけじめ。次へ進むために」と受け入れた。9月に東京でV3戦が濃厚となっている。

   ◇   ◇   ◇

井岡は会見の冒頭、永田理事長から井岡と家族に心労と迷惑をかけたとの謝罪を受け、謝罪文を受け取った。そして「直接謝罪を求めてきた。すっきりした気分になるわけはないが、1つのけじめとして謝罪を受け入れたい。スポーツマンらしく、今後は前だけを向いて、防衛戦に勝つことに集中したい」と表明した。

JBCは5月、ずさんな検査体制で井岡の違反は認められず、処分はなしとする倫理委員会の答申を発表した。井岡陣営は納得できず、国内プロボクシングジムの会長らで構成する日本プロボクシング協会(JPBA)に、JBCの役員退任などを求める上申書を提出した。

これを受け、JBCはドーピング検査委員会と、一部週刊誌に情報が漏れた原因を追及するガバナンス委員会を設置。検査については年内をメドに体制などを改め、ガバナンス委員会は8月末に調査が終了する。永田理事長は、浦谷執行理事と2人の進退伺を長岡勤コミッショナーへ6月に提出したことも明かし、調査終了後の理事会で処遇が審議される。JBCの一連の取り組みに井岡陣営は一定の評価を与え、直接謝罪を受け入れることになった。

騒動は4月の週刊誌報道で始まった。井岡は「人生が変わったぐらい苦しかった」と、この3カ月を振り返った。一方で「ボクシング人生で求めているものがある。ここで止まれない。簡単ではないが切り替えていく」と話した。

7月15日付でジムも「志成ボクシングジム」と改称し、間借りから目黒区内にジムを設けた。WBOからは同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)と指名試合を指令され、相手陣営が「9月に東京」と明かしている。検査改定は間に合いそうもないが「決まればやるだけ。日本のボクシングを盛り上げ、貢献していきたい」との決意を口にした。【河合香】

◆井岡騒動の経緯 昨年大みそかの田中恒成(畑中)との2度目の防衛戦時のドーピング検査で、採取された尿検体が大麻成分の陽性反応を示したと4月下旬、一部週刊誌が報道。井岡側が全面否定する中、JBCが倫理委員会で調査、審議したところ、JBCの不備や検査の管理体制に不手際が判明し、5月19日に「違反はなかった」との結論に至った。その後、井岡はJBC側から一定の謝罪を受けたが、所属ジムとして(1)JBCの役員退任(2)ドーピング検査の刷新(3)一部週刊誌に情報が漏れた原因の究明(4)内容の伴った謝罪、の4点を求めていた。

会見で記者の質問に答える永田理事長(右)の横で浮かない表情を見せる井岡(撮影・菅敏)

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井岡一翔「ドーピング方法早く改善してほしい」JBCの謝罪受け 一問一答

永田理事長から謝罪を受けた井岡(撮影・菅敏)

今春、ドーピング騒動に見舞われたボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が12日、都内で日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長(66)と同席に記者会見に臨み、正式謝罪を受けた。

JBCの永田理事長、浦谷信彰執行理事の2人が理事会に進退伺を提出したと報告され、会見で同理事長から謝罪文も手渡された。冒頭で井岡は自らの心境を説明した。

「直接謝罪を受けるところが私がもっとも重要視していることで求めてきました。すっきりした気分になるわけではありませんが、1つのけじめとして謝罪を受け入れたいと思います。一連の騒動よって、私が味わった苦悩はさまざまな場所で発言してきました。何度も言いましたが、私と同じようなボクサーが2度と現れないようにしてほしい。このような辛い思いをするのは私だけで十分です。JBCは私が指摘した誤りを全て認めてくれました。このような謝罪を請けるために、努力をしてくださった関係者のみなさまに感謝を申し上げます。これで1つのけじめがついたので、スポーツマンらしく、今後は前だけを向いて防衛戦に勝つことへのトレーニングに集中していきたいです。ファンのみなさまには次の防衛戦をぜひ期待していただきたいです」とあいさつした。なお主な一問一答は次の通り。

-理事長らが進退伺いを出たことで謝罪を受け入れた

井岡 どのような内容だから受けるだけでなく、謝罪をしていただくことに関しては受け入れる気持ちでした。(理事名長らの)進退に関しては僕自体がどうこうすべき問題ではない。あとはジム、関係者の方に任せようと思います。

-すっきりしていないのは

井岡 僕をはじめ、家族が味わった苦悩というのは謝られて済むという問題ではない。ずっとJBCに言い続けることもできないし現役生活もある。はざまの中で気持ちの整理、決断はしないといけないと思っていた。今回1つの区切りとして、許す許さないではなく、許して次に進まないといけないということで受け入れました。

-ドーピング検査は高水準で整備されるのは最短でも年内のようだが不安は

井岡 試合をやるとすればやります。JBCにはドーピング方法を早く改善してほしいですが、改善に合わせて自分(の試合)を合わせるのは違う。

-最後に言いたいこと

井岡 (JBCの)ずさんなドーピング管理で、警察にその(薬物に関する)情報がいき、ボクらは何も知らないまま自宅に警察が来て、そこから始まった。僕がボクシング界に貢献しようとやってきたことの返ってくることがこういうことだったのかと悲しい気持ちになりました。そこからの何か月も、人生変わったぐらい苦しかった。家族も苦しんだので、永田理事長、JBCの方に少しでも理解していただきたいなという気持ち。今日を境に少しでも日本ボクシング界を盛り上げられていけるように頑張りたい。

永田理事長(右)から謝罪を受け、心境を話す井岡(撮影・菅敏)

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井岡一翔が正式謝罪受け「1つのけじめついた」JBC理事長ら進退伺を提出

会見で永田理事長(右)から謝罪文を受け取る井岡(撮影・菅敏)

ドーピング騒動のあったボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(31=Ambition)が12日、都内のホテルで日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長(66)と同席し記者会見に臨み、直接の正式謝罪を受けた。

昨年大みそかの田中恒成(畑中)との2度目の防衛戦時のドーピング検査で採取された検体が大麻成分の陽性反応を示したが、JBCの不備や検査の管理体制に不手際が判明。JBC側から一定の謝罪を受けた。しかしその後、所属ジムとして<1>JBCの体制をはじめ、<2>ドーピング検査の刷新、<3>一部週刊誌に情報が漏れた原因の究明、<4>内容の伴った謝罪を求めていた。

会見冒頭で、謝罪文を手渡した永田理事長は井岡と井岡の家族に対して多大な心労と迷惑をかけたことに深く謝罪したとした上で「(自ら)責任問題ですが、私と執行理事の浦谷はJBCに進退伺を提出しております。情報漏えいの調査をし、管理体制の不備が指摘され、私の処分が決まると思う。理事会は判断すると思う」と説明した。

永田理事長の謝罪を受け、井岡は「すべて納得したわけではない」と前置きしつつも「この問題は、本当僕をはじめ、家族が味わった苦悩は苦しみだったり、謝られて済む問題ではない。ただ、ずっとJBCにいつまで言い続けることもできない。現役生活もある。はざまの中で気持ちの整理、決断はしないといけない。1つの区切りとして、許す、許さないではなく、次に進まないといけないということで受け入れました」と心境を口にした。

井岡の代理人によると、ドーピング検査の刷新、一部週刊誌に情報が漏れた原因の究明、さらに理事長と執行理事の進退伺を理事会に提出していることを受け、正式謝罪を受けたという。現在、JBCでは弁護士3人による情報漏えいに関する委員会が立ち上がり、8月末には調査が終了予定。その後のJBC理事会で管理体制の不備について2人の進退伺について議論される見通しだ。

現在、JBCではドーピング検査の改善が進んでいるものの、オリンピック水準のドーピング検査整備が完了するのは年内の見通しだという。井岡は「1つのけじめがついたので、前向きに勝つためのトレーニングに努力していきたい。ファンの皆様には次の防衛戦を楽しみにしていただきたいと思います」と前を向いた。なお井岡は9月頃、国内で同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)とのV3戦が浮上している。

会見の冒頭に頭を下げる永田理事長。左は井岡(撮影・菅敏)
登壇し、一礼しながら着席する井岡(左)と永田理事長(撮影・菅敏)

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ミニマム級元世界王者宮崎亮、亀田興毅会長3150ファイトクラブ所属へ

宮崎亮

日本ボクシングコミッション(JBC)は、ホームページで元WBA世界ミニマム級王者宮崎亮(32)が、元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(34)が会長を務める3150ファイトクラブへの所属を掲示した。近日中にジムから発表される予定。

宮崎は24勝(15KO)3分け2敗の戦績。2階級制覇を狙った16年8月のWBA世界ライトフライ級タイトル戦に敗れ、翌年8月に引退届を出した。その後、逮捕される不祥事などあったが、関係者によると現役復帰への思いは持ち続けており、それを亀田会長が受け止めたという。

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大橋ジム7・21試合順発表、ひかりTVで生中継

21日に東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル79大会。メインは日本フライ級王者ユーリ阿久井(左)が桑原との2度目の防衛戦(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは21日に東京・後楽園ホールで開催するフェニックスバトル79大会(日刊スポーツ新聞社後援)の試合順を7日までに発表した。メインイベントは同ジムの軽量級ホープとなる日本フライ級6位の「井岡2世」桑原拓(26=大橋)が、日本同級王者ユーリ阿久井政悟(25=倉敷守安)に挑戦する日本同級タイトルマッチ。桑原は王座初挑戦、阿久井は2度目の防衛戦となる。同興行はひかりTV dTVチャンネルで生中継され、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)がゲスト解説を務める。全6試合の順番は次の通り。

<1>女子49・8キロ契約4回戦=JBCミニマム級18位郷司利也子(39=川崎新田)-勝谷美雪(27=神奈川渥美)戦

<2>東日本新人王予選スーパーバンタム級4回戦=内田勇心(18=大橋)-坂本佳朗(25=本多)戦

<3>スーパーフライ級6回戦=富岡浩介(19=REBOOT.IBA)が日本同級13位高山涼深(24=ワタナベ)戦

<4>53キロ契約体重8回戦=東洋太平洋スーパーフライ級2位橋詰将義(27=角海老宝石)-湊義生(23=JM加古川拳)戦

<5>スーパーバンタム級8回戦=日本ユース・バンタム級王者石井渡士也(20=REBOOT.IBA)-日本バンタム級5位南出仁(26=セレス)

<6>日本フライ級タイトルマッチ10回戦=王者ユーリ阿久井政悟(25=倉敷守安)-同級6位桑原拓(26=大橋)戦

7月21日に開催される日本フライ級タイトルマッチ。王者ユーリ阿久井(左)が同級6位桑原との2度目の防衛戦に臨む(大橋ジム提供)
7月21日のフェニックスバトル79大会で組まれた石井(左)と南出とのスーパーバンタム級8回戦(大橋ジム提供)
7月21日のフェニックスバトル79大会で組まれた橋詰-湊の53・0キロ級8回戦(大橋ジム提供)
7月21日のフェニックスバトル79大会で組まれた富岡-高山のスーパーフライ級6回戦(大橋ジム提供)
7月21日のフェニックスバトル79大会で組まれた内田-坂本の東日本新人王予選スーパーバンタム級4回戦(大橋ジム提供)
7月21日のフェニックスバトル79大会で組まれた郷司-勝谷の女子49・8キロ級契約4回戦(大橋ジム提供)

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井岡一翔「ひどい仕打ちを受け」 JBCから直接謝罪はまだなし

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が25日、都内の日本外国特派員協会で会見した。

昨年のV2戦後のドーピング騒動で潔白となったが、日本プロボクシング協会に上申書を提出済み。9月1日に東京で予定の次戦を控え、日本ボクシングコミッション(JBC)の早急な対応、決着を求めた。

井岡は「ひどい仕打ちを受け、人生が終わるのではという気持ちになった。形式的謝罪で終わらせたくない」とまず声明を読み上げた。検体が警察に提供されたことに「悪意を感じる」。水に流して未来へ進めばという問いには「王者としては未来を目指して進んでいく。仕事でもあり別。水に流したり、忘れることはできない」と答えた。

同席の服部弁護士は「内容を伴った謝罪をJBCと協議中」と、直接謝罪はまだ受けていない。上申書では役員の退任、情報リークの原因追及、検査体制整備、謝罪と名誉回復を要望している。V3戦はWBO指令の同級2位フラシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)が相手となる。井岡は「日本でも海外でも最善を尽くしてやるだけ」。服部氏は「試合に集中するために早期に決着をつけ、この問題から離れさせたい」と話した。

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

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井岡一翔、東京五輪は「不安の中でやるべきではない」 中止の考え示す

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)が25日、都内の日本外国特派員協会に招かれて会見した。昨年大みそかに同級1位田中恒成(25=畑中)を8回TKOでV2に成功も、ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応があったと報道された。違反は認められずに処分はなかったが、日本ボクシングコミッション(JBC)のずさんな体制が明らかになっていた。

井岡はまず声明を読み上げた。「どんなひどい仕打ちを受けたか、知ってもらいたくて取材を受けてきた。人生が終わるのではという気持ちになった。形式的な謝罪では終わらせたくない。他の選手にも可能性があった。きっちり対応してほしい」と訴えた。続いて代理人の服部弁護士がずさんな検査体制の状況をスライドで説明し、質疑応答に入った。

検査ミスは意図的か単純なものかと問われると、井岡は「単純なミスと思うが、検体結果を警察に報告したことに悪意感じる。考えれば考えるほど、どちらにも」と答えた。

未来へ向けて水に流したらという考えには「それはそれ、これはこれ。王者としては止まらず、未来を目指して進んでいく。仕事でもあり別。水に流したり、忘れることはできない」と話した。

JBCの直接謝罪はまだ受けていない。服部弁護士は「内容を伴った謝罪を協議している」とした。陣営は日本プロボクシング協会に上申書を提出。現役員の退任、情報リークの原因追及、検査体制の整備、謝罪と名誉回復の4点を要望している。服部弁護士は「3点まではJBCも動いている。退任の権限はないので、JBCがどうするかを見ていくしかない」と話した。

賠償請求の考えを問われると、服部弁護士は「金銭要求しようという考えはない。大きな状況の変化がなければ変わらない」と答えた。

V3戦は9月1日に東京と、すでに海外メディアで報道された。WBOから指名試合を指令されていた同級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(27=メキシコ)が相手。入札を回避して合意したという。

井岡は「決まれば会見で発表する」と話すにとどまったが「試合をやりたいし、日本でも海外でもやるだけ」。東京開催となるとJBC管轄となるが「やるとなったらやるしかない。最低限の配慮をしてもらいたい。最善を尽くしてやっていくだけ」と話した。

服部弁護士は「指名試合であり、井岡もやりたい。試合に早く集中するためにも、早期に決着をつけたい。この問題から離れさせたい」と、JBCに早急な対応を望んだ。

また、井岡は東京五輪開催についても、質問を受けて言及した。「五輪を目指した選手として、選手はやりたくないと思う。スポーツの一番の祭典。感動を与え、心を動かせるが、世界を巻き込んでいる状況。やる側も見る方も不安の中でやるべきではないと思う」と、中止の考えを示した。

井岡のAmbitionジムは渋谷区内でジムを間借りしていたが、前日24日に目黒区内に新たにジムを構えた。7月15日付では志成ジムに改称して再スタートを切る。

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井岡一翔「今回のことは忘れられる経験ではない、許せない気持ちはある」

日本外国特派員協会に招かれた井岡一翔(左)と代理人の服部真尚弁護士(中央)

昨年末の世界戦での日本ボクシングコミッション(JBC)のドーピング検査で違反の疑いをかけられたWBOスーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)が25日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を行った。

-ドーピング疑惑で次の試合を組むのに苦労があったか。また次の試合は国内か海外か

井岡 次の試合の詳細は具体的に言えない。試合のマッチメークへの影響はもちろんありました。心境の問題だったり、今の状況のまま実戦を迎えてよいのか、というのもあります。いま現在も。難しい部分はありました。

-JBCは謝罪を申し入れているという話もあるが、具体的には何を求めているのか

弁護士 謝罪を受けるか、内容をどうするか、協議中でお答えしかねる。謝罪だけしてこの問題は終わりとはしたくない。内容のともなった謝罪をしていただかないとこちらも受け入れることはできないということで協議を続けている。

-JBC側の意図的にこのような間違いをしたと思うか、単純なミスだと思うか

井岡 どちらも許せないが単純なミスなのかなと。結果と管理など。検体結果で警察に報告は悪意を感じる。

-JBCにどのような変革を求めているのか。安心して試合できないとなると現状のシステムでは国内で試合をやることはないということか。海外で次の試合を考えているのか

弁護士 私から答えます。ジムのほうから要望を出しています。JBCの体制を変えること、マスコミにリークされた原因を追及すること、あと一番の問題である不適切なドーピング検査態勢をしっかり整えること、きちんとした謝罪をすること、この4点を井岡本人というよりジムから協会を通じてJBCには求めています。求めている4つのうち3つについては動いているということになります。JBCの体制については、問題を起こした体制のもとではできないと伝えていますが、井岡本人やジムに体制を変えろという権利はなくて、JBCが組織としてどうするのかを自分たちで考えることで、みていきたい。

-JBCに対して賠償を求めることはあるのか

弁護士 金銭請求をしようと考えたことはありません。

-次に向けて、ネガティブなパワーをポジティブなエネルギーに変えることもできると思うが

井岡 それとこれは別の感覚。チャンピオンとしてボクシングをやらなければいけないし止まってはいけない。今回のことは忘れられる経験ではない。自分の中では許せない気持ちはあるが、ボクシングをやることは別。仕事でもありますので進んでいきます。

-次の試合をファンが期待していると思うが、きちんとした謝罪を受けるまでは国内で試合をやるつもりはないのか

井岡 試合自体は僕もやりたい気持ちがあるので。やると決まれば僕はやるだけ。試合までにそういう(国内で試合ができる)状況を作られたらと思う。最善を尽くしていくだけだと思う。

○井岡の騒動経緯

4月26日 昨年大みそかの防衛戦で採取した井岡の尿検体に大麻や違反薬物が検出されたと一部の週刊誌が報道

同27日 JBCが井岡の薬物に関して倫理委員会で調査、審議中と発表。井岡事務所は大麻使用や違法薬物の摂取を全面否定

5月1日 井岡と対戦した田中が所属する畑中ジムはJBCに質問状を送付したと発表。「井岡選手のドーピング問題に関してJBCに対して大変疑念を持っている」と質問状を内容証明書で送付

同15日 畑中ジムの畑中会長が会見。8日にJBC側から回答を受け取ったとし、内容は「すべて納得できないもの」と不満をあらわに

同19日 JBC永田理事長らが会見し、倫理委員会の審議、調査の答申を発表。検査体制の不備を踏まえ「違反はなかった」と結論。処分せず、検査体制や情報管理の不備も認め、井岡や田中に謝罪。井岡も会見し「潔白が証明できた。今の体制で続けていくのは怖い」と発言

同20日 JBC発表を受け、田中は「混乱を招いたことは非常に残念」、畑中会長も「JBCの関係者はしかるべき責任をとるべき」と声明発表。JBCは公式サイトで報道各社に向け、おわび文書を発表

同28日 JBCが公式サイトで2度目のおわび文書を掲載

同31日 井岡の所属先Ambitionジムが日本プロボクシング協会に上申書を提出。役員退任のほか検査結果など個人情報がマスコミに漏れた原因の追及、国際基準に準拠したドーピング規定の整備、井岡と、対戦した田中恒成(畑中)への謝罪と名誉回復措置を要望した。

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