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K1石井慧「倒せるパンチを身につけたい」2戦連続判定勝ち 仕留めきれず

RUI(右)に判定勝利した石井(撮影・上山淳一)

08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの格闘家・石井慧(34=チーム・クロコップ)が5日、大阪市内で一夜明け会見に臨み、今後に向け「倒せるパンチを身につけたい」と語った。

前日4日、RUIとのスーパーファイトはKOを逃し、K-1ルールで2戦連続判定勝ち。13センチ背が高い相手の前蹴り、膝蹴りに手を焼き、約20キロも自分に利がある体重差を生かし切れなかった。「2ラウンドに前蹴りを顔にもらって、あと膝も。効きましたね。意地でも倒れんという気持ちだけ。いい経験になりました」と言うものの、仕留めきれない現実を「自分の攻撃に問題がある」と分析した。

K-1のターゲットは、ボクシング元東洋太平洋ヘビー級王者藤本京太郎(34)だが「今のままだと(勝つのは)難しいと思う。もっと経験を積んで、短所を克服し、長所を伸ばしていかないといけない」と現状を冷静に分析した。だからこそ「京太郎選手にたどり着くために、次戦のオファーがあれば、すぐにでもやりたい」と前のめりだった。

第12試合 石井慧対RUI 1回、RUI(右)にパンチを浴びせる石井(撮影・上山淳一)

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K1石井慧2連勝「自分の何かが悪い」20キロ体重差も倒せず

RUI(右)に判定勝利した石井(撮影・上山淳一)

<K-1ワールドGP大阪大会>◇4日◇エディオンアリーナ大阪

08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの格闘家・石井慧(34=チーム・クロコップ)が立ち技ルール2連勝を飾った。

RUI(30=チームbeginning)相手に3-0ではあったが、2試合連続となる判定勝ちに終わった。リング上で次戦のマッチメークを懇願。立ち技のターゲット、ボクシングの元東洋太平洋ヘビー級王者藤本京太郎(35)戦実現に向け、必死の思いを見せた。

   ◇   ◇   ◇

両手でしっかりガードを固め、石井はサウスポーのべた足で前に出た。自分より13センチも背が高い194センチのRUIに20・66キロ上回る体重差でプレッシャーをかける。前蹴りを顔面に、何度も左膝をボディーに食っても止まらない。左ローキックを織り交ぜ、豪腕の左フックで追い込んだ。ただ、倒せなかった。

なぜ倒せないのか。左は何度か豪快にヒットしたように、相手はぐらついて見えた。「体重差があるのに倒せない。相手の気持ちを感じたというか。効いてるのかどうか、わからない。自分の何かが悪いんだと思う」と話した。相手のRUIは石井のパンチを「重かったというのはあります。ただ、効いたという感じはないです」と話した。

苦戦だった。「餅は餅屋ですね。いい膝でした。途中で気持ち折れそうになりました。痛かった。腹筋していて良かった」。しゃべる途中でせき込んだ。RUIの膝の影響だ。その経験を糧にする。

試合後即次戦をアピールした。「ロード・トゥー京太郎選手に向けて淡々とやっていくだけです」。打撃の舞台だけでなく、MMA(総合格闘技)の舞台もある。打撃をもっと磨き、目標実現に急ぐ。【加藤裕一】

第12試合 石井慧対RUI 1回、RUI(右)にパンチを浴びせる石井(撮影・上山淳一)

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“進撃の膝”RUI惜敗、石井慧に左膝たたき込むも「壁を蹴ってるような」

2回、石井(左)に膝蹴りを浴びせるRUI(撮影・上山淳一)

<K-1ワールドGP大阪大会>◇4日◇エディオンアリーナ大阪◇スーパー・ヘビー級(3分3R・延長1R)

“進撃の膝”の異名を持つRUI(30=チームbeginning)が、08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの格闘家・石井慧(34=チーム・クロコップ)に惜敗した。判定は0-3だが、3者の内訳は2人が29-30、1人が28-30だった。

194センチの長身。長い脚をたたみ、何度も左膝を石井の腹にたたき込んだ。時には首相撲から、時にはカウンターで。「昨日の計量後も、ホテルに戻って1000本やった」という“膝爆弾”。石井の印象を「岩を殴っているような、壁を蹴ってるような。見た目以上に圧力はあって、決めた作戦をどんな局面でも遂行する人なんだろうな」と語る一方で、ダメージを与えている「感触はあった」と振り返った。

「このK-1の舞台だから、石井慧選手と拳を交えることができたと思います」。そう口にしたが、やはり悔しさは募る。「負けて言うことではないですが…感謝しています」。両目に涙を浮かべ、声を震わせた。

RUI(右)に判定勝利した石井(撮影・上山淳一)

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石井慧「倒せない、自分の何かが悪い」立ち技ルール2連勝も判定勝ちに

第12試合 石井慧対RUI 1回、RUI(右)にパンチを浴びせる石井(撮影・上山淳一)

<K-1ワールドGP大阪大会>◇4日◇エディオンアリーナ大阪◇スーパー・ヘビー級(3分3R・延長1R)

08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの格闘家・石井慧(34=チーム・クロコップ)が立ち技ルール2連勝を飾った。だが、RUI(30=チームbeginning)を相手にKOは逃し、3-0判定勝ち。リング上で次戦のマッチメークを懇願。立ち技の舞台におけるターゲット、ボクシングの元東洋太平洋ヘビー級王者藤本京太郎(34)実現に向け、必死の思いを見せた。

石井は両手でしっかりガードを固め、サウスポーのべた足で前に出た。自分より13センチも背が高い194センチのRUIに、20・66キロ上回る体重差で圧をかける。前蹴りを顔面に、何度も左膝をボディーに食っても止まらない。左ローキックを織り交ぜ、豪腕の左フックで相手を追い込んだ。ただ、倒せなかった。

なぜ倒せないのか。左は何度か豪快にヒットしたように、相手はぐらついて見えた。「体重差があるのに倒せない。相手の気持ちを感じたというか。効いてるのかどうか、わからない。自分の何かが悪いんだと思う」と話した。相手のRUIは石井のパンチを「重かったというのはあります。ただ、効いたという感じはないです」と話した。

苦戦だった。「餅は餅屋ですね。いい膝でした。途中で気持ちが折れそうになりました。痛かった。腹筋していて良かった」。しゃべる途中でせき込んだ。RUIの膝の影響だ。その経験を糧にする。

試合後即次戦をアピールした。「ロード・トゥー京太郎選手に向けて淡々とやっていくだけです」。打撃の舞台だけでなく、MMA(総合格闘技)の舞台もある。打撃を磨き、目標実現に急ぐ。【加藤裕一】

2回、石井(左)に膝蹴りを浴びせるRUI(撮影・上山淳一)
RUI(右)に判定勝利した石井(撮影・上山淳一)

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K1石井慧「来年中には藤本京太郎選手と」立ち技重量級で日本最強目指す

2度目のK-1ルールの試合に臨む格闘家・石井慧(撮影・加藤裕一)

K-1ワールドGP大阪大会(エディオンアリーナ大阪)の前日計量、会見が3日、大阪市内で行われた。

取材に応じた格闘家石井慧(34)はK-1での最終目標に、ボクシングの元東洋太平洋ヘビー級王者藤本京太郎(35)の名を挙げた。

「京太郎選手がストライキングでは(日本で)1番強いと思っています。あくまで僕個人の希望ですが、今回しっかり勝って、あと2試合ほどやって、来年中には京太郎選手とやりたいです」。

MMA(総合格闘技)を主戦場にする柔道の元五輪金メダリストには「立ち技だけの限られたルール」のK-1は打撃を磨く最高の舞台だ。実際、判定勝利に終わった9月のK-1デビュー戦(対愛鷹亮)を経て、ローキック対処法の重要性や総合と立ち技のパンチの質の違いを肌で感じ、練習で消化しつつある。

2度目のK-1ルールはスーパーヘビー級戦(3分3ラウンド)。相手のRUI(30)は194センチ、89・9キロ。身長で13センチ劣るが、体重で20・66キロ上回る。印象を「う~ん、特にないです。お互い頑張りましょうという気持ち。練習してきたことをしっかり出して、KO勝ち目指して頑張りたい」と語った。立ち技重量級で日本最強と認識する藤本戦の実現へ。立ち止まってはいられない。

2度目のK-1ルールの試合に臨む格闘家・石井慧(撮影・加藤裕一)

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石井慧「他の選手と量自体違う」ミルコのもとでハードなスパー 立ち技磨く

公開練習で軽快なミット打ちを見せる石井慧(左)(C)K-1

08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダルで総合格闘家の石井慧(34)が2日、都内で練習を公開した。「K-1 WORLD GP 2021」(4日、エディオンアリーナ大阪、日刊スポーツ新聞社後援)で、RUI(30)と3分3回のK-1スーパー・ヘビー級スーパーファイトで対戦する。2日後に迫った試合を前に、調子の良さをアピールした。

現在、クロアチアを拠点に活動している石井が再び日本にやって来たのは11月中旬。自主隔離があるため早めの来日となったが、「(隔離は)慣れないですね(苦笑)。調整するのも難しい」と、隔離生活の中でのコンディション作りに苦労した様子だ。しかし「今は疲れも抜けてきて調子も上がってきています」と、この日は軽快な動きを見せた。

前回9月のK-1横浜アリーナ大会では初めてのK-1ルールの試合に挑戦した。クルーザー級のトップ戦線で活躍する愛鷹亮と延長にもつれ込む接戦で、判定勝利をもぎ取った。前回の試合後にはすぐにクロアチアに戻り、大阪大会に備えて立ち技格闘技の練習に集中。ミルコ・クロコップのもとでハードなスパーリングを繰り返し「他の日本人の選手とは量自体が違う」と実戦に即した練習で自分を磨いてきた。

K-1という舞台で石井が目標にしているのは、旧体制のK-1で王者となりボクシングでも実績を残してきた京太郎の首。「この試合に集中して勝って、ロード・トゥ・京太郎選手で頑張りたいですね」と来年の対戦を見据える。

今回の相手RUIについては、「身長が194センチですけど、普段から練習・試合でやっているのが長身の選手なんで、愛鷹選手よりやりやすいんじゃないですかね」と、相手の得意とする長身から繰り出されるヒザ蹴りも、気にする様子はない。「今回の自分のテーマは自分から攻めて、自分で試合を作って倒しに行くみたいな感じですね」と、KOを狙って地元・大阪のリングに立つ。

公開練習に際し、笑顔でインタビューに応じる石井慧(C)K-1

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K1・RUIが金メダリスト狩り宣言「削って削ってヒザ蹴り」で石井慧倒す

12・4K-1大阪大会で石井慧と対戦するRUI(C)K-1

K-1クルーザー級のRUI(30=K-1ジム福岡チームbeginning)が必勝パターンを完成させ、オリンピック(五輪)金メダリストを狩る構えをみせた。

12月4日、エディオンアリーナ大阪で開催されるK-1大阪大会で08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリスト石井慧(34=チーム・クロコップ)とスーパーヘビー級3分3回で対戦する。

拠点のK-1福岡ジムで調整するRUIは「削って削って最後にヒザ蹴りという展開を常に作っていきたいなと。それが石井慧に勝つパターンだと思うので、そこを期待して見てもらえればうれしいです」とキッパリ。得意の必勝パターンで金メダリスト狩りをもくろんでいる。

今年5月からボクシングの練習も開始。偶然見つけたジムに直観的に体験予約し、元プロボクサーのトレーナーにパンチ技術を学んでいるという。「昔は(練習が)ざっくりだったので、技術を分かるまでに時間がかかったんですけど、ここではそこを一緒に考えてくれるし、質問したらすぐに返してくれるというか、こっちの納得がいくまで見てくれるんですよ」と、自分自身が納得できる指導を受けているという。

また、フィジカル面の指導を受けており「重量級はやっぱり厚み。どれだけ速くても近い距離は必ず出てくるので、そこで圧力がないとダメだって言われ続けてたんで、その圧力をつけている状態ですね」と明かした。特に石井について「フィジカルモンスターですね。めちゃめちゃ強いと思いますよ」と警戒している。

今年9月、石井のK-1デビューとなった愛鷹亮戦をチェックし、膝蹴りが有効的だと分析。「ヒザ蹴りは当たれば効くと思うのでそこらへんでフィニッシュしたいと思いますね。正直フィジカルで勝とうとは思ってないですけど、スピードですか? それもやり方だと思うんで。ここで教わったことはすごいマッチしていると思いますし、だからこそ結果を出したいと思います」と気合を入れ直していた。

ミット打ちで膝蹴りをみせたRUI(右)(C)K-1

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石井慧8年ぶり大阪に凱旋マッチ「全て注ぐ」連続参戦K1の12・4大会

K-1ルールで約8年ぶりとなる故郷での凱旋(がいせん)マッチに臨む石井慧

08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(34=チーム・クロコップ)が約8年ぶりに故郷での凱旋(がいせん)マッチに臨む。12月4日、エディオンアリーナ大阪で開催されるK-1大阪大会(日刊スポーツ新聞社後援)に参戦し、クルーザー級を主戦場とするRUI(30=K-1ジム福岡チームbeginning)とK-1ルールのスーパーヘビー級3分3回で対戦すると28日、発表された。大阪・茨木市出身の石井にとって13年7月のIGF大阪大会でクレートン・エリオット・ジョーンズ(米国)と総合格闘技ルールで対戦し、35秒で勝利して以来の大阪のリングとなる。

9月20日のK-1横浜大会でK-1デビューし、愛鷹亮から延長判定勝ち。試合後、K-1連続参戦と大阪大会出場をアピールしていた。28日に都内で開かれたカード発表会見では、練習拠点クロアチアからビデオメッセージで会見に登場し「次は地元大阪で気合が入っています。楽しみしています。すべてを注ぎ込んで勝ちたいと思います。前回よりも成長した姿をみせられればと思います」などと意気込みを示した。

一方、対戦相手のRUIは7月のKrushクルーザー級王座決定トーナメントでサッタリ・ウィラサクレックに敗れて連敗中。「オファーをいただいて1回は考えましたが、いけると。連敗中で崖っぷち。負けたくない一心でやります」と復活を懸けた1戦に設定していた。

12・4K-1大阪大会に参戦し、約8年ぶりの地元マッチに臨む石井慧
ビデオメッセージで12月4日、K-1大阪大会参戦を報告した石井慧
12月4日のK-1大阪大会で石井慧と対戦するRUI

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K1谷川聖哉は元貴乃花親方似を売りにK1横綱狙う

会見を前にファイティングポーズを決める谷川聖哉(撮影・吉池彰)

K-1クルーザー級の谷川聖哉(24=K-1ジム相模大野KREST)が大相撲元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏似を「売り」にK-1界の横綱を目指す覚悟を示した。

21日のK-1年間最大の祭典ケイズフェスタ4大会Day2(日刊スポーツ新聞社後援)で同級トップ選手のRUI(29=K-1ジム福岡チームビギニング)に判定勝ちし、22日には都内で一夜明け会見に出席した。

チームメートをはじめ、試合後もSNSなどを通じて花田氏に似ていると言われたと明かした谷川は「昔からずっと言われていた。試合に集中していたけれど、会場からも『似ている』と聞こえた。ありがたいことです」と自身を覚えてもらえる好機にとられた。

まだK-1王者になっていないこともあり「横綱ではなく、今は小結ぐらいですが、ベルトを取ってK-1の横綱と言われたい。名実ともにK-1横綱になれるように頑張りたい」とクルーザー級王座奪取を目標に掲げていた。

元横綱貴乃花に似ていると評判の谷川聖哉(撮影・吉池彰)

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K1谷川がRUI戦弾みにクルーザー級トップ狙う

力強く右ミドルキックを蹴りこむ谷川(C)K-1

K-1クルーザー級の谷川聖哉(24)が年間最大の祭典をステップに王座戦線に名乗りを上げる。3月21日に東京ガーデンシアターで開催されるK-1年間最大の祭典ケイズフェスタDay1(日刊スポーツ新聞社後援)で、同級トップのRUI(29)と同級3分3回で激突する。

神奈川・相模大野の所属ジムで最終調整を続けている谷川は「今のK-1クルーザー級の中で王者になることは全然問題ないと思いますし、世界にはもっと強い選手がいっぱいいると思うので、そういう選手たちとも戦っていきたい。そのためにも、まずK-1クルーザー級でトップを取ります」と静かに燃えた。

当初は1月に前クルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン)とマッチメークされていたが、3月に大会がスライドし、対戦相手もRUIに変更となった。どちらも身長の高い大型ファイターでキャリアも相手の方が上となる。バックボーンとなる空手時代から長身選手との対戦には恐怖も感じず、長身対策も進めている様子だ。

谷川は「他のクルーザー級選手とは違う『一撃』を見せたい、と思っています。僕はパワー一辺倒は好きではなく、テクニックやスピード、すべてで圧倒していきたいです。最初からKO狙いというより、圧倒して、気づいたら倒れている、というのが理想」と自らが目標とするイメージを膨らませた。対戦相手もK1王座挑戦に向け、闘志をむき出しにしているRUIだけに厳しいファイトになるのは間違いない。

クルーザー級のサバイバルマッチとなるカードとなるが谷川は「RUI選手に当てさせず、僕の攻撃だけを当ててしっかりと倒しきるのが目標です。クルーザー級らしい試合をしつつ、自分の個性をしっかり出して倒したい」と気持ちを高揚させていた。

3・21ケイズフェスタ4大会Day1でRUIと対戦するK-1クルーザー級の谷川(C)K-1

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ANIMAL☆KOJI野獣対決制し王座挑戦へ意欲

バナナを持って気合十分の表情をみせたK-1クルーサー級のANIMAL☆KOJI(C)K-1

3月28日、東京・日本武道館でK-1年間最大の祭典ケイズフェスタ4大会Day2(日刊スポーツ新聞社後援)に出場するクルーザー級のANIMAL☆KOJI(29)が「野獣対決」を制し、一気に王座挑戦のチャンスをつかむ意気込みを示した。

昨年11月のK-1福岡大会で、同級トップ級のRUI(29)にKO勝利し、対戦要求していた愛鷹亮(31)とのカードが年間最大の祭典で決定した。15日、愛知県内で公開練習に臨んだANIMALは「前回の公開練習をやった時にユーチューブのコメント欄に『愛鷹に似ている』と書かれていた。同じ階級に同じキャラは2人もいらない。野獣は1人で十分」とトップ級ファイターに連勝する意気込みを示した。

5日のカード発表会見では、ANIMALが玩具のバナナを愛鷹に渡し「俺は本物の野獣でお前はニセモノ。おもちゃのバナナでも食っとけ」とも挑発した。その後もSNSを通じて挑発が続いていた。大人の対応で受け流す愛鷹に対し「舌戦は100対0で俺の勝ち。K-1の判定だったら、30-26くらいで俺の圧勝、ほぼほぼKO勝ちですよ。こっちが攻めて攻めて、相手が『いやいや…』みたいな返しだったので、最後まで攻めきった俺の圧勝です」と一方的に“前哨戦”を制した気分に浸った。

RUIに続いて愛鷹も倒すことになれば、一気にクルーザー級王座挑戦のチャンスも現実味を帯びてくる。同級王者K-Jeeが九州出身のため「僕も地元が福岡。K-1で初めて福岡で試合させてもらったので、福岡でK-Jee選手とタイトルマッチがやりたいですね。そのためにもヤツ(愛鷹)を倒さないと道は開けない。次は重要な試合ですよ。でも普通に勝てると思います」と自信たっぷりだった。

鋭いハイキックを公開したK-1クルーザー級のANIMAL☆KOJI(C)K-1

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K1加藤がカリミアンへ挑戦表明「パンチ届かない」

来年3月のクルーザー級タイトルマッチに燃える加藤久輝(撮影・吉池彰)

K-1クルーザー級の加藤久輝(36)が4日、都内で会見し、来年3月の「ケーズフェスタ2」で、同級王者シナ・カリミアン(30=イラン)へ挑戦する決意を改めて表明した。

加藤は前日、さいたまスーパーアリーナで行われた「K-1 WGP 2018」(日刊スポーツ新聞社後援)で同級スーパーファイトで、RUI(27)に1回1分59秒、KO勝ちした。勝利後のリングから加藤は観戦していた王者カリミアンに対戦をアピールし、王者もそれに応じた。

この日、会見に臨んだ加藤は前日の2分足らずでのKOについて「昨日は前半に足をつぶして後半パンチと思ったが、パンチを出したら倒れた」と物足りない様子。「次は(身長2メートルの)チャンピオンとやると思っていたので、身長の大きい相手(=193センチのRUI)と、もうちょっとやりたかった」と苦笑いした。

そして、カリミアンについては「まだ研究はしていないが、試合を見て、大きいけどパンチは届かないと思う。でもタフだ」と分析。「勝つためには何でもいい」と得意の左パンチにこだわらない姿勢を見せた。

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加藤久輝、強烈1回KO カリミアン挑戦に名乗り

加藤久輝対RUI 試合に勝利した加藤久輝(撮影・鈴木正人)

<格闘技:K-1 WGP 2018>◇3日◇さいたまスーパーアリーナ◇日刊スポーツ新聞社後援

K-1クルーザー級スーパーファイトで、加藤久輝(36)がRUI(27)に1回1分59秒、KO勝ちした。

MMAトップクラスの実力を示し、来年3月の「ケーズフェスタ2」で、シナ・カリミアン(30=イラン)の持つ同級王座挑戦に名乗りを上げた。

加藤は対戦前、「立ち技格闘技のキャリアでは、RUI選手は17戦。自分はまだ3戦でグリーンボーイだ」と謙遜していたが、リング上では全く違った。MMAの本場米国でWBCムエタイ世界王者ジョー・シリング(34)に2度KO勝ちしているパンチ力はこの日も健在。1回から圧力をかけ、強烈な左フックをRUIに見舞った。ガードをかすめ、右側頭部にヒットすると、RUIはそのままマットに沈んだ。試合後、RUIが「1発なんで気持ち良かった」というほどのパワーだった。

勝利後のリングから加藤は観戦していた王者カリミアンに「国内でNO・1のチャレンジャーとやろう」と3月対戦をアピール。王者もそれに応じた。6月には当時の日本重量級のエース上原誠(33)に勝利しており、この日は約束通りのKO勝ち。挑戦者としての資格は自他ともに認めるところとなった。

193センチのRUIを一蹴し、2メートルの王者カリミアンとの身長差の不安を拭い去った。「クルーザーのベルトを必ず日本に取り戻す」と3月の結果に自信を見せる。対戦が正式に決まれば、日本の重量級期待の一戦になりそうだ。

加藤久輝対RUI RUI(右)にキックを決める加藤久輝(撮影・鈴木正人)

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RUI「しっかり食う」加藤久輝倒し王座戦名乗りだ

加藤の写真を右手に、左拳に力を込める身長193センチのRUI(撮影・吉池彰)

新設されたK-1クルーザー級で、加藤久輝(36)とRUI(27)が11月3日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WGP 2018」(日刊スポーツ新聞社後援)のスーパーファイトで対戦する。K-1実行委員会が1日、都内で発表した。

MMAファイターの加藤は6月のK-1初参戦で上原誠(33)を撃破。9月の初代同級王座決定トーナメントはMMAとの契約で参戦できなかったが、今回はその調整もでき、同級のベルト獲得に向け、改めての参戦が決まった。

一方のRUIは同トーナメントのリザーブファイトで古田太一(38)にKO勝ち。今回、実力者・加藤と対戦するチャンスを得た。

台風の影響で来場できなかった加藤が「トーナメントで唯一負けていない日本人はRUI選手だけ」と相手を意識したコメントを寄せると、RUIは「加藤選手は90キロで事実上、日本で1番強い。ここでしっかり食って、3月に(王者)カリミアンとやりたい。それが今描いている僕のストーリー」と話した。

宮田K-1プロデューサーは「(同トーナメントで準決勝進出の)K-Jee選手、杉本(仁)選手もいるので、これが挑戦者決定戦ではない」としたが、「それも睨んだものしてファンには見てほしい」と、重要な1戦に位置づけた。

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杉本仁「新しい階級の魅力を」初代王座獲得に自信

K-1初代クルーザー級王座を狙う杉本(撮影・吉池彰)

新設されたK-1クルーザー級の杉本仁(27)が2日、都内で行われたファン大決起集会で、初代王座獲得に自信をのぞかせた。

さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで24日開催の、「K-1 WGP 2018」(日刊スポーツ新聞社後援)で行われる初代同級王座決定トーナメントに出場する杉本。通算10勝のうち8KO、現在4連続KO勝ちの波に乗って、戴冠を狙う。

1回戦の相手、アンドレ・グロース(30=英国)は31戦23勝8敗の戦績を持ち、190センチの長身から鋭いストレートとハイキックを得意とする。杉本は8センチ低いが、今回リザーブファイトに出場する193センチのRUI(27)にKO勝ちしており、不安はない。

「相手は自分とかみ合うと思うので、良い試合ができる。ハイキックのシミュレーションもできている」と杉本は自信を見せる。

宮田K-1プロデューサーも「(出場する)日本人4人の中で今、最も勢いに乗っている。試合ごとに強さを増している」と期待する。そのコメントに応えるべく、「新しい階級の魅力を見せたい」と、杉本は24日の主役を狙う。

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卜部功也、体重超過の一戦に本音「すごく怖かった」

試合から一夜明け、リラックスした様子の卜部功也(撮影・吉池彰)

 K-1ライト級の新チャンピオン卜部功也(27)が22日、都内で会見し、体重超過の王者ウェイ・ルイ(26=中国)との一戦について本音を吐露した。

 卜部功は「K-1 WGP 2018 ケーズフェスタ・1」(21日、さいたまスーパーアリーナ、日刊スポーツ新聞社後援)の同級タイトル戦で、ルイに2回1分15秒KO勝ちした。グローブはルイ10オンス、卜部功8オンスというハンディを得ての戦いではあったが、気持ちと技術で狙いすました左ストレートをさく裂させた。

 武尊に続く2階級王者となり、コーナーポストで勝利の雄たけびを上げたが、試合前の心中は穏やかではなかった。ボクシングのWBC世界バンタム級タイトル戦で、元王者の山中慎介(35)が1日、体重超過で王座剥奪の前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)に、無念の2回TKO負けを喫しており、そのことが頭にあった卜部功は「負けるイメージとの葛藤があった」という。「やる前はすごく怖かった。実際どうしようかと思った」と気力を振り絞って試合に臨んだ。

 結果的に完勝したが、卜部功は「K-1は世界最高の舞台。体重オーバーは、より厳しくしないとダメ」と苦言を呈した。

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K1卜部功也が2階級制覇「これからがスタート」

ウェイ・ルイを倒し、2階級制覇を成し遂げた卜部功は雄たけびを上げる(撮影・河野匠)

<K-1:WORLD GP2018 JAPAN ケーズフェスタ・1>◇21日◇さいたまアリーナ

 K-1ライト級タイトルマッチは、挑戦者・卜部功也(27)が王者ウェイ・ルイ(26=中国)に2回1分15秒KO勝ちした。

 ルイの体重超過で1回はルイ1点減点、グローブはルイ10オンス、卜部功8オンスというハンディを得ての戦いとなったが、卜部功が気持ちでも、技術でも上回った。

 1回は互いにローキックなどで探り合いの展開だったが、2回に卜部功がリードジャブで流れをつかんだ。そして、狙いすました左ストレート。ルイは吹き飛ぶように倒れてリングに大の字となり、卜部功の鮮やかな一発KO勝ちが決まった。

 武尊に続く2階級王者となった卜部功はコーナーポストに上がり、勝利の雄たけびを上げた。そして、リング上で「はい上がって来られたのはファンの皆さんのおかげ。2階級制覇できたが、これからがスタートだと思っている。まだまだ挑戦はやめない」と声を弾ませていた。

2回、ウェイ・ルイ(右)をマットに沈める卜部功(撮影・河野匠)

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K1でも体重超過…卜部功也の対戦相手ルイ王座剥奪

公開計量を1回でパスした卜部功也(撮影・吉池彰)

 K-1初代スーパー・フェザー級王者卜部功也(27)が20日、都内で会見し、2階級制覇を誓った。

 卜部功は21日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催の「K-1 WGP 2018 ケーズフェスタ・1」(日刊スポーツ新聞社後援)で、ウェイ・ルイ(26=中国)の同ライト級王座に挑戦する。

 会見前の公開計量で、ルイが62・5キロのリミットをまさかの800グラムオーバー。再計量でも700グラム超過で、その後の減量を断念した。卜部功はリミットまで200グラムの余裕を残して一発クリア。この結果、ルイにペナルティーが課せられた上で、タイトルマッチのまま実施されることになった。

 ルイはファイトマネーの20%を没収され、試合の1回は1点減点、グローブはルイが10オンス、卜部功が8オンスで戦う。ルイは勝敗にかかわらず、試合後に王座は剥奪。卜部功は勝てば新チャンピオンとなるが、敗れた場合は王座空位として、新チャンピオンの決定方法は後日、K-1実行委員会で協議の上、決定する。

 この日、ルイの最初の計量失敗後、対戦相手抜きで会見した卜部功。「ここまで良いトレーニングができた。それを明日、ルイにぶつけて僕がベルトを巻きたい」と、しっかり前を向いた。

 卜部功は本命視された昨年2月の初代同級王座決定トーナメントで、ファンの期待を裏切る1回戦負け。その後、ケガにも悩まされたが、同年11月23日の試合で世界3位のクリスチャン・スペトゥク(28=ルーマニア)からダウンも奪うフルマークの判定勝ちで、挑戦権を得ていた。

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K1日菜太が広野祐に判定勝ち、王者アラゾフ挑戦へ

激闘後、日菜太(右)の左腕を上げ、さわやかに勝者をたたえる広野祐

<格闘技:K-1 WGP 2017 サバイバルウオーズ>◇27日◇東京・後楽園ホール◇観衆1850人

 スーパー・ウエルター級次期挑戦者決定戦は、日菜太(31)が広野祐(33)に2-0で判定勝ちした。この結果、日菜太が来年3月21日、さいたまスーパーアリーナで王者チンギス・アラゾフ(24=ベラルーシ)に挑むことになった。

 各試合結果は次の通り。

◆プレリミナリーファイト第1試合

K-1 ライト級 3分3ラウンド

○”バズーカ”巧樹 KO(1回34秒) ×-竹内悠希

◆プレリミナリーファイト第2試合

K-1 スーパー・ライト級 3分3ラウンド

○FUMIYA KO(1回1分11秒) ×真暢

◆第1試合

K-1 スーパー・ライト級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

○篠原悠人 判定(2-1) ×鈴木勇人

◆第2試合

K-1 ヘビー級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

○杉本仁 KO(2回44秒) ×RUI

◆第3試合

K-1 スーパー・ウエルター級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

○和島大海 KO(3回2分6秒) ×山崎陽一

◆第4試合

K-1 フェザー級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

○村越優汰 判定(2-0) ×芦沢竜誠

◆第5試合

K-1 スーパー・バンタム級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

○軍司泰斗 判定(3-0) ×大岩翔大

◆第6試合

K-1 フェザー級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

○椿原龍矢 判定(2-0) ×西京春馬

◆第7試合

K-1 WGP スーパー・ウエルター級次期挑戦者決定戦 3分3ラウンド、延長1ラウンド

○日菜太 判定(2-0) ×広野祐

広野祐にパンチを決める日菜太(右)
芦沢(右)にキックを見舞う村越

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K-1ガールズ、宮田プロデューサー(後列中央)とともに拳に力を込めるK-1WGPサバイバルウォーズ出場選手たち(撮影・吉池彰)

 K-1実行委員会が12日、「K-1 WGP 2017 サバイバルウォーズ」(12月27日、後楽園ホール)の公開記者会見を都内で行い、全対戦カードを発表した。

 カードは次の通り。

◆プレリミナリーファイト第1試合

K-1 ライト級 3分3ラウンド

”バズーカ”巧樹-竹内悠希

◆プレリミナリーファイト第2試合

K-1 スーパー・ライト級 3分3ラウンド

真暢-FUMIYA

◆第1試合

K-1 スーパー・ライト級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

篠原悠人-鈴木勇人

◆第2試合

K-1 ヘビー級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

杉本仁-RUI

◆第3試合

K-1 スーパー・ウェルター級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

山崎陽一-和島大海

◆第4試合

K-1 フェザー級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

芦沢竜誠-村越優汰

◆第5試合

K-1 スーパー・バンタム級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

軍司泰斗-大岩翔大

◆第6試合

K-1 フェザー級 3分3ラウンド、延長1ラウンド

西京春馬-大滝裕太

◆第7試合

K-1 WGP スーパー・ウェルター級次期挑戦者決定戦 3分3ラウンド、延長1ラウンド

日菜太-広野祐

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