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ボクシングニュース

高山撃破しV3王者ソト、京口との統一戦希望「7月にも」プロモーター意向

高山(右)を攻めるソト(AP)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米国テキサス州アーリントン

挑戦者の同級11位高山勝成(37=寝屋川石田)が不可解なストップ負けで2階級制覇を逃した。 同級王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)に挑戦。9回、大きなダメージも見られない中、レフェリーが突然ストップをかけTKO負けとなった。高山は試合続行可能をアピールするようにシャドーボクシングを披露。「驚きました」と話し、今後の現役続行を示唆した。

   ◇   ◇   ◇

高山を9回TKOで撃破し、3度目の防衛に成功したWBO世界ライトフライ級王者ソトは、WBAスーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)との2団体統一戦を希望している。4月9日に京口と同じ英プロモート大手マッチルーム社と契約したばかり。両陣営ともに統一戦を熱望していることもあり、同社のハーン代表は「7月にもできれば」と意向を示した。

試合を止められ、不満げな表情を見せる高山(ロイター)
不可解なTKO負けを喫した高山勝成は観客に手を振る(AP)

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3団体統一王者アルバレス、次の野望はIBF無敗王者プラント 9月目指す

WBA、WBC、WBO3団体のベルトを手にするアルバレス(AP)

<ボクシング:WBAスーパー、WBC、WBO世界スーパーミドル級王座統一12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米テキサス州アーリントン・AT&Tスタジアム

「カネロ」の愛称を持つWBAスーパー、WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)がWBA、WBC、WBOの3団体統一に成功した。

30戦全勝のWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(31=英国)に8回終了TKO勝ち。WBAは3度目、WBCは2度目の防衛となった。次戦は9月、4団体統一戦の実現を希望した。

 ◇   ◇   ◇

試合後の会見場で、アルバレスは、ほぼダメージのない表情だった。「試合は8回前後に動くと思っていた」と涼しい顔。苦手とされていたサウスポーのWBO王者をプラン通りに攻略したことを明かした。「思ったよりも難しくなかった。準備は整っていた。日々、向上している手応えもあった」と振り返った。

5回にサンダースの左ストレート、左ショートを浴びた以外、アルバレスはほぼ完璧に防御していた。常に圧力をかけ、左ボディーブローをねじ込み、WBO王者のスタミナを削っていった。ほぼ勝負を決めたと言っていい8回、カウンターでの右アッパー強打でサンダースの右目下カットに追い込み、試合続行不可能にさせてしまった。

サンダースの棄権でTKO勝ちしたアルバレスは「ラウンドごとに私が勝っていた。これが最終的な結果になると知っていたし、私は彼の頬骨を折り、コーナーから出てこないことも分かっていた」と手応え十分のパンチだったようだ。

3団体統一王者の野望は、もちろん残りIBF王座の獲得にある。21戦全勝のIBF王者ケイレブ・プラント(28=米国)との対戦に向け、アルバレスは「それが次の計画です。(IBF)ベルトにいきます。その戦いを欲している。ファンに最高のファイトを与えてほしい」と4団体統一戦を希望した。契約を結ぶ英プロモート大手マッチルーム社のエディ・ハーン代表は「その戦いを実現するだけ。次戦組まれる唯一の試合で、プラントが同じように感じていることを願っている。彼が先日のインタビューでカネロに言及していなかったことを知っているが、9月には実現させたい」と言葉に力を込めた。

サンダース(右)にTKO勝ちし3団体統一王者となったアルバレス(AP)

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プロ初黒星サンダースに右眼窩底骨折の疑い 右目周辺が大きく腫れ棄権

<ボクシング:WBAスーパー、WBC、WBO世界スーパーミドル級王座統一12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米テキサス州アーリントン・AT&Tスタジアム

WBAスーパー、WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)に棄権による8回終了TKOで敗れ、プロ初黒星を喫したWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(31=英国)が右眼窩(がんか)底骨折の疑いが出てきた。

8回、アルバレスのカウンター気味の右アッパー強打で右目下をカットし、右目周辺が大きく腫れたことで試合続行できず、棄権した。プロ31戦目で初めて負けたサンダースは試合後、父トム氏ら陣営とともに地元の病院に直行していた。

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高山勝成「驚きました」不可解なストップでTKO負け 2階級制覇ならず

王者ソトと戦う高山(AP)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米国テキサス州アーリントン

挑戦者の同級11位・高山勝成(37=寝屋川石田)が王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)に9回TKOで敗れ、2階級制覇はならなかった。

強打のソトに対し、手数で対抗した。9回も打ち合い、それほどダメージは見られない中、レフェリーのストップが入った。その直後、高山はまだまだいけるとばかりシャドーボクシングを披露。不可解なストップだった。

試合後は「スタミナも十分残し、ダメージも少ない中、思わぬところでレフェリーストップとなり驚きました。ソト選手のパンチは芯を外していました。そのことを示すために行った試合終了後のシャドーボクシングに対する観客の大声援に感謝します。試合結果としては残念ですが、次戦につなげます」とコメントした。

ミニマム級で世界主要4団体を制し、アマチュアで東京五輪を目指したがかなわずプロに再転向した高山にとって約4年9カ月ぶりの世界戦だった。調整期間は約3週間しかない急なオファー。しかも米国で。厳しい条件を受けたのも、夢へ挑戦する思いの強さだったが、現実は厳しかった。

前日計量を100グラムアンダーの48・8キロでクリアした高山は「無事に計量をクリアできて安心しました。明日の試合でベストを尽くし、世界タイトルを奪取します」とコメントした。その言葉には、ボクシング人生のすべてをかける思いしかなかった。

王者ソトは試合前まで18勝(12KO)1敗の戦績を誇り、若さと勢いで圧倒的優位とみられていた。プロで41戦と倍以上の高山は、王者の勢いをキャリアではね返すと意気込んでいた。しかし、重なった高いハードルを越えられなかった。

東京五輪出場の夢破れ、再びプロに矛先を向けた。そのターゲットは「2階級制覇」しかなかった。復帰を決めた時も「あと1、2年しかないと思う。2階級制覇して引退するのが理想」と話していた。今月12日に38歳の誕生日を迎えるが、試合後は「次戦につなげたい」と現役続行に意欲を示していた。

9回TKOで敗れた高山は試合後ソトと抱擁する(AP)
リングインする高山(AP)

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【評論】高山勝成TKO負けも持ち味は十分に出した内容/大橋秀行氏

王者ソトと戦う高山(AP)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米国テキサス州アーリントン

挑戦者の同級11位・高山勝成(37=寝屋川石田)が王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)に9回TKOで敗れ、2階級制覇はならなかった。

  ◇   ◇   ◇

<大橋秀行氏の目>

判定までもつれたら分からない展開になりつつあっただけに、高山にとっては残念な結果だった。課題だった1回の動きは、やはり良くなく、少し腰が落ちてしまうほどの右ストレートを浴びてしまった。普通なら、あれで試合が終わってもおかしくないパンチだったが、2回以降に持ち前の連打で挽回していた。ソトの拳は的確かつ強く、有効打も多かったが、高山は粘りと気合で持ちこたえ、打ち返した。短期間での準備だったと思うが、持ち味は十分に出した内容。米国で大和魂をみせてくれた。

手数で上回っていただけに、高山が中盤から終盤にかけてポイントを奪い返すチャンスはあった。レフェリーストップが少し早かったとも感じるが、7、8回のソトの左強打や連打が効かされているようにみえたことが影響したのだろう。さらに9回は王者の軽いパンチ、強いパンチを自由自在に打たれ、レフェリーストップになりやすい展開を作られてしまったことも大きい。準備期間が十分にあったソト陣営に高山の戦いは研究し尽くされていたのではないだろうか。

またソトの一発-高山の連打という構図の試合展開で、軽量級ながらも米ボクシングの屋内観客数を更新する7万人を超える観衆をわかせていたのも非常に印象的だった。大舞台でも冷静で戦っていた高山の経験の豊富さを感じられた1戦でもあった。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)

王者ソトと戦う高山(AP)

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アルバレス3団体統一、43年ぶり米ボクシング屋内観客記録更新7万人超え

サンダース(右)にパンチを浴びせるアルバレス(AP)

<ボクシング:WBAスーパー、WBC、WBO世界スーパーミドル級王座統一12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米テキサス州アーリントン・AT&Tスタジアム

「カネロ」の愛称を持つWBAスーパー、WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)が3団体統一に成功した。

30戦全勝だったWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(31=英国)に8回終了TKOで初黒星をつけ、王者対決を制した。

WBAは3度目、WBCは2度目の防衛にもなった。サウスポーのWBO王者に左を警戒しながら圧力をかけ、ボディーブローでスタミナを削った。サンダースの右目下がカット、大きく腫れ、試合が止められた。

コロナ禍にもかかわらずスタジアムに集結したファンは7万3126人にのぼり、米ボクシングの屋内観客数記録をマーク。78年9月、ニューオーリンズのスーパードームで開催されたムハマド・アリ-レオン・スピンクスの再戦に6万3352人の観衆を集めた記録を43年ぶりに更新した。

アルバレスは18年10月にスポーツ動画配信サービスDAZNと5年11試合で3億6500万ドル(約402億円)の大型契約を結んだ世界4階級制覇王者。また米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した王者)ランキングで19年11月から1位をキープするなど、ボクシング界のスーパースターとして注目されている。

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高山勝成敗れる 4年9カ月ぶり世界戦も厳しい現実/ラウンド詳細

王者ソトと戦う高山(USA TODAY Sports=ロイター)

<プロボクシング:WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇8日(日本時間9日)◇米国テキサス州アーリントン

WBO世界ライトフライ級11位の高山勝成(37=寝屋川石田)が同級王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)に挑んだ。

【リングイン】まずは挑戦者の高山が入場した。赤いキャップ、黒いガウン姿で、ロッキーのテーマに乗ってリングインした。グローブは金。王者ソトは黒いキャップをかぶり、足早にリングに入った。こちらのグローブは王者ながら珍しく青だった。

【1R】高山が足を動かしながら左回りし、小刻みにパンチを繰り出していく。ソトは初回から強打を振り、1分すぎに右ストレートでぐらつかせた。さらに残りわずかで左ストレートを見舞い、連打を繰り出して圧倒した。

【2R】高山が左ジャブ、連打で先手をとろうとするが、有効打は奪えない。ソトは左ボディー。終盤右ストレートからの連打で押し込んだ。

【3R】高山は左右ボイディーなど手数では上回るが、ソトは両腕で堅いガード。じりじり詰めながら、大ぶりのパンチを打ち込む。残り10秒でロープに追い込んで連打を浴びせた。

【4R】高山の手数、ソトの強打の流れは変わらず。ソトの右オーバーハンドが2度ヒットする。高山も終盤接近戦で左右ボディーを打ち込んで反撃した。

【5R】高山がジャブからのコンビネーションで攻め込んでいくが、ソトの堅いガードをなかなか崩せない。接近戦となると、休まず連打を打ち込んでいった。

【6R】高山がせわしなくパンチを出し、ソトが攻めきれない。2分すぎにソトのワンツーが決まり、高山がぐらつく。終盤果敢な打ち合いでソトのアッパーが決まった。

【7R】劣勢の高山だが手も、足も止まらない。小刻みなパンチでペースをつかみ、ゴング後には両腕を突き上げた。

【8R】高山が休まずに攻め続ける。ソトは疲れかペースダウンしているが、右ストレート、左アッパーを決める。高山も右ストレートを決めて反撃した。

【9R】1分半すぎにソトがワンツーを決めて追い込んでいく。さらに連打を顔面に見舞う。高山も押し返していくが、まったく手が出ない。防戦一方の展開に、レフェリーが試合を止めた。納得がいかない高山は、セコンドに促され、リング中央でシャドー。まだ続行できたとアピールした。

◇  ◇  ◇

前日6日に計量をクリアした高山は「無事に計量をクリアできて安心しました。明日の試合でベストを尽くし、世界タイトルを奪取します」とコメントしていた。急なオファーで決まった試合で、減量を含めた調整期間はわずか3週間だった。

ミニマム級で世界主要4団体を制し、アマチュアで東京五輪を目指したがかなわずプロに再転向した高山にとって、約4年9カ月ぶりの世界戦。勝てば、37歳11カ月で世界王座奪取は日本男子最年長となる。

王者ソトは18勝(12KO)1敗の戦績を誇り、若く勢いがある。高山は32勝(12KO)8敗1無効試合。

王者ソトと戦う高山(AP)
王者ソトと戦う高山(AP)
王者ソトと戦う高山(AP)
リングインする高山(AP)

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井岡一翔の薬物疑惑騒動で「ゼロ回答」届く、畑中会長「会見を考えてます」

20年12月31日、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで田中恒成(手前)をTKOで破り喜ぶ井岡一翔

4階級制覇のWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=Ambition)の薬物疑惑騒動に関し、日本ボクシングコミッション(JBC)長岡勤コミッショナー宛てに4月30日付で内容証明で質問状を送付していた畑中ジムに8日、回答書が届いた。

同ジムの世界3階級制覇王者・田中恒成(25)が昨年末、井岡に敗れているが、その試合前のドーピング検査で井岡は、禁止薬物に陽性反応を示している。元WBC世界スーパーバンタム級王者の畑中清詞会長は「ゼロ回答です」と話し、「今後、各所と精査した上で会見を考えています」と話した。

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寺地拳四朗「勝つ可能性は十分にある」高山勝成の王座戦を予想

寺地拳四朗(2019年12月24日撮影)

WBO世界ライトフライ級タイトルマッチが8日(日本時間9日)、米国テキサス州アーリントンで行われる。

王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)に、同級11位の高山勝成(37=寝屋川石田)が2階級制覇をかけて挑む。若さと破壊力の王者に、キャリア豊富な高山が挑む。WBC同級王座を8度防衛している寺地拳四朗(29=BMB)は「高山選手が勝つ可能性は十分にある」と予想した。

    ◇   ◇   ◇

寺地は将来的に対戦の可能性がある相手として、高山を見てきたという。

「現時点の実力は分からないがスタミナはある。ソト選手は自分自身、そんなに強い選手とは思っていない。高山選手は豊富なスタミナで相手のメンタルを削る戦いができる。パンチさえ当てさせなければ、勝機は見えてくると思う」。

王者は18勝(12KO)1敗の戦績を誇るハードパンチャー。一方で高山は32勝(12KO)8敗1無効試合で42戦目となるキャリアが最大の武器。アウトボクシングの印象が強いが、王者寺地は「ガンガン打ち合うんじゃないですかね。自分の感覚では、ファイターだと思っている」と意外な印象を口にした。

高山は今月12日に38歳の誕生日を迎える。「38歳まで続けられるのはすごいと思うし、日々の練習があってこそだと思う」とリスペクト。その上で「(王座を)とって盛り上げてくれないかと期待している。(対戦は)全然、やりたいですね」。同級はWBAで京口紘人がスーパー王者に君臨。高山が勝てば、3団体を日本選手が占める。将来的な夢対決に向けても、注目の一戦となる。【実藤健一】

高山勝成(2020年9月9日撮影)

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アルバレス、3団体統一戦の前日計量パス ファンの赤ちゃんにキスする余裕

3団体統一戦の前日計量に臨んだサウル・アルバレス(左)とビリー・ジョー・サンダース(ロイター)

「カネロ」の愛称を持つボクシングの人気スター選手のWBAスーパー、WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)が約5000人のファンに向け、序盤からの激しいファイトを約束した。8日(日本時間9日)、米アーリントンのAT&TスタジアムでWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(31=英国)との3団体統一戦を控え、7日(同8日)には会場前の屋外にあるAT&Tプラザで前日計量に臨んだ。

メキシコ系米国人のファンの歓声を受けながら、最前列に着席した母親のひざの上に座っていた赤ちゃんにキスしたアルバレスは余裕の笑み。100グラム少ない76・1キロでパスしたサンダースを横目に、300グラム少ない75・9キロでクリアした。至近距離でのにらみ合いも展開したアルバレスは「みんなが外にでてきてくれてとてもうれしい。うまくいけば、良い戦いをみせられる」とあいさつ。さらに「彼(サンダース)は難しいファイターであり、サウスポー(左構え)でもある。このレベルでは、あらゆることに順応する必要があり、スタイルの準備はできている。特に最初のラウンドで激しい戦いになる」と予告してみせた。

コロナ禍にもかかわらず、試合当日には米ボクシングの屋内観客数記録を更新する約7万人のファン来場が予定される。アルバレスは「ファンの勝ってほしいという願いは私を駆り立ててくれる。ファンを悩ませたりしない。すべてカネロのためのもの」と自信に満ちた表情を浮かべた。

一方、保持するWBO王座の3度目防衛戦となるサンダースは、観衆からブーイングを浴びながらも毅然(きぜん)とした態度。「私には信念があり、勝利の精神がある。勝つために来ている。アルバレスは、私ほど心と決意を持った選手と対戦したことはないと思う。彼は素晴らしい王者であるが、すべてのタイトルを手に入れるためにここに来た」とキッパリ。30戦無敗を誇るWBO王者は「私は08年以来、負けていない。彼は倒すために何かをしなければならないだろう。私の闘志と頭脳を持っている限り、負けることはない」と自信をのぞかせていた。

フェースオフするアルバレス(左)とサンダース(ロイター)

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王者アルバレス、ゴロフキンと3度目対決の見通し明かす…Sミドル級で

「カネロ」の愛称を持つボクシングの人気スター選手のWBAスーパー、WBC世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)が、元3団体統一ミドル級王者で現IBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との3度目対決の可能性を口にした。8日(日本時間9日)に米テキサス州アーリントンのAT&TスタジアムでWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(31=英国)との3団体統一戦を控えたアルバレスは6日の記者会見後、ゴロフキン戦に言及したと7日(日本時間8日)、米メディアが伝えた。

アルバレスは「真実は、何に対しても開かれているということだ。168ポンド(スーパーミドル級)で王座統一した後、私はオープン。しかし次の試合は168ポンドになる」と説明。過去2度のゴロフキン戦はミドル級だったが、3度目が実現するなら1階級上のスーパーミドル級になるとの見通しを明かした。さらに「もし彼が私との戦いを希望しているなら、それ(1階級上げる)をしなければならない。なぜしないのか? 私は彼と戦うために154ポンド(スーパーウエルター級)から160ポンド(ミドル級)に上げたのだから」と強調した。

アルバレス-ゴロフキン戦は17年9月の初対決で引き分けた。18年2月、アルバレスがドーピング検査で禁止薬物が検出され、米ネバダ州アスレチックコミッションから6カ月間の出場停止を受けた。18年9月に2度目の対決が実現し、アルバレスが勝利を飾っていた。両者と複数試合契約を結んでいるスポーツ動画配信サービス「DAZN」によって3度目対決が実現するのではないかとみられている。

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高山勝成、2階級制覇へ懸案の前日計量クリア「世界タイトルを奪取します」

計量をクリアしてポーズを決める高山(高山陣営提供)

2階級制覇へ、最初の関門を突破した。ミニマム級で世界主要4団体を制し、アマチュアで東京五輪を目指したがかなわずプロに再転向したWBO世界ライトフライ級11位の高山勝成(37=寝屋川石田)が7日(日本時間8日)、米国テキサス州アーリントンで計量に臨み、クリアした。

高山はリミットを100グラム下回る48・8キロ。同級王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)も48・8キロでパスした。試合は8日、日本時間の9日朝に行われる。

高山は「無事に計量をクリアできて安心しました。明日の試合でベストを尽くし、世界タイトルを奪取します」とコメントした。急なオファーで決まった試合で、減量を含めた調整期間はわずか3週間だった。懸案材料のひとつだったウエートをクリアし、高山にとって約4年9カ月ぶりとなる世界戦に臨む。

王者ソトは18勝(12KO)1敗の戦績を誇り、若く勢いがある。高山は32勝(12KO)8敗1無効試合。倍以上のキャリアを武器に日本選手最高齢での王座奪取を狙う。

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大橋ジムのホープ、アマ8冠中垣龍汰郎が7・8プロ初王座戦

アマ8冠のスーパーフライ級ホープ中垣龍汰郎(大橋ジム提供)

大橋ボクシングジムは7日、7月8日に東京・後楽園ホールで開催するフェニックスバトル78大会(日刊スポーツ新聞社後援)の対戦カードを発表した。メインイベントは、アマ8冠のホープ中垣龍汰郎(21=大橋)が日本ユース・スーパーフライ級王座決定8回戦で花田歩夢(19=神拳阪神)と拳を交える。中垣は2勝(2KO)、花田も6勝(4KO)という無敗同士の新鋭対決となる。

セミファイナルは日本ユース・ウエルター級王者小畑武尊(22=ダッシュ東保)が近藤哲哉(24=横田スポーツ)とのノンタイトル戦が組まれた。また日本フェザー級10位溜田剛士(27=大橋)がそれいけ太一(29=湘南山神)とスーパーフェザー級8回戦、19年全日本ミニマム級新人王の森且貴(21=大橋)が20年西日本同級新人王の小島蓮(19=江見)と48キロ契約体重6回戦にそれぞれ臨む。

東日本新人王予選として、デビュー戦の厚地嶺(21=大橋)が梶谷有樹(22=八王子中屋)とのフライ級4回戦が決定。デビュー戦となる酒田吹雪(25=大橋)が小林英明(34=DANGAN郡山)との4回戦も決まった。

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メイウェザーが人気ユーチューバー兄弟と記者会見後に大乱闘に発展

記者会見で挑戦者のローガン・ポールを怒鳴りつけるメイウェザー(AP)

ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(44=米国)が世界的人気の米国人ユーチューバーでプロボクサーのポール兄弟、兄ローガン(26)、弟ジェイク(24)と記者会見後に大乱闘を展開し、米メディアを驚かせた。

6月6日(日本時間7日)、米マイアミのハードロック・スタジアムで兄ローガンと対戦(ルール未発表)するメイウェザーは6日(同7日)、同地で両者そろって試合決定後初の会見に臨んだ。メイウェザーは「一晩で2人とも倒すことができる。2人と戦うつもりだ」とポール兄弟を指さして挑発すると、対戦するローガンも「このステージで偽物なのはフロイドの生え際だけだ」「世界最高のファイターだろうが、オレのことを知らない」などと反撃。フェースオフならではの“舌戦”で終わるかと思われたが、会見後の弟ジェイクの行動で一気にムードが凍りついた。

メイウェザーがジェイクとも至近距離で対峙(たいじ)し「戦いたいのか?(プロモーターの)アル・ヘイモンに電話して実現させよう」と挑発を受けた。にらみながら「もちろん。アル・ヘイモンは必要ない。オレがボスだ」と返答すると、そのままかぶっていたホワイトの帽子を奪われた。メイウェザーが怒り狂って追いかけると両陣営のボディーガード、そして警備員も入り乱れた大乱闘に発展。メイウェザーは関係者らに羽交い締めで止められていた。

乱闘後、ジェイクは自らのSNSを更新し「フロイドの30人のボディーガードの1人がオレの目にきれいなショットを打った。リスペクトしろ!!」と殴られたと主張。さらに「彼(メイウェザー)が退屈な試合でお金を盗むので、私は彼の帽子を盗んだ」と悪びれる様子もなかった。ジェイクは4月17日、UFC所属の元ベラトール・ウエルター級王者ベン・アスクレン(36=米国)とボクシングルールで対戦し、1回TKO勝利を収めている。

記者会見でローガン・ポール(右)とにらみ合うメイウェザー(AP)

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アルバレス戦&高山戦が7万人超え アリ-スピンクス戦破る米屋内新記録へ

会見でポーズを取るアルバレス(左)とサンダース(右)(AP)

「カネロ」の愛称を持つボクシングの人気スター選手のWBAスーパー、WBA世界スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)が8日(日本時間9日)、米テキサス州アーリントンのAT&TスタジアムでWBO世界同級王者ビリー・ジョー・サンダース(31=英国)との3団体統一戦を控える。プロモーターの英大手マッチルーム社のエディ・ハーン代表(41)は6日(日本時間7日)、同興行のチケット販売が米ボクシング屋内観客数記録を超えていることを明かした。

同興行では元世界ミニマム級4団体王者でWBO世界ライトフライ級11位高山勝成(37=寝屋川石田)がWBO世界ライトフライ級王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)に挑戦するカードも組まれる。これまで1978年9月、ニューオーリンズのスーパードームで開催されたムハマド・アリ-レオン・スピンクスの再戦に6万3352人の観衆を集めた記録が最高。この記録は42年間続いているが、ハーン代表は週末の夜は7万人の観衆に達すると明言した。20年3月の新型コロナウイルス感染拡大後、米国の単一スポーツイベントで最大の観客数になることは間違いないという。

当初は5万人程度の観客数と予想されていたものの、同代表は「今朝、我々は米ボクシング史上最高の屋内観客数記録を公式に破った。これまで関わった中で最大のイベントになる。試合は我々が決して忘れることのできない雰囲気になるでしょう」と得意げに語った。AT&Tスタジアムは立ち見を含め、ボクシング興行仕様で10万人以上の観客を収容可能で、チケット販売の制限もかけていないそうだ。アルバレスは「人々の反応に本当に感謝している。ボクシングはすべてを正常に戻すスポーツだ。そして私は戦いの準備ができている」と屋内観客数記録の樹立予想を歓迎した。

なお米メディアによると、米国の屋外観客数記録は1926年9月、フィラデルフィアで開催されたジャック・デンプシー-ジーン・タニー戦の12万557人が最高だという。

記者会見で質問を聞くアルバレス(AP)

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高山勝成が世界戦へ勝利宣言「世界タイトルを奪取して帰ります」

高山勝成(15年9月撮影)

ミニマム級で世界主要4団体を制し、アマチュアで東京オリンピック(五輪)を目指したがかなわずプロに再転向したWBO世界ライトフライ級11位の高山勝成(37=寝屋川石田)が6日(日本時間7日)、試合地の米国テキサス州アーリントンで記者会見に臨んだ。8日(同9日)に2階級制覇をかけて、同級王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)に挑む。

高山は「機会を与えていただき、ありがとうございます。世界タイトルを奪取して帰ります。ソト選手は勇敢でいいファイターですが、私にはそれに対する経験があり、この戦いの準備はできています」と勝利宣言。急なオファーで決まった試合で、減量を含めた調整期間はわずか3週間だった。高山にとって約4年9カ月ぶりの世界戦、しかも米国での試合とハードルは高く重なっている。

王者ソトは18勝(12KO)1敗の戦績を誇る。若く勢いのある王者に、高山は百戦錬磨のキャリアをぶつける。

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プロボクサー12人新型コロナ陽性 西日本地区にある3つのジムで

日本ボクシングコミッション(JBC)は6日、西日本地区にある3つのジムで4月21日から今月5日までの期間に、プロ選手計12人が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けたことが判明したと発表した。

選手の内訳は男性11人、女性1人。

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井岡ドーピング騒動でガバナンス委設置へ、JBC内部からの情報漏えい考慮

井岡一翔(2020年12月31日撮影)

日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長は6日、世界4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)のドーピング騒動に関し、JBC内部からの情報漏えいの可能性を考慮し、来月以降にガバナンス委員会を設置する意向を示した。

今回のドーピング騒動を最初に報じた一部週刊誌の報道を受け、永田理事長は「週刊誌にJBC幹部の話として書かれているものがある。JBCの信用にかかわることなので」と指摘。現在、調査と審議に入っている外部の有識者中心で構成される現在の倫理委員会の結論が出た後、JBC理事会でガバナンス委員会を設置する方針だという。

また今回の倫理委員会は外部の有識者らが入っており、永田理事長も同委員会メンバーから外れていることも明かしていた。

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井岡一翔のドーピング騒動は5月中に結論、JBC理事長が言及

井岡一翔(2020年12月31日撮影)

日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長が6日、世界4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)のドーピング騒動について、5月中に倫理委員会で結論を出す方針を示した。

先月下旬からJBCが依頼し、調査と審議に入っている外部の有識者中心で構成される現在の倫理委員会の審議状況について、永田理事長が言及。「コロナ禍で聴取にも影響が出ていると聞いているが、今月中に結論が出ると思う。絶対に解決したい」と説明した。

永田理事長はリングサイドで初視察した世界戦が昨年大みそかの井岡-元世界3階級制覇王者田中恒成(25=畑中)だったことを明かし、「非常に良い試合だった。井上(尚弥)選手の試合を抑えて年間最高試合になった。井岡選手は世界4階級制覇王者でもあるし、(週刊誌などで書かれている)敵対意識はありません。井岡選手は日本の宝です」とも強調した。

また、田中が所属する畑中ジムから4月30日付の内容証明で送付された質問状について、同理事長は回答書が完成し、7日に送付することも明かしていた。

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井上尚弥「しっかり仕上げるよ!お楽しみに!!」2戦連続“聖地”防衛戦へ

井上尚弥(2021年1月21日撮影)

ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が6月19日(日本時間20日)、米ラスベガスでIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(29=フィリピン)との防衛戦に臨むと5日(同6日)、米プロモート大手トップランク社から正式発表された。

WBAは5度目、IBFは3度目の防衛戦。会場はヴァージン・ホテルズのザ・シアター(約4500人収容)で、有観客開催の予定だ。

井上は自らのSNSで「しっかり仕上げるよ! お楽しみに!!」と投稿した。昨年10月、ジェーソン・モロニー(オーストラリア)を7回KO撃破して以来、約8カ月ぶりのリングで、2戦連続の「聖地」防衛戦となる。

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