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大相撲ニュース

【若乃花の目】今場所の玉鷲とにかく強かった 「また見に来よう」と思ってもらえる土俵に期待

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

とにかく強かった。今場所の玉鷲は、そのひと言に尽きます。優勝決定戦になれば高安にも初優勝のチャンスがあるかと思いましたが、本割の一発で決めたい玉鷲の攻めは完璧でした。

立ち合いは高安も悪くなかったけど、玉鷲は次の攻めが勝負、と思って休まなかった。右手で高安の脇を下から押し上げて相手の攻撃を防ぎながら、左右からの攻撃で押し込みました。土俵際でしぶとく残れるのが高安ですが、玉鷲は反撃されないように今後は直線的にノド輪押しで攻め込みました。左右から攻めて最後は真ん中。決してパワーだけではない、全ては理詰めの攻めが玉鷲の良さです。あの攻めをやられては高安もなすすべもありません。

その高安も精いっぱい戦った15日間だったでしょう。またしても、あと1歩で優勝を逃しましたが、年齢的なことを考えれば諦めたら終わりです。頑張れば、いつか賜杯を抱ける日が来ると思ってほしいです。

ベテランの2人が優勝争いを引っ張り土俵を盛り上げましたが、全体的に見ると今場所は淡泊な相撲が多かったような気がします。本場所は高いお金を払って足を運んでくれるファンがいます。ファンサービスなど協会も企業努力をしているようですが、やはり土俵の充実が一番です。お客さんを大切に「また見に来よう」と思ってもらえるような土俵に期待しています。(日刊スポーツ評論家)

高安(左)と激しく張り合う玉鷲(撮影・河田真司)
(代表撮影)
(代表撮影)

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“鉄人”玉鷲ファン喜ばせる相撲貫いたV「天才ではないので」稽古で磨き抜き体に覚えた相撲勘

八角理事長から賜杯贈呈を受ける玉鷲(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

現役最年長関取の東前頭3枚目玉鷲(片男波)が、“鉄人V”を果たした。

負ければ優勝決定戦にもつれ込む西前頭4枚目高安との一番を押し出しで制し、19年初場所以来2度目の優勝。37歳10カ月での優勝は、12年夏場所での旭天鵬の37歳8カ月を抜いて昭和以降最年長優勝。9日目には連続出場記録で歴代3位を記録。衰え知らずの鉄人が、混戦場所を制した。

   ◇   ◇   ◇

肩周りに張りがある上、肌つやもいい。15日間を戦い抜いたとは思えないほど、玉鷲の体は元気だった。「皆さまが熱い応援をしてくれるので、それに応えるためにやりました」。10日目からの首位を守り抜き、昭和以降では最年長となる優勝を果たした。

大関経験者を圧倒した。立ち合いで迷いのない鋭い踏み込みから、右のおっつけで高安の体勢を崩す。食い下がられたがうまくいなして、左に動いた相手に即座に反応。左、右、左。リズミカルなのど輪3連発で初優勝の夢を打ち砕いた。「何が何でも、自分の相撲を取ろうと思いました」。会心の一番だった。

秋場所前の東京・墨田区、片男波部屋。「天才ではないので」。玉鷲は朝稽古後に謙遜した。その工夫とは-。稽古相手との番付差を考慮し、師匠の片男波親方(元関脇玉春日)が考案した、1対2で相撲を取る稽古だった。この稽古は正面から2人、正面1人と右側1人、正面と後方に1人ずつ、3パターンの仕切りで行う。序ノ口と序二段相手とはいえ、簡単ではない。初めて行った3月の春場所前ごろには、横から攻めてくる相手に手だけを伸ばして対応し肩を負傷した。

狙いを、片男波親方は「どんな体勢からでも、反撃できるように」と明かす。しかし、玉鷲の捉え方はひと味違う。「相手の体の中心に、自分の体をしっかり合わせないといけない」。負傷して基本に気付いた。基本を守りつつ、変則稽古で鍛えて得たものがもう1つある。「土俵が丸いのは分かっているけど、天才ではない。体に覚えさせるというか、考えずに体が動くというか」。本来ならば加齢とともに衰えるとみられる空間把握能力、状況判断力も磨き抜いた。

体はもちろん、心も元気だ。名古屋場所前に当時最年長関取だった元関脇松鳳山が引退した。電話で話すと、「40歳までやろう!」とエールをもらった。ただ、感謝の思いと少しの違和感が残った。「相撲の内容ではなく、“40歳まで”という方向は違う。僕の中では、お客さんたちが見て良かったなと思える相撲が取りたい」。真摯(しんし)に相撲に向き合う。

1横綱、3大関を総なめするなどし、2度目の殊勲賞。優勝に花を添えた。37歳10カ月と、5番目の高齢での受賞だった。引き際について、「お客さんに面白くないと思われたら」と答える。その日はまだまだ遠そうだ。11月に38歳を迎える鉄人の相撲道は、まだまだ続く。【佐々木隆史】

優勝インタビューで笑顔を見せる玉鷲(撮影・河田真司)
優勝インタビューに臨む玉鷲(中央)(撮影・河田真司)
高安(右)をのど輪攻めで土俵際へ攻め込む玉鷲(撮影・小沢裕)
(代表撮影)
(代表撮影)
高安(左)と激しく張り合う玉鷲(撮影・河田真司)
高安(左)を押し出しで破り、幕内優勝を決める玉鷲(撮影・河田真司)
【イラスト】昭和以降の年長優勝

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貴景勝、正代との大関対決制し10勝目もV争い絡めず「まだまだ強くならないといけない」

貴景勝(左)は正代を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

大関貴景勝(26=常盤山)は、正代(30=時津風)との大関対決を制し10勝目を挙げた。立ち合いからの圧力で正代を後退させ、そのまま一気に押し出した。

2場所連続で白星を2桁に乗せたが、「勉強するところだらけでした。まだまだ強くならないといけない」と反省しきり。大関として優勝争いに絡めなかったことへの悔しさが強く「大関は(目標が)毎場所優勝だけなので。また優勝できなかった」。11月の九州場所に向けて「一生懸命に稽古する。それだけしかないです」と奮闘を誓った。

貴景勝(左)は正代を押し出しで破る(撮影・河田真司)
三役そろい踏みする、前列左から若隆景、若元春、後列は貴景勝(撮影・河田真司)
三役そろい踏みする、前列左から若隆景、若元春、後列は貴景勝(撮影・河田真司)
千秋楽の協会あいさつを終え四方に向かって頭を下げる、手前から御嶽海、正代、八角理事長、貴景勝、若隆景(撮影・小沢裕)

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【アマ相撲】近大3年・山崎勝磨が全国初V、アマ横綱の中村泰輝破る 全国学生個人体重別選手権

第47回全国学生相撲個人体重別選手権大会の135キロ以上級で優勝を果たした近大・山崎勝磨(撮影・波部俊之介)=2022年9月25日、大阪・堺市内

<アマチュア相撲・第47回全国学生個人体重別選手権大会>◇25日◇大阪・堺市大浜公園相撲場◇135キロ以上級ほか

近大3年の山崎勝磨(かづま、20)が、初となる全国優勝を果たした。決勝では昨年12月にアマチュア横綱に輝いた日体大4年の中村泰輝(だいき)と対戦。176センチ、158キロの自身を、身長で16センチ、体重も12キロ上回る相手に対し、思い切りぶつかり、そのまま寄り切った。

山崎は「世界大会でも活躍するトップの選手。胸を借りるつもりで全力でいけた結果。よかった」と念願の初タイトルに笑顔だった。

青森・三本木農業高時代は「(全国大会では)準決勝まで行くけど、決勝に行けなかった」。1学年上の中村とは2年時に2度対戦したが、「その時は手も足も出なかった」という。

再戦となったこの日は「ずっと活躍していたので(中村の)相撲は見ていた。自分ならどうするかなと考えていて、その思い通りにできた」と振り返った。

続けて「自分より相手が強い当たりをしたら吹っ飛ばされると思った。相手よりも思い切り当たろうと思った」と狙いを明かした。

4年越しのリベンジ。その要因はメンタル面での成長と口にする。「全国大会で強い選手を相手に、高校時代は弱気になっていた。今は絶対に勝とうというメンタル。全国大会でも活躍する同級生と切磋琢磨(せっさたくま)できているからだと思う」。

次に見据える目標は11月5、6日の全国学生選手権(国技館)だ。

「みんなインカレに向けて合わせてくる。そこで勝つことが大事」。

初優勝の20歳は、次のタイトルに照準を向けた。【波部俊之介】

第47回全国学生相撲個人体重別選手権大会の135キロ以上級で優勝を果たした近大・山崎勝磨(撮影・波部俊之介)=2022年9月25日、大阪・堺市内

若隆景11勝「自分の下からの攻めを評価されたのはうれしい」4度目の技能賞も獲得

若隆景(左)は佐田の海を寄り切りで破る(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

関脇の若隆景(27=荒汐)が、西前頭5枚目佐田の海(35=境川)を盤石の相撲で寄り切り11勝目を挙げた。

左のおっつけからもろ差しを作り、35歳のベテランを寄せ付けなかった。「最後もしっかり自分の相撲が取れた」と納得の内容で締め、4度目の技能賞を獲得。「自分の下からの攻めを評価されたのはうれしいことです」と喜んだ。

幕内後半戦の粂川審判長(元小結琴稲妻)は「序盤戦がもったいなかったですけど、よく修正できました」とたたえた。大関取りに向けての起点となったと捉えるも「来場所が大事」と奮起を促した。

初日から3連敗を喫するなど課題もあったことを踏まえ、若隆景自身も「しっかり反省して来場所に生かしたい」。11月の九州場所に向けて「持ち味の下からの相撲を伸ばしたい」と先を見据えた。

三役そろい踏みする、前列左から若隆景、若元春、後列は貴景勝(撮影・河田真司)

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高安、春場所に続き今年2度目の“準V”「何度でも挑戦したい。この気持ち忘れずに鍛えます」

玉鷲(左奥)は押し出しで高安を破り幕内優勝を決める(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

西前頭4枚目の高安(32=田子ノ浦)は勝って優勝決定戦に持ち込みたかった玉鷲との一番で、立ち合い、右からのおっつけに状態が浮き、そのまま攻めこまれて押し出された。

    ◇    ◇    ◇

賜杯はまたも高安の手をすり抜けた。勝って優勝決定戦に持ち込みたい玉鷲との一番。立ち合いで後手に回り、攻め込まれて押し出された。「いつもと変わらず準備して、しっかりいい相撲をとろうといきました。精いっぱい相撲をとった。玉鷲関が強かったです。完敗です」と潔かった。

今年春場所は若隆景との優勝決定戦に敗れた。今年2度目の“準優勝”。「弱いから負けた。まだまだ稽古が足りなかったということです」。心は折れていない。「もう悔いはない。優勝できなかったが、自分の中で(優勝との)距離感は縮まっている。何度でも挑戦したい。この気持ちを忘れず鍛えます」と誓った。

場所前の8月に第2子が生まれた。「励みになる」という家族の存在もあり、以前にあった勝負弱さも克服に近づいている。6度目の敢闘賞を「評価してもらった」と励みに九州場所でこそ賜杯をその手に抱く。

高安(左)と激しく張り合う玉鷲(撮影・河田真司)
高安(右)をのど輪攻めで土俵際へ攻め込む玉鷲(撮影・小沢裕)
高安(左)を押し出しで破り、幕内優勝を決める玉鷲(撮影・河田真司)
高安(左)を押し出しで破り、幕内優勝を決める玉鷲(撮影・河田真司)
支度部屋で握手を交わす玉鷲(左)と高安(代表撮影)

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玉鷲が昭和以降最年長優勝 高安は初優勝ならず/秋場所千秋楽写真特集

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

東前頭3枚目の玉鷲が13勝2敗で19年初場所以来2度目の優勝を飾った。 1差で追う高安との一番。厳しい立ち合いから右おっつけで高安の上体を浮かし、そのまま休まず攻め込み押し出した。37歳10カ月の優勝は昭和以降の最年長記録となる。 玉鷲は殊勲賞も受賞。敗れた高安は11勝と健闘し敢闘賞を受賞した。 東前頭筆頭の翔猿は2桁10勝をあげ、殊勲賞を受賞した。来場所の新三役が確実視される。関脇若隆景は11勝4敗で技能賞。大関とりへの起点となる。 大関陣は貴景勝が2桁10勝。正代、御嶽海はともに4勝11敗に終わった。正代は来場所、5度目のかど番。陥落の御嶽海は関脇で出直し、2桁10勝以上での大関復帰を目指す。

千秋楽の取組の模様を写真とコメントで振り返ります。

表彰式で玉鷲(左)に賜杯を渡す八角理事長(撮影・河田真司)

優勝インタビューに臨む玉鷲(中央)(撮影・河田真司)

幕内

剣翔(5勝10敗)すくい投げ豊山(4勝11敗)

☆剣翔 最後に力を出しただけ。けがをしなかったことが一番。15日間無事に終わったので、来場所に向けて自分のできることをやるだけ。十両に落ちると思いますけど、1場所で戻れるようにしたい。(今場所は)1度も白星が先行しなかったので、苦しい場所だった。とりあえず相撲を忘れて、ゆっくりしたいです。

★豊山 突き放したかったけど、立ち合い押し切れなかった。今場所の相撲がそのまま出てしまった感じですね。(今場所は)立ち合いは悪くなかったが二の矢、三の矢が続かなかった。(肘の状態は)言い訳にならない。もっといい相撲をとりたかった。(来場所は十両)この1カ月、必死で取り組んでいきたい。

剣翔(左)は豊山をすくい投げで破る(撮影・小沢裕)


一山本(6勝9敗)肩透かし水戸龍(5勝10敗)

☆一山本 肩すかしにいった感覚はないです。突っ張って相手をいなそうとしたら、肩すかしになりました。突ききれば良かったんですけど、相手が重かった。来場所はしっかり前に出て行きたい。

★水戸龍 今場所はダメでしたって感じです。幕内力士は強いです。自分でも5番もよく勝ったと思う。また番付を上げられるよう頑張るだけです。(来場所に向けて)いつもと変わらず頑張りたいです。

一山本(右)は肩透かしで水戸龍を破る(撮影・小沢裕)


照強(6勝9敗)押し出し竜電(11勝4敗)

☆竜電 攻める気持ちがあったのでよかったと思います。(6日目から10連勝)相撲をとれる喜びを味わいながらいきました。幕内でとれる喜びで15日間とりきりました。また来場所に向けて頑張っていきたい。

照強(左)を押し出しで破る竜電(撮影・河田真司)


千代翔馬(9勝6敗)寄り切り琴恵光(6勝9敗)

☆琴恵光 うまく中に入れたことがよかった。(合口のいい相手だが)自分が中に入れることが多いからだと思います。最後に勝つと負けるでは全然違う。(来場所)いい成績で終えられるように頑張りたい。

琴恵光(左)は千代翔馬を寄り切りで破る(撮影・河田真司)


碧山(6勝9敗)はたき込み平戸海(7勝8敗)

平戸海(左)をはたき込みで破る碧山(撮影・河田真司)


宝富士(5勝10敗)送り出し隠岐の海(6勝9敗)

☆宝富士 右の前みつを取っていたので、うまくできた。(左肘は)大丈夫ですよ、来場所までに治ります。最後まで苦しい場所だった。場所前もけがでいつもより稽古ができなかった。不安の中で場所が始まり、思うように進まなかった。稽古は大事だなと改めて思った。けがをしないような体を作りたい。

隠岐の海(左)を送り出しで破る宝富士(撮影・河田真司)

宝富士(左)は隠岐の海を送り出しで破る(撮影・小沢裕)


錦木(6勝9敗)押し出し千代大龍(6勝9敗)

☆錦木 最後に勝って終われたので、来場所につなげられたと思う。久々に上位と相撲が取れて、良い経験になった。とりあえず来場所に向けて体を休めて、子どもと遊んだり家族サービスをしたりして、来場所は勝ち越せるように頑張りたい。

錦木(左)は千代大龍を押し出しで破る(撮影・小沢裕)


王鵬(7勝8敗)押し出し宇良(8勝7敗)

★王鵬 結構うまくいったと思ったら、全然だめでした。毎日楽しく相撲を取れていたけど、焦りがあったのかな。最後2番は立ち合いすごくよかったし、気持ちの良い相撲が取れた。反省点があるとしたら、相手を意識しなかったことくらい。自分がかっこいいと思う相撲を取りたいです。

☆宇良 (勝ち越しに)うれしいです。(際どい勝負を制し)千秋楽とか関係ないですね、たまたまです。(来場所へ)また頑張りたいです。

王鵬(左)を押し出しで破る宇良(撮影・河田真司)

王鵬(奥)を押し出しで破る宇良(撮影・河田真司)


琴勝峰(7勝8敗)引っ掛け明生(8勝7敗)

☆明生 (勝ち越しに)よかったです。いろんなことは考えず思い切っていこうと。(終盤は)1日一番と思いながら自分の相撲を信じていった。体が動いて勝つことができてよかったです。

琴勝峰(左)をひっかけで破る明生(撮影・河田真司)


琴ノ若(8勝7敗)送り出し錦富士(10勝5敗)

★琴ノ若 最後きっちり勝ちきれなかったところがあるので、来場所は修正して攻める姿勢を貫きたい。(この地位で勝ち越しについて)自信にはなりますけど、まだまだ足りていない。今まで通りやれることをきっちり、やりたい。

☆錦富士 最後、勝って締められたのでよかったです。(不戦勝で3勝の)先場所は実質7勝しか勝っていないと言われて悔しい思いをした。10勝できてよかった。本来当たることのない大関であったり、番付上の相手と対戦できて来場所に向けていい経験になりました。(来場所に向け)やってきたことの回数、質にこだわってやっていきたい。

錦富士(左)は琴ノ若を送り出しで破る(撮影・小沢裕)


阿武咲(5勝10敗)押し出し翠富士(7勝8敗)

★阿武咲 毎日一生懸命にやることだけをやり切った結果がこれです。自分が弱かっただけなので、また頑張るしかないです。(錦富士が2桁)負けてられないですね。頑張ります。

☆翠富士 いい経験になった。これを来場所に生かしたいと思う。押し切れないことが多かった。体重を増やして、筋力もつけていきたいと思う。(体重は)130キロが目標だが全然増えなくて。ごはんを食べるようにしています。ある程度の押しは通用すると分かったので、そこをもっと極めていきたい。三役なりたい気持ちはすごくある。来場所は10番勝ちたい。

阿武咲(左)を押し出しで破る翠富士(撮影・河田真司)


翔猿(10勝5敗)押し出し隆の勝(8勝7敗)

☆翔猿 (殊勲賞について)賞を取れたことがうれしいです。(千秋楽に勝てばという条件付きだったことに)すごい嫌でしたね。でも思いっきりいこうという気持ちにもなりましたね。(今場所について)どんどん前に出れたなと思っていました。良い思い出にしたかったので良かったです。新入幕の時は僕の相撲を分からないでたまたま勝ったことが多かったですが、今は力がついて実力で勝つ面が多くなっています。(殊勲賞の賞金の使い道は?)母に賞状ごとプレゼントします。いつも支えてもらっているんで。

隆の勝(左)を押し出しで破る翔猿(撮影・河田真司)


玉鷲(13勝2敗)押し出し高安(11勝4敗)

高安(右)をのど輪攻めで土俵際へ攻め込む玉鷲(撮影・小沢裕)

高安(左)を押し出しで破り、幕内優勝を決める玉鷲(撮影・河田真司)

玉鷲(左奥)に押し出しで敗れ引き上げる高安(撮影・小沢裕)


妙義龍(8勝7敗)寄り切り霧馬山(9勝6敗)

☆霧馬山 (9勝に)よかったと思います。いいところも悪いところもあった。立ち合い当たれて、前に出たのがよかった。悪いところをしっかり直して来場所に臨みたい。

霧馬山(左)は妙義龍を寄り切りで破る撮影・小沢裕)


栃ノ心(7勝8敗)寄り切り逸ノ城(6勝9敗)

栃ノ心(左)は逸ノ城を寄り切りで破る(撮影・河田真司)


大栄翔(7勝8敗)はたき込み北勝富士(10勝5敗)

★北勝富士 悔しいですけどね。10番勝てたんで、次の場所に向けて変わらず稽古したいと思います。(勝てば三賞は頭に)そうですね。そういうプレッシャーを乗り越えて三賞とったり優勝したり。そういう部分ではまだまだ弱い。もっともっと稽古して自信につなげていきたい。いい経験として、またこういう機会がくるように頑張りたい。

大栄翔(左)は北勝富士をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)


遠藤(7勝8敗)押し倒し豊昇龍(8勝7敗)

☆豊昇龍 (立ち合い変化に)新関脇だし絶対に勝ち越したかった。勝ててよかったです。(8勝は)自分の思ったところまでいってないので悔しい。来場所のことを考えていきたい。

遠藤(左)を押し倒しで破る豊昇龍(撮影・河田真司)


若隆景(11勝4敗)寄り切り佐田の海(9勝6敗)

☆若隆景 最後もしっかり自分の相撲が取れた。(4度目の技能賞について)自分の下からの攻めを評価されたのはうれしいことです。良かった点も悪かった点もあるので、来場所に生かしたい。(三役そろい踏みで若元春関と一緒に上がったことに)びっくりしました。(兄弟で三役の可能性もあるが)自分は自分で一生懸命に相撲を取りたい。自分は下からの攻めが持ち味なので、そこを伸ばしたい。

三役そろい踏みする、前列左から若隆景、若元春、後列は貴景勝(撮影・河田真司)

若隆景(左)は佐田の海を寄り切りで破る(撮影・河田真司)


若元春(10勝5敗)寄り切り御嶽海(4勝11敗)

☆若元春 (三役そろい踏みは)やったことなかったんで、間違いまくったと思います。(弟に相談は?)特に聞いていないですね。動画とかでは見たりしたんですけど、やってみると、こんがらがっちゃいました。こんな日がくると思っていなかった。そろい踏みで恥ずかしい姿だった分、恥ずかしい相撲はしたくないと思っていけました。今場所は優勝の玉鷲関に良い相撲で勝った。それもある。今場所はなんとか食らいついた場所だった。来場所も胸を借りるつもりで臨みたいです。

若元春(左)は御嶽海を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

御嶽海(右)は若元春に寄り切りで敗れ引き上げる(撮影・小沢裕)


貴景勝(19勝5敗)押し出し正代(4勝11敗)

☆貴景勝 勉強するところだらけでした。まだまだ強くならないといけないと思っています。(10勝を挙げたが、責任は果たせた思いは)全く思っていません。(優勝争いに絡めなかった悔しさがある?)もちろんそうですね。大関は毎場所優勝だけなので、また優勝できなかった。(来場所に向けて)一生懸命に稽古する。それだけしかないです。

貴景勝(左)は正代を押し出しで破る(撮影・河田真司)

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【とっておきメモ】「本能的に身の危険感じる」玉鷲ののど輪を体験 首つかまれた直後体が急上昇

高安(左)と激しく張り合う玉鷲(撮影・河田真司)

<とっておきメモ>

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

現役最年長関取の東前頭3枚目玉鷲(片男波)が、37歳10カ月で昭和以降最年長優勝を果たした。本割で3敗で追う西前頭4枚目の高安(32=田子ノ浦)との直接対決を制し、13勝2敗。19年初場所以来2度目の賜杯を手にした。

    ◇    ◇    ◇

関取衆の中でも1、2を争う100キロ近い握力で、グッと首元を絞める。玉鷲の代名詞の1つ、のど輪は他の力士とはひと味違う。首を絞めるのが目的ではなく、相手の上体を起こす、持ち上げる中での1つの動きなので反則ではない。ただ、大きな手でギュッと首をつかまれた後、上に持ち上げられた相手は本能的に身の危険を感じる。のど輪を外すことに全ての意識が向くため、その時点で玉鷲が主導権を握ることになる。

「本能的に身の危険を感じる」と断定して書いたのは、実は体験したことがあるからだ。初優勝した直後の19年春場所前、朝稽古の取材に行き、のど輪について聞いたことがあった。すると玉鷲が突然「じゃあ、やってみましょうか」と言い出した。「えっ!?」。稽古場から1歩出た、車通りが少ない大阪市内の住宅街。道路脇で、大男と向き合うことになってしまった。

「軽くだから大丈夫。いきますよ」。笑顔で話していたが、首をギュッとつかまれ呼吸が止まると、直後に遊園地の絶叫系アトラクション? のように急上昇。大食漢だが細身で、70キロ弱の体は軽々と持ち上げられた。正確には一瞬で2度も身の危険を感じる。もちろん「軽く」なので無事だが、ダチョウ倶楽部をまねて「殺す気か!」と言うと、玉鷲はケタケタと大笑いしていた。衰え知らず。まだまだ先の話だろうが、明るく楽しく技術を伝える才能を指導者としても発揮してほしいと感じた。【元相撲担当=高田文太】

高安(右)をのど輪攻めで土俵際へ攻め込む玉鷲(撮影・小沢裕)
優勝インタビューで笑顔を見せる玉鷲(撮影・河田真司)
内閣総理大臣杯を受け取る玉鷲(撮影・小沢裕)
幕内優勝を決めた玉鷲(左)は、表彰式で国土交通大臣斉藤氏から内閣総理大臣杯を受け取る(撮影・河田真司)
高安(左)を押し出しで破り、幕内優勝を決める玉鷲(撮影・河田真司)

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優勝逃した高安、悔しい敢闘賞受賞「精いっぱい相撲をとった。玉鷲関が強かったです」

高安(右)をのど輪攻めで土俵際へ攻め込む玉鷲(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

西前頭4枚目の高安(32=田子ノ浦)が悔しい敢闘賞受賞となった。敢闘賞は今年春場所以来6回目で、三賞は通算11回目となる。

勝って優勝決定戦に持ち込みたかった玉鷲との一番。立ち合い、右からのおっつけに状態が浮き、そのまま攻めこまれて押し出された。「いつもと変わらず準備して、しっかりいい相撲をとろうといきました。精いっぱい相撲をとった。玉鷲関が強かったです。完敗です」と潔かった。

今年春場所は若隆景との優勝決定戦に持ち込みながら敗れた。またもあと1歩届かなかった賜杯。「弱いから負けた。まだまだ稽古が足りないということ。(優勝に)何度でも挑戦します。今日から九州場所を目指します」と“今度こそ”を誓った。

高安(左)を押し出しで破り幕内優勝を決め、土俵上で舌を出す玉鷲(撮影・河田真司)

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玉鷲37歳10カ月Vは昭和以降最年長記録 殊勲賞玉鷲 敢闘賞高安 殊勲賞翔猿 技能賞若隆景

内閣総理大臣杯を受け取る玉鷲(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

東前頭3枚目の玉鷲が13勝2敗で19年初場所以来2度目の優勝を飾った。

1差で追う高安との一番。厳しい立ち合いから右おっつけで高安の上体を浮かし、そのまま休まず攻め込み押し出した。37歳10カ月の優勝は昭和以降の最年長記録となる。

玉鷲は殊勲賞も受賞。敗れた高安は11勝と健闘し敢闘賞を受賞した。

東前頭筆頭の翔猿は2桁10勝をあげ、殊勲賞を受賞した。来場所の新三役が確実視される。関脇若隆景は11勝4敗で技能賞。大関とりへの起点となる。

大関陣は貴景勝が2桁10勝。正代、御嶽海はともに4勝11敗に終わった。正代は来場所、5度目のかど番。陥落の御嶽海は関脇で出直し、2桁10勝以上での大関復帰を目指す。

幕内優勝を決めた玉鷲(左)は、表彰式で国土交通大臣斉藤氏から内閣総理大臣杯を受け取る(撮影・河田真司)
高安(左)と激しく張り合う玉鷲(撮影・河田真司)
高安(右)をのど輪攻めで土俵際へ攻め込む玉鷲(撮影・小沢裕)
優勝インタビューで笑顔を見せる玉鷲(撮影・河田真司)
【イラスト】昭和以降の年長優勝

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翔猿「うれしいです」初の殊勲賞に喜び 隆の勝下し10勝目 賞金は「母に賞状ごとプレゼント」

隆の勝(左)を押し出しで破る翔猿(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

東前頭筆頭の翔猿(30=追手風)が、西前10枚目の隆の勝(27=常盤山)を下して10勝目を挙げた。千秋楽で勝てばという条件付きだった殊勲賞も初めて手にし、実り多い場所となった。白星を2桁に積み上げ、九州場所での新三役の可能性も見えてきた。

殊勲賞を獲得した翔猿は、喜びを抑えきれない様子だった。NHKのインタビューで千秋楽で勝てばという条件付きだったことを問われ「すごい嫌でしたね。でも思いっきりいこうという気持ちにもなりました」

と語り、隆の勝を退けての賞獲得に「賞を取れたことがうれしいです」と笑みを絶やさなかった。

東前頭筆頭として臨んだ今場所。持ち前の前に出る相撲を貫き、2日目には横綱照ノ富士を撃破して初金星。6日目から7連勝で一時は優勝争いにも絡んだ。千秋楽で2連敗中の隆の勝を相手にも自分から前に出て、足蹴(あしげ)を繰り出したり、素早く動き回ったりと多彩な攻めで勝機をつかんだ。

「新入幕の時は僕の相撲を分からないでたまたま勝ったことが多かった」というが、今は違う。「力が付いて実力で勝つ面が多くなっています」と手応えを得ている。

初の殊勲賞。賞金200万円の使い道を問われると「いつも支えてもらっているんで、母に賞状ごとプレゼントします」と孝行息子ぶりを見せた。新三役の期待がかかる来場所に向けて「自分らしくどんどん前に出たいです。小細工ばっかりじゃなく、どんどん怖さを見せたい」と意欲を見せた。

翔猿(左)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

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北勝富士悔し、初の敢闘賞逃す「自分が弱いんでしょうがない」初日から9連勝でV争い盛り上げ

大栄翔(左)は北勝富士をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

西前頭8枚目の北勝富士(30=八角)は初の敢闘賞受賞を逃した。「勝てば」の条件付きだった関脇大栄翔との一番にはたき込まれた。「自分が弱いんでしょうがないです」と悔しさをにじませた。

今場所は自己最高の初日から9連勝で、上位陣が不振の優勝争いを盛り上げた。しかし、10日目以降は1勝5敗と失速した。

「悔しいですけどね。10番勝てたんで、次の場所に向けて変わらず稽古したいと思います」と切り替えを強調。「こういうプレッシャーを乗り越えて三賞とったり優勝したり。そういう部分ではまだまだ弱い。もっともっと稽古して自信につなげていきたい。いい経験として、またこういう機会がくるように頑張りたい」と悔しさをバネにする。

北勝富士(手前)の攻めに耐える大栄翔(撮影・河田真司)

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先場所序ノ口優勝の高橋が序二段もV「うれしい気持ちいっぱい」狙い通りの攻めで寄り切り

千代大豪(左)を寄り切りで破り、序二段優勝を決める高橋(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

西序二段44枚目の高橋(23=二所ノ関)が、7戦全勝同士の優勝決定戦で西序二段73枚目の千代大豪(24=九重)を寄り切りで下し、序二段優勝を飾った。

強烈な張り手を顔にもろに受けても、高橋はひるまなかった。前に出る姿勢を崩さず左を差すと、圧力で押して寄り切った。「(千代大豪の)張り手をくらって少し意識が飛んじゃいそうになりましたけど、なんとかまわしを引いて巻き返せた」と千秋楽の大観衆の中で狙い通りの攻めができた。序二段優勝に「うれしい気持ちがいっぱいです」と顔をほころばせた。

福島・須賀川市出身で強豪の新潟・海洋高から日体大に進み、一昨年の東日本学生選手権個人準優勝に輝いた。同大卒業後に二所ノ関部屋に入門。今年5月の夏場所で初土俵を踏み、番付にしこ名が載った名古屋場所では序ノ口優勝を飾った。

師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)からも期待を寄せられる。入門以来週1回は稽古場で同親方と実際に相撲を取り「当たった感じが全く違います。(技を)盗むことがいっぱいです」と目を輝かせた。この経験を本土俵での活躍につなげた。

序二段優勝でも浮かれる様子はない。来場所に向けて「自分は挑戦者なので、まずは勝ち越し、そこから優勝を目指したい」とさらなる飛躍を期す。

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玉鷲37歳10カ月、昭和以降最年長V 3敗で追う高安との直接対決制し2度目の賜杯

高安(左)を押し出しで破り、幕内優勝を決める玉鷲(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

現役最年長関取の東前頭3枚目玉鷲(片男波)が、37歳10カ月で昭和以降最年長優勝を果たした。本割で3敗で追う西前頭4枚目の高安(32=田子ノ浦)との直接対決を制し、13勝2敗。19年初場所以来2度目の賜杯を手にした。

平幕同士の大一番。玉鷲は落ち着いて高安のぶちかましを受けると、力強い左右の突き押しを連発。その勢いのまま押し出した。

また、1横綱3大関を全て破った玉鷲は2度目の殊勲賞に輝いた。37歳10カ月での受賞は鶴ケ嶺を抜いて5番目の高年齢で、初優勝した19年初場所以来の獲得となった。

この最年長優勝は、まさに鉄人による偉業だ。9日目には歴代3位となる初土俵からの連続出場1457回を記録。先場所は部屋で新型コロナ感染者が出たため休場を余儀なくされたが、記録継続の措置が取られた。休場当初は記録が途切れたと思い込んだが「自分の代わりに気にしてくれる人が大勢いたのがうれしかった。しっかりやらないといけないと思った」と奮起した。

師匠の片男波親方(元関脇玉春日)は、玉鷲について「相撲の判断。力を逃がすうまさが出てきた」と技術的な部分での成熟を実感しているという。「40歳近くになっているけど衰える概念がない」と舌を巻く。

相撲経験がないままモンゴルから来日し、19歳だった04年初場所で初土俵を踏んだ。18年間無休で走り続け、ついには「鉄人」と呼ばれる域に達した。片男波親方は「モチベーションは連続出場記録と『鉄人』と言われることだと思いますよ」と話す。11月には38歳を迎える玉鷲。鉄人の相撲道はまだ続く。

なお今場所15日間の懸賞本数は1702本で、新型コロナウイルスが本場所実施に影響し始めた一昨年春場所以降では最多となった。

高安(左)を押し出しで破り、幕内優勝を決める玉鷲(撮影・河田真司)
高安(左)を押し出しで破り、幕内優勝を決める玉鷲(撮影・河田真司)
高安(右)をのど輪攻めで土俵際へ攻め込む玉鷲(撮影・小沢裕)
玉鷲(左奥)に押し出しで敗れ引き上げる高安(撮影・小沢裕)
優勝インタビューで笑顔を見せる玉鷲(撮影・河田真司)
優勝インタビューに臨む玉鷲(撮影・小沢裕)
八角理事長から賜杯贈呈を受ける玉鷲(撮影・小沢裕)
幕内優勝を決めた玉鷲(左)は、表彰式で国土交通大臣斉藤氏から内閣総理大臣杯を受け取る(撮影・河田真司)
優勝旗を贈呈される玉鷲(撮影・小沢裕)
【イラスト】昭和以降の年長優勝

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幕下20枚目栃幸大、朝乃山に押し出され5勝2敗で秋場所終える 自己最高位の更新確実に

朝乃山(左)は押し出しで栃幸大を破る(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

西幕下20枚目の栃幸大(23=春日野)が、大関経験者の東15枚目朝乃山に押し出されて5勝2敗で今場所を終えた。

思い切りぶつかっていったが、大きな壁にはね返された。178センチ、128キロと小柄だが、思い切りのいい押し相撲が武器。5勝に終わったが、今年初場所の自己最高位、西幕下16枚目の更新は確実となった。

栃幸大(左)を激しく攻める朝乃山(撮影・河田真司)

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総合格闘家から角界に転身の千代大豪「緊張して頭が真っ白になった」序二段優勝決定戦で敗れる

千代大豪(2022年9月23日撮影)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

7戦全勝同士の序二段優勝決定戦で西73枚目の千代大豪(24=九重)は西44枚目高橋(23=二所ノ関)に寄り切られて敗れた。

ほぼ満員の館内。「緊張して頭が真っ白になった。立ち合いだけ当たって突っ張っていこうと思ったがうまくいかなかった」。右から何度も張り手を見舞う気迫を見せたが、左を差し込まれて動きを止められた。

最高位は西幕下34枚目も右肘を手術して番付を下げた。今もテーピングで固定しており、「まだ痛いがテーピングを巻けば1番はとれる。九州場所では思い切って相撲がとれると思う」と話す。

総合格闘家から角界に転身した。「いろいろ(課題が)見えてくるものがあるので、もっと稽古していきたい」と先を見据えた。

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朝乃山、6勝1敗の場所を振り返り「全部悪かった」 来年初場所での十両復帰目指す

取組前、土俵下で天を仰ぐ朝乃山(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

大関経験者の東幕下15枚目朝乃山(28=高砂)が、西幕下20枚目の栃幸大(23=春日野)を押し出しで下して今場所を6勝1敗で終えた。

「右は差せなかったけどおっつけてくるのは見えていたので、逃げていく方向に攻めた。その後は土俵際で突き落とされたのを頭に入れながら攻めました」と振り返った。

7戦全勝なら来場所での十両復帰が確実となる幕下15枚目以内での今場所は、5連勝と順調に星を重ねていた。しかし、6番相撲で勇磨に負けて、5連勝でストップ。当時について「手がついた瞬間に頭が真っ白になった。部屋に帰る時に元気がなかったというか。すごく落ち込んだ」と自身にとってもまさかの黒星だった。

やはり十両復帰が頭の中にあったようで「体が硬かった気がする。攻めていたけど土俵際の詰めが甘かった。今の自分の実力不足だと思います」と反省した。部屋に戻った後に、母の佳美さんから「あと一番しっかり相撲を取って」と言われた、師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)からも同様の言葉をかけられて奮起。「来場所に向けて非常に大事な一番になる」と位置付けた今場所最後の相撲で勝って締めた。

九州場所での十両復帰とはならなかったが、同場所では幕下5枚目前後の番付が見込まれる。「(今場所は)自分の中では全然だめ。自分としては全部悪かった」と厳しい自己評価。

「来場所が今年最後の場所。しっかりいい成績を残して年明けを迎えたい。早く上に上がる気持ちでいきたい」と来年初場所での十両復帰を目指す。

栃幸大(左)を激しく攻める朝乃山(撮影・河田真司)
朝乃山(左)は押し出しで栃幸大を破る(撮影・小沢裕)

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朝乃山、白星締めで6勝1敗 11日目に敗れて全勝&十両復帰消滅も立て直す

朝乃山(左)は押し出しで栃幸大を破る(撮影・小沢裕)

〈大相撲秋場所〉◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

大関経験者の東幕下15枚目朝乃山(28=高砂)が、西幕下20枚目の栃幸大(23=春日野)を押し出しで下して今場所を6勝1敗で終えた。

朝乃山は11日目の6番相撲で東幕下28枚目勇磨(24=阿武松)に突き落としで敗れ初黒星を喫した。勝てば11月の九州場所での十両復帰となる7戦全勝に王手だったが、それが消滅した。幕下上位で白星を重ねてきただけに手痛い1敗になったが、この日はしっかりと立て直して来場所につなげた。

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殊勲賞に横綱、大関を総なめした玉鷲 翔猿は千秋楽で勝ち初受賞 高安に敢闘賞、若隆景は技能賞

優勝インタビューで笑顔を見せる玉鷲(撮影・河田真司)

<大相撲秋場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

日本相撲協会は25日、大相撲秋場所が開催されている両国国技館内で同場所の三賞選考委員会を開き、受賞力士が決まった。

殊勲賞は1横綱、3大関を総なめした東前頭3枚目の玉鷲(37=片男波)が2回目の受賞(三賞は4回目)を果たした。また、2日目に横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)から金星を奪った東前頭筆頭の翔猿(30=追手風)は、千秋楽で隆の勝(27=常盤山)に勝って、白星を2ケタ10勝に乗せた場合という条件付きだったが、押し出しで勝って初受賞(三賞は2回目)した。

敢闘賞は、西前頭4枚目の高安(32=田子ノ浦)が6回目(三賞は11回目)の受賞を決めた。また14日目まで優勝争いに加わった西前頭8枚目の北勝富士(30=八角)は、千秋楽で関脇大栄翔(28=追手風)に勝って11勝目を挙げれば、初の敢闘賞となるところだったが、はたき込みで敗れ受賞を逃した。

技能賞は、14日目まで10勝4敗の関脇若隆景(27=荒汐)が、4回目の受賞(三賞も同じ)を決めた。

高安(左)と激しく張り合う玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿(左)は隆の勝を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
若隆景(左)は佐田の海を寄り切りで破る(撮影・河田真司)

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【若乃花の目】優勝決定戦になれば消耗していない高安が変に緊張しない限りやや有利

「若乃花の目」

<大相撲秋場所>◇14日目◇24日◇東京・両国国技館

優勝争いは両ベテランに絞られました。

ともに会心の相撲で千秋楽決戦に臨みます。玉鷲は、中途半端に相手を見て立って当たれなかった13日目の錦富士戦の反省があったのでしょう。立ち合いの変化もある翔猿相手に怖がらず、いつもの頭から当たりました。翔猿は右を差しに行こうとしたのか、玉鷲の当たりを額でなく右のもみ上げあたりで受けてしまったことで、脳振とうを起こしたと思います。作戦が失敗したようですが、玉鷲の精神的な強さが発揮された一番でした。同じように高安も、豊昇龍という厄介な相手にも迷うことなく当たりました。高安の場合、とにかく当たりさえすれば後の流れはどうにかなるんです。緊張すると当たれなくなるのが高安ですが、最終盤に来てもいい精神状態にあります。

さて千秋楽です。押し相撲の玉鷲とすれば本割で優勝を決めたいでしょう。高安は当たって差したいところ。無理にまわしを取りに行くと玉鷲も器用なので小手投げとか、いなしや突き落としを食うリスクがあります。差した後の流れで、まわしに手が届けばいい、ぐらいの感覚がいいでしょう。優勝決定戦になれば今場所はスタミナも消耗しておらず、負けはしましたが春場所の優勝決定戦でも動けた高安が、変に緊張しない限りやや有利かなと思います。(日刊スポーツ評論家)

3敗を死守し懸賞金を手にする高安(撮影・小沢裕)
高安(右)は引き落としで豊昇龍を破る(撮影・小沢裕)
3敗を死守し勝ち名乗りを受ける高安(撮影・小沢裕)
翔猿を押し倒しで破り、懸賞金の束を手にする玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿(左)をのど輪で激しく攻める玉鷲(撮影・河田真司)
翔猿(左)を押し倒しで破る玉鷲(撮影・河田真司)

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